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14日の相場は小動きだった。日経平均は23289円40円(0.17%)高、TOPIXは0.05%安だった。
日経平均の場合、13日に23250円となり、6.08日につけた23178円を上回り、次の節目は2.21日につけた23387円までない。また、昨年末値の23657円も迫っている。これに対しTOPIXは昨年末値が1721で14日は1623だから、はるかにしたにいるわけである。
なお14日は規模別の各指数はそろってマイナス、騰落銘柄数も値上がり818に対し値下がり1276だった。つまり、日経平均採用銘柄だけ強い相場だったわけである。
JQ指数は0.57%高、マザーズ指数は1.72%高だった。

当道場銘柄は、堅調なものが多かった。
決算発表で、好決算だったにも関わらず大幅安した銘柄の多くが修正高したことが大きい。
歯愛メディカル(推)は4995円まであって4990△375、ユーザーローカル3770△145、ヤオコー8430△130、GMOインター2994△88などである。歯愛メディカルは先日、PTSで一瞬更新した年初来高値5280円を更新するかが注目点だ。コロナのしぶとさからしてCiモール絶好調が効いて軽く更新というのが、多少の身びいきも込めての私の予想だ。
業務スーパー各社もマキヤ(推)1147△5、G-72797△47、オーシャン1350△15と、そろって上げた。

ショーエイ(推)は1158△36と反発、引け新値となった。1200円が高値になってしまうリスクは依然残るが、1200円突破から一段高に向かう可能性を感じさせる動きだった。
アークランドサカモトは2132△82で連日の年初来高値更新。来期、LIXILビバ完全子会社化が寄与、1株利益は名目で209.6円、実質値で309.0円。最近、採用した新手法=こうした乖離が著しく起きた場合は両者の中間値を使う=で算出した1株利益は259.4円。時価のPERは8.2倍に過ぎない。なお一段高が期待できよう。

インフォコムは好決算発表後もたついた動きだったが、3455△95と連騰、復活の兆しだ。電子コミックの成長性に加え、巣ごもり関連としての人気も加わり、まさに順風満帆だ。3690円高値更新の公算大とみる。

ITメディアは2552円まであって2507△183と反発、年初来高値を更新した。バーチャルイベントの受注急増で、業績はとんでもない伸びとなりそうなので、とりあえずは大化けを狙いリスク覚悟で持続か。

NEC、イムラ封筒も上げ、復活の気配。

シグマクシス(推)は大きく下げる場面もあったが踏ん張って小幅高で終えた。一方、SBS(推)は2235△34であったのだが終値は2192▼9。決算直後の急落で傷を負った投資家が多い(私を含む)ので、こうした不安定な動きになりやすい。趨勢としてどちらに向かうのか、慎重に見極めたい。

沖縄セルラー(推)は4245△40まで行きながら4195▼10とマイナスに転じるなど、依然期待外れの動きだったが終値は4205△10。まあしかし、上がるのはかなりの確率で確定的とみて、焦らず対処。親会社のKDDIは3324△41と決算後の高値をうかがう動きだ。追随高も期待できよう。

平山は14日の夜20時30分に期待外れの決算。

16日は日帰りで道志に行ってきたのだが、昼食をと思っていた宮ケ瀬湖畔のカフェレストランは電話を入れたら14時過ぎでないとだめとのこと。セブンイレブンは満車で道路にまで車がはみ出ている状態。道志村に入ってしばらくしてのところに最近できたうどん屋さん(つい最近まで休業していた)も千客万来でようやく入れたという有様。
そしてWILD-1(カンセキが運営するアウトドア店)も大盛況、道志のキャンプ場も久々の活況、中津川のキャンプ場はいつも大盛況なのだが、それがさらにすごいことに。
スノーピークも好決算(8.12日引け後と発表)だったわけだが、こちらはキャンプ用品に加え、折り畳み式のテーブル・イス等がテレワーク需要が急増しているということで人気化している。
言いたかったのは、キャンプブームは本物でカンセキ人気も復活するのではないかということ。うっかりしていたが、カンセキは業務スーパーも運営していて、「追加出店の早期実現も目指す」(四季報)という。

8月16日 21時30分記
新型コロナの日本の状況が、ややまずいことになりかねない雰囲気だ。
安倍首相は気力減退気味なのか官邸に入る際の歩く速度がのろくなっているという。小池都知事も感染防止徹底宣言ステッカーを掲示した店でクラスターが発生しても「ただ貼ればいいという事業者がいないとは限らない」と、本性露呈のコメントを出すなど、知事選が終わればやる気なしの雰囲気だ。

今、コロナは、世界的になお猛威をふるっているわけだが、実は、日本のマスコミが、トータルな全体像を、分かりやすく伝える責務を果たしていないので分かりにくいが、大きな変化が起きているようだ。
つまり、今、猛威にさらされているのはアフリカや南米各国に多く、先進国で対策がしっかりしているところでは、かなり沈静化しているようなのである。
アメリカはトランプ大統領支持の知事の州(南部や西部に多い)では感染拡大傾向のところが多いようだが、ニューヨーク市や同州はかなり沈静化している。ヨーロッパでもイタリアなどはかなり沈静化、ここに来てはイギリスがPCR検査を広く実施する(無症状者も検査)などの効果で急速に抑え込みに成功している。このため、最近、フランスからの入国を制限するなど様変わりの状況だ。そのフランスは、一時は急速に感染者が減ったのだが、経済活動等の緩和で、またぶり返し気味になっていて、今回のイギリスの措置につながったわけである。カナダやニュージーランドもうまくいっている。

