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14日の相場は日経平均、TOPIXとも上げたが、値下がり銘柄のほうがはるかに多かった。主力大型株や中型株が上げ、小型株の多くは下げたわけである。JQ、マザーズは値下がり銘柄が圧倒的に多く、ともに1%前後の下げ。

最近の主力株と小型株の株価の関係は、まさに東京などの一等地の地価と地方の地価の関係ような様相を強めている。地方の地価が下げ続けるのは、その将来に希望が持てないからで分かるが、小型株が下げ続けるのは、理にかなっているとは思えない。それでもそうなるのは、ひとえに需給関係が悪いからだろう。個人投資家の懐具合が悪いため、売りたい人が買いたい人に比べ圧倒的に多く、安過ぎる株価であっても、売りはだらだらと出て、その売りがまたさらなる売りを誘うという悪循環に陥っているのだろう。
いつまでもこういう相場が続くとも思えないが、もうはまだなりという格言もあるように、転機を的確に判断するのは、至難の業であると心得、持ち高は少なめに、慎重に対処したい。

前日に決算を発表した3銘柄の値動きを見てみよう。
仙波糖化(推)=955▼125
グローバルG(WEB銘柄)(推)=1270▼144
ロジネット=1746△6(高値1790円まであっての安値引G(WEB銘柄)(推)あ

そろって好業績だったのに、どうしてこんな動きになるんだとも言いたくなろうが、実は小型株の株価をチェックすると、こうした理不尽ともいうべき大幅安を演じている銘柄は、枚挙にいとまない。
とんでもない決算を発表したメディカル・データ・ビジョンが2日連続ストップ安なのはともかく、好決算組も惨憺たる状況だ。
エランは09日、前引け後に好決算と分割を発表、09日、12日で計413円上げたが、13日は35円安、14日は2964▼326で、上げの87%を失った。物語コーポレーションも同様な値動きだった。
ワークマンの場合、06日引け後にまずまずの好決算を発表したが、07日は7070▼290、そして14日は6720円まで急落、終値でも6880▼300。
不二精機は14日14時30分に決算を発表。14時30分11秒に495△15のこの日の高値を付けたがすぐに急落、最後は410▼80のストップ安売り気配。なお決算内容は微妙だが、別にひどい内容だったわけではない。

このほかにも、例を挙げようと思えば、いくらでもあるのだが、要するに、ここ投資家心理が急速に悪化、資金繰りも悪化していて、小型株の場合、ちょっとしたことにも過剰に反応、とんでもない下げにつながるケースが多発しているのである。
仙波の例でいえば、今期、上方修正も増配もしなかったら125円安どころでなく200円安とかもありえただろう。フィックスターズ(推)にしても、あれだけの好決算で今の株価のわけで、もし平凡な決算だったり予想外に冴えない内容だったら、株価(今日の終値は1290▼59)は1000円くらいになっていても不思議ではない。
自身の主力株がそういう事態になってしまった投資家は、ざらにいるわけで、そうした投資家がやむなく、バンバン持ち株の処分に出ている可能性も十分あるわけである。このように推理を進めてくると、今の小型株のありえないような理不尽な下げのからくりの一端も見えてきたような気がする。

フィックスターズが、引け後、自社株買いを発表した。発行済み株式数(自社株を除く)の0.60%にあたる20万株(金額で3億円)が上限。比率的にはそう多くないが、ここ下げているときなので、それなりのインパクトにはなりえよう。PTSでは1338△48。

11月14日 23時59分記
この五月雨式に続く数百円安ショックには、大半の投資家がほとほと参っていると思われる。しかし嘆いていても始まらない。気を引き締めて、いかなる事態にも対応できるようにしておくしかない。

グローバルG(WEB銘柄)(推)の決算については、前項稿書いたので、未読の方は、そちらをご覧いただきたい。13日は、ほかに仙波糖化(推)、ロジネット、SBS(場中)が、決算を発表した。

