2022.02.28
ウクライナ情勢は流動的
25日の相場は猛反発となった。日経平均は506円(1.95%)高、TOPIXは1.00%高だった。
JQ指数は2.34%高。
下げ続けていたマザーズ指数は7.50%の急騰となった。ただし、これは機関投資家による買いのようだ。松井証券の窪田氏は「個人投資家は25日もマザーズ銘柄を売り越しており、株価上昇要因は機関投資家による買い」と指摘している。(日経2.26日朝刊18面)
その後の株価だが、世界の25日の株価は、ヨーロッパ主要国は、そろって3%台後半の大幅高だった。アメリカはNYダウ835ドル(2.51%)高、NQ1.64%高だった。日経平均先物は483円(1.82%)高。
このように、日本の25日を含め、世界の主要国の株価が大きく上げたのは、ウクライナとロシアとの間で停戦交渉が行われるかもという期待が出てきたことが大きいと思われる。
次に、アメリカ市場の取引終了後のウクライナ情勢と、それを受けての株価見通しについて書こう。
ウクライナ第2の都市・ハリコフが危うそうなニュースがあったと思えば、ハリコフでウクライナ軍がロシア軍を撃退などという報道もあり、攻防の帰趨は見えない。それでも、ウクライナ軍の抵抗はロシアの想定を上回っているとみる見方が有力のように思われる。ウクライナの激しい抵抗に加え、ロシア国内にもこの戦争に対する反対が無視しえない強さと思われ、プーチン・ロシア大統領は、かなり苦しい状況に立たされているとみる見方も、十分あり得よう。
こうした中、停戦交渉で、新たな動きが伝えられた。
27日、ウクライナ・ゼレンスキー大統領は、ベラルーシ国境で、前提条件なしで、ロシア側交渉団との協議を行うと発表した。
これまではロシアがベラルーシでの交渉をと言い、ウクライナが攻撃を仕掛けているベラルーシでの交渉は受け入れないと言ってきた。
また一方で、プーチン大統領は「核抑止部隊を高度の警戒態勢に置く」よう軍司令部に命じた。
このように、ウクライナ情勢は、依然、予断を許さない情勢が続いているわけで、株価がどう動くか確固たることは言えないのは言うまでもない。劇的に上がる可能性がある一方、その全くの反対もあり得るというのが現況だろう。あまり悲観的になる必要はないとみるが、さりとてあまりに楽観的に行くと大やけどを負う(トタンの苦しみ)恐れも十分ありうるとみて、臨機応変に対応するしかないと、心得られたい。
2月28日 0時13分記
JQ指数は2.34%高。
下げ続けていたマザーズ指数は7.50%の急騰となった。ただし、これは機関投資家による買いのようだ。松井証券の窪田氏は「個人投資家は25日もマザーズ銘柄を売り越しており、株価上昇要因は機関投資家による買い」と指摘している。(日経2.26日朝刊18面)
その後の株価だが、世界の25日の株価は、ヨーロッパ主要国は、そろって3%台後半の大幅高だった。アメリカはNYダウ835ドル(2.51%)高、NQ1.64%高だった。日経平均先物は483円(1.82%)高。
このように、日本の25日を含め、世界の主要国の株価が大きく上げたのは、ウクライナとロシアとの間で停戦交渉が行われるかもという期待が出てきたことが大きいと思われる。
次に、アメリカ市場の取引終了後のウクライナ情勢と、それを受けての株価見通しについて書こう。
ウクライナ第2の都市・ハリコフが危うそうなニュースがあったと思えば、ハリコフでウクライナ軍がロシア軍を撃退などという報道もあり、攻防の帰趨は見えない。それでも、ウクライナ軍の抵抗はロシアの想定を上回っているとみる見方が有力のように思われる。ウクライナの激しい抵抗に加え、ロシア国内にもこの戦争に対する反対が無視しえない強さと思われ、プーチン・ロシア大統領は、かなり苦しい状況に立たされているとみる見方も、十分あり得よう。
こうした中、停戦交渉で、新たな動きが伝えられた。
27日、ウクライナ・ゼレンスキー大統領は、ベラルーシ国境で、前提条件なしで、ロシア側交渉団との協議を行うと発表した。
これまではロシアがベラルーシでの交渉をと言い、ウクライナが攻撃を仕掛けているベラルーシでの交渉は受け入れないと言ってきた。
また一方で、プーチン大統領は「核抑止部隊を高度の警戒態勢に置く」よう軍司令部に命じた。
このように、ウクライナ情勢は、依然、予断を許さない情勢が続いているわけで、株価がどう動くか確固たることは言えないのは言うまでもない。劇的に上がる可能性がある一方、その全くの反対もあり得るというのが現況だろう。あまり悲観的になる必要はないとみるが、さりとてあまりに楽観的に行くと大やけどを負う(トタンの苦しみ)恐れも十分ありうるとみて、臨機応変に対応するしかないと、心得られたい。
2月28日 0時13分記
2022.02.25
トタンの苦しみ
「トタンの苦しみ」という表現がある。
我らは、今まさにこの苦しみを来る日も来る日も味わわされている。
猫が真夏の太陽に熱せられた80度以上にもなるトタン屋根にうっかり乗ってしまい、肉球に大やけどを負いながら苦悶の表情でのたうち回っている姿を想像されたい。
塗炭の苦しみ(泥水や炭火の中に落とされたかのような非常な苦しみ) なんかだったら、大したことはないのだが・・・・
24日の相場は昼(12時頃か)、ロシアによるウクライナ侵攻が伝わり、急落した。日経平均479円(1.81%)安、TOPIXは1.25%安。
ここまでなら、まだよかったのだが、その後始まったヨーロッパ主要国の株価は4%前後の大幅安。アメリカ株も、現在NYダウは2%前後(600ドル台後半)の下げ、NQも1.1%前後の下げとなっている。