日本の場合、やることなすこと、後手後手、まっとうな対策、時宜にかなった対策はほとんどとられなかったにも関わらず、意外に最初の頃は、状況が悪化しなかった(BCG効果か何か確たることは言えないが、そうした僥倖があったためであろう)ため、「これでいいのだ」的雰囲気が、政府等に蔓延、、ここに来ては、政策の逆噴射(感染者が増加を見せ始めたタイミングで緊急事態宣言解除、さらに最近ではまたさらに事態が悪化しそうなタイミングでGo To トラベル事業に乗り出すなど)も続き、感染者が全国的に拡大、死者数も増加傾向が顕著になりだすなど、完全にコロナ対策に失敗した国に入りつつある。

世界の趨勢を見るに、結局
①徹底的にPCR検査を行い、感染者を隔離する。
①´感染者隔離等の対策では、日本のように全国一律ではなく、細かく地域の状況に応じたものにする。
②経済との両立のためには、感染状況を迅速に把握、ブレーキ、アクセルの使い方を適切にする。

こうしたことを行うことが、成功の秘訣のように思われる。
①´について補足すると、例えば、今、日本で問題が深刻化しているのは、ほとんど大都市部だけである。
「東京由来」という言葉が、最近よく使われたが、そんなことを言っていられたのも、数日だけで、すぐに「大阪由来」、「神奈川由来」等々出てきているわけで、いかに対策が後手に回っているかだろう。
巨大都市圏や沖縄(米軍人の行動も深刻化の原因の一つではと疑われるが、これはタブーなのかほとんど報道されない))等のホットスポット化しているところと、ほとんど、大きな問題になっていないところ(東北6県、またこれらを除いた本州の日本海側の各県=ただし京都、兵庫などの太平洋と接するなどのところは除く、四国の大半の県など)とを一緒くたにした政策は、見直すべきである。また東京の場合でも、区部とそれ以外、区部でも新宿区と例えば練馬区とでは区別して考えるべきだろう。

以上のようなことを踏まえて、具体的にどうしたらいいのかを考察する。
①PCR検査体制を、早急に時期を明確にして、各地域の特性も考慮して、大幅に拡充する。
やみくもに誰でも受けられるようにする必要はないが、多少なりと懸念のある症状の人、状況等から心配な人等は、医師の紹介がなくとも、保健所経由でなくても、簡単に受けられるようにする。無症状者からの感染が4割とも言われる中、無症状者でも状況に応じて積極的に検査する。費用もある程度の条件さえ満たせば無料にする。

②経済活動活性化のためには、人々が、外出し買い物や飲食等を、ある程度、安心してできるような状況に持っていくことが必須だ。このための①でもあるわけだが、地域に応じて、国や都道府県が、行動指針的なものを打ち出すことが求められる。
例えば、「県をまたぐ移動」の自粛がよく言われるが、これはナンセンスだ。岩手県から青森県への移動、あるいは香川県から徳島県への移動を制限する意味がないのは自明だろう。どちらの県もコロナ感染は深刻化しておらず感染状況等も大差ないからである。善玉・悪玉で言えば、善玉に悪玉が来るのは困るが善玉に善玉が来るのは問題ないのである。悪玉同士はどうしたらいいか?EU各国(感染初期を念頭に書いている)の移動制限が原則なしなのは、この観点から考えると理解できよう。
感染者数や死者数が圧倒的に少なく、趨勢を見ても危険な兆候のない県や地域では、むしろ、もう少し積極的に安心をアピール、対策を積極的にとったうえで、平常の生活に近付くことを提案したほうがよい。もちろん、少しでも悪化の兆候が出たらブレーキも迅速に踏むのである。
逆に東京、大阪、神奈川、福岡等におけるホットスポット的な場所では、一段と厳しい対策をとる必要があるだろう。

8月15日 23時35分記
9436 沖縄セルラー電話(JQ)  
株価=4195円(8月12日終値)   
出来高=31000株(8月012日) (売買単位=100株)
実質予想PER=11.4倍(2021年3月期。四季報予想の経常利益に基づき算出) 
03月17日=3080円~4450円=01月30日(月日=年初来安値~年初来高値=月日)
自信度=A(5段階評価。Aが最上位)
推奨度=A(5段階評価。Aが最上位)

前稿の末尾で推奨したので、上表で株価等の数字は8.12日のものである。
KDDI傘下(KDDIが51.5%の株式を保有)の総合通信会社。沖縄県での携帯電話シェアは5割。
こうした恵まれた事業環境のため、業績は絶好調だ。

