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安倍首相が辞任を表明した。
支持率も落ち、死に体状態だったわけだから、さほどの衝撃とも思えないが、兜町・株式市場的には人気の人だったためか、14時過ぎ辞任意向が伝わるや、日経平均等は一気に急落した。

日経平均は326円(1.41%)安、TPIXは0.68%安だった。
JQ指数は1.99%安、マザーズ指数は4.66%安だった。
東証1部を見てみると、値上がり銘柄566、値下がり銘柄1543で、結構値上がり銘柄もあったことが分かる。実際TOPIXの下落率は0.68%にとどまり、日経平均だけが大幅安のわけである。これは例によって寄与率大のファストリ、ソフトバンクGがともに3%超の急落となったことが響いただけのことである。
陸運、海運、空運、保険、不動産などは上げ、また大型株の堅調が目立った。
規模別では大型株が0.49%の下げにとどまったのに対し、小型株は1.21%の大幅安だった。

2部、JQ、マザーズは、そろって大きく下げ、特にマザーズに至っては4.66%安と、暴落と言っていい下落率だった。マザーズの上場銘柄数は328だが、うち23銘柄が10%超の値下がりとなった。

市場の厚みに欠けるため、小型株の多くは、個人投資家中心の狼狽売りに大きく値を崩したというのが、28日の相場だったと言えよう。そして、そのように叩き売られたのは、小型株にほとんど限られ、逆に言えば、これら銘柄は、月曜以降は下げ過ぎ修正の買いが優勢になる可能性が大きいだろう。

当道場銘柄は小型株全面安相場の中、ほとんどの銘柄が大幅安となった。

わずかに上げたのがイムラ封筒(推)、沖縄セルラー(推)、平山。
イムラは安倍退陣で総選挙近しの思惑から上げたと思われる。994△150のストップ高まであって989△145(東証2部値上がり率2位、全市場でも5位)。
ただ内閣が総辞職したわけではないので、ややはしゃぎすぎの感がありPTSでは917▼72。
選挙という場合、株式市場の常識としては(私の常識にすぎない恐れもなくはないが)、本命銘柄は7521ムサシであり、イムラなどに行くのはかなりの通か変わった投資家である。ムサシの株価は2099△109。(PTSの気配はここよりやや下程度)
ムサシの場合「自社開発の選挙機材は断トツ」(四季報)とあるのでも分かるように、業績は選挙で大きく左右される。今期経常82.4%減予想と惨憺たる業績になるのも、都知事選の反動が大きい。これに対し、イムラの場合、そういうことはなく、ほぼ着実に利益を伸ばしている。今期の場合、国勢調査特需が見込まれることもあり、会社計画を大きく上回る業績になる公算大だ。総選挙は今期(2021年1月期)業績に入らなくとも、来期には確実に入るのだから、即総選挙でないのは、むしろ歓迎くらいなものだろう。今回の安倍辞任で、総選挙は、予想よりは早まる可能が高まったとみてよかろう。いずれにせよ、今期は国勢調査、来期は総選挙と、切れ目なく特需が続くわけで、加えて紙net封筒というもっと大きい未評価の有望材料を抱える同社株は多少なりと長いスパンで考えれば、なお上を目指すことになろう。

マキヤ(推)1423▼123、歯愛メディカル(推)6600▼420、ショーエイ(推)1216▼52はじめ、大半の銘柄が大幅安となったが、月曜は大きく反発するのを期待して見て行こう。

28日のアメリカ株はNYダウ、NQとも0.6%前後の値上がり、日経平均先物も67円(0.29%)高。小型株にとってほどよい環境だ。

8月30日 21時25分記
27日の相場は日経平均は82円(0.35%)安、TOPIXは0.53%安だった。
JQ指数は%安、マザーズ指数は1.37%安だった。
2部を含め、各市場、そろって安く、騰落銘柄数を見ても各市場、そろって値下がり銘柄の方が多かった。
前日のアメリカ株がNYダウ0.30%高、NQ1.73%高だったにもかかわらずである。為替がやや円高傾向なのも、多少は影響しているのかもしれないが、それにしても元気のない日本市場ではある。

前日同様、驚かせてくれたのは歯愛メディカル(推)。前日の逆で、やや悲劇的な終わり方だった。20円安で始まり200円安まであって猛反発、13時50分には7890△840の年初来高値。そして7020▼30と後場の安値引け。
昨日と言い今日と言い、この株のポテンシャルの高さを見せてもらったと思えばよい。断定的なことを書くのも問題なので書かないが、とりあえず、静かに明日の値動きを見ることにしよう。

ショーエイ(推)は年初来高値を大きく更新する1328△78まであったのだが、歯愛同様、その後急落、それでも1268△18。1328円が高値ではなく、さらに上に行くことを示唆しているとみておくところ。

