決算がらみで大きく売られるという、デジャブ的ないやな展開になっている。
やや期待外れで大きく売られた大和小田急(推)、まあまあの決算でも大きく売られたNSW(12月下旬WEB銘柄)、そして30日決算発表、PTSで大幅安の高度紙(推)である。

NSWについては、こんなに売られる理由はないわけで、これについては明日にでも書く予定。

以下では高度紙の決算をどう見るべきかについて書くとしよう。
掲示板では、…象を撫ず(差別的表現なので使うべきでないと考え、ほかの表現を考えたが思いつけず、とりあえずこういう形にした。これでも不適切かもしれないが、差別的意図は全くないのでお許し願う)的コメントばかりで、実像が見えてこない。

私の分析手法に関して否定的な方もいるようだが、そういう方は自分で使いこなせていないからなのだろう。その証拠に、以下のように、威力を発揮するのである。

下表で数字は経常利益で単位=100万円。予は予想。
各四半期ごとの経常利益を比較すれば決算の実態が明確に見えてくるという鎌倉理論(拙著(『ストップ高連発株…』参照)の実戦への適用である。

決算期       1Q      2Q    3Q     4Q     通期

2014年3月期  374     82    114    ▲50    520

2015年3月期  383    180    141   予▲44   予660

2015年3月期の予想経常利益は会社発表が660、四季報が800のわけであるが、3Qまでの決算が出て、これでは通期の800は苦しくなった、やはり660程度になりそうだという読みが有力になり、PTSで売られたとみられる。

では、そういう見方でいいのかということである。
今期の経常利益を前年同期(100とする)と比べると
1Q=102.4
2Q=219.5
3Q=123.7
ここまでが実績である。

問題は4Qがどうなるかである。
会社予想は▲50が▲44にわずかに改善する(数字ではどう表記すればいいんだろう?)見通しのわけだが、これが妥当かである。
1Q、2Q、3Qでぶれが大きすぎ、4Qがどうなるか、正直、予測不能と言うところだろう。
一つだけ言えることがある。それは▲44という会社予想は最低線だということである。なぜなら1Q~3Qまで、すべて前年同期を上回っているから4Qも前年同期の▲50を上回るとみるのが当然だから、▲44程度は最悪でも達成できるとみるべきだからである。
逆に最高の場合は2Qのように219.5程度もなくはない(といっても▲50の219.5というのは算出不能だが)。
と言うわけで、うまくいけば4Qは、2Qが前年同期を98上回ったことから、前年の4Qの▲50を98上回るとみれば48となる。この場合通期は752となる。

つまり、通期の経常利益は、660~752程度に収まるとみるのが、上記の分析から言えるわけである。四季報予想の800は厳しいが、会社予想の660(前の予想を据え置いた)にとどまる可能性も、かなり小さいということである。
常識的には660と752の中間の706程度とみるところだろう。
もしこういう見方が市場コンセンサスとなれば、PTSの1560▼91という株価は下げ過ぎということになる。

しかしまあ、そういうことより、この会社はio-brane(無機/有機ナノハイブリッド膜)の将来性を買っているわけで、来期以降の業績が重要で、今期業績がこの程度(期待には届かないにしろ会社予想は多少なりと上回りそう)で、大騒ぎしたり株価が急落するのは、そもそもおかしいだろう。
io-brane(無機/有機ナノハイブリッド膜)の有望性には、いささかの変化もないのである。

1月31日 19時56分記



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