ロシアの侵攻が予想以上の規模・範囲になるのではという懸念が高まっているのかもしれない。
いずれにせよ、事態は予断を許さず、原油価格や世界経済に及ぼす影響も含め、十分警戒する必要がある。
日経平均先物は現在231円安。
2月25日 1時01分記
我らは、今まさにこの苦しみを来る日も来る日も味わわされている。
猫が真夏の太陽に熱せられた80度以上にもなるトタン屋根にうっかり乗ってしまい、肉球に大やけどを負いながら苦悶の表情でのたうち回っている姿を想像されたい。
塗炭の苦しみ(泥水や炭火の中に落とされたかのような非常な苦しみ) なんかだったら、大したことはないのだが・・・・
24日の相場は昼(12時頃か)、ロシアによるウクライナ侵攻が伝わり、急落した。日経平均479円(1.81%)安、TOPIXは1.25%安。
ここまでなら、まだよかったのだが、その後始まったヨーロッパ主要国の株価は4%前後の大幅安。アメリカ株も、現在NYダウは2%前後(600ドル台後半)の下げ、NQも1.1%前後の下げとなっている。
ロシアの侵攻が予想以上の規模・範囲になるのではという懸念が高まっているのかもしれない。
いずれにせよ、事態は予断を許さず、原油価格や世界経済に及ぼす影響も含め、十分警戒する必要がある。
日経平均先物は現在231円安。
2月25日 1時01分記
2022.02.24
ウクライナ情勢は一段と緊迫化
ウクライナ情勢は改善の兆しがないどころか、むしろやや悪化と言うところのようだ。これについて書く前に、日本、アメリカの株価について書いておこう。
22日の相場は大幅安となった。日経平均は461円(1.71%)安、TOPIXは1.55%安だった。どちらも1.27日の本年最安値よりはそれなりに上の水準ではある。
一方、マザーズ指数は一時はかなりのプラスとなり700ポイントを回復する場面もあったのだが、結局1.15%安で、本年最安値を4日連続で更新した。
JQは0.64%安だったが、1.28日につけた本年最安値は更新しなかった。ただJQ平均は0.78%安で本年最安値を更新した。
つまり、東証1部は主力株中心に、比較的下落率が小さく、なお本年最安値よりは上の水準にあるが、マザーズは奈落の底に沈み、なお底が見えないという惨状、JQも本年最安値前後にいるということであり、小型株に一段と厳しい相場になっているということである。
さてウクライナである。
21日にロシアが、親ロシアは武装勢力が実効支配するウクライナ東部の「ルガンスク人民共和国と「ドネツク人民共和国」について独立を承認した。さらに、22日、ロシア・プーチン大統領はウクライナ東部への派兵を命令した。
こうした状況を受け、アメリカとロシアとの間で予定されていた会談が相次いで中止ないし白紙になった。すなわち24日の外相会談(中止)、さらに首脳会談(白紙)である。
さらに、23日、ウクライナは非常事態宣言を発令する方針を決めた。またロイター通信は23日、在キエフのロシア大使館が国旗を降ろしたと報じた(大使館閉鎖)。
このように、一段と情勢は緊迫化しているわけである。
NYダウは現在小幅安、NQは小幅高。日経平均先物は22日の下げがきつかったこともあってか145円(0.45%)高。
いずれにせよ、一段とウクライナ情勢が悪化(ロシアによる本格的侵攻開始等)することも念頭に、慎重に行くしかない。多少なりといい局面では一段と持ち高を減らす等、各自、対策を講じられたい。
2月24日 0時21分記
22日の相場は大幅安となった。日経平均は461円(1.71%)安、TOPIXは1.55%安だった。どちらも1.27日の本年最安値よりはそれなりに上の水準ではある。
一方、マザーズ指数は一時はかなりのプラスとなり700ポイントを回復する場面もあったのだが、結局1.15%安で、本年最安値を4日連続で更新した。
JQは0.64%安だったが、1.28日につけた本年最安値は更新しなかった。ただJQ平均は0.78%安で本年最安値を更新した。
つまり、東証1部は主力株中心に、比較的下落率が小さく、なお本年最安値よりは上の水準にあるが、マザーズは奈落の底に沈み、なお底が見えないという惨状、JQも本年最安値前後にいるということであり、小型株に一段と厳しい相場になっているということである。
さてウクライナである。
21日にロシアが、親ロシアは武装勢力が実効支配するウクライナ東部の「ルガンスク人民共和国と「ドネツク人民共和国」について独立を承認した。さらに、22日、ロシア・プーチン大統領はウクライナ東部への派兵を命令した。
こうした状況を受け、アメリカとロシアとの間で予定されていた会談が相次いで中止ないし白紙になった。すなわち24日の外相会談(中止)、さらに首脳会談(白紙)である。
さらに、23日、ウクライナは非常事態宣言を発令する方針を決めた。またロイター通信は23日、在キエフのロシア大使館が国旗を降ろしたと報じた(大使館閉鎖)。
このように、一段と情勢は緊迫化しているわけである。
NYダウは現在小幅安、NQは小幅高。日経平均先物は22日の下げがきつかったこともあってか145円(0.45%)高。
いずれにせよ、一段とウクライナ情勢が悪化(ロシアによる本格的侵攻開始等)することも念頭に、慎重に行くしかない。多少なりといい局面では一段と持ち高を減らす等、各自、対策を講じられたい。
2月24日 0時21分記
2022.02.21
ウクライナ情勢は緊迫が続く
冬の寒気がいつまでも続く今の気候同様、相場の方も、今回のウクライナ情勢に端を発する、どうしようもない下げが続く。
21日も前日のアメリカ株の大幅安を受けて、大きく下げた。
