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29日のNYダウは221ドル(0.87%)安の2万5126ドルとなり、2.11日以来の安値水準となった。これを受けての日本株だが、日経平均は後場に入ってからはじりじり下げ幅を縮め、結局高値引けとなり2万0943円▼61(0.29%安)だった。
米中貿易摩擦問題表面化後は、世界的に見ても、アメリカ株の堅調が目立っていたわけだが、ここに来ては、アメリカ株(NYダウ)の下落がきつくなっていて、それが29日の安値につながったわけである。
ちなみに2.11日(日本市場は休場だったので前立会日の2.08日を使う)と5.29日の株価を比較すると、NYダウがほぼ同水準なのに対し、日経平均は2万0333円→2万1003円で、むしろ日経平均の方が強い動きになっていることが判明した。

30日の相場は、主力株が大きく下げる中、当道場銘柄は、立ち合い開始後まもなくはネオスが切り返し861△21、インパクトも5500△100を付けるなど、いい動きだったのだが、終わってみれば、主力大型株が結構戻す中、ネオス831▼9、インパクト4905▼495、ラクト・ジャパン4190▼245など下げるものが目立った。

そうした中、東京応化(推)は3185円まであって3165△50で5連騰となった。出来高、貸借倍率とも、まずまずの水準を維持しており、5.16日に355円安した分を取り戻す動きが、依然継続しているとみていいだろう。なお5.16日の終値3130円を今日ついに回復したのは特筆されるべきだろう。

日本株は結局、アメリカ株に大きく左右されるということ、個人投資家中心に買い意欲は極端に乏しいため薄商いが続き、材料などなくとも容易に数パーセント以上の上下動があるということ、こうしたリスクをしっかり頭に入れて、慎重に対処したい。

5月30日 23時57分記




















29日の相場は、前日のNYダウが238ドル(0.92%)の大幅安、加えて円高がやや進んだことで、大幅に下げた。日経平均は257円(1.21%)安、TOPIXは0.94%安だった。日本を代表するような大型株はほぼ全面安(ファストリ、ソフトバンクGもそろって下落)となったが、騰落銘柄を見ると、値上がりした銘柄も547(値下がり銘柄数は1517)と、それなりにあった。
JQは0.43%安、マザーズは0.84%安だった。

こういう地合いのなか、当道場銘柄は好調で、むしろ値上がりする銘柄の方が多かった。

ネオスは安寄りし753▼25まであって終値は840△62(東証1部値上がり率4位)。出来高も5.07日以来となる100万株越えとなった。
東京応化(推)も安寄り後反発、終値は3115△10。。16日に355円安したときは貸借倍率も0.70倍まで悪化したわけだが、ここに来ては0.5倍前後が続く。
インパクト、ラクト・ジャパン、協和エクシオも反発。

チェンジ、エムアップ、日本駐車場(推)は下げた。ただ、日駐は175▼1の高値引けで、依然、虎視眈々と200円乗せを目指しているのでは、といった風情。

しかし、上げる銘柄は、ほとんど下げることなく快調に上げ続けるというのが、今の相場だ。
繰り言を言ってもしようがないが、そうした銘柄に、かつての推奨銘柄や取り上げた銘柄(その大半は私は今はほとんど保有していない)が多くあるのは、なんともはやである。
フィックスターズ、アルファポリス、TKP、マニー、エス・エム・エス、当欄では言及しなかった(私が買おうかと思いながら買わなかった)イボキン等である。
注目した銘柄で、どれが、こういう上げ続けるグループに入るのか、逆にどれがどうしようもないグループに入るのか、その見分け方法が、どうしても見つからない。そこに、今の相場の難しさがある。
また、今上げ続けているとは言っても、そこに至る道程は、決して平坦ではなく、それどころか、フィックスターズのように、いばらの道を通過したものも少なくないのだから、成功への道は険しいと言わざるを得ない。

今日もNYダウは大幅安、連れて日経平均先物も大幅安である。気の抜けない容易ならざる相場が続くので、慎重に行くしかないのは、これまで言い続けているとおりである。

ここ主力株優位の展開が長く続いたわけだが、ここに来て(5.24日以来)、当道場銘柄の動きがいい。私の懐勘定で言うと4連騰となっている。この流れがなお続くのか、見極めたい。