ITメディアも年初来高値を大きく更新する2837円まであって終値は2716△57。

マキヤ(推)も1454△30と高寄りしたのだが、寄り天となり、結局1423▼1の安値引け。

こうしてみてくると、結局、ここ大きく上げた銘柄が、この日も大幅高したのだが、その後そろって大きくダレたという相場だったわけである。

ただこのように、当道場銘柄は、一時の爆騰は維持できなかったが、ほかの銘柄も結構しっかりで、トータルではややプラスくらいと健闘して終えた。

イムラ封筒(推)は、上記4銘柄とは対照的な動きだった。変わらずで始まり2円安まであったが、そこから反発に転じ終値は高値から1円下の844△40。出来高も急回復しており、決算発表直前につけた864円の年初来高値更新は時間の問題だろう。

G-7(推)は3160円まであって3140△30で連日の年初来高値更新。ユーザーローカル、カンセキも上げた。

シグマクシス(推)、SBS(推)、UTグルーップ、アークランドサカモト、沖縄セルラー(推)、東京応化などは下げた。

新型コロナは、東京の新規感染者数が27日はさらに増加、250人になった。
それでも、ここからはそのあとも見据え、ポートフォリオに、ここから狙って面白い銘柄を加え、陣容を強化していくのがいいだろう。
そういう観点から、私が今注目し、多少買い始めている(その後むしろ下げているので、ここから買っていいだろう)銘柄を紹介しておこう。この後の動きや人気次第では推奨銘柄にすることもありうる。

2384 エスプール 730▼1
4476 AICROSS 2090▼60

なお2929 ファーマフーズ も加えた3銘柄にしたかったのだが、26日に決算の上方修正を発表、株価が大きく動いているので、とりあえず除いた。今後イムラ封筒のように、さらに大きく上げる方向かもしれないので、注視して行きたい。

エスプールは言わずと知れた障がい者雇用支援サービス会社。時代は障がい者雇用の拡大を求めており、同社の貸し農園は従来型に加え屋内型もスタート、今後も順調な拡大が期待できる。物流支援もネット通販の利用拡大で好調だ。

AICROSSはメッセージサービス、チャットサービス提供の会社。と言っても、私はほとんど分からないのだが、それでもこの会社は伸びると勘(この言葉のイメージは悪いが、私は自分の長年の経験による判断をこう表現している)が言っている。そんないい加減なのは嫌という方はスルー。
値動きが荒く、かつここ4日連続で引け値は始め値を大きく下回る(それで私もひどい目にあっている)ので、買い方には注意。

8月27日 23時58分記
26日の相場は小幅安だった。日経平均は6円(0.03%)安、TOPIXは0.05%安だった。
JQ指数は0.04%高、マザーズ指数は1.50%高だった。
東証1部以外は2部も含め、値上がり銘柄の方が値下がり銘柄より多かった。

歯愛メディカル(推)の値動きには驚かされた。安寄り後6260▼160まで下げたわけだが、その後は上げる一方で7140円まであって7050△630(JQ値上がり率12位)。
>正直、どこまで行くのか判断が難しい。6000円、7000円、8000円以上、いずれの可能性もあるわけで・・・・ (8.20日付け)
と5830円の時に書いたわけだが、1週間足らずで7000円台に乗せたわけである。
ワークマンとの比較で、ワークマン並みかそれ以上の株価に評価されていいとした(8.23日付け)わけだが、そのワークマンの株価は9110円(年初来高値は10490円)。そして歯愛の上場来高値は12440円。
なお歯愛は3月の新四季報銘柄(その時の株価は2552円)のわけだが、この時の銘柄はほとんどが爆騰していてフィードフォース(同1829円)は26日ストップ高の6960円まであった。

ショーエイ(推)は1250△66の高値引けで、年初来高値更新。
キャンドゥ(100円ショップ3位)が最大の販売先のわけだが、社長が語っているように、今後は大創(同1位)、セリア(同2位)にも大いに売り込んでいく方針だ。確か大創は今の10倍買うと言っていたという。この辺のことをしっかり考えれば、同社株が大化けする素質があることがよく分かろう。脱プラスチックで当社には逆風と勘違いしている投資家もあろうが、同社は紙製品も作っているし、コロナ対策がらみの各種製品も作っている。どうなろうと怖いものなしの業態なのである。
来期予想実質1株利益は類似業態の7874レックとほぼ同じだ。対して株価はショーエイ1250円に対しレック1703円。

イムラ封筒(推)は782▼17まで下げる場面もあったが804△5の高値引け。中間決算予想を上方修正したにもかかわらず売り込まれたことで疑心暗鬼の投資家が増え、おっかなびっくりの売買が続くわけだが、真実は勝つで、次第に買い優勢になっているというのが、この3日間の値動きだろう。
紙net封筒の将来性に加え、今年は国勢調査(10.01日)の年で特需があり、さらには総選挙をめぐる思惑(安倍首相の健康問題)さえ材料視され始めている。どうみても、このまま終わる相場ではなかろう。864円高値更新から900円~1000円もあり得るのではないか。

ファーマフーズは6月の新四季報銘柄では、最も鳴かず飛ばずで、私も保有する300株は長らく放置していたのだが、ここ動きがよくなってきたので、これは他の新四季報銘柄に続いて大きく上げるかもと思い直し少し買い増しを続けていた。そうしたら、26日12時25分に2020年7月期業績の上方修正と増配を発表、株価は1314△97まであって1277△60。「ニューモ育毛剤」(やたらとCMを見る)がヒットしている。

