2021.08.17
マザーズ安に歯止めかからず小型株安に直結
17日の相場は日経平均(99円=0.36%安)、TOPIX(0.49%安)と、比較的小幅な下げにとどまったが、小型株は大きく下げた。
東証1部以外の各市場も大幅安となった。
東証1部の小型株指数は0.76%安
2部指数は1.22%安
JQ指数は1.19%安
マザーズ指数は2.06%安
NYダウは16日、結局上げて5日連続の史上最高値更新となった。これを受けて日経平均も144円高で始まり227円高まであったのだが、すぐに息切れ、後場後半にマイナスに転じると下げ幅を拡大、結局99円安と安値引けとなったわけである。
コロナの感染状況悪化もあるが、小型株がこれだけ売られた最大の原因は、底なし沼のように下げるマザーズ市場にあるとみるべきだろう。
マザーズ指数は前日に続く年初来安値更新で、値上がり銘柄69に対し値下がり銘柄は298に達した。10%以上値下がりした銘柄だけでも12銘柄あり、値下がり率30位でも値下がり率は7.03%である。前稿で挙げた3銘柄(16日はそろってストップ安)は、この日もそろって下げた。時価総額上位銘柄や最近のIPO銘柄の下げが特にきついので、金額的にも大きくなる。この1ヵ月くらいで株価が半値、数ヵ月では3分の1程度にまでなった銘柄がゴロゴロある。これだけ急速に下げると、必然的に追い証対策に、投げ売りが続出することになる。金額が稼げるもの、含み益のものや比較的損失が小さいものが、処分の対象になりやすい。ソフトバンクG株を保有する個人投資家が多いので、同社株も主力大型株にしては1.34%安と大きく下げた。
道場銘柄は、ここ比較的堅調に推移していたわけだが、耐えるのにも限界があり、ついに余波を大きく被ったとみていいだろう。
小型株は、このようにマザーズ銘柄の暴落の余波で必要以上に大きく下げたということがあるので、ここからは、主力株に比べ、打たれ強くなる可能性はあろう。しかし、そのためには、マザーズが戻らないまでも、下げ止まる気配を見せる必要がある。
日本株全体について言えば、PERの低さから強気を唱える向きがある。一理はあるが、コロナ次第では、そういう理屈も通用しなくなる恐れがある。
全国の1日当たりのコロナ新規感染者数は2万人前後と、ロシアやイギリスと大差ないくらいまで急増、ドイツやイタリアよりはるかに多い(単位人口当たりでもこの2か国より多い)。BCG効果(ファクターXボーナス)は消滅、1年くらい前、欧米在住の日本人研究者が言っていた日本も欧米のような大量感染に見舞われるという予測が、今頃になって的中(こういうのは株の世界同様的中と言うべきではないが)しつつあるわけである。
17日の日本の死者数はついに47人に激増した(8.10日くらいまでは10人前後で推移していた)。高齢者のワクチン接種が進み高齢者の死者数が激減しており、また高齢者以外のワクチン接種も着実に進んでいる中での数字だけに、不気味なものがある。細心の注意を払って、今後の動向を見て行く必要がある。
8月17日 23時54分記
東証1部以外の各市場も大幅安となった。
東証1部の小型株指数は0.76%安
2部指数は1.22%安
JQ指数は1.19%安
マザーズ指数は2.06%安
NYダウは16日、結局上げて5日連続の史上最高値更新となった。これを受けて日経平均も144円高で始まり227円高まであったのだが、すぐに息切れ、後場後半にマイナスに転じると下げ幅を拡大、結局99円安と安値引けとなったわけである。
コロナの感染状況悪化もあるが、小型株がこれだけ売られた最大の原因は、底なし沼のように下げるマザーズ市場にあるとみるべきだろう。
マザーズ指数は前日に続く年初来安値更新で、値上がり銘柄69に対し値下がり銘柄は298に達した。10%以上値下がりした銘柄だけでも12銘柄あり、値下がり率30位でも値下がり率は7.03%である。前稿で挙げた3銘柄(16日はそろってストップ安)は、この日もそろって下げた。時価総額上位銘柄や最近のIPO銘柄の下げが特にきついので、金額的にも大きくなる。この1ヵ月くらいで株価が半値、数ヵ月では3分の1程度にまでなった銘柄がゴロゴロある。これだけ急速に下げると、必然的に追い証対策に、投げ売りが続出することになる。金額が稼げるもの、含み益のものや比較的損失が小さいものが、処分の対象になりやすい。ソフトバンクG株を保有する個人投資家が多いので、同社株も主力大型株にしては1.34%安と大きく下げた。
道場銘柄は、ここ比較的堅調に推移していたわけだが、耐えるのにも限界があり、ついに余波を大きく被ったとみていいだろう。
小型株は、このようにマザーズ銘柄の暴落の余波で必要以上に大きく下げたということがあるので、ここからは、主力株に比べ、打たれ強くなる可能性はあろう。しかし、そのためには、マザーズが戻らないまでも、下げ止まる気配を見せる必要がある。
日本株全体について言えば、PERの低さから強気を唱える向きがある。一理はあるが、コロナ次第では、そういう理屈も通用しなくなる恐れがある。
全国の1日当たりのコロナ新規感染者数は2万人前後と、ロシアやイギリスと大差ないくらいまで急増、ドイツやイタリアよりはるかに多い(単位人口当たりでもこの2か国より多い)。BCG効果(ファクターXボーナス)は消滅、1年くらい前、欧米在住の日本人研究者が言っていた日本も欧米のような大量感染に見舞われるという予測が、今頃になって的中(こういうのは株の世界同様的中と言うべきではないが)しつつあるわけである。
17日の日本の死者数はついに47人に激増した(8.10日くらいまでは10人前後で推移していた)。高齢者のワクチン接種が進み高齢者の死者数が激減しており、また高齢者以外のワクチン接種も着実に進んでいる中での数字だけに、不気味なものがある。細心の注意を払って、今後の動向を見て行く必要がある。
8月17日 23時54分記
2021.08.16
マザーズ指数が年初来安値更新
16日は日経平均、TOPIXとも1.6%強の大幅安となった。下げた理由はいろいろ言われようが、やはりこれだけ日本株だけ弱いのを見ると、コロナに打つ手なし、経済も世界で主要国の多くでコロナ前水準回復等、明るい見通しが続出している中、独り取り残されているという惨状の2つが、主要原因とみるところだろう。
海外投資家の日本株離れも深刻なようだ。マザーズ市場が特に深刻で、16日は1030.62▼38.38で、5.17日につけた1042.82を更新して年初来安値となった。こちらも外国人売りが止まらず、重症患者続出の逆張り日本人個人投資家では支えきれず、痛々しいまでの下げとなっている。
下げの目立つ銘柄のいくつかが、一体どれくらい下げているのかと思い、少し調べてみた。直近(4月以降)の高値(ザラ場含む)→直近(この1週間以内)の安値(同)を示す。
4056 ニューラル 6750円(4.19日)→2620円(8.16日)
4170 KAIZEN 2571円(4.22日)→1045円(8.16日)
7353 KIYOラーニング 3543.3円(4.05日)→1285円(8.16日)
何のことはない、今日、ストップ安した銘柄ばかりだったが、これらがそろって年初来安値を更新、ニューラルなどはPTSでさらに300円以上値下がりしている。これでは、マザーズ銘柄をメインに運用していたら、追い証の嵐に見舞われるのは必至だろう。
この3銘柄とも2020年後半の新規上場銘柄である。
しかし、マザーズ以外でも、同様に壮烈な値下がりを演じている銘柄はある。
6541 グレイステクノロジー 3425円(4.14日)→889円(8.16日)
これら銘柄に共通しているのは、超高PERで、PER的にはまったく買えない銘柄だったということである。そして、下げるのが、そういう銘柄だけだったら問題ないが、追い証がらみや連想で、他の銘柄(主にマザーズ銘柄だが、それ以外も)に売りが波及するということである。
【クレステックとグレイステクにロジー】
この両社は製品の取扱説明書、マニュアル制作会社で、類似業態と言っていい。
株価 1株益 PER 時価総額
クレステック 1287円 214円 6.0倍 42億円
グレイステク 894円 29円 30.8倍 253億円
注=1株益は今期予想実質値。クレステックの経常利益は前期と同じ10.7億円で算出。
これだけ下げても、グレイスのPER(実質値)はクレステックの5倍以上なのである。そのため、両社の予想経常利益は大差ないのに、時価総額もまたグレイスはクレステックの6倍以上もある。
このように見てくると、マザーズ等で大きく上げた銘柄が急落しているのも、業績悪化等をきっかけに、行き過ぎた株価をまともな株価に見直す過程とみることも可能なわけである。
今後の相場をどうみるか。
アメリカ株等、世界の株価がどう動くか、また日本のコロナの状況がどうなるかで、決まってくると思われる。そして世界の株価もまた、コロナに大きく影響される恐れが出てきている。ワクチン接種の効果が今一つと思わせる事象がいろいろ出ているからである。早期に接種した人では、早くも効果切れが出ているらしい、デルタ株に対する効き目に不安が生じている等のためである。またデルタ株に対してはBCG効果等ファクターX的なものが消滅した感じで、ためにアジア各国はワクチン接種率の低さもあって、感染拡大に歯止めがかかっていないのも、今後の悪材料になってくる恐れがある。
いずれにせよ、波高しであることは、間違いない。不測の事態も起こりうるという認識のもと、持ち高は少なめに、慎重運転を心掛けたい。
なお、日本のコロナの状況だが、一段と深刻化していて、医療現場は混乱、自分の身は自分で守れと言わんばかりの無政府状態一歩手前とでも言いたくなるような惨状だが、それでも意外に早期に、ある程度改善の方向に向かうかもしれないと、私は考えている。ワクチン接種が、なんだかんだ言っても着実に進んでおり、15歳以上人口比では1回接種完了の人は5割を突破、6割に近付いているのではないか。そして2回接種完了もこの人たちに関しては時間の問題のわけだから、要するに、近い将来15歳以上人口比で6割、2回接種完了となる。となれば、それなりの効果が発現するのではないかとみるからである。
現在、NYダウは140ドル近い下げNQは1.1%余の下げになっている。最終的にどうなるか、おちおちしていられない相場が続くと覚悟しておこう。