【仙波糖化】
9月中間決算を発表、経常利益は先般の増額した数字にわずか届かないながらも前年同期比50.2%増益の5.87億円だった。併せて予想通り、通期業績の上方修正も発表した。経常利益予想を9.7億円→11.2億円に増額した。さらに期末配当(一括)の12円→15円への増配も発表した。ほぼ文句のない内容と言えるがPTSでは1016▼64。ただし繰り返しになるがPTSは全くと言っていいほど当てにならない。ちなみにグローバルのPTSは1250▼164で始まったわけだが、現在は1354▼60と100円以上戻している。

【ロジネット】
9月中間期の経常利益は13.5億円予想に対し15.00億円だった。前年同期の12.85億円を2.15億円上回ったことになる。
通期予想の28.00億円は変更しなかったわけだが、これは前期の26.41億円を1.59億円上回るだけである。このままいけば、通期の経常利益は28.5億円~28.9億円程度と、予想を上回ることになろう。
いずれにせよ、好決算であり、1株利益は名目でも297円、実質では321円。PERは名目で5.9倍、実質で5.4倍に過ぎない。連続で史上最高益を更新する成長企業のPERとはとても思えない。

11月14日 0時02分記
グローバルG(WEB銘柄)(推)は引け後、2018年9月期決算及び2019年9月期見通しを発表した。
PTSで1250▼164と売られた(現在は1300円)ことで、掲示板は百花繚乱というか阿鼻叫喚というか・・・

11.17日付で以下のように書いている。

>グローバルGも13日が決算発表だが1428▼16。同じ決算発表でも、仙波、SBSは9月中間決算なのに対し、こちらは2018年9月期本決算だということ。つまり、この場合、中間決算と違い、今期(2019年9月期)の予想数字が出される。これが怖いわけである。実際がどうなるかではなく、会社の胸先三寸の予想数字なわけだから。
まあ慎重に微増益予想にしておくかなどという鶴の一声で決まったりして・・・・

まさにこの通りで、今期は前期が大幅増益だったこともあってか、経常0.7%増益予想という、まさに鶴の一声ではなかろうが、微増益予想だった。
それはともかく、これだけの文句のない好決算で、なぜ、かくも売られるのか、考察してみた。
その前に、PTSの株価や掲示板の決算に関するコメントは、まったく当てにならないということを心得ておかれたい。
アルファポリスの決算をめぐっては、ネガティブな書き込みが大多数だった。PTSは高かったが、それでも100円高未満だったと記憶する。それが、ふたを開けてみればストップ高(400円高)買い気配で終えたわけである(11.12日)。

さてグローバルGの決算である。
PTSで売られた理由としては以下のことが考えられる。

①当期利益が前期比29.4%の減益だったこと。
>この固定資産について、将来の待機児童解消を前提に入所率 等を保守的に見積り、保育設備に係る投資額と投資期間を通じた回収可能 額について比較検討いたしました。 その 結果 、投資回収期間の長期化が想定される保育施設に係る固定資産に ついて減損処理を行い、 1,268百万円を減損失として特別損失に計上いたしました。(会社発表)
要するに、「保守的に入所率を低く見積もり」特損を出して計上したので、こういう減益になったわけで、保守的にしなければ不要なことを、好業績なんでやってみたわけである。
こういう一時的損失は、ほとんど無視してよいというのが、鎌倉理論である。
加えて、これは、もう過去のことで、今期は特損が消え、当期利益は5.59億円→12.50億円と123.5%増になると公表しているのだから、前期の特損による当期利益大幅減を下げの理由にするとしたら、まったくの的外れと断言してよかろう。

②株探のとんでも分析の影響
以下は株探の銘柄ニュースより。
>グローバルG、今期経常は1%増益へ
 グローバルグループ <6189> が11月13日大引け後(15:00)に決算を発表。18年9月期の連結経常利益は前の期比29.8%増の19.1億円になり、19年9月期は前期比0.7%増の19.3億円とほぼ横ばい見通しとなった。6期連続増収になる。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比71.5%増の2.5億円に拡大したが、売上営業損益率は前年同期の2.8%→-1.2%に大幅悪化した。