マキヤ(推)は連騰続きで、どこで休むかだったわけだが8連騰後の26日、1398円まであって1424▼71。
東京の新規コロナ感染者数は24日に100人を下回ったわけだが、これは月曜という特異日ゆえの現象で、火、水と急増、26日は236人に達した。コロナ追い風銘柄でも食品スーパーはやや元気がないが、業務スーパーは人気継続だろう。
1日休んで暴騰した歯愛の再現がなるかはともかく、第1四半期が前年同期の6.5倍もの経常利益だった今期の通期業績への期待を背景に、なお大きく上を目指すことになろう。

8月26日 23時49分記
25日の相場は前日のアメリカ株が高かったこともあって、主力株中心に大幅高となった。日経平均は311円(1.35%)高、TOPIXは1.13%高だった。日経平均やTOPIXに影響力が大きい銘柄が上げたわけだが、その他銘柄には下げる銘柄も多く、値下がり銘柄数は日経平均の上げ幅からすると異様に多く467もあった。
一方、JQ指数は0.09%安、マザーズ指数も1.56%安と東証1部とは正反対だった。

当道場銘柄は総体としては(便宜上私の運用成績で代用)、実は8.13日(木)以降、ずっと上げ続けている。過熱感も出る頃で、25日のような相場では心配されたが、結局、マキヤ(推)やG-7(推)等の健闘で連騰記録を9日に伸ばした。
いい日がいつまでも続くわけはないので、ここからはやや慎重に大きく上げたら一部は売る戦法を徹底して、安全運転を心がけよう。

コロナは多少勢いが減じようと、生活様式は容易には変えられそうにないという思いは大半の人が持っているだろう。そして、実際に生活が苦しくなってくるのはこれからが本番であり、そのあとには財政破綻が一段と深刻化し財政再建のための増税が待ち構えている。10万円もらって12万円取り返されると覚悟している方も多かろう。
と言うわけで、みんな節約に走るわけで、業務スーパー株は、好調持続。
マキヤ(推)は1508円まであって1495△45。
>中間をとった1株利益150円のPER10倍1500円は、最低目標ではないか。あわよくば2000円もと思わせる18日の値動きだった。(8.18日付け)
最低目標は早くも達成したわけである。今後の対応は、私の言に惑わされず、各自、慎重に対処されたい。
G-7もかつての動きとは一変、ここに来てはマキヤに負けじと急騰している。3105△90と4連騰で連日の年初来高値更新。
カンセキも3450△90で、年初来高値3585円が見えてきた。
オーシャンは6連騰後2日続落。

UTグループ3090△65、ディップ2380△90、エスプール734△4と、人材派遣業3社は、珍しくそろって上げた。コロナが多少下火になることを視野に入れると、この業界の先行きは明るい。ポートフォリオにない方は、入れておくことをお勧めしておく。

デジタルハーツは1116円まであって1090△41と、取り上げて以降の高値を更新、年初来高値1118円にもあと2円に迫った。8.11日発表の第1四半期決算は期待外れの内容だったが、株価は上げ、その後も強い動きだ。今頃気付いているようでは困るのだが、この会社ゲームデバッグ(ゲームソフトの不具合検出)が柱の会社なのだから、巣ごもり消費、ゲーム会社人気と連動して人気化しているわけである。PER的には来期ベースで実質14.9倍に過ぎない。ここからさらに大きく上げるかもしれない。私は300株株主なのだが、数千株まで増やそうかと、これを書きながら思案中。

イムラ封筒(推)は17円高で寄ったものの寄り天となり795▼3とマイナスに転じる場面もあったが終値は799△1。21日につけた764円が安値だったことを確認、ここから再騰に向かう可能性がぐっと高まったとみる。

歯愛メディカル(推)は6780円と高値更新後、下げに転じ終値は6420▼220。ここまで上げると、この下げで弱気になる方も多そうだが(それが正解の可能性もある)、同社の多彩な成長戦略を見ていると、やはり、こんなものでは終わらないのではと思えてくる。深押しもなくはないが、それでも蘇って来て今がある。

ユーザーローカル、インフォコム、ショーエイ(推)、アークランドサカモトなどは下げたが、小型株にはこのように下げた銘柄も多く、そう心配することではない。

8月25日 23時54分記




24日の相場は小動きだった。騰落銘柄数は値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1上回っただけで同数と言ってよい。
日経平均は65円(0.28%)高だったが、これはファストリ1.72%高の寄与が大きい。TOPIXは0.19%高。
JQ指数は0.38%高、マザーズ指数は1.47%高だった。

当道場銘柄は主力どころが大幅高したため、トータルでも大きく上げた。
歯愛メディカル(推)は6730円まであって6640△540((JQ値上がり率5位)で連日の年初来高値更新。漠然と勘だけでやっていると、どこで売っていいか見当もつかない。私が鎌倉式実質PERを強調するのは、天井等を予測するのに、それなりに役立つからである。前稿で書いたように、歯愛の場合、これだけ人気化し、また時流に乗る業態で業績も絶好調となればワークマン並みのPERに買われてもおかしくはないとして、さらに大きく上げる可能性を示唆したのも、理論的裏付けがあってこそのわけである。