8月16日 23時56分記
海外投資家の日本株離れも深刻なようだ。マザーズ市場が特に深刻で、16日は1030.62▼38.38で、5.17日につけた1042.82を更新して年初来安値となった。こちらも外国人売りが止まらず、重症患者続出の逆張り日本人個人投資家では支えきれず、痛々しいまでの下げとなっている。
下げの目立つ銘柄のいくつかが、一体どれくらい下げているのかと思い、少し調べてみた。直近(4月以降)の高値(ザラ場含む)→直近(この1週間以内)の安値(同)を示す。
4056 ニューラル 6750円(4.19日)→2620円(8.16日)
4170 KAIZEN 2571円(4.22日)→1045円(8.16日)
7353 KIYOラーニング 3543.3円(4.05日)→1285円(8.16日)
何のことはない、今日、ストップ安した銘柄ばかりだったが、これらがそろって年初来安値を更新、ニューラルなどはPTSでさらに300円以上値下がりしている。これでは、マザーズ銘柄をメインに運用していたら、追い証の嵐に見舞われるのは必至だろう。
この3銘柄とも2020年後半の新規上場銘柄である。
しかし、マザーズ以外でも、同様に壮烈な値下がりを演じている銘柄はある。
6541 グレイステクノロジー 3425円(4.14日)→889円(8.16日)
これら銘柄に共通しているのは、超高PERで、PER的にはまったく買えない銘柄だったということである。そして、下げるのが、そういう銘柄だけだったら問題ないが、追い証がらみや連想で、他の銘柄(主にマザーズ銘柄だが、それ以外も)に売りが波及するということである。
【クレステックとグレイステクにロジー】
この両社は製品の取扱説明書、マニュアル制作会社で、類似業態と言っていい。
株価 1株益 PER 時価総額
クレステック 1287円 214円 6.0倍 42億円
グレイステク 894円 29円 30.8倍 253億円
注=1株益は今期予想実質値。クレステックの経常利益は前期と同じ10.7億円で算出。
これだけ下げても、グレイスのPER(実質値)はクレステックの5倍以上なのである。そのため、両社の予想経常利益は大差ないのに、時価総額もまたグレイスはクレステックの6倍以上もある。
このように見てくると、マザーズ等で大きく上げた銘柄が急落しているのも、業績悪化等をきっかけに、行き過ぎた株価をまともな株価に見直す過程とみることも可能なわけである。
今後の相場をどうみるか。
アメリカ株等、世界の株価がどう動くか、また日本のコロナの状況がどうなるかで、決まってくると思われる。そして世界の株価もまた、コロナに大きく影響される恐れが出てきている。ワクチン接種の効果が今一つと思わせる事象がいろいろ出ているからである。早期に接種した人では、早くも効果切れが出ているらしい、デルタ株に対する効き目に不安が生じている等のためである。またデルタ株に対してはBCG効果等ファクターX的なものが消滅した感じで、ためにアジア各国はワクチン接種率の低さもあって、感染拡大に歯止めがかかっていないのも、今後の悪材料になってくる恐れがある。
いずれにせよ、波高しであることは、間違いない。不測の事態も起こりうるという認識のもと、持ち高は少なめに、慎重運転を心掛けたい。
なお、日本のコロナの状況だが、一段と深刻化していて、医療現場は混乱、自分の身は自分で守れと言わんばかりの無政府状態一歩手前とでも言いたくなるような惨状だが、それでも意外に早期に、ある程度改善の方向に向かうかもしれないと、私は考えている。ワクチン接種が、なんだかんだ言っても着実に進んでおり、15歳以上人口比では1回接種完了の人は5割を突破、6割に近付いているのではないか。そして2回接種完了もこの人たちに関しては時間の問題のわけだから、要するに、近い将来15歳以上人口比で6割、2回接種完了となる。となれば、それなりの効果が発現するのではないかとみるからである。
現在、NYダウは140ドル近い下げNQは1.1%余の下げになっている。最終的にどうなるか、おちおちしていられない相場が続くと覚悟しておこう。
8月16日 23時56分記
2021.08.15
クレステックの株価を利回りから考察
視界不良の相場が続くわけだが、それについて書く前に、クレステックの決算について書くとしよう。
さらにその前にアドベンチャーの決算について。
前期(2021年6月期)決算については、8.11日引け後に税引き利益では6.50億円予想→9.20億円予想への上方修正済み。これを受けた12日の株価は7220▼80、また13日は6890▼330。
そして13日引け後、前期決算を発表、併せて今期(2022年6月期)予想を発表したわけだが、前期は小幅増額の9.29億円で当然の数字だったが、今期予想は16.50億円(四季報予想は15.50億円)と、77.4%増益の、素晴らしいものだった。
PTSでは7201△311。(出来高は100株だが、7130円に200株の買い、売りは7397円に100株なので、それなりの信憑性はあろう)
【クレステックの決算】
13日引け後に2021年6月期決算、および22年6月期決算予想を発表。
前期は売上・利益とも予想を大きく上回った。
経常利益は7.75億円予想→10.67億円(実績)
ただ22年6月期は9.53億円と減益を予想している。
これをどうとらえるか。
>国内では変異株による新型コロナウィルスの感染が再拡大している状況下、(中略)いまだコロナ禍による不透明な部分も多く、更に米中の貿易摩擦による経済への影響など、断続的に不透明な状況が推移するものと考えられます。(決算短信)
注=「断続的に不透明な状況が推移する」という表現は不適切だろう。近年「推移」という語の使い方が、特に株式市場関連でおかしくなっていると感じるので、あえて一言する次第だ。
「更に米中の貿易摩擦による経済への影響などもあり、今後も不透明な状況が断続的に起こりうるものと考えられます。」くらいにするのが適切だろう(最少の手直しにすれば「断続的に不透明な状況で推移する。」)会社関係者でご覧の方があったら善処されたい。
話を戻そう。要するに、会社はコロナの影響、米中貿易摩擦などをかなり深刻にとらえていると思われる。しかし、コロナは予断を許さない状況であるのは言うまでもないが、とは言え、ワクチン接種は、いくら政府が頼りなくても、いやでも10月、11月には大半の国民が接種済みになり、それなりにコロナも下火になるくらいの見通しは持ってよかろう。米中貿易摩擦も、ことさら業績予想を下げる要因にするのはどうか。
以上のようなわけで、実際は減益ではなく増益になるとみるのが妥当だろう。
こういうぼんやりした根拠以外でもいい材料がある。
同社は想定為替レートを今期以降について期中平均で1ドル109.0円にしている(決算短信)。最新のレートは109.592円だから、0.592円、円安になっている。
これによって売り上げ、利益がどう変わるかを計算してみよう。
今期の予想売上は178.838億円。輸出比率を68%(2020年6月期)とすると輸出額は121.3億円。
これは1ドル109.0円が109.592円になった場合、121.3(億円)÷109.0(円)×109.592(円)=121.959(億円)
になる。つまり差額の0.659億円≒0.66億円、経常利益が増加するわけである。ドル建て以外の輸出もあるだろうから、それなりの目減りはあるだろうが、それでも経常利益9.53億円(会社予想)が10億円前後になる効果はある。
次に配当について。
2021年6月期の配当は前の期比9円増配の45円にした。そして22年6月期予想はさらに13円増配の58円にした。これは会社が配当性向30%以上を標榜してる(はず)ので、そうなるのである。
となると、どういうことになるか。2022年6月期の予想1株利益(もちろん名目値)は190.87円(決算短信)。
予想経常利益9.53億円にもとづくものである。
予想経常利益が前期と同じ10.67億円の場合=予想1株利益は213.7円 この場合、配当は64円
予想経常利益が前期比増益で11.50億円の場合=予想1株利益は230.3円 この場合、配当は69円
獲らぬ狸の皮算用をしようというのではない。こういう高配当利回りの銘柄の場合、利回りが株価に大きく影響するから、こういう計算をしているのである。
クレステックの株価は1196円。配当の違いによる、それぞれの利回りは以下の通り。
配当58円→4.85%
配当64円→5.35%
配当69円→5.77%
同社の21年6月期、22年6月期の配当は37円~48円予想だった(四季報)。四季報の場合やや高めの予想が多いので、これを40円としよう。この場合利回りは3.34%になる。
また、通常、減配懸念があったり業績見通しが暗いといった場合を除くと、利回りの上限は現時点では4%強くらいとみていいだろう。言い換えれば、現在の株価で計算した利回りが、それより高ければ、最低でも利回り4%強(以下では4.2%とした)になるまで株価は上げる可能性が大きいということである。
配当58円・利回り4.2%→株価1381円
配当64円・利回り4.2%→株価1524円
配当69円・利回り4.2%→株価1643円
【相場について】
13日の相場は小動きだったわけだが、道場銘柄はまずまずの動きだった。
東和ハイシス(推)は3355△85の高値引け。オンライン資格確認システムが材料のわけだが、同社の場合、資格確認だけではなく、
>クラウド予約システムを中心とした「Clinic Smileコネクト」、スマホ1つで受付(診察券)、オンライン診療が可能な「Clinic Smile One」の販売促進及び、クラウドを活用した新機能のソフトと既存の歯科電子カルテ統合システムを結合させたシステム「It's HiDental World」の商品開発に取り組んでまいりました。(決算短信)
というように、歯科医療業界のオンライン化、IT化に率先して取り組み、今それが花開こうとしているのかもしれない。別れた女性の悪口を言うようで、なんだが、歯科医院に物品を販売して伸びてきた歯愛メディカル(かつての推奨銘柄)と比べた場合、この点、現時点の勢いで大きく上回るわけである。
