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夢の街(推)の今後の株価動向について意見が割れているようだ。それは当然でいいのだが、夢の街のPERについて、例によって、怪しげな数字が言われているので、ここできちんとしたPERを示しておきたいと思い、これを書いている。
私は先日出した本でPERをきちんと算出できる人はほとんどいないとして、算出法を詳しく書いた。ところで、この夢の街は、1株利益算出がかなり厄介なケースである。私が本で例題を出したわけだが、お読みになった方は、夢の街を使って、ご自身が完全にマスターできているかを確かめてみるのもいいだろう。

①今期としてどの期を使うか
②自己株口の問題をどうするか
③実質1株利益の算出法をマスターしているか

この3つの関門が全てそろっているうえ、先日の2分割もあるから、PERの算出は結構厄介なのである。

いちいち、細かく算出過程を書くと大変なので、結論だけを書こう。

            会社発表     四季報    QUICK
2014.8月期   60.8倍     47.0倍   42.0倍
            47.0倍     42.6倍   36.2倍

2015.8月期    -        43.5倍   35.2倍
             -        39.1倍   30.4倍

注=PERの数字は上段は名目値(会社、四季報が出している1株利益の数字を使って算出した値)、下段は鎌倉式実質値(純利益を経常利益の6割とみなす「みなし純利益」を基に算出した値)。

要するに、何も考えずに、会社発表の数字を鵜呑みにすれば、今期予想PERは60.8倍のわけである。万一『会社情報』を使って計算すると69.4倍になる。これは3.24日の業績上方修正が反映されていないのと、自己株を発行済み株式数に含めているためである。
一方、QUICKコンセンサスの来期予想実質PERは30.4倍になる。

今期と来期の違いはあるにせよ、これだけの開きがあるのに、そうしたことに全く気付かず夢の街のPERは60倍台で割高と考えるとしたら、それは大いに問題だろう。

今はすでに4月も後半である。特にこうした成長企業は先を考え投資するわけだから、今期がいつかという形式論より、すでにあと5ヵ月足らずで終わる2014年8月期=今期より、2015年8月期の数字で考えるのが妥当であろう。
そうすると、実質PERはQUICK予想では30.4倍にまで低下するわけである。
QUICK予想はやや楽観的と言えるかもしれないので、四季報の数字を採用するとしても39.1倍である。

この39.1倍は、これだけの夢のある時流にマッチした企業のPERとしては、少なくとも割高とは言えないだろう。
割高と叫んでいる人達は60倍台とかそれに近い数字を前提にしているはずである。

今後夢の街の株価がどうなるかはともかく、前述ようなPERの実態を明確に理解したうえでの冷静な判断が求められている。

4月19日 16時18分記
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