問題なのは、後段の部分。売上営業損益率も何もあったものではなく、要するに、同社の7-9月期は営業利益は0.55億円の赤字だったのである。しかし補助金収入が多額にあり経常利益は2.59億円の黒字だった。
普通の企業なら、本業の儲けを示す営業利益が重要とかいう理屈も成り立ちうるが、グローバルGの場合、補助金収入が圧倒的に多く、これを前提に、設備投資、保育士の採用等を積極的にやり、待機児童解消に努めているわけである。こういう企業なのだから、通常の企業とは全く異なり、営業利益は重要度が低く、重要なのは、圧倒的に経常利益なのである。
「19年9月期は前期比0.7%増の19.3億円とほぼ横ばい見通しとなった。」とあるが、これは最初に書いたように、保守的に「微増益にした」とみるべきであろう。
前期決算同様、最終的には上方修正され、大幅増益になる可能性は十分あろう。

③「上方修正」なのに上方修正と書かれていない。
営業利益、当期純利益は下方修正で経常利益は上方修正
という決算だったわけだが、このように上方・下方入り乱れたため、本当の姿である「上方修正」が使えず、見方の分からない投資家が、悪い決算と勘違いした。

それでは、今回の決算についての私の分析を書いておこう。
もともと、営業微減益見通しを会社も四季報も示していた。4.07億円が3.70億円に減る見通しだったが実際は3.37億円と、ややさらに減ったわけである。しかし、もともと営業利益はさして重要ではない。
重要な経常利益は2018年9月期の14.77億円が19年9月期は17.00億円になる見通しだった(四季報予想も同じ)。
それが17.00億円→19.17億円へ大きく上方修正されたわけである。
決算をきちんと見ない投資家は、この期初予想が17.00億円だったことさえ頭にない可能性がある。
以下で数値は経常利益。

2018年9月期  会社予想(=四季報予想)→ 実績値 予17.00億円→ 19.17億円
2019年9月期  四季報予想→会社予想         予18.50億円→予19.30億円  

じっくり、上表を検討すれば、文句のない好決算だったことが分かろう。

11月13日 19時00分記

12日の相場は最初は小型株優位で当道場銘柄は、フィックスターズ(推)はじめ、シェアテク、グローバルG(WEB銘柄)(推)、仙波糖化(推)等、快調に上げていたわけだが、終わってみれば、結局、主力大型株が上げ、小型株は売られた。
1437円まであったフィックスターズも1366▼31と反落した。
決算期待からか、仙波1073△35、グローバルG1470△42は堅調を維持した。

前日、好決算を発表したアルファポリスは2194△400のストップ高。ちょっとした違いで、決算では暴落したり、このようにストップ高したりするから、恐ろしい。これくらい大きく動くのが、今の相場なのであり、この地合いで相場をやるからには、それなりの覚悟が必要だということでもある。
ストップ高と言えば、やはり好決算で10.12日にストップ高を演じたコシダカは1325▼78と急落した。これなどもなぜこれだけ下げるのか理解不能だが、これまた、これが相場だとしか言いようがない。本来なら、この突っ込みは断固買いなのだが、何せ地合いが不安定過ぎる。

現在NYダウは224ドル(0.9%)安、日経平均先物・大証夜間は260円安となっている。
ほっとしたのもつかの間、やはり、この相場、遊泳禁止のところで泳いでいるのだと覚悟して取り組むしかなさそうだ。

11月13日 0時10分記
09日の日経平均は237円(1.1%)の大幅安となったが、これはJXTG、ファナックが5%前後の急落なったことが響いた。騰落銘柄数的には、なんと値上がり銘柄数のほうがやや多かったのである。JQは-0.1%、マザーズは0.0%だった。騰落銘柄数はどちらも値下がり銘柄数が多く、特にマザーズは値上がりの1.7倍弱に達した。

当道場銘柄はまちまちだった。
フィックスターズ(推)は安寄り後切り返し1408円まであって1397△17。次第に決算内容が高い評価を受け始めているように思われる。自動運転、量子コンピューター等、同社がこうした全分野でも最も有望とみられる分野のうちの2つに全力で取り組み、かつ収益的にも実績を積み上げているという厳然たる事実に気付いたなら、株価が、こんなものでは終わらない・時価はなお著しく評価不足であるという結論に達するのは当然だろう。