KIスターは買い気配のまま寄らず大引けで6130△1000のストップ高比例配分。PTSで6385△255。
国産木材の調達で一緒に協会を結成している三栄建築も1962△20と上げた。その子会社のシード平和(推)は778▼8と3日続落となったが、反発近しとみる。
AMGは945△20の高値引け。8.12日付けで書いたように、今期業績予想は超控えめで大幅上方修正必至とみてよいだろう。
今期予想経常利益が会社予想の9.80億円(前期は9.78億円)でなく11.0億円になるとすると実質1株利益は268円。945円の時価はPERは3.81倍になってしまう。配当利回りの下限を4%強と書いたが、PERにも配当利回り同様、下限はある。大幅減益見通しとか業務内容が先行き暗いとかでない限り現時点では4.5倍強くらいとみていいだろう。
1株利益を前記よりよりやや控えめに250円としてPER4.5倍なら株価は1125円になる。年初来高値1020円更新の可能性は十分あるとみる。
8月15日 21時26分記
さらにその前にアドベンチャーの決算について。
前期(2021年6月期)決算については、8.11日引け後に税引き利益では6.50億円予想→9.20億円予想への上方修正済み。これを受けた12日の株価は7220▼80、また13日は6890▼330。
そして13日引け後、前期決算を発表、併せて今期(2022年6月期)予想を発表したわけだが、前期は小幅増額の9.29億円で当然の数字だったが、今期予想は16.50億円(四季報予想は15.50億円)と、77.4%増益の、素晴らしいものだった。
PTSでは7201△311。(出来高は100株だが、7130円に200株の買い、売りは7397円に100株なので、それなりの信憑性はあろう)
【クレステックの決算】
13日引け後に2021年6月期決算、および22年6月期決算予想を発表。
前期は売上・利益とも予想を大きく上回った。
経常利益は7.75億円予想→10.67億円(実績)
ただ22年6月期は9.53億円と減益を予想している。
これをどうとらえるか。
>国内では変異株による新型コロナウィルスの感染が再拡大している状況下、(中略)いまだコロナ禍による不透明な部分も多く、更に米中の貿易摩擦による経済への影響など、断続的に不透明な状況が推移するものと考えられます。(決算短信)
注=「断続的に不透明な状況が推移する」という表現は不適切だろう。近年「推移」という語の使い方が、特に株式市場関連でおかしくなっていると感じるので、あえて一言する次第だ。
「更に米中の貿易摩擦による経済への影響などもあり、今後も不透明な状況が断続的に起こりうるものと考えられます。」くらいにするのが適切だろう(最少の手直しにすれば「断続的に不透明な状況で推移する。」)会社関係者でご覧の方があったら善処されたい。
話を戻そう。要するに、会社はコロナの影響、米中貿易摩擦などをかなり深刻にとらえていると思われる。しかし、コロナは予断を許さない状況であるのは言うまでもないが、とは言え、ワクチン接種は、いくら政府が頼りなくても、いやでも10月、11月には大半の国民が接種済みになり、それなりにコロナも下火になるくらいの見通しは持ってよかろう。米中貿易摩擦も、ことさら業績予想を下げる要因にするのはどうか。
以上のようなわけで、実際は減益ではなく増益になるとみるのが妥当だろう。
こういうぼんやりした根拠以外でもいい材料がある。
同社は想定為替レートを今期以降について期中平均で1ドル109.0円にしている(決算短信)。最新のレートは109.592円だから、0.592円、円安になっている。
これによって売り上げ、利益がどう変わるかを計算してみよう。
今期の予想売上は178.838億円。輸出比率を68%(2020年6月期)とすると輸出額は121.3億円。
これは1ドル109.0円が109.592円になった場合、121.3(億円)÷109.0(円)×109.592(円)=121.959(億円)
になる。つまり差額の0.659億円≒0.66億円、経常利益が増加するわけである。ドル建て以外の輸出もあるだろうから、それなりの目減りはあるだろうが、それでも経常利益9.53億円(会社予想)が10億円前後になる効果はある。
次に配当について。
2021年6月期の配当は前の期比9円増配の45円にした。そして22年6月期予想はさらに13円増配の58円にした。これは会社が配当性向30%以上を標榜してる(はず)ので、そうなるのである。
となると、どういうことになるか。2022年6月期の予想1株利益(もちろん名目値)は190.87円(決算短信)。
予想経常利益9.53億円にもとづくものである。
予想経常利益が前期と同じ10.67億円の場合=予想1株利益は213.7円 この場合、配当は64円
予想経常利益が前期比増益で11.50億円の場合=予想1株利益は230.3円 この場合、配当は69円
獲らぬ狸の皮算用をしようというのではない。こういう高配当利回りの銘柄の場合、利回りが株価に大きく影響するから、こういう計算をしているのである。
クレステックの株価は1196円。配当の違いによる、それぞれの利回りは以下の通り。
配当58円→4.85%
配当64円→5.35%
配当69円→5.77%
同社の21年6月期、22年6月期の配当は37円~48円予想だった(四季報)。四季報の場合やや高めの予想が多いので、これを40円としよう。この場合利回りは3.34%になる。
また、通常、減配懸念があったり業績見通しが暗いといった場合を除くと、利回りの上限は現時点では4%強くらいとみていいだろう。言い換えれば、現在の株価で計算した利回りが、それより高ければ、最低でも利回り4%強(以下では4.2%とした)になるまで株価は上げる可能性が大きいということである。
配当58円・利回り4.2%→株価1381円
配当64円・利回り4.2%→株価1524円
配当69円・利回り4.2%→株価1643円
【相場について】
13日の相場は小動きだったわけだが、道場銘柄はまずまずの動きだった。
東和ハイシス(推)は3355△85の高値引け。オンライン資格確認システムが材料のわけだが、同社の場合、資格確認だけではなく、
>クラウド予約システムを中心とした「Clinic Smileコネクト」、スマホ1つで受付(診察券)、オンライン診療が可能な「Clinic Smile One」の販売促進及び、クラウドを活用した新機能のソフトと既存の歯科電子カルテ統合システムを結合させたシステム「It's HiDental World」の商品開発に取り組んでまいりました。(決算短信)
というように、歯科医療業界のオンライン化、IT化に率先して取り組み、今それが花開こうとしているのかもしれない。別れた女性の悪口を言うようで、なんだが、歯科医院に物品を販売して伸びてきた歯愛メディカル(かつての推奨銘柄)と比べた場合、この点、現時点の勢いで大きく上回るわけである。
KIスターは買い気配のまま寄らず大引けで6130△1000のストップ高比例配分。PTSで6385△255。
国産木材の調達で一緒に協会を結成している三栄建築も1962△20と上げた。その子会社のシード平和(推)は778▼8と3日続落となったが、反発近しとみる。
AMGは945△20の高値引け。8.12日付けで書いたように、今期業績予想は超控えめで大幅上方修正必至とみてよいだろう。
今期予想経常利益が会社予想の9.80億円(前期は9.78億円)でなく11.0億円になるとすると実質1株利益は268円。945円の時価はPERは3.81倍になってしまう。配当利回りの下限を4%強と書いたが、PERにも配当利回り同様、下限はある。大幅減益見通しとか業務内容が先行き暗いとかでない限り現時点では4.5倍強くらいとみていいだろう。
1株利益を前記よりよりやや控えめに250円としてPER4.5倍なら株価は1125円になる。年初来高値1020円更新の可能性は十分あるとみる。
8月15日 21時26分記
2021.08.13
クレステックが連続大増配を発表
13日の相場は小動きだったが、道場銘柄は堅調なものが多く、11日の急落分を多少なりと取り戻した。戦犯ともいうべき東和ハイシス(推)は3355△85と続伸、本格反騰に向け動きを本格化させてきたようだ。
この辺のことは、次回に譲り、ここでは13日に決算を発表したクレステック(「新四季報銘柄」)についてのみ、簡単に書いておこう。
引け後、2021年6月期決算と22年6月期予想を発表した。
21年6月期の経常利益は会社計画の7.75億円に対し10.67億円(前期比62.6%の増益)だった。22年6月期予想は9.53億円の減益予想だが、これは前期があまりに良かったので、超控えめにしただけのことだろう。こう推理する理由等については次回に。
決算数字並みに注目すべきは配当だ。
22年6月期は45円(21年6月期は36円)に増配、さらに、23年6月期はなんと58円にするというのだ。
13日の終値1196円で計算すると、配当利回りは4.85%にもなる。
PTSでは現在1283△87。
しかしこんなものでは終わらないかもしれないので、お楽しみに。
8月13日 22時47分記
この辺のことは、次回に譲り、ここでは13日に決算を発表したクレステック(「新四季報銘柄」)についてのみ、簡単に書いておこう。
引け後、2021年6月期決算と22年6月期予想を発表した。
21年6月期の経常利益は会社計画の7.75億円に対し10.67億円(前期比62.6%の増益)だった。22年6月期予想は9.53億円の減益予想だが、これは前期があまりに良かったので、超控えめにしただけのことだろう。こう推理する理由等については次回に。
決算数字並みに注目すべきは配当だ。
22年6月期は45円(21年6月期は36円)に増配、さらに、23年6月期はなんと58円にするというのだ。
13日の終値1196円で計算すると、配当利回りは4.85%にもなる。
PTSでは現在1283△87。
しかしこんなものでは終わらないかもしれないので、お楽しみに。
8月13日 22時47分記
2021.08.12
KIスターPTSストップ高で戸建て住宅株人気再燃も