7.29日に2021年3月期第1四半期決算を発表した。
経常利益は37.72億円で前年同期(36.10億円)比4.5%増益だった。
通期予想140.80億円(前期実績14.074億円)は、据え置いたが、いずれ上方修正となろう。四季報は「会社計画はau契約純増数やや保守的。」として143.00億円を予想する。第1四半期と同じく通期も4.5%増益になるとすると147.07億円になり、四季報予想をも、かなり上回ることになる。いずれにせよ、業績に不安なしである。なお7.29日の株価は4190円、30日は4275△85だったが、時価は逆戻りして決算発表前の水準である。

同社の魅力は、沖縄が東京と並んで、今後もかなりの期間、人口増が続くと予想されることである。こうした安定成長を踏まえて、同社は「3増」を掲げる。増収・増益・増配である。
特に注目すべきは増配で、実に19年連続増配を継続、2021年3月期も実施予定なので、そうすると20年連続増配となる。21年3月期は9円増配の154円配当が予想される。利回りは3.66%になる。ただ。通信会社・携帯会社の場合、ソフトバンク以外は連続配を続けているので、沖縄セルラーの専売特許ではない。
それでも20年連続増配など「3増」政策は、いかに同社の業績が安定成長しているかということである。
今後も年15円増配を続けると24年3月期の配当は199円。利回りは4.73%になる。この辺を考えると、株価の下落リスクは非常に小さいと言えよう。
年初来高値は1.30日につけた4450円。時価の4205円にとって格好の目標になる。かなりの高確率で、この更新はあろう。

13日も主力大型株中心の相場が続いた。
当道場銘柄の場合、決算で売られた銘柄の強さが目を引いた。
シグマクシス(推)は1470△33と3連騰、SBS(推)も2201△79と2連騰。
前日、好決算にも関わらずかなりの下げとなった3銘柄も、そろって反発した。歯愛メディカル(推)4615△85、ヤオコー8300△110、GMOインター2906△71である。なお前稿で書き漏らしたのだが、デジタルハーツは11日発表の第1四半期決算は減益と期待外れだったにもかかわらず12日は1003△72と急騰した。12日は好決算で下げ悪決算で上げたわけである。
コロナ追い風銘柄は、一部に今後に懸念を示す見方もある(日経等)ようだが、この日の値動きを見る限り、大半の銘柄が堅調だった。
クリエイトSDHD(当道場銘柄ではない)は年初来高値更新、終値では反落となった(1122▼23)が、ショーエイ(推)も1200△55まであって年初来高値更新。G-7(推)、いなげや、アークランドサカモト、ウェルシアHD(同)、神戸物産(同)なども上げた。
マキヤ(推)、カンセキは下げたが、こうしてみてくると、コロナ追い風銘柄は健在、特に業務スーパーは強いので、マキヤ、カンセキの出遅れが逆に目立つ。

NYダウが大きく上げると主力大型株優位の展開になり、当道場銘柄にはむしろ逆風になりかねない。現在はNYダウは70ドル前後のマイナスとなっている。このくらいで終わってくれるとちょうどいいのだが、と虫のいいことを考えながら筆を置く。

8月13日 23時42分記
理解不能な動きが一段と過激化して続く。
この不可解な動きを解明しようと、いろいろ仮説を立てては考えたのだが、納得できるような原因にたどり着くことはできなかった。

コロナ終息を見据え、あるいはコロナの影響は株価には軽微とみての物色動向の変化(バリュー株の復活)
が言われるようだが、当該銘柄の株価を精査してみたが、大きく下げたものがある一方、新高値を付けるものもあるなど、まちまちで、こうしたことでは、今の株価の動きを説明することは無理である。
例=Olympicなどは、比較的下げた方だが、それでも大した下落率ではない。マキヤ(推)、いなげやは高値からでは下落率は大きいが、これらはザラ場で瞬間的に素っ高値を付けたためで、終値ベースでは下落率は小さい。
逆にG-7、ショーエイ(推)、当道場銘柄以外で3148クリエイトSDなどは高値圏で頑張っている(以下でコード番号入りは当道場銘柄以外)。ショーエイなどは12日、1145△106と6日ぶりに年初来高値を大きく更新した。

歯愛メディカル(推)は、前日、文句のない好決算を発表しPTSでも大幅高だったわけだが(高値は5300円くらいがあった)、12日は高寄りしさらに上げたものの5000円には届かず、次第に売り物に押され、結局4450▼250まであって終値は4530▼170という予想外の展開から下げて終えた。
同じく、前日、好決算を発表したヤオコーも8190▼190、GMOインターも2835▼107と、大きく下げた。
今日引け後決算を発表したオーシャン、7816スノーピークは、ともにまずまずの決算ないし好決算だったわけだが、PTSではオーシャンは1237▼104、スノーピーク1175▼63と、ともに大幅安となっている。

今、改めて、最近、決算を発表した銘柄の、その後の株価を思い起こしてみると、銘柄によって多少の差はあるが、ほぼ、好決算でも売られ、予想どおりないしやや期待に届かない程度では暴落気味に下げている。好決算でも前述のように下げるケースが続出している。
例=4428シノプスは赤字拡大のひどい決算(8.11日)で翌日は1762▼230。
シグマクシス(推)、SBS(推)は、いまいち程度の決算で直後に暴落気味な下げとなった。
3138富士山マガジンは中間決算で大幅上方修正した(8.03日)が翌日は大幅安、03日の1296円から07日には958円まで下げた。

