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14日の相場は大幅高となった。日経平均は2.16日につけた3万0468円の年初来高値を更新、終値の3万0670円は1990年8月以来の水準になる。TOPIXは1.01%高。大型株、中小型株を問わず幅広く買われ値上がり銘柄数も1707に達した。
JQ指数は0.38%高、マザーズ指数は0.51%高で、東証1部にはかなり及ばない上昇率だった。しかも騰落銘柄数を見ると、JQは値上がり銘柄が50%、マザーズに至っては43%で値下がり銘柄(51%)より多かった。

道場銘柄も、大半の銘柄が上げたが、大幅高後失速する銘柄もあって、上げ幅は小さかった。
イーグランド(推)は前日つけた年初来高値を大きく更新する1630△31まであったのだが、終値は1591▼9。焦らず、適度の休養を入れて頑張っていただこう。

クレステックは高寄り後も上げ幅を拡大、年初来高値更新かとも思わせたが、結局あと5円にまでに迫ってからマイ転、終値は1307▼12。
引け後、連結子会社の蘇州クレステック社が、新工場を建設することを発表した(2021年11月着工、22年10月竣工予定)。
新工場を作るのは、近年、欧米を含めた医薬品分野のマニュアル(添付文書)印刷の取引が増加しているためである。新工場建設で生産能力のさらなる拡充を図るわけである。
やや地味なニュースのため、PTSは反応していないが、工場移転に伴うものとはいえ、13億円もかけ延べ床面積24348㎡の大工場を作るというのだから、いかに需要が伸びているかということであり、今後の同社の高成長をけん引するものとなろう。
13億円はクレステックの年間売り上げの約8%になる。日立の年間売り上げは約9兆円だからその8%は7200億円。「日立7200億円かけ新工場建設へ」だったら、日経でもトップクラスのニュースになろう。ちなみに日立の前期の設備投資額は3598億円だった。

シード平和(推)はあえぎながらも800△3と、ついに800円大台乗せ。8.10日以来となる。出来高も前日の3800株から13800株に急回復した。

オプテックスは1616△37で、こちらも8.10日以来となる1600円大台回復。上げすぎとみるより、むしろ上げれば上げるほど、この会社の実態が理解され、下げすぎた反省から一段と人気が復活するのではないか。

コロナの感染状況等が一段と劇的に改善していることを受けて、コロナ直撃銘柄の上げも目立った。
コシダカ、ルネサンス、串カツ田中、ブロンコビリー、アドベンチャー、アルテ(推)、ウチヤマ(推)等である。

「四季報先取り銘柄」では、先行した中本パックス、川口化学が上げたが、KTKも人気化してきた。483△14の高値引け。2021年8月期は驚異的上方修正が必至の上、今期も大幅増益が予想されるので、株価はなお大幅高が期待できよう。
キョウデンは400▼18と大幅安。8.20日の331円から9.13日の422円まで一気に上げたので、利食いの売りが出るタイミングだったということだろう。今期業績は大幅上方修正含み、配当も15円で高利回りなので、ここはむしろ買い増しを考えてもいいだろう。

9月14日 23時39分記

13日の相場は10日のNYダウは大幅安だったわけだが、朝方の日経平均先物は急速に下げ幅を縮小したこともあって、日経平均は小幅安で始まった。その後はおおむね小幅安水準で推移したわけだが、引けにかけ反転、結局66円(0.22%)高で終えた。
大型株指数は0.18%高にとどまったが、小型株指数は0.83%の大幅高だった。小型株中心に多くの銘柄が値上がりする一方、トヨタ、日産、ホンダの自動車大手がそろって大幅安、海運、空運も下げた。
JQ指数は0.07%安、マザーズ指数は0.34%高だった。

道場銘柄は主力どころが大きく上げたため、トータルでも大幅高となった。

イーグランド(推)は、大幅増配を好感して大きく上げた。上場来高値更新となる1611△80まであって1599△68.出来高も急増、日証金の取り組みも一段と良くなり貸借倍率は0.31倍に急低下した。相場は新たなステージに入ったとみていいかもしれない。1800円か2000円かそれ以上かはともかく、ここはじっくり、上げるのを見物しよう。

