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波乱の2021年が終わろうとしている。
昨年以上に浮き沈みの激しい1年だったわけだが、最後の「有終の美」3銘柄+三社電機の奮戦もあって、昨年末同様、心安らかに新年を迎えられることを、読者諸氏と喜びたい。

1年間のご愛読に深甚の謝意を表します。

弱毒オミクロンのおかげで、
新型コロナ鎮静化 そして世界株高
というのが我がご託宣のわけだが、はたしてどうなるか。

良いお年をお迎えください。

12月31日 21時29分記
高木聖子は難問・奇問の類だったのか、気付いてくれた方が少なかったようで、タカギセイコー(推)は、前日ではなく29日に至って、がぜん、人気化、買い気配から1893△87で寄り付き、1972円まであって1950△104(JQ値上がり率30位)。
注目点だが、今回はEV関連の材料ではなく、PERについて考察してみよう。

以下の表は、四季報から作成している。数字の単位は1株益の円以外は100万円。

決算期 経常利益 純利益 1株益
2018.3   2290    1520   559.5

2022.3予  2250    700   254.5
2023.3予  2450    1100   399.9

ヤフーファイナンスではPER(会社予想)として7.64倍。これは株価の1950円を2022年3月期の1株益255.11円(会社発表の数字=四季報の数字とは微妙に違う)で割って算出したもの。

では、鎌倉理論に従い実質1株利益をもとに算出すると、どうなるか。
2022年3月期の経常利益2250の0.7をみなし純利益とするので2250×0.7=1575。純利益700で1株益254.5円なので、
比例計算で実質1株益は
(1575÷700)×254.5=572.6
よって実質PERは1950÷572.6=3.41
で3.41倍となる。
さらに2021年12月も終わろうとしている今の時期、決算数字は2022年3月期ではなく2023年3月期のものを使うべきというのも、鎌倉理論の強調するところだ。
途中経過は省き結果を示すと、23年3月期の実質1株益は623.4円にもなる。実質PERは3.13倍になる。
このように、ヤフーファイナンスの数字と大きく異なった理由は、棚卸評価損等の特損がかさんだことによる。こういう特損は一過性のものなので、基本的には無視というのが、鎌倉理論のわけだが、最新の理論では、あまりに大きく乖離している場合は、例外的に、名目1株益と実質1株益の平均にする。
名目1株益399.9円
実質1株益623.4円
平均は511.7円。
この511.7円で計算した実質PERは3.81倍

注=最初の表の2018年3月期の決算数字を見ると、経常利益の2290に対し純利益は1520で、これは経常利益の66.4%になる。ここ数年は特損がかさんでいるが、早晩、元に戻り純利益は経常利益の7割弱になるであろう。

EV関連の小型株人気は、依然燃えさかっていて、ユニバンスは950円まであって907△104(東証2部値上がり率2位)、児玉化学も474△33、菊水電子も1506円まであって1476△26と、そろって大きく上げた。そしてニューフェースとしてタカギセイコーも出現したわけである。タカギセイコーの場合、上述のように、超低PERの上、大底から出直ってきたばかりという観点からすると、相場はまだ始まったばかりということになりそうだ。年初来高値2490円は高嶺の花とばかりは言えないだろう。

【有終の美3銘柄の値動き】  推奨時株価(直後の寄り付き値)→12.29日終値 の形で示す。
クロスキャット(推)=1772円(1845円)→1895円
テクノスマート(推)=1487円(1516円)→1521円
タカギセイコー(推)=1846円(1893円)→1950円
いずれも順調に上げている。
持ち株に加えたりポートフォリオの中核にされたりした方は、まずは大成功だったわけである。
付け足し的に言及した三社電機は1043▼3だった。これは、この日、道場銘柄は大幅高となったわけだが、日経平均はそれなりに下げ、特に半導体関連は軒並み安になった余波を食らったためである。半導体株の場合、こうした日にこそ仕込んでおくと、大体において好結果を生んでいる。そう思って、私は朝方かなり買い増した(含み損になったわけだが)後、下げたので、大引けで、さらに少し買い増した。

12月29日 23時40分記
①コード番号4000番台(4000~4999)
➁もちろんEVがらみの強力材料を有する。
③村田製作所には自動車運転型ロボット「ムラタセイサク君」がある。今回の銘柄もその社名は、そのまま「・・・・・・さん」になる。

