前稿の末尾に書いた野村證券の「世界的なPER上昇」に関する部分が、とりあえず判明したので、ここで書いておこう。営業マン氏の手をわずらわして分かったのである。感謝。

2013年度の世界各国・地域のPERは以下のとおり。

アメリカ =14.9倍
ヨーロッパ=12.5倍
アジア  =12.6倍
日本   =13.8倍

注1=ファックスしてもらおうとしたらよく分からない理由でまずいというので、電話で聞いたので、詳細は不明。冊子(日本株投資戦略6月号)が届いて、訂正すべき点等があれば、後日訂正することとする。
注2=日本のPERは日経平均採用銘柄のものと思われるので、以下そういう前提で話を進める。

ぼんやりこれを眺めていれば、日本のPERは、世界の平均ってとこだな、となるが、そういう見方ではまずい。
歴史的にみて、日本のPERは、この半世紀、ほぼ常に世界で最も高PERであった。1960年代、70年代では、株式持ち合いの影響が大きかったと考えられる。その後のバブル期にはさらに突出して高PERになった。バブルが崩壊し、海外投資家の持ち株比率も上昇する中で、ようやく日本株も、世界の主要国(韓国、中国等を除く先進各国)と、さほどの差は無いPERになっていった。1990年代後半から現在に至るまでは、PERの高い順に言うと、おおむね日本、アメリカ、ヨーロッパだったように思う。そして、ヨーロッパより、少し差のある低PER国として韓国、中国が続いた。とすれば、上表で日本以外のPERは、おおむね納得できるのである。

以上のような分析が妥当とすると、上表で、どうみても低PERなのが日本である。ヨーロッパよりアジアが高PERになっているのは、現在のヨーロッパ経済の厳しい状況からして違和感は、あまりないだろう。

日本の場合、もともと、ほぼ一貫して、最も高PERであった。さらに、現下の企業業績は、最も好調である。さらに円安で今期業績は多少の上方修正が期待できる(日本企業の想定為替レートは93円台半ばなので94円台半ばから後半の現在のレートでは差益が、なお発生する)。

このように考えてくると、日本株のPERは、単純にはアメリカをやや上回る15.4倍~15.6倍。アメリカとアジア、ヨーロッパの差が大きすぎる、アメリカが多少高PERなのではないかという視点に立って考えると(アメリカを14.0倍から14.5倍が妥当とみて)14.5倍~15.0倍。
この2つの見方の中間をとって14.95倍~15.3倍。つまり15.125倍前後が妥当なのではないかというのが、私の結論である。
15.125倍とすると日経平均はいくらになるか?
14日の日経平均採用銘柄のPERは14.2倍。日経平均が12687円。これを基に比例計算すると14.875倍では13513円。

野村證券の言う18000円とは、かけ離れた数字になったが、それでも、現在の日本株(13033円)が、かなり売られすぎの水準にあり、大きく下げる余地は小さいことが判明したとは言えよう。為替がもう少し円安になるとか、アメリカ株が上昇するとかすれば、14000円~15000円も十分ありえよう。

相場見通しについては深夜の予定(爆睡とかなければ)。

6月17日 20時45分記

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