前稿で日本の株価が
①為替、②原油、③上海、④NY
に、特に①の為替=円高に振り回されていると書いた。

05日の相場は、これが特に顕著だった。②、③、④の要因はまずまずだったのだが、①の為替が円高になり、日経平均は大きく下落した。円相場と日経平均を見比べていると、面白いくらいに連動するのである。
9時前、立ち合い開始前は1ドル116.84円程度の円高水準になっており、日経平均はいきなり250円余りの急落で始まった。その後の円相場は小動きだったが、それでもわずか0.02円程度の変動でも株価が面白いように、それも追随する形で動くのだ。もちろん円高=下落、円安=上昇である。日経平均が最安値となる400円余下げた時点では116.5円程度まで円高が進行、引け近くまでこれよりやや円安(116.7円前後)、日経平均370円安程度で推移していた。それが引け間際になって、一気にかなり円安になってきて日経平均も大きく戻したというわけである。
結局、大引け間際で為替は116.9円程度まで円安になり、日経平均も200円強安程度まで戻し、最後は1ドル116.85円(多少のずれがあるかもしれない)、日経平均225円安となったわけである。

要するに、これほど、株価が円相場に左右されているということを言いたかったわけである。

ところで、その後、アメリカの雇用統計発表があり、05日のNYダウは1.29%(210ドル)安で終わった。上海、原油相場も日本市場終了後、やや悪い方に行ったようだが、円相場は116.89円(日本時間06日6時59分時点)と、やや円安に動いた。
これでCME日経平均先物は16560▼260である。
これでは、日本株は何が何でも下がることになりかねないではないか。つまり最大要因の円相場が横ばいないし円安でも、NYダウ、原油安だと大きく下げるのだから。
注=NYダウが下げたとはいえNYダウは前日80ドル高しているし、日経平均は前日の146円安に続き05日も225円下げているのだから、先物のこの下げは、常識的には納得できる下げ幅ではない。

結局、考えられるのは
A=日本株のボラテリティが世界1高く、異常なくらい大きく動く(言い方を変えれば、戻すとなればまた大きく上げるだろうから、そう心配することはないとなるかも知れない)

B=企業業績が予想以上に悪化しており、特に円高でさらに悪化するのではという懸念

C=外国人投資家の動向(売り)

の3つであろう。
Aは本年年初から下げ続けたのが1.21日の16017▼399を大底に急反発、2.01日の17965△347まで戻した時に当てはまるであろう。今回もそうなるかと言うと、残念ながらそうなる確率はかなり低いように感じる。外部環境が悪化しているように思うからである。

Bについて。企業業績は5日までの分で今期経常利益は前期比3%弱の増益という(日経2.06日朝刊)。米欧勢に比べ相対的に底堅い(同)という。
ただ、これは前半の貯金が効いているためで10-12月期だけでは5%減というから、楽観はできない。しかも、今後もこの為替水準が続くとかさらに円高になるとかした場合でも、米欧勢に比べていいかとなると分からない。また減益なのは資源、素材、機械等のためであって内需関連の多くは増益基調なので、今後は内需中心に好業績企業は選別買いされるという期待はある。

Cについて。外国人投資家の売買代金に占める割合は、近年は6割から7割程度と言われていたと思うが、これが日本人投資家の買い意欲減退もあって、直近では7割超になっているようである。つまり、もはや「日本人の感覚で考えてもだめ」と言っても過言ではない水準である。外国人、ヘッジファンド等が相対的に堅調な日本株を売っているといった解説がかつてよくされた。しかし今や日本株も相対的に堅調などとは言えないレベルだろう。ただ、為替が円高になっているので、実は外国人は、ドルベースでは、そこそこ堅調で、依然外国人は売り圧力たりうるといったことになっている可能性はあろう。アベノミックスへの失望も日本人より強いと思われる。

以上、いろいろ、考えうる下げ要因について書いてみた。が、はっきりした原因が分かったわけではない。
原因がよくは分からない以上、注意深く、慎重に行く(持ち高を少なめに)しかない。いかなる事態になっても耐えられるように態勢を整えておきたい。

【決算】
サンフロンティア不動産(誤記していたのでお詫びして訂正=読者の方よりご指摘いただきました。深謝)が04日引け後4-12月期決算を発表した。通期の予想経常利益を60億円(四季報予想67億円)→70億円と上方修正、配当予想も引き上げた。株価は1068△38まであったものの終値は1010▼20。地合いがそれだけ悪いということだろう。

アトラが05日引け後2015年12月期決算を発表した。経常利益は4.0億円予想(四季報予想も同じ)に対し4.53億円、今期予想は5.5億円(同4.5億円)。前期(2015年12月期)はともかく、今期の伸びは素晴らしい。よほど地合いがひどくなければ大いに好感されていいところだが。

2.10日にはタカチホ(推)とWDIの決算発表がある。

タカチホ=1.29日に極楽湯が4-12月期決算を発表している。好決算だったが通期業績予想は据え置いた。ところが2.03日、四季報速報は通期の予想経常利益を3.1億円(会社予想=四季報予想)→3.9億円に大幅増額した。「水道光熱費などが想定以上に抑制できた」ことを大きな要因として挙げている。
「水道光熱費」と言ってもそれは分類上のことで「光熱費=燃料費」のことである。これはタカチホの温浴事業にもまさに当てはまるわけで、同社の決算も期待できよう。

WDI=9月中間期の経常利益は6.76億円(前年同期は3.30億円)だった。会社は通期予想9.00億円(同8.89億円)を変更していないが、今回の決算発表で面白いことになるかもしれない。
つまり前年の10-12月期でさえ経常利益は3.62億円出ている。今回は低めにみても4-5億円は出よう。そうすると4-12月期の経常利益は10.76億円~11.76億円が期待でき、会社の通期予想の9.00億円を大幅に上回り、いくらなんでも通期予想も上方修正せざるを得ない(でもしないという困ったケースが頻発しているが・・・)のではないかということである。

2月07日 23時05分記

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