シード平和(推)、三栄建築、AMGの戸建て住宅株も上げた。
シードは高値引けとなり辛くも797△3とプラスで引け、久しぶりに800円に肉薄した。8.11日に800円大台割れした後は、一度も800円を回復していないわけだが、今回はどうなるか。

クレステックは後場になって買われ1319△33。出来高極小(9.08日2600株)、10日まで3日続落を経て出直ってきたわけである。6.18日につけた1342円の年初来高値更新が成るか注目。

マルマエ、東京応化等、半導体株は大半が上げた。

コロナ感染者は急減が続いているわけだが、この日は旅行関連銘柄の下げがきつかった。アドベンチャー7250▼280、オープンドア2344▼85、じげん450▼8、道場銘柄以外ではエイチ・アイ・エス2329▼156。
UTグループ、アウトソーシングなどの人材派遣も下げた。
このようにコロナ直撃銘柄は、コロナ下火でも下げたり、値動きが理路整然としていないので、そう心得て対処する必要がある。

「四季報先取り銘柄」は、まちまちだった。
上げたのはキョウデン418△14、KTK469△6、アイホン2390△24。
下げたのは中本パックス1923▼13、川口化学1700▼11、ケミプロ268▼2。
スピード違反気味に上げた中本、川口化が小休止する一方、キョウデンは人気化の兆しというわけで、順調で言うことなしと言っていいだろう。

9月13日 23時39分記

日経平均、TOPIXの上げがすさまじい。日経平均は戻り高値更新中で、年初来高値30467.75円にあと86円弱に迫っている。TOPIXは9.06日に1990年8.21日以来の高値をつけ9.10日はさらに50ポイント以上高い2091.65となっている。
私の場合、これらの指標との連動性が小さく、最高値をつけたのは3.22日で、この日の日経平均は29174円、TOPIXは1990だった。この高値を、ようやく9.09日に更新、10日も大幅続伸となった。このため、昨年末値に比べての上昇率でも、日経平均やTOPIX、またJQ指数等と比べて、はるかに上回った。とは言え、小型株には逆風が吹き荒れた時期も多く、ここまでの道は決して平たんなものではなかったわけである。8.20日には昨年末値よりわずか上という奈落まで落ちた。

こういうことを長々書くのは、相場も気象と同様、もはや一昔前とは全く様相を一変させており、個別株の運用で稼ぐのには、それなりの能力と精神力、努力が必要になっているのではないかということである。さらに言えば、そうしたものが備わっていたとしても運不運次第では、悲惨な結果になっても、そうはおかしくないということも頭に入れておく必要がある。

さて日本株は、ここ急速に上げたために、かなり過熱感が出ているとみるところだ。いつ、それなりの調整が入ってもおかしくないと考えておくところだろう。
NYダウは9.10日、272ドル(0.78%)安となったが、これで5日続落となる。ここ景気に関し悪材料が続いているのが下げの原因とみられる。ただ、直近ではいい兆しもあり、そう悲観することはなかろう。
日経平均先物は412円(1.36%)安となっている。こちらは短期間で大きく上げすぎたことの調整という面もあろう。
以上は、日本株に関しては主力大型株を主に念頭に置いての見方であり、中小型株に関しては、また少し見方を変える必要があろう。個別には、あまり日経平均等に左右されず上げる銘柄もそれなりに出るとみる。

道場銘柄は10日、シード平和(推)794△23、KIスター不5940△330、三栄建築1965△70、さらにはイーグランド(推)、AMGと、戸建て住宅株が軒並み高となった。
UTグループなどの人材派遣、アドベンチャーなどの旅行関連、ウチヤマ、東京応化などの半導体関連も上げた。
また「四季報先取り銘柄」も快進撃が止まらない。
川口化学1711△122(東証2部値上がり率6位)、中本パックス1936△31、アイホン2366△87はじめ6銘柄そろって上げた。

