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31日もおかしな相場だった。
日経平均は、アメリカ株の大幅高にもかかわらず、先物が安かったのを受けて27円安で始まり176円安まであったが、そこから大きく戻し417円高まであって285円(1.07%)高。TOPIXも1.01%高だった。
小形株指数は1.54%高だったのに対し大型株指数が0.91%高にとどまった。主力大型株には下げる銘柄がかなりあった。三菱UFJ銀行、野村HD.、日立、ファナック、小松、キリンなどである。
JQ指数は1.67%高。マザーズ指数は3.71%(27.11ポイント)高だったが、この上げ幅は昨年12.22日以来の大きさだ。

こうした比較的小型株優位の展開に、道場銘柄は、ほぼ全面高となり大きく上げた。
クロスキャット(推)は1490△83、メルディア716△17、タカギセイコー(推)1778△39、三社電機828△13、クレステック1464△20、AMG(推)937△17などのほか、UTグループ、アドベンチャー、マルマエ、幼児活動なども大幅高。

以上でも、ある程度お分かりになるように、ここ売られた銘柄に上げるものが多く、逆にここ堅調だった主力株、バリュー株に下げる銘柄がかなりあるという動きだったわけである。逆に、これでまた投資家には迷いが生じることだろう。

そもそも、今後の相場に強気でいいのか弱気がいいのか。物色動向はどうなりそうなのか。この辺が、混とんとしていて、誰も確信をもっては言えないだろう。みんな勝手に憶測を言ってるだけとみた方がよい。
我らとしては、相場は相場に聞くで、今後の推移を見ながら、判断を固めていくしかない。

最後にイーグランドの決算について書いておこう。
引け後、2022年3月期の第3四半期決算を発表した。経常利益は19.98億円で前年同期の9.74億円の2.05倍だった。文句のない好決算だったわけだが、PTSでは一時1350▼108まで売られ、その後1408▼50まで戻し、その後1395円に100株の売り物。。
大きく下げた理由としては、今日東証で1458△89と大きく上げてしまっていたことと、通期予想を上方修正しなかったことの2つが挙げられよう。
そんなに下げるのはおかしいと書いても、空砲に終わる可能性が大きいのでやめておこう。ただ業績は予想以上に良く、最終的には大幅上方修正+大幅増配になる可能性大とだけ言っておこう。根拠については、後日、機を見計らって書きたい。お持ちの方は安いところで売るのは避けられたい。

1月31日 23時56分記

分かり難い、やりにくい相場が続く。
28日の相場は大幅高となった。日経平均は547円(2.09%)高、TOPIXは1.87%高だった。
一方、JQ指数は0.68%(JQ平均は0.41%)高、マザーズ指数は0.39%高と、ともに小幅な上げにとどまった。
27日の下げに対し、日経平均は65.0%、TOPIXは69.4%戻した。
これに対しJQ指数は27.9%(JQ平均は19.4%)、マザーズ指数は0.05%と、はるかに小さな戻りしかできなかった。

こうした、小型株の弱い相場で、道場銘柄も動きが悪く、大雑把に言って、±0程度になった。
何せ、前日、東証1部値上がり率1位だったクロスキャット(推)が値下がり率5位と、悪役を演じたのが響いた。値上がり率1位の次の日が値下がり率5位なら、トータルでプラスで良さそうなものだが、実際は前日が128円高、この日が132円安だから、トータルでは3円安と、マイナスになったのである。
クロスキャットに続き、27日引け後、好決算を発表した三社電機も、15円高で始まったものの寄り天になり、784▼31まで急落、終値は815±0となるありさま。