日経平均は211円(0.78%)安、TOPIXは0.71%安だった。
JQ指数は0.70%安。マザーズ指数は底なし沼から抜け出せず2.80%の大幅安で、連日の昨年来安値更新(終値、ザラ場安値とも)。
ロシアは、いつでもウクライナを侵攻できる準備を整えているとみられ、世界の株式市場は身構えているわけである。
フランス・マクロン大統領の仲介で、アメリカ・ロシアが直接協議に原則合意と伝えられたわけだが、市場はほとんど反応していない。成果があまり期待できないのではと懐疑的なのと、そうこう言っている間にも、ロシアの侵攻が起きかねない、今の緊張状態とが、そうさせているのだろう。
やはり、ここはハリネズミのように硬く身を固め、持ち高は少なく専守防衛で行くしかないだろう。私なども、連日売り先行で、下げた分程度は建玉を減らし、保証金率は維持ないし小幅下落にとどめるようにしている。運用額は、昨年末に比べほぼ半減しているはずだが、それでも、それなりの下げになってしまう。それだけ、きつい下げが続いているということである。
いずれにせよ、意気消沈して呆然と、何もしないでいるというのが、こういう下落相場では、決してやってはいけないことである。
辛くとも気力を失わず、常にファイティングポーズをとっている必要がある。
それがいつかは誰にも分からないが、いつか反転上昇するのは確かなのだから、保有資産は大事にして、チャンス到来の時に素寒貧(文無し)になっていたりしないように、気をつけよう。
2月21日 23時45分記
21日も前日のアメリカ株の大幅安を受けて、大きく下げた。
日経平均は211円(0.78%)安、TOPIXは0.71%安だった。
JQ指数は0.70%安。マザーズ指数は底なし沼から抜け出せず2.80%の大幅安で、連日の昨年来安値更新(終値、ザラ場安値とも)。
ロシアは、いつでもウクライナを侵攻できる準備を整えているとみられ、世界の株式市場は身構えているわけである。
フランス・マクロン大統領の仲介で、アメリカ・ロシアが直接協議に原則合意と伝えられたわけだが、市場はほとんど反応していない。成果があまり期待できないのではと懐疑的なのと、そうこう言っている間にも、ロシアの侵攻が起きかねない、今の緊張状態とが、そうさせているのだろう。
やはり、ここはハリネズミのように硬く身を固め、持ち高は少なく専守防衛で行くしかないだろう。私なども、連日売り先行で、下げた分程度は建玉を減らし、保証金率は維持ないし小幅下落にとどめるようにしている。運用額は、昨年末に比べほぼ半減しているはずだが、それでも、それなりの下げになってしまう。それだけ、きつい下げが続いているということである。
いずれにせよ、意気消沈して呆然と、何もしないでいるというのが、こういう下落相場では、決してやってはいけないことである。
辛くとも気力を失わず、常にファイティングポーズをとっている必要がある。
それがいつかは誰にも分からないが、いつか反転上昇するのは確かなのだから、保有資産は大事にして、チャンス到来の時に素寒貧(文無し)になっていたりしないように、気をつけよう。
2月21日 23時45分記
2022.02.21
慎重にも慎重に行くところ
18日も日経平均、TOPIXとも下げ16日に大きく上げた分の半分以上を失った。
JQ指数はわずかに上げたが、それでも15日の終値を下回っている。マザーズ指数は続落し昨年来安値を更新した。
言うまでもないことだが、こうした弱い相場の背景にあるのは、ウクライナ情勢である。ある意味、予想通り、ロシア側の発表は全く信用できないようで、ロシア軍は一部撤収どころか、少なくともトータルでは着々、国境周辺の兵力の増強等、ウクライナ侵攻への準備を着々と進めていることが、次々に明らかになっている(衛星写真等)。
バイデン・アメリカ大統領は、18日の記者会見で「ロシアのプーチン大統領がウクライナへの軍事進攻について「決断を下したと確信している」と述べた。ただ、この確信が当たっているかは、なんとも言えないとみるべきだろう。
いずれにせよ、情勢が緊迫化しているのは疑問の余地がなく、それもここに来て一段と厳しい状況になっているとみるところだろう。
まさにキューバ危機(1962年10月から11月)を連想させる状況になってきたわけである。これは、旧ソ連がキューバに核ミサイル基地を建設していることが発覚、アメリカがカリブ海でキューバの海上封鎖を実施し、米ソが核戦争寸前まで行ったわけだが、考えてみれば、この時はソ連の方が無理筋で、譲ったのも当然のことだったろう。なんと言っても当時はアメリカの軍事力は突出していただろうし、目と鼻の先のキューバに核ミサイル基地建設とあってはアメリカの譲歩はあり得なかったからである。
それに対し、今回はアメリカの軍事力の相対的低下(ロシアの後ろには中国の影さえ見る必要がある)に加え、今度はウクライナがロシアと接しているという地理的状況もあって、キューバ危機とは攻守逆の感があるわけである。
クリミア半島併合で味をしめたロシアが、アメリカやNATOが軍事的な対抗手段を取らないことを見越し、侵攻に踏み切ってもおかしくないとみるべきだろう。
実際にどうなるかは分からないし、侵攻となった時の株価が、どう反応するか(大暴落になるのか、ある程度織り込んでいたとして超目先はともかく、さほど下げないのか、予想外に上げるのか等)も、予想が難しい。
いずれにせよ、誰の目にも明らかなように、相場環境は、非常に厳しく、何が起きてもおかしくない。もちろん、キューバ危機同様、一転(あるいはじわじわ)解決に向かうというシナリオもそれなりにあろうが、軍事進攻が近々起きる可能性もそれ以上に、少なくとも十分あると覚悟して、臨むところだろう。
