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2015.10.21
エコス、ピープルがここから大幅上昇とみる根拠
21日の相場は、日経平均347円高(TOPIXも上昇率もほぼ同じ)の大幅高となった。前日のNYダウは小安く、この上げの説明にマスコミ等は困っているようだった。
無理やり理由をでっち上げてはいけない、わけのない上げもあるんですよ、と教えてあげたい気もするが・・・
世界的景気後退懸念の強まりで、日銀による追加金融緩和期待が高まっている、補正予算もそうだ。中国は景気刺激策への期待、EUも金融緩和期待といった具合で、政策期待が株価を押し上げたとみて見れないこともない。まあしかし、投資家の深層心理が的確に分かるものでもなく、あまり詮索してもしようがないだろう。
それはともかく、東証1部は大幅高したが、JQ、マザーズは下落、かろうじて上げた2部にしても上昇率は0.01%とほぼ横ばいだった。こうなると、もはや、東証1部と他市場(「新興市場」という言葉があるがJQには店頭登録銘柄以来のオールド銘柄も多く、よって私はJQを含め「新興市場」と呼ぶのには賛成できず、この言葉を使わない)は、全く別の人種(投資家)が、それぞれ勝手にやっている市場と考えた方がよさそうだ。
9.07日、日経平均が1343円も上げたとき、やはり2部やJQの上昇率は1部にはるかに及ばなかった。ただ、長い期間で見れば、そう大きな違いはない、いやむしろJQ等、小型株の方がおおむね上昇率は上回っているということは、これまでも書いて来た。
1部(日経平均)とJQの年初来上昇率を計算してみた(大納会終値と10.21日終値を比較)。
1部=6.32%
JQ=7.35%
というわけで、21日、上げなかった2部、JQ等の銘柄は、今、貸しを作っているのだと考え、前向きに行くとしよう。
とは言え、動きの悪い銘柄は、いつまでも悪かったりするので、意地になって全株ガチホールドなどと言っていないで、ある程度は有望銘柄にチェンジすることも考慮しよう。
そういうダメ銘柄に成り下がったスターティア(推)が崩れ714円安値まであって721▼20。業績下方修正でも嗅ぎつけた向きの売りかと勘繰りたくもなるが、そういう妄想は断固否定、私は720円で少しだが買ってみた。ただ、読者諸氏にここでの買いを勧めるわけではない。そろそろ反発する可能性も高まって来たように思うので、ここで叩き売るのもどうかということで、自身の行動を明らかにしたに過ぎない。
もう一つのダメ銘柄のGunosyは反発した。ただ923△76までありながら終値は876△29。戻ったら売りたい向きがそれだけ多いということだろう。ただ前日の807円が底値となったとみてよさそうだ。
近々反騰かとした寿スピリッツは3910△125と急伸した。
サカイ引越センターは小安く推移していたので、全般大幅高でこれは安過ぎとみて私は少し買ってみた(残り500株しかなくなっていたが、どうも上に行きそうという見方を強め買うチャンスをうかがっていた)。最後は6080△30。
この2銘柄は、好業績に加え、どちらも株不足で逆日歩が続いているので、下げてもじきに戻るという動きが続いている。
ピープルは2070円まであって2060△61。
同社はクリスマス、正月を含む10月~1月の売り上げ比率が極端に高いので、予想が難しいが、2016年1月期の経常利益は9月までの月次売り上げからして大増益が期待できよう。同社は1株利益をそのまま配当に全部回すので、四季報予想の配当は86~87円だ。なお会社情報は1株利益54.9円予想で配当50円予想だから、この辺のこともご存じないのかもしれない。
それはともかく今期業績が大きく上振れすると1株利益は100円~120円もありえよう。この場合、配当は100円~120円となる。110円とすると2060円の株価で、利回りは5.34%にもなる。利回り4.5%とみると株価は2444円となる。
エコス(推)が1478△42と反発した。引け新値である。
日経夕刊5面に「2月決算企業の純利益進捗率」が掲載されている(東証1部時価総額500億円以上)。通期見通しに対し進捗率が高い企業のランキングだが、エコスは時価総額150億円でカットされている。
