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経常利益と比較的近い用語に営業利益がある。ここは会計学を論じようというわけではないので両者の違いは、たいした問題ではなく、したがって以下、経常利益と書いてあるところは営業利益と置き換えてもらってもかまわない。

さて経常利益と純利益は、どちらが重要なのだろうか。以前は、文句なく経常利益だった。
ところが、バブル崩壊後、次第に純利益の重要性が言われるようになったように思う。かなり主観的な判断になるが、どうも、それは小泉ー竹中構造改革、フリードマン経済学礼賛、弱者切捨ての風潮と軌を一にしていたように思う。特損計上が激増、経常利益に信頼感が薄れたという事も影響しただろうが。
ともかく、経常利益なんかより、最終的に残った利益=純利益の方が大事なんだという主張が、幅を利かせ始めたのである。私なぞは、どうして、こういう極論に走るんだろうと、苛立ちを禁じえなかった。

ここまで読まれても、こういうことにそう関心を持ってこなかった方は、なかなかピンと来ないことだろう。
よろしい。取って置きの材料を出そう。
会社四季報を見ていただきたい。業績表の上、〔役員〕の左に「最高純益」というのがある。これは、以前は「最高経常」だったはずである。四季報をよく利用される方なら、気付いておられることだろう。では、いつから変わったのか?しょうがないので、古い四季報を今調べてきた。2000年4週から、変わっている。バブル崩壊からは、かなり経っているが、それは変更にふんぎるのに時間がかかっただけで、上記の推論に大過ないと思う。

しかし、この変更で、まともな投資家は多大な迷惑をこうむることになる。私は東洋経済に電話しようかと、時々思うのだが、天皇じゃあないが加齢のため、面倒になって、未だかけていない。
最高経常益を知るためにはどうしたらいいか?『会社情報』を見るのである。この中身の薄い困った本が、この一点で役立つ。ただこの本も、前記の風潮の中、併せて最高純益等も掲載している。

フコクは今期純利益が7億円になるということで最高純益20.3億円〔2010年3月期)に遠く及ばない。しかし今期予想経常利益は35億円(四季報予想は40億円)で過去最高だった33.63億円(2006年3月期)を上回る。こうしたことが、四季報では分からなくなってしまったのである。
時代の風潮に流され、安易な改悪をしてしまったことを、悲しむ。
数年以内には最高経常が復活するであろうと、ここに予言しておこう。

大事なことを忘れていた。純利益より、経常利益の方が重要だということで、そんなことは、論を待たないだろう。厚生年金基金脱退で特損が出て、純利益が7億円に減ろうとも、来期は30億円に急回復する(四季報による)と分かっている以上、7億円には、たいした意味はないのである。
お金命の女が、年収1億円に目がくらんで結婚を決意、その1億円男が1億円落としたからといって、たいしたことはなかろう(そうでもないが)、資産はたっぷりある上、来年は1.2億円稼ぐんだから、年収2000万円男に目移りしたら、大きな判断ミスを犯すことになる。

12月24日 23時07分記
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