イーグランド(推)、AMG(推)、オプテックス、アドベンチャー、タカギセイコー(推)などは上げた。

28日のNYダウは565ドル(1.65%)高、NQは3.13%の暴騰だった。
対して日経平均先物は27円(0.01%)安。これをどうとらえるか。
28日の日経平均564円高に呼応して28日のNYダウ先物565ドル高と、とらえれば、何とかつじつまが合いそうだが、しかしちょっと待てである。27日の日経平均は841円安なのに、NYダウはこれに呼応した動きは全く、見せていない(26日のNYダウは130ドル安にすぎない)。
もう少し、長いスパンで見てみよう。
先週末と今週末で比較すると-
NYダウ =34265ドル→34725ドル・・・+1.34%
日経平均=27522円 →26717円 ・・・-0.97%
日経平均(日本株)の弱さがくっきりと見えてくるわけである。
この理由としては、やはり日米の景気実態の差によるとみるところだろう。今、日本はコロナ感染が、少なくとも感染者数の急増で、やや深刻化しつつあり、これまでに受けたダメージとしてはアメリカよりはるかに小さいとはいえ、現状は、むしろアメリカより悪いという見方ができよう。そして景気はと言えば、アメリカは金利引き上げにかじを切ろうとしているのに、日本は物価は上がるが金利を上げる元気(活力)はゼロなのだから、競争にならない。

それでも、月曜はアメリカ株急騰のおこぼれにはあずかれるかもしれない。
いずれにせよ、日本株、なお霧は晴れず視界不良、何が起きてもおかしくない、不穏な空気も払拭しきれない。苦しい時期が続くが、ここは辛抱の時と心得、気力を振り絞って難局に立ち向かおう。

1月30日23時38分記
いやはやとでも言うしかない相場である。
前稿の最後に
>現在NYダウは300ドル前後の値上がり、日経平均先物も300円前後の値上がりとなっている。
27日は、久しぶりに超明るい日になりそうだ。

と書いた。その後、FRBがFOMC後の声明で政策金利を「間もなく引き上げるのが適切だ」と表明したことで、NYダウは一転130ドル(0.38%)安(NQは0.02%高)で終えた。
これを受けての日本株だが、日経平均は25日の大幅安に続き26日も下げていたこともあってか、129円高で始まり182円高まで上げた。そこからが地獄への一直線だった。967円安まであって841円(3.11%)の大幅安となったわけである。
値幅では1.06日の844円安より小さいが、率では大きく上回る本年最大の下げとなったわけである。いろいろ怪しげな解説がなされているようだが、アメリカの利上げという理由は、朝方上げていたことからしておかしい。NYダウの先物が下げ足を速めたからというのも、なぜそうなったかの説明なしには意味をなさないだろう。
率直に言えば、資産内容が極度に悪化している中、立つ鳥の羽音にも過剰反応する市場心理のなせる業とでもとらえた方が良さそうだ。

いくらなんで極度の不安心理に駆られて叩き売ったことへの反省気分が台頭したようで、日経平均先物は現在大きく上げている。少し前まではNYダウ先物はそれなりのマイナスだったが日経平均先物は、かなりの値上がりだった。そして現時点ではNYダウ先物は小幅高に転じ、日経平均先物は540円高となっている。

27日、東証1部の値下がり銘柄数は2184に達し、値上がりしたのは、わずか87銘柄にすぎなかった。
値上がり率1位はダントツでクロスキャット(9.07%高)。5%以上げた銘柄は、他には2位の東洋機械(7.43%)、3位のSHOEI(6.43%)、4位の山陽特鋼(5.45%)の3銘柄しかない。

また急落が続き、悪役化してしまった感のあるマザーズは、この日はなんと728.25▼51.58で、下落率は6.61%にもなった。この下落率はもちろん、下落幅も、ちょっと調べただけでは見当たらないくらいのひどさである。下げ止まりの気配かと一瞬でも思った不明を恥じるばかりである。

前日のクロスキャットに続き、27日は、三社電機が2022年3月期の第3四半期決算を発表、併せて通期業績予想の上方修正等を発表した。第3四半期の経常利益は前年同期の3.72倍に達した。通期の予想経常利益は8.00億円(四季報予想は8.50億円)→10.00億円に上方修正した。加えて発行済み株式総数の8.5%にも上る自己株式の取得(自社株買い)を発表した(ただし815円の指し値買いなのでインパクトは小)。PTSでは853.5△38.5。

現在NYダウは547ドル(約1.6%)高、日経平均先物も650円高となっている。為替も1ドル115.3円前後と大きく円安に振れている。
まあ、今度こそ、よほどのことがない限り、28日は超明るい日になりそうだ。

