FC2ブログ
明豊ファシリティワークス(推)について、今回は、同社のCM(コンストラクションマネジメント)事業を中心に、なぜ同社が、これから有望なのかを書いてみよう。

明豊と言っても株式市場では明豊エンタープライズの方が有名であろう。こちらは新興マンション業者で「シェルゼ」ブランドのマンションでそこそこ知られる。10年くらい前には「外断熱」を売り物にTVなどにもたびたび登場したが、その後業績は急速に悪化、現在は無配である。
注=日本では断熱と言えば内断熱だが欧米では外断熱が常識(らしい)で、こちらの方が性能的にも優れているということだったが、残念ながら日本に外断熱ブームは起きなかった。

一方の明豊ファシリティワークスも新興の企業で、上場は2004年で明豊エンタープライズと同年である。
名前が似ているだけでまったく無関係なこの2社を比較しても意味がないはずだったのだが、書きながら、数字をチェックしていて、そのコントラストが面白いので掲載することにした。。売り上げと従業員数の推移を比較してみた。
 
        2005年度       2008年度      2009年度      2013年度
明豊ファシ 56億円(101名)  65億円(126名)  27億円(120名)  72億円(141名)
 
明豊エンタ 318億円(57名) 596億円(114名) 540億円(72名)   60億円( 40名)

注=明豊ファシは単独決算(連結子会社がない)、明豊エンタは連結決算の数字。決算期の違いがあり、従業員数を何月時点のものにするか問題だが、学術論文ではないので小生の裁量でやったことをお断りしておく。

明豊エンタはどうでもいいのだが、これを見ると、同社の凋落ぶりが際立つ。

しかし明豊ファシにしたところで、苦難の道を歩んで来たことが分かる。これはつまり、CM事業というものが、まだ認知されておらず、仕事の確保に四苦八苦していたわけである。

【大坂府立大整備の大型受注が転機】
2010.3月期(2009年度)27億円まで減少した売り上げは、その後徐々に回復、2012.3月期は49億円だった。それが2013.3月期には一挙に71億円に急増、過去最高に迫った。これは大阪府立大学の学舎整備という大型案件(年間20億円余を数年間計上)を受注したからである。
私は、これが同社の今後の飛躍の転機になるとみる。さほど具体的な根拠があるわけではないが、そういう段階で萌芽のときに将来を予測するのが、相場師の相場師たる所以であり、こうした先見の明が無ければ、株式投資では大利は得にくいのである。実際、同社はその後奈良県立医科大学の老朽施設再整備や新キャンパス整備の基本構想策定支援のCM受注に成功している。こうした仕事は、ほとんどが口コミで受注にいたるのだという。そう言われて調べると、同社の過去の案件は有名大企業や国公立大学、大病院、ホテル、データセンターといったところがほとんどである。かの東京駅のステーションホテルもそうである。
私立大学の受注がないのは、友人情報と私の知識を総合して考えると、私大は特にマンモス私大は、ある程度スタッフを抱えているのに対し、国公立(特に中規模以下の場合)大学はそうでないため、外部に頼ることになるからだろう。加えて前稿で書いたように国交省がCM事業の普及の音頭とりをしているという経緯もあって、そうなったのだろう。というわけで、公的なところからCM事業は普及しつつあるようだが、これが今後はそれ以外にも徐々に普及していくと私はみる。

【CM事業はなぜ有望か?】
とは言え、私は、どうしてCM事業が有望か、当初、確信が持てなかった。いろいろネットで検索していて、ついにその秘密を探り当て、CM事業の明るい未来を確信した。

以下はBPIA常務理事として 明豊ファシリティワークス社長の坂田明氏が、「BPMA企業会員紹介」でインタビューに答えたものからの抜粋である。

聞き手:佐久間 まさよ 氏 ナレッジ プロパティ社長 (BPIA会員)

佐久間氏: お客様がCM方式を採用するメリットはどこにあるのでしょう。

坂田氏: 最大のメリットは、プロジェクトに関する情報がすべて可視化されることにより、発注者側のコストを下げられることですね。従来の一括請負方式の場合は、調達価格などはブラックボックスで、中抜きがいくら行われているかよくわかりません。一方のCM方式ではすべての調達価格がオープンな環境の中で競争原理が働き、又、当社のフィーも明確化されます。例えば某大学校舎の新築プロジェクトでは、当社がCMRとして入り、大手建設会社7社で入札を実施しました。設計者の予算は50億円を超えていました。その後、各社の入札内容を査定し、インタビューや交渉などの総合評価した結果、最終発注金額は40億円を大きく切りました。設計者予算と比較すると、30%を超えるコスト削減を実現できたこととなります。このほかにもいろいろな例があります。

要するに、CM方式採用によって、大幅なコスト削減が出来るわけである。大坂府立大で採用したら、当初見込みより大幅に安くできたとなれば、これがくちこみで奈良県立医科大に伝わり採用、これもうまく行ったとなれば、各国公立大学の多くもCM方式を採用、明豊ファシにと雪崩を打ったように行くのではないか。

しかも、大学にしろ、病院、オフィスビル等々にしろ、築数十年を経て老朽化するものが激増中で、耐震問題とあいまって、案件、需要は、今後、さらに増加の一途であろう。
こうした展望が当たっているとすれば、同社の株価は、なお超割安であることは明らかであろう。

9月28日 12時39分記
Secret

TrackBackURL
→http://kamakurayuusuke.blog134.fc2.com/tb.php/1565-1d245c6d