5月29日 23時37分記
28日の相場は小動きだった。日経平均は78円(0.37%)高、TOPIXは0.26%高だったが、大型株に上げるものが多かったためで、騰落銘柄数では、わずかながら下げた銘柄の方が多かった.JQは0.12%高、マザーズは2.89%高だった。

当道場銘柄は、大半の銘柄が上げた。
テイカ(推)、東京応化(推)が、共通点の多い注目の動きをした。
テイカは前場は終始軟調で前引けは2273▼60。ところが後場に入ると動きが一変、いい動きになり、特に大引けにかけて上げ加速、2343△31まであって終値は2335△23。出来高も前場の7400株に対し後場は30300株で計37700株(前日は計20600株)。
東京応化も前場は小動きで3065△10で終えたが、後場13時頃から動きが一変、大引け間際には大量の買いが入り始め3140△85まであって終値は3105△50。出来高も前場の103400株に対し後場は399900株で計503300株(前日は計127700株)。
要するに、両銘柄とも、これまでの薄商いから後場に入っては一転かなりの大商いになり、株価も上げたわけである。
業績面を見ると、どちらも見直し余地大だ。テイカの場合、2020年3月期は経常16.0%の大幅増益を見込むうえ21年3月期もさらに伸びるとみられ、この辺が今後は人気化材料になろう。東京応化は2019年12月期第1四半期が経常減益だったことで大きく売り込まれたわけだが、これは織り込み済み。会社は通期微増益予想を堅持している。さらに2020年12月期については四季報は経常20.4%の大増益を予想している。

ネオスは買い気配で始まり807△42まであったのだが終値は778△13と小幅高にとどまった。急落後だけに、戻り待ちの売りが大量に待ち構えているということだろう。しかし、そういう売りをこなしながら大きく戻すとみていいのではないか。任天堂「スイッチ」で小学生女子向けの新ゲームをこの7月に発売予定という材料が控えている。

インパクトは5130▼150まで下げる場面もあったが終値は5360△80。どう動くか分からないというのがこの株の真骨頂。大リスク覚悟で取り組まれたい。

日本駐車場(推)は年初来高値面合わせとなる177円まであって176△2。出来高も前日の2.2倍の826100株に急増した。明日は180円乗せを期待(無理?)。

ロジネットが1840△20と続伸。ここ動きが違ってきた感がある。5.13日に好決算を発表しているが、さすがにここまで、毎期いい決算を出されると評価せざるを得ないということか。今期予想実質1株利益は379円。PERは4.85倍に過ぎない。
  
5月28日 23時37分記
27日の相場は、小型株中心に小幅高となった。日経平均は65円(0.31%)高、TOPIXは0.38%高。JQも0.42%、マザーズも1.41%高だった。

当道場銘柄は、インパクト、太平製作(推)が大きく下げた以外は、ほとんどの銘柄が上げた。
ラクトジャパンは4545円まであって4535△150。25日につけた年初来高値4650円が射程に入ってきた。大きなスパンで見ると、昨年4月以来、上昇相場が続いている。4650円更新となると、次は5000円が意識されてきそうだ。いずれにせよ、この流れには乗って持続。

テイカ(推)は2312△30と続伸。日傘が売れているムーンバットは918△73と急伸した。テイカは出来高の少なさが気になるが、今期に続き来期も好業績が必至であり、ムーンバット人気にあやかり、大きく見直されることを期待しよう。

異常と言っていいくらいの下げを演じてきたエムアップ、チェンジは、ともに反発した。下げ止まりとみる向きが大勢となれば、下げすぎ分を取り返す動きが強まろう。なおチェンジは安定操作期間(5.23日~24日)が終了した。

東京応化(推)は3055△25と続伸した。底入れの気配がなくもない。

ネオスは781円まであって765△33と反発した。出来高も大幅に回復した。新四季報では今来期とも素晴らしい数字が予想されることになりそうだ。会社発表のレンジ予想に不安がもたれていたわけだが、そういう懸念を払拭する予想となれば、株価は大きく上げて当然だろう。

