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今後の相場見通し等については、明日書くこととし、ここでは24日(金)の相場の分析を書くこととする。

24日の相場は、前日のアメリカ株は、わずかな下げにとどまったことを受けて、大幅高でよった。TV等では、日本発(23日の暴落)の世界同時株安が、なんとか(アメリカ株が踏みとどまったことで)避けられたといった論調が多かったが、これは、とんでもない勘違いだろう。ブラックマンデーのときを持ち出すまでも無く、日本株暴落が、世界の株式市場に与える影響は、非常に小さい、極論すればほとんど無い。特に今回のようなわけの分からない暴落では。ついでに言えば、今回の暴落の一因として中国の5月のPMI(製造業購買担当者景気指数)の悪化が挙げられるが、ある中国紙は、これに反論、暴落はアベノミクス失敗の予兆と伝えているという。どっちもどっちだが、これは23日の話。

24日の乱高下に話を戻そう。
248円高で寄り付いた日経平均は9時15分には524円高(高値)まで上昇した。その後上げ幅を縮小したが前場の終値は384円高。ここまでは想定線。
後場に入ると、日経平均先物に海外のヘッジファンドと思われる大口の売り等が出て、急落、売りが売りを呼ぶ展開になり524円安(安値)まであった。ここからは、さすがに下げすぎとみる買いが優勢となり、大きく戻す展開となって、結局大引けは128円高。

しかし、大した理由もなく、こうも大きく下げた(23日)り、同じく、こうも激しく乱高下するのは、なぜだろう。以前に書いたようなことも、もちろんあるが、今回の、特に24日の乱高下は、それだけでは説明が難しい。その後の報道も参考に、私が至った、現時点での見方を示そう。
ヘッジファンドというのがある。これは、2000年以降の円キャリートレードなどを持ち出すまでもなく、日本市場においてでさえ、かなり前から跳梁跋扈しており、昨日今日始まったものではない。しかし、これまで、アメリカやイギリス等ほど、日本市場は、ヘッジファンドに撹乱されたことはなかったと言っていいだろう。それが、今回(がそうだとして)、なぜかくも引っ掻き回されたのか。

数年前からなんどか東証のシステムダウンがあり、その対策が急務となった。そして、システムのグレードアップが図られ、時代遅れになりかかっていた東証のシステムも改善されたわけだが、これによっていわゆる高速取り引き、超高速取り引きがやりやすくなった。(高速取り引きについてご存知ない方は各自お調べ願う)そして、ヘッジファンドにとって、日本もおいしい市場となったわけである。
あるTV報道(どこか明らかにしたいのだが失念した)では、今回、中国のPMIが50を下回ったら自動的に売るようプログラミングされていたという。はっきりしない報道だったが、要するに、そういうヘッジファンドが、取材の過程で最低1つはあったということか。この場合、中国のPMIが50を割った(実際そうなった)ことが判明した段階で、瞬時に大量の売り注文が出されるわけである。1000分の1秒間隔で、これが繰り返される。
注=言うまでもないことだが、投資信託は、通常、空売りは出来ないが、ヘッジファンドはできる。
先日、いわゆる馬券裁判で実質無罪判決が出たが、判決とともに話題となったのが着実に稼ぎ続ける競馬予想ソフトの存在だ。その威力はコンピューター将棋がプロ将棋棋士を圧倒した第2回電王戦とともに、我々に大きな衝撃をもたらした。
ヘッジファンドも、これと相通じるものがあるが、悪いことに、競馬や将棋と違い、我々一般の投資家も、いやおうなくその影響を受けるということだ。それを、23日、24日の相場は、見せつけてくれたということだろう。

ただ、我々は、こうしたヘッジファンドと直接対決するわけではない。ヘッジファンドが跳梁跋扈する株式市場という世界、舞台で株式投資をやらざるを得ないというだけのことである。日々の動きは、さまざまな撹乱に遭遇するであろうが、ある程度の期間を取れば、相場というのは、あるべき姿、状況に戻る。こういう確信のもと、我らは、我らの手法でやっていけばいいだけである。

5月25日 22時57分記

注=私はヘッジファンドや高速取り引きの専門家ではないので、細かい間違い、不正確な記述等があると思うが、大勢に影響がない限りお許しいただきたい。
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