2014.04.11 不気味な下げ
前々稿で,思わずこの下げはおかしい!のではないかとしたが、そうは言っていられない状況になってきた。アメリカを始め世界主要国がそろって高い中、日本株だけが弱いという状況は10日も続いた。
日経平均は155円高で始まり213円高まであったのだが、後場に入ってじりじり下押し、一時は66円安まであって終値は0.43円高。いろいろ下げの理由が言われるが、そういう理由では説明できない。中国の3月の貿易統計で輸出が減速したことを挙げているところがあったが、中国株(上海総合指数)は1.38%の大幅高となっているのである。

結局、急騰の後遺症でマザーズが大きく下げているのと同じなのではないか、というのが、現時点での私の見方だ。
2013年、日本株は1年間で57%もの急騰を演じた。世界主要国で1番の上昇率である。アベノミクスへの期待が大幅高の主要な原因である。それが、本年に入って、次第に懐疑を持って見られるようになっている。特に例の安倍首相による靖国参拝以降顕著になったと言えるのではないか。昨年大幅買い越しだった外国人は売り越しに転じ、また消費増税以降は、その悪影響を見極めたいとして積極的な買いは手控えられている。

こうして下げ始めると、何もかもが悪循環となる。比較的堅調だった2部やJQなどの小型株にも売りが波及、これら銘柄は取り引きに厚みが無いため、一端下げると歯止めがなくなったように下げたりすることも珍しくない。

アメリカ株は、取り引き開始後しばらくは、NQは下げていたがNYダウは小動きだった。それがNYダウもここに来て50ドル前後の下げとなっている。これを受けて日経平均先物 大証(夜間)は下げ幅を急拡大、現在140円安程度になっている。

常識的には、ここまで下げたら反発が近いとみるのが普通だが、今は常識が通じない相場となっている。例によって、ここ大きく下げている過去の推奨株を買うのはどうかといった質問をいただくが、基本的に、現在は、そういう行動は原則しないほうがいいと考える。日経平均は2.04日に付けた14008円の年初来安値を目指している可能性が出てきている。最悪の場合、そういう事態もありうるという前提で対処したい。とりあえずは持ち高は少なめに、新規買いは原則しないのがいいだろう。

日本株のPERは14.9倍(東証1部全銘柄)とアメリカの16倍程度を大きく下回る。この点からは反発近しとみる所だが、そういうのでは計れない力が働いているのではないかというような疑心暗鬼をうむ不気味な状況が今の相場なのであり、注意深く行くにしくはない。

4月11日 0時31分記
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