タカチホ(推)のPERはヤフーファイナンスで44.29倍だという。
よもや、当ブログの熱心な読者なら、これをうのみにするという致命的なことはしないと思うが、心配になって来たので、念のため、これを書いている。
経常利益、純利益を示さず、ただPERが書いてあったり、1株利益が書いてある場合、それは利用価値がない。

なぜなら、鎌倉式修正PER理論では、1株利益算出のもとになる純利益は経常利益の6割とみなす(みなし純利益)。これをもとに1株利益を算出(これを実質1株利益と呼ぶ)するからである。
タカチホの今期予想経常利益は1.0億円、純利益は0.4億円である(会社発表)。これで計算すると1株利益は6.4円、PERは44倍程度になるわけである。
鎌倉理論に従い純利益を経常利益1億円の6割=0.6億円とみなして実質1株利益を計算すると9.6円、実質PERは今日の株価283円で29.5倍である。

ただもちろん、単にこんなことで、タカチホを推奨したわけではない。

ある銘柄に投資しようという場合、いろいろ研究し、見逃されているいい点、割安な点等を見つけ出し、自信が持てたら投資する、これが私の手法である。もちろんPER算出に当たっては実質1株利益を使う。

タカチホ・2016年3月期業績(経常利益)の変遷(単位=100万円)
       
          会社予想   四季報予想   
上半期・予    170       200      

下半期・予    ▲70       ▲80

通期・予      100       120

2015年11.11日、タカチホは2016年3月期第2四半期(上半期)業績を発表した。経常利益は当初予想の170に対し実際は294だった。それでも会社は通期予想を変えなかった。四季報は小幅に手直しした。その結果を分かりやすく示そう。

          会社予想   四季報予想   
上半期       294      294     

下半期・予   ▲194     ▲154

通期・予     100       140

2016年3月期の実際の経常利益、純利益がどうなるか。
誰も正確に見通すことなどできないわけだが、上の2つの表をじっくり見つめれば、純利益0.4億円としてPER44倍強などというヤフーファイナンスの数字など、誰も使わないだろう。
四季報予想の経常利益1.4億円、純利益を6割の0.84億円として実質1株利益は13.4円、PERは21.1倍となる。
そして前稿で書いたように、今や2017年3月期の数字を使う方がいいから、この場合、四季報予想で実質19.7倍のわけである。

さらに言えば、2016年3月期、四季報も下半期、大きく赤字が拡大することにしているが、これが妥当なのかという疑問が生じる。ちなみに2015年3月期の下半期は▲143だった。1-3月期は「真田丸」放映効果も望めるのである。そして来期は「真田丸」効果が通年寄与、御柱祭り(主に4月から6月)があり、15年3月期を大きく上回る業績が期待できる。結局、実質1株利益は
2016年3月期=15円~18円
2017年3月期=20円~26円
といった予想が十分成り立つというのが、私の分析のわけである。ヤフーファイナンスというか会社発表をうのみにして1株利益6.4円と思っている方は、タカチホ株を見ていてもしようがないわけである。

1月19日 19時55分記
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