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2020.12.19 マルマエ
6264 マルマエ(東証1部) 
株価=1294円(12月16日終値)   
出来高=153800株(12月16日) (売買単位=100株)
実質予想PER=11.9倍(2022年8月期。四季報予想の経常利益に基づき算出) 
03月19日=475円~1316円=12月15日(月日=年初来安値~年初来高値=月日)
自信度=B(5階評価。Aが最上位)
推奨度=B(5段階評価。Aが最上位)
12.16日付けで推奨銘柄にしているので、上表で株価等は16日の数字である。
自信度、推奨度がAでないのは、相場環境が小型株にあまり良くないのと、コロナもあって不安定なためである。

900円そこそこだった11月中旬以降、継続して取り上げ、お勧めしてきたので、今回の推奨以前にすでにお持ちの方も多かろう。
現在の株価は、それより4割も高い水準にあるわけだが、それでも推奨するのは、業績見通しが一段と良くなってきたからである。

同社は10.08日に2020年8月期決算を発表している。
経常利益は8.25億円予想(6.10日に上方修正した数字)に対し8.34億円だった。ところが併せて示した2021年8月期予想は8.6%減益の7.62億円だった。
これを受けて09日の株価は938▼103と急落した。その後、半導体への明るい見通しから半導体株が軒並み買われる中、同社株も人気化、12.17日には1325円の年初来高値をつけている。
それでも、なお安過ぎとみ、推奨するのは、今期業績が驚異的伸びを見せそうだということがあるからである。
新四季報は来期の予想経常利益を19.80億円としている。今期予想の7.60億円(会社予想は7.62億円)だから、実に2.6倍である。さらに注目すべきは、売り上げについても今期予想の47.0億円に対し70.0億円という驚異的伸びを予想していることである。

こうした予想を裏打ちするかのように、同社は超積極的な設備投資、増産投資を行っている。
設備投資は前期3.66億円に対し今期は9.07億円を見込む。半導体中心に生産能力を強化しており、今期9億円、来期は10億円を予定しているのである。同社の売り上げが前期44億円弱なのだから、いかに巨額の投資かが分かろう。

実は18日引け後に、予定通り、11月度の月次受注残高を発表している。10月度は素晴らしい伸びだったわけだが、11月度はどうだったか。
前月比では-4.4%、前年同月比では+6.4%だった。
前月比の-4.4%に不安を覚える方もあろう。

>2020 年 11 月末の受注残高は、半導体分野においては、受注が好調のなか、客先からの納期前倒し要求に伴い、受注額以上に検収額が増加した結果、対前月増減率は 7.7%減、対前年同月増減率では 28.4%増の 589 百万円となりました。
とあるように、半導体が好調過ぎて、顧客が早く早くとせかすので、こんなことになったのであって、問題なく好調ですよということである。
鎌倉注=「検収」とは納品された品物をチェック、オーケーだったら商品を受け入れる といった説明がされる。しかし、そうなら納品しているマルマエがこの言葉を使うのはおかしいのではと言いたくなるが、こんなことでもめている場合ではなかろう。要するに受注していた商品を顧客に納品、受け取ってもらったということである。

>今後の見通しといたしましては、半導体分野では、一部ロジック向けを除いて好調な市場環境が続いております。現時点では、来年3月から4月がピークと思われますが、それ以降の市場環境の見通しも月を追うごとに改善しております。FPD分野では、市場環境の停滞傾向は続いておりますが、新規の引き合いが増えるなど改善傾向が出ていることと、当社シェア拡大の効果も出始めており、受注環境には底打ち感があります。その他分野におきましては、太陽電池製造装置関連の引き合いを受けており、受注に向けた活動を行っております。その他の案件につきましても、引き続き当社の各種生産能力を活用した受注活動を行ってまいります。

以上のようなわけで、同社を取り巻く環境は、半導体分野を中心に絶好調なわけである。四季報のいう来期経常利益19.8億円も十分ありうる数字なのではないか。
そうなれば、こういう驚異的数字が示されたにもかかわらず、株価が何の反応も示していないのは、どう見てもおかしいということになるのではないか。
同様な素晴らしい業績見通しが新四季報で示されたツバキ・ナカシマは四季報発売日の16日は1113△150、17日は1120△7、18日は1159△39である。騰落率は累計で+20.35%。
マルマエは16日1294▼12、17日1296△2、18日1281▼15で、騰落率は累計で-1.9%。ツバキ・ナカシマと同じ+20.35%なら18日の株価は1572円になっていたわけである。これは以下に示す妥当株価の範囲に入る。

