前稿のように、10日付け日経1面に政府が2014年度から海洋発電の実用化へ向けた取り組みを本格化するという記事が掲載されている。民間企業と連携した実証実験に使う海域の募集を今週内に始め、14年2月中に選定するという。

実は、これは民主党政権下で進められていたものだが、すっかり、アベノミクスの成長戦略の一つとして、横取りされそうだ。それはともかく、メタンハイドレードに続き、海洋発電も実用化が近付き、関連銘柄が物色される流れになるのではないか。
注=愛知県沖合いで政府が開発を進めるメタンハイドレードは、週明けにも採取できる見通しとの報道で、8日、石油資源開発が急騰、日本海洋掘削はストップ高となった。

協立電機(推)の海洋発電(波力発電もその1種)については「協立電機の薔薇色の未来 」(2.07付け)で、以下のように書いている。

同社は波のエネルギーを利用した「越波式波力発電」の研究をしている。これは、知る人ぞ知るの材料だが、この研究が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業に採択されたのである。
東海大学海洋学部と協立電機、いであ、市川土木の3社が参加して、2012年11月から2016年2月まで実証研究を静岡県内の2ヵ所の海域で研究する。。
東海大の田中博通教授は「日本には波力発電に向いた場所がいくつもある。自然エネルギーの普及に向け、実用化のメドをつけたい」としている。

ところで、今日、同社HPを久しぶりに見たら、、この「越波式波力発電」について、いくつかの重要なニュースリリースが掲載されていた

波力発電の共同研究室開設

波の力を利用して発電する波力発電の実用化を目指し、東海大学(静岡市清水区)の田中博通教授や協力企業のメンバーが28日、 静岡市駿河区に、波力発電を研究する共同研究室を開設した。 田中教授は「2016年までに実用化したい」と抱負を語った。
 田中教授が研究しているのは「越波式」と呼ばれる波力発電で、上下する波の水位差を利用して発電するシステム。 昨年、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受け、来年には実証実験をする計画だ。
 田中教授の研究に関心を示した電気会社や土木会社も研究に参加し、研究室を設立。 研究に参加した「協立電機」(同区)の西雅寛社長は「やりがいのある分野だ。 波力発電に向く、効率の良い発電機を作りたい」と話していた。

これは3.01付け朝日新聞の記事だが、私は見落とし、市場も全く反応しなかった。しかし、この記事には、協立電機の株価にとって、大変な好材料がある。
> 田中教授は「2016年までに実用化したい」と抱負を語った。
というところである。これまでは「2012年11月から2016年2月まで実証研究を静岡県内の2ヵ所の海域で研究する。」だったから、大きな前進である。
また、協立電機が波力発電用の発電機を作る予定であることも分かる。

また「NEDO共同研究・波力発電共同研究室開設](3.04付け)として、波力発電の概念図等、どのように発電し、消費者に電力を届けるのかが、分かりやすく図解されている。ぜひ、同社HPで確認されたい。
いずれにせよ、同社の波力発電は、すでにここまで進み、実用化一歩手前であることが、実感できるものである。加えて、政府も本腰を入れて取り組み、支援体制も整いつつある。

となれば、海洋発電が、メタンハイドレードに続き、株式市場で脚光を浴びるのも、時間の問題だろう。

問題は、日経の10日の記事と協立電機を結び付けられる投資家が何人いるかである。今は数人(当ブログ読者を除く)しかいなくとも、早晩数百人、数千人になっていく可能性は十分あろう、そのとき、協立電機の株価が、どうなっているか。楽しみに待つことにしよう。

3月10日 23時23分記

追記=海洋発電は株式市場にとって懐かしいテーマである。何十年か前、6247日阪製作所が、海洋温度差発電の材料で暴騰している。調べてみると、1990年に3600円高値を付けているから、このときが、この材料で上げたのだろう。同社の熱交換器を使って成功ということだったと記憶するが、その後、同社と海洋温度差発電を結びつけた記事は四季報等に見られないから、結局実用化には至らなかったのだろう。今、これに協立電機が挑むわけである。(23時40分記)
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