マキヤ(推)は1450△88(同18位)と連日の年初来高値更新。6連騰となる。これだけ上げれば出来高も急増しそうなものだが、前日の1割弱しか増えていない。とんでもないことになるかもという期待の高まりで売り物が出てこないのかもしれない。

ショーエイ(推)は)年初来高値更新となる1229円まであって1209△49。3日続落で調整完了、力強く出直ってきたわけである。1250円から1300円どころを、ひとまず目指そう。

インフォコムも20日ぶりに2690円の年初来高値を更新、終値は3655△105。たっぷり揉むんで来たので、ここからは上昇加速となるかもしれない。4000円挑戦も。

G-7(推)は3045円まであって3015△111で連日の年初来高値更新。

アークランドサカモトも2247△82で連日の年初来高値更新。

デジタルハーツは1049△70と急伸、年初来高値1118円(2.10日)を射程に入れてきた。

最近は元気なく下げていた銘柄群にも息を吹き返すものが続出した。
SBS(推)2064△23、シグマクシス(推)1408△43、東京応化5230△150などである。

カンセキは3360▼20、これで3日続落となる。
神戸物産7120△370を含め、業務スーパー株が大きく上げる中、弱すぎる動きだが、ここから華麗な復活となるのではないか。
同社は栃木県中心に、全国に75店舗を展開するが、うち16店舗が業務スーパーである。
また稼ぎ頭はWILD-1(アウトドア専門店)で、こちらは栃木県以外が中心で全国に21店舗を展開する。

アウトドア関連は今コロナがらみで人気で、スノーピークなどは8.05日には1114円だったが24日は1519円である。同社は「スノーピークランドステーション白馬」という体験型複合施設を4月にオープン、これも人気化要因の一つだ。カンセキも、実は「ワイルドフィールズおじか」を栃木県日光市で運営していて、キャンプブームで大盛況だ。8月は満室、9月、10月も好調な予約状況となっている。言いたいのは業務スーパー+アウトドア(キャンプ)と今人気の2大テーマのど真ん中銘柄として、本当の値上がりはここからだろうということである。

【イムラ封筒の紙net封筒】
紙net封筒は、今イムラが受注獲得に全力を挙げて取り組んでいるものである。
とは言え、少し調べた段階では、そう大したものではないなと感じた。ところが、よく調べたら、これは結構いけるのではという見方に変わった。

緩衝材のいらないALL紙製の「紙Net封筒」で脱プラを始めよう ((イムラ封筒のHPより)

今日、アマゾンから注文した品物が来たが、大型封筒はプラ表示だった。封筒内部に気泡緩衝材(空気の詰まったプラ製の袋。指で潰すと楽しいアレ)を張り付けたものだからである。これに対し紙Net封筒はプラを使わないのである。脱プラやSDGsへの意識の高まりで、今後の普及は必至だろう。
しかし、これだけでは弱いと思っていたのだが、こうしたこととは別に経済的メリットが絶大なことが分かった。
紙Net封筒は、梱包する前は網の目が立っていないため、非常に薄く保管スペースは大きく削減できるのである。この保管性が、評価されているポイントだという。
クッション封筒から紙Net封筒に切り替えることで、日本でも多くの企業が取り組んでいるSDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献することができます。(同社HPより)

8月25日 0時20分記

追記=紙Net封筒の原理的なことを書くのを忘れていた。以下(同社HPより)である程度お分かりいただけよう。

封筒の中に、網の目の封筒が入っている二重構造になっています。物を入れて奥に押し込むと、中の封筒がメッシュ状に伸びていき、ハニカム構造となって緩衝材のようにクッションの形に変化します。
相場の現状をどう見るべきか。
強気、弱気の点で言えば、少なくとも弱気になる必要はなさそうで、そう悩ましいことはない。
問題は物色動向である。

①コロナ銘柄に関して
②いわゆる「バリュー株」(主に重厚長大のオールドエコノミーに属する銘柄に加え大手商社、大手銀行等を指すようだが、私はこの分類に違和感があり深くは承知していない)に流れが行くのか
③その場合、コロナ銘柄や半導体関連は売られるのか

以上の3点に関して、考察してみよう。
コロナ銘柄と言っても、その範囲は非常に広い。
・マスク関連株や消毒液等で恩恵を受ける銘柄群、
・スーパー、ドラッグ、HCなどの小売りに属する銘柄群
・治療薬、ワクチンなどに関連する銘柄群
・生活様式の変化に関する銘柄群=キャンプ、ゲーム、テレワーク等々

コロナは、今後爆発的にひどいことになるという展開はなさそうだ(そういう見方に立って分析している)。とは言え、各国の状況を見て分かるように、ちょっとでも手綱を緩めるとすぐにぶり返す傾向が強く、日本でドラスティックにコロナはもう下火になった、経済活動もどんどん旧に戻そうといった方向に、近い将来向かうというのも考えにくい。結局、じりじりいい方向に向かう可能性はかなりありそうだが、その場合でも、人々の行動は、それに見合うほどには元に戻らない、というのが、現時点の私の読みだ。