日本駐車場(推)は174△3。いい加減すっきり上げてよと言いたいが、これがこの株の動きと思うしかない。177円高値更新が近々みられるかもしれない。

5月27日 23時37分記
24日の相場は、日経平均で言うと大幅安で始まった後、223円安まであったが、その後は徐々に戻し、結局34円(0.16%)安と、高値引けとなった。
前日のNYダウが286ドルの大幅安で終えたことが、日経平均の大幅安につながったわけだが、その後はNYダウの先物がかなりのプラスになったことで、安心感も広がったか、大きく戻して終えたわけである。
なお24日(土)のNYダウは95ドル(0.37%)高、CME日経平均先物は13円高となっている。

24日の日経平均はファストリの大幅安(-0.79%)が響いて下げたが、騰落銘柄数的には値上がり銘柄数の方が多かった。規模別では小型株の堅調が目立った。

いずれにせよ、依然として薄商いの中、乱高下が目立つ相場であり、安全運転を心がけたい。
インパクトなどは、安寄り後、小幅高まで戻す場面もあったのだが、13時27分には4960▼850まで急落、その後、猛反発、引け間際には5810±0まで戻し終値は5760▼50。

テイカ(推)は2282△45。まだ安心はできないが、5.14日につけたここに来ての安値2200円と同値まであっての反発・プラス引けで、反騰への期待が高まる。おりしも、連日の5月とは思えない猛暑で、関連銘柄人気が高まる可能性が出てきた。男も日傘をキャンペーンを環境省が始めるという(5.21日)。洋傘トップの8115ムーンバットは21日812△27、24日も845△28と、すでにかなり上げている。日焼け止め用微粒子酸化チタン世界首位のテイカも見直し余地大だ。

東京応化(推)は3030△45と反発した。半導体関連には逆風が吹くが、同社の場合、想定為替レートを1ドル105円と現在の109円台前半の水準よりかなり円高水準に設定していることが強みだ。

エムアップ1944▼145、協和エクシオ2452▼21などは、底なしの泥沼相場になっている。こういう動きは、地価を想起させる。すなわち、都心や大都市中心部の地価は堅調をなお保っているが、面積的にはほとんどのところが、下げ続けている。菅官房長官は訪米で、日本の地方の地価もようやくプラスに転じたとアベノミクスの成果として誇示したというが、これはある意味詭弁である。私の住んでいる鎌倉市(それなりに人気の街であり人口はほぼ横ばいを維持している)ですら、駅前などのごく一部地域を除き地価は下げ続けている。
長崎市の中心部は地価がかなり上昇したわけだが、中心部を除けば大きく下落している。
都心や地方大都市で容積率緩和等もあって高層マンションの建設ラッシュが起きるなどで地価は上昇、反動で、その他地域にはむしろ下げ圧力になっているわけである。

小型株で人気離散になった銘柄の株価は地方都市の地価に相通じるものがあると言いたいわけである。ただ、前にも書いたと思うが、地方の人口減の続くような地域の地価には反転への展望が見えないが、小型の不人気株の場合は、地合いの変化等では、いつでも人気復活の可能性はある。

5月26日 22時19分記

2019.05.24 慎重な運用を
米中貿易摩擦で、劇的な解決といったシナリオはほぼ絶望的になり、日々、情勢は悪化しているようにさえ感じられる。
そこへもってきて、日本の場合、中国経済の減速・不振もあって、企業業績の悪化が明確になりつつあり、景気も政府の言うような状況ではなさそうで、後退懸念が強まりつつある。

こうしたことを市場は織り込もうとしているのかもしれない。21日、NYダウは197ドル高したわけだが、22日の日本市場は、ほぼ横ばいだった(日経平均、TOPIX)。また、ここ為替が1ドル110円台回復と、やや円安になってきたわけだが、これへの反応も、ほとんどない。
こういう状況でもあり、私は持ち高は少なめに、慎重な運用をと、書いてきたわけだが、自身もそんなわけで、最近はもっぱら高いところがあった時等に、いくらかは売り、ほぼ買いはゼロを続けている。このため、私にしては珍しく、委託保証金率は37%弱(ネット証券分)という高水準になっている。