1月27日 23時51分記

心配された26日の相場だったわけだが、前日のアメリカ株が下げ幅を縮小して終えたこともあって、終わってみれば、比較的小さな下げで収まった。日経平均、TOPIXは0.3%前後の下落となったが、その他市場は、2部を含め、そろってプラスで引け、騰落銘柄で見ても、そろって値上がり銘柄のほうが多かった。マザーズ指数は1.0%高。これまでの下げからすると、物足りないが、それでも値下がり77に対し値上がり328と値上がり銘柄がはるかに多かったことは、ようやくマザーズ市場の投げ売りも終わりが近付いたのを暗示するのかもしれない。

厳しい展開を強いられてきた道場銘柄だが、この日は、大半の銘柄が上げた。しかも引け後はクロスキャット(推)の上方修正といううれしいプレゼントがあった(後述)。

クレステックは1500△61(東証2部値上がり率7位)。1.18日に1500△1で、12.29日以来となる1500円大台回復(終値べース)を果たしたわけだが、その後の全般急落の嵐に巻き込まれ、大台割れとなっていた。それが再び1.18日と奇しくも同じ1500円。この間、日経平均は約1250円も下げている。それを考えると、この株の強さが際立つ。
同業の6541グレイステクノロジーは会計処理の適正性に疑念ということで株価は暴落、1.17日には東証より管理銘柄に指定され、さらに急落、11.09日は1000▼21だったが1.26日はとうとう59▼4になった。グレイスの仕事が回ってくるとみた向きの買いが入っているかはともかく、超割高グレイス株暴落とは裏腹に、超割安・堅実経営のクレステック株の強さが際立つわけである。人気復活で1675円高値挑戦を期待。

アドベンチャー6200△280のほか、ルネサンス、コシダカ、串カツ田中など、コロナ直撃銘柄の動きが、ここにきていい。オミクロン株への置き換わりのため、ここ感染者数は激増中だが、その弱毒性、またオミクロン株感染者が先行して激増した各国で早くも感染者数が急減しつつあること等から、やはり、コロナに関し楽観論が株式市場では有力になっているとみていいだろう。となれば、こうした銘柄は、再び打診買いを検討する局面かもしれない。

【クロスキャットが上方修正】
引け後、2022年3月期の決算予想を上方修正した。予想経常利益は5.50億円→10.00億円。研究熱心な投資家の中には四季報予想の11.50億円に届かなかったことを心配される方もあろうが、それは杞憂だろう。なぜなら前期の場合、中間期の経常利益1.49憶円に対し通期は5.39億円だった。今期の中間期経常利益は4.72億円。通期の10.00億円というのは、この2倍強に過ぎない。前期は3.6倍強である。また。今期の場合、四半期ごとに経常利益は急増している。こういうことからして、再上方修正は必至とみていいだろう。四季報予想の11.50億円も上回る可能性大とみる。また配当予想に関しても22円→30円への大幅増配を発表した。さらにいいお知らせも付いている。「配当性向35%以上を目標としています。」と明記しているのだ。2023年3月期の予想1株利益は、四季報予想で125.3円、配当性向35%としても44円への大幅増額となる。今期の配当性向は37.5%。これを適用すると47円配当となる。
PTSでは大商いで1657.7△246.7。

現在NYダウは300ドル前後の値上がり、日経平均先物も300円前後の値上がりとなっている。
27日は、久しぶりに超明るい日になりそうだ。

1月26日 23時33分記
 株式市場を取り巻く環境は、ここ日に日に悪化、過去の経験・常識にとらわれていると、とんでもないことになりかねない。持ち高を少なめにと繰り返し書いてきたのは、多少なりと、こういう状況になる恐れを感じていたからである。

私の場合、新規に買う場合は、すべて信用で、現物は信用で買った分の期日が来た分を現引いて持っているだけである。そして委託保証金率31%~34%くらいでやっているのが普通なので、昨今のような状況では注意しないと、資金ショートを起こしかねない。
そうしたこともあって、ここ持ち高を大きく減らしてきているわけだが、それでも株価下落で、ほっておくと保証金率は、大きく低下する。
前に書いたように、今回、私は
①ネット証券は30%割れは絶対避ける。出来れば35%以上を維持
➁伝統証券は無理に30%維持にこだわらず、20%の追い証ラインだけは死守
の方針でやっている。

