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これじゃあやってらんないよと言いたくなるような相場が続く。
30日は前日の欧米各国株が大きく上げたのを受けて、高く始まった。日経平均は328円高で始まりその後435円高まであった。その後は上げ幅をやや縮めたものの、11時くらいまでは堅調で前引けでも215円高だった。
道場銘柄は、前稿で下げすぎを指摘した3銘柄(メルディア、クレステック、AMG(推))が大幅高となり、その他銘柄も、幼児活動、オプテックス、アドベンチャーなど大半の銘柄が上げたため、本年最大級の上げになるかと思わせた。
しかし、後場に入ると一天にわかにかき曇りという感じで、ずるずると値を消す銘柄だらけになった。

モデルナのCEOが「オミクロン株」に対する既存ワクチンの効果が従来株に対するよりはるかに弱いという見通しを示し、またオミクロン株に特化したワクチンをまとまった規模で製造できるようになるには数ヵ月を要するだろうと警告した。という情報が流れたことが、後場からの急落の原因になったようだ。
結局日経平均は、この日の安値とほぼ同じ462円(1.63%)安で終えた。
前日終値で、28.35%まで急低下していた私の委託保証金率(ネット証券)は、一気に32.31%まで急上昇していたのだが、終わってみれば、再び30%割れの29.02%。
それでも道場銘柄は、前日まで下げがきつかったこともあって、この日はトータルでは小幅プラスとなった。

大体、これだけ1日で大きく下げると委託保証金率は1日で5ポイントくらい平気で落ちる(多少減玉=信用の建て株を減らす=したとしてもである)から、11.24日以来続く下げ(小型株の場合。25日は横ばいだったが)では、ほっておくと25日を除いた4立会日×5ポイントで、計20ポイントも低下することになる。33%以下で頑張る小生などは変わり者だろうが、それでも50%以上でやっているというのも、どちらかと言うと珍しいだろう(信用でかなりやっている投資家の場合)から、大半の方が30%割れとか、その一歩手前くらいまで追い込まれたと想像される。つまり新規に買う余力0ということである。

厳しい状況が続くが、新型コロナの感染状況、オミクロン株の脅威がどの程度なのか、といったことで、いい材料が出るか、ある程度見通しが立つということにならないと、おちおちしてはいられないという不安定な状況が続くことになる。
日経平均先物は一時400円安くらいまであったがその後20円安前後まで戻し、現在は182円安。一体いくらで終えるか?
専守防衛で、不測の事態にも耐えられるようにしておきたい。

11月30日 23時51分記
29日の相場は最悪のものになった。日経平均は468円(1.63%)安、TOPIXは1.84%安だった。この数字は26日(日経平均748円安、TOPIX.2.03%安)よりはいいが、小型株に限って言えば、26日をかなり上回る下げだった。すなわち小型株指数は26日の60ポイント安に対し29日は83ポイント安、単純平均も29日のほうが下落率は大だった。ついでに言えば、25日も日経平均は197円高だったが、小型株指数はほぼ横ばい、24日は下落率では日経平均より小さかったものの1.1%安だった。
要するに小型株は24日以降、横ばいの25日を除き3立会日、大幅安、合計の下落幅は日経平均で言えば、おそらく2000円超に達したと思われる。

残念ながら、道場銘柄は、この小型株の大幅下落の荒波をもろにかぶってしまい、甚大な被害を被ったわけである。
個人投資家が元気がなく、市場の買い手としては、外国人、機関投資家が幅を利かせている現状が、こうした事態を招いたと言えよう。
そして、その流れが行き過ぎるところまで行ったのが29日の下げだったのかもしれない。

メルディアは4日続落で718▼37。2023年6月期の予想実質1株利益(四季報予想に基づき算出)は253.0円なので
予想実質PERは2.84倍
というまさにあり得ないような低水準になる。

クレステックは5日続落で1490▼63。2023年6月期の予想配当を配当性向30%で計算すると75円。
予想配当利回りは5.03%
これもまさに好業績成長株としてはあり得ない高水準である。

