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2010.11.27
推奨銘柄の買い方②
私は昔『4勝1敗の株』という本を書いた。
その心は、株で5戦5勝を目指すな、トータルで勝てばいいのだということだった。また、当時、株式市場が堅調で、素人投資家の成功譚的な話が新聞、雑誌をにぎわし、私は株式投資で損をしたことがないとか、その内容は千差万別だが、ともかく自信満々の、やや独りよがりの説が横行していたことへの皮肉を込めたアンチテーゼでもあったのだ。
その後、株式市場もブラックマンデー、バブル崩壊等いろいろあり、そういう中で私の相場感も、かなり変わった。4勝1敗というのも、自分で言うのもなんだが、あまりいい表現ではないわいと、多少の反省を込め、見直したいと考えているのだ。
つまり、相場の悪いときは1勝4敗のときもあり、逆に相場がよければ5勝0敗にもなる。数年単位で言えば、4勝1敗は今も有効、正しいと言えるが、短期的には前述のようなことになるわけだ。
何が言いたいかと言うと、私の推奨株を愚直に、寄り付きなり、推奨時株価前後の値段で指値買いしたとしても、必ずしも成功が約束されているわけではないということである。
おいおい、そりゃあないだろ、という声があるかもしれない。しかし、残念ながら、それが事実であることを認め、かつ皆さんにも知っていてほしいと思うのである。
それでも、私が不遜にも、銘柄推奨をするのは、私が自分のやり方、理論、実績に十分な自信を持ち、これより、うまくすることは、少なくとも、そう簡単ではない、だから、一般の人にとって、非常に有用だと確信しているからである。
もちろん、私の推奨株に投資して、うまくいかない時というのは、そのほとんどは、相場環境が悪いときである。責任を相場環境に押し付ける気は、さらさらないが、どうやっても、なかなかうまくいかないときもあるということだ。そういう時は、いかに損失を小さくするか(銘柄選択、運用額等)が大切だ。もちろん、株式投資は買っても売っても(信用取引による空売り)いい訳だから、腕さえよければ、いつでも儲け放題ではないかという、暴論に近い反論もあろうが、まあ、これは、理屈は確かにそうだが、そうは行くものではないというのが、私の経験に基づく結論であり、また、私でなくとも、そうは行かないであろう。
なんだかんだ言っても、大事なのはかく言う私の腕前である。私があなた(=読者)より下手では、論外だ。多少なりと、不安(鎌倉雄介の腕前)を覚えられる方は、ご自分の選んだ銘柄と鎌倉雄介の推奨株とで、運用成績を一定期間比べるといいだろう。また、鎌倉雄介の推奨株と日経平均(あるいはTOPIX)とを比較するといいだろう。もちろん、運不運等もあるので、それで直ちに正しい判定が出るわけではないが、大体の判定は出来るはずである。
鎌倉雄介を信頼していただいたとして、推奨銘柄は極力、愚直に、全部買っていただきたい。どうも、私の周りの人の実績を見るに、私が失敗すると次は冷淡に無視(買わない)、当然?これが大幅高といったことになるケースが多々あるからである。勝手かもしれないが、買う買わないの判断は資金状況による場合は別として、せず、愚直に買ってほしいわけだ。強いて言えば、私が強力に推奨している場合は必ず買い、そうでなかったらケースバイケースにするといいだろう。なお、将来の当欄リニューアルに際しては、推奨度合いを数段階に分けて表示するつもりである。
どれくらいの株数を買うか
昔と違い、今は多くの銘柄が100株単位とかで買えるため、最少投資額は数万円から30万円程度で済むことが多い。また、手数料も、対面営業の証券会社の場合、通常、往復(買いと売り計)3%弱程度かかり、かつ最低手数料というのがあって25万円程度以下の売買をすると一段と割高になる。が、ネット証券の場合、ほとんど気にしないでいい程度の低さだから、数万円の売買代金になる場合でも問題ない。というわけで、今は、自分の総運用額等に応じて適切な金額分の株数を買えるということだ。
