相場は不安定感を増している。まずは今後の見通しと行くべきところだが、日経の17日朝刊に、動いた「ROEの山」という見出しでROE礼賛的な記事が掲載されてい(と言っても野村證券資料に乗っかって記事を書いたといった体のものである)て、これがどう見ても独りよがりでおかしいと思うので、簡単にふれておきたい。詳しく論じている余裕はないので、ROEの問題点についてのみ書く。

食品株特に製菓会社の株価が、本年大幅に上昇していることは、これまでにも書いたし、日経でも取り上げている。
そこで大きく上げた製菓各社のROE(前々期実績値→前期予想値)を見てみよう。

高PER(今期予想実質値)順に(PERの次の数字は株価)
カルビー(PER38.6倍) 4825円=13.1%→14.4%
明治HD(PER33.2倍)13810円= 6.0%→8.3%
亀田製菓(PER30.6倍) 4700円= 8.7%→8.1%

野村証券によると、東証1部の今年度予想ROEは9.9%だという(日経前記記事)が、今年大きく値上がりした明治や亀田のROEはこの9.9%をかなり下回る。上記の各社のROEは過去のものだが、通常、投資家は今期予想ROEの数字は知らずに投資しているから、このことはさほど大きな問題ではない。それよりなによりROE値というのは、激しく変動するのである。

以下はPERが低い3社だが
ブルボン(PER18.4倍)1660円= 1.2%→ 5.7%
寿スピリ(PER18.6倍)2690円=16.9%→14.0%
岩塚製菓(PER22.3倍)6990円= 2.0%→ 2.1%

ブルボンは2015年3月期四季報は経常45%弱の大増益予想(ただし会社は微減益予想)とは言え、このROEの急上昇はすぐには理解不能だろう。
またROE2.1%の岩塚製菓の株価が6990円もしているのもROE重視の立場からすれば説明しにくい。

結局外国人投資家は、ROEと叫ぶ心は株主にもっと利益を還元しろ、そして株価をもっと上げろというだけのことなのではないかという疑念を、私は抱いてしまう。ROEを上げろ=増配せよ、自社株買いをせよと聞こえてしまうのである。
それはそれで、かまわないが、日本の野村證券や日経新聞までが、そのお先棒を担ぐように、ROE重視を叫ぶのが、私には理解できないのである。

いずれにせよ、ROEは少なくとも小型株投資において投資指標としては、ほとんど使えないしろものなのである。
最後に我田引水的になるが、上記6銘柄でPERは低い順から2位、ROEは高い順から2位と、どちらの指標でも割安歴然の寿スピリッツ(推)の株価が、これまた低い順から2位だということを指摘しておこう。

17日の日経平均株価は233円(1.17%)の大幅安となった。またぞろ亡霊のようにギリシャ金融支援問題が浮上、前日の米欧各国株が下げたことが響いた。また、これまで日本株の上昇率が突出して大きい(2年半で2.3倍は世界主要国で1位)ことも警戒感を誘っている。原油安・円安という日本株高を支えて来た前提が揺らいで来たことも、弱気を誘うところだ。

17日の米欧各国株も大幅下落となっている(NYダウは-279ドル=-1.54%)。ただCME日経平均先物は113円安と比較的マイルドな下げにとどまっている(17日にすでに大きく下げているためか)。
決算発表が22日の日本電産などから始まるが、これへの警戒も今回は高いようだ。
悪い話ばかりのようだが、25日の給料日(賃金支払い日と書きたいが慣例に従っておく)で、ようやくアップした額の受け取りが始まる。消費活性化が数字となって表れてくるかもしれない。

17日、逆行高したDLE(WEB銘柄)、高度紙(推)、タキヒヨー(推)、ニックス(推)に期待。寿スピリッツについては上述の通り。

4月19日 21時10分記


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