どこまで弱気に、あるいは慎重に行くべきかには、迷うところだが、各自、ご自身の状況を踏まえたうえで、対処されたい。
私は、これまでにも書いているように、持ち高はかなり減らしていて、現時点での信用取引の委託保証金率は
ネット証券は37.3%、伝統証券は30.4%である。
さらなる下落があった場合でも、原則ネット証券は35%、伝統証券は27%くらいを防衛ラインと考えて対処する方針である。大暴落となった場合、一気に5ポイント程度の低下はあるので、それに1回は耐えられる水準である。
なお、週末のNYダウは0.68%安、NQは1.21%安、日経平均先物は242円(0.89%)安。
2月21日 0時07分記
JQ指数はわずかに上げたが、それでも15日の終値を下回っている。マザーズ指数は続落し昨年来安値を更新した。
言うまでもないことだが、こうした弱い相場の背景にあるのは、ウクライナ情勢である。ある意味、予想通り、ロシア側の発表は全く信用できないようで、ロシア軍は一部撤収どころか、少なくともトータルでは着々、国境周辺の兵力の増強等、ウクライナ侵攻への準備を着々と進めていることが、次々に明らかになっている(衛星写真等)。
バイデン・アメリカ大統領は、18日の記者会見で「ロシアのプーチン大統領がウクライナへの軍事進攻について「決断を下したと確信している」と述べた。ただ、この確信が当たっているかは、なんとも言えないとみるべきだろう。
いずれにせよ、情勢が緊迫化しているのは疑問の余地がなく、それもここに来て一段と厳しい状況になっているとみるところだろう。
まさにキューバ危機(1962年10月から11月)を連想させる状況になってきたわけである。これは、旧ソ連がキューバに核ミサイル基地を建設していることが発覚、アメリカがカリブ海でキューバの海上封鎖を実施し、米ソが核戦争寸前まで行ったわけだが、考えてみれば、この時はソ連の方が無理筋で、譲ったのも当然のことだったろう。なんと言っても当時はアメリカの軍事力は突出していただろうし、目と鼻の先のキューバに核ミサイル基地建設とあってはアメリカの譲歩はあり得なかったからである。
それに対し、今回はアメリカの軍事力の相対的低下(ロシアの後ろには中国の影さえ見る必要がある)に加え、今度はウクライナがロシアと接しているという地理的状況もあって、キューバ危機とは攻守逆の感があるわけである。
クリミア半島併合で味をしめたロシアが、アメリカやNATOが軍事的な対抗手段を取らないことを見越し、侵攻に踏み切ってもおかしくないとみるべきだろう。
実際にどうなるかは分からないし、侵攻となった時の株価が、どう反応するか(大暴落になるのか、ある程度織り込んでいたとして超目先はともかく、さほど下げないのか、予想外に上げるのか等)も、予想が難しい。
いずれにせよ、誰の目にも明らかなように、相場環境は、非常に厳しく、何が起きてもおかしくない。もちろん、キューバ危機同様、一転(あるいはじわじわ)解決に向かうというシナリオもそれなりにあろうが、軍事進攻が近々起きる可能性もそれ以上に、少なくとも十分あると覚悟して、臨むところだろう。
どこまで弱気に、あるいは慎重に行くべきかには、迷うところだが、各自、ご自身の状況を踏まえたうえで、対処されたい。
私は、これまでにも書いているように、持ち高はかなり減らしていて、現時点での信用取引の委託保証金率は
ネット証券は37.3%、伝統証券は30.4%である。
さらなる下落があった場合でも、原則ネット証券は35%、伝統証券は27%くらいを防衛ラインと考えて対処する方針である。大暴落となった場合、一気に5ポイント程度の低下はあるので、それに1回は耐えられる水準である。
なお、週末のNYダウは0.68%安、NQは1.21%安、日経平均先物は242円(0.89%)安。
2月21日 0時07分記
2022.02.18
ウクライナ情勢は一段と緊迫化の様相
17日の相場は前場と後場の始めまでは、小幅安圏で落ち着いていたが後場に入って間もなく急落した。日経平均は311円安まであって228円(0.83%)安。
>ウクライナ東部の親ロシア派勢力は17日、ウクライナ政府軍から砲撃を受けたと非難した。紛争終結を目指す合意への違反行為だとしている。(ロイター)
ニュースが伝わったためだ。真偽は不明。
また、ロシアが一部部隊が撤収というのも怪しくなっていて、その一方で別の部隊を派遣とも言い(アメリカ側)、ある意味、予想通り、したたかなロシアに振り回される展開になりつつあり、トラス・イギリス外相はロシアがウクライナ危機を長引かせる可能性を指摘している。
いずれにせよ、株式市場的には、息をつけないリスキーな状況が続くと覚悟して臨むしかない。持ち高は、依然、極力少なめにし、万一、ロシアがウクライナ国境を超えるといった事態が起きても、おたつかないで済むように、態勢は整えておきたい。
道場銘柄は、クロスキャット(推)が大幅高したのに加え、その他銘柄も比較的小幅な下げにとどまるものが多かったため、トータルでは、クロスキャットの持ち株に占める比率次第だが、私の場合で、小幅プラスで終えた。
クロスキャットは1825円で始まり1903△238まであって1724円まで急降下、終値は1793△128(東証1部値上がり率3位)。私は1795円~2055円まで、それなりに売りを出しておいたのだが、寄り近くになると気配が急降下、大半の売りは不成立。その後追加で出した売りが、ある程度できたが、それでも持ち株の5.5%しか売れなかった。せめて1割は売っておきたかったところ。
