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本年も3ヵ月が経過した。マスコミは年度でみて1年間が経過したのをとらえて、いろいろ論じているが、個人投資家には、年度(会計年度、4-3月)という概念は無く、あくまで1年間(1-12月)である。

以前「あの100万円はどうなった?」という企画をスタートさせたが、計算が面倒で挫折し、ご迷惑をおかけした。そのお詫び、代わりというわけでもないが、実は、私は昨年末、たまたま、ちょうど資金100万円(概算)で2つの口座をスタートさせた。詳しいことは省略させていただくが、実質2つとも私が運用しているものである。

1つはネット証券、1つは対面営業証券でのものである。もちろん、どちらも信用取引を利用しているので、昨年末100万円(数万円未満のずれがあるが、以下100万円ちょうどに調整して話を進める)の資金(元手)で、本年大発会から300万円程度を運用し始めたと考えていただければいい。

これが、どうなったか。私は、真実を愛する人間なので、以下の話は、全てありのままである。しかし、このことは、読者なら信じてくれるだろう。

①ネット証券  =100万円→242万円
②対面営業証券=100万円→372万円

私は、以前しゃかりきに株式投資をやっていたときは、年間1億円とまではいかなかったと思うが、まあかなりの金額の売買手数料を証券会社に、年々払っていた。その証券会社の支店長氏は、うちは鎌倉さんでもってるんだからと、常々言っていた。東京にいる社長さんもときに表敬訪問された。しかし、こういうしゃぶ漬け人生みたいな話は過去の話だ。今は地道な投資家であり、読者諸氏の成績アップを生きがいにする好々爺である。さてそれから、ネット証券時代になり、この1億円とかは、取り引き量も違うから、そのまま適用できないにせよ、いずれにせよ、手数料がほとんどゼロに近いのだから、これからは、儲け放題なんでは、と、ある程度は考えた。実際は、あの大震災等もあり、ことはそう単純ではなかったわけだが。しかし、手数料が桁違いに安いことは大きなメリットのはずだ。

しかし、上記の結果は、全く異なる。
以下、この原因について書くとしよう。

私は、現在、基本的に、上記の100万円ファンド2つに加え、③基幹ファンド(ネット証券)1つを運用している。運用方針、運用銘柄に、この3つに大きな差はない。
ただ、基幹ファンドは資金が他の2つより多いので、運用銘柄もはるかに多いし、お遊び的に、リスキーな銘柄も買えば、ここは勝負だと、ある程度思い切った投資もやる。また、運用は、どうしても、こちら優先となり、①、②は、後回しになりがちだ。また、資金不足で、タイムリーに買えないといった事態も①、②では、時々起きる。

②の成績が①より良かった(③の成績は隠すわけではないが、道場主は、多少は神秘性が必要だろうから、あえて書かない)のは、実は、売買を頻繁にやらなかったためである。

②の現在のポートフォリオを、示しておこう。

FPG700株、住友ゴム600株、ショーエイ3000株、ウッドフレンズ3株、リロHD100株、 トレファク300株、協立電機200株、ブレインパッド300株

である。本来、ブレインパッドは、もっと買うはずだったのだが、いわゆる制度信用銘柄でないため、現物でしか買えなかったので、これだけしか買えなかったのである。FPGは昨年12月、1000円台半ばで買ったものである。1000株買って300株は昨年末に1064円で売却している(愚か者よのお)。大和小田急建設購入の資金にしたのである。住友ゴムも同じ頃970円台で買って、そのまま。つまり、手数料が高いので、売るのはネット証券優先になる、これが幸いしたのだった。ショーエイに至っては、3000株ごときでさえ売るのがままならない。つまり、買い物が100株とか200株、300株程度しかまとまっては無いが、対面営業証券では最低手数料が2000円余かかる(?)ので、ショーエイの場合、600株以上くらいの買いが入ってないと売りを出しづらい。そうしないと手数料が超割高になるからである。それで、200円台前半で買って、それっきりなのである。ネット証券のほうでは、ある程度は売っている。

昨年末比での騰落率を確認しておこう。

日経平均  =+ 19.3%
日経JQ平均=+ 25.8%

鎌倉雄介① =+142.0%(+47.3%)
鎌倉雄介② =+272.0%(+90.7%)

注1=比較の公平上、鎌倉雄介①、②とも、配当は入れていない。
注2=( )内は、信用取引を利用せず(レバレッジを利かせず)現物取引で、保有資金内で運用した場合になったであろう数字(便宜上、利益は信用取引の3分の1にした)。

なにもかも上がるので、誰もがおれって天才?と勘違いしかねない。自分の成績を日経平均等の上昇率と比較し、客観的な評価をみてみよう。我々には、手数料というハンデはあるが、日経平均上昇率と違って、自由に売買できるという、絶対的アドバンテージがある。日経平均よりいい成績なのは、(少なくとも上昇局面では)当然である。どれだけ上回れるかが問題だ。

読者諸氏も、ご自身の第1四半期の成績をチェックし、反省するなり自画自賛するなりして、第2四半期に臨むとしよう。

3月30日 18時18分記
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