13日はイーグランドの急騰に期待(この件についてなに?と言う方は前稿参照)。その他銘柄が全般安にどこまで引っ張られるか、イーグランドの上げでトータルプラスに持ち込めるか、はてさて結果やいかに。

日本のコロナ感染状況等は、明らかに劇的と言うのは大げさだが、かなり大きく改善している。マスコミや専門家らしき人達は、こういう時、いつも事態の変化について行けずミスリード(悲観的見方さえ言っていれば安全だという志向が強すぎる。天気予報でやたら折りたたみ傘持参を言うのと一緒である)。
東京都の新規感染者数は21日連続で、前週同曜日比で減少した。こうなってくると今度は「重症者は依然高止まり」と言い続けていたわけだが、これも8月の終わりは300人近くになっていたのが9.12日は230人に減少している。直近でも9.06日が267人だから37人も減少しており高止まりと言うのには無理がある。
全国を見ても、新規感染者数は8.24日~29日は2万人前後で推移していたが、9.03日には1万人割れ、12日は7207人になった。死者数も9.08日、09日は88人だったが、以降減少が続き12日は41人。
このように、客観的に見れば、明らかに歴然たる好転が見て取れるわけである。マスコミは近視眼的な取り上げ方のみし、かつ悪いところだけ言い募るので、趨勢が一般人には分からない。自分で、数字を記録しておかないと分からないのだから困ったものである。私など、コロナ蔓延以降は株式関係の指標以外にコロナ関連の数字もチェック、記録することが必要になり、作業量増大に参っている。

ただ、少し長いスパンで見た場合、コロナがどうなるかは、なお予断を許さないのは言うまでもない。
ここで強調したいのは、ここにきてのコロナ下火化の数字は一過性のものではないということである。お盆の影響、学校が始まればなどの見方は、ともに破綻した。コロナ流行には波があり、今回は第5波の波が下降に向かいつつあるというだけのことであろう。これが、このままさらに大きく下に行き、ワクチン接種も国民の7割、8割になり、かなり安心できることになるか。それとも、世界各国で見られたように、ワクチン効果もさほど効かなくなり(イスラエルの例を想起されたい)、第6波に見舞われるのか。この辺の見極めを重要ポイントで遅滞なく的確に判断できるかが、非常に重要になる。あまり期待できなさそうだが・・・・

9月12日 23時38分記
10日は道場銘柄は引けにかけ一段高で、トータルでも大幅高となり、うきうき気分でいたら、さらにそんなことあっていいの?!というようないいニュースが飛び込んできた。
金銭的なことで、こういう
いいことにいいことがさらに重なる
ことをい表すいい表現はないのだろうか。泥棒に追い銭なる表現はあるが、善良な市民や善良な投資家にも使える同様な表現はないのか、ということである。もしかしたら、私が浅学なだけかもしれないが・・・・
盆と正月が一緒に来たようでは、つまらなすぎるし、金銭に限る言い方でもない。

前置きが長くなってしまった。
イーグランド(推)が16時30分に中間配当(9月中間期)の増配を発表したのである。23円→34円 への増配
年間では47円になる(としていた)。
ところがである。夜19時00分になって訂正が発表された。この日の適時開示情報でも最も遅い発表である。
そこで、なんと年間の配当47円を58円に訂正したのである。
カッコつけて分かりにくい形式で出すから、こうしたミスも発生するのではと言いたくなる。
要するに中間期34円、期末24円にするのだから、年間では24円+34円=58円という簡単な話なのである。
しっかりしろと叱咤激励したくもなるが、それでも、この間の経緯は株主にとっては、夢のようにおいしい話ではないか。
(この逆だったのがAMGで、いったん15円→20円への増配を発表していたが、ほどなく15円配のままと訂正された。)
1粒で2度おいしいというか、前期の39円配当から47円配当になると喜んでいたら、あ、間違いでした58円配当ですと、それも夜の7時になって言ってきてくれたのである。
PTSでは売買未成立で、買い物が1560円以上にそれなりに出ていて最高値では1575.2円に500株。売り物は1880.0円までない。なお10日の東証終値は1531△10。
月曜は、今回のサプライズ感たっぷりの演出もあって、面白いことになりそうだ。

