エコス(推)を食品スーパーの超割安銘柄とみて推奨した(7.19日付け=株価1165円)わけだが、ここでは最新の情報(中間決算の業績発表等)をもとにしての主要食品スーパー各社に関する私の株価分析を示そう。

まず、来期予想経常利益(四季報予想)に基づく鎌倉式実質1株利益(純利益は経常利益の6割とみなす)と、それに基づく来期予想実質PERを示す。売り上げの多い順に並べてある。

              株価(11.06日)    1株利益      PER
USMH             1061円       61.1円    17.4倍
ライフコーポ         3095円      184.6円    16.8倍
マックスバリュ西日本   1772円      121.5円    14.6倍
いなげや           1287円       51.7円    24.9倍
マックスバリュ東海     1954円      123.2円    15.9倍
リテールPA         1062円       107.3円    9.9倍
エコス            1657円       173.5円     9.5倍
アルビス           2258円      186.5円    12.1倍
ダイイチ           1160円       126.0円    9.2倍

注=USMHはユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス、リテールPAはリテールパートナーズ(旧丸久)

次に、発表済みの今期の中間決算(すでに書いたように大幅に期初予想等を上回ったところが多い)を踏まえた来期の予想経常利益を私が独自に予想、それに基づく来期予想実質1株利益、同PERを→の後に示す。
ここでは、帯広が地盤のダイイチ等、成長余力が小さく、売り上げ規模も小さいと思われる地方企業は除いた。マックスバリュ西日本は兵庫、広島等が地盤で微妙なところだが売り上げ規模が大きいことも考慮して入れてある。
上表と同じく、売り上げ高順に並べてある。なお売上高(今期予想)は1位のUSMHが6600億円、6位のエコスが1150億円(いずれも会社発表の今期予想値)である。

              株価(11.06日)     1株利益              PER
USMH             1061円      61.1円→ 61.1円    17.4倍→17.4倍
ライフコーポ         3095円     184.6円→170.5円    16.8倍→18.2倍
マックスバリュ西日本   1772円     121.5円→128.4円    14.6倍→13.8倍
いなげや           1287円      51.7円→ 49.1円    24.9倍→26.2倍
マックスバリュ東海     1954円     123.2円→135.1円    15.9倍→14.5倍

エコス             1657円      173.5円→201.2円     9.5倍→8.2倍

基本的に、会社規模=売上規模の大きいところの方が高PER、また地盤は東京や首都圏等、消費の伸びが大きいと期待されるところを地盤とするところほど高PERに買われる傾向があると考えられる。

さて、そういう基本的見方を頭に入れたうえでに、上表を見ると、まず目立つのがいなげやの超割高PERである。実はこれの説明は難しい。比較的最近、「ありのままに」というフレーズがはやったが、ありのままを受け入れるしかない。実はこういう万年高PER銘柄というのが厳然として存在する。例えば木曽路。業績低迷でほとんど利益が出ない状態が続くが株価は2000円前後をキープし続ける。逆日歩0.05円もずっと付いている。ダスキンも業績悪化が続くが今期予想実質PERは29倍弱と高い。なぜか業績が冴えない消費者直結企業にこういう高PERで株価がなかなか下げないところがあると心得るしかなかろう。空売りしてもだめなのである。買ってもだめだが…・
マックスバリュ西日本が(エコスは別として)低PERだが、これは他の5社に比べ地盤がやや劣るからとみればいい。

となると、何の問題もないのに来期予想実質PER(私の予想値)が8.2倍という低さのエコスが注目されなければならない。
売り上げが少ないからと言う方がいるかもしれないが、それはおかしい。
売り上げがエコスの3割強のダイイチでさえエコスより高PERの9.2倍である。リテールPAは売り上げはエコスと大差ない(1.1倍)が来期予想実質PER(私の予想値)は同様10.4倍だ。しかもこの2社、地盤は地方、上場市場もそれぞれJQ、東証2部である(エコスは東証1部)。また同じ東証1部だが売り上げ、地盤とも劣るアルビス(地盤は富山、石川、福井)でさえPER11.2倍に買われている。

要するに、どこをどう突つこうと、なぜこれだけ低PERなのか説明がつかないのである。
逆に言えば、超低PERから大幅高した寿スピリッツ同様、株価は上がるしかないのである。
地方地盤の成長力に不安のあるところでもPERは10倍前後、地盤はエコスと同等で売り上げ規模で勝る大手はPER16倍前後、これに対してエコスは8.2倍。
常識的にはエコスの妥当PERは固めにみても12倍程度だろう。
1株利益201.2円をPER12倍に買うと株価=2414円
四季報オンラインは来期予想経常利益を26億円→27億円に引き上げているが、これ(私は控えめ過ぎるとみているが)をもとに計算した(実質値)
1株利益179.8円をPER12倍に買うと株価=2158円

ある程度の期間を取れば、これくらいの株価も十分期待できよう。
目先的にはひとまず1800円、それから2000円、そのあと業績の上方修正を受けて2158円とか2414円も可能性が出て来るとみるところか。

相場環境は良くなっている。今後の見通し等については深夜に。

11月08日 19時06分記

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