この銘柄が何かは、そう難しくないと思うが、どの程度の読者がお分かりになったか?1802△20で寄り付き、寄り付き時の出来高は1000株にすぎなかったから、そう多くはなかったのだろうが、9時11分には1850△68まで上げているから、ブログを朝方ご覧になって気付き、慌てて買われた方も、それなりにいたのだろう。

4242 タカギセイコー  1846△64(12.28日終値)
が、その銘柄である。
村田製作所・・・・・・ムラタセイサク君
タカギセイコー・・・・タカギセイコさん

四季報には「23年3月期は車両軽量化による採用増も支援。」とある。
やや分かり難い文だが、「同社の工業用プラスチック製品が、EV化の流れ等もあって、顧客のホンダ等に採用されることが増えている」という意味と解すことができる。

詳しくは後日に譲るが、チャート的には、なお歴史的安値圏にあり、この水準なら、妙味大だろう。
すなわち、同社株は2019年1月に5640円の上場来高値をつけたわけだが、以降、20年4月の1380円まで下げ続けた。その後20年11月に2540円の戻り高値をつけたものの、また下落波動に突入、つい先日の21年12月06日に1571円(本年の年初来安値)をつけている。そういうわけだから、現在の株価は、まだまだ安値圏とみて、何の問題もないのである。
業績絶好調、EV関連の超割安株として、大化けの期待は十分持てよう。

12月28日 19時39分記

28日の相場は、幅広く買われ大幅高となった。日経平均は393円(1.37%)高、TOPIXも1.37%高だった。
JQ指数は0.84%高、マザーズ指数は0.47%だった。
精密機器、電気機器などの上げが目立ち、半導体関連株は、ほぼ全面高。業種別で下げたのは海運業のみだった。

道場銘柄も大半の銘柄が上げた。
イーグランド(推)1542△37のほか、メルディア、AMGの戸建て住宅株は、そろって上げた。

UTグループは4310△125だったが、アウトソーシングは2021年12月期第3四半期決算の提出期限再延長が嫌気され、一時ストップ安まであって1366▼269(東証1部値下がり率2位)。
クロスキャット(推)は相変わらず激しい乱高下。1890△35で始まったが寄り天になり、1822▼33まで急落、それでも最後はしぶとく1857△2。最低でも2000円前後はあるという見立ての下、しっかり握りしめて行こう。

テクノスマート(推)も同様な動きで、1516△25で始まったものの、寄り天となり1491±0まであって終値は1499△8。
マルマエは毎月発表の受注残高が材料視され、その豊富な残高を背景に株高が続く。直近でも11月の受注残高が前年同期比2.9倍(12.17日発表)で株価は上げた。対してテクノスマートの受注残高は同4倍である。早晩、この驚異的な残高の多さが評価される日がこよう。
なおマルマエは28日、引け後2021年8月期第1四半期決算を発表経常利益は前年同期比196%増だった。通期予想は据え置いたが、PTSでは3305△85。

三社電機は11.29日以来となる1095△37まであったものの、終値は1046▼12。しかし半導体関連で急増する需要に応えるべく生産能力の拡大を図っている。今来期と大幅増益が必至であり、株価も、いずれ1222円(6.28日)の年初来高値更新となるのではないか。

今の相場は、明暗がくっきりしている。動きの悪い銘柄に拘泥しすぎると、いつまでも泥沼につかったままになりかねない。もちろん、ダメなはずが、華麗に復活するものもある。マルマエなども一時はダメ銘柄だった。オプテックスもひどかったが、こちらは、今ようやく復活の気配だ。一方、フロイント産業(推)のように、無間地獄に落ちたような銘柄もある。
こうした銘柄にどう対処するかは、なかなか一言でこうとは言えない。
ただ、極度にこだわってはいけないとは言えよう。
そういうわけで、今持ち株が流れから外れ成果が挙がらない方は、そうした銘柄の一部は売り、その資金で、クロスキャット、テクノスマート、タカギセイコー、さらに付け加えれば三社電機の3~4銘柄を買うことをお勧めしておく。ポートフォリオを常に時流に合ったものにすることは、昨今の相場では決定的に重要である。ほったらかし戦略など通用しないと覚悟されたい。