ロシアのウクライナ攻撃確率は非常に高いとバイデン・アメリカ大統領が発言し、警戒感が強まり、アメリカ株はNYダウ、NQとも1.5%前後の大幅安、連れて日経平均先物も大きく下げている。
2月18日 0時32分記
>ウクライナ東部の親ロシア派勢力は17日、ウクライナ政府軍から砲撃を受けたと非難した。紛争終結を目指す合意への違反行為だとしている。(ロイター)
ニュースが伝わったためだ。真偽は不明。
また、ロシアが一部部隊が撤収というのも怪しくなっていて、その一方で別の部隊を派遣とも言い(アメリカ側)、ある意味、予想通り、したたかなロシアに振り回される展開になりつつあり、トラス・イギリス外相はロシアがウクライナ危機を長引かせる可能性を指摘している。
いずれにせよ、株式市場的には、息をつけないリスキーな状況が続くと覚悟して臨むしかない。持ち高は、依然、極力少なめにし、万一、ロシアがウクライナ国境を超えるといった事態が起きても、おたつかないで済むように、態勢は整えておきたい。
道場銘柄は、クロスキャット(推)が大幅高したのに加え、その他銘柄も比較的小幅な下げにとどまるものが多かったため、トータルでは、クロスキャットの持ち株に占める比率次第だが、私の場合で、小幅プラスで終えた。
クロスキャットは1825円で始まり1903△238まであって1724円まで急降下、終値は1793△128(東証1部値上がり率3位)。私は1795円~2055円まで、それなりに売りを出しておいたのだが、寄り近くになると気配が急降下、大半の売りは不成立。その後追加で出した売りが、ある程度できたが、それでも持ち株の5.5%しか売れなかった。せめて1割は売っておきたかったところ。
ロシアのウクライナ攻撃確率は非常に高いとバイデン・アメリカ大統領が発言し、警戒感が強まり、アメリカ株はNYダウ、NQとも1.5%前後の大幅安、連れて日経平均先物も大きく下げている。
2月18日 0時32分記
2022.02.17
クロスキャットがPTSで爆騰
ここ、相場全体も、そしてそれ以上に道場銘柄や小型株は厳しい展開が続いてきたわけだが、16日はウクライナ情勢がやや好転したことで、息を吹き返し、日本株も大幅高となった。
日経平均は595円(2.22%〉高、TOPIXは1.67%高だった。
一方、JQ指数は0.81%の小幅高にとどまり、マザーズ指数も1.13%高で14日、15日で下げた分の17%しか戻せなかった。
道場銘柄は、最初は戻りが鈍く、危うい展開だったが、徐々に上げ幅を拡大、大引けにかけ一段高で、トータルでは素晴らしい好結果になった。
アドベンチャー7430△700(マザーズ値上がり率9位)、オプテックス1606△117((東証部値上がり率12位)、東京応化7180△440(同24位)、IDEC2389△143(同30位)のほか、クロスキャット(推)、クレステック(推)、AMG(推)、メルディアなども大幅高となった。
ウクライナ情勢は、ひとまず落ち着いたが、今後、ロシアがどう出るか読めないところが多く、手放しの楽観はできない。なお注意深く推移を見て行く必要がある。
日本の新型コロナは、とりあえず第6波は収まる方向に向かっているとみてよさそうだ(株式市場はアドベンチャーやオリエンタルランドの株価でも分かるように、すでに先取りして動いている)。これは、今後の物色対象を考えるうえでも、頭にしっかり入れておく必要がある。
【クロスキャットが1株→2株の分割】
引け後、3.31日現在の株主に対し4.01日付けで1対2の株式分割を行うと発表した。PTSでは1976△311。
1.26日、引け後に業績の上方修正をした後もPTSで爆騰、翌日以降は激しい乱高下を演じた(1.26日からの株価推移を確かめられたい)。17日は機敏に動けたら動くのもいいが、できなくても、基本的に、この株は結局強気が勝つようには思うので、焦らないようにしたい。
2月17日 0時00分記
日経平均は595円(2.22%〉高、TOPIXは1.67%高だった。
一方、JQ指数は0.81%の小幅高にとどまり、マザーズ指数も1.13%高で14日、15日で下げた分の17%しか戻せなかった。
道場銘柄は、最初は戻りが鈍く、危うい展開だったが、徐々に上げ幅を拡大、大引けにかけ一段高で、トータルでは素晴らしい好結果になった。
アドベンチャー7430△700(マザーズ値上がり率9位)、オプテックス1606△117((東証部値上がり率12位)、東京応化7180△440(同24位)、IDEC2389△143(同30位)のほか、クロスキャット(推)、クレステック(推)、AMG(推)、メルディアなども大幅高となった。
ウクライナ情勢は、ひとまず落ち着いたが、今後、ロシアがどう出るか読めないところが多く、手放しの楽観はできない。なお注意深く推移を見て行く必要がある。
日本の新型コロナは、とりあえず第6波は収まる方向に向かっているとみてよさそうだ(株式市場はアドベンチャーやオリエンタルランドの株価でも分かるように、すでに先取りして動いている)。これは、今後の物色対象を考えるうえでも、頭にしっかり入れておく必要がある。
【クロスキャットが1株→2株の分割】
引け後、3.31日現在の株主に対し4.01日付けで1対2の株式分割を行うと発表した。PTSでは1976△311。
1.26日、引け後に業績の上方修正をした後もPTSで爆騰、翌日以降は激しい乱高下を演じた(1.26日からの株価推移を確かめられたい)。17日は機敏に動けたら動くのもいいが、できなくても、基本的に、この株は結局強気が勝つようには思うので、焦らないようにしたい。
2月17日 0時00分記
2022.02.16
ウクライナ情勢で続落も、その後ロシア軍の一部撤収て欧米株高
