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ヘリオスが上場した場合、大株主各社の含み益が、どの程度になるか、私の試算を示そう。
ただ、いろいろ判明していないこと、予想するしかないことがあるので、あくまで非常にラフで推測に基づいたものも含む、ある意味乱暴な試算であることを、あらかじめお断りしておく。

各社の出資金は以下の通りと思われるが、これ以外の出資があるのかないのか、はっきりしない。ここでは以下の5社分合計の27億円以外に3億円あるとみて総出資金を30億円とする(根拠に基づくものではなく、創業者の分もあろうとみて、これを加え合計をきりのいい数字にした)。

大日本住友製薬=15億円
ニコン       = 5億円
新日本科学   = 3億円
渋谷工業     = 3億円
テラ        = 1億円

ヘリオスの比較会社として最適なのはリプロセルであろう。ヘリオスと同じくIPS細胞関連の事業が中心で創業後日の浅い小企業という点も共通だからである。同社は上場直後の高値時の時価総額は約1890億円だった。社員数は現在単独17名(連結30名)。ヘリオスは37名である。
業種は全く異なるが期待の大きい人気企業としてユーグレナも見てみよう。同社は上場数ヵ月後には時価総額が約2500億円に達した(現在も約1400億円、月曜は材料が出たため暴騰が予想される)。

ヘリオスがリプロセルを大きく上回る評価を株式市場で受けるのは確実であろう。また、ユーグレナよりもやはり高い評価になると考えられる。
となれば、ヘリオスの上場時の時価総額は,比較的控えめにみても2000億円~3000億円程度にはなるとみて、大きな異論はなかろう。2500億円としてもいいのだが、ピーク時の評価ではなく、ある程度落ち着いた時点の評価が妥当ということも考慮、、ここでは2100億円としよう(計算の簡便も考慮、30億円の倍数にした)。

総出資金30億円が2100億円と70倍になると仮定するわけである。

            出資金 →上場時評価    含み益
大日本住友    15億円 →1050億円   1035億円
ニコン         5億円 → 350億円    345億円
新日本科学     3億円 → 210億円    207億円
渋谷工業       3億円 → 210億円   207億円
テラ          1億円 → 70億円      69億円

それでは、以下、これをもとに、各社の時価総額(2.20日終値で算出)に対するヘリオス株の含み益を見てみよう。
          
           A時価総額     B含み益    BのAに対する比率   
大日本住友    5069億円    1035億円      20.4%   
ニコン        6125億円     345億円      5.6%
新日本科学    363億円      207億円      57.0%
渋谷工業      628億円      207億円     33.0%    
テラ         225億円       69億円      30.7%

なおヘリオスの上場時時価総額を1500億円とさらに控え目にした場合、各社の「BのAに対する比率」は新日本40.5%、渋谷23.3%、テラ21.8%、大日本住友14.5%、ニコン2.4%となり、一段と新日本の優位が際立つ。

1株当たりの含み益は新日本520円、渋谷工735円、テラ500円、大日本住友260円、ニコン86円。

話を分かりやすくするため、どう見ても評価の低いニコン、大日本住友を足切りし、残る3社を比較しよう。
   
           株価     時価総額に対する含み益の比率    1株当たりの含み
新日本科学   912円          57.0%                520円
渋谷工業    2231円          33.0%               735円
テラ       1633円          30.7%                500円

「1株当たりの含み」では、新日本は渋谷の後塵を拝するが、両社の株価は、渋谷の方が2.4倍強とはるかに高いので、株価へのインパクトは、新日本の方がはるかに大きいということである。それを分かりやすく示したのが 「時価総額に対する含み益の比率」であり、上表のように、新日本の圧倒的高さが歴然だ。

くどいようだが、分かりやすく言えば、1株当たりの含み分だけ、各社の株価(2.20日終値)が上昇すると仮定すれば、各社の株価は次のようになる。(言うまでもないがこうなると言っているわけではない。)

新日本科学  912円→1432円(+57.0%)
渋谷工業   2231円→2966円(+33.0%)
テラ      1633円→2133円(+30.7%)

結論=ヘリオス上場で最も株価上昇が期待できるのは、新日本科学である。
2番手は数字的には渋谷工業だが、仕事上のつながりの密接さ、企業規模等も考慮すると、テラとみるところだろう。

(忘れなければ、寝込んだりしなければと逃げを打ちつつ)深夜、相場見通し等をこれに続ける形で加筆の予定です。

2月22日 21時03分記

依然、主力株中心の物色が続いているわけだが、そろそろ小型株の割安・出遅れが意識され始めるかもしれない。
各市場の今期予想PERを見ると以下のようになっている。

東証1部=17.54倍
東証2部=15.87倍  
JQ   =16.40倍

たしか2ヵ月くらい前はJQは東証1部より高PERだったような気がする。もし記憶間違いだったとしても、ほぼ同水準程度だったはずだ。いくら下げたと言っても、これではきついなと思った記憶がある。
それがついに2部はかなりの割安水準、JQも東証1部をかなり下回ってきたことで、そろそろ底打ち感が出て来るだろうということである。好業績ほど売られたと言っていいくらいの理不尽な動きも続いた。こうしたおかしな動き全般に反動がそろそろ顕在化するのではないかということである。

あいHDのような中型株的な銘柄は出直り色を鮮明にしつつある。となれば、例えば日東工器(9月下旬WEB銘柄)、ライフコーポレーション、ダイユーエイトといったところにも、この流れが波及してもおかしくない。
長らく調整を余儀なくされている高度紙(推)、朝日ラバー(推)も、底入れが近い(あるいはすでにしている)かもしれない。
いずれにせよ、決めつけず、いろいろな可能性を念頭に、希望を持って相場を見ていくところだろう。

2月23日 0時02分記

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