半導体関連各社の来期予想実質PERを比較してみよう。12.19日終値で算出。

東洋合成60.5倍
平田機工38.5倍
東京応化27.9倍
東エレク26.3倍
SCREEN21.2倍
ローツェ17.0倍
トーカロ16.3倍
マルマエ11.8倍

トーカロの場合、2019年3月期に80.76億円の最高経常利益を挙げたが、20年3月期は大幅減益、来期予想でも74.00億円にとどまる。来期過去最高益を大きく更新するマルマエよりは評価をかなり下げるべきだろう。
また東洋合成、平田機工の超高PER株は除外し手考えるべきだろう。
このような見方のもと、マルマエの妥当PERは17倍から22倍とみる。

マルマエの来期予想実質1株利益は108.3円。
PER17倍なら株価は1841円
PER22倍なら株価は2383円
もう少し、いやもっと激しく極端にシビアな見方をしてみよう。
四季報予想はやや楽観的過ぎるとみて来期の経常利益を19.8億円→17.0憶円とする。
また同社は8月決算なので他社の多くと同様の3月決算の場合、5ヵ月差がありこれを考慮、予想経常利益をこの分下げ16.0億円とする。この場合、予想実質1株利益は87.5円。
PER17倍なら株価は1488円
PER22倍なら株価は1925円

Nフィールド(推)ついては、後日詳細に書く予定です。

12月19日 19時48分記

【新四季報から発掘した妙味株】
3937 Ubicom 3325△115
6077 N・フィールド 859△2
6125 岡本工作所 2545△15
6264 マルマエ 1294▼12
6567 SERIO 1185△5
7745 エー・アンド・デー 1094△53

以下はこの6銘柄の17日の始値→終値

Ubicom  3350△25→3540△215
N・フィールド 859±0→896△37 
岡本工作所 2520▼25→2475▼70
マルマエ 1315△21→1296△2
SERIO 1200△15→1253△68
エー・アンド・デー 1100△16→1116△22

このように、全体としては、かなりの好結果となった。
岡本工作は冴えない結果になったが、これは製造業企業の株価が今一つなのに加え、小型株ということも響いていると思われる。6165パンチ工業(中国関連、自動車向け主力)に注目しているのだが、株価は上げそうで上げない。岡本工作に通じるものがありそうだ。どちらもいずれ上げようが、まだ機は熟していないということだろう。
マルマエ(推)は、ここ大きく上げた後の調整が多少尾を引いているのかもしれない。それでも高値圏で強ばっているのだから良しとしよう。来期の今期予想比2.6倍の驚異的増益予想(新四季報)は市場で認知されているのか不明だが、18日引け後に11月の受注残高が発表になる。10月は前年同期比、半導体が45.8%伸び全体でも13.0%伸びた。これ以上の好調な伸びを確認できる数字が出るか。

その他の4銘柄は文句のない動きだった。
Ubicomは出来高を伴って続急伸となった。PTSでも上げており3760円高値更新から一段高コースか。
N・フィールド(推)は史上最高益見通しを考えると、かつて2000円以上していた株価からして、時価はあまりに安すぎる。1500円以上はあって何ら不思議はない。
SERIOは出来高も急増、ダブル底からの出直りだけに、あわよくば1575円高値奪回も。
エー・アンド・デーは来期予想実質PERは7.9倍にすぎない。大化けする素質十分だ。

17日の相場は、日経平均、TOPIXとも0.2%前後の小幅高だった。JQ指数も0.51%高、マザーズは2.41%の大幅高だった。
ただ、実は3市場全て値下がり銘柄数の方が多かった。東証1部の場合、大型株指数が+0.55%だったのに対し小型株指数は-0.18%だった。依然、小型株には厳しい展開になっているわけである。

とはいえ、道場銘柄は値上がりする銘柄が多く、好結果に終わった。これはIT関連銘柄が堅調だったことが大きい。
アートスパーク、テクマトリックス、アバント(推)、チエル、デジタルハーツ、プロパティデータバンク、ユーザーローカル、アイティメディアなどが上げた。下げたのはアクリート、AICROSSなどにとどまる。
この傾向が今後も続くとすればいいのだが、それは明日以降の値動きを見ながら判断するしかない。