AMGは3日続落で1024▼104。2022年3月期の予想経常利益を14億円(鎌倉雄介予想)とすると、予想実質1株利益は341.0円なので予想実質PERは3.00倍。23年3月期も増益とみていいだろうから、その時のPERは2.8倍程度になりメルディアより低くなる可能性がある。

29日のヨーロッパ主要国の株価は、1%強前後の値上がりとなった。
アメリカはNYダウは140ドル(0.4%)前後の値上がり、NQは1.6%ほどの値上がりとなっている。
連れて日経平均先物も、さすがに130円ほどの値上がりとなっている。
30日の相場に期待しよう。

11月30日 0時03分記
26日の相場は暴落一歩手前くらいのとなった。日経平均は748円(2.53%)安、TOPIXも2.01%安。値上がり銘柄は152にとどまり値下がり銘柄は1992に達した。空運業や旅行関連株の下げが大きかったものの、規模や業種を問わず、幅広く売られた。
JQ指数は1.36%安、マザーズ指数は0.85%安。

南アフリカ共和国で新型コロナウイルスの新たな変異株が見つかり、これがデルタ株を大きく上回る感染力等で、一段と大きな脅威になるのではという懸念が強まったことが、急落の原因だ。
WHOは26日、警戒度が高い「懸念される変異株(VOC)」に指定し、「オミクロン株」と名付けたと発表した。
発表によると、オミクロン株には数多くの変異があり、インド由来の「デルタ株」などこれまでの変異株に比べ、再感染のリスクが高い可能性があるという。

アジア各国株の大幅安を受けて始まった欧米各国株は、さらに大きく下げた。
ヨーロッパ主要国はイギリスの3.64%安以外は4%台の下落でドイツ4.15%安、フランス4.75%安だった。
アメリカはNYダウ2.53%(905ドル)安、NQ2.23%安だった。

日経平均先物は597円(2.07%)安となっている。

ここヨーロッパ各国では感染再拡大が続き、アメリカにもその兆しが見られ、また南アでは、新たな変異株によると思われる感染急拡大が起きていた。それでも、世界各国の株価はさほど下げていなかったわけだが、事態が分かり始めたことで、一気に今回の急落につながったわけである。世界的な景気減速懸念から、急騰していた原油価格も先物価格が急落、一時下落率は14%に達した。

オミクロン株の脅威がどの程度かなど詳細は不明ながら、とりあえず売っておこうということで、このような大幅下落になったわけだが、先行きはと言うと、この変異株の悪質さ次第と言うしかない。
相場は、過去何度か、こうした変異株出現で大きく下げたが、そのたび大きく戻し、結果的に大きく上げてきた。今回もそういうことになる可能性はそれなりにあろうが、目先的には、厳しい局面もありうる。悲観的なシナリオもある程度は念頭に、慎重に対応するところだろう。

とは言え、大体は悲観論は敗れるというのが、こうした場合の相場である。冷静な対応が重要である。
現在新型コロナワクチンを供給している製薬各社は、オミクロン株への対応を急いでいる。たとえば、ビオンテック(ファイザーとワクチンを開発したドイツのバイオベンチャー)は26日、オミクロン株に対するワクチンの有効性を判断するデータが2週間以内に得られる見通しを示した。また必要なら6週間以内にワクチンを製造しなおし、100日以内に出荷できるという。(ロイター)
その他の各社も、続々対応策を発表している。

また、オミクロン株の脅威が強調されるが、現行のワクチンが、どの程度効くのか、著しく効かなくなるのかといったことは、全く不明だ。と言うより、テレビ等はすぐに恐怖をあおるような取り上げ方をしそうだが、もう少し冷静に見て行く必要がある。
南アのワクチン接種率は24%ということで、先進各国(おおむね70%程度か)に比べ、著しく低い。このため、同国で急速に感染拡大が進んでいるといっても、現行ワクチンがほとんど効かないなどとは、少なくとも現時点では決して言えないということである。