9月10日 23時46分記

追記=掲示板に
>5円くらいを想定してましたが
11円増配は私の中ではサプライズ。
というコメントがある。
はっきりしたことは言えないが、この方は、そしてかなりの投資家が16時30分の発表だけ見て年間47円への増配と思っている可能性が十分ある。
2021年3月期の年間配当39円で、2022年3月期の年間予想配当は、中間期23円(会社発表)、下半期24円(会社発表)で年間配当47円予想だった。なお四季報予想では年間配当47円~48円だった。
これが、今回の訂正後の数字では、中間期34円、下半期24円で年間58円になったわけである。
中間期で11円増配、年間では前期の39円が今期予想58円だから、一気に19円の大増配のわけである。(9月11日0時17分記)

【極楽とんぼ的推理】
イーグランドに限らず、下半期の配当が中間期の配当より少ないということはまずない(業績悪化による場合は別である)。一流企業は中間期と下半期、同額配当、ニ流企業や業績不安のある企業は期末(下半期)一括配当というのが常識である。
とすると、多少うがった見方になるが、イーグランドの今期の場合、中間期の23円→34円への増配が発表されたわけだが、期末が近付いた段階で期末配当について24円→34円への増配が発表(年間配当は58円→68円)されるということも、可能性としては、それなりにあるのではないか。コロナの先行き等、経営環境に不安定要素が多いので、会社は安全策をとって、期末も増配の予定なのだが、とりあえずは、それは言わずにおいただけなのではないか。
もしそういうことになれば、株価の2000円大台乗せも十分あり得よう。

9月11日 15時45分記
09日の相場は一時は大幅安となり、日経平均も3万円大台を大きく割り込んだが引けにかけかなり戻し終値は173円(0.57%)安で、辛くも3万円大台をキープの30008円だった。TOPIXは0.71%安。主力大型株中心に下げ、小型株の下げは比較的小さかった。
JQ指数は0.12%高、マザーズ指数は.71%安。

道場銘柄は、幼児活動(推)が1232△70(JQ値上がり率6位)と急伸、オーウイルも取り上げて以降の高値を更新し終値は1085△17、串カツ田中も2220△119(東証1部値上がり率18位)と大きく上げた。アルテ(推)は年初来高値にあと1円に迫る562△6で引け新値。
イーグランド(推)、シード平和(推)クレステックなどは下げたが、いずれも小幅安にとどまった。
このため、トータルでも小幅高となった。

「四季報先取り銘柄」のこの日の株価を前日の株価とともに、以下に示す。

3035 KTK 442△1/454△12

4361 川口化学 1591▼9/1589▼2

4960 ケミプロ化成 259△1/269△10

6718 アイホン 2220△111/2279△47

6881 キョウデン 378△18/389△11

7811 中本パックス 1838▼22/1905△67

川口化学以外はすべてかなりの値上がりとなった。
なかでも中本パックスは1919△81まであって1905△67で年初来高値を更新した。
いずれの銘柄も新四季報では、好業績が予想され、出来高も急増したので、今後、さらに期待できよう。
川口化学はここ大きく上げていたためか高値波乱となった。いきなり戻り高値更新となる1631△40で始まったが寄り天になり後場に入って1531▼60まで急降下、終値は1589▼2と目まぐるしい動きだった。ワクチン接種は、日本でも尾身会長がブースター接種を検討する必要があり、「いずれは考えてもらいたい」と政府に提案したことを明らかにした。というわけで今後もワクチン需要は膨大だが、同社の医薬品用途脱水縮合剤がこれに伴い需要が増えていて増産対応している。こうしたことも考えると、乱高下はあっても1665円の年初来高値更新は有望だろう。

9月10日 0時12分記
08日も前場終了までは、道場銘柄は日経平均・TOPIXの大幅高について行けず参ったと思っていたわけだが、後場に入ると、徐々に本領発揮、イーグランド(推)1526△43、東和ハイシス(推)3380△80のほか、マルマエ、レッグス、アドベンチャー、東京応化なども急伸、トータルでも大幅高で終えることができた。
気を良くして、前回始めた「四季報発売先取り銘柄」を、早々に公開することとした。