12月17日 23時42分記

16日の相場は主力大型株の多くが値上がりする一方、小型株は高安まちまちというものだった。日経平均・TOPIXとも0.3%弱のプラスだったが、騰落銘柄数でみると、値下がり銘柄の方が多かった。
JQ指数は0.17%高だったが、こちらも値下がり銘柄の方が多かった。
マザーズ指数は1.18%の大幅安で、圧倒的に値下がり銘柄の方が多かった。
結局、各市場とも値下がり銘柄数の方が多く、小型株には厳しい展開だったわけである。

こうした傾向は、新四季報に対する株価の反応にも表れた。
私がチェックして有望と見た銘柄の一つに6464ツバキ・ナカシマがある。来期の予想経常利益が前号の29.00億円→56.00億円に大きく増額されている。比較的大型のため、買い気配から1100△137で寄り付きその後1113△150のストップ高を付け、買い気配、最後はストップ高比例配分となった。
一方、マルマエの場合、来期の予想経常利益が前号の10.50億円→19.80億円に増額されたのだから、ほとんど同じ上方修正率であり、同様に歓迎されておかしくない。ところがマルマエの場合1310△4で寄り付き直後に1315円を付けたものの、失速、結局1276▼30まで下げる場面さえあって終値は1294▼12。
そのほか、私が有望とみてリストアップした数10銘柄の株価を見ても、下げた銘柄も多く、ざっと言って高安まちまちである。
見方を変えれば、そういう地合いであり、本来大きく上げるはずの銘柄も小幅高にとどまったりマイナスになったりするものが続出したとみていいだろう。
そういう銘柄は絶好の買いチャンスを与えてくれているわけである。

【新四季報から発掘した妙味株】
3937 Ubicom 3325△115
6077 N・フィールド 859△2
6125 岡本工作所 2545△15
6264 マルマエ 1294▼12
6567 SERIO 1185△5
7745 エー・アンド・デー 1094△53

なお
4304 Eストア 2638▼122
6824 新コスモス電機 1762±0
の2銘柄も本来なら妙味株にするのだが、以下のような事情があって、とりあえずは候補にとどめる。
Eストアはこの急落が気になり少し様子見。ただし絶好の買い場とみて買うのもありだろう。
新コスモス電機はこの半月でも2回、売買無しの日があり、16日も出来高4400株。最終気配も1753円カイ1780円ヤリ(売り)と開き過ぎ。買うなら値を飛ばさないようにうまく指値して。

12月16日 23時54分記

追記=【新四季報から発掘した妙味株】6銘柄のうち、

6077 N・フィールド 859△2
6264 マルマエ 1294▼12

の2銘柄は「推奨銘柄」にする。遅ればせになってしまいお詫びします。

12月17日 0時25分記
新四季報をようやく、ほぼ読み終え、その整理に取り掛かろうというところだ。
宅急便でいつもだと4時台に来るのが、6時近くに来たので、こんなに遅くなったというわけである。

まだ検討が不十分なこともあり、以下に示したのは「新四季報から発掘した妙味株」候補である。次回以降に他の多くの候補も含めた中からセレクトした決定版を公表の予定である。

3663 アートスパーク=2020年12月期の予想経常利益は6.50億円(会社予想は5.35億円)、さらに21年12月期はなんと10.50億円の大幅増益予想。

3836 アバント=2021年6月期の予想経常利益は23.6億円(会社予想は23.3億円)、注目すべきは22年6月期は26.00億円の大幅増益予想なこと。

4395 アクリート=2020年12月期の予想経常利益は会社の3.00億円に対し新四季報は3.10億円、21年12月期は3.60億円の大幅増益予想。

6077 N・フィールド=2020年7月期の予想経常利益は会社の6.00億円に対し7.00億円。21年7月期予想は9.00億円。

6264 マルマエ=2021年8月期の予想経常利益は7.60億円(会社数字とほぼ同じ)だが22年8月期予想ははっと驚く19.80億円。

7745 エー・アンド・デイ=2021年3月期の期初の予想経常利益は10.70億円だったわけだが会社はなんと34.50億円に上方修正した(11.06日)。新四季報はさらに35.5億円に増額、しかも22年3月期は43.00億円の大幅増益予想。