とりあえずは、29日の相場がどう動くか、冷静に見守ろう。信用で大きくやっているような方は委託保証金率にも注意。

11月28日 19時55分記

25日の相場は、日経平均は197円(0.67%)高、TOPIXも0.33%高と、そろって高かったわけだが、騰落銘柄数を見ると、東証1部も、指数がそろって下げた他市場同様、値下がり銘柄のほうが多かった(下表参照)。
日本を代表するような大企業の株価は、トヨタ、小松製作所、武田薬品などのごく一部の企業を除き、ほとんどが上げた。言い方を変えると、そういう企業以外は下げる銘柄が一段と多かったということである。

       値上り 値下り
東証1部   1013  1073
東証2部   173   223
JQ       234  356
マザーズ   128  246

道場銘柄には不向きな展開で、前日,日経平均急落を無傷でしのいだ反動も加わって、トータルでも大幅安となった。調べてみたら、私の場合、22日=大幅高(日経平均28円高)、24日=横ばい(同471円安)、25日=大幅安(同197円高)で、この3日間計では、わずかにプラスだった。この間、日経平均は247円下げているので、まあ日経平均250円安を無傷で乗り切ったという総括もできるわけである。
どうでもいいことのように思われるかもしれないが、私は時々、このように日経平均と比べて、負けていないかをチェックしている。もし負けていたら(めったにないことだが)、原因を考え、対処法を考えるのである。スランプに陥った野球選手のようなものである。

道場銘柄は、ここ大きく上げたAMG(推)、イーグランド(推)が大きく下げた。イーグランドは25日も日証金で貸株残高が増え融資残高は減って、貸借倍率は0.25倍とさらに良くなった。少々の下げに動ぜず、空売り筋が買い戻さざるを得なくなるのをのを待つとしよう。
メルディア、幼児活動、セプテーニなども下げた。

いいところなく下げ続けていた東和ハイシス、オプテックスは上げた。
またアドベンチャー、オープンドアの旅行関連も、最近のGO TOがらみの動きを好感してか上げた。

前稿でおすすめした銘柄は、三社電機1153△11、菊水電子1105△10、日本碍子1962▼10。今日の値動きも加味して考えると、最も有望そうなのは三社電機だろう。ここ連日、戻り高値を更新中で、25日も終値としては戻り高値更新となった。

ポートは大量の買いに値がつかず大引けで1566△300のストップ高比例配分。PTSでは1816△250。

11月25日 23時40分記

24日の相場は大幅安となった。日経平均は安寄り後、次第に下げ幅を拡大、後場に入っては下げ加速となり561円安まであって終値は471円(1.58%)安、TOPIXは1.16%安。半導体株は全面安となり、業種別でも精密機器、電気機械の下げが大きかった。原油高で石油・石炭製品は上げた。
JQ指数は0.67%安、マザーズ指数は2.02%安だった。
道場銘柄は主力どころ中心に大きく上げ、前場半ば過ぎくらいまではトータルでも大幅プラスだったのだが、後場に入って失速、それなりのマイナスにまでなったが、引けにかけかなり戻し、終わってみれば、わずかながらもプラスで終えた。

AMG(推)は1220円まであって1187△50(東証2部値上がり率13位)。

イーグランド(推)は1815円まであって1764△14と4連騰。1764円という終値は11.08日の1763円を抜いて終値としての高値更新である。出来高もここ3日連続で増加しており、貸借倍率もカラ売りの増加で24日はついに0.26倍にまで低下した。1828円の年初来高値更新となるか、重要な局面に来た。