以上のことから言えることは、理由・原因はともかく、ここに来て、小型株に特に顕著なわけだが、決算発表では、ともかく大半の銘柄が売られるということである。
ただ、その後の推移をみると、そう悲観的になることはなさそうだ。
ショーエイなどは、07日引け後に好決算発表、翌立会日の11日は968▼103まであったわけだが、12日は1145△106。
シグマクシスは決算発表翌日は1251▼357だったが12日は1437△35まで戻した。
SBSは決算発表直後の2日間で380円下げたわけだが12日は2122△98。

アフターコロナも念頭に、絶好の押し目形勢となった9436沖縄セルラー電話を、ここで推奨銘柄にする。「新四季報銘柄」で当時の株価は4125円だった。12日の終値は4195▼20。

8月12日 23時36分記

11日の相場は主力株中心に大きく上げた。日経平均は420円(1.88%)高、TOPIXは2.54%高だった。両者の値上がり率の違いは、日経平均はソフトバンクGの大幅安が足を引っ張り、TOPIXは日本製鉄、JR東海、日本航空などのオールドエコノミー企業の大幅高が寄与したことにある。
JQ指数は0.27%高にとどまり、マザーズ指数は0.47%安だった。
もうこういうことが珍しくなくなったわけだが、日経平均が大きく上げても、JQやマザーズが連動しない、あるいは逆に下げることが結構ある。また大型株一辺倒で小型株は蚊帳の外という展開もよくある。
常識にもうなっていていいはずだが、私以外誰も言わないので、依然頭に入っていない方もあろうかと思い、あえてまた書いた。

こういう当道場に不向きな展開になったため、道場銘柄は高安まちまちだった。
UTグループ、ディップ、エスプールの派遣業は、そろって大幅高となった。

決算発表がこの日引け後の銘柄の値動きは以下のとおり。

歯愛メディカル(推) 4700△60
GMOインター 2942▼123
ヤオコー 8380△150
ウィザス 526△15

それぞれの決算とPTSの株価を見ておこう。

歯愛メディカル=2020年12月期中間決算。経常利益は12.00億円予想に対し18.22億円で前年同期比78.6%の増益。通期予想は変更しなかったが10.9%予想であり大幅な増額は必至。PTSでは5100△400。 

GMOインター=2020年12月期中間決算。経常利益は120.00億円予想に対し160.19億円で前年同期比50.4%の増益。通期予想は非開示だが四季報予想の272.00億円を大幅に上回ることになろう。PTSでは3030△88。  

ヤオコー=2021年3月期第1四半期決算。経常利益は前年同期比59.6%の大幅増益、通期予想(1.4%増益予想)は変更なし。PTSでは8380±0。 

ウィザス=2021年3月期第1四半期決算。経常利益は4.91億円の赤字(前年同期比は2.75億円の赤字)。コロナの影響で、出足が悪いことは四季報にもある通り。このため中間期でもなお前年同期比微減益予想で、通期で増益転換と言うのが四季報予想だ。そのまま意味でそれほど悪い内容ではないわけだが15円高と上げて終えていたのでPTSでは497▼29。

SBS(推)は安値では1990▼100まであって2024▼66。最近は決算で売られると、決算内容にかかわらず、1発ではすまず2、3発被弾することが多い。シグマクシス(推)のように翌日は大きく反発したものの、その後2日続落というのもある。ただシグマクシスの場合、今日は1402△66だから決算直後の安値の1245円からは157円戻したことになる。
焦らず戻りを待とう。

日用品メーカー、コロナ追い風銘柄は高安まちまちだった。G-7、いなげや、ヤオコー、大黒天、CBグループなどが上げた一方、マキヤ(推)、カンセキ、ショーエイ(推)、Olympic、などは下げた。
ショーエイの値動きについてだけ触れておこう。前日のあれだけの好決算で期待していたわけだが、朝方の気配は大量の売り物に大幅安。ヤリ気配から986▼85で寄り付き968▼103まで下げる始末。その後は大きく戻し終値は1039▼32。しいて言えば、ここ大きく上げていたので好決算発表のこのタイミングで売ろうという向きが多数いたということか。しかしそれでも986円とかだったら思いとどまればよさそうなものだが…まあ、このように理解不能な値動きが頻発するので、それなりに覚悟を持って取り組みなさいということだろう。

8月11日 23時55分記

SBS(推)について、私は、少なくとも中期的にはかなり強気である。
その根拠を書いてみよう。

社長の鎌田正人は
1959年6月22日、宮崎県延岡市生まれ。79年佐川急便入社。子会社立ち上げにも関わり年収は1000万円を突破。87年に佐川急便を退社し関東即配(SBSホールディングスの前身)を設立。
この後、果敢なM&Aで急成長、いずれは業界トップ10入り、その後はトップ5も狙うかという勢いである。
リストラは行わないなど社員を大切にするM&A戦略が、これまで多くの大手企業から相手先として選ばれた要因のようである。
有能なカリスマ経営者のもとで企業は急成長するという見本のような企業かもしれないのである。ファストリ、ニトリ、日本電産のように。
以下に同社の主なM&Aの歴史を示す。買収額等は概算。