計算すると純利益は会社計画の通期10.8億円に対し8.44億円(3-8月期)だったから進捗率は78.1%。これは日経の表に当てはめると堂々3位である。食品スーパーではライフコーポレーションが59.2%で12位にランクインしている。同社の年初来騰落率は89.0%とある。エコスは68.1%に過ぎない。ライフ並みに89%なら株価は1661円になる。進捗率で大きく上回るのでこれを加味すると1911円になる。
いずれにせよ、同社の業績絶好調・大上方修正必至を織り込むなら、株価の上昇は、ここからこそ大きいのではないか。1535円高値更新から1661円~1911円を視野に入れた相場が期待できよう。
10月21日 23時55分記
無理やり理由をでっち上げてはいけない、わけのない上げもあるんですよ、と教えてあげたい気もするが・・・
世界的景気後退懸念の強まりで、日銀による追加金融緩和期待が高まっている、補正予算もそうだ。中国は景気刺激策への期待、EUも金融緩和期待といった具合で、政策期待が株価を押し上げたとみて見れないこともない。まあしかし、投資家の深層心理が的確に分かるものでもなく、あまり詮索してもしようがないだろう。
それはともかく、東証1部は大幅高したが、JQ、マザーズは下落、かろうじて上げた2部にしても上昇率は0.01%とほぼ横ばいだった。こうなると、もはや、東証1部と他市場(「新興市場」という言葉があるがJQには店頭登録銘柄以来のオールド銘柄も多く、よって私はJQを含め「新興市場」と呼ぶのには賛成できず、この言葉を使わない)は、全く別の人種(投資家)が、それぞれ勝手にやっている市場と考えた方がよさそうだ。
9.07日、日経平均が1343円も上げたとき、やはり2部やJQの上昇率は1部にはるかに及ばなかった。ただ、長い期間で見れば、そう大きな違いはない、いやむしろJQ等、小型株の方がおおむね上昇率は上回っているということは、これまでも書いて来た。
1部(日経平均)とJQの年初来上昇率を計算してみた(大納会終値と10.21日終値を比較)。
1部=6.32%
JQ=7.35%
というわけで、21日、上げなかった2部、JQ等の銘柄は、今、貸しを作っているのだと考え、前向きに行くとしよう。
とは言え、動きの悪い銘柄は、いつまでも悪かったりするので、意地になって全株ガチホールドなどと言っていないで、ある程度は有望銘柄にチェンジすることも考慮しよう。
そういうダメ銘柄に成り下がったスターティア(推)が崩れ714円安値まであって721▼20。業績下方修正でも嗅ぎつけた向きの売りかと勘繰りたくもなるが、そういう妄想は断固否定、私は720円で少しだが買ってみた。ただ、読者諸氏にここでの買いを勧めるわけではない。そろそろ反発する可能性も高まって来たように思うので、ここで叩き売るのもどうかということで、自身の行動を明らかにしたに過ぎない。
もう一つのダメ銘柄のGunosyは反発した。ただ923△76までありながら終値は876△29。戻ったら売りたい向きがそれだけ多いということだろう。ただ前日の807円が底値となったとみてよさそうだ。
近々反騰かとした寿スピリッツは3910△125と急伸した。
サカイ引越センターは小安く推移していたので、全般大幅高でこれは安過ぎとみて私は少し買ってみた(残り500株しかなくなっていたが、どうも上に行きそうという見方を強め買うチャンスをうかがっていた)。最後は6080△30。
この2銘柄は、好業績に加え、どちらも株不足で逆日歩が続いているので、下げてもじきに戻るという動きが続いている。
ピープルは2070円まであって2060△61。
同社はクリスマス、正月を含む10月~1月の売り上げ比率が極端に高いので、予想が難しいが、2016年1月期の経常利益は9月までの月次売り上げからして大増益が期待できよう。同社は1株利益をそのまま配当に全部回すので、四季報予想の配当は86~87円だ。なお会社情報は1株利益54.9円予想で配当50円予想だから、この辺のこともご存じないのかもしれない。
それはともかく今期業績が大きく上振れすると1株利益は100円~120円もありえよう。この場合、配当は100円~120円となる。110円とすると2060円の株価で、利回りは5.34%にもなる。利回り4.5%とみると株価は2444円となる。