【四季報先取り銘柄】

3035 KTK 442△1

4361 川口化学 1591▼9

4960 ケミプロ化成 259△1

6718 アイホン 2220△11

6881 キョウデン 378△18

7811 中本パックス 1838▼22

前回(2021年6.16日)の銘柄

3294 イーグランド 1031→1540(9.03日)

3355 クリヤマHD 735→918(9.01日)

3556 リネットJP 739→867(8.03日)

4177 i-plug 6100→8110(7.29日)

4301 アミューズ 2413→2413(7.05日)

4390 IPS 2746→3115円(7.08日)

5191 住友理工 727→828(8.02日)

6059 ウチヤマ 397→400円(6.18日)

7812 クレステック 1210→1342(6.18日)

前回の9銘柄は、不発に終わってしまった2銘柄(アミューズ、ウチヤマ)以外は、大きく上げた。特にイーグランドは5割高し、なお上が期待できそうな勢いだ。
信じる信じないは自由だが、前回信じた方は救われたのは事実である。こんなことを自ら書くのもなんだが、これら銘柄を選定するのに、私が、どれだけこれまでの投資経験を活かしどれだけ時間を費やしたか等を知られたなら、多少は乗ってみようという気を強められよう。できるだけ多くを早々に買われることをお勧めしておく。
上がるはずなのだが、コロナや相場が現在高値圏という状況もあるので、リスクは当然あることも心得ておかれたい。

9月08日 21時17分記

追記=日経平均先物は現在100円超の下げになっている。先物が大幅安だった場合、迷いが生じるが、逆に安く買えるチャンスでもあり、よく考えて対処されたい。(21時29分記)
07日の相場は大幅高となった。これで日経平均、TOPIXとも8.30日以来7立会日連続高となったわけである。日経平均は一時3万円大台乗せ(4.05日以来となる)となったが、終値は29916円△256(+0.86%)だった。TOPIXは1.09%高。とは言え相変わらず主力大型株中心の上げのため、中小型株には下げる銘柄も多く、値上がり銘柄1477に対し値下がり銘柄も602あった。
東証1部以外は蚊帳の外だった。指数こそ2部指数0.07%高、JQ指数0.42%高、マザーズ指数1.14%高とそろってプラスだったが、各市場とも、値下がり銘柄のほうが多かった。

こうした、まさに道場銘柄に不向きな相場になったこともあって、トータルでは、かなりの下げとなった。
イーグランド(推)1483▼36、幼児活動(推)1162▼28、シード平和(推)783▼6、東和ハイシス(推)783▼6、アドベンチャー7080▼220などの下げが効いた。

マルマエ2139△33、レッグス2300△31、グローブライド8440△350(年初来高値更新)、ウチヤマ(推)353△3、i-plug6700△370、IPS2226△41などは上げた。

こうしてみても、何が上げ、何が下げるのか、分かりにくい。

基本的には、やはり物色動向、特に大型株優位か小型株優位かに大きく左右されると思われる。今回の上げを主導したのは外国人投資家と思われ、必然的に東証1部の主力大型株中心の上げとなったわけであろう。
また、見方をか変えれば、今年はここまで日経平均が最も出遅れていたので、今回の上げはその出遅れ修正だったという解釈もできる。
以下の表で昨年の12.30日は大納会、08.27日は日経平均が今回の7連騰開始直前の日であり本日09.07日に付してある上昇率は大納会比での数字である。

     12.30日 08.27日 09.07日(上昇率)
日経平均 27444円 27641円29916円(+9.0%)
JQ平均  3719   3932  4040(+8.6%) 

大体、こういうことになるのではと思いつつ表を作成したわけだが、思わずにんまりしてしまうほどの、予想・期待通りのものだった。
そういうわけで、日経平均の出遅れは解消、小型株の先走り・上げ過ぎも終了、今後は、再びまともな割安銘柄が評価される相場になるとみていいのではないか。