仙波糖化(推)の動きがいい。1038△38。13日発表の9月中間期決算だが、4-6月期決算発表時に、会社が経常4.70億円→6.00億円に上方修正している。こうした場合、よほどのことがない限り、この6.00億円を実績が下回ることはない。おそらく6.1億円~6.4億円程度になるのではないか。そうすると、通期予想の9.70億円というのは、いくら地方企業とは言え、恥ずかしくて変えざるを得ないのではないかというのが、私の読みのわけである。しかしまあ鉄面皮の人もいるわけで、通期予想は変更なしもなくはない。しかし、その場合も、もう投資家は騙されないだろう。株探は例によって、「当社の試算では10-12月期は前年同期比・・・%の減益と」とかやるのかもしれないが。
同じく13日決算発表予定のSBSも1462△19と続伸した。

ロジネットの決算について。
近々発表と思われるが、陸運で08日福山通運、09日セイノーHDが、それぞれ好決算を発表した。いずれも今期通期予想も上方修正した。これを受けての福山は5100円まであって4930△340と急伸した。ヤマトHD、SG HDなども含め、陸運各社の好決算が、こうも続く最大の要因は、運賃値上げが予想以上に順調に浸透していることとみてまず間違いなかろう。こうした点から見ても、ロジネットの決算が、かなりいいものであることは、かなりの確率で期待してよさそうだ。札証が気にならないではないが、これまで好業績を全く無視してとんでもない安値に放置されてきた株価だけに、予想を上回る好決算となれば、福山以上に敏感に反応してもおかしくはない。

コシダカは1417△61まであって1403△47。地合いが内需有利に流れる中、10.12日に好決算発表でストップ高後、もみ合いに終始していたこの銘柄にもいよいよ出番が来たのではと思わせる動きだ。カラオケ、カーブス、両輪とも絶好調だ。

シェアリングG(WEB銘柄)(推)は2520▼23と続落。死んだと見せかけてよみがえるのが、この銘柄の得意技だ。売るのを考えるより、むしろ突っ込んだら(腕に自信のある方のみだが)買い乗せを考えるところだろう。

グローバルGも13日が決算発表だが1428▼16。同じ決算発表でも、仙波、SBSは9月中間決算なのに対し、こちらは2018年9月期本決算だということ。つまり、この場合、中間決算と違い、今期(2019年9月期)の予想数字が出される。これが怖いわけである。実際がどうなるかではなく、会社の胸先三寸の予想数字なわけだから。
まあ慎重に微増益予想にしておくかなどという鶴の一声で決まったりして・・・・
同社の業績は補助金収入に大きく左右されるわけだが「19年9月期も(中略)補助金収入伸びる。」(四季報秋号)とあるわけだが。

09日のNYダウは202ドル(0.8%)安、NQは1.7%安。CME日経平均先物は130円安。
これを受けて、日本は主力株安となろうが、小型株には踏ん張ってもらいたいものである。

11月11日 21時49分記
08日の相場は、前日のアメリカ株が中間選挙を受けて急騰したため、大幅高となった。ただ、日経平均401円高とは言え、値下がり銘柄数が324もあって、全面高とまでは言えない。主力株ではファナック、オークマ、武田薬品などが下げた。

当道場銘柄はほぼ全面高だった。
フィックスターズ(推)は1420△148まであって1380△108。後場まもなく1336△64まで上げ幅を縮小したが、そのまま崩れるのではなく、それなりにいい形で終えた。
一方、シェアテクは2660△110まであったのに終値は2543▼7と下げて終えた。多くの個人投資家が、最近の小型株の激しい下落に神経質になっていることが、こうした値動きの背景にあるのかもしれない。ただ、シェアテクに関して言えば、ここ2753円(10.17日)の年初来高値に迫っていて、この更新をめぐる投資家間の虚々実々の駆け引きも背景にあるとみるべきでだろう。もちろん、私はまもなく高値更新とみているわけである(あたる保証がないことは言うまでもない)。

一進一退の動きを続けているグローバルG(WEB銘柄)(推)は1444△44と反発した。徐々に反騰色を強めているように思われる。もう一段高するとはっきりするわけだが。

ジャムコ(WEB銘柄)(推)は3055△133と3連騰。決算発表で急落したのは何だったのかという動きだが、こうしたおかしな値動きが、最近は常態化している。急落(急騰)したとき、それをどうみるか、眼力が問われるわけだが、判断は一筋縄ではいかず難しい。