例えば総運用額が150万円程度だとしよう。この場合、前回推奨の帝ピスを1000株買うと75万円程度だから、5割が一気に帝ピスになってしまう。こういう事態は原則避けるのが望ましい。うまくいかないと、身動きできなくなりかねないからだ。大体の目安として、1銘柄最大25%~30%にするといいだろう。前述の例で言えば帝ピスは500株か600株にとどめることになる。それでも、この場合売買単位が100株だからいいが、1000株単位の場合、1000株75万円を投入、値下がり、塩漬けという悪夢のような展開に、初心者ほどなりやすいので注意しよう。
すぐに買う
これはすでに述べたとおりである。ところが、話を聞くと、しばらく見ていて、推奨時より下がると、安く買えると喜び(あくまで私の憶測)買うという人が結構いらっしゃる。これも原則避けていただきたいことは、言うまでもない。
推奨株は、私が十分考え今だという時を見計らって推奨している。だから、私を信頼していただけるのであれば、即刻買いのわけである。そして、私の推理、読みが正しければ、その後上がる確率が高い。なのに下げているということは、その推理、読みが間違っている可能性がある、あるいは相場環境が違ってしまったといったことが考えられる。よって、しばらく待って後で買うというのは、避けていただきたいわけだ。むしろ、即買い、それから上げたら追撃買いという方がリーズナブルである。
分けて買う
これは時期のことと株数のことの両方を言っている。
時期については、先に少し書いたが、買った後下げても、場合によってはナンピン買いをしていいときもある。これについては当欄で極力アフターケア的に触れるので、それを参考にされたい。
予算的に1単位でなく数単位買える、買いたいとしよう。推奨株が時価2000円(売買単位100株)とする。この場合、1991円100株、2002円100株、2008円100株といった買い注文を出すといい。
なかなか意を尽くせないが、私の言いたいことの一端はお分かりいただけたであろう?
11月27日 21時38分記
その心は、株で5戦5勝を目指すな、トータルで勝てばいいのだということだった。また、当時、株式市場が堅調で、素人投資家の成功譚的な話が新聞、雑誌をにぎわし、私は株式投資で損をしたことがないとか、その内容は千差万別だが、ともかく自信満々の、やや独りよがりの説が横行していたことへの皮肉を込めたアンチテーゼでもあったのだ。
その後、株式市場もブラックマンデー、バブル崩壊等いろいろあり、そういう中で私の相場感も、かなり変わった。4勝1敗というのも、自分で言うのもなんだが、あまりいい表現ではないわいと、多少の反省を込め、見直したいと考えているのだ。
つまり、相場の悪いときは1勝4敗のときもあり、逆に相場がよければ5勝0敗にもなる。数年単位で言えば、4勝1敗は今も有効、正しいと言えるが、短期的には前述のようなことになるわけだ。
何が言いたいかと言うと、私の推奨株を愚直に、寄り付きなり、推奨時株価前後の値段で指値買いしたとしても、必ずしも成功が約束されているわけではないということである。
おいおい、そりゃあないだろ、という声があるかもしれない。しかし、残念ながら、それが事実であることを認め、かつ皆さんにも知っていてほしいと思うのである。
それでも、私が不遜にも、銘柄推奨をするのは、私が自分のやり方、理論、実績に十分な自信を持ち、これより、うまくすることは、少なくとも、そう簡単ではない、だから、一般の人にとって、非常に有用だと確信しているからである。
もちろん、私の推奨株に投資して、うまくいかない時というのは、そのほとんどは、相場環境が悪いときである。責任を相場環境に押し付ける気は、さらさらないが、どうやっても、なかなかうまくいかないときもあるということだ。そういう時は、いかに損失を小さくするか(銘柄選択、運用額等)が大切だ。もちろん、株式投資は買っても売っても(信用取引による空売り)いい訳だから、腕さえよければ、いつでも儲け放題ではないかという、暴論に近い反論もあろうが、まあ、これは、理屈は確かにそうだが、そうは行くものではないというのが、私の経験に基づく結論であり、また、私でなくとも、そうは行かないであろう。
