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21日の相場は前日のNYダウ大幅安を受け暴落となった。日経平均は598円(2.98%)安、TOPIXは3.13%の下げ。値上がり銘柄数は33にとどまった。
ここでとどまってくれればという大方の投資家の願いもかなわず、21日のNYダウは531ドル(3.12%)の続急落となっているわけである。CME日経平均先物は18975円で21日の日経平均終値比461円安。言うまでもなく上海株の下げ(21日=4.3%)が最大の要因だ。

月曜日は、とりあえず追い証がらみの売りも出て大きく下げよう。上海株次第ではそれなりに下げ幅を縮小する展開もなくはない(逆ももちろんありうるが)。
問題はその後である。
リーマンショックにしろ、バブル崩壊にしろ、結局、その後、実体経済が大きく悪化したことで、株価はその後の、なおずるずる下げる展開になったわけである。逆に言えば、実体経済がさほど悪化しないとなれば、株価は行き過ぎた下げ分は取り戻す動きとなろう。

とりあえず、日本経済はそう悪くない。企業業績は絶好調に近い。ただそう思っていたら中国経済が予想以上に悪いとかの影響で、じりじり日本企業の業績も悪化、PERにも割高感が出て来るという展開がこわい。実際、リーマンショックもバブル崩壊も、そういう展開になったのである。

軽々には言えないが、中国経済の規模はGDPで日本を最近上回った段階、減速と言ってもなお6%台の経済成長率(中国の発表する数字への疑念があるわけだが)ということを考えれば、ここからは、そう深刻に考えるのはどうかという見方も成り立とう。

アメリカは、このまま株安に歯止めがかからなければ、出口戦略としての利上げ(9月利上げ有力とも言われている、言われていたすべきかもしれない)は先送りとなる可能性が高まろう。

また中国も、株安を放置はしないだろう(そういう目先の株価対策には懐疑的論調が多いようだが)。

株価が暴落すると悪い話ばかり目立つが、こうしたことも念頭に月曜以降の株価をみていこう。

信用取引をやっている方は、ここからさらにある程度下げても耐えられるように、態勢を整えておこう。
早晩、劇的に戻る可能性もないではないわけで、いずれにせよ、どういう事態になろうとも対応できるように準備しておきたい。
私は弱気でも強気でもない。

8月23日 23時39分記
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