12日の相場は、日経平均の場合、高寄り後まもなく209円高まであったわけだが、その後は下げる一方で、結局終値は最安値に近い55円(0.20%)安だった。TOPIXは0.03%安。騰落銘柄数では、わずかに値上がり銘柄のほうが多かった。
JQ指数は0.10%安だが、こちらも値上がり銘柄数のほうが多かった。マザーズは1.14%と大きく下げ値下がり銘柄も値上がり銘柄の1.5倍あった。
道場銘柄も、前日大きく下げた銘柄中心に大幅高で始まったが、その後は日経平均同様、上げ幅を急縮小し、最後は、トータルではほぼとんとんという冴えない結果となった。
無茶苦茶と言うかハチャメチャと言うかの相場のわけだが、典型的なじげん(推)の値動きを見ておこう。
440△7で始まり直後に417▼16まで急落、ところが9時15分には468△35まで暴騰。しかしその後は再び前日比でマイナスになる場面もあって終値は436△3。なんともはやという値動きではあった。
東和ハイシス(推)は高寄り後3350△110まであったが3240±0まで下げる場面があって終値は3370△30。病み上がりなので今日のところは、こんなものだろうが、長い下髭を出して反騰体制は整った。ここから急速に戻す展開と読む。
好決算を受け、素直に上げて終えたのはAMG。高寄り後も堅調に推移、終値は925△32。出来高も前日の3倍以上に急増、今後に期待を持たせる動きだった。このほか、フォーライフ、フライングガーデンなども、何とかプラスで終え、好決算組は、それなりの動きだった。上げ幅は小さいが、これは、まさに地合いのなせる業ということだろう。
私が持ち株がほとんどないような銘柄に限って大きく上げる。
グローブライドは好決算等から8.06日(金)6410△1000のストップ高となったわけだが、10日もストップ高、11日、12日も上げ12日は7710△250。
また12日引け後、好決算を発表したKIスター不がPTSで6130△100のストップ高となっている。
戸建て住宅株はAMG、フォーライフのほか三栄建築も1942△21と上げたが、シード平和(推)、イーグランドは下げた。KIスターが刺激になって、人気になるのを期待しよう。
新四季報銘柄のシスロケ、ソフィアHDが、興味深い値動きをした。
シスロケは、ここ快調に上げているわけだが、11日には年初来高値となる1840円をつけている。12日は1836円まであって1804△4と続伸、一段高が期待できそうだ。
ソフィアは6.25日に1524円の戻り高値をつけた後8.03日には1232円まであった。12日は1340△95まであって1300△40で、久しぶりに出来高もかなり増えた。調整十分でここから面白そうだ。
UTグループなどの人材派遣はそろって下げたわけだが、UTグループはPTSで2980.1△110.1と大きく上げている。決算はやや期待外れだったわけだが、見直し機運が高まるか。同様、やや期待外れの決算で売られたユアサ商事も12日は3085△70まであって3045△30。
8月12日 23時50分記
JQ指数は0.10%安だが、こちらも値上がり銘柄数のほうが多かった。マザーズは1.14%と大きく下げ値下がり銘柄も値上がり銘柄の1.5倍あった。
道場銘柄も、前日大きく下げた銘柄中心に大幅高で始まったが、その後は日経平均同様、上げ幅を急縮小し、最後は、トータルではほぼとんとんという冴えない結果となった。
無茶苦茶と言うかハチャメチャと言うかの相場のわけだが、典型的なじげん(推)の値動きを見ておこう。
440△7で始まり直後に417▼16まで急落、ところが9時15分には468△35まで暴騰。しかしその後は再び前日比でマイナスになる場面もあって終値は436△3。なんともはやという値動きではあった。
東和ハイシス(推)は高寄り後3350△110まであったが3240±0まで下げる場面があって終値は3370△30。病み上がりなので今日のところは、こんなものだろうが、長い下髭を出して反騰体制は整った。ここから急速に戻す展開と読む。
好決算を受け、素直に上げて終えたのはAMG。高寄り後も堅調に推移、終値は925△32。出来高も前日の3倍以上に急増、今後に期待を持たせる動きだった。このほか、フォーライフ、フライングガーデンなども、何とかプラスで終え、好決算組は、それなりの動きだった。上げ幅は小さいが、これは、まさに地合いのなせる業ということだろう。
私が持ち株がほとんどないような銘柄に限って大きく上げる。
グローブライドは好決算等から8.06日(金)6410△1000のストップ高となったわけだが、10日もストップ高、11日、12日も上げ12日は7710△250。
また12日引け後、好決算を発表したKIスター不がPTSで6130△100のストップ高となっている。
戸建て住宅株はAMG、フォーライフのほか三栄建築も1942△21と上げたが、シード平和(推)、イーグランドは下げた。KIスターが刺激になって、人気になるのを期待しよう。
新四季報銘柄のシスロケ、ソフィアHDが、興味深い値動きをした。
シスロケは、ここ快調に上げているわけだが、11日には年初来高値となる1840円をつけている。12日は1836円まであって1804△4と続伸、一段高が期待できそうだ。
ソフィアは6.25日に1524円の戻り高値をつけた後8.03日には1232円まであった。12日は1340△95まであって1300△40で、久しぶりに出来高もかなり増えた。調整十分でここから面白そうだ。
UTグループなどの人材派遣はそろって下げたわけだが、UTグループはPTSで2980.1△110.1と大きく上げている。決算はやや期待外れだったわけだが、見直し機運が高まるか。同様、やや期待外れの決算で売られたユアサ商事も12日は3085△70まであって3045△30。
8月12日 23時50分記
2021.08.11
東和ハイシスが好決算で売り叩かれる/AMGは暴騰の可能性
決算発表が連日続いているわけだが、これに対する株価の反応が、なんともはやというものが珍しくなく(むしろそのほうが多いと言っていいかもしれない)、私を含め、多くの投資家が困惑していると思われる。
【10日発表組】
・フライングガーデン=引け後、文句のない好決算(第1四半期)を発表(前稿参照)。
11日は1634▼28と安寄りするありさま。終値は1678△16。
鎌倉雄介のみる妥当値=1752△90
・シード平和(推)=引け後2021年6月期決算、および21年6月期予想を発表。全体としてまずまずの内容。期待も高いとみるとややシビアな反応もありうる。終値は789▼22
鎌倉雄介のみる妥当値=806▼5
・オーウイル)=引け後、第1四半期決算及び通期予想を発表。経常利益は第1四半期で中間期予想を1割以上超過(通期予想は据え置き)。終値は1085△40
鎌倉雄介のみる妥当値=1100△55
【11日発表組】
・東和ハイシス(推)=13時00分に2021年9月期の第3四半期決算を発表。順調な内容で、通期予想は据え置いたが、このペースなら上方修正の可能性が極めて大きいという内容。終値は3240▼275
鎌倉雄介のみる妥当値=3590△75
・ウチヤマ(推)=12時00分に第1四半期決算を発表(通期予想は出さず)。
前年同期比で経常赤字幅が大きく減少していて、まずは好決算。終値は358△10
鎌倉雄介のみる妥当値=363△15
・じげん(推)=引け後、第1四半期決算を発表(通期予想は出さず)。
税引き前利益は前年同期比55.8%の増益。株価はPTSで452△19
鎌倉雄介のみる妥当値=まあPTSくらいのものか。
・フォーライフ=引け後、第1四半期決算を発表(通期予想は据え置き)。
経常利益は前年同期比2.2倍だったが前期比0.4%増益予想の通期予想はそのまま。大幅増額されて着地必至だろう。
株価はPTSで11日終値と同値に100株の売り物。
鎌倉雄介のみる妥当値=1280△32
・AMG=引け後、引け後、第1四半期決算を発表(通期予想は据え置き)。
文句のない好決算(後述)だった。
株価はPTSで900△7
鎌倉雄介のみる妥当値=973△80
8月11日 23時58分記
以上のように、決算で異常な反応が多発しているわけだが、これは個人投資家が昔と比べ大きく変質していることにも、一因があろう。手数料の激安化、数万円から買えることでファンダメンタルズなど見ずにお手軽に売買する投資家が激増していると思われる。
困ったことだが、基本的には、いずれはファンダメンタルズに基づく妥当な株価になると信じてやっていくしかない。中には永遠におかしな株価のままなのではという恐怖にかられるような銘柄(1例を挙げればオプテックス)も出てくるが、もしそうだとしても、あくまでそれは例外である。
【東和ハイシス】
10-6月期の経常利益は4.31億円だった。前年同期比15.0%の増益。決算短信にもあるように、オンライン資格確認システムが好調のわけだが、これは営業開始時期からして下半期に入ってからしり上がりに受注が伸びるので7-9月期は期待できる。3-6月期の経常利益は1.33億円だったのだから通期の経常利益は4.31億円(10-6月期分)+1.33億円=5.64億円は最低ラインだ。おそらく5.7億円~6.00億円程度になろう。これは会社予想の5.15億円をかなり上回る。さらに、2022年9月期はオンライン資格確認システムがフルに寄与するので7億円前後は期待できよう(四季報予想は6.60億円だが前期予想5.20億円に基づくもの)。
かくして、11日の急落は実態を知らない投資家の決算即売り反応のなせる業だったということになろう。
【AMG]
2022年3月期の第1四半期の経常利益は、前年同期の0.87億円の赤字から2.37億円の黒字になった。もっと驚かされるのは売り上げで前年同期の6.89億円が36.19億円に激増している。決算短信を見ても、マンションの引き渡しが前倒しになったといった特殊要因は見当たらない。引き渡し36戸で通期160戸計画だから、売り上げは下期集中(四季報)の会社なのである。
さて第1四半期の経常利益が2.37億円だったわけだが中間期の会社計画が1.90億円だから、これすら24.7%も上回ったわけである。
決算短信は新型コロナの影響(実際はほとんどないようだが)を恐れるような文言だらけで、これを不安定要因に、通期業績を据え置いていると推定できる。