バリュー株に関してだが、私は目先あるいは短期的には、いいところがあるにしろ、基本的に強気になれない。バリュー株と言ってもいろいろあるわけで、一概にだめとは言い切れないが。
日本製鉄について言えば、こうした大手鉄鋼は、今後、場合によってはかつての石炭株のようなことになる可能性すらあると思う。そういう業種に資金を振り向けるのは、やめるべきだろう。
大手銀行も、大手鉄鋼ほどではなくとも、やはり今後の道は苦難の道であり、投資対象からは外したい。みずほ銀行の紙の預金通帳発行に1000円の手数料というのは、その予兆かもしれない。
商社とか、業種によっては売られ過ぎでここからの投資妙味もそれなりにある銘柄もあろうが、それはバリュー株とかいう範疇でとらえるより、個別に拾い出せばいいのである。

コロナの終息というのは、常に投資家として考えていなければならないことである。特に当道場では、ここまでコロナ追い風銘柄を中心に推奨してきたので、そうである。
現状を見ると、川本産業、重松製作所などのマスク株は完全に相場終了となっているわけだが、ここに来て、いなげや、エコスの動きがやや悪いようにも感じるので、食品スーパーの株価を点検してみた。そうしたら、ほぼ押しなべて最高値圏で踏ん張っていた(ライフ、アークス、ヤオコー等)。またHC、ドラッグも同様であった。とは言え、一時のような勢いはなく踏ん張っている感じなので、今後については予断を許さない。
私は、今後コロナがよほど急速に収束に向かうのでもない限り、人々の暮らしは苦しいままだから、一段と節約志向が強まるとみている。よって、生活防衛とコロナ対策として業務スーパーがあるところでは、人々はさらに業務スーパーに流れるとみる(一段と遠方からも客が押し寄せる)。よって業務スーパー株は、今後コロナ追い風銘柄のうちの小売り業態の銘柄が崩れ始めるとしても、最シンガリとなろう。

治療薬、ワクチンなどに関連する銘柄群、生活様式の変化に関する銘柄群に関しては、変化が激しいので、そういう情報に詳しい方以外は、原則、手を出さない方がよさそうだ。

半導体関連は、ここ動きが悪く、市場の人気も低下気味だが、なお見捨てるのは早すぎるのではないか。世界的に見て半導体業界の景気は悪くなく、アメリカでもNQが史上最高値圏にあるわけで、日本の半導体が、このまま終わるとみるのには、大いに疑問が残るわけである。今後の動きを注視。

【21日の道場銘柄】
イムラ封筒(推)については最後に書く。
歯愛メディカル(推)は140円安までありながら、あっさり6000円大台に乗せ6170円まであって6100△270。
私は保有株数はピーク時の3割程度と書いたが、その後はそのままである。そろそろある程度は売ったらという誘惑と、いやいや9000円くらいはあるかもという声との間で、日々過ごしているわけである。
ワークマンと比較してみた。なぜワークマンかを書くと長くなるので略。来期の予想実質1株利益は両社はほぼ同水準になるとみる(歯愛の場合今期の予想される上方修正がとんでもないことになりそうなことを踏まえた私の予想である)。21日の株価は
歯愛メディカル 6100円
ワークマン   9230円
ここからの成長力は歯愛メディカルはワークマンと比べ優るとも劣らないとみる。となれば、1株利益が同じなのだから、株価は同じか上でいいということになる(ちなみに高値で言えばワークマンは10490円)。
まあこういうことも念頭に置きつつ、臨機応変に対処するのが株式投資である。

マキヤ(推)は1362△15と5連騰で連日の年初高値更新。株価上昇の割に過熱感はなく、出来高も少ない。8.05日の出来高238100株に対し21日は36000株。少なくとも8.04日の126100株くらいの出来高になるまでは上昇基調が続くとみて対処。
G-7(推)は2904△56と年初来高値更新。
オーシャンも1494△41と年初来高値更新。神戸物産は下げたが、こうした小型の2番手株は強い動きが継続している。

インフォコムは3550△90で年初来高値更新はならなかったが、引け新値。いよいよ3690円高値更新の方向とみる。

UTグループは一転2253△67、ディップも2253△101。.人材派遣業の株価は上げたと思ったら下げの繰り返しだが、基本的には上を目指しているという見方を変える必要はなさそうだ。

ショーエイ(推)は1160△6で4日ぶりに反発。節約志向の高まりで100円ショップ向け売り上げが急増中の同社株の業績の伸びは予想を大きく上回るはずで、今後、この辺を株価が織り込んでいくことになろう。

沖縄セルラー(推)、東京応化、SBS(推)、シグマクシス(推)、アークランドサカモトなどは下げた。

イムラ封筒は売り優勢でなかなかよらず9時07分に803▼45で寄り付いた。その後戻したもののまた売られ764▼84まであって終値は800▼48。
前にも書いたが、もう決算では何が何でも売りというのがお定まりになっているわけで、上方修正もその仲間入りなのかもしれない。ただ、好決算の場合、一時的に売られても、その後は戻す、正当な評価になるというのが大半なので、弱気になる必要はなかろう。
同社が現在力を入れているのが「紙ネット封筒」。これについて書く予定だったのだが、長くなり肩痛も出てきたので後日にする。興味のある方は調べられたし。