現在NYダウは200ドル前後の下げ、つれて日経平均先物も200円近い下げとなっている。この程度かもう少し下げ幅縮小程度なら、08日は日経平均。TOPIXはかなり下げ、小型株や東証1部以外の銘柄は、それなりに上げる展開が期待できよう。

9月07日 23時51分記
06日は主力大型株一辺倒の相場になりはしないかと、警戒していたわけだが、かなりそれに近い形になってしまった。
日経平均は532円(1.83%)高、TOPIXは1.28%高となった。日経平均は4.19日以来の水準、TOPIXに至っては1990年8月以来の、つまり31年ぶりの水準になった。ファストリ2.67%はじめ主力大型株全面高の一方、小型株には下げる銘柄もそれなりにあり、値下がり銘柄は532と値上がり銘柄1554の34%もあった。
JQ指数は1.20%高、マザーズ指数は1.67%高だった。

道場銘柄は、ここ大きく上げた銘柄などに下げる銘柄もそれなりにあって、トータルでは小幅高にとどまった。
幼児活動(推)1190▼50、イーグランド(推)1519▼12、東和ハイシス(推)3315▼20、クレステック1300▼8などが下げた。日経平均等とは波長が合わないというだけのことで、そう気にすることはなかろう。明日は上がるとみて泰然としていよう。

コロナの新規感染者数は、ここ急激に減少している。お盆による一過性のものなどというまことしやかな珍説は打ち砕かれたわけである。こうした状況を受けて、コロナ直撃銘柄の値上がりが目立った。
ウチヤマ(推)350△23(東証1部値上がり率19位)、アドベンチャー7300△250のほか、ラウンドワン、コシダカ、FPG、アウトソーシング等々も上げた。

半導体株も道場銘柄以外も含め、ほぼ全面高となり、マルマエは2106△89、野村マイクロ、岡本工作なども急伸した。

オプテックスは1581円まであって1568△18と6連騰。
>決算発表の直前の終値が1676円、翌日が1569円だ。この辺を意識した動きになろうが、1569円を上回れば1676円挑戦も期待できよう。
と前稿で書いたが、1569円は(やや甘い採点で)クリアとみて、次は1676円を期待しよう。来期の実質1株利益は100円突破が有力で、事業内容、成長性、PER等からしてさらに、1800円とか2000円もなくはないだろう。徹底的に売り込まれての出直りだけに、戻り相場も大きいものになる可能性大だろう。

日経平均は8.31日以来、ほとんどの日で大幅高、特にこの2日は連続で500円超の値上がりとなっている。さらに現在先物は500円近い値上がりとなっている。現在もアメリカ株は小幅高(レーバーデーで休場のためNYダウ先物で言っている)で、日本株の強さが際立つわけである。これは、やはり、新政権への期待に加え、日本でコロナの感染状況が劇的に良くなっていることを好感していると、みるところであろう。
9.06日の東京都の新規感染者数は968人と、前週同曜日比半減した。全国も8234人で前週同曜日の13634人から急減している。死社、重症者も多少なりと減少傾向だ。
この傾向が本物なら、世界の主要国で独り景気回復がはかばかしくなく、株価も独り冴えなかったという情けない状況から解き放たれてもおかしくない。ここにきての株価急騰は、それを先取りしているのだろうから、今後のコロナ感染状況を一段と注意深く見て行きたい。
07日は小型株にもお鉢が回ってくるとみておこう。

9月06日 23時54分記


3日、前場終了後、菅首相の自民総裁選立候補断念が伝わり、相場は後場、前場終値を大きく上回って始まり、そのまま高値圏で推移、日経平均は585円(2.05%)の大幅高で終えた。
その後も3日のアメリカ株は小動き(NYダウは小幅安、NQは小幅高)だったにもかかわらず、日経平均先物は482円(1.65%)の大幅高となっている。投資家にとっては、降ってわいたようなプレゼントとなったわけである。

