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今回の暴落と日経平均、自らの成績を比較、考察してみた。
私が、かなりの苦境に陥ったことを書いたら、あれこれ言う方が必ず現れる(当ブログのコメントにはゼロだが)。私としては、道場主自身もこれだけ苦しみがんばっていますよという、読者諸氏への応援メッセージのつもりなのだが、そうは受け取れない方がいるわけだろう。他人の不幸は蜜の味というのは、まさに株の世界にぴったりのことだろうからやむを得ないのだろう。
また、いつでもいいことしか書かない方が株式投資ではほとんどだが、私はいつでも本当のことだけを書いているということを、読者諸氏にはお分かり頂ければと思う。

さて8.17日(暴落直前日)終値と比較しての8.25日(その後の安値日)、8.28日の各終値の、日経平均、鎌倉雄介の騰落率(=下落率)を比較した。


日経平均      -13.65%    - 7.20%
鎌倉雄介      -26.43%    -14.73%

私の下落率が日経平均のそれのほぼ2倍のわけだが、これは信用取引で、元金の推定2.5倍前後やっていたことからして驚くに当たらない。

次に昨年末値と比較しての8・17日(暴落直前日)、8.25日(その後の安値日)、8.28日の日経平均、鎌倉雄介の各終値の騰落率(=上昇率)を比較した。

日経平均    18.16%    2.03%     9.66%
鎌倉雄介   171.81%   16.78%    71.81%

要するに、信用でやっていれば、当然、運用資産額は激しく動く。実際私は8.27日に日経平均がもう800円程度下落したら、昨年末比でマイナスになった可能性が強い。ピーク時で3倍近くまで増やしても数日で失ってしまいかねなかったわけである。それくらい、今回の暴落が急激かつ大幅だったということでもある。
重要なのは、そういうリスクを念頭に、いかなる事態にも耐えられるようにしておくことである。
そしてさらに重要なのは、信用でかなり目いっぱいやるからには、それなりの技量を身に着けておくことが必須である(どれだけ損しても笑って済ませられるような方はまた話が別である)。
言うまでもないが、私は読者諸氏に私のような運用をお勧めしているわけではない。各自、ご自分に適したやり方で慎重に取り組んでいただきたいとは、いつも言っていることである。

注=カラ売りを併用すればといったことを、こういう暴落局面では言う方が決まって現れる。しかし私は原則空売りはしないことは、これまでに書いたし、拙著でも論じている。虎穴に入らずんば虎児を得ずである。カラ売りを併用すれば、通常、リスクは減少するが、利益も減少する。実際私はバブル崩壊後のどうしようもない相場の時、カラ売りもし、かつ売り建て買い建てを拮抗させたこともある。この時の経験も踏まえ、上記のことを言っているのである。
ついでに書けば、私は遅くも大学生時代から空売りに手を染め、1971年には例の「笑わん殿下」(河本敏夫氏)の三光汽船の空売り(300円台で売り700円前後で買戻し。なおその後同社は倒産)で悶絶という苦い経験もしている(『鎌倉理論で株が見えた』P2~P3)。

話が長くなってしまったので、今後の相場見通し等については、しばらく後に別稿で。

8月30日 22時47分記


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