前日のアメリカ株はNYダウは0.49%安だったもののNQは横ばい(0.00%安)だった。これを受けて、日経平均は104円高で始まっわけだが、すぐに下げに転じ後場後半には355円安まであって終値は214円(0.79%)安となった。TOPIXは0.83%安。NYダウ先物が下げ、ウクライナ情勢も不透明なままで、不安心理が高まったと思われる。
JQ指数は1.19%安、マザーズ指数は1.85%安だった。
道場銘柄は、前日、比較的軽微な下げにとどまった反動が出て、大きく下げる銘柄が続出した。個人の買い意欲・買い余力がほとんどないため、小型株の場合、ちょっとした売りで暴落となりかねない。たとえば、この日、寄り前に10300株の成り行き売りが出ていたタカギセイコー(推)は8時半前後くらいまでストップ安〈1273▼400)気配だった。結局1620▼53で寄り付いたわけだが、終値は1601▼72。
前日好決算を発表したクレステック(推)も一度もプラス圏に浮上することなく終値は1440▼37。
メルディア、AMG(推)なども大幅安。
イーグランド(推)、クロスキャット(推)、テクノスマート(推)は、一時はかなりのプラスになったのだが、終わってみれば、そろってかなりの下げとなった。
わずかに、アドベンチャー、オープンドアの旅行関連のほか、UTグループ、オプテックスなどが上げた。
要するに、あれだけの決算でもクレステックが下げたように、個人投資家の懐具合が極度に悪化しているため、好業績にも反応できず、売りやすいものは売るという、需給関係がほとんどを左右する相場になっているということだろう。
さて、相場がここまで下げた要因は世界的な金利上昇(アメリカの利上げ等)と、ウクライナ情勢の緊迫化の2つがほとんどのわけである。
それが、15日の夕方以降、ウクライナ情勢に明るいニュースが伝えられ始めている。
NATO事務総長が、ロシアの一部部隊が基地からの帰還開始と発表、その後、ロシア国防相もウクライナとの国境付近で軍事演習を行っていた一部部隊が撤収を開始と発表した。
こうした、情勢の好転を受け、欧米各国のい株価は大きく上げている。
NYダウは320ドル前後〈0.9%前後〉高、NQも1.6%前後高となっている。連れて日経平均先物も400円超の上げとなっている。
ウクライナ情勢が、最終的にどう決着するか、なお予断を許さないが、とりあえずは一息つけるか。
2月16日 0時13分記
JQ指数は1.19%安、マザーズ指数は1.85%安だった。
道場銘柄は、前日、比較的軽微な下げにとどまった反動が出て、大きく下げる銘柄が続出した。個人の買い意欲・買い余力がほとんどないため、小型株の場合、ちょっとした売りで暴落となりかねない。たとえば、この日、寄り前に10300株の成り行き売りが出ていたタカギセイコー(推)は8時半前後くらいまでストップ安〈1273▼400)気配だった。結局1620▼53で寄り付いたわけだが、終値は1601▼72。
前日好決算を発表したクレステック(推)も一度もプラス圏に浮上することなく終値は1440▼37。
メルディア、AMG(推)なども大幅安。
イーグランド(推)、クロスキャット(推)、テクノスマート(推)は、一時はかなりのプラスになったのだが、終わってみれば、そろってかなりの下げとなった。
わずかに、アドベンチャー、オープンドアの旅行関連のほか、UTグループ、オプテックスなどが上げた。
要するに、あれだけの決算でもクレステックが下げたように、個人投資家の懐具合が極度に悪化しているため、好業績にも反応できず、売りやすいものは売るという、需給関係がほとんどを左右する相場になっているということだろう。
さて、相場がここまで下げた要因は世界的な金利上昇(アメリカの利上げ等)と、ウクライナ情勢の緊迫化の2つがほとんどのわけである。
それが、15日の夕方以降、ウクライナ情勢に明るいニュースが伝えられ始めている。
NATO事務総長が、ロシアの一部部隊が基地からの帰還開始と発表、その後、ロシア国防相もウクライナとの国境付近で軍事演習を行っていた一部部隊が撤収を開始と発表した。
こうした、情勢の好転を受け、欧米各国のい株価は大きく上げている。
NYダウは320ドル前後〈0.9%前後〉高、NQも1.6%前後高となっている。連れて日経平均先物も400円超の上げとなっている。
ウクライナ情勢が、最終的にどう決着するか、なお予断を許さないが、とりあえずは一息つけるか。
2月16日 0時13分記
2022.02.14
クレステックの決算は文句のない内容
14日の相場は、先週末のアメリカ株の大幅安を受け、大きく下げた。日経平均は616円〈2.23%〉安、TOPIXは1.63%安だった。主力大型株中心の下げだったため、小型株の下げは比較的小さく、騰落銘柄数を見ても値下がり1606に対し、値上がり507と、日経平均の下げ幅の割に値上がり銘柄数の多いことが分かろう。
JQ指数は1.19%安。
マザーズ指数は740.13▼35.16(-4.56%)で、再び昨年来安値を更新した。ここまでくると、下値のめども立たなくなるという惨状だ。
道場銘柄は、10日に大きく下げた反動もあって、比較的、健闘、小幅な下げにとどまった。
テクノスマート(推)1290△54、タカギセイコー(推)1673△13、ステップなどが上げ、メルディアも1円安にとどまったのが幸いした。
前日決算を発表した4銘柄は、いずれも好決算ないしまずまずの決算だったわけだが、さほどいいとも思えぬテクノスマートが大幅高した以外は、そろって大幅安となった。AMG(推)991▼35、アドベンチャー6410▼320(高値では7300△570)、ミマキ757▼50である。