9385 ショーエイ=2021年3月期の予想経常利益は会社の8.33億円に対し9.30億円、22年3月期は11.00億円の大幅増益予想。

このほか、道場銘柄では、プロパティデータバンク、インフォコム、チエル等も、前号に比し、かなりいい予想数字になっている。
道場銘柄以外で2、3他に銘柄を紹介しておくと、
3937 Ubicom
4304 Eストア
6125 岡本工作所

12月16日 3時16分記
14日の相場は小幅高だった。業種別でも大半の業種が値上がりした。ここ強い動きを続けるトヨタだが、この日は7998円まであって7952△132。4連騰となるが2.06日につけた8026円の年初来高値更新が見えてきた。水素で走る燃料電池車「ミライ」の新型車発売(12.09日)で、水素社会の先導者として脚光が当たっている。

道場銘柄は、前日、軒並み高だったことに加え、この日はマザーズ指数が小幅な上げにとどまったこともあって、まずまず程度の動きにとどまった。

マルマエは年初来高値更新となる1297円まであって1276△27。日証金の貸借倍率は7.31日以来1倍割れとなっているが、12.14日は一段と低下0.55倍となっていて、株高を支える。
連騰続きの後6立会日連続安した太陽HDも6210△80と久しぶりに反発した。

アクリートは1649△154まであって1588△93。わけもなく乱高下するので、やりにくいが、目先の動きに惑わされないようにしたい。
テクマトリックスの方は、なお不安定な値動きで2072▼28と反落した。

アバント(推)は1224△36まであったのだが、前稿で指摘した1228円直前で失速、終値は1185▼3。連騰疲れが出たが、一息入れて一段上を目指すことになろう。

GoToトラベルの見直し(結構姑息な見直しだったが詳細は省く)が、ようやく発表された。コロナの感染状況とともに、見直しの株価や物色対象への影響がどう出るかも注視していくところだ。

新四季報発売が迫っている。資金枠を確保、狙った銘柄にすぐ買い出動できるようにしておこう。

12月14日 23時39分記
11日の相場は09日付けで書いた日経平均とマザーズ指数の逆相関そのものだった。日経平均は104円(0.39%)安、マザーズ指数は29.18(2.52%)高だった。前日大半の銘柄が下げた道場銘柄は11日は逆に大半の銘柄が上げ、結局(私の場合で)9割がた前日の下げを取り戻した。
この結果は実は12.07日、08日とうり二つである。つまり07日は、日経平均も0.76%安だったがマザーズ指数が4.19%も下げ、道場銘柄は大幅安となった。しかし08日は日経平均が小幅続落の中、マザーズ指数は1.40%高とそれなりに反発し結局(私の場合で)7割強戻した(戻りがやや小さいのはアクリートが悪役を演じたため)。

いずれにせよ、相場は混迷を極め、このようにある日急騰した銘柄が翌日は急落、またある日買われた業種は翌日は売られるといった具合で不安定極まりないのである。
ハイテク株・内需株、グロース株(成長株)・バリュー株(割安株)、コロナ追い風株・コロナで大打撃株、、大型株・小型株、こうした分類をしたとき、物色の方向が今どうなのか、またこれからどうなりそうかを見通すことが重要なわけだが、現時点は何とも言えない微妙な段階のわけである。

さらに問題を複雑にしているのが半導体株である。半導体株は上記の分類ではグロース株になろうが、グロース株と連動することも多いが、全体としては強い動きでグロース株とは一線を画しているとみたほうがいい。
半導体株は10日はほぼ全てと言っていいくらいの銘柄が下げたわけだが、11日は東エレク、信越化学、SCREEN等、大型株の多くが下げる一方、マルマエ、内外テック、岡本工作等の中小型株はむしろ上げるものが多かった。

言いたいのは、このように2者択一ではなく、かなり複雑に動いているということである。だからそれを読み解き、流れにいかにうまく機敏に乗るかが、投資家は問われているということである。
それを的確に早く読者諸氏にお伝えするのも、私の役割とは思うが、そうはやすやすはできない難問だということを知っておいていただきたいと思う。

11日、道場銘柄は大半が上げたわけだが、10日の反動という側面が強い。
前日217円安と暴落したアクリートは一時はさらに下げたが終値では1495△32とプラスだった。業績見通しは明るく、新四季報にも期待できるので、下げすぎ是正の動きが徐々に本格化するとみていいだろう。
テクマトリックスについても同じことが言える。テレワーク関連で新型コロナ深刻化が追い風になる可能性がある。それ以上に注目すべきは医療クラウドの分野におけるこの会社の実力であり、いずれ脚光を浴びる(あるいは浴びるようにする)というのが、私の読み・思惑である。