タカギセイコー(推)について=前稿でヒントは書いたものの銘柄名は示さなかったので、12.28日付けでの推奨銘柄にします。

12月28日 23時39分記


相場について書く前に、とりあえずテクノスマート(推)の注目点について書いておこう。
相場全般については、本稿に続ける形で深夜に。

【テクノスマート】
テクノスマートと言えばヒラノテクシード、それくらい似た会社で、比較されるのも当然で、また、過去、株価も多少の時間差はあっても、似た動きをしてきた。

それでは、現時点の株価、PER等を比較してみよう。

      株価  1株利益  PER   受注残
テクノス 1491円 112.9円 13.2倍 264億円
ヒラノ  3285円 223.1円  14.7倍 400億円
注=1株利益は来期予想実質値、PERはそれに基づく実質値。受注残は2121年9月末の値。

PER的にもテクノスマートの方が割安と分かる。
それでは受注残は、会社の規模・売上も加味して考えると、どうなのだろう。

       売上   受注残   売上比 前年同期比          
テクノス 160億円  264億円  1.65倍   約4倍    
ヒラノ  350億円   400億円  0.88倍  1.16倍
注=売上は2022年3月期の予想値。

テクノスマートの受注残の多さは驚愕ものだが、実は四季報オンラインで
四季報で分かる増収のサイン、「受注残が潤沢な銘柄」10選」
売上高を展望する見逃せない指標
という記事を掲載している(2021年10.27日)。(上記の表より1四半期古いデータ)
この10選に、テクノスマート、ヒラノテクシード、ついでに言えばメルディアが入っている。
そして潤沢度トップは、ダントツでテクノスマート(前年同期比4.6倍)なのである。2位のハーモニック同2.7倍、3位のベステラ同2.5倍を大きく引き離してもいる。
さらに言えば、テクノスマートの9月末受注残264億円は、6月末比11億円増と、さらに増えている。一方、ヒラノテクシードの同400億円は同17億円減と、減少している。
こなしきれないほどの大量の受注残を抱え、2社とも、超フル操業で、受注した仕事をこなしているだろうが、それでも受注残が、さらに積みあがってしまったのが、テクノスマートのわけである。そして、その繁忙ぶりは、全上場企業中でもトップ(級)なのである。

こうした、勢いも加味すれば、テクノスマートの株価が、ヒラノテクシードより低PERなのは不当だろう。言うまでもないが、造船会社が構造不況で安値受注に走るなどとは正反対なので、受注単価も、しっかり利益が出る高水準のはずで、この面からもテクノスマートの業績は、予想をさらに大きく上回る可能性が高まるわけである。
テクノスマートをヒラノテクシードと同じPER15.45倍(年初来高値時)に買えば、株価は1744円
勢いを加味して16倍に買えば1806円。

12月27日 19時14分記

【27日の相場】
各市場とも値下がりする銘柄が多かった。
日経平均は106円(0.37%)安、TOPIXは0.45%安だった。JQ指数は0.72%安、マザーズ指数は1.80%安。
道場銘柄は、値上がりするものも多く、トータルでもややプラスくらいだった。

クロスキャット(推)は高寄り後1811△39まで上げ幅を縮小する場面もあったが、その後1892△120まであって終値は1855△83。12.23日につけた年初来高値更新はならなかったが、引け新値ではある。
コロナ禍で給付金をどう国民に届けるかが問題になり、こうしたことにおいて、日本が欧米各国等に比べ著しく後れを取っていることが明らかになりデジタル化を急速に推進することの必要性が強く認識され、デジタル庁の発足となったわけだが、これで、主力のシステム開発(売り上げの88%)が超繁忙となっているのが、クロスキャットだ。2022年3月期の予想経常利益は、会社の5.5億円に対し、四季報は11.5億円、さらに四季報は23年3月期予想を14.00億円としている。この場合、実質1株利益は130.6円になり、予想PERは14.2倍。時代の寵児とさえいえる業態で、売り上げ・利益とも驚異的な伸びが予想されている企業のPERとしてこれはないだろう。PER20倍の2600円くらいして当然だが、とりあえずは1920円の年初来高値更新から2000円大台替わりとなろう。

イーグランド(推)1505△16、メルディア735△2と上げたが、AMG(推)は1005円安値まであって1027▼11、クレステックも1497▼28と崩れた。この下げた2銘柄とも、出来高が不自然に膨らんでいる。年末で節税対策的な売りがかさんだのかもしれない。うろたえず耐えよう。