23日のNYダウは急落している。前日の101ドル((0.38%)安に続き、23日は、現時点で300ドル台後半の下げとなっている。
為替も一気に円高が進み1ドル109.8円台となっている。

風呂に入ってきたら多少は改善したかと期待して、今見たらNYダウは332ドル安、為替は1ドル109.7円台、日経平均先物・大証夜間は221円安となっている。

いずれにせよ、容易ならざる状況という認識のもと、慎重な運用を心がけたい。

5月24日 0時10分記
超閑散、まさに閑古鳥が鳴く中で、値動きだけが荒いという相場展開が続く。
22日の東証1部の売買高は10.78億株(活況の目安として20億株と言われていたように記憶するが、ここに来ては10億株維持がやっとというありさまだ)、売買代金も1.87兆円という低調ぶりだ。

日経平均は11円(0.05%)高、TOPIXは0.26%安だった。
ファストリ、信越化学の大幅高で日経平均は上げたが、主力大型株の多くが値下がりした。中小型株は高安まちまちだった。
JQは0.26%高、マザーズは2.20%高だった。

当道場銘柄は高安まちまちながら、やや値上がりするものが多かった。
インパクトは安寄り後切り返し終わってみれば6080△400の高値引けで引け新値となった。5.15日以降逆日歩は8円台が続いていたが、21日は一気に22.8円に跳ね上がった。何で貸借0.8で逆日歩22もつくんですかね?と掲示板で書いている方がいるが、0.8倍は前週末時点での信用取引(制度信用取引+一般信用取引)の残高に基づく倍率(信用倍率)。これに対し、日証金が制度信用取引のみを対象に日々公表しているのが貸借倍率。逆日歩の料率は貸借倍率に大きく左右されるが不足株の調達の難度で決まるので思わぬ数字になることが結構ある。インパクトの貸借倍率は、ここ0.10倍前後が続いているわけである。
いずれにせよ、インドコンビニ事業に加え、この高い逆日歩も株価のかく乱要因になってきているわけである。

オーケストラは1314△103まであって終値は1211▼1、3000△50まであったチェンジの終値は2850▼100という具合に、乱高下の激しさには驚かされる。
前日、ようやく反発した東京応化(推)は3025△15、追随高を予測したテイカ(推)も2249△26と、ようやく反発した。

エムアップ、協和エクシオ、ネオスなども上げたが、前日大きく上げた日本駐車場(推)、ラクト・ジャパンは反落した。このように上げたと思えば下げ下げたと思えば上げというわけで、読みにくい、やりにくいのが今の相場である。本腰を入れてやる時期ではないということを、しっかり頭に入れて、少ない持ち高で、形勢がはっきりするのをまとう。

5月23日 0時14分記
米中貿易摩擦がやや膠着感を強める中、相場は視界不良で商い低調、弱い動きが続く。
そうした中、目立つのは(特に中小型株だが)、理由もはっきりしないまま、株価だけが激しく動くという現象だ。
それも大半は下げるのだから始末に悪い。

協和エクシオの場合、5.14日引け後に第3四半期決算を発表したわけだが、15日は2600▼220、その後も1日を除いて下げ21日は2464▼90。4.16日には3125△5だったわけで、この日からでは525円下げたことになる。決算はやや悪かった程度に過ぎない。ネオスとかチェンジにしても、同様のことが言える。エムアップなどは好決算でも大きく売られた。
一方でインパクトなどは、売られてもおかしくない決算だったわけだが、決算発表をきっかけに暴騰、64%も上げた。

言いたいのは、こうした説明不能の値動きが横行しているのが、現下の相場だということであり、逆に言えば、危険極まりないということである。
慎重に行きたいのなら、やはり持ち高は極力少なめにし、地合いが落ち着くのを待つべきだろう。