2004.04 雪印乳業より雪印物流(売上高380億円)の株式90.22%を30億円で買収
2005.05 常温物流の東急ロジスティック(売上高332億円)の株式94.89%を公開買付(TOB)により156億円で買収
2005.11 低温度帯の輸送を中心に運送業を営む全通(売上高102億円)の株式100%を22億円で買収
2010.02 JVCケンウッドグループの物流子会社のビクターロジスティクス(売上高43億円)の株式100%を1億9000万円で取得
2010.07 輸出入通関に特化した運送業エイシーシステムコーポレーション(売上高10億円)の株式100%を9億5000万円で買収
2014.07 インドで航空および海上の物流事業を営むTranspole Logistics (売上高140億円)の株式66.0%を74億円で買収
2018.05 リコーよりリコーロジスティクス(売上717億円)の株式の66.6%を180億円で買収
2020.10 東芝より東芝ロジスティクス(売上高896億円)の株式の66.6%を200億円で買収

2017年12月期の売り上げ・経常利益が利益が直近5年間(2017年12月期~2022年12月期(予))にどれだけ増加したかを見ると
売り上げ=1529億円→予3750億円、2.25倍
経常利益=64.8億円→予134.0億円、2.07倍

日立物流(2017年3月期から2022年3月期(予))
売り上げ=6654億円→予6890億円、1.04倍
経常利益=303.9億円→予345.0億円、1.14倍

ハマキョウレックス(2017年3月期から2022年3月期(予))
売り上げ=992億円→予1230億円、1.24倍
経常利益=84.2億円→予106.0億円、1.26倍

同業他社に比べ、SBSが、売り上げ、利益とも群を抜いて高い成長を達成しそうかが、よく分かろう。なお、これはヤマトやSGホールディングスはおろか、丸和運輸などと比べても、大きく上回る。
これでいて、最も低PER(来期予想ベースで名目11.1倍、実質8.9倍)なのである。

来期(2021年3月期)の四季報の業績予想について。
売り上げは前期の2650億円(=会社計画)から3750億円に激増予想。
経常利益も前期の110.0億円から134.0億円に激増予想。
これは東芝ロジスティクスを子会社化する効果を見込んでいるためであろう。
東芝ロジスティクスは売り上げ895.5億円、経常利益20.84億円(2020年3月期)
SBSは東芝ロジ株式の66.6%を取得なので、そうすると寄与分(来期はフル寄与)は
売り上げ約597億円、経常利益約13.8億円 となる。
これを単純に今期の数字にオンしても来期予想に届かないが、SBSの通常の業績の伸び分も加味すれば、届いておかしくない数字である。

8月10日 23時25分記

ショーエイ(推)の決算について。
ショーエイと言うと、プラスチックフィルム包装資材メーカーのイメージが強いが、今や売上比率の1位は日用雑貨品の41%である。
販売先として、四季報はヒラキ、エレコムを挙げているが1位はキャンドゥである。そして以前に書いた記憶があるが、社長は、今後はダイソー、セリア向けも伸ばしたいと言っていた。たしかダイソーは今の10倍でも買うとのことだった。
コロナの今後をにらむと、日用雑貨品も手放しで楽観していられるかという問題もあろうが、ショーエイの場合、このようにダイソー、セリアというほとんど未開の広大な沃野を抱えているので、今後も高成長が期待できるとみる。なおヒラキ、エレコムも業績絶好調である。
今期予想実質1株利益は会社予想を大きく上回り100円前後に達しよう。来期は110円~120円程度が期待できる。高成長が期待できる有望な小型株という評価になれば、株価は1200円~1500円が妥当となろう。

現在、NYダウは高く、連れて日経平均先物も先週末比125円高となっている。

8月10日 23時45分記
SBS(推)が場中の13時00分に2020年12月期中間決算を発表、これを受けて株価が暴落した。
以下、この決算について書き、そのあと、引け後に決算を発表したショーエイ(推)、ユーザーローカル、C&Fロジ(推)、CDグループの決算について書くことにする。

【SBSの決算】
SBSは、前日高値から大きく下押して終えたことへの反動と決算への期待から高寄り後2503△99まで上げた。しかし決算発表で暗転、急落したわけだが、一時は2008▼396まで下げ終値は2090▼314。
株価だけ見ていると、よほどひどい決算だったんだろうとなろう。
掲示板を見ても、決算の内容への言及は実質皆無とさえ言っていい。果たして、みんな分かったうえで売ってるんだろうかとさえ思ってしまう。
中間期の経常利益は62.97億円。第1四半期決算時公表の会社予想(=四季報予想)は63.00億円。まあ300万円少なかったわけだが、まさに誤差の範囲内、計画通どおりの数字だったわけである。前年同期比では14.7%増益である。ちなみに純利益は第1四半期決算時公表の会社予想38.00億円を大きく上回る41.31億円だった。通期予想は変更なし。
要するに、会社計画どおりの決算だったわけで、株価にとっての悪材料としては、好決算を期待されていたであろうから、その期待を裏切ったことだけである。
それだけのことで13.1%下げたわけだが、ほぼ同率の下落率(14.1%)の日東紡の決算をチェックしてみた。第1四半期決算と通期予想を発表したわけだが、通期予想は95.00億円→54.0億円(前期比34.2%の減益)と、惨憺たるものだった。
これ以上は書かないが、要するに314円安などというのは大減益予想に変更の場合などになることで、今回のようなケースは狂気の沙汰と言っても過言でない反応だったのである。
とりあえずは持ち株は持続、下げ過ぎ是正の動きがどう出るかを見きわめよう。来期は東芝ロジステックス子会社化寄与で大幅増益が期待できる。
PTSでは2132△42。