三社電機は1058△48で3連騰、完全に上昇気流に乗ってきた。出来高も約1ヵ月ぶりの多さになった。半導体の売り上げが急増していて、会社も生産能力の引き上げを図っており、四季報は来期の予想経常利益を今期予想比53%増としている。
オプテックスも似たような感じで、出直ってきた。再び1700円大台乗せに向かいそうだ。

ユニバンスはさすがに下げたがEV関連の小型株人気は継続中だ。
児玉化学は年初来高値更新となる483円まであって469△15。また菊水電子も1485円まであって1476△89(JQ値上がり率11位)。引け新値である。1499円高値奪回から一段高とみるところだろう。

「有終の美」作戦の3銘柄のうちの未発表の1銘柄は、こうしたEV人気に乗る銘柄を用意している。
素直にここで発表とも思うが、出来高が少ない銘柄なので、そうもいかない。さりとて、これ以上先送りしては、一気に行ってしまう恐れもあり、それもできない。
それで苦肉の策として、ヒントを出して、あとは読者諸氏の努力次第ということにする。
①コード番号4000番台(4000~4999)
➁もちろんEVがらみの強力材料を有する。
③村田製作所には自動車運転型ロボット「ムラタセイサク君」がある。今回の銘柄もその社名は、そのまま「・・・・・・さん」になる。

12月27日 23時46分記 

「有終の美」を飾るための作戦だが、それは、27日以降に、これから挙げる3銘柄を仕込み、大きく上げて見せよう(こういう表現は不穏当という誹りを受けかねないが、まあ意気込みと捉えていただきたい。何せこの世界、板子1枚下は地獄なのは言うまでもない。)というものである。

2307 クロスキャット(東証1部)
株価=1772▼28(12月24日終値)   
出来高=73400株(12月24日) (売買単位=100株)
実質予想PER=13.6倍(2023年03月期。四季報予想の経常利益に基づき算出)
年初来安値=952円(07.00日)~1920円(12.23日)=年初来高値
自信度=A
推奨度=A

新四季報を読んで、最も惹かれた銘柄の一つ。「四季報先取り銘柄」、「四季報妙味株」で出すのが惜しく、推奨銘柄にと思い、温存していたわけだが、12.17、20日と続落、1556▼78まで下げたので温存したのが良かったと思ったのも一瞬で、21日は1751△195、22日は1847△96と上げてしまった。
とっとと推奨してしまえばと思われるかもしれないが、四季報発売後の同社株の日々の高値と安値をチェックすれば、一目瞭然だが、その格差が大きすぎて、踏ん切れなかったのである。まあ縄跳びに入っていけない幼子の心境もかくやだったわけである。
それが、ここにきての2日続落でようやく踏ん切れそうな株価になってきたというわけだ。

なお21日の急騰は、同社が20日に
新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書
を提出、この内容が非常に意欲的・野心的なものだったためと思われる。
すなわち、プライム市場への上場を目指すとし、上場維持基準的には流通時価総額のみ基準を満たしていないが、これを満たすべく「各施策に取り組んでまいります。」とし、具体的計画(≒株価を大幅高させるための方策)を発表したのであった。

なぜここでクロスキャットか。
まずは業績である。2022年3月期の予想経常利益は、会社計画で5.50億円である。
これに対し四季報予想は、前号が6.50億円、今号では11.50億円。これだけでストップ高となってもおかしくないような増額のわけだが、新四季報発売日の15日の株価は1630△57にすぎなかった(それでも出来高は前日の3倍超に急増しているから、それなりに注目はされたとみていい)。
そして新四季報は24年3月期について前号の8.50億円を14.00億円に大幅増額している。
これだけ、業績面で驚異的な材料があって、株価が四季報発売後、12.7%、この間の日経平均の上昇を考慮すれば10%強しか上げていないのは、どうかしているとしか思えない。

もう一つの材料は、同社が、政府の推し進めようとしているデジタル化推進政策の、まさに本命銘柄だということである。これについては後日に譲る。

6246 テクノスマート(東証2部)
株価=1487△50(12月24日終値)   
出来高=61500株(12月24日) (売買単位=100株)
実質予想PER=13.2倍(2023年03月期。四季報予想の経常利益に基づき算出)
年初来安値=980円(01.04日)~1778円(11.08日)=年初来高値
自信度=A
推奨度=A

