最近の相場の動きの激しさ、物色傾向の変化等は、過去の経験則が通じないくらい大きくなっている。
これにはいろいろな要因があろうが、いずれにせよ、厳然たる事実である。
理由の一つに手数料があると私は考えている。実は、私がメインでやっているネット証券では、5月初頭から一定条件を満たすと信用取引の手数料がゼロになった。私もこの恩恵にあずかっている。
注=松井証券等、小口取引で手数料ゼロといった例はあるが、トップクラスの大手ネット証券で信用手数料ゼロは珍しい。
手数料は、現状、おおざっぱに言って対面営業の証券会社で(片道)1.1%前後、ネット証券で0.1~0.2%程度(ただし、これは1日定額制等の体系もあり、複雑なので、かなり怪しいことをご了承願う)であろう。

掲示板等を見ると依然、現物信仰が語られているのを目にするが、信用なら手数料ゼロと聞いたら目をむく向きもあろう。言うまでもないかもしれないが、手数料ゼロでなぜやっていけるかと言うと、信用取引で融資する資金の貸出金利で儲けられるからであろう。
それはともかく、投資家の数的には現物投資家がほとんどだろうが、取引金額的には信用投資家が多いのである。それが、大手ネット証券が信用取引手数料ゼロを打ち出したのだから、一段と、信用による売買の影響力が高まっているはずである。そういう投資家が一段と頻繁に売買を繰り返すことで、値動きは一層激しくなっていると考えられるのである(アトラの6.05日の後場の値動きを想起されたい)。

さて、そういう激しい相場で、日経平均、鎌倉雄介の運用成績がどう動いたかを検証してみた。

         2014年大納会   4.01日   5.12日   6月04日
日経平均    100.0      109.1    112.5   117.4

鎌倉雄介    100.0       91.8    103.0   114.3

4.01日=鎌倉雄介の年初来安値日
5.12日=鎌倉雄介が4.01日以降で大納会を初めて上回った日
6.04日=鎌倉雄介の年初来高値日

要するに、年初からの主力大型株優位、いやオンリーと言っていいくらいの相場に私が苦戦していたのが読み取れよう(当然、読者諸氏にも苦戦を強いてしまったであろう)。このことについては、過去に触れてもいる。それが5.08日以降、ようやく相場の流れが変わったこともあって、好調になりつつあるわけである。
読者諸氏の場合、なお苦戦が続く方も結構いらっしゃろう。それは相場の流れにいちいちうまく適合させていくのが至難の業である以上、ある程度避けられないことだろう。要するに、相場には、難しい相場と易しい相場があるのである。

多くの個人投資家にとって、2013年は易しい相場、14年はそこそこ易しい相場、15年は難しい相場だったと言えよう。

ちなみに2014年、日経平均は6.9%の上昇、鎌倉雄介は123.8%の上昇だった。すぐ、自慢しているなどと言われるので書きたくないのだが、2015年、日経平均に現時点で負けているので、あえて公表したのである。
2014年は小型株優位の相場だったので、私の場合好成績になったのであり、15年は(特に3月末くらいまでは)大型株の圧倒的優位の相場だったので、情けない成績になったわけである。

要するに言いたいのは、相場などというのは、変幻自在で、これにうまくついていくのは至難の業だということ、しかし、腕前さえしっかりしていれば、ある程度以上の期間さえあれば、日経平均など寄せ付けない成績を挙げられるということである。

東祥(推)等の値動きに業を煮やしている方がいるが、よく考えれば、いや何も考えなくとも、これを推奨したのは5.20日だ。まだ立ち合い日数で言えば12日しか経っていない。しかも四季報で好業績が予想されるので待つよう書いてもいる。
思えばIBJ(推)など4.07日の推奨時、株価は1277円(直後値1311円)だった。それが例の悪材料(と当初思われた)で、5.01日には1097円まで下落した(当時私は強気を書いたはずである)。それが現在、高値更新中で6.05日は1692円まであって1680△15である。

デイトレーダーとかならいざ知らず、私は投資期間は2~3ヵ月程度を一応の目安にし、最長6ヵ月程度を想定している。ただし、これは目安であり、相場環境、時の流れである程度変わるのは当然である。

いずれにせよ、こうしたことも含め、私の根本的考え方、投資理論等をまったく理解せず、当ブログを読み、見当外れのことを言われると困惑するし、対処に無駄な時間を取られ難渋する。
そういう方は、ぜひ、拙著をどれでもいいから1冊は読むようにしてほしい。

私の言っていることは、読めば誰でもすぐ分かる単純明快なことだが、実際は、誰も明確には言ってこなかったし明確には分かってもいなかったことなのである。

相場見通し等については、稿を改めて。

6月07日 21時19分記
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