4243 ニックス(JQ)について調べていたら、これはとんでもないことになる素質を秘めた会社なのではという思いを強くし、後日、このことについて書くことを約束しておいたが、12日の急伸後一息入れたここで、それを書こうと思う。

この会社につては、9.15日付け「四季報から発掘した有望株」で取り上げている。以下はその時の記事の引用である。

ニックス=「防虫効果の樹脂製品は網戸以外にも用途開拓。」とある。デング熱関連かと思ったがどうも蚊にはだめそうだ。しかしカメムシ激増とか「海外有望」(前号)で、低PERでもあり面白い。

その後、蚊にも有効ということが判明し、848円だった株価は数回のストップ高を交え急騰、9.24日のは1770円を付けた。しかしデング熱騒動も秋の深まりとともに収束、株価も10.17日には843円と、まさに行って来いとなった。さすがにこれは下げ過ぎで、戻り歩調にあったわけだが、11.10日12時00分に2014年9月期決算を発表、上方修正だったうえ、2015年9月期決算見通しもよかったこともあって11日、12日と大幅高となったわけである。
次に、この好決算をもとに今期、来期業績を考えてみよう。(数字の単位=100万円)

決算期        売上   経常利益   みなし純利益    実質1株利益
2013.9      3602   108      64.8        29.3円
2014.9      4301   275      165         71.3円
2015. 9予   4650   385      231         99.8円
2016.9目標    5000   500     300        129.6円

注=2015年9月期の数字は鎌倉雄介予想、2016年9月期は会社の経営目標である。みなし純利益は純利益を経常利益の6割とみなした鎌倉式実質値、実質1株利益はそれに基づく実質値である。

2014年9月期業績が会社予想の245のみならず四季報予想の270をも上回った。そして、例のデング熱騒動で、同社の防虫忌避樹脂製品ARINIX®などの各種防虫製品に脚光が当たっている。会社に聞いたところ、今回の騒動は時期的に遅かったため対応が十分できなかったようで、逆に言えば今期は大幅に売り上げ増となるのは必至だろう。
台湾ではデング熱が猛威を振るったようだが、台湾、東南アジア各国への輸出については「検討中」ということだった。なお同社の輸出比率は26%程度だが、アメリカへの輸出もあるということで、円安は好影響を及ぼす。

こうしたことを加味して考えると、同社目標の2016年9月期の経常利益500というのは、達成はさほど難しいことではないのではないか。ということで、2015年9月期が空欄というのも何なので、あえて私の読みを入れたわけである。

同社の「虫の嫌がる網」の特徴を同社HPより転載する。

・防虫素材「ARINIX®」を使用していますので、網戸に虫が留まり続けません。
・網の上から薬剤を塗布しているものに比べ、効果が長期安定しています。
・人や動物に対し毒性が低い成分を使用しているので、お子様やペットにも安心です。
・薬剤成分が空気中に溶け出さないので、環境にも安心です。

このほか自販機に取り付け虫を寄せ付けないキットなども、以前から販売しているという。
来年、蚊のシーズン到来となれば、日本全国津々浦々の網戸の網は次々「虫の嫌がる網」にとって代わるかもしれないではないか。自販機向けキットも一気に普及しそうだ。あわよくば海外も。

面白いことを伺ったのでお知らせしよう。
「網の素材に使われた薬剤入樹脂 ARINIX ®(アリニックス) は、防虫効果のあるエトフェンプロックスが樹脂自体に練りこんでありますので、薬剤成分は空気に漂わず、長期間に渡って効果が持続します。」とHPにあるが、デング熱騒動で、代々木公園などで散布された薬剤がエトフェンプロックスなのだという(会社談)。というわけで、会社は一段と自信を深めたようだ(鎌倉雄介の憶測)。

ずっと安い株価でいたのに、いつの間にとんでもない株価になっていて驚くことがある。一例をあげれば衛生用品製造機の瑞光だ。2010年くらいまでは500円から600円程度だったのが、2010年末から上げはじめ、2012年末からは上昇加速、2013年5月には8300円を付けた。この背景には1株利益の急増がある。

ニックスも2010年春くらいから14年春くらいまで400円から600円くらいのレンジ相場だった。それがここ徐々に上昇を始めデング熱騒動での突飛高を別として、600円から1200円程度へと株価倍増となったわけである。2016年9月期の予想1株利益129.6円をPER15倍に買えば1944円、20倍なら2592円である。
今回は取り上げることができなかったが、同社は自主開発素材NIXAMを有する。

>NIXAM®(ニグザム)はNIXオリジナル素材です。長年培ったコンパウンドノウハウを駆使し、プラスチックのベース樹脂に強化剤や添加剤を配合し、金属のプラスチック化、防虫忌避、導電性、耐熱摺動性など、特殊機能を持ち、不可能を可能にするプラスチック素材をつくり出しております。

まだ十分分かっているわけではないが、こうした独自のものを有するユニークな企業であり、それがこれから花開こうとしているのではないかというのが、私の希望的読みのわけである。こういうと、なにやらいい加減に思われるかもしれないが、株式投資とは、ある意味、そういうものであろう。根拠のあやふやな仮説や独断的読みからスタートすることも多いのである。

11月13日 20時33分記
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