メルディアは809円と800円台回復場面もあったのだが、終値は795▼2。それでも出来高は22日の2倍以上に増え、上げ基調に戻ったとみていいのではないか。

アドベンチャーは10530△220と上げたが、オープンドアはじめ、その他の旅行関連は大半の銘柄が下げた。

幼児活動、セプテーニ、東和ハイシス、テクノスマート、IDECなどは下げた。

ポート(新四季報妙味株)は引け後、以下のIRを出した。
>当社は、本日開催の取締役会において、「エネチョイス」等のマッチング DX メディアを運営する株式会社 INEの発行済株式数の 50.91%を取得することによる子会化及び資金の借入について決議いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。(後略)
PTSでは1566△300のストップ高をつけた後、大量の買いにストップ高買い気配。9.21日の終値は947円、翌22日の始値は960円だった。新四季報銘柄は、すべて買うのをお勧めしているが、買われているだろうか。私は前に書いたように、最近は、全銘柄、愚直に全部買うのに徹している。ポートも2400株保有。

半導体関連は上げ下げが激しいが、結局のところは上げるというのが、これまでの株価推移だ。今回も、そうなるとみて、先日、書いたことだが、ここで狙ってよさそうな銘柄を紹介しておこう。
6882三社電機 1142▼4 売り上げの29%は半導体
6912菊水電子1095△33 半導体関連製品も業績を牽引
5333日本碍子1974▼26 次世代パワー半導体で名古屋工大と連携(四季報)
地合いが悪かったら、ごく少なめにして、後日買い増しというスタンスで。

11月24日 23時58分記
AMG(推)についての本格的な分析は、少しお待ちいただくこととし、替わって、同社の今期業績が会社予想を大きく上回ると私がみる根拠を、18日付けでに書いた論理的根拠とは離れた、やや情緒的観点から書いてみよう。
以下は11.11日の会社発表。

配当予想の修正に関するお知らせ

当社は、企業価値の増大をはかるとともに、株主の皆様への配当を経営の重要課題の一つであると考えており、業績及び財政状態等を総合的に勘案して決定することを基本方針としております。
この基本方針のもと、当期の業績及び今後の事業展開を勘案し、2022 年3月31 日を基準日とする期末配当金につきましては、2021 年5月13 日に公表した配当予想から 15 円増配し、1株当たり 30円に修正することといたしました。

「当期の業績及び今後の事業展開を勘案し」というところがみそである。特に「当期の業績」に注目。
今期の配当(期末一括なので=期末配当)は15円予想だったわけだが、前期が記念配当5円と普通配当15円で計20円配当だったのを、記念配当5円を落とす計画だったわけである。

業績について言うと、経常利益は前期が9.78億円で今期予想は9.80億円だから、横ばいを予想しているわけである。
中間決算(4-9月期)で経常利益は1.90億円計画に対し3.50億円という結果になったわけだが、会社は通期予想の前期比横ばいの9.80億円を変更しなかった。
その一方で当期の業績(及び今後の事業展開)を勘案して、予想配当は15円→30円に大幅増配するというのである。

配当倍増と聞くと、逆に業績とはあまり関係ない(利益倍増はなかろう)と思う方も出て来よう。
しかし、これは記念配当という特別なものを除いて考えると、話が見えてくる。
近年の配当重視の流れからして、減益になるわけでもなく記念配当を落とすのは、むしろ珍しい。よって今回の増配は
20円→30円へ1.5倍にしたとみた方がいい。
私は経常利益は14億円前後とみているわけだが、これは前期9.78億円の1.43倍である。「今後の事業展開」も加味して1.5倍にしたとみれば、話はぴったり合うというわけである。

ややできすぎた話、論理の展開という批判もあろうが、重要なのは、「配当予想の修正に関するお知らせ」中の「当期の業績(及び今後の事業展開)を勘案し」の含意がどういうことかということである。
そこには、今期業績に対する並々ならぬ自信が込められており、となれば、今期の業績は公表の会社計画を大きく上回るとみて大過なかろう。

このように読めば、同社株への投資に、一段と自信をもって臨めるわけである。私は、このように、多面的にできうる限りの情報を集め、自信の度合いに応じた資金配分にして、株式投資を行っている。