インパクトは高寄り後9時32分には6220△690を付けたが、12時35分には5430▼100まで急落、終値は5680△150。これでは予測不能としか言いようがない。
誰に聞いてもどこが天井かなど分からないのだから、自分の頭で決断するしかないと心得よう。

日本駐車場(推)が、ついにと言うかようやくと言うか、4.02日につけた年初来高値176円を更新した。177円まであって176△4。出来高も前日の極端に少なかったそれの約5倍に急増した。この辺が天井か、昨年6月につけた193円、はたまた同1月につけた212円を目指すのか。多少、ひいき目に見れば、ここ2か月くらいもの間、もみ合いに終始してきた後での上っ放れであるだけに、少なくとももう一段高はありそうだ。

ラクト・ジャパンは4425△65と3連騰。動きが良くなってきた。

チェンジは小安く寄ってすぐに3175△140まで急騰したのだが、その後2900▼135まで急落、終値は2950▼85。目先の値動きに惑わされず、将来性を信じよう。

東京応化(推)は2900▼83まで下げたが終値は3010△19と4日ぶりに反発した。
テイカ(推)は2223▼58と3日続落。東京応化と似た動きになっているとみると、明日は4日ぶりの反発が期待できるか。

NYダウは現在170ドル程度の値上がり、為替も1ドル110.6円前後と大きく円安に振れている。日経平均先物・大証夜間も78円高。

5月21日 23時48分記
20日の相場は、先週末のNYダウが下げたこともあって、実質的には弱い動きだった。すなわち日経平均こそ52円(0.24%)高だったが、これは武田薬品4.0%高、ファストリ0.62%高などの寄与が大きかったためで、騰落銘柄数では値下がり銘柄数は値上がりの1.5倍近くに上った。TPIXは0.0%の値上がり。
JQは0.14%安、マザーズは1.14%安だった。

この日も、当道場銘柄は、激しい値動きのものが多かった。
チェンジは高寄り後も終始堅調で引け近くには3130△322まであって3035△227。16、17日で計987円も下げたのは行き過ぎという見方が広まったのだろう。基本的には、なお下げすぎ是正の動きが続くとみる。

インパクトは9時05分には5990△390と6000円を射程に入れたが、ここで失速、9.41分には5190▼410まで800円の急降下、その後引けにかけて戻し5580▼20まであって5530▼70。5900円台では少しは売っておくところだったろう。今後の展開はケ・セラ・セラ(なるようになるさ)。そう言えば「ケ・セラ・セラ」が大ヒットしたドリス・デイさんが5.13日死去。97歳!

ラクト・ジャパンは4360△155と大幅続伸。
オーケストラも1272円まであって1236△67と連日の年初来高値更新。フィックスターズも1693円まであって(年初来高値更新)1679△32。

一方テイカ(推)、東京応化(推)は、ともに下げた。どうも米中貿易戦争、円高傾向といったことが影響してか、輸出関連、製造業の株価が冴えない。

20日発表の日本の2019年1~3月期のGDPは年率で実質2.1%増だった。一見素晴らしい数字に見えるが、実際は輸入減がGDPにプラスに働くことで起きたことで、実体経済は悪い。中国経済の減速が、企業業績に影を落とし、実質所得減で個人消費も2期ぶりに減少に転じるなど、先行きは慎重にみておくべきだろう。

5月21日 0時03分記
17日の相場は、日経平均187円(0.89%)高とかなりの値上がりとなった。JQも0.41%高、マザーズは1.91%高だった。東証1部の値上がり銘柄数も1705(値下がり銘柄数は377)で、幅広く買われたわけだが、個別に見て行くと、相変わらず(特に中小型株だが)激しく乱高下したり、どうしてこんな動きになるんだろうと思わずにはいられないなど、一筋縄でいかない傾向はむしろ強まってさえいるようだ。

なかでもエムアップとインパクトには、その感を強くさせられる。
エムアップ=2157▼33で始まり10時21分には2062▼128まで急落、後場になるとじりじり戻し始め、その後一気に急伸、引け近くには2279△89まであって終値は2265△75。
決算を市場は、どうとらえているのか、決算発表後の値動き、17日の値動きからは、判断不能だ。17日の2062円で底入れしたか、今後の動きを注視するところだろう。

