2014.06.27 共立印刷
7838 共立印刷(東証1部)
株価=282円▼1(06月26日終値)
出来高=584200株(06月26日)(売買単位=100株)
04月11日=256円~296円=06月27日(月日=年初来安値~年初来高値=月日)
自信度=☆☆☆
推奨度=☆☆☆

印刷というと、かつては不況に強い安定した産業だった。凸版印刷や大日本印刷は長期間、経常利益が連続で過去最高益を更新し続けていてよく取り上げられたものである。しかし、その後、本離れが進み、出版や、それを顧客にする印刷は衰退産業になって行った。かくして、凸版や大日本の連続増益は途切れ、それどころか売り上げも伸び悩むようになったのである。

実際2010年3月期と2015年3月期の業績を比較すると、凸版、大日本、共同印刷、図書印刷の4社の場合、売り上げは凸版が3.5%増加している以外は、そろって減少している。共同印刷に至っては8.1%も減少している。

【印刷では特異な高成長企業】
こうした中で、同じ期間、売り上げを大幅に伸ばしている異色の印刷企業が共立印刷である。2010年3月期が324億円、2015年3月期予想は440億円である。594億円から580億円に減少予想の図書印刷との差を大きく縮めているわけである。
この違いが生じた大きな理由は、4社が出版印刷主体なのに対し、共立は商業印刷主体(商業印刷68%、出版印刷29%、その他3%)のためだと考えられる。

共立は通販カタログ、DM(特に圧着式DM)、流通向けチラシなどが好調で業績を伸ばす。出版印刷でもフリーペーパーの顧客を獲得している。また暁印刷を買収、ここは電子書籍、文庫本を取り扱うわけだが、近年、電子書籍が伸びているのは言うまでもない。共立は電子書籍で出版社向けに配信データ作成作業を強化、需要のさらなる取り込みを狙う。

来期も経常利益で11%の大幅増益見込みで実質予想1株利益は28.3円。時価のPERは9.996倍と10倍を割り込む。4社はもっとも低PERの共同印刷でも15.8倍で、共立の超割安は歴然だ。


【配当は今期大幅増に】
こうした業績、PERの魅力に加え私が着目するのが配当、利回りだ。

2008.3月期=14円
2009.3月期=7.5円
2010.3月期=3.5円
2011.3月期=4.5円
2012.3月期=7.5円
2013.3月期=9.5円
2014.3月期=11円
2015.3月期=?円

?にはどういう数字を入れたらいいか?
四季報は11円~12円、会社情報は11円と予想している。
しかし、両書は等差級数とか勉強したことがないのだろうか、と、皮肉を言いたくなるではないか。しかも、表を見れば一目瞭然だが、共立はこの間、配当を変更しなかった年度は1度もないのだ。
 
結局、?には12円~14円が入るべきであろう。
配当利回りは12円配当の場合で4.26%、14円の場合で4.96%に達する。
また2016年3月期は14円から16円を私は予想するが、もし16円なら5.7%にもなる。
高配当銘柄は、いろいろ問題(業績、所属業種等)を抱えているケースがほとんどで、好業績で問題のない企業の場合、おおむね4.1%くらいが最高の利回りである。
共立の今期予想配当を13.5円とみて、利回り4.1%とすると、株価は329円となる。また来期ベースで15円配当で計算すると366円、16円配当で390円となる。

6月27日 2時50分記

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