【クレステックが好決算】
引け後、2022年6月期の12月中間決算を発表した。
経常利益は7.29億円で前年同期の4.56億円を59.8%も上回った。それでも、会社は通期予想の9.53億円(前期は10.67億円)を変えなかった。
7-9月 7-12月 7-3月 7-6月
21年6月期 120 456 896 1067
22年6月期 371 729 ? 予953
この表は前期と今期の各四半期累計の経常利益(単位=100万円)を示したもの。
誰が見ても、7-12月期の半年で729の経常利益だったのが通期で953、つまり1-6月期の半年では224しか経常利益が出ないという会社計画はあり得ないとなろう。
四季報は7-12月期(中間期)の経常利益を550と予想したうえで通期の経常利益は1150と予想している。7-12月期の経常利益は、今回729と発表されたわけだが、四季報予想を32.55%上回ったわけである。通期予想も同率上回るとすると、通期の経常利益は1520程度になる。
通期の経常利益は中間期の2倍強のことが多いということも考慮すると。結局、1400~1500程度とみるのが妥当なのではないか。
この数字は会社計画の953、四季報予想の1150のいずれをも大きく上回る。
今控えめに1400とすると、1株利益は280.4円になる。配当性向30%以上なので配当は84円~85円以上となる。株価1477円〈14日終値〉の場合、利回りは5.7%程度にもなる。PTSでは1509△32(ただし出来高200株)。
ウクライナ情勢は依然予断を許さないため、今後の株価の予想も困難極まりない。不測の事態も念頭に慎重に対処。
NYダウやNQの先物が大きく下げていたため、日経平均先物も、かなり下げていたわけだが、ここにきてNYダウ、NQとも下げ幅を縮小、日経平均先物も小幅安になってきた。ただし最後がどうなるかわからない。ウクライナ情勢ともども注意深く見て行かなくてはならない。
2月14日 23時40分記
JQ指数は1.19%安。
マザーズ指数は740.13▼35.16(-4.56%)で、再び昨年来安値を更新した。ここまでくると、下値のめども立たなくなるという惨状だ。
道場銘柄は、10日に大きく下げた反動もあって、比較的、健闘、小幅な下げにとどまった。
テクノスマート(推)1290△54、タカギセイコー(推)1673△13、ステップなどが上げ、メルディアも1円安にとどまったのが幸いした。
前日決算を発表した4銘柄は、いずれも好決算ないしまずまずの決算だったわけだが、さほどいいとも思えぬテクノスマートが大幅高した以外は、そろって大幅安となった。AMG(推)991▼35、アドベンチャー6410▼320(高値では7300△570)、ミマキ757▼50である。
【クレステックが好決算】
引け後、2022年6月期の12月中間決算を発表した。
経常利益は7.29億円で前年同期の4.56億円を59.8%も上回った。それでも、会社は通期予想の9.53億円(前期は10.67億円)を変えなかった。
7-9月 7-12月 7-3月 7-6月
21年6月期 120 456 896 1067
22年6月期 371 729 ? 予953
この表は前期と今期の各四半期累計の経常利益(単位=100万円)を示したもの。
誰が見ても、7-12月期の半年で729の経常利益だったのが通期で953、つまり1-6月期の半年では224しか経常利益が出ないという会社計画はあり得ないとなろう。
四季報は7-12月期(中間期)の経常利益を550と予想したうえで通期の経常利益は1150と予想している。7-12月期の経常利益は、今回729と発表されたわけだが、四季報予想を32.55%上回ったわけである。通期予想も同率上回るとすると、通期の経常利益は1520程度になる。
通期の経常利益は中間期の2倍強のことが多いということも考慮すると。結局、1400~1500程度とみるのが妥当なのではないか。
この数字は会社計画の953、四季報予想の1150のいずれをも大きく上回る。
今控えめに1400とすると、1株利益は280.4円になる。配当性向30%以上なので配当は84円~85円以上となる。株価1477円〈14日終値〉の場合、利回りは5.7%程度にもなる。PTSでは1509△32(ただし出来高200株)。
ウクライナ情勢は依然予断を許さないため、今後の株価の予想も困難極まりない。不測の事態も念頭に慎重に対処。
NYダウやNQの先物が大きく下げていたため、日経平均先物も、かなり下げていたわけだが、ここにきてNYダウ、NQとも下げ幅を縮小、日経平均先物も小幅安になってきた。ただし最後がどうなるかわからない。ウクライナ情勢ともども注意深く見て行かなくてはならない。
2月14日 23時40分記
2022.02.13
ウクライナ情勢緊迫化で世界的株安
嘆いても詮無いことだが、10日の東証の立ち合い終了後、外部環境は、急速に悪化した。
アメリカの金利引き上げ・世界各国の金融引き締めの流れという大きな懸念材料に、世界の株式市場は揺さぶられていたわけだが、それを多少は織り込んだかと思ったところで、事態は一気にいろいろな悪材料に襲われたわけである。
金利上昇に加え、ウクライナ情勢の緊迫化で世界的株安となった。さらに原油価格が天井知らずに上げ(WTI原油先物は90ドル台に乗せ最新で93.93ドル)、穀物価格の上昇、カナダで運転手デモ拡大(北米の供給網寸断)と、悪材料が次々と表面化しているわけである。