エコス(推)が1478△42と反発した。引け新値である。
日経夕刊5面に「2月決算企業の純利益進捗率」が掲載されている(東証1部時価総額500億円以上)。通期見通しに対し進捗率が高い企業のランキングだが、エコスは時価総額150億円でカットされている。
計算すると純利益は会社計画の通期10.8億円に対し8.44億円(3-8月期)だったから進捗率は78.1%。これは日経の表に当てはめると堂々3位である。食品スーパーではライフコーポレーションが59.2%で12位にランクインしている。同社の年初来騰落率は89.0%とある。エコスは68.1%に過ぎない。ライフ並みに89%なら株価は1661円になる。進捗率で大きく上回るのでこれを加味すると1911円になる。
いずれにせよ、同社の業績絶好調・大上方修正必至を織り込むなら、株価の上昇は、ここからこそ大きいのではないか。1535円高値更新から1661円~1911円を視野に入れた相場が期待できよう。
10月21日 23時55分記
たく
先生、アドベンチャー6030が、
今後、高い成長率を背景に
大相場がやってくると、雑誌等でも取り上げられていますが、いかがでしょう。
今後、高い成長率を背景に
大相場がやってくると、雑誌等でも取り上げられていますが、いかがでしょう。
2015/10/22 Thu 23:37 URL [ Edit ]
鎌倉雄介
> たく さん。
事業内容、将来性等は大いに有望そうです。
私もチェックはしている銘柄ですが、いかんせんPERは来期予想実質で80.4倍にも
なります。しかし株価がどうなるかは微妙です。動きがいいので人気化、10340円の
年初来高値挑戦もないとは言い切れないでしょう。
ただ、具体的に自信を持ってそこまで上がる根拠は示せません。
そういう場合、私は買わないという投資スタンスを何10年か前に決め実行しています。
そういうフィーリングに頼った投資では結局、成功・失敗の繰り返しになり、
大きな成功はおぼつかないことに気付いたからです。
ですから、理論的に絶対と思えるくらい上げそうな自信の持てる銘柄を自力で発掘する、
そしてその銘柄を(自信度に応じて)大量買いする
という手法で、長年、投資しています。そうすると大体5勝1敗(自信の強く持てる銘柄では
4勝1敗よりよくなる}くらいになり、まあよほどの相場でない限り勝てるわけです。
事業内容、将来性等は大いに有望そうです。
私もチェックはしている銘柄ですが、いかんせんPERは来期予想実質で80.4倍にも
なります。しかし株価がどうなるかは微妙です。動きがいいので人気化、10340円の
年初来高値挑戦もないとは言い切れないでしょう。
ただ、具体的に自信を持ってそこまで上がる根拠は示せません。
そういう場合、私は買わないという投資スタンスを何10年か前に決め実行しています。
そういうフィーリングに頼った投資では結局、成功・失敗の繰り返しになり、
大きな成功はおぼつかないことに気付いたからです。
ですから、理論的に絶対と思えるくらい上げそうな自信の持てる銘柄を自力で発掘する、
そしてその銘柄を(自信度に応じて)大量買いする
という手法で、長年、投資しています。そうすると大体5勝1敗(自信の強く持てる銘柄では
4勝1敗よりよくなる}くらいになり、まあよほどの相場でない限り勝てるわけです。
2015/10/25 Sun 00:50 URL [ Edit ]
たく
先生、お返事ありがとうございます。
非常に丁寧にお返事頂き感激です。
おっしゃる通り、確信がほとんどないこと
割安とは言えないことから、私も少しだけ保有しているのみでして、アドバイス、非常に参考になります。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
非常に丁寧にお返事頂き感激です。
おっしゃる通り、確信がほとんどないこと
割安とは言えないことから、私も少しだけ保有しているのみでして、アドバイス、非常に参考になります。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
2015/10/27 Tue 01:58 URL [ Edit ]
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