詳しくは後日に譲ることとし、ここでは、表題的なことのみ書く。
一つはEVがらみの材料でユニバンスが急騰中で、さらにこれに続く銘柄も続出しかかっているわけだが、テクノスマートも、その一角に食い込む素質を有すること。
もう一つは、ヒラノテクシードの急騰である。テクノスマートとヒラノテクシード。こう聞いても大半の投資家はぴんと来ないだろうが、キャリアの長い小型株好きの投資家だったら、思い起こされるかもしれない。旧社名は
テクノスマートは井上金属
ヒラノテクシードは平野金属
であり、コード番号もテクノスマートが6246、ヒラノテクシードが6245と並び番号である。
もちろん、業態的にも、どちらも各種塗工機械メーカーと同じ。イオン電池等も手掛けるEV関連という点でも一致する。

もう1銘柄は、もう決めてあるのだが、出来高が少ないこと、1度に3銘柄も挙げられても困る方も多かろう、ということで、27日か28日にと考えている(相場動向、この銘柄の株価の動き次第では変更もありうる)。

12月26日 20時23分記

追記=大雪がきそうと、話題になっている。拙著でも書いているが、大雪と言えば5962浅香工業(ショベルのトップメーカー)である。私は新四季報の業績予想が良かったことでもあり、12.16日に1655円で100株だけ打診買い、ほって置いたら21日に1851△190と急伸、しかし22日は1699▼152。雪が首都圏でも降りそうというので24日に200株追加買い、もう少ししたら勝負に出ようと思っていたのだが、機を逃してしまったのかもしれない。それでも27日、そう高くなければ、まだ狙っていいかもしれない。(20時37分記)


2021.12.24 残り4立会日
今年の相場も、残り4立会日だけとなった。有終の美を飾るべく、今、作戦をあれこれ考えている。乞うご期待である。

ここにきて、相場は半導体をはじめとするハイテクあるいは製造業の値動きが比較的良く、内需株の値動きは良くない。
道場銘柄では、戸建て住宅株の動きが怪しくなっている。24日はメルディア、イーグランド(推)、AMG(推)が、そろって下げた。ただ、これは同業界や業績面に問題があるわけではなく、単に物色動向で、そうなっているとみればいいだろう。
そう思っていたら、いいニュースがあった。

国土交通省の発表によるとと、11月の新設住宅着工戸数は7万3414戸と、前年同月比3.7%増だった。増加は9ヵ月連続で、新型コロナウイルスをきっかけにテレワークが広がるなど家で過ごす時間が長くなっていることが背景にあるとみられる。
注文住宅を示す「持ち家」は2万5329戸と、前年同月比5.5%増。
賃貸アパートなどの「貸家」も2万6819戸と、同1.4%増。
マンションや建て売りなどの「分譲住宅」のうち、戸建て住宅は1万2509戸で、同10.0%増と2けたの増加。

戸建て住宅の突出した伸びが、目を引く。どう見ても、戸建て住宅株は、大幅な業績の伸びが期待でき、株価もそれに見合って見直されるのではないか。

テクノスマート1487△50、三社電機1010△29と、ともに上げた。閑散相場の中でも、2銘柄とも出来高は急増している。明らかに動きが変わってきたのではないか。テクノスマートはEV関連、三社電機は超出遅れの半導体株として、ともに見直し余地大だ。

ユニバンスは840円まであって813△49と反発、再び年初来高値を更新した。「eアクスル」という強力な材料に加え、これだけ上げても、来期予想実質PERは5.9倍にすぎないので、まだまだ上があるのかもしれない。
ユニバンスが大丈夫となったからか、児玉化学も436▼12まで下げる場面があったわけだが切り返し、466円まであって454△6。こちらも来期予想実質PERは5.1倍にすぎない。「加飾工法」という材料もあり、ユニバンス追走となるかもしれない。
菊水電子は1476△71まであって1387▼18と、激しい乱高下だった。「業界標準EV充電技術の国際団体に加盟。」(新四季報)、「電子計測器もEV電池関連で耐電圧試験器が更新。」(同)とあり、また半導体関連でもあり、人気復活は必至だろう。