アバント(推)が快調に上げている。推奨(10.14日1228円)翌日1300円をつけたが、こういうぴったりの株価はやばいという私の格言が当たってしまい、その後は長期低迷を余儀なくされて11.18日には1002円(2円違いではあるがこれまた1000円ぴったりの誤差内と強弁できなくもない株価)で底入れ、以降は順調に上げているわけである。シグマクシスやSBSの値動きを連想させる。この2銘柄も一時は大きく売り込まれたが、その後、大幅安直前の株価を上回ってきた。アバントの場合、次の節目は1300円高値をつけた前日の終値の1228円。これを上回ると、いよいよ1300円高値挑戦が見えてくる。

マルマエは前日は半導体関連総崩れにつれ安したが11日はすかさず反発、強さを見せつけた。新四季報も控えており、こんなものでは終わらないのではないか。

ショーエイ(推)、マキヤ、歯愛メディカルなども上げた。コロナの状況も絡み、読みにくいが、大きく戻すシナリオもありうる。
特にショーエイの場合、注力する充填セットの伸びや業務効率化の進展で、今来期とも大幅増益が続こう。新四季報にも期待できよう。

コロナ感染拡大が一段と深刻化、ほぼ私の予測どおりの展開となっているわけだが、外食株は異様に強い動きを続けている。私など、かなり持ち株を減らしてしまっているが、くら寿司は6830△200と年初来高値更新、物語コーポ、ALサービス、ゼンショーも上げた。
ただ、急落中の菅内閣の支持率が、ついに40%まで急落、不支持率は49%で、ついに各社の世論調査で初めて支持率を上回った(毎日新聞、12.12日調査)。新型コロナ対策を「評価する」14%、「評価しない」62%と、無策ぶりに厳しい評価が出ている。13日の東京都の新規感染者数も日曜としては過去最多になった。
近々にもGoToトラベルは大幅見直しとなる可能性が高い。GoToイートについても可能性はあろう。そういうわけで、外食株については、常識的にはやや警戒を強めたほうがよさそうだ。ただ常識外の動きをしているので決めつけず、相場は相場に聞く姿勢で臨むところだろう。

12.13日 22時13分記
10日の相場は、あの悪夢のような07日の再来かと言いたくなるようなものだった。あれに比べれば、多くの方は軽傷で済んだだろうが、ポートフォリオ次第では、かなりのダメージになったと推察される。私がその一人だが、アクリートが1463▼217(マザーズ下落率2位)と暴落したからである。

各市場、そろって下げたわけだが、市場を分けず、全体を総括すると、結局東証1部の大型株のみ堅調で、これを除いて考えると、東証1部も同2部もJQも、下落率に大差はなくなる。そしてマザーズ指数だけは1.15%というかなりきつい下げだったのである。
東証1部(日経平均、TOPIXとも0.2%前後の下落)の規模別指数を見ると、大型株指数はなんと+0.19%と上げているのである.そして中型は-0.86%、小型は−0.41%である。

11%近い暴騰を演じたソフトバンクGのほか、トヨタ、オリエンタルランド、コマツ、三井不動産などの上げが目を引いた。
また、最近、比較的堅調だった半導体関連が、ほぼ例外なく、それも大半が大幅に下げたのにも驚かされた。

アクリートはじめ、たいした理由もなさそうなのに暴落する銘柄も数多く出現した。
ケイアイスター不動産2620▼256、ケアネット4610▼410、小田原エンジ730▼325などである。
6連続安で反発したテクマトリックスにしても、その後また2日続落で反発した分の1.5倍下げる体たらくだ。
出前館が大幅高する一方、オイラ大地は急落するなどの動きも、分かりにくい。
こうした値動きを見ていると、まさに予測不能であり、手出し無用と言うところだ。持ち高は極力少なめにして、嵐の収まるのを待つところのようだ。

ワクチン接種がイギリスで始まるなど、今後各国で続々始まろうが、その一方で、アメリカ、ドイツで、1日の感染者数が過去最多を更新するなど、収まるどころか、依然、猛威をふるっている。日本の状況も、一段と予断を許さない状況になっているとみるところだで、今後どうなるか注意を怠れない。