【ショーエイの決算】
決算短信にある以下のか所をご覧いただこう。

(商品販売事業)
当セグメントにつきましては、100円ショップやドラッグストア、小売販売店に対して、商品を企画提案し、調達し、そして提供させていただく事業であります。新型コロナウイルスの感染拡大により、ーマスク、ポリ手袋、除菌クリーナといった衛生用品が好調であったこと、家庭における巣ごもり消費の影響でフリーザバッグやキッチンパック、鮮度保持袋といったポリ製品が好調であったこと、また7月からのレジ袋有料化への前倒しの影響から手提げ袋、レジ袋、ゴミ袋が好調に推移しました。また量販店中心に感染予防関連商品の取引量を拡大したことにより売上高及びセグメント利益は前年同期を上回りました。その結果、売上高は2,265百万円(前年同期比14.6%増)、人件費を中心に販管費が抑えられたことで、セグメント利益は165百万円(前年同期比98.9%増)となりました。

同社が、まさにコロナ追い風企業であることが、よく分かる。マスク、ポリ手袋、除菌クリーナなども販売しているのだ。
2021年3月期第1四半期決算は、経常利益は2.76億円で前年同期の0.96億円の2.8倍に達した。
通期予想は変えていないが、早晩大幅上方修正するのは確定的だろう。なお四季報は売り上げは前期比微増、経常利益は会社予想の8.33億円に対し7.80億円予想である。この数字が株価に重しとなっていた可能性があること、また四季報予想はおかしいことは、これまで指摘してきたことである。
PTSでは1113△42。
しかし、この会社、予想以上に今後大きく成長すると私は読んでおり、来期の実質1株利益は100円を大きく上回ろう。株価は1200円以上、そしていずれは1500円以上になるのではないか。

【C&Fロジ】
2021年3月期第1四半期決算は、経常利益は15.88億円で前年同期比33.0%の増益だった。
未定としていた中間期、通期の数字も公表した。
中間期の予想経常利益は34.0億円(四季報予想は21.5億円)、通期の予想経常利益は57.0億円(四季報予想は46.0億円)
四季報は【反落】の見出しで今期は営業減益(経常もだが)にと書いているが、57.0億円は11.3%の増益になる。
PTSでは1695.1△30.1に買いが入っている。

【ユーザーローカル】
2020年6月期決算は、経常利益は6.58億円,前期比24.2%の増益だった。会社計画の6.01億円、四季報予想の6.50億円のいずれをも上回った。21年6月期予想は16.9%の大幅増益となる.7.69億円予想(四季報予想は7.20億円)。
PTSでは4030△85。

【CBグループ】
2021年3月期第1四半期決算は、経常利益は5.81億円で前年同期比55.0%の増益だった。通期予想は非開示だが、四季報予想の17.8%増益予想は大きく上回ることになろう。
PTSでは売買無し。

連休明け後には好決算4社がそろって上げ、SBSもそれなりに戻し、トータルで、本日のSBSショックを吹き飛ばすというのが、私の獲らぬタヌキの皮算用。

8月07日 23時07分記
私の場合、ということはほぼイクオール当道場銘柄の場合、ここ数日(7.31日~8.06日)は上げ下げを交互に繰り返し、その振幅が極端に大きい。しかも、日経平均・TOPIXとの連動性はほぼない。
06日は前日の暴騰の反動で下げる順番だったわけだが、その通りになった。ただ、毎回下げ幅は上げ幅のほぼ半分になっているので、2日分の上げ・下げを合計すると、かなりののプラスになるわけで、一喜一憂せず、どっしり構えて行こう。

SBS(推)の値動きには参った。読者諸氏でも呆然としている方もいるかもしれない。
買い気配から2499△79で始まり直後に2515円まであった。ところが以降は延々下げ続け2391円まであって終値は2404▼16。私は2420円以降少し買ったが、なお下げる始末。やむなく大引けでも少し買った。

この日も運輸会社の決算発表があった。
9081福山通運と9078エスラインである。どちらも好決算だった。特に福山の場合、中間期の経常利益は48.0億円予想→92.0億円(実績)、通期予想139.0億円→180.0億円と、どちらも大幅な上方修正となった。PTSでは4380△430。
エスラインも大幅減益予想から減益幅が縮小、通期では前期比横ばい近くまで上方修正した。
注目すべきは、この2社はともに今期大幅減益見通しを出していたのを、今回小幅減益まで大きく改善するとしたわけだが、業績の足を引っ張っているのがアパレルである。