作戦については、日曜の夜に書く予定です。

12月24日 23時04分記
23日の相場は終始堅調で、日経平均、TOPIXともこの日の高値で終えた。日経平均は236円(0.83%)高、TOPIXは0.91%高だった。
JQ指数は0.53%高。マザーズ指数だけは0.35%安だったわけだが、前日大きく上げた反動が出たということだろう。

道場銘柄も、こうした流れに乗って大半の銘柄が上げた。
注目すべきは、これまで、なかなか上げず、多くの投資家がしびれを切らしていたような銘柄で、大幅高するものが、かなりあったことである。
三社電機981△24、テクノスマート1437△66、オプテックス1662△57、ミマキエンジ891△15などである。底値から出直ってきた感のある東和ハイシス2601△69もこの流れでとらえることができよう。
いずれにせよ、これら銘柄は、幾度となく、上げる気配を見せながら、結局は下げ基調から脱却できなかったわけだが、今回は、これまでとは違うかもという期待を抱かせる動きだったように思う。中には、やはりだめだったという結果になるものも出そうだが、少なくとも何銘柄かは、本格出直りに転じるのではないか。

「新四季報銘柄、「新四季報先取り銘柄」でも、先高を暗示するような値動きの銘柄が続出した。
新四季報銘柄では、サンコーテクノ929△12、テクノフレックス1097△26、能美防災2239△33、ティアック152△4、ステップ1868△20。
「新四季報先取り銘柄」ではフィル・カンパニー2284△48、イノベーション3675△90、エヌ・シー・エヌ1313△33。

【ユニバンスに続く銘柄】
トヨタが大きくEVにかじを取ったこともきっかけになったと思われるが、ユニバンスが490円(12.14日終値)から811円(12.23日高値)まで急騰、これに刺激を受けて上げたと思われるのが4222児玉化学で、375円(12.21日終値)が23日は475円まであって448△39。実は、この銘柄、四季報を読んでいて注目したのだが、案の定、新四季報発売で急騰したので、新四季報第2弾銘柄ででもと思っているうちに大幅高してしまい、残念なことになってしまった。
前稿で挙げた菊水電子は高寄り後1458△91まであったが、終値は1405△38。EV人気の継続性次第だが、大きく押して終えたので、ここから狙っても面白いかもしれない。
他に穴株はないかと考えていて発見した。灯台下暗しで、テクノスマートである。同社は車載リチウム電池向け機器を手掛け、現在引き合いが引き続き強い。受注残高は空前の多さである。類似業態の6245ヒラノテクシードが23日、3185△288と急騰、11.12日につけた年初来高値を更新したことも支援材料になろう。テクノスマートの23日の株価は1437△66だが、年初来高値は1778円(11.08日)である。あわよくば、これの更新もというところだ。

12月24日 0時45分記


>アメリカ株は、現在、NYダウ、NQとも大幅高となっている。日経平均先物は小幅安だが、これは21日、先行して大きく上げたためであろう。地合いは悪くないので、このままなら、22日は、21日、小幅高にとどまった小型株向きの展開が期待できるかもしれない。
と前稿で書いたわけだが、まさにそういう展開になった。
日経平均、TOPIXはアメリカ株急騰にもかかわらず小幅高にとどまったが、小型株は比較的上げ幅が大きかった。
JQ指数は0.52%高。マザーズ指数は1000ポイントにあと一歩まで迫る998.60△33.52(3.38%)の大幅高だった。

道場銘柄は、こういう追い風に乗って、ほとんどの銘柄が上げた。
ユニバンスは793円まであって776△62で、連日の年初来高値更新。一体どこまで上げるのやら。
クレステックは1509△39で3日ぶりに1500円大台を回復。
イーグランド(推)、メルディア、AMG(推)の戸建て住宅株は、そろって上げた。小刻みの上げながら、メルディアはこれで3連騰、もう一段高するようなら本物なのだが。

マルマエ始め半導体関連は軒並み高。

このほか、幼児活動、セプテーニ、テクノスマート、IDEC、サーバーワークス、UTグループなども上げた。
わずかに、三社電機、オプテックス、アドベンチャーなどが下げた。

ユニバンスの急騰で、にわかに注目を集めているのが、EV関連だ。「EV向け駆動装置eアクスルへの引き合い活発」(四季報)が注目を集めているわけだ。2匹目の泥鰌はいないかと、今私は必死に探索中だ。菊水電子も一応は同関連ではある。