12月11日 0時23分記
前稿の終わりに次のように書いた。

>小型株や道場銘柄には、アメリカ株大幅高は日経平均大幅高≒小型株軟調ないし大幅安になりやすく、歓迎できない。
現在、NYダウは小幅安、日経平均先物も小幅安となっている。このくらいで終えるといいのだが・・・

朝起きて確認すると、アメリカ株は大幅高(NYダウ104ドル=0.34%高、NQ0.50%高)と、まずい終わり方。
案の定、日経平均は小幅高で始まり、その後上げ幅を拡大、結局最高値に近いところで終え351円(1.33%)の大幅高。
マザーズ指数は、まったくの逆で、ほぼ変わらずで始まったが、すぐに下落基調になり、あとはずるずる下げ幅を拡大、2.12%安まであって終値では1.39%安だった。

日経平均・TOPIX(東証1部)、JQ指数・JQ平均(JQ)はともに上げ、下げたのはマザーズ指数(マザーズ)だけということになるが、騰落銘柄で見ると、値上がり銘柄の方が多かったのは、東証1部だけで、JQもマザーズも値下がり銘柄の方が多かった。特にマザーズは値上がり96に対し値下がり226とかなり値下がりの方が多かった。
要するに日経平均採用銘柄を中心に主力株に物色が偏り、東証1部以外の銘柄は下げるものが多く、特にマザーズ銘柄にはきつい展開だったということである。

日経平均が大きく上げ(下げ)たのに、マザーズ指数は逆の動きをしたケースを調べてみた。ごく最近だけで、
11.06日=日経平均+220円、マザーズ指数−12
11.16日=日経平均+521円、マザーズ指数−13
11.18日=日経平均-286円、マザーズ指数+7
11.25日=日経平均+131円、マザーズ指数−26
11.30日=日経平均-211円、マザーズ指数+21
12.09日=日経平均+351円、マザーズ指数−16

詳しく調べてはいないが、日経平均とマザーズ指数の連動性は全くないとさえ言っていいくらいだった。つまり一方がプラスの時もう一方もプラスになっているのはほぼ半分というのが、ざっと見ての感じなのである。
ここまで極端なのは、記憶にないが、要するに、今はそういうかつてないくらいの極端な相場になっているということである、

道場銘柄は、こういう不向きな展開に翻弄されそうになりながらも健闘、まずまずの結果になった。

アクリートは1680△40とようやく反発した。
ただ前日7立会日ぶりに大きく反発したテクマトリックスは2112▼69と大幅反落となった。
素直に動かないというのも昨今の相場の特徴とみるしかない。

アバント(推)は12.02日につけた1165円を上回る1167円まであって1152△16。11.18日につけた1002円が底になったようで、ここにきての動きは別人のように粘り強い。データ仮想化、新収益認識基準という2つの有力材料を有するうえ、業績見通しも明るい。新四季報では来期大幅増益予想が示されようから、そこで人気化する可能性も十分あろう。

マルマエは安くなる場面もあったのだが終値では1263△9と上げ、これで9連騰。16連騰した先達SUMCOの記録を抜くのを期待して見て行こう。半導体各社の来期予想実質PERをチェックすると、マルマエが群を抜いて低PERなのである。

コロナ感染者の状況は、一段と深刻になっているが、外食、カラオケ、旅行、人材派遣等の会社の株価は堅調だ。
物語コーポ、くら寿司、ゼンショーはそろって上げた。ほぼマイナス圏で推移していたALサービスも変わらずで終えた。

UTグループ、エスプールの人材派遣も上げた。

歯愛メディカル、ファーマフーズ、マキヤは、そろって反落。
前日115円高したインフォコムは110円安。

ショーエイ(推)は1009△6。12.07日に一時1000円を割り込み、08日、09日も割り込む場面がありながら終値では1000円大台死守の形。新四季報で好業績見通しが示されそうという期待が充満していそうなので、何も見通しのない投資家の売りを吸収してこういう値動きになっているのだろう。

12月09日 23時59分記
12.03日、04日、07日の計3立会日の小型株やマザーズ指数の下げは尋常でないくらいひどいものだった(マザーズ指数の下落率は計7.5ポイントに達する。これは日経平均に当てはめると2012円安になる)が、08日は、反動で小型株が買われ、大型株が売られた。
日経平均は80円(0.30%)安、TOPIXは0.11%安だった。しかし騰落銘柄数では値上がり銘柄の方が多く、規模別指数も下げたのは大型株指数だけで、小型株指数は0.47%高だった。
JQ指数は1.06%高、マザーズ指数は1.40%高だった。