11月23日 21時31分記

23日のNYダウは現在、90ドル(0.25%)前後のプラス、NQも同程度のプラスとなっている。
日経平均先物は40円前後のマイナスとなっている。
ヨーロッパ各国でコロナ感染者が急増しているわけだが、比較的落ち着いていたNY州でも増加傾向が出てきたという。
日本は、なお鎮静化したままだが、今後の動向には細心の注意を払っていくところだ。依然GO TOトラベルを虎視眈々と狙っている(こんなところにお金を使うのは愚の骨頂。黙っていてもみんな旅行に行くのだから)政府なれば、、また潮目の変わり目を読めず逆噴射する恐れが十分ある。
為替が1ドル115円台に乗せてきた。4年8ヵ月ぶりの円安水準。一応は輸出関連には好材料だが、悪い円安という見方もあり、昔のように、単純に好材料とも言い切れないのには注意。

11月23日 23時56分記
22日の相場は小動きだった(日経平均は0.09%高、TOPIXは0.08%安)。
JQ指数は0.19%高、マザーズ指数は1.09%高だったが、騰落銘柄数でみると、JQは値上がり銘柄のほうがやや多く、逆にマザーズは1銘柄差とはいえ値下がり銘柄のほうが多かった。

道場銘柄は、やや値上がりするもののほうが多かった程度だが、主力どころ中心に大幅高するものが多く、トータルでも大幅高となった。

AMG(推)は年初来高値更新となる1160△80まであって1137△57(東証2部値上がり率11位)。繰り返し買うことをお勧めしてきたし、前日も「1090円前後以下なら、買っていいだろう。」と書いた(今日の安値は1092円)ので、ほとんどの読者の方が買われたと思う。もしそうでなかったら、推奨銘柄は推奨直後に買うようにと繰り返し言っている原則を、かみしめていただきたいと思う。

メルディアは出足こそふらついていたが、徐々に力強い動きに変わり、結局797△27の高値引け。ここ、戸建て住宅株はアフターコロナ銘柄などとともに、半導体旋風に追いやられ下落基調のものが大半だったわけだが、今日はアフターコロナは依然弱い中、大きく上げるものが多かった。

イーグランド(推)も1750△77の高値引け。年初来高値1840円(11.02日)、終値の高値1763円(11.08日)だから、終値の高値は、完全に射程に入った。出来高も前日の1.7倍に急増しており、期待できそうだ。
フォーライフも1267△と続伸。

アフターコロナ銘柄は大半の銘柄が下げた。
ウチヤマ316▼29(東証1部値下がり率5位)、ラウンドワン1394▼66の下げがきつく、コシダカも下げた。
旅行関連もアドベンチャー、オープンドアのほか、道場銘柄以外でHIS等も下げた。
人材派遣も、UTグループ、フルキャスト、アウトソーシングと、そろって下げた。
外食は串カツ田中、フライングガーデンが下げる一方、ゼンショー、ブロンコビリーは上げた。

ヨーロッパ各国や韓国では、新型コロナが猛威を振るっており、海外との行き来活性化は期待薄、日本も今は独り圏外だが、いつ第6波に見舞われるかもしれないという懸念が重しになっているのかもしれない。

基本的に、最近の相場は、半導体など、輸出関連銘柄の動きがいい。マルマエ、東京応化、IDEC、テクノスマートなどは取り上げてきたが、ごく最近では新たな銘柄を取り上げていない。近いうちにこういう分野の有望銘柄をいくつか紹介したいと考えている。

11月22日 21時17分記
19日の相場は小幅高だった。大型株中心の相場で、騰落銘柄数は、値上がり1059、値下がり1025と大差なかった。半導体関連銘柄の強さが目立った。東京エレクトロンの62820△2210がけん引役だ。道場銘柄もマルマエ、東京応化等が上げた。
JQ指数は0.08%安、マザーズ指数は1.35%安だった。