しかし、同社に限らず、戸建て住宅やマンション業者で、コロナの悪影響を大きくとらえているところなど、ほぼないだろう。むしろテレワーク等で需要は戸建てに向かっている。マンションも市況はいい。同社が子会社化したTAKI HOUSE(戸建て)は快進撃が続いていて、AMGの好業績に大きく貢献している。
というわけで、今期の経常利益は微増益の9.80億円ではなく、固めに見ても11億円、場合によっては12億円超もあるのではないか。
四季報の悲観的な書きぶり(「資材価格上昇運の転嫁できず伸び悩む。営業益小幅増どまり。」)もあって、戸建て住宅株人気も乗れず株価は低迷していたわけだが、この好決算で見直されて当然で、1020円の年初来高値を大きく更新する大相場に発展する可能性があろう。
8月12日 0時52分記
【10日発表組】
・フライングガーデン=引け後、文句のない好決算(第1四半期)を発表(前稿参照)。
11日は1634▼28と安寄りするありさま。終値は1678△16。
鎌倉雄介のみる妥当値=1752△90
・シード平和(推)=引け後2021年6月期決算、および21年6月期予想を発表。全体としてまずまずの内容。期待も高いとみるとややシビアな反応もありうる。終値は789▼22
鎌倉雄介のみる妥当値=806▼5
・オーウイル)=引け後、第1四半期決算及び通期予想を発表。経常利益は第1四半期で中間期予想を1割以上超過(通期予想は据え置き)。終値は1085△40
鎌倉雄介のみる妥当値=1100△55
【11日発表組】
・東和ハイシス(推)=13時00分に2021年9月期の第3四半期決算を発表。順調な内容で、通期予想は据え置いたが、このペースなら上方修正の可能性が極めて大きいという内容。終値は3240▼275
鎌倉雄介のみる妥当値=3590△75
・ウチヤマ(推)=12時00分に第1四半期決算を発表(通期予想は出さず)。
前年同期比で経常赤字幅が大きく減少していて、まずは好決算。終値は358△10
鎌倉雄介のみる妥当値=363△15
・じげん(推)=引け後、第1四半期決算を発表(通期予想は出さず)。
税引き前利益は前年同期比55.8%の増益。株価はPTSで452△19
鎌倉雄介のみる妥当値=まあPTSくらいのものか。
・フォーライフ=引け後、第1四半期決算を発表(通期予想は据え置き)。
経常利益は前年同期比2.2倍だったが前期比0.4%増益予想の通期予想はそのまま。大幅増額されて着地必至だろう。
株価はPTSで11日終値と同値に100株の売り物。
鎌倉雄介のみる妥当値=1280△32
・AMG=引け後、引け後、第1四半期決算を発表(通期予想は据え置き)。
文句のない好決算(後述)だった。
株価はPTSで900△7
鎌倉雄介のみる妥当値=973△80
8月11日 23時58分記
以上のように、決算で異常な反応が多発しているわけだが、これは個人投資家が昔と比べ大きく変質していることにも、一因があろう。手数料の激安化、数万円から買えることでファンダメンタルズなど見ずにお手軽に売買する投資家が激増していると思われる。
困ったことだが、基本的には、いずれはファンダメンタルズに基づく妥当な株価になると信じてやっていくしかない。中には永遠におかしな株価のままなのではという恐怖にかられるような銘柄(1例を挙げればオプテックス)も出てくるが、もしそうだとしても、あくまでそれは例外である。
【東和ハイシス】
10-6月期の経常利益は4.31億円だった。前年同期比15.0%の増益。決算短信にもあるように、オンライン資格確認システムが好調のわけだが、これは営業開始時期からして下半期に入ってからしり上がりに受注が伸びるので7-9月期は期待できる。3-6月期の経常利益は1.33億円だったのだから通期の経常利益は4.31億円(10-6月期分)+1.33億円=5.64億円は最低ラインだ。おそらく5.7億円~6.00億円程度になろう。これは会社予想の5.15億円をかなり上回る。さらに、2022年9月期はオンライン資格確認システムがフルに寄与するので7億円前後は期待できよう(四季報予想は6.60億円だが前期予想5.20億円に基づくもの)。
かくして、11日の急落は実態を知らない投資家の決算即売り反応のなせる業だったということになろう。
【AMG]
2022年3月期の第1四半期の経常利益は、前年同期の0.87億円の赤字から2.37億円の黒字になった。もっと驚かされるのは売り上げで前年同期の6.89億円が36.19億円に激増している。決算短信を見ても、マンションの引き渡しが前倒しになったといった特殊要因は見当たらない。引き渡し36戸で通期160戸計画だから、売り上げは下期集中(四季報)の会社なのである。
さて第1四半期の経常利益が2.37億円だったわけだが中間期の会社計画が1.90億円だから、これすら24.7%も上回ったわけである。
決算短信は新型コロナの影響(実際はほとんどないようだが)を恐れるような文言だらけで、これを不安定要因に、通期業績を据え置いていると推定できる。
しかし、同社に限らず、戸建て住宅やマンション業者で、コロナの悪影響を大きくとらえているところなど、ほぼないだろう。むしろテレワーク等で需要は戸建てに向かっている。マンションも市況はいい。同社が子会社化したTAKI HOUSE(戸建て)は快進撃が続いていて、AMGの好業績に大きく貢献している。
というわけで、今期の経常利益は微増益の9.80億円ではなく、固めに見ても11億円、場合によっては12億円超もあるのではないか。
四季報の悲観的な書きぶり(「資材価格上昇運の転嫁できず伸び悩む。営業益小幅増どまり。」)もあって、戸建て住宅株人気も乗れず株価は低迷していたわけだが、この好決算で見直されて当然で、1020円の年初来高値を大きく更新する大相場に発展する可能性があろう。
8月12日 0時52分記
2021.08.10
イーグランドが高値更新、フライングG、オーウィイルは好決算
10日の相場は日経平均だけ見ていると、大山鳴動ネズミ一匹という表現がぴったりだった、67円高で始まり、その後はぐんぐん上げ幅を拡大、309円高まであったが、前場後半には早くも失速、後場半ばにはマイナス圏まで下げ、終値は68円(0.24%)高。TOPIXは0.36%高。ソニー、ファナック、三井不などの主力大型株に下げるものが多く、このような数字になったが、騰落銘柄数的には値上がり銘柄は値下がり銘柄の1.7倍弱あり、小型株の多くは上げた。
JQ指数は1.04%高、マザーズ指数は1.74%高だった。マザーズで値上がり銘柄が8割近くもあり指数もかなりのプラスになったのは、小型株にとって明るい出来事と言っていいだろう。
小型株優位の流れに乗って、道場銘柄は、大半の銘柄が上げ、トータルでも大幅なプラスとなった。
イーグランド(推)は年初来高値更新の1353円まであって1339△51。8.01日の稿で書いたように、まずは1553円どころを念頭に対処。
シード平和(推)は811△21と反発。引け後、2021年6月期決算を発表。併せて22年6月期予想を公表した。21年6月期については7.16日(金)に公表済み。通常、この数字と実際の数字はほとんど差が生じないものだが、今回は経常利益が18.89億円予想(7.16日予想)に対し19.05億円と少し上回った。また私がその可能性を指摘しておいたわけだが、配当についても21年6月期3円増配の13円(7.16日公表済み)にするのに続けて22年6月期も2円増配し15円にするとした。
注目の22年6月期業績予想だが前期比、営業利益は9.0%増、経常利益は3.9%増を見込む。史上最高益後であり、立派な数字だろう。経常利益の伸びが小さく感じられるかもしれないが、営業利益の伸びに注目すべきだろう。売り上げに至っては19.8%の大幅増を見込んでおり、「関西トップクラスの総合建設会社」(中計)の一歩を踏み出すものだろう。
フルキャスト(8.06日引け後好決算を発表)2358△191、アウトソーシング1896△89とともに大幅高となったが、やや期待外れの決算を06日引け後発表のUTグループは2910▼230まであって3110▼30。
アドベンチャー、オープンハウス、じげん(推)など、旅行関連は、そろって大幅高。コロナは深刻ながら、旅行・宿泊の予約状況は比較的堅調という報道が好感されたか。
幼児活動(推)は1132△17と3立会日ぶりに反発。小学校では1人の教員が全教科を教えるのが原則だったわけだが、今年1月、3教科(外国語、理科、数学)について2022年度をめどに教科担任制にすることを中教審が答申している。
それが、7月、体育も教科担任制にする案を文科省の有識者会議でまとめた。これは幼児活動の強力な追い風になる可能性があるのではないか、というのが私が幼児活動に着目する理由である。詳しくは後日。
オーウイルは1045△12。引け後2022年3月期の第1四半期決算を発表。経常利益は前年同期の2.5倍強の3.54億円。通期予想の6.4億円は据え置いたが、第1四半期だけで中間期予想の3.3億円を大きく上回ったわけで、通期の大幅上方修正は必至とみていい。
PTSでは1082△37。
フライングガーデンも引け後2022年3月期の第1四半期決算を発表。経常利益は前年同期の2.28億円の赤字から黒字転換、1.72億円だった。通期予想は前年度の2.92億円に対し、24.7%増益の3.65億円予想。四季報予想が減益予想の2.20億円だから、これを大きく上回るわけである。また第1四半期1.72億円を1年分の4倍にすれば6.88億円。ここまではどうかだが、会社予想の3.65億円は大きく上回るのはほぼ確実だろう。それほどの好決算とも思えぬラウンドワン(8.05日引け後発表)が06日の51円高に続き1186△103と急騰しているのだから、文句のない好決算だったフライングGは暴騰して、何らおかしくない。
8月10日 23時58分記
JQ指数は1.04%高、マザーズ指数は1.74%高だった。マザーズで値上がり銘柄が8割近くもあり指数もかなりのプラスになったのは、小型株にとって明るい出来事と言っていいだろう。
小型株優位の流れに乗って、道場銘柄は、大半の銘柄が上げ、トータルでも大幅なプラスとなった。
イーグランド(推)は年初来高値更新の1353円まであって1339△51。8.01日の稿で書いたように、まずは1553円どころを念頭に対処。