当道場銘柄は中でも大きく上げた。
6立会日続落中だったテクマトリックスは2181△92と急反発した。
アートスパークは2126△121(東証2部値上がり率10位)、ファーマフーズも3000△200(同9位)、PCNも2109△168(同7位)。

半導体関連は大半の銘柄が上げた。
マルマエは1270円まであって1254△35で、連日の年初来高値更新。過熱感はないが、それでもこれで8連騰になる。16連騰で07日は下げたSUMCOは08日は早くも反発した。マルマエは08日は安寄り後1177▼42まであったので、実質的にここで調整を入れたと考え、ここからさらに8連騰くらいを目指してほしいものだ。

外食株も、大半が上げた。くら寿司は6390△220、物語コーポは12310△480、ALサービスは2124△34。ALサービスは戻り高値2136円(11.10日)、年初来高値2184円(2.13日)が見えてきた。

アバント(推)は1136△61で前日の下げ50円を上回る上げとなった。12.02日に付けた1165円を上回ることが重要で注視しよう。

このほか、歯愛メディカル、UTグループ、インフォコム、Chatwork、AICROSS、SBテクノ、デジタルハーツ等々も上げた。

わずかに、アクリート、太陽HD、ショーエイ(推)などが下げた。
アクリートの場合、前日の135円安に続く続落で計160円も下げたわけだが、これは直前、他のIT関連が大きく下げる中、4連騰した反動が出ただけだろう。SMS配信が2段階認証用途に拡大しており、情報漏洩のニュースが続出する中、近々大きく反発することになろう。

相場は、主力株と小型株、日経平均とマザーズ指数とで、全くと言っていいくらい逆の動きをするようになっている。
このため、先を読むのが一段と難しいというより複雑なことになっている。
小型株や道場銘柄には、アメリカ株大幅高は日経平均大幅高≒小型株軟調ないし大幅安になりやすく、歓迎できない。

現在、NYダウは小幅安、日経平均先物も小幅安となっている。このくらいで終えるといいのだが・・・

12月08日 23時59分記
一時は立ち直った小型株、マザーズ銘柄だが、12.03日以降は再び変調をきたし気味になっていた。それが07日は一気に崩れた。
日経平均は204円(0.76%)安だったが、小型株指数は1.43%と下げ率ははるかに大きかった。
上げた銘柄・業種、下げた銘柄・業種を調べてみても、どうも一本筋が通ったものがなく、とらえどころがない。
主力株を見ても、空運が急落、郵船やJR東海、三井不動産なども大幅安、日本製鉄、日立、武田薬品も安い。トヨタ、東エレク、小松、三菱商事などは高いが、なぜこれらが高いのか判然としない。
ここ元気だった半導体関連も東エレクが例外で、その他銘柄はマルマエ以外はほぼ例外なく下げた。
またマザーズ指数は4.19%安と暴落に近い下げ率だった。この下落率は11.10日の6.38%以来の大きさだ。

道場銘柄は、軒並み大幅安となってしまった。いちいち書いていくときりがないほどだ。
わずかに上げた銘柄を書くと、マルマエ、ショーエイ(推)、くら寿司くらいのものである。

マザーズ指数の下げが目立つわけだが、10.20日の年初来年初来高値(終値ベース)1325.31から12.07日の安値(同)1170.56までの下落率は11.7%になる。かなり下げたわけだが、下値のめどとしては、11.02日の年初来高値以降の最安値1155.42がある。地合いにも大きく左右されるうえ、マザーズの場合、大きくぶれるので、何とも言えないが、一応、頭に入れておくべき数字として挙げておく。

参ったという相場が続くわけだが、そうそういつまでも悪い時期が続くものでもなかろう。
16連騰したSUMCOは07日、ついに下げた。調整らしい調整を入れず上げ続ける銘柄(私の感想)エムスリーも11.30日につけた高値9900円(ザラ場)から12.07日は8372円(同)まで急落した。
一方、私が期待するテクマトリックスは12.07日も2089▼70と下げ、これで6日続落となった。盛者必衰の逆で衰者必盛で、テクマトリックスも、今度こそそろそろではないかと期待している。

12月08日 0時45分記