8月23日 22時20分記




20日の相場は、アメリカ株安もあって、幅広く売られた。日経平均は230円(1.00%)安、TOPIXは0.90%安だった。
景気の先行きへの懸念が強まる中、東京エレクトロン、レーザーテック、東京応化等の半導体株が軒並み大幅安となった。業種別では電気機器、輸送用機器、精密機器などの輸出関連が大きく下げ、不動産の下げもきつかった。
コロナ追い風銘柄は強く、東証1部値上がり率20位以内にスクロール、ニイタカ、ブイキューブ、西松屋の4銘柄がランクイン。
JQ指数は0.43%安、マザーズ指数は0.98%安だった。

当道場銘柄が日経平均とはで連動性が小さく日経平均の大幅安への抵抗力も比較的あることは、事あるごとに書いていることだが、この日は、その特性を発揮、主力どころの大幅高トータルではも、かなりのプラスとなった。

マキヤ(推)は前日の歯愛メディカル(推)に続いて年初来高値をついに更新した。1307円高値更新後は一段高となり終値は1347△52。今後に予想される業績の大幅上方修正を考えれば、時価はなお超割安という認識が広まってきたように思う。日経平均が下げ幅を拡大、多くの銘柄が上げ幅を大大きく縮小する中でも堅調を保ち、最後は後場の高値引けになったのも、そういう見方の傍証になろう。

歯愛メディカルは軟調に推移、5440▼190まで下げる場面があったわけだが、後場に入って間もなくプラス圏に浮上すると、一気に上げ幅を拡大、年初来高値を更新となる5880円まであって5830△200。どこで売るかは各自お考え願うが、正直、どこまで行くのか判断が難しい。6000円、7000円、8000円以上、いずれの可能性もあるわけで・・・・

イムラ封筒(推)は異常に強い動きで864円まであって848△54。
すんなり推奨直後に寄り付きの780円で買っておけば100円高程度は取れた(PTSで高いことも考慮)ことになる。しかしSBS(推)でひどい目にあったというような方に限って、こちらは買わなかったということになりがちだ。
私は合理的思考を重視する人間である。また4勝1敗主義を標榜もしている。SBSで(結果的に)失敗(途中経過に過ぎないが)したなら、次は成功の確率がぐんと高まる、よって断固買いで行こうというふうに考えていただきたいのである。
また「猛獣もし戦わば」式銘柄選別法も説いている。SBSとイムラが現状で戦ったらどうなるか、そう考えてSBSを売ってでも資金を作りイムラを買うのが賢い投資法のわけである。200株以上あったらせめて半分はチェンジするとよかったわけである。
世の中を見るに損切りは死ぬほど嫌いな投資家が多いように感じる。しかし、これは銘柄選択上、致命的にまずいことである。含み損のダメ銘柄を温存、含み益だからと言って例えば4000円台だった歯愛を売る投資家のなんと多いことだろう。
以上のようなことは、私が口が酸っぱくなるほど言い続けていることだが、実行できない投資家がほとんどのようだ。両足運転に踏み切れないドライバーと同じだ。
思考のコペルニクス的転換を図って鎌倉式投資法の根幹を身に付けてほしいと切に願う。

イムラは引け後、2021年1月期7月中間決算予想を発表した。経常利益は従来の7.60億円→10.00億円に上方修正した。通期予想はコロナの影響を理由に据え置いた。PTSでは895円まであったのだが現時点では860△12。19日、20日計で82円も上げているので、このような小幅な上げになっているのだろう。ただし21日にどうなるかはなってみないと分からない。万一下げるような場合は材料発表待ちで持続、大きく吹き上げるようなら一部売却もありだろう。

コロナ追い風銘柄は、マキヤ以外も、オーシャン1453△13、G-7(推)2848△39のほか、アークランドサカモト、ヤオコー、CB
グループなども上げた。スノーピーク(道場銘柄ではない)は1493円まであって1438△95。

UTグループは3050△30まであって2909▼111。やはり読めない銘柄だ。ディップ、エスプールも下落。
SBS、シグマクシスも下げた。
この他、インフォコム、ユーザーローカル、NEC、カンセキなども下げた。
沖縄セルラー(推)は最後に力尽きたが、底堅い動きで4260▼5。
ショーエイ(推)も1134円までありながら1154▼3の底堅い動き。これで3日続落で、20日以降の反発の土台はできた。

8月20日 23時35分記


19日の相場は小動きだった。日経平均は60円(0.26%)高、TOPIXは0.18%高だった。
JQは0.49%高、マザーズは2.96%高だった。

当道場銘柄は我が世の春という感じで、大半の銘柄が大きく上げた。
歯愛メディカル(推)は5850△620まであって5630△400と連日の年初来高値更新。
コロナ追い風銘柄人気が続いているわけだが、業務スーパー同様大きく上げている業種が通販だ。8005スクロール、9997ベルーナ、、3542ベガコーポレーション、3195ジェネレーションパス、7571ヤマノHDなどである。
歯愛も歯科用品の会社ととらえるのではなく、Ciモールを見れば分かるように、歯ブラシなどの歯科用品に限らず、感染症対策用品等幅広い商品を扱う通販会社ととらえる必要がある。つまり新型コロナ直結の通販会社というまさに人気の真っただ中の企業と言える。