道場銘柄は高安まちまち、トータルでわずかにプラス程度だった。

メルディアは安寄り後748円と前日の安値を1円ながら下回る場面があったが切り返し770△8。一部に的外れの業績懸念を言う向きがあるが、第1四半期の大幅減益は全く予定どおりの結果なのは、決算短信で明白だ。フォーライフに至っては第1四半期の経常利益が2.60億円予想→3.25億円(11.11日)と文句のない数字だったにもかかわらず翌12日が1283▼77の大幅安となった。その後も下げ基調が続いていたが19日は2円安で始まり1255△25と反発した。
こう見てくると、業績で動いているのではなく、決算発表即売り・小型株への逆風という2つの要因で、これら銘柄は下げてきたとみるのが妥当な見方だろう。逆に言えば、こうした理不尽ともいうべき特殊要因が緩和すれば、株価も行きすぎ是正の動きが強まるとみられる。
余談になるが2日前、鎌倉市七里ガ浜東の住宅街を散歩していたら、メルディアグループ 三栄建築設計 と車体の後ろと横に書かれた車を見かけた。70坪くらいの更地になった住宅地の隣に駐車していたから、そこの住宅建築を受注していると推察。いずれにせよ、こんな身近なところにメルディアの車を見かけ感激。「桃太郎」と書かれた車を見かけるようになって丸和運輸株は上げたなあなどと、一昔前を想起した。

アドベンチャーは10520△210と反発した。ただ、オープンドアのほかHIS、KNT-CTなど他の旅行関連は下げている。動きのいいものに乗るという流れで上げたとみるところだろう。KIスター不も年初来高値更新まであって9320△330と上げた。

セプテーニ、幼児活動、テクノスマート、オプテックス、フロイント産業(推)なども上げた。

東和ハイシス(推)は2880▼15で、なお下げ止まらない。業績的には大きな問題はないのだが、さりとて買い上げるほどでもなかったことで、人気離散となったことが大きい。ただ、そろそろ下げ止まりから反騰に向かっておかしくないところには来つつあるのではないか。

クレステックは1640▼33と反落。前日133円高した後の反動で、気にするほどの下げではなかろう。今来期とも業績向上が期待できるのだから、配当性向30%以上を標榜している以上大幅増配が続くことになり、ただでさえ高利回りの同社株には、利回り面からの上げ圧力が強く働くのは、理の必然なのである。
なお四季報オンラインは16日付けで(私が見たのは19日)、クレステックの2022年6月期及び23年6月期の予想配当について、これまでの58円から22年6月期58円~69円、23年6月期58円~75円に変更している。往生際が悪い気もしないではないが、新四季報でこうなっていることが判明すれば、好材料になろう。

AMG(推)は1100△11で始まったのだが、寄り天となってしまい終値は1080▼9。地合いが大きく悪化していないことを前提に、1090円前後以下なら、買っていいだろう。今期業績が驚異的大上方修正となる可能性、売り上げ急増・企業変貌必至(これらについて近々書くのを期待してお待ちいただきたい)とみるとき、株価は大きく居所を変えるとみるからである。

11月21日 20時59分記
依然として主力大型株に物色が偏り、小型株には厳しい展開が続く。
それでも、道場銘柄は前稿で強気を書いたクレステックが1673△113(東証2部値上がり率3位)と急伸するなどしたので、トータルでは小幅プラスとなった。値動きを注視、動きのいいものに付いていき持ち高を増やす、逆に動きの悪いものは多少なりと外しポートフォリオに占める比率を落とすことも必要だ。

ここでは、前稿で書いたように、AMG(推)について書くこととする。

この会社は、今大きく変わろうとしているように思う。このことが、投資家に理解され浸透すれば、株価は大きく居所を変えよう。
ただ、これを書くと長くなりそうなので、今回は、今期決算に絞って書いてみたい。
11.11日に2022年3月期中間決算を発表した。経常利益は3.50億円で計画の1.90億円を大きく上回ったわけだが、通期予想の9.80億円(前期は9.78億円)を変更しなかった。
しかし、これはおかしく、クレステック同様、いずれ大幅上方修正となろう。
だがこう言っているだけでは、株価は大きくは上がれない。何とか、具体的な根拠を提示し、だからkのようにとんでもない増益になるということを示そうというのが、本稿の目的である。
同社の売り上げの54%(2021年3月期)を占めるのが分譲マンション事業だ。本事業はメルディア同様、下半期に売り上げが偏りがちで、今期もそうである(決算短信)。実際にどうなっているか。引き渡し時に売り上げが計上されるので、以下に各期の引き渡し戸数を示す。