今日は前日終値でネット証券の保証金率は35.58%だったわけだが、株価がどうも弱すぎて、どんどんこれが下げそうな方向なので、積極的に売る(買い建玉を減らす)ことにした。結局、今計算したら約1830万円分を処分、これで保証金率は36.86%にアップ、一息ついた。
伝統証券の方は、すでに30%をとっくに下回っていて前日終値で25.8%。それでも1.19日の22.5%からは.かなり回復させてはおいたのである。今日は現金確保の必要から現物株を40万円程度売っただけなので、保証金率は23%弱に低下したと思われる。

こんなことを書くのは、私を含め、株をやっている人は、みんな大変なのだということを言いたかったからである。
株をやっている人と言うのは、損をしたとか苦境にあることを隠したがる。私は違うから、そういうことも書くわけだが、そうしたら場外で、それに嫌味を言っている方がいて(「バブル崩壊で退場を余儀なくされた・・・・」)、ほんと、嫌な人がいるもんだと思ったことである。
自分に自信があれば、損をしたら損をした、知らないことは知らないと、平気で言えるのである。

相場のほうに話を戻そう。
現在、ウクライナ情勢緊迫化、アメリカの利上げ加速か?という2大懸念材料が、のしかかる。
小形株の場合、これに加え、マザーズ市場の崩壊→これに伴う小型株投げ売り懸念という3つ目の悪材料もある。マザーズ指数は25日も772.14▼39.25と、4.84%の暴落となった。12.29日は1000弱だったので、そこから1ヵ月足らずで3割近くも下げたわけである。いかに尋常でない下げだったかよく分かろう。これが対岸の火事でなく、小型株の多くの株価に悪影響を及ぼすわけである。

もはや、市場は理屈ではなく、買い手不在の需給関係悪化で下げているとみるしかない。可能性がどの程度かはともかく、ロシアが実際にウクライナに侵攻したら、株価はどうなるだろう?こうした疑心暗鬼も、株価が下がると、一段と強まり、下落に拍車がかかる。
数時間前からNYダウ、NQ指数、日経平均先物を見ているわけだが、時を追うごとに下落幅を拡大、手のつけようがないといったところ。
数10円安から120円安くらいのレンジで動いていた日経平均先物は、ここにきて下げ幅を急拡大、現時点で251円安。最後にどうなっているか。
いずれにせよ、一寸先は闇なので、慎重にも慎重を期して対処したい。

1月26日 0時14分記

相場は大方の予想をはるかに上回る非常事態になっているのかもしれない。
24日の相場は、前日のアメリカ株が大きく下げたのを受けて大幅安で始まったものの、徐々に戻し、最後は小幅高で終えた。値上がり銘柄がはるかに多く、数字以上に上げたと言えよう。

しかし、その後のアメリカ株は、今のところ前立会日(21日)を大幅に上回る薬薬となっている。現在、NYダウは700ドル余(約2.0%)安、NQは約3.0%の下げとなっている。連れて日経平均先物も560円前後の大幅安となっている。
25日の日本の相場が危ぶまれるところである。
繰り返しになるが、連日のように激しく動く(特に下方に)ので、持ち高は極力少なめにしダメージを小さくすることが肝要である。特に信用取引をやっている方は、1日で5ポイント程度は、平気で委託保証金率が下がることが起きることを覚悟、そうなっても乗り切れる態勢にしておく必要がある。
1年に1回あるかどうかくらいの非常事態と自覚、備えをしっかりして、難局を乗り越えよう。

1月25日 1時34分

利上げが原因で、ここ下げていたわけだが、25日のアメリカ株の急落はウクライナ情勢への懸念(ロシアが侵攻する可能性)が強まっているためのようだ。(1.25日2時17分記)
アメリカ株の下げが続き、つれて日本株も下げるという悪循環も終わらないという投資家にとっては、厳しい展開が続いている。

21日の日本株の動きを振り返っておこう。前日のアメリカ株急落(NYダウ0.89%安、NQ1.30%安)を受け、日経平均は367円安で始まり643円安まであったが、後場後半から戻り足を速め、終値は251円(0.90%)安だった。

大きく戻して終えたことで、月曜以降の相場に期待したいところだが、一筋縄で行かないのが、今の相場なのだろう。21日のアメリカ株が、20日をも大きく上回る下げとなったのである。NYダウは450ドル(1.29%)安、NQは2.72%安だった。乱高下が激しく、一時はどちらもプラスに転じる場面もあったのだが、最後はともに大きく下げて終えたわけである。
これを受けて日経平均先物も下げ幅を拡大、372円(1.35%)安で終えた。