決算後、大きく株価が動いている銘柄では、オイレス工業が2004△70と大幅高となった一方、東祥は3765▼15で4日続落となった。またコシダカは1389△34まであったものの終値は1356△1。

ティーケーピーが4080△320と大きく上げ、またサンコールも前日の好決算を好感、821円まであって801△69と急騰した(どちらも「新四季報から発掘した妙味株」)。

アルファポリス、仙波糖化(推)、SBSも上げたが、この3銘柄は決算発表が近い。アルファポリスは09日、仙波、SBS,それにグローバルGはいずれも13日である。

11月08日 23時48分記
07日の相場は、目まぐるしい値動きだった。日経平均は高値では300円近い上げとなったが、引け間際には150円余りの下げとなり終値は62円(0.3%)安。終わってみれば、前日の逆で東証1部のみ値下がりとなり、2部、JQ、マザーズはそろって上げた。このように日替わりで物色対象が変わるのが今の相場で、やりにくい原因でもあるわけだが、そういうものと承知して臨むしかない。

円安メリット株として、以前、ジャムコとともに取り上げた日本電子が、前日の上方修正を受けて2045△187と急騰した。また昔の銘柄で、これまた超絶決算発表のフルヤ金属は7280△1000のストップ高比例配分。
期待のフィックスターズ(推)も、引け後、2018年9月期決算を発表した。

【フィックスターズが好決算発表】
経常利益は直近の会社予想(=四季報予想)の10.00億円に対し11.13億円だった。
2017年9月期は8.13億円だったから36.8%の大幅増益である。今期予想が11.72億円と5.3%の比較的小幅な増益予想なのを気にする向きもあるようだが、それはちょっとおかしいだろう。
なぜなら
①こういう大幅増益達成後は、反動や計画未達を恐れてか、ほとんどの企業が控えめな予想、場合によっては減益予想を出しがちである。
②特にフィックスターズの場合、控えめな予想が得意。2017年9月期決算(経常利益8.13億円)を発表した時の2018年9月期の予想経常利益は8.77億円だった。
くどいが、分かりやすく示しておこう。
2018年9月期=期初予想8.13億円→10.00億円に増額→11.13億円で着地
2019年9月期=期初予想11.72億円→A億円に増額→B億円で着地
A、Bに私の予想(多少期待も込めた数字だが)を入れたものを示そう。
2019年9月期=期初予想11.72億円→13.00億円に増額→14.00億円で着地
なお、同社の将来性、今後目指す方向性等については決算と併せ公表された「2018年9月期通期決算補足説明資料」に詳しいので、参照されたい。これを読めば、やはり、この会社、とんでもないことになりそうだという確信を深めることだろう。
決算を受けて明日の株価がどう動くか、こういう地合いなのではっきりしたことは言えないが、確かなことは、この決算は文句のない好決算だったということと、同社の将来性は素晴らしいということである。自信を持って大きく育つのを見守ろう。

【シェアテクの企業買収はダントツ】
M&Aonlineで以下の記事を見つけたので紹介しておく。

>東証の「適時開示」ベースで、2018年の企業別の買収件数ランキング(9月14日時点)を集計したところ、9件を手がけたシェアリングテクノロジーが最多だった。(中略)2位はソフィアホールディングスの5件で、いずれも買収先は調剤薬局。(中略)
件数トップのシェアリングテクノロジーが買収を発表した案件は以下の9件(子会社化が6社、事業取得が3社)。
▽リアブロード(東京都新宿区)=海外留学サイト▽APEXY(東京都北区)=ウエブサイト「お金つくーる」運営など▽電子プリント工業(兵庫県尼崎市)=プリント配線基板製造▽名泗コンサルタント(三重県四日市市)=不動産事業▽アーキバンク(東京都渋谷区)の内装工事見積もりサイト「アーキクラウド」を取得▽塩谷硝子(愛知県春日井市)=ガラス製品▽Gogasha(東京都新宿区)のiPhone修理店舗検索ポータルサイト「iPhone救急車」を取得▽モノクリエイト(岐阜市)の「引越しチェキ!」サイト事業を取得▽Discover(東京都渋谷区)=動画ショッピングサイト
買収金額は総額約23億円(非公表1件を含む)。(以下略)