[新四季報銘柄」は
サンコーテクノ917△8、テクノフレックス1071▼4、能美防災2206▼10、ティアック152△4、ソフィアHD1150▼10、ステップ1848△51。

「新四季報先取り銘柄」は
フィット979△42、フィル・カンパニー2236△63、イノベーション3585△290(マザーズ値上がり率18位)、エヌ・シー・エヌ1280▼3、ジェイック2637△6、ユニバンス776△62、日本コンセプト1696▼57、SE H&I 263円→287△13。

ややj動きは良くなってきたが、物足りないことに変わりはない。それでも徐々に回復基調と読めそうなので、焦らず値上がりを待ちたい。

12月23日 0時06分記
21日の相場は、2立会日連続の大幅安を受けて、自律反発狙いの買いが優勢となり、大幅高となった。日経平均は580円(2.08%)高、TOPIXは1.47%高だった。日経平均の上げ幅は前日の下げ幅と大差なかったわけだが、前日が値上がり銘柄115にすぎず全面安だったのに対し、この日は値下がり銘柄は430とかなりあり、全面高とはならなかった。
JQ指数は0.26%安、2部指数は0.49%高で、この2市場は、一部市場の大幅高に追随できなかった。
マザーズ指数は不安定な動きで、一時はマイナスに転じたが、終値では1.77%高だった。

道場銘柄は、大半の銘柄が上げ、前日の下げ分の6~7割程度を取り戻した。

アドベンチャー、オープンドアの旅行関連、UTグループ、フルキャストの人材派遣は、そろって大きく上げた。

マルマエ、東京応化、岡本工作などの半導体株もほぼ全面高だった。

イーグランド(推)、クレステック、AMG(推)も上げたが、前日の下げの割には戻りは鈍かった。ここにきての下げで大きなダメージを受けた向きの売りがどうしても出るので、一気に戻すというわけにはいかないということだろう。焦らずに行こう。
前日逆行高で終えたメルディアは安く推移していたが終値では1円高の高値引け。

オプテックス、テクノスマート、ミマキなども上げた。幼児活動も、政府がこの日、「子ども家庭庁」の2023年度創設を含む子ども政策の基本方針を閣議決定したことを受け1114△54まであって1094△34。

「新四季報銘柄」、「新四季報先取り銘柄」は、やや下げるものが多かった。しばしお待ちを。
中で、ユニバンスは17日のストップ高に続き、この日も一時ストップ高まであって714△41。全銘柄を買うようというアドバイスどおりにされた方は、おいしい思いができたわけである。

アメリカ株は、現在、NYダウ、NQとも大幅高となっている。日経平均先物は小幅安だが、これは21日、先行して大きく上げたためであろう。地合いは悪くないので、このままなら、22日は、21日、小幅高にとどまった小型株向きの展開が期待できるかもしれない。

12月21日 23時44分記

20日は17日(金)を上回る強烈な下げとなった。日経平均は608円(2.13%)安、TOPIXは2.17%安だったわけだが、小型株の下げはさらに大きかったため、道場銘柄もそうだが、そうした銘柄中心に運用している投資家には、特にダメージが大きかった。小型株指数の下落率は2.63%。
JQ指数は2.19%安。マザーズ指数は1.60%安だったが、15日、16日の小幅高で稼いだ分の5倍以上の下落で再び年初来安値を大きく更新したため、マザーズがらみで追い証発生といった事態も頻発していると思われ、これも、小型株の地合いを一段と悪くしている。

米欧などの金融緩和縮小の動き、オミクロン株への警戒といった悪材料に加え、この日は中国が0.05%の利上げを発表したことも株安に直結したようだ。中国経済への悪化懸念が強まったわけである。

まさに四面楚歌の状況である。
私なども、持ち高はそれなりに減らしてきてはいたわけだが、そんなものではすまず、この日はさらに大幅に売り、持ち高をかなり減らした。信用でやっている方は、まずは生き延びることに全力を傾けられたい。

現在NYダウは580ドル(1.6%)前後の下げ、NQは1.2%前後の下げとなっている。日経平均先物は、現時点では120円前後のプラスとなっているが、予断を許さない状況だ。

持ち高を少なめに、嵐が静まるのを待つところだ。

12月21日 0時02分記