市場はFRBによる利上げが一段と加速することへの警戒感を強め、それを織り込もうとしていると思われる。そしてその影響を強く受けるとみられるハイテク株の下げが大きく、NQの下落率が大きいという結果になっている。

これがいつまで続くかわからないが、いずれにせよ、波乱含みの展開になるのは避けられず、最悪の事態も想定、何が起きようと耐えられる態勢を整えて立ち向かう必要がある。

私自身も信用の委託保証金率との関係もあって、1.07日以降は持ち高を大きく減らしている。それでも、小型株の下落率が大きいため、それなりに厳しい状況は続き、保証金率の回復も、さほどの好転とまではならないのが現状だ。
何度も書いているように、マザーズ市場の壊滅的下げでやられている投資家がかなり発生(松井証券によると同証券利用の投資家の信用評価損益率(マザーズ)はマイナス34.2%(21日)という。これはとんでもなく低い水準(要するに1000円で買い建てた銘柄の株価が今658円になっているということ)で、追い証が連日のようにかなり発生しているとみてよい。この止血がないと、小型株の戻りも限定的になりがちなわけである。

とは言え、相場などというものは、いつどう風向きが大きく変わるか分かったものではない。どう転ぶか全く予想不能という前提で、不測の事態のも耐えうるようにする一方、一旦戻りに転じた時用の資金も確保、事態の変化に臨機応変、対応できるようにしておきたい。

1月23日 22時59分記
>今日がセリング・クライマックスだった可能性もあろう。
と前稿で書いた。

20日の相場はどうだったか。前稿を書いていた時、アメリカ株はNYダウ先物が±0前後、そして日経平均先物は353円高だったわけだが、終わってみれば、NYダウは340ドル(0.96%)の大幅安、日経平均先物も小幅高だった。
そして東証の取引開始が近付くにつれ、マイナスに転じた。
そして日経平均は66円安で始まったわけだが、その後は激しい乱高下となった。始まって間もなく300円前後高まであったがすぐに急降下、10時過ぎには250円安と、地獄を見た。しかしその後はじりじりと戻し後場後半には415円高まであった。しかし、そのまま追われるような安閑とした相場ではなく、結局306円(1.11%)で終えた。
前日がセリング・クライマックスであったか、なおはっきりしないが、ともかく最後は大幅高にはなったわけである

散々痛めつけられ、また個人投資家には、信用取引のダメージが大きく、追い証や保証金率30%維持に汲々としている人も多い(私もその一人だ)ので、下げてくると多少なりと、建玉を減らしておかなくては、となりがちで、それがこの日の250円安につながったと言えよう。しかし、基本的には昨日の下げで下値は確認したのでは、と言う見方をする人も多いわけで、そうした勢力が、最後は勝って、こうした結果になったとみればいいだろう。

とは言え、この日の値動きが象徴するように、疑心暗鬼がまかりどおり、外部環境を含め、ちょっとしたことで思わぬ動きになる可能性もはらむ。

銀行、保険、海運、石油・石炭製品、鉱業の5業種が下げ、その他業種は上げた。ここ堅調だったところが売られたわけで、物色動向が、どちらへ向かおうとしているのか、判断しにくい相場が続く。

道場銘柄は、前日の大幅安の割には戻りが鈍かったが、それでも何とかプラスで終えた。こうした大幅安の後では、主力株の戻りが先行、小型株の戻りははじめは鈍いことが多いので、焦らず行こう。

アドベンチャー、オープンドア、ラウンドワン、コシダカ、ゼンショーなどコロナ直撃銘柄がそろって上げた。市場はオミクロン恐れるに足らずと判断しているのかもしれない。

クレステック、タカギセイコー(推)、クロスキャット(推)、オプテックスなどは上げたが、いずれも前日の下げに比べ上げ幅は小さかった。個人投資家に買い余力が乏しいことも影響していそうだ。
しかし、特にタカギセイコーなどx前日まで3日続落、計219円も下げたにもかかわらず48円高にとどまったわけで、20日以降に期待しよう。
ティアック(推)も1.13日の高値183円から、この日は安値では144▼8まであった(終値は152±0)わけで、明らかに下げすぎ。この長い下髭で底入れ確認ということになった可能性大とみる。PTSでは154△2。