NYダウは10日526ドル(1.47%)安、11日504ドル(1.43%)安と、2日連続で大幅安となった。これを受けて日経平均先物もCMEで696円(2.51%)安となっている。
なんとも気の重い週明けとなりそうだが、覚悟を持って臨むしかない。
それでも相場環境が不安定なので、極力持ち高は少なめにとは、繰り返し書いてきたので、読者諸氏も、それなりに持ち高を減らした方が多かろう。
私の場合、前に書いたように、最近の相場急落後、信用の委託保証金率を、伝統証券は20%死守、ネット証券は30%死守でやってきたわけだが、伝統証券は21%(多少、不足金を入金)、ネット証券は32%くらいで踏ん張った。そこからは、かなり信用の建玉を整理、株価もそれなりに戻したので、現在は伝統証券31%、ネット証券38%くらいなので、下落リスクへの抵抗力は、まずまずである。
10日引け後に発表された道場銘柄の決算について、簡単に書いておこう。
タカギセイコー(推)=4-12月期の経常利益は19.03億円(前年同期は3.07億円)。通期予想22.4億円(四季報予想22.5億円)は据え置いたが。前期決算でも1-3月期に4.20億円の経常利益をあげている。今期はこれまで前期をどの四半期も大幅に上回っているので、通期の経常利益は24億円前後への上方修正が有力だろう。
アドベンチャー=まずまずの内容だったがPTSでは7005△275
テクノスマート=まずまずの内容。PTSでは1270△34
AMG(推)=4-12月期の経常利益は5.73億円(前年同期は0.91億円の赤字)。通期予想の9.80億円は据え置いた。
メルディア同様、四半期ごとの業績に波があるうえ、第4四半期に大きく左右されるので、この決算の評価、最終的に業績がどうなるのかを予想するのは難しい。
それでも注文住宅、戸建て分譲事業の売り上げ、利益が急増傾向にあり、見通しは明るいとみていいだろう。
さらに高垣組に関して1.01日から3.31日の業績が連結の対象になるとしつつも、影響が軽微なため5.13日に発表した連結業績予想から修正は行っていません。としているが、これは疑問だ。前に書いたように高垣組は年間1億円近い経常利益を直近決算であげており、AMG同様第4四半期の利益が大きいとみられることからして、0.4億円前後は期待できるのではないか。
要するに、結論としては、通期業績は最終的にかなりの上方修正となるとみる。
なお「進捗率が・・」などと言っている方があるが、これは業界のことを全く知らない妄言としか言いようがない。
2月13日 23時19分記
アメリカの金利引き上げ・世界各国の金融引き締めの流れという大きな懸念材料に、世界の株式市場は揺さぶられていたわけだが、それを多少は織り込んだかと思ったところで、事態は一気にいろいろな悪材料に襲われたわけである。
金利上昇に加え、ウクライナ情勢の緊迫化で世界的株安となった。さらに原油価格が天井知らずに上げ(WTI原油先物は90ドル台に乗せ最新で93.93ドル)、穀物価格の上昇、カナダで運転手デモ拡大(北米の供給網寸断)と、悪材料が次々と表面化しているわけである。
NYダウは10日526ドル(1.47%)安、11日504ドル(1.43%)安と、2日連続で大幅安となった。これを受けて日経平均先物もCMEで696円(2.51%)安となっている。
なんとも気の重い週明けとなりそうだが、覚悟を持って臨むしかない。
それでも相場環境が不安定なので、極力持ち高は少なめにとは、繰り返し書いてきたので、読者諸氏も、それなりに持ち高を減らした方が多かろう。
私の場合、前に書いたように、最近の相場急落後、信用の委託保証金率を、伝統証券は20%死守、ネット証券は30%死守でやってきたわけだが、伝統証券は21%(多少、不足金を入金)、ネット証券は32%くらいで踏ん張った。そこからは、かなり信用の建玉を整理、株価もそれなりに戻したので、現在は伝統証券31%、ネット証券38%くらいなので、下落リスクへの抵抗力は、まずまずである。
10日引け後に発表された道場銘柄の決算について、簡単に書いておこう。
タカギセイコー(推)=4-12月期の経常利益は19.03億円(前年同期は3.07億円)。通期予想22.4億円(四季報予想22.5億円)は据え置いたが。前期決算でも1-3月期に4.20億円の経常利益をあげている。今期はこれまで前期をどの四半期も大幅に上回っているので、通期の経常利益は24億円前後への上方修正が有力だろう。
アドベンチャー=まずまずの内容だったがPTSでは7005△275
テクノスマート=まずまずの内容。PTSでは1270△34
AMG(推)=4-12月期の経常利益は5.73億円(前年同期は0.91億円の赤字)。通期予想の9.80億円は据え置いた。
メルディア同様、四半期ごとの業績に波があるうえ、第4四半期に大きく左右されるので、この決算の評価、最終的に業績がどうなるのかを予想するのは難しい。
それでも注文住宅、戸建て分譲事業の売り上げ、利益が急増傾向にあり、見通しは明るいとみていいだろう。
さらに高垣組に関して1.01日から3.31日の業績が連結の対象になるとしつつも、影響が軽微なため5.13日に発表した連結業績予想から修正は行っていません。としているが、これは疑問だ。前に書いたように高垣組は年間1億円近い経常利益を直近決算であげており、AMG同様第4四半期の利益が大きいとみられることからして、0.4億円前後は期待できるのではないか。
要するに、結論としては、通期業績は最終的にかなりの上方修正となるとみる。
なお「進捗率が・・」などと言っている方があるが、これは業界のことを全く知らない妄言としか言いようがない。
2月13日 23時19分記