鎌倉式修正PER理論の根幹は、株価は実質PER(実質1株利益に基づいて算出したPER)で決まるというものである。

株価=1株利益×実質PER

ただ、1株利益が0とかマイナスの企業には通用しないのは、言うまでもない。
これは標準的な体重を算出する簡便法である
標準的な体重=身長(cm)-110
が、身長110㎝以下の人に適用できないのと、まったく同じである。
身長の場合、110㎝の人だけでなく140㎝くらいの人まで、この式は使えないだろう。こんなことは、誰でもすぐ思いつくことだ。

ところがPERの場合、そういうことを言う人がほとんどいないのはおかしなことだ。

私はずっと以前から、これに対する解決策を提唱している。

株価=1株利益×実質PER+A  という算式を提唱しているわけである。
A=企業存在価値分

Aの値はPER同様、相場の地合い、環境により異なるが、おおむね20円~40円くらいになるであろう(経験から)。
しかし、多くの企業は1株利益が10円前後以上するので、その場合、株価=1株利益×実質PERで支障はない。

シーマ(推)のよう1株利益が数円以下の株の場合は、身長の低い人と同じことで、株価=1株利益×実質PERは使えず、

株価=1株利益×実質PER+Aを使うことになる。

私は、今回、株価が30円台から60円強の6銘柄を分析、現時点ではAは33円、PER15倍とするのが妥当という結論に達した。
そうすると、大半の銘柄が、そうして計算した株価(株価=実質1株利益×15倍+33円)が現在の株価とおおむね同水準になるからである(下表参照)。

              実質1株利益   株価(11.13日)    PER     PER15倍+33円

音通            1.01円       40円         39.6倍       48円
セーラー          0.41円      41円        100.0倍       39円
メガネスーパー     1.94円       54円         27.8倍       62円
ヤマシナ         1.75円       59円         33.7倍       59円 
価値開発         1.80円       61円         33.9倍       60円

シーマ         ①0.90円       37円         33.3倍       46円     
             ②1.34円       37円         27.6倍       53円
             ③1.80円       37円         20.6倍       60円

注=①はシーマの今期予想経常利益を5.0億円(四季報予想)として算出
   ②はシーマの今期予想経常利益を7.41億円(会社の8.27日発表の予想)として算出
   ③はシーマの今期予想経常利益を10.0億円(会社の11.13日発表の予想)として算出

この表で読み取ってほしいのは、単純にPERを計算すると(シーマは上方修正発表前の株価なので③の分は除く)、27.6倍~100.0倍まで大きくばらけてしまうが「 PER15倍+33円」で算出した株価と11.13日の株価は、シーマ以外は、ほとんど一致するということである(シーマを除きメガネスーパーの乖離が大きい=実際の株価が安い=が、これは同社が債務超過等で今期末まで上場廃止にかかわる猶予期間入りしているからと考えれば納得されよう)。音通はやや苦しい言い訳的になるが、時価は割安、早晩水準訂正か。

言い方を変えれば、ほとんどの銘柄が「PER15倍+33円」の株価になっているということである。

シーマは、今回の上方修正で実質1株利益は③の1.80円になった。表の他社並みに「PER15倍+33円」に買えば株価は60円になる。
上方修正前の実質1株利益1.34円が1.80円に34%強アップしたわけなので、37円の株価がそれだけアップするとすると株価は50円になる。

結論としては、妥当株価は控え目にみて50円、理論的には60円、成長力、将来性等を表の各社と比較して加算すれば65円以上となる。

ただ、実際の株価がどうなるかは、地合い等にも大きく左右されるので、予測は難しい。
>年初来高値も更新しないような水準での売却はやめた方がいいと強く言っておきたい。
と前稿で書いたのは、やや行き過ぎの感がある。
基本は相場は相場に聞くであり、また資金の性格、投資家個々人の性格、堅実に行きたいのか・リスクは多少覚悟で勝負したいか等で、売り方は、違って来る。

私がシーマの妥当株価がいくらかについての結論は前述のとおりである。そういうことも念頭にいれ、また「ただ…」で書いたことも併せ考え、各自対処されたい。
いずれにせよ、迷いの強い方は、分けて売るといいだろう。100株単位なのだから保有株数100株の方以外はそれが可能なのだ。

あなたが1万株保有しているとして、どう売りを出したらいいか(一例)を、読者諸氏への参考に以下に例示しておこう。

43円1000株、45円1000株、49円2000株、52円2000株、55円2000株、59円2000株 各売り

全株を売る気は基本的にないのだが、59円なら売ってもいいよということである。
この注文で例えば4000株売れたら、残りの6000株は、また引け後に考えるのである。

注=言うまでもないが、私が、この比率で保有全株を売りに出すなどという妄想は抱かないでほしい。私は全く売らないことも含め、せいぜい月曜は持ち株の2割以内しか売らないであろう。上記の例は堅実派の初心者向けのものである。

11月15日 20時59分記


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