1月20日 23時46分記
トンガの惨状に心を痛め、地勢、人口等を調べていたら、人口(10.6万人)や面積(748㎡)などは、日本の佐渡と大差ないことが分かった。ただし佐渡の人口が10万人強だったのは1965年のことで、今はなんと約5万人と半減しているが・・・

トンガの人と比べたりすると、不謹慎の誹りを招きかねないが、本日の日本の投資家も惨憺たる、まさに生き地獄だった。

今日の日本株暴落の原因は、NY原油価格が7年ぶりの高値をつけ、FRBの利上げが想定以上に進むとの観測が強まったことにある。
前日のアメリカ株は、NYダウが543ドル(1.51%)安、NQが2.59%安だった。CMEの日経平均先物は、それに比べ比較的小さな下げ幅だった。実際、東証で、日経平均は328円安で始まったわけだが、前場後半くらいから下げ幅を急拡大、以降はいいところなく下げ続け943円安まであって終値は790円(2.80%)安。引け間際、やや不自然な形でかなり戻して終えた。TOPIXは2.97%安。ファストリの下落率が0.23%と極端に小さかったことが日経平均の下落率をTOPIXに比べ小さくした。これもある意味ファストリの寄与である。値下がり銘柄数2111に対し値上がり銘柄数はわずか58だった。
JQやマザーズは、そうした戻しもなく、ほぼこの日の安値で終えた。JQ指数は2.44%安、マザーズ指数は3.54%安。

小形株の場合、売りが売りを呼ぶ展開で、わずかに戻してもすぐ売りがわいてきて戻した分以上に下げる展開となった。これは信用取引でやっている投資家が追い証(一般には委託保証金率20%割れが追い証発生の基準)や委託保証金率30%割れを回避するため、値段にこだわらず、ばんばん売ってきたために、こうなった側面があろう。
私なども、ネット証券分は前日終値時点で保証金率32.77%だったので、かなり下げても、ある程度売ればしのげるだろうと考えていたのだが、後場に入ると、売っても売っても31%割れしそうな勢いが止まらない。とどめを刺すように大引けでどんと下げ、一気に0.42ポイントも下げ最終の保証金率は30.41%。建て玉を2300万円くらい減らしてこうである。

このように、すさまじいまでの売りラッシュだったわけだが、今日がセリング・クライマックスだった可能性もあろう。

日本株は、最近はアメリカ株に先行して大きく下げる傾向がある。このため夜(例えば今くらいの時間、NYダウ(あるいは同先物)が多少下げていても日経平均先物は上げているといったことが頻発する。
今日もそのパターンのようで、現在NYダウ先物は少しマイナスから±0くらいまで戻しているという状況だが、日経平均先物は353円高。
この状況が続いて、20日は、日本株が大きく自律反発するのを期待しよう。

私は早めにベッドに入って軽い小説を読みつつ眠ることにするので、これにて失礼する。

1月19日 23時15分記
どうも相場は、思っていたよりはるかに傷つき元気を失っているようだ。それも羅針盤は破壊され、どこへ流されていくのかも全く分からずやっているので、わけの分からない動きになる。そして行く先はほぼ決まって、ろくでもないところというのが、オチだ。

18日は日経平均は118円高で始まり、後場まもなくには357円高まであった。ところがそこからはつるべ落としの急落で、204円安まであって終値では76円(0.27%)安。それでも、この数字はファストリ2.37%に助けられてのもので、実態としては、もっとはるかに酷い。
大型株指数は0.25%安にとどまるが、小型株指数は0.72%安に達する。これは日経平均で言えば204円安になる。

アメリカ株、日経平均先物の動きを見ているのだが、一貫して大きく下げたままで、好転の兆しもないので、もはやここまでと、今これを書いている。
NYダウは530ドル(約1.5%)程度の下げ、NQも1.6%前後の下げと、ともに大幅な下げとなっている。
日経平均先物は、一時は300円近い下げとなる場面もあったが、現在は170円前後の下げとなっている。

いずれにせよ、波高しで、おとおちやっていられるような情勢ではない。
専守防衛で、持ち高は少なめにし、状況の好転を待つところだろう。

1月19日 0時50分記