シード平和(推)は811△21と反発。引け後、2021年6月期決算を発表。併せて22年6月期予想を公表した。21年6月期については7.16日(金)に公表済み。通常、この数字と実際の数字はほとんど差が生じないものだが、今回は経常利益が18.89億円予想(7.16日予想)に対し19.05億円と少し上回った。また私がその可能性を指摘しておいたわけだが、配当についても21年6月期3円増配の13円(7.16日公表済み)にするのに続けて22年6月期も2円増配し15円にするとした。
注目の22年6月期業績予想だが前期比、営業利益は9.0%増、経常利益は3.9%増を見込む。史上最高益後であり、立派な数字だろう。経常利益の伸びが小さく感じられるかもしれないが、営業利益の伸びに注目すべきだろう。売り上げに至っては19.8%の大幅増を見込んでおり、「関西トップクラスの総合建設会社」(中計)の一歩を踏み出すものだろう。
フルキャスト(8.06日引け後好決算を発表)2358△191、アウトソーシング1896△89とともに大幅高となったが、やや期待外れの決算を06日引け後発表のUTグループは2910▼230まであって3110▼30。
アドベンチャー、オープンハウス、じげん(推)など、旅行関連は、そろって大幅高。コロナは深刻ながら、旅行・宿泊の予約状況は比較的堅調という報道が好感されたか。
幼児活動(推)は1132△17と3立会日ぶりに反発。小学校では1人の教員が全教科を教えるのが原則だったわけだが、今年1月、3教科(外国語、理科、数学)について2022年度をめどに教科担任制にすることを中教審が答申している。
それが、7月、体育も教科担任制にする案を文科省の有識者会議でまとめた。これは幼児活動の強力な追い風になる可能性があるのではないか、というのが私が幼児活動に着目する理由である。詳しくは後日。
オーウイルは1045△12。引け後2022年3月期の第1四半期決算を発表。経常利益は前年同期の2.5倍強の3.54億円。通期予想の6.4億円は据え置いたが、第1四半期だけで中間期予想の3.3億円を大きく上回ったわけで、通期の大幅上方修正は必至とみていい。
PTSでは1082△37。
フライングガーデンも引け後2022年3月期の第1四半期決算を発表。経常利益は前年同期の2.28億円の赤字から黒字転換、1.72億円だった。通期予想は前年度の2.92億円に対し、24.7%増益の3.65億円予想。四季報予想が減益予想の2.20億円だから、これを大きく上回るわけである。また第1四半期1.72億円を1年分の4倍にすれば6.88億円。ここまではどうかだが、会社予想の3.65億円は大きく上回るのはほぼ確実だろう。それほどの好決算とも思えぬラウンドワン(8.05日引け後発表)が06日の51円高に続き1186△103と急騰しているのだから、文句のない好決算だったフライングGは暴騰して、何らおかしくない。
8月10日 23時58分記
2021.08.08
東京都とのコロナ重症者は国基準では20倍に
新型コロナの日本の感染状況が深刻だ。ただ、死亡者数は1日当たり10人前後で推移、特に増加しているわけではない。今、深刻なのは重症患者の急増と、それに対して重症病床が全く足りていないことである。
「重症者」の定義
国=(1)ICUで治療(2)人工呼吸器を使用(3)体外式膜型人工肺(ECMO=エクモ)を使用――のいずれかに当てはまる場合(2020年4月下旬に出した自治体向け通知)
東京都=(2)と(3)に該当しないICU患者を重症者の集計から除外(2020年4.27日より)。
東京都の言い分・言い訳=病床の空き状況などの都合で重症でない患者が一時的にICUに入るケースがあり、専門家から「適切に実態を把握するにはICU患者を含めない方がよい」と助言を受けたという。
都の担当者は19日夜、「定義の変更は厚労省にも報告していた。省内の部署間で伝わっていなかったのではないか」と説明。20日以降、毎週木曜日に厚労省の定義に基づいた重症者数を同省に報告すると譲歩しつつ、今後も都としての毎日の集計にはICU患者を含めない方針を示した。
問題なのは、毎日、東京都が発表する重症者数とICUを含めた重症者数とでは、とんでもない違いが、今や生じているということである。
>(2020年)8月19日時点で都が発表している都内の重症者は32人だが、都の担当者は「ICU患者を含めると10人前後増えるとみられる」と説明する。
ICUで治療する重症患者数は8月下旬に3千人を超える(東大の沖田准教授らの研究チーム)という(8月中旬に1日の新規感染者数が1万人を超えるという東京都の推計に基づいて算出)(日経8.07日朝刊3面)
ちなみに東京都が毎日発表している重症者数は8.08日時点で151人(重症者病床数392床)。
詳しく、正確に説明すると、面倒なので、要点だけ書こう。
要するに、東京都は危機感をあらわにしつつ、上記のような重症者は余裕があるかのような数字を出していて、大問題だということである。マスコミにしても、「毎週木曜日には厚労省の定義に基づいた重症者数をを同省に報告する」と東京都が言っているのだから、その数字をもっと赤裸々に明らかにするべきである。
私の調べ方が不十分な可能性はあるが、都の「新型コロナウイルス感染症対策サイト」には厚労省の定義に基づいた重症者数は出ていない。
重症者は昨年8月時点(下記上段)から本年8月時点(下記下段)に激増しているわけである。
東京都基準= 32人/国基準=約 42人
東京都基準=151人/国基準=3000人超(7.28日に3000人超=産経7.29日配信)
都基準なら増加率は5倍弱だが、国基準では同80倍弱になっているのである。
また絶対数でも国基準は都基準の約20倍にもなるのである。1年前は両者の差はそれほどではなかったが、今ではもう全然別物くらいの差になっているのに、誰も明らかにしない(少なくとも分かりやすく問題意識を持った形では)という摩訶不思議なことが起きているわけである。
こんないい加減な、自分に都合のいいデータで政治が行われていて、しかも大多数の国民・都民がそれを知らないのには、怒りを覚える前に、茫然自失してしまうではないか。
ついでに言うと、私が住んでいる鎌倉市の死者数というのが、いくら調べても分からない。それで市に電話して聞いてみると、発表していないという!おいおい、そんなことがあっていいのかと思い、どうして発表しないのか、発表予定はと聞いても要領を得ない。
東京都と言い、鎌倉市と言い、こんな体たらくでは、どんどん世界の2流国になり下がるわけだと、がっくりするばかりである。
簡単に済ますつもりが、長くなってしまいました。
相場については、これに続ける形で後刻。
8月08日 21時59分記
【相場見通し】
06日のNYダウは雇用回復を好感、144ドル(0.41%)高で7.26日につけた史上最高値を更新した。ただしNQは0.40%安。
日経平均先物は70円(0.25%)高。
06日の相場は日経平均は92円(0.33%)高、TOPIXは0.02%高だったが、例によってファストリ高によるもので、騰落銘柄数は値上がり銘柄数がわずかに値下がり銘柄数を上回った程度。
JQ指数は0.42%安、マザーズ指数は0.17%高だった。ただ、騰落銘柄でみると指数がプラスだった2部を含め、3市場とも値下がり銘柄数のほうが多かった。
要するに、市場全体で見ても、無気力閑散相場が続き、値下がり銘柄のほうが多少なりと多かったわけである。
道場銘柄は高安まちまちだったが、シード平和(推)、イーグランド(推)の下げのため、私のポートフォリオでは、ある程度のマイナスということになった。
ただ、この3日間の調整で、調整も終盤に近付いているように思われ、むしろ、今後の相場を楽しみにしていていい局面に来たのはないかと、期待している。
シード平和は3日続落となったが、もう何時反騰に転じるかだけだろう。
イーグランドも、すぐ反発か、もう1、2日調整を入れるかだけのこととみる。
ユアサ商事が一時3020▼145まで売られた(終値は3070▼95)。14時00分に発表した2022年3月期の第1四半期決算が前年同期比で経常34.5%減益だったことが嫌気された。ただし下半期に売り上げが急増するというのが当初からの見通しであり、通期予想も据え置いているので、、そう心配する決算だったとは思われない。10日以降の値動きを見て行きたい。
シスロケは1839△42で年初来高値更新。引け後2022年3月期の第1四半期決算を発表、経常利益は前年同期比2.6%減益予想だった。中間期で12.0%減益予想だから、むしろ好決算だったとみていい。
フルキャストは引け後、2021年12月期決算の中間期決算を発表。中間期、通期予想とも経常利益等、大きく上方修正した。
グローブライドは14時00分に2022年3月期の第1四半期決算を発表。前年同期比638.5%の増益だったが、通期予想も大幅上方修正、さらに増配、株式分割(1対2)とそろい踏みで6410△1000のストップ高。大量の買い物を残しPTSでは6900△400。私はかろうじて100株残し。
東和ハイシス(推)は3525△90と反発した。
オンライン資格確認というのは、要するに医療機関等で、受診者等の健康保険証の資格確認がオンラインで可能になるということのようだ。現状では月が変わるごとに保険証の提示を求められているわけだが、これが不要になるのだろう。マイナンバーカードとか作ってもほとんどメリットを享受できなかったわけだが、オンライン資格確認では、目に見える効果が出る。医療機関等の負担が軽減されるわけだ。その導入で東和ハイシスの「オンライン資格確認システム」が想定以上に大きく伸びているということである。どう見ても株価に強烈なインパクトがあるとみるところだろう。
幼児活動(推)について言及するところまで行き付けなかったが、弱気無用とだけ書いておこう。
8月08日 23時59分記
「重症者」の定義
国=(1)ICUで治療(2)人工呼吸器を使用(3)体外式膜型人工肺(ECMO=エクモ)を使用――のいずれかに当てはまる場合(2020年4月下旬に出した自治体向け通知)
東京都=(2)と(3)に該当しないICU患者を重症者の集計から除外(2020年4.27日より)。
