日銀の予想外のマイナス金利導入で、29日の日経平均は乱高下の末477円(2.8%)の急騰となった。これについては最後に書くこととし、とりあえず個別銘柄についてふれておこう。

【エコスの業績】
先日、同社に電話、その後折り返し電話を頂き、疑問に思っていた点を詳しく聞くことができた。
ある意味、私にとって驚きの内容であり、結局は、同社業績は、私の読み通りのものになるであろう確信を強めたことだった。
以下にその内容の要点を記そう(文責=鎌倉雄介)。

1.08日の第3四半期決算(2015年3月-11月)発表に先立ち、エコスは1.07日、東証と決算について打ち合わせをした。
その際、東証側よりエコス側に対し、業績の上方修正をしたらという発言があった。ただ30%超のブレでなければ必ずしなければならないということではないとも言われ、エコス側はならばと上方修正はしないことに決定した。
そういうわけで、この決算内容は「きわめて固め」のものである。
12月についても社内計画に沿った内容で収まった。1月-2月が特段何か懸念されるような時期ということもない。
というわけで、通期決算は発表されている予想をかなり上回るはずではということはもっともだということであった。

一つだけ明確に言ってくださったことがある。それは当期利益(純利益)は、3Q累計で11.99億円だったわけだが、通期で、これを超えるということである。
通期の当期利益の会社予想は10.8億円、四季報予想は11.5億円のわけだから、これが12億円以上になるというのだから、これだけでも、それなりに株主としては歓迎できる情報である。
通期決算は「サプライズとまでは行かなくても…・」と、かなり期待できる内容をにおわすものだった。
私は通期の経常利益は30億円程度になるのではと水を向けたのだが、これに対しては明言を避けられた。

こうしたことを踏まえ、私は、現時点で同社の今期経常利益を29.5億円(前期実績24.38億円)と予想しているわけである。

会社予想    24.5億円
四季報予想  26.0億円
鎌倉雄介予想 29.5億円

                 株価    今期予想1株利益   今期予想PER
ライフコーポレーション  2636円    166.6円        15.8倍
アクシアルリテイリング  3845円    177.3円        21.7倍         
エコス            1465円    186.7円         7.8倍

注=1株利益、PERとも実質値。エコスの経常利益は29.5億円とした。本来、この時期「今期」ではなく「来期」を使う方が適切なのだが、エコスの「今期」の予想数字が問題であること等から、あえて「今期」の数字を使った。なお後で述べる寿スピリッツ、カルビーについても「今期」の数字を使ったのは同じ理由である。

この3社の比較にはあれこれ言う方がいるかもしれない。企業規模が違う等。しかし、2015年4.08日付けで寿スピリッツ(当時の株価2619円)を推奨した記事をご覧いただきたい。寿の売り上げはカルビー(当時の株価5510円)のほぼ10分の1で予想PERは半分を大きく下回っていた。それが現在、株価は寿5470円、カルビー4945円である。今期予想実質PERはカルビー39.0倍、寿31.5倍である。まだ寿が割安だが、推奨時のような異常な格差は解消したのである。
さらに言えばアクシアルリテイリングは、その中核をなすのは新潟県長岡市を本拠とする、私も良く知っている地味な地方食品スーパーの原信である。それがナルスと統合、さらに2013年5月に群馬県を地盤にするフレッセイと合併、売り上げ規模でエコスの2倍くらいになったが、数年前までは規模で大きな差はなかったのである。そして地盤の成長性では現在もエコスが上である。 
また、このほかの同業各社と比較してもエコスの今期予想実質PERは最も低い(これは以前に書いたので詳述はしない)。

以上のようなことを総合的に考慮するならば、エコスの場合も、目先PER10倍程度、中期的には12倍~15倍程度になって、何ら不思議ではなかろう。
なお、「株主重視の観点から、今期5円増配した」と言われたが、希望的観測を言わせてもらえば、私はこれを来期も5円増配の可能性ありととった。

【タカチホ、温浴施設の燃料費】
同社の温浴施設運営にかかる燃料費が判明した。読者の方が教えてくださったのである(コメント欄参照)。
2015年3月期の実績で「水道光熱費」として3.84億円が計上されている(「有価証券報告書」)。水道分がいくらかによるが、光熱費=燃料費はざっと3.3億円程度とみて大過なかろう。私は1.26日付けの稿で1億円~2.5億円とみていたので、この上限すらかなりオーバーするものとなった。ただ実は言うまでもないことだが、4-9月分はすでに計上されている訳なので、このことは考慮する必要がある。ただし気温の関係、当時の方が10-3月期より原油は高かったの2つの理由から、その影響はかなり小さい。
またタカチホの使用燃料の価格とWTI原油価格の連動性も不透明な部分があることを考慮、比較的慎重に見積もって10-3月期のコストダウン分は7000万円~1.05億円程度になるのではないかというのが、現時点での私の推理である。
いずれにせよ、具体的数字が一部明らかになって推測の信憑性はかなり高まったうえ、この前より一段とタカチホの業績にとっていい数字になったわけである。

【相場の今後】
日銀の決定が、世界にこれだけ影響したことはないのではないかというくらいの各国の反応である。日本株の取引終了後の各国株の値動きである。
中国(上海総合指数)3.1%高、ヨーロッパ主要国2%前後高、アメリカ(NYダウ)2.5%(397ドル)高。
円の対ドル相場は121.13円と一気に2.3円程度の円安になった。原油相場も上昇。
CME日経平均先物は17855円で東証終値を337円上回る。

とりあえず2.01日の日経平均は大幅高となろうが、主力株中心(小型株はやや置いてけぼり)となるか、29日は小型株はあまり上がらなかった(JQは0.36%の値上がりにとどまった)ので、小型株も出遅れ感から同等くらい上げるか、明日にならないと分からない。まあしかし、ある程度の期間で見れば小型株もそれなりに上げよう。
WDI、TDC、OATアグリオ、高速など、出遅れ好業績銘柄は、ここから大きく戻すことが期待できよう。
好決算発表銘柄も、環境好転で見直されそうだ。
28日好決算発表でも先取りして上げていたためか反落したAGP、29日に決算を発表した幼児活動、GFCである。
幼児活動はまずまずの決算だった。通期で会社予想は上回るのはほぼ確実だが四季報予想には届かないかという内容。
GFCは文句のない好決算だった。3Q累計での経常利益は8.85億円で会社の通期予想7.00億円、四季報の同8.7億円をともに上回ったが、会社は通期予想据え置き(もう最近の流行ですな)。確かに4Qは通例冴えないのだが、前期は0.21億円の経常利益だった。今期の経常利益は9.0億円~9.2億円程度になるとみるのが妥当だろう。

2.01日は寿スピリッツの決算発表だ。経常利益は会社、四季報とも27.0億円の予想。私は29.0億円程度とみるが、最近の株価急騰である程度好業績は織り込み済みだろう。それでも株不足、いい動き、カルビー等と比較してのPERの低さ、伊勢志摩サミット関連、北海道新幹線関連(小樽にルタオ)と材料はそろっており、一段高ということも十分ありうる。私はもう持ち株は激減、2000株しかない虎の子なので、上がると100株だけ放出という感じで売り上がっている。

最後に、再び、全般の相場見通しだが、2.02日以降の値動きがどうなるかは、なお読みにくい。私は、最近の書きぶりである程度お分かりいただけていると思うが、どちらかと言うと強気である。ただ、大きく上げた後でもあり、慎重に相場は相場に聞くで判断していく局面だろう。

1月31日 23時23分記
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