そんなわけで、相場については、あまり心配することがないので、以下は菅首相退陣について書いてみたい。相場については、最後に簡単に触れる予定である。

菅退陣については、私はそうは驚かなかった。菅氏対岸田氏となった場合、少し考えれば、菅氏が負ける恐れは十分ある、むしろ大敗の恐れさえあるとみていたからである。
菅首相は、岸田氏立候補表明後、あれこれ奇策を含め手を打ったわけだが、どれも相手にされなかったり不評を買い、ついには総裁選立候補断念に追い込まれたわけである。
まあしかし、私はここで政治部記者的な記事を書くつもりでないのは言うまでもない。

私が、驚きあきれ果て、これを書こうと思い立ったのは、
>出馬を予定する中でコロナ対策と選挙活動を考えた時に、莫大なエネルギーが必要で両立はできない。感染拡大を防止するために専念したい。そういう判断をした。
菅氏がこういう趣旨の発言をするのを聞いて、驚きあきれたからである。
こんな発言は、「菅離れ」が思いのほかひどくてこれではボロボロになるので出ないなどとは言えないからの言い訳なんだから、まあいいじゃないかというような意見もあるかもしれない。
しかし、それでは大いにまずいだろう。菅氏の説明能力のなさ、説明しようとさえしない強権的姿勢等への批判は、しばしば言われてきたことである。
それはそれで大問題で根本的なことではあるが、今回の不出馬の理由についての発言は、言語能力の決定的欠如によるもので、別の問題として、しっかり押さえ白日の下にさらす必要があるのではないか。

思えば自民党総裁=首相には、安倍晋三、麻生太郎、菅義偉と、近年3人も極端に言語能力の欠如した人物が選ばれて来た。
「でんでん(云々)・安倍」、「みぞうゆう(未曾有)・麻生」、「地位に連綿・菅」(これについては2017年5.26日「でんでん」総理に地位に「連綿」官房長官…参照)である。
誰しも、間違って覚えてきた等で、言葉遣い等で恥をかくことはある。しかし上記の3人のそれは、そういうレベルのものではなく、少なくとも一国の指導者としては許されるレベルの間違いではなかろう。

菅氏の場合、前川文科省事務次官(当時)に対し、「地位に連綿としがみついていた。」とこき下ろした(これは事実と違うと思うが私は詳細を知らないのでこれ以上は書かない)わけだが、今回、自らが見苦しく、なお地位にしがみつこうとあれこれ画策、まさに「地位に恋々」するさまを天下にさらしたわけである。
そして今回の「両立不可」発言である。
コロナ対策と選挙活動は両立はできない。感染拡大防止に専念したいので出馬しない と言うのだが、こんな妄言をマスコミ人はおかしいと感じないのだろうか?
「専念」とか言っても総裁選は9.29日投開票、レイムダック首相・総裁が3週間、何をするというのだろうか。
国民が受験勉強と部活の関係でも思い出してなるほどと納得するとでも思った?
新聞・テレビを見ても、どこも、このなんともはやとあきれ果てるしかない不出馬の理由をおかしいと言わない。
ようやく、朝日新聞に以下の記事を発見した。
>経済官庁のある幹部は「唖然とした。コロナ対策に専念することが、なぜ総裁選に出ないことにつながるのか。日本語としてもおかしい」と言う。
残念なのは、これが朝日の主張・意見ではなく、経済官庁幹部の発言として紹介されているだけということだ。
まっとうな人なら、直ちに、同じ思いを抱くだろう。

【相場について】
冒頭に書いたように、日経平均は03日、585円高と5連騰、2万9000円台を回復した。さらにその後先物では29610円をつけている。
菅退陣で新首相誕生となるわけだが、景気対策等、新首相に対する期待がご祝儀も含め高まっているとみられる。
こうした場合、主力大型株に物色が偏ることがえてしてあるので、この点については注意して見ていく必要がある。

3日の相場ではイーグランド(推)が1540円(年初来高値更新)まであって1531△56と猛反発した。いよいよ2018年1月につけた上場来高値1575円が射程に入った。軽くこれを超えて。さらに大きく上にとは思うが、一寸先は闇であり、またどこかで調整を入れるのも必然なので、これまで書いたことも参考に、各自、熟慮の上、方針を決められたい。