東京都の言い分・言い訳=病床の空き状況などの都合で重症でない患者が一時的にICUに入るケースがあり、専門家から「適切に実態を把握するにはICU患者を含めない方がよい」と助言を受けたという。
都の担当者は19日夜、「定義の変更は厚労省にも報告していた。省内の部署間で伝わっていなかったのではないか」と説明。20日以降、毎週木曜日に厚労省の定義に基づいた重症者数を同省に報告すると譲歩しつつ、今後も都としての毎日の集計にはICU患者を含めない方針を示した。
問題なのは、毎日、東京都が発表する重症者数とICUを含めた重症者数とでは、とんでもない違いが、今や生じているということである。
>(2020年)8月19日時点で都が発表している都内の重症者は32人だが、都の担当者は「ICU患者を含めると10人前後増えるとみられる」と説明する。
ICUで治療する重症患者数は8月下旬に3千人を超える(東大の沖田准教授らの研究チーム)という(8月中旬に1日の新規感染者数が1万人を超えるという東京都の推計に基づいて算出)(日経8.07日朝刊3面)
ちなみに東京都が毎日発表している重症者数は8.08日時点で151人(重症者病床数392床)。
詳しく、正確に説明すると、面倒なので、要点だけ書こう。
要するに、東京都は危機感をあらわにしつつ、上記のような重症者は余裕があるかのような数字を出していて、大問題だということである。マスコミにしても、「毎週木曜日には厚労省の定義に基づいた重症者数をを同省に報告する」と東京都が言っているのだから、その数字をもっと赤裸々に明らかにするべきである。
私の調べ方が不十分な可能性はあるが、都の「新型コロナウイルス感染症対策サイト」には厚労省の定義に基づいた重症者数は出ていない。
重症者は昨年8月時点(下記上段)から本年8月時点(下記下段)に激増しているわけである。
東京都基準= 32人/国基準=約 42人
東京都基準=151人/国基準=3000人超(7.28日に3000人超=産経7.29日配信)
都基準なら増加率は5倍弱だが、国基準では同80倍弱になっているのである。
また絶対数でも国基準は都基準の約20倍にもなるのである。1年前は両者の差はそれほどではなかったが、今ではもう全然別物くらいの差になっているのに、誰も明らかにしない(少なくとも分かりやすく問題意識を持った形では)という摩訶不思議なことが起きているわけである。
こんないい加減な、自分に都合のいいデータで政治が行われていて、しかも大多数の国民・都民がそれを知らないのには、怒りを覚える前に、茫然自失してしまうではないか。
ついでに言うと、私が住んでいる鎌倉市の死者数というのが、いくら調べても分からない。それで市に電話して聞いてみると、発表していないという!おいおい、そんなことがあっていいのかと思い、どうして発表しないのか、発表予定はと聞いても要領を得ない。
東京都と言い、鎌倉市と言い、こんな体たらくでは、どんどん世界の2流国になり下がるわけだと、がっくりするばかりである。
簡単に済ますつもりが、長くなってしまいました。
相場については、これに続ける形で後刻。
8月08日 21時59分記
【相場見通し】
06日のNYダウは雇用回復を好感、144ドル(0.41%)高で7.26日につけた史上最高値を更新した。ただしNQは0.40%安。
日経平均先物は70円(0.25%)高。
06日の相場は日経平均は92円(0.33%)高、TOPIXは0.02%高だったが、例によってファストリ高によるもので、騰落銘柄数は値上がり銘柄数がわずかに値下がり銘柄数を上回った程度。
JQ指数は0.42%安、マザーズ指数は0.17%高だった。ただ、騰落銘柄でみると指数がプラスだった2部を含め、3市場とも値下がり銘柄数のほうが多かった。
要するに、市場全体で見ても、無気力閑散相場が続き、値下がり銘柄のほうが多少なりと多かったわけである。
道場銘柄は高安まちまちだったが、シード平和(推)、イーグランド(推)の下げのため、私のポートフォリオでは、ある程度のマイナスということになった。
ただ、この3日間の調整で、調整も終盤に近付いているように思われ、むしろ、今後の相場を楽しみにしていていい局面に来たのはないかと、期待している。
シード平和は3日続落となったが、もう何時反騰に転じるかだけだろう。
イーグランドも、すぐ反発か、もう1、2日調整を入れるかだけのこととみる。
ユアサ商事が一時3020▼145まで売られた(終値は3070▼95)。14時00分に発表した2022年3月期の第1四半期決算が前年同期比で経常34.5%減益だったことが嫌気された。ただし下半期に売り上げが急増するというのが当初からの見通しであり、通期予想も据え置いているので、、そう心配する決算だったとは思われない。10日以降の値動きを見て行きたい。
シスロケは1839△42で年初来高値更新。引け後2022年3月期の第1四半期決算を発表、経常利益は前年同期比2.6%減益予想だった。中間期で12.0%減益予想だから、むしろ好決算だったとみていい。
フルキャストは引け後、2021年12月期決算の中間期決算を発表。中間期、通期予想とも経常利益等、大きく上方修正した。
グローブライドは14時00分に2022年3月期の第1四半期決算を発表。前年同期比638.5%の増益だったが、通期予想も大幅上方修正、さらに増配、株式分割(1対2)とそろい踏みで6410△1000のストップ高。大量の買い物を残しPTSでは6900△400。私はかろうじて100株残し。
東和ハイシス(推)は3525△90と反発した。
オンライン資格確認というのは、要するに医療機関等で、受診者等の健康保険証の資格確認がオンラインで可能になるということのようだ。現状では月が変わるごとに保険証の提示を求められているわけだが、これが不要になるのだろう。マイナンバーカードとか作ってもほとんどメリットを享受できなかったわけだが、オンライン資格確認では、目に見える効果が出る。医療機関等の負担が軽減されるわけだ。その導入で東和ハイシスの「オンライン資格確認システム」が想定以上に大きく伸びているということである。どう見ても株価に強烈なインパクトがあるとみるところだろう。
幼児活動(推)について言及するところまで行き付けなかったが、弱気無用とだけ書いておこう。
8月08日 23時59分記
2021.08.05
東和ハイシスは「資格確認」で化けそう
05日の相場は大型株は買われる一方、小型株は売られるというものだった。日経平均は144円(0.52%)高、TOPIXは0.39%高だった。大型株指数は0.53%高だった一方、小型株指数は0.23%安だった。騰落銘柄数も値上がり802に対し値下がりは1.5倍超の1290に達した。
JQ指数は0.41%安、マザーズ指数は0.78%安だった。
前日に続いて全市場で値下がり銘柄数のほうが多かった。東証1部以外は値下がり銘柄数は値上がり銘柄数の2倍超だった。
要するに、日経平均等が高かっただけで、各市場、値下がり銘柄がはるかに多く、特に小型株の下げがきつかったというのが、この日の相場だったわけである。
マザーズ指数が昨年末値比で大きく下げている以外は、各指数等は、そろって上げている。その中で、ほとんど上げていないのが日経平均である。対してTOPIX、2部指数、JQ指数は、それなりに、特にTOTOPIX、2部は、かなり上げている。今、日経平均が強いのは、これまでの動きが際立って弱かったことの反動と言えるかもしれない。
道場銘柄は値下がりするものが多く、それなりのマイナスになった。ただ、ここ必ずしも相場環境が向いていたわけではなかったにも関わらず、抜群のパフォーマンスだったわけで、この程度の反動があるのは当然と受け止めるところだろう。
それはともかく、予測不能と言いたくなるような値動きをするのが今の相場なので、やりにくいこと、おびただしい。これでは、市場からプレーヤーがどんどん退出することだろうと思ってしまう。
イーグランド(推)は年初来高値吸い寄せパワーが働いて、一気に高値更新となった。1321円まであって1311△41。
>同業で圧倒的トップ企業の8919カチタスは3255▼55だが、今期予想実質PERは29.3倍だ。対してイーグランドは同6.3倍にすぎない。今期予想経常利益を14.4億円→20.0億円(実質1株利益221.8円)に上方修正されるとすると同4.6倍になる。
ここにきての業績の伸びはイーグランドのほうが上回り、このPERの差=4.6倍対29.3倍は、ここからのイーグランドの株価の有望度を物語るものだろう。経常利益20億円ならPER7倍で株価は1553円、同10倍で2218円。カチタスと同じ29.8倍なら6498円。
と、「イーグランドはとんでもない株価になる夢」(8.01日)で書いたわけだが、今日はその一歩を歩み始めたわけだろう。
とりあえず1553円を念頭に対処。
ユアサ商事は3195円まであって3165△45。業績絶好調の上、高利回りだ。来期172円に大幅増配するとする(四季報予想)と、利回りは5.43%に達する。空調機器も手掛けるわけだが、ダイキン同様、コロナ禍でこの分野は絶好調のはずだ。
シード平和(推)は806▼21と大幅続落。しかし、こんなことでへこたれてはいけない。他に深ければ山高しである。近々、華麗な反騰が見られるるのではないか。
【オンライン資格確認で飛躍必至の東和ハイシス】
東和ハイテク(推)も3連騰の反動が大きく3435▼115。
「オンライン資格確認」という材料があるわけだが、これについて書くと、かなりの時間と文字量が必要になりそうなことと、私自身が十分には分かっていないので、とりあえずここでは断念。
ごく簡単に株価へのインパクトについてだけ書いておこう。
この制度については今厚労省のサイトを見たら本年8月時点更新として、いろいろ詳しい説明がされているが、歯科医院を含め医療機関、薬局で、本格導入の機運が高まっていると推定される。
東和ハイテクでは本システムを本年3月に開始したわけだが(国の制度としても同時期かは不明)、導入するところが予想以上に急増しているという。今期は4-9月の半期分だが、来期は通期寄与する。しかも今期に比べ尻上がりに増加すると予想され、大きなl期待が持てる。