これに対し、アパレルの比率の小さいと思われる同業他社(SGホールディングス、ヤマトHDなど)は大幅上方修正しただけでなく、前期比でも大幅増益を見込む。
ではSBSはどうか。前記4社でもともと今期増益予想だったのはSGホールディングスだけだが、SBSも今期増益予想である。
しかも先ほど四季報をチェックしていて気付いた好材料がある。「食品輸送は国内屈指」(四季報)とある。本文でも「食品関連好調」、「3月稼働の横浜城南島拠点は食品向け軸に受託。」とある。コロナで一段と絶好調のはずで、07日の決算はかなりの高確率で素晴らしい数字が出てくるとみる。巣ごもり関連人気波及も。
07日、そう高く始まるのでなければ追加で(あるいは新規でも)買うといいだろう。私もそういうスタンスだ。含み損だなどと嘆いていることはない。
PTSでは2455△51。

決算がらみの銘柄の値動きについて。
UTグループは3025△503のストップ高(東証1部値上がり率2位)。大引けでは大量の買い物を残した。ただしPTSでは3055△30。ストップ高比例配分で終えても翌日高くなるとは限らないというのは、昨今常識になっている。私は1800株保有していたが300株だけ売却。

東京応化は引け後、決算を発表した。2020年12月期中間期、および通期の業績予想を上方修正した。ただし、これはすでに7.28日引け後に発表した内容と同じ(7.28日、29日の稿参照)。ただ、この時(7.29日)はおかしな反応で株価は下げて終えた。
それもあってか
PTSでは5900△150。

マキヤ(推)は利食い売り先行の動きで1163円まであって1171▼76と下げた。一息入れたが出直りは時間の問題だろう。
実際、出遅れ気味の他の業務スーパー株は上げた。
G-7は2611△54。分かりにくい動きをするが基本的には7.31日につけた2867円更新もとみておいていいだろう。
オーシャンシステムは1378円まであって1370△41と年初来高値更新。12日の決算発表に向けさらに大きく上げそうだ。
カンセキは下げたが、これはスピード違反気味に上げたためで問題なかろう。
業務スーパーではないが、同じく節約志向の流れに乗るショーエイ(推)もいい動きだ。1090△39と連日の年初来高値更新。この会社、どうも大化けするような気がする。07日の決算次第だが、これが良ければ暴騰の夢も出てくる。

新四季報銘柄は、決算が悪く見通しが暗いACCESSなど、不調な銘柄も少なくないが、それでもトータルでは、かなり好調だ。
アークランドサカモトは、すでに上げているがこの日は2052△65。
インフォコムも3545△80で引け新値。
さらにここに来て上昇気流に乗ってきた銘柄もある。
沖縄セルラー電話はここ出直り基調でいい動きだ。
平山HDは取り上げた直後に急騰したが、その後は大きく下げていいところがなかった。それが8.03日以降、完全に戻り基調に変わった。この日は1333△65と4連騰。

いなげやは1848▼89と大きく下げた。ヤオコーも8290▼60。いなげやなどは04日の場中に好決算を発表、前日比194高まで急騰した後遺症とみるところかもしれない。しかし、それだけインパクトのある好決算だったわけで、今後徐々に正当な評価を受けることになろう。

8月06日 23時27分記
2384 SBSホールディングス(東証1部)  
株価 2420円(8月05日終値)   
出来高=174600株(8月05日) (売買単位=100株)
実質予想PER=8.1倍(2021年12月期。四季報予想の経常利益に基づき算出) 
03月17日=1225円~2490円=06月01日(月日=年初来安値~年初来高値=月日)
自信度=A(5段階評価。Aが最上位)
推奨度=B(5段階評価。Aが最上位)

ここ運輸各社の決算が相次ぎ発表されているが、ほぼどこも好決算で、株価もその後大きく上昇している。
7.31日引け後に発表したSGホールディングスは好決算を好感、4570△700のストップ高(8.03日)、04日には4775円まであった。
同じく同日引け後に発表したヤマトホールデングスも好決算を好感、2831△136(8.03日)、04日には2881円まであった。
8.03日引け後に好決算を発表した丸和運輸も同様の展開となった。
ファイズなどは、まだ決算を発表していないが、丸和運輸同様、アマゾン関連ということで、連想買いからか04日は大きく上げている。

こうした流れを見るなら、まだ決算を発表していないところで、好決算が予想される企業(アマゾン関連ならなお良い)はないかということになる。
そこで浮かび上がるのがSBSである。
同社傘下のSBS即配サポートはアマゾンの配送業者として、着々取扱量を増やしている。エリアの拡大のためだが、加えてコロナの影響で通販の宅配が増加しているのも追い風だ。
決算発表は8.07日なので、先回り買いして、好決算を待ちたい。

8月05日 20時47分記

UTグループが引け後、決算を発表した。コロナ下にも関わらず増益決算だったわけだが、これに大きく寄与したのが東芝のグループ会社3社を子会社化したことである。
この辺のことと、これとSBSの関係については、これに続ける形で深夜に補筆の予定です。

