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30日も、また「この道はいつか来た道」というかデジャブというか、前場394円安で、まぁこんなもんかと思っていたら、後場になって下落急加速、結局737円安という、惨状となった。

30日の海外市場はヨーロッパ各国株は、そろって小幅高、アメリカ株も、今のところ0.5%程度の値上がり、為替は対ドルででわずかに円安と心もとないが、CME日経平均先物は大幅高というわけで31日の日本株は大丈夫そうとみて、以下は、相場をやや離れて書くとしよう。
注=最後に相場について少しだけ書き足しました。

海外勢の高速取り引きを利用しての先物売りに翻弄される日本株、日本勢だが、我々、個人投資家の置かれている立場は、あまりに劣勢というか、酷い状況にある。

以下は、私の利用しているネット証券の話だが、他のネット証券にしても、大差ないと思われる。

最近の大商い、株価の激しい乱高下にシステムが容量不足になっているようで、さまざまなトラブルが頻発している。PTSサービス停止(なぜこうなったのか説明はない)に続き、最近は、画面トップに以下のお断りが出ている。

>システムの負荷軽減のため、お気に入り銘柄、ポートフォリオ、保有商品一覧を一時的に非表示にさせていただきます。

また連日のように
>今後のシステム安定稼動に向けた取り組みについて(5月30日更新)
といったことが出ている。
売買注文が出せないとか、株価表示が正しく出ないとかのトラブルが頻発しているのである。そして、こうしたトラブルは闇から闇に葬り去られ、新聞、TV、週刊誌等で報道されることはない。

この問題は、前にも簡単に触れた。今日書こうというのは、持ち株の評価についてである。
私は、自分の「資産残高」の表示を見ていて、突如、わけもなく急減少することがあって、理由をあれこれ考え、また当該ネット証券に問い合わせたこともある。しかし埒があかなかった。そして、恐らくこうだろうという原因を数ヵ月前に突き止めた。読者、特に信用取引をやっている方には、参考になると思い、あえて、これを書いているわけである。

私は、現在VBとVRの両銘柄を保有している。これが連日ストップ高するわけだが、この場合、「資産残高」の表示は、どのようになるかご存知だろうか。
私の利用しているネット証券では、「特別気配の場合、その気配値で評価」と、書いてあったのを記憶している。ところが、どうもそうでもないのである。いろいろ、こうなんでは?という仮説を立ててチェックしてみるが、うまくいかない。
最後に気付いたのは、保有株一覧、建て株一覧を見ると、そこに個別銘柄の時価が出ているから、それで分かるはずだ、ということだった。
分かりました。しかし、その結果はとんでもないものだった!!

現物株と信用の建て株で、扱いが違うのだ。
現物株=気配値で評価
信用建て株=一度も値を付けていない場合は「前日終値」、いったん寄り付いて、あと買い(売り)気配になっている場合は「買い(売り)気配になる直前の値段で評価

私の場合、同じ銘柄を一部は現物、一部は信用で持っていることも多いので、評価額は、複雑怪奇な動きを示すわけである。

私はVBは信用で4割強、現物で5割強、VRは全部信用で保有している。
そうすると、評価額はどうなるか?
30日の場合で説明しよう。
VBの現物株は気配値の上昇に合わせ評価も上がる。一方VBの信用分は前日終値の評価のままいって、大引けで、一気にストップ高の評価に変わる。
VRの信用分は、38600△700で寄り付いた段階では、当然、この値段の評価になる。ところが、その後、ストップ高を付けた後、いったん下がって51400△13500を付け、そのあとすぐ51900△14000の特別買い気配になったときがある。この場合は51400円で評価されるわけである。

どうでも、そうたいしたことではないと思われる方がいるかもしれない。しかし、そうではないのである。両方とも信用でだけ買っているとしよう。そして両銘柄とも買い気配のまま終日寄らず、大引けでストップ高比例配分となった場合、評価額は、大引けまでは変わらず大引けで一気にストップ高を反映することになる。15時09分まで、ああ追い証だあ!と嘆いていたのに、15時10分には、万々歳になったりするわけだ。
これはストップ高だから、まだいいがストップ安の場合、たちが悪い。
今思い起こせば、あの大震災時、私はとんでもない保証金率の数字の激変=急落に翻弄されたが、それには、上記のことも大きく影響していたのだ!あの時、私の持っているような小型株は軒並みストップ安売り気配になった。それでも画面上は、信用の建て株である限り、前日終値の評価だったのだから。それが、大引けで一気にストップ安の値段の評価に変わるのだから、たまったものではない。

話が長くなったが、海外勢にいいように翻弄されているのに、我らの使っているネット証券は、こうしたわけの分からないいい加減だったり脆弱だったりするシステムで、我らを無駄に翻弄してくれるということが、一番書きたかった本筋の話なのである。

5月31日 1時11分記

追記=ブレインパッド(推)が引け際戻し1258△8で引けた。やはり、この銘柄はただものでない。安売りしないようにしたい。あいHD(推)は、なんども書いているように、耐震補修促進法改正法成立の本格評価はこれから。いずれ1109円高値は更新するとみる。リロHD(推)、共立メンテも強気堅持。ニチリン(推)、SECカーボン、住友ゴム、TPR等は為替の円安進行を待つところ。(1時33分記)
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