4-6月期=36戸
4-9月期=47戸
と決算短信にある。私は47戸というのは7-9月期のことかと思った。あまりに少なかったからである。しかしよく読んでも第2四半期累計とあるから4-9月期のことである。
年間販売戸数(予定)は190戸だから下半期(10-3月期)の販売戸数(=引き渡し戸数)は190−47で143戸になる。
47戸の売り上げが17.58億円だったから、比例計算では143戸の売り上げは53.49億円になる。そうすると、年間では71.07億円になる。

同社の売り上げ構成ごとの中間期の売り上げ実績→年間での売り上げ予想(マンション以外は、とりあえず中間期の2倍とする)を、以下に示す。

マンション   17.6億円→71.1億円
注文建築   16.2億円→32.4億円
戸建て分譲  27.8億円→55.6億円
不動産等    2.5億円→5.0億円
賃貸       0.6億円→1.2億円
合計      64.3億円→165.3億円

同社の今期の予想売上高は160.0億円である。上記の計算では、これを5.3億円上回ることになる。
しかも、これはマンション以外は下半期の売り上げを中間期と同じとしたもので、実際には、もう少し増える可能性が大きい。
例えば、前期買収の戸建てのTAKI HOUSEは業績好調で下半期のほうが売り上げは伸びそうだ。また10.01日に高垣組を100%子会社化したが、同社はかなりの規模の会社であり、それなりの上乗せ要因になるのは必至だ。

ただでさえ4-6月期で、経常利益が前年同期(1.28億円の赤字)を4.78億円も上回っていて、大幅上方修正必至なのに、売り上げも想定より最低でも5.3億円上回りそうというのである。
今期の会社の予想経常利益=四季報予想値は9.80億円(前期は9.78億円)のわけだが、バラ色の数字を言えば、
9.80億円+4.78億円(中間期で前年同期を上回った分)+アルファ(下半期にマンション販売が集中すること等の要因分)
で15億円。
ここまではいかないにしても、12億円~14億円程度は十分ありうるのではないか。この14億円という数字は、なんと前稿で書いたクレステックについての私の予想経常利益と同じである。

株価は、ここ5連騰で18日は1089△20となった。しかし、これでも年初来安値からは37%しか上げていない。大幅上方修正必至の好業績、次回にも書く予定の企業変貌、その他の材料を考慮すると、相場は、まだ始まったばかり、2合目か3合目とみていいだろう。

11月18日 23時29分記

追記=ここ4237フジプレミアムの株価が上げている(11.11日318円→18日399円。現在PTSでは410円)。「ペロブスカイト型」と呼ばれるコスト半減の新型太陽電池が材料と思われる。「ペロブスカイト型」と言えば確かに本命はフジプレミアムだろうが、次に挙げられるのがテクノスマートだ。人気が波及するのを期待しよう。(23時44分記)
私はクレステックの株価が、検討すればするほど超割安だという結論に達し、近いうちに書く予定にしていた。さらに、ここ急動意を示してきたAMG(推)も、改めて、細かく決算短信やIR等を検討の結果、こちらもクレステックに優るとも劣らない有望銘柄だという結論に達した。
そこで、まずは、クレステックについて書くことにした。
AMGについては後日に譲るが、本日、急騰(1126△96)後、それなりに下げた(1069△39)ので、この水準なら、なお買ってもいいだろう。ただし、いつも言っていることだが、推奨銘柄は、推奨直後に買うのが大原則である。