【05日の相場】
日経平均、TOPIXとも小幅安だったわけだが、当道場銘柄は、前日とは打って変わってわって、シグマクシス(推)1456△205(東証1部値上がり率1位。なお昨日は値下がり率1位だった)など、快調に上げるものが多かった。。
マキヤ(推)は高寄り後1307△157まであったが1203円まで上げ幅を縮小、終値は1247△97。適度に目先筋を振るい落としちょうどいいのでは、といったところか。リスクも念頭に臨機応変の対応を。

カンセキの動きが異常なくらい強い。3595円まであって3525△280と連日の年初来高値更新。いったいどこまで上がるか。キャンプブームのようでWILD・1は大盛況だ(道志に行く途中に厚木店がある)。

歯愛メディカル(推)は4630円まであって4540△90。ポビドンヨード(商品名イソジンなど)のうがいにより新型コロナウイルスの量が減るという大阪府の発表も好材料になっているようだ。Ciモールでは即売り切れた。しかしCiモールを改めて覗いてみたが、コロナがらみで売れそうな商品満載で、株価も強気でいいかという気になって来る。興味のある方、株主の方は訪問してみるといいだろう。

UTグループは第1四半期、経常6.7%増益だった。通期予想の同49.0%減益予想は変更しなかったが、第1四半期の増益はサプライズ。PTSでは2647△125のあと2650.1円に400株の買い。
好業績の原因の一つが東芝のグループ会社3社を子会社化したこと。
この材料は、実はSBSにも大いに関係がある。なおこれについては前に書いたことがある。株式投資では記憶力・思い出し力も重要である。UTグループの今回の件でSBSの件を思い出せるといいわけである。
SBSは6月に東芝傘下の東芝ロジスティクスを買収と発表している。10月を目途に子会社化の予定で、これが寄与すると、一段と収益力がアップ、株価も化けるかもというわけである。詳しくは後日。

8月05日 23時43分記
激しい乱高下に翻弄される相場が続く。
日経平均は378円(1.70%)高、TOPIXは2.14%高だった。
全業種が値上がりだったが、その割には値下がり銘柄数も多かった(316)。大幅高を牽引したのは、日本製鉄、JR東海、日本航空、日本郵船などの急激な業績悪化に苦しむ歴史のある企業だった。逆にここ比較的株価が好調だった日本電産、富士通、ソフトバンクGなどは下げた。
JQ指数は0.81%高、マザーズ指数は1.36%高だった。

当道場銘柄は、前日は、本年最大級の上げを演じた反動で、いまいちの動きだった。
決算がらみで株価が異常なほど動く今の相場だが、この日はシグマクシス(推)が悪役となった。1338▼270で寄り付いたがそこからほとんど戻さず、徐々に下げ幅を拡大、結局この日の安値に近い1251▼357で終えた。
コロナがらみの給付金等が入って、株で増やしてみようかといった感じで参入してきたにわか投資家に遊ばれているのかというような妄想さえ脳裏に浮かぶ。
NECなどは決算発表で8.03日は5250▼640まで売られたが、04日は5670円まであって5610△140。レーティングなども据え置きどころか格上げまであるようだ。
正体不明な投資家による乱痴気騒ぎの後は、正常化の動きが強まるとみておこう。
シグマクシスはPTSで1260△9(出来高1300株)。

マキヤ(推)は高寄り後1240△32まであったのだが、9時13分には1181円まで急落。その後も決算(引け後発表=後述)への期待と不安のはざまで乱高下、引け間際に急落、終値は1150▼58。

その他の銘柄は高いものが多かった。
前日ストップ高したITメディアは2541△336。
C&Fロジは1772△107で年初来高値更新。前日、突如蘇った歯愛メディカル(推)は4450△320と急伸した。出来高も増加しており、あわよくば5000円大台回復、年初来高値更新などということも夢物語とも言い切れなくなってきた。

いなげやは14時00分に2021年3月期第1四半期決算を発表。経常利益は31.43億円(前年同期は4.51億円の赤字)。これでも通期の経常利益予想は42.00億円を据え置いた。第1四半期の経常利益31.43億円で通期が42.00億円予想なのだから第2四半期~第4四半期の3四半期間では10.57億円しか稼げないということになる。要するに、今後の大幅上方修正が必至ということである。
決算発表で株価は急騰、14時00分には2101△194まであった。ところが14時11分には1925△18まで急落、終値は1957△50。
PTSでは1959.6△2.6(出来高1900株)。

マキヤは引け後2021年3月期第1四半期決算を発表。経常利益は8.91億円(前年同期は1.38億円)。
通期予想は経常利益13.00億円を据え置いた。しかし売り上げは前期比1.1%増の想定だ。第1四半期の売り上げは前年同期比20.6%増というとんでもないものだった。この一事からしても、今期の経常利益が13億円などで終わるわけはなく、20億円か25億円か30億円か、一体どれだけ伸びるか見ものだというレベルの話のわけである。
PTSでは1274.2△124.2(出来高9300株)。
ストップ高してもおかしくないくらいの決算のわけだが、予測不能の今の相場なので、どういう展開になるか。

8月04日 23時48分記