インパクト=5600△700のストップ高(買い気配で終えた)には、大半の投資家が驚かされたことだろう。私は前稿で
>17日は年初来高値(5150円)更新という展開もなくはないだろう。
としたわけだが、高値更新の確率は6割以上とは考えていたが、よもやストップ高は頭になかった。逆日歩8.7円が15日から継続、日証金の貸借倍率0.07倍というのは、今回の相場で断然の最低倍率である。
3.28日付で、私は以下の試算を示し

243.9(円)×25(倍)≒6098(円)
243.9(円)×30(倍)≒7318(円)

>少なくとも6000円とか7000円程度の株価は、PER的にも十分説明できる水準だということは、以上の分析で明らかだろう。
と書いた。
下がるとあれこれかまびすしいことおびただしいが、上がると黙りこくる方がいる。しかし株式投資には、特に最近はとんでもない乱高下がつきものだ。よって重要なのは、どこで仕込むかだ。インパクトの場合、最初に取り上げた時
6067 メディア・フラッグ  3075△312 (3.17日付けの記事)
この株価では無理でも3000円台半ばくらいでは容易に買えたはずである。
大きく上げてからは買わず(私が何と書いていても)、推奨時かあまり経過する前に推奨時株価と大きな乖離のない段階で仕込むことを守っていただきたいと思う。
もちろん、そうしてもうまくいかなことも多々発生するが、それの多くは相場の地合いによるもので、それは全く考えず嘆いているのは、相場を分かっていないということに通じる。

チェンジは16日のストップ安比例配分で終えたことが尾を引いて2914▼281で始まり2577▼518まで急落、終値は2808▼287だった。公募増資による希薄化分を大きく上回る暴落になっている(5.15日の終値比で2577円なら37.4%、2808円でも26.0%)わけで、とんでもなく行き過ぎる今の相場を象徴した動きともいえる。
このような激しい値動きの銘柄についてはっきり考えを述べるのは危険であり外れた場合のリスク・責任もあるので、躊躇されるわけだが、あえてそういうことも読者諸氏に覚悟していただく前提で書いておこう。
①2019年9月期は期末にIFRS移行でのれん消却が消え営業利益ベースで約3億円カサ上げとなる(四季報にも記述があり私も会社に確認済み)。四季報は営業利益14.50億円予想で「表記予想は日本基準」(つまり3億円カサ上げはしていない)としている。よって今期の業績は現在の会社予想(四季報予想と実質同じ)通りいけば営業利益17.50億円になるわけである。
②買収したトラストバンクはふるさと納税ビジネスのダントツ企業であり、売り上げ・利益とも買収前段階でチェンジを大きく上回る。そして今回のふるさと納税厳格化でも悪影響は全く受けず、むしろプラス(排除されそうな自治体とは付き合っていなかった)に働きそうである。
③中期経営計画やアナリストレポートでは素晴らしい展望が描かれている。この通りになるかは予断を許さないにせよ、同社の将来が明るいという見通しは、今回の公募増資で吹っ飛んだわけではまったくなく、期待できるとみている。。
というわけで、私は、今後の株価は下げすぎ是正に向かい、あわよくば、かなりの値上がりも期待できるのではないかとみている。
インパクトの場合、5150円高値から3355円まで急落したわけだが、この間の下落率は34.9%に達する。チェンジの下落率37.4%はほぼこれに一致するわけである。

17日のNYダウは一時は90ドル近く上げたが終値は99ドル(0.38%)安。CME日経平均先物も小安くなっている。ただ為替は1ドル110.0円台とやや円安になっている。地獄を見たネオス(17日は749△29)、太平製作(推)(同2000△51)などが戻し、チェンジもPTSでは2850△42(そのあと2855円に買い物)と高い。フィックスターズも1647△52で高値面合わせ・引け新値。
依然、米中貿易摩擦は要警戒で慎重に行くところだが、上記のような物色傾向を見きわめ、流れに乗ることを心がけたい。

5月19日 22時05分記