なんだかんだ言っても、大事なのはかく言う私の腕前である。私があなた(=読者)より下手では、論外だ。多少なりと、不安(鎌倉雄介の腕前)を覚えられる方は、ご自分の選んだ銘柄と鎌倉雄介の推奨株とで、運用成績を一定期間比べるといいだろう。また、鎌倉雄介の推奨株と日経平均(あるいはTOPIX)とを比較するといいだろう。もちろん、運不運等もあるので、それで直ちに正しい判定が出るわけではないが、大体の判定は出来るはずである。
鎌倉雄介を信頼していただいたとして、推奨銘柄は極力、愚直に、全部買っていただきたい。どうも、私の周りの人の実績を見るに、私が失敗すると次は冷淡に無視(買わない)、当然?これが大幅高といったことになるケースが多々あるからである。勝手かもしれないが、買う買わないの判断は資金状況による場合は別として、せず、愚直に買ってほしいわけだ。強いて言えば、私が強力に推奨している場合は必ず買い、そうでなかったらケースバイケースにするといいだろう。なお、将来の当欄リニューアルに際しては、推奨度合いを数段階に分けて表示するつもりである。
どれくらいの株数を買うか
昔と違い、今は多くの銘柄が100株単位とかで買えるため、最少投資額は数万円から30万円程度で済むことが多い。また、手数料も、対面営業の証券会社の場合、通常、往復(買いと売り計)3%弱程度かかり、かつ最低手数料というのがあって25万円程度以下の売買をすると一段と割高になる。が、ネット証券の場合、ほとんど気にしないでいい程度の低さだから、数万円の売買代金になる場合でも問題ない。というわけで、今は、自分の総運用額等に応じて適切な金額分の株数を買えるということだ。
例えば総運用額が150万円程度だとしよう。この場合、前回推奨の帝ピスを1000株買うと75万円程度だから、5割が一気に帝ピスになってしまう。こういう事態は原則避けるのが望ましい。うまくいかないと、身動きできなくなりかねないからだ。大体の目安として、1銘柄最大25%~30%にするといいだろう。前述の例で言えば帝ピスは500株か600株にとどめることになる。それでも、この場合売買単位が100株だからいいが、1000株単位の場合、1000株75万円を投入、値下がり、塩漬けという悪夢のような展開に、初心者ほどなりやすいので注意しよう。
すぐに買う
これはすでに述べたとおりである。ところが、話を聞くと、しばらく見ていて、推奨時より下がると、安く買えると喜び(あくまで私の憶測)買うという人が結構いらっしゃる。これも原則避けていただきたいことは、言うまでもない。
推奨株は、私が十分考え今だという時を見計らって推奨している。だから、私を信頼していただけるのであれば、即刻買いのわけである。そして、私の推理、読みが正しければ、その後上がる確率が高い。なのに下げているということは、その推理、読みが間違っている可能性がある、あるいは相場環境が違ってしまったといったことが考えられる。よって、しばらく待って後で買うというのは、避けていただきたいわけだ。むしろ、即買い、それから上げたら追撃買いという方がリーズナブルである。
分けて買う
これは時期のことと株数のことの両方を言っている。
時期については、先に少し書いたが、買った後下げても、場合によってはナンピン買いをしていいときもある。これについては当欄で極力アフターケア的に触れるので、それを参考にされたい。
予算的に1単位でなく数単位買える、買いたいとしよう。推奨株が時価2000円(売買単位100株)とする。この場合、1991円100株、2002円100株、2008円100株といった買い注文を出すといい。
なかなか意を尽くせないが、私の言いたいことの一端はお分かりいただけたであろう?
11月27日 21時38分記
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