【クレステック】
>株式上場以降、期末と中間の年2回の配当実施を基本方針としつつ、配当の金額につきましては、配当性向30%以上を目標に、安定性と成長性のバランスを重視し、経営環境の変化に対応するための持続的な投資に必要な内部留保、中長期的な業績見通し及び資金状況等を総合的に勘案して業績連動型の配当を実施していく方針にあります。(同社HP)

2022年6月期配当予想について、会社は11.12日の第1四半期決算の発表に際し、58円(前期は45円)としている。
同期の予想経常利益9.53億円(前年同期比10.6%減益)、純利益5.88億円、1株利益190.87円を受けてのものである。
190.87(円)×0.3(=30%)≒57.26(円)
で小数点以下切り上げ(切り上げがこういう際では日本企業では一般的である=鎌倉雄介の研究結果)で、58円配当になる。

四季報は同期の予想経常利益を会社予想の9.53億円に対し11.00億円としている。1株利益は220.6円としていながら、予想配当は会社予想と同じ58円である。
しかし、これは、クレステックが上記のように「配当性向30%以上を目標に」としている以上、おかしい。担当者がこの30%以上の方針を知らなかったと想像される。

また同期の業績が減益ではなく、大幅な増益になりそうというのは今や市場の常識と言っていいだろう。株価推移がそれを裏付ける。
>クレステックの今期予想経常利益は会社計画では9.53億円(前期は10.67億円)だが、12日発表の第1四半期の経常利益3.71億円からして、これはほぼあり得ない。私は13.5億円~15億円とみる。(11.14日)

       経常利益1株利益 配当 利回り
会社    9.53億円 190.87円 58円 3.72%
四季報   11.00憶円 220.6円 58円 3.72%
四季報修正 11.00憶円 220.6円 67円 4.29%
鎌倉雄介  14.00億円 280.8円 85円 5.45%

要するにクレステックの、今期の経常利益が14億円とかそれに近い数字になった場合、配当は会社予想の58円→85円と、とんでもない増配になるわけである。
さらに、この場合
利回り=5.45%
PER=4.91倍(鎌倉式実質PER)
となる。
成長力のある、問題のない企業の場合、利回りは4.5%程度が上限で、5%以上はあり得ない高水準である。またPER5倍未満も同業各社との比較で群を抜く低さであることは、すでに書いたとおりだ

11月17日 20時20分記

17日の日経平均は120円(0.40%)安だったわけだが、小型株指数の下落率は1.02%に達した。主力株が比較的小さな下げにとどまり上げる銘柄もそれなりにあったのに対し、小型株の大半が下げたわけである。値上がり銘柄410に対し値下がり銘柄は1706もあった。

最近の相場は物色が一部の人気株に集中、その反動で、小型の人気離散気味の銘柄は売られるという流れになっている。

メルディア771▼27、東和ハイシス(推)2882▼104は、その典型だ。
逆に人気集中組の方は、マルマエ3200△155(東証1部値上がり率22位)、KIスター不9210△120、UTグループ4445△10などだ。ただしアドベンチャーは180円高まであったが終値は10640▼270と5日ぶりに下げた。

動きが変わったようだと、前々稿で書いた3銘柄も人気集中組の一種とみていいかもしれない。ポート1360△75、ケル1399△80(JQ値上がり率21位)、リバーエレクトロニクス1456△77(同23位)と、そろって大幅高となった。

AMG(推)は1059△29で始まり直後に1126△96まで急伸したが、大引け間際には1051△21と、この日の安値をつけ終値は1069△39という、まさにめまぐるしい値動きだった。
この会社、調べれば調べるほど魅力的で、いろいろなことが分かってきて、まさに魅力いっぱいである。この辺の研究成果は、近日中に公表するとして、時価近辺なら、積極的に買っていいだろう。推奨銘柄は、あくまで推奨直後に(上がってからではない)買っていただきたいが、今回の場合、地合いの急変等がない限り、なお買い場と考えるので、こう書いているわけである。

11月17日 23時39分記