ニッポン高度紙工業(推)と朝日ラバー(推)を比較してみた。

まずは1株利益である。

          2015.3月期 (予)       2017.3月期(予)
高度紙        44.1円              79.4円
朝日ラバー      41.8円             100.3円

注=数字はすべて実質値。2015.3月期は四季報予想数字から算出。
2017.3月期の数字は、高度紙は社長談(i O膜で数十億から100億円近い売り上げ規模を目指す)に基づき、利益も1.8倍になると考えた。同社の2015.3月期の売り上げは133億円予想。
同朝日ラバーの数字は中期経営計画の経常利益目標8億円から算出。

次に財務内容的な数字を比較してみよう。
      
          1株純資産    自己資本比率    配当     
高度紙      1253円       54.2%     18円
朝日ラバー     709円       38.0%      8円  

以上の数字について、細かく説明する必要はなかろう。
私の結論としては、トータルとして、両社に、大きな差はないとみていいだろう。

となると、高度紙(12.01日終値=1408円)が、朝日ラバー(12.01日終値=2405円、年初来高値=3435円)と肩を並べるような株価になるかどうかを決定するのは、同社のiO膜(無機/有機ナノハイブリッド膜)が朝日ラバーのマイクロ流体デバイス に負けないような材料かどうかということであろう。
これに関して客観的に正しい判断を下すことなど、だれにもできないであろう。 
それでも、相場をやるものは、大胆に大局観を持って独断と偏見をもって判断せねばならない。
マイクロ流体デバイスのすごいのは、単に「可搬型DNA解析装置」(NECが開発中)向けだけでなく、様々な用途に応用可能なことであろう。

ではiO膜はどうか。「可搬型DNA解析装置」はCEATEC AWARD 2013で準グランプリを獲得しているわけだが、iO膜は2014年1月31日、第13 回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議「nano tech 2014」において、「nano tech 大賞 新人賞」を受賞している。この面でも負けていないわけである。

 【受賞理由】無機材料の耐熱性と有機材料の柔軟性を兼ね備えた大面積の無機/有機ハイブリッド膜の製造技術を開発。この膜は触媒膜や分子フィルター、電解質膜など様々な分野への応用展開が期待できる点を賞す。

このように、「様々な分野への応用展開が期待できる」というお墨付きを得ているのである。

とりあえず、これくらいにしておくが、高度紙のiO膜が大変な材料であることが、ある程度お分かりいただけたであろう。詳しくは、同社HPやヤフー掲示板等で、各自調べられたい。

いずれにせよ、現在の高度紙の株価というのは、朝日ラバーの1000円台前半のとき同様、PERでも十分買える、材料の将来性を考慮すれば、とんでもなく割安な株価だというのが、私の見方である。

大事なことを書き忘れていた。iO膜もマイクロ流体デバイスも、夢の材料(と思われる)なのに、どちらも夢物語ではなく、ほぼ実用化され、現実に今期、来期に収益に寄与してくるような材料だということである。バイオ銘柄のフェーズⅡなどとは、ここが決定的に違うわけである。

12月01日 22時56分記
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