幼児活動(推)は例によって乱高下、1170▼46まで下げる場面があって1259高値、終値は1240△24。安心して見ていられないのが欠点だが、なお期待できそうだ。

オプテックスは1550△36と5連騰。人が変わったようないい動きだが、出来高も順調に回復、この日は8.11日以来の多さになった。決算発表の直前の終値が1676円、翌日が1569円だ。この辺を意識した動きになろうが、1569円を上回れば1676円挑戦も期待できよう。

東和ハイシス(推)は3355▼55。やや、多くの銘柄とは違った動きになっていて、こういうことになったが、月曜、全般が大幅高となったとして、03日の下げをてこに猛反発するのを期待しよう。

9月03日 23時42分記
02日の相場は、日経平均やTOPIXへの影響が大きい値嵩株や時価総額大の銘柄に上げる銘柄が多かった(ソニー、ファナック、東エレク、信越化学等)ため、日経平均(92円=0.33%高)、TOPIX(0.14%高)は、ともに上げた。しかし騰落銘柄数を見ると、値上がり896に対し値下がりは1197に達した。
JQ指数は0.48%高、マザーズ指数は1.39%安だった。
2部を含め各市場とも値下がり銘柄がかなり(マザーズははるかに)多かった。それぞれの市場において時価総額の大きい銘柄が買われ、その他銘柄は多くの銘柄が下げたということである。

道場銘柄は、波乱万丈だったが、終わってみれば、トータルでは、ほぼ横ばいだった。

イーグランド(推)は9時24分には1536△51まであったのだが、その後マイ転、1455▼30まであって終値は1475▼10。残念な結果になったが、これで相場終了という感じは全くなく、そうがっかりすることはなかろう。史上最高値挑戦の予行演習をやったと考えよう。一息入れて、態勢固めの上、期待に応えてくれるのではないか。

幼児活動(推)も1260△10と高寄りしたのだが寄り天になってしまい終値は1216▼34。1日の中で乱高下するのが、この株の値動きの特徴と心得て対処しよう。

前日下げた東和ハイシス(推)、クレステックは、ともに上げた。
東和ハイは3330▼50まで下げる場面があったが終値は3390△10。2021年9月期の予想経常利益は5.15億円→5.56億円へ上方修正された(8.30日)わけだが、22年9月期予想について四季報オンラインは7.50億円(現四季報予想は6.60億円)の大幅増益を打ち出している。「オンライン資格確認システム」の通期寄与で大幅増益必至と当ブログで私が書いていた通りになるわけである。

クレステックは1303▼11まで下げる場面もあったが終値は13228で△8で5立会日ぶりに反発、再度1342円の年初来高値挑戦が期待される。

戸建て住宅株は堅調なものが多かった。シード平和(推)は771▼15まで突っ込む場面もあったが切り返し798▽2まであって792△6。これで6連騰となるが、出来高もこの3日間5000株前後だったのが22000株に急増した。腰の入った買いが出ているように思われ、ここから800円大台回復となれば、880円の年初来高値奪回の可能性も出て来よう。
三栄建築、KIスター不も上げた。

UTグループ、アウトソーシング、フルキャストの人材派遣も、そろって上げた。

オプテックスは、一時はマイナス圏に沈んだが、終値では1514△5で4連騰となった。8.06日に文句のない好決算(中間決算、通期予想)を発表、ところがこれをきっかけに株価急落となった。しかし四季報オンラインでは今期2021年12月期も会社の上方修正後の数字を上回る予想に変更、22年12月期も大幅増益を予想している。となれば4連騰にとどまらず、さらに大きく戻す方向とみておいていいだろう。

オーウイルは目立たないが、じりじりと戻している。この日は1067△9で5連騰。8.11日につけた1090円の戻り高値を抜けるかを注視。

現在、NYダウは139ドル高、NQも上げている。新規失業保険申請件数が減少したことや7月の製造業受注が予想を上回ったことを好感している。連れて日経平均先物も126円高。

9月02日 23時42分記