これを書いているうちに、この材料の内容も徐々に分かってきた。これまで思っていた以上にとんでもない大材料なのではないかと思えてきた。
近々、勉強の成果を明らかにできよう。3500円以下で買えるようなら、明日も買っておきたいものである。
8月05日 23時31分記
JQ指数は0.41%安、マザーズ指数は0.78%安だった。
前日に続いて全市場で値下がり銘柄数のほうが多かった。東証1部以外は値下がり銘柄数は値上がり銘柄数の2倍超だった。
要するに、日経平均等が高かっただけで、各市場、値下がり銘柄がはるかに多く、特に小型株の下げがきつかったというのが、この日の相場だったわけである。
マザーズ指数が昨年末値比で大きく下げている以外は、各指数等は、そろって上げている。その中で、ほとんど上げていないのが日経平均である。対してTOPIX、2部指数、JQ指数は、それなりに、特にTOTOPIX、2部は、かなり上げている。今、日経平均が強いのは、これまでの動きが際立って弱かったことの反動と言えるかもしれない。
道場銘柄は値下がりするものが多く、それなりのマイナスになった。ただ、ここ必ずしも相場環境が向いていたわけではなかったにも関わらず、抜群のパフォーマンスだったわけで、この程度の反動があるのは当然と受け止めるところだろう。
それはともかく、予測不能と言いたくなるような値動きをするのが今の相場なので、やりにくいこと、おびただしい。これでは、市場からプレーヤーがどんどん退出することだろうと思ってしまう。
イーグランド(推)は年初来高値吸い寄せパワーが働いて、一気に高値更新となった。1321円まであって1311△41。
>同業で圧倒的トップ企業の8919カチタスは3255▼55だが、今期予想実質PERは29.3倍だ。対してイーグランドは同6.3倍にすぎない。今期予想経常利益を14.4億円→20.0億円(実質1株利益221.8円)に上方修正されるとすると同4.6倍になる。
ここにきての業績の伸びはイーグランドのほうが上回り、このPERの差=4.6倍対29.3倍は、ここからのイーグランドの株価の有望度を物語るものだろう。経常利益20億円ならPER7倍で株価は1553円、同10倍で2218円。カチタスと同じ29.8倍なら6498円。
と、「イーグランドはとんでもない株価になる夢」(8.01日)で書いたわけだが、今日はその一歩を歩み始めたわけだろう。
とりあえず1553円を念頭に対処。
ユアサ商事は3195円まであって3165△45。業績絶好調の上、高利回りだ。来期172円に大幅増配するとする(四季報予想)と、利回りは5.43%に達する。空調機器も手掛けるわけだが、ダイキン同様、コロナ禍でこの分野は絶好調のはずだ。
シード平和(推)は806▼21と大幅続落。しかし、こんなことでへこたれてはいけない。他に深ければ山高しである。近々、華麗な反騰が見られるるのではないか。
【オンライン資格確認で飛躍必至の東和ハイシス】
東和ハイテク(推)も3連騰の反動が大きく3435▼115。
「オンライン資格確認」という材料があるわけだが、これについて書くと、かなりの時間と文字量が必要になりそうなことと、私自身が十分には分かっていないので、とりあえずここでは断念。
ごく簡単に株価へのインパクトについてだけ書いておこう。
この制度については今厚労省のサイトを見たら本年8月時点更新として、いろいろ詳しい説明がされているが、歯科医院を含め医療機関、薬局で、本格導入の機運が高まっていると推定される。
東和ハイテクでは本システムを本年3月に開始したわけだが(国の制度としても同時期かは不明)、導入するところが予想以上に急増しているという。今期は4-9月の半期分だが、来期は通期寄与する。しかも今期に比べ尻上がりに増加すると予想され、大きなl期待が持てる。
これを書いているうちに、この材料の内容も徐々に分かってきた。これまで思っていた以上にとんでもない大材料なのではないかと思えてきた。
近々、勉強の成果を明らかにできよう。3500円以下で買えるようなら、明日も買っておきたいものである。
8月05日 23時31分記
2021.08.04
イーグランド、東和ハイシスが逆行高
04日の相場は、前日以上に弱いものだったが、日経平均は58円(0.21%)の小幅安にとどまった。これはファストリの0.71%高が効いている。TOPIXは0.50%安。大型株の下げが小さく(-0.49%)、小型株指数は-0.88%だった。
JQ指数は1.15%安、マザーズ指数は1.32%安と、そろって大きく下げた。マザーズに上場したばかりの銘柄の急落が収まらず後遺症がなお残っている感じだ。
各市場の下落率はばらばらだが、騰落銘柄数でみると、どこも大差なく、値上がり銘柄は20%前後しかなく、その3倍前後の銘柄が値下がりしている。
NYダウは7.19日に、デルタ株による世界的なコロナ感染拡大懸念から726ドル(2.3%)の暴落を演じたが、翌日から猛反発、26日には35144ドルの史上最高値を付けている。そしてその後も高値圏を維持している。
対して日経平均は、7.28日以降は下げ基調が顕著で、年初来安値こそ更新していないが、昨年末値27444円は7.20日に下回ってしまい、8.04日も27584円と低空飛行を続けている。
彼我の差は、もちろん、コロナが影響していると思われるが、感染状況が、日本が特にひどいわけではない。
問題は2つあるとみるべきだろう。
一つは、これしきの感染者数(欧米主要国と比べたら、こう表現することに異論はなかろう)で医療崩壊しかかっているという情けない医療体制である。
もう一つは、アメリカ等、経済が好調で、コロナ前を上回る国もいくつか出ている状況の中、日本はそれどころか、先行きに関しても必ずしも明るい見通しばかりではないということ。
とは言え、こうも世界の孤児として弱い株価が、いつまでも続くとも思えない。慎重に、しかし、いたずらに弱気一辺倒にならず、虎視眈々、チャンスには勝負できる心構えで対処したい。
道場銘柄は、小型株に逆風が吹く中、健闘した。
イーグランド(推)は1270△24と3連騰。引け新値となっているわけだが、8.02日につけた1315円高値を近々あっさり抜くか、それとも難産になるか。いずれにせよ、もっともっと上があると信じている(私の個人的見解)。
幼児活動(推)も寄り天にはなってしまったが、それでも1145△25と反発。
東和ハイシス(推)は3550△75と3連騰。ようやくこの株らしい強さが戻ってきた感じだ。例の材料もあって2022年9月期は大幅増益がかなりの好確率で期待できる。当初方針通り4000円以上になると信じて頑張ろう。
シード平和(推)は827▼25と大きく下げた。880円高値に接近して警戒感も出てきたのだろう。ここで足場を固めて880円挑戦のコースとみておくところか。
アドベンチャー等の旅行関連、ブロンコビリーなどの外食、ルネサンス、ラウンドワン等のレジャーといったコロナ感染状況の深刻化で、業績回復への道筋が不透明になってきた銘柄群は下げた。ポートフォリオに占める比率は下げつつ、風向きの変化を待つところだろう。
ユアサ商事に私は期待していて、これまでにも取り上げ、自身、今日も買い増したわけだが、この日の株価は3120▼70と、大きく下押した。絶好の買い場に思えるので、05日、そう高くないところがあったら買っておいて損はないだろう。
8月04日 23時40分記
JQ指数は1.15%安、マザーズ指数は1.32%安と、そろって大きく下げた。マザーズに上場したばかりの銘柄の急落が収まらず後遺症がなお残っている感じだ。
各市場の下落率はばらばらだが、騰落銘柄数でみると、どこも大差なく、値上がり銘柄は20%前後しかなく、その3倍前後の銘柄が値下がりしている。
NYダウは7.19日に、デルタ株による世界的なコロナ感染拡大懸念から726ドル(2.3%)の暴落を演じたが、翌日から猛反発、26日には35144ドルの史上最高値を付けている。そしてその後も高値圏を維持している。
対して日経平均は、7.28日以降は下げ基調が顕著で、年初来安値こそ更新していないが、昨年末値27444円は7.20日に下回ってしまい、8.04日も27584円と低空飛行を続けている。
彼我の差は、もちろん、コロナが影響していると思われるが、感染状況が、日本が特にひどいわけではない。
問題は2つあるとみるべきだろう。
一つは、これしきの感染者数(欧米主要国と比べたら、こう表現することに異論はなかろう)で医療崩壊しかかっているという情けない医療体制である。
もう一つは、アメリカ等、経済が好調で、コロナ前を上回る国もいくつか出ている状況の中、日本はそれどころか、先行きに関しても必ずしも明るい見通しばかりではないということ。
とは言え、こうも世界の孤児として弱い株価が、いつまでも続くとも思えない。慎重に、しかし、いたずらに弱気一辺倒にならず、虎視眈々、チャンスには勝負できる心構えで対処したい。
道場銘柄は、小型株に逆風が吹く中、健闘した。
イーグランド(推)は1270△24と3連騰。引け新値となっているわけだが、8.02日につけた1315円高値を近々あっさり抜くか、それとも難産になるか。いずれにせよ、もっともっと上があると信じている(私の個人的見解)。
幼児活動(推)も寄り天にはなってしまったが、それでも1145△25と反発。
東和ハイシス(推)は3550△75と3連騰。ようやくこの株らしい強さが戻ってきた感じだ。例の材料もあって2022年9月期は大幅増益がかなりの好確率で期待できる。当初方針通り4000円以上になると信じて頑張ろう。
シード平和(推)は827▼25と大きく下げた。880円高値に接近して警戒感も出てきたのだろう。ここで足場を固めて880円挑戦のコースとみておくところか。
アドベンチャー等の旅行関連、ブロンコビリーなどの外食、ルネサンス、ラウンドワン等のレジャーといったコロナ感染状況の深刻化で、業績回復への道筋が不透明になってきた銘柄群は下げた。ポートフォリオに占める比率は下げつつ、風向きの変化を待つところだろう。
ユアサ商事に私は期待していて、これまでにも取り上げ、自身、今日も買い増したわけだが、この日の株価は3120▼70と、大きく下押した。絶好の買い場に思えるので、05日、そう高くないところがあったら買っておいて損はないだろう。
8月04日 23時40分記