マキヤ(推)は年初来高値更新こそならなかったが、1295△65の高値引け。神戸物産は、この日一足先に年初来高値を更新した。次はマキヤの番だろう。
業務スーパーではオーシャンが1440△20で年初来高値更新。カンセキは3475△75と3連騰、年初来高値にあと110円に迫った。

イムラ封筒(推)は794△28の高値引け。799円の年初来高値更新は持ち越したが、引け新値。2-4月期決算では経常82.2%増益だった。通期予想の経常利益9.50億円(25.5%増益)を変えなかったが、上方修正は必至だろう。四季報は10.50億円予想だが、実際はこれも上回って11.5億円~12.5億円程度とみるところだろう。もう一つの材料については後日。

沖縄セルラー(推)は珍しく4265△35の高値引け。4450円の年初来高値更新はある(もちろん時期は不明)とみて対処。

インフォコムは3535△115と急伸した。好決算発表(7.31日場中)直後につけた年初来高値3690円更新に向かいそうだ。新型コロナは長期戦を覚悟せざるを得ない状況で、関連銘柄の裾野も広がっているように思う。例えば3681ブイキューブ(WEB会議)も人気復活で19日には年初来高値を更新した。電子コミックのインフォコムも、この流れで高値更新から一段高とみる。

NECは5730円まであって5660△200と急伸、富士通も大きく上げた。何かあったのか?

SBS(推)、シグマクシス(推)は下げた。一度味噌をつけると、このように復活は容易でないことが多々ある。が、そう思っていると華麗に復活もある。今後を占うのは難しい。

UTグループは下げたわけだが、この銘柄の動きは読みにくい。19日はディップ、エスプールが上げた中UTだけが下げた。20日は大幅反発か。そういう動きをするのがこの銘柄である。

ショーエイ(推)は1157▼11と続落した。出来高も細っており、この辺が陰の極か。いずれにせよ、私はこの銘柄について強気である。1200円高値更新から1250円~1300円を目指すか。

8月20日 0時14分記
17日の相場は小動きだった。日経平均は46円(0.20%)安、TOPIXは0.06%高だった。規模別では大型株指数のみマイナスで、中型、小型株指数はともにプラスだった。JQ指数は0.56%高、マザーズ指数は3.40%高だった。マザーズ指数は年初来高値を更新したわけだが、比較的最近上場した銘柄中心に暴騰する銘柄が続出している。

当道場銘柄にはおあつらえ向きの地合いだったわけで、道場銘柄は、多くの銘柄が、それも多くが大幅高となった。

歯愛メディカル(推)は6.26日につけた年初来高値をついに更新した。5310円まであって終値は5230△350。チェックしてみたら、私の保有株数は、ピーク時の約3割になっていた。初めて買ったのが3.24日で2517円だった。「新四季報銘柄」として紹介したのが3.27日で2552円だった。そこから2倍以上になったわけだが、この時買ってまだお持ちの方は、どの程度おられるのだろうか。いずれにせよ、売り時期は難しいので、分けて売るのが重要である。
なお3月の「新四季報銘柄」はコロナショックで下げた後だったこともあって、2倍化銘柄が続出している。10銘柄中、PCN、歯愛メディカル、IRJ、レーザーテック、フィードフォース、カンセキと、実に6銘柄が、2倍以上になっている。

業務スーパー銘柄も元気だった。
マキヤ(推)は1230△56の高値引け。8.05日に1307円を付けて以来の1200円大台回復である。カンセキ3405△75、オーシャン1420△39も上げた。前日、年初来高値を更新したG-7は小休止だった。

アークランドサカモトは2188△56、ITメディアも2649△33で、ともに連日の年初来高値更新。

動きが悪く心配された東京応化、NECも上げに転じて終えた。
SBS(推)も反発したが、シグマクシス(推)は続落となった。
ショーエイ(推)も一息入れたが、心配無用。ここからいいところに向かうとみる。

【カンセキ】
WILD-1事業では、(中略)ゴールデンウィークのアウトドア需要が高まる時期の4月に入り、多くの都府県で緊急事態宣言による休業要請指定業種となった事から、店舗の所在する各自治体の指示に沿って、感染拡大防止を最優先し、対象外の地域の店舗も含めて全店休店致しました。(決算短信)
4-6月期業績は経常17%増益だったわけだが、上記のようなハンデがあってのものなので、7月以降の業績の伸びはキャンプブームも加わり、一段と絶好調だろう。通期1.9%の微増益しか見込まない会社計画は、大きく上方修正されるのは必至だ。

【マキヤ】
連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2021年3月期における第2四半期連結累計期間及び通期の業績予想につきましては、2020年5月19日に公表いた
しました業績予想に変更はありません。
なお、当第1四半期連結累計期間の実績をもとに連結業績予想の見直しを検討しておりますが、現時点において
新型コロナウイルス感染症拡大の収束見通しの予測が困難であることから、合理的な算定が可能となった時点で速
やかに連結業績予想の修正を公表する予定であります。(決算短信)
今、改めて、これを読み返し、こんな重要なことを、軽く読み流していたことに慄然とし、また欣喜雀躍したことだった。
要するにこれは、よく決算短信にみられる、通り一遍の必要が出たら修正するというようなものではなく、合理的な算定が可能となったら、すぐに(上方)修正すると読むところだ。何せ、純利益に至っては第1四半期分(5.73億円)だけで、通期予想(5.80億円)にほぼ達しているのである。運が良ければ、今すぐにもグッドニュースが飛び込んでくるかもしれないのである。
通期の経常利益は会社計画の13億円が、実際にはどれくらいになるか。第1四半期の4倍なら35.64億円、これは無理でも、控え目にみても2倍強程度は可能だろうから、この場合18億円となる。1株利益は126円程度になる。3倍なら同175円。中間をとった1株利益150円のPER10倍1500円は、最低目標ではないか。あわよくば2000円もと思わせる18日の値動きだった。なお業務スーパー本尊の神戸物産は、この日6900△270で、年初来高値6940円にあと40円に迫った。19日は神戸物産と手を携えてマキヤも1307円高値挑戦となるかもしれない。

【イムラ封筒】
これも決算短信等を改めて当たっていて、そうだ、これなら行けるという材料を再発見した。
ここで推奨銘柄にする。
3955 イムラ封筒 766▼6(8.18日終値)

8月18日 23時58分記
17日、日本の4-6月期GDPが発表された。
年率-27.8%と、マスコミは大騒ぎだが、そう驚くことではない。本当に驚き、悲しむべきは、発表が8.17日だということだ。

世界の主要国の4-6月期GDP発表日は以下のとおりである。

日本    8.17日
イギリス  8.12日
ユーロ圏 7.31日
アメリカ  7.30日
韓国   7.23日
中国   7.16日

これを見ていると、発表が早い国ほど、経済に元気があるように思われ、一段と悲哀は深まる。
日本が、遅いのは何もGDPに限らない。企業の決算発表も、先進主要国で最も遅いと言って差し支えないだろう。
PCR検査の結果公表までに要する日数も、同様と言ってよさそうだ。
ワクチン開発でも、韓国は別とすると、日本は中国、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスに後れを取っている。のみならず、実用化にこぎつけても、生産能力的に、ため息が出るほどの量しか作れない(大阪大発ベンチャーの場合)。

こうした問題点を、個々については把握している方は多いだろうが、トータルで、以上のような悲惨な状況にあることを、ほとんどの人が知らず、マスコミも問題にしたことが、ほとんどない(全くないかもしれない)というところにこそ、私は病根の深さと、問題の深刻さを感じる。問題点をクリアに意識していないのだから、いつまで経っても改善の動きが出てこないのである。
根本的に今のやり方を変えないと、取り返しのつかないことになるということを、政治家はじめ責任ある立場の人たちには、早急に分かってもらいたいものである。

17日の相場は、大幅安となった。米中の閣僚級の貿易協議が延期になったことが、米中対立深刻化への懸念を強め、また朝方発表のGDPで、経済のけん引役不在がはっきりしたことも響いた可能性がある。
日経平均は193円(0.83%)安、TOPIXも0.84%安だった。
JQ指数は0.62%安、マザーズ指数は1.18%高(ただし値上がり銘柄数=値下がり銘柄数)だった。

当道場銘柄は、値上がりする銘柄も多く、トータルでも小幅高程度と健闘した。
ショーエイ(推)は年初来高値更新となる1215円まであって1180△22、
G-7(推)も年初来高値更新となる2897円まであって2864△67。
この他マキヤ(推)1174△27、オーシャン1381△31、カンセキ3330△55など、業務スーパーの強さが目立った。
ただ、いなげややヤオコー、あらた(当道場銘柄ではない)など、コロナ追い風銘柄でも下げる銘柄も多く、やはり業務スーパーなど、経済の一段の悪化も見据えた選別が始まっている可能性がある。

ITメディアは2664円まであって2616△109と年初来高値更新、イムラ封筒も772△28と大幅高。イムラは出来高も急増しており、799円の年初来高値奪回に向かいそうだ。この2銘柄もコロナ追い風銘柄であり、この動きにはついて行くところだろう。スノーピーク(当道場銘柄ではない)も1369△60と年初来高値更新。

沖縄セルラー(推)は、相変わらずの動き。4275円まであったのだが4225円まで急落、終値は4230△15。それでもこれで3連騰、売りをこなしつつ、じりじり水準を高めているとみていいだろう。配当を取ってもいいやくらいののんびりしたスタンスで行き、急騰や年初来高値更新の場面では売りも考えるというのがいいだろう。

歯愛メディカル(推)は5020円まであったのだが終値は4880▼110。

東京応化、NECなどは下げ、SBS(推)、シグマックス(推)も下げた。景気の先行きが怪しくなりつつあり、この懸念が強まると、こうした銘柄は売られることにある。
新型コロナがどうなるか。日本はもちろん、世界の主要国も含め、注視し、物色動向がどうなりそうかを常に注意深く見ていく必要がある局面である。

8月17日 23時31分記