シェアテクの2017年9月期の売上高は17.5億円に過ぎなかった。そういう小さな会社が2018年1月~9.14日で23億円もの買収を実行したのである。もう4年半も前のことになるが、ノーリツ鋼機を推奨したことがある。業務用写真プリンタ会社からの企業変身を評価したわけだが、825円だった株価はつい先日10.01日には3240円を付けた。買収した多くの企業が多大な収益を挙げて、見事に花開いたからである。シェアテクにも同様な夢がある。いや、売り上げの伸びを見ていると、それ以上かもしれない。実際、買収したばかりの海外留学サイトのリアブロードは「スマ留」」申込件数が驚異的な伸びを見せている。

好決算にも関わらず売られていた銘柄も地合いの好転で、そろそろ見直されるような気がする。
ワークマン(当道場銘柄ではないが、私が少しだけ打診買い済み)は好決算を受けた07日6690▼370まで下げたが、終値では7070円まで戻しPTSでは7150△80。
オイレス工業も1934△8と反発、ジャムコも2922△35と上げた。東祥は3日続落となったが、そろそろ戻すか。好決算発表でストップ高した後、意味深な動きのコシダカも、再謄が迫っているとみる。

11月07日 23時24分記
06日の相場は、前日とは一転して主力大型株中心に上げ、日経平均・TOPIXとも1.1%台の大幅高となった。
2部は-0.1%、JQは-0.2%、マザーズは+0.3%だった。

最近、各市場の騰落銘柄数もチェックするようにしているのだが、それを見ていると、市場の実態がよく分かる。

        値上がり銘柄数   値下り銘柄数
東証1部     1362           674
東証2部      201           200
JQ         247           342
マザーズ      74           184

小型株はやけに値下がりしているように見えるのに、指数はほぼ横ばいでおかしいと感じていた原因が、これではっきりする。
指数がプラス0.3%のマザーズは値下がり銘柄数のほうが値上がり銘柄数の2.5倍もあったのである。
日経平均だけでなく、マザーズ指数も全く当てにならないということだろう。2部指数は東芝1社で趨勢が決まるのでほとんど意味がないことは、以前に書いている。

シェアテクは好材料発表を受けて2685△78まであったのだが終値は2528▼79。連日上げていて、そろそろ休養が必要だったのだろう。年初来高値更新に向けての一服ととらえればよく、強気堅持でいいだろう。

決算組は、どうも元気がない。東祥(10.31日引け後発表)は11.01日に4000▼385と急落したわけだが、その後もほとんど戻さず、06日は3820▼65。
オイレス工業(11.02日引け後発表)は11.05日の1951▼197に続いて06日も1926▼25と続落。
ちなみに05日引け後、驚異的好決算を発表したソフトバンクの場合も、寄り直後に9100△353まであったわけだが終値は8575▼172。
こういう動きばかり見せられると、みんなやる気を失うのではと心配になる。いずれにせよ、個人投資家は自らの首を絞めることになっていて、市場参加者は減る一方ということだろう。
なおジャムコ(WEB銘柄)(推)は決算発表を受けて05日、2807▼423と急落したわけだが、06日は2887△80と反発した。
読者の方からジャムコへの対処方針についてのご質問を受けているが、「非公開コメント」となっていて返信できないので、ここで簡単に書く。
注=これまでも時々「非公開コメント」になっていて返信できなかったケースがある。意図せずそうなってしまっていて、私がなぜ返信しないのかと思っている方もおられそうだ。心当たりの方は、今後気を付けて私が返信できる形でコメントください。私が返信しないことは非礼なもの等以外、原則ありません。
ジャムコの9月中間期の経常利益は14.00億円予想→23.90億円(実績)。四季報予想の21.50億円予想をも上回った。会社は通期予想26.8億円をすえおいたが、これは1ドル105円想定を変更しないでの数字。よって通期は中間期の2倍弱(前期がそうだった)とみると46億円になる。四季報予想は36.00億円だが、40億円~46億円程度になるのではないか。
このようにみると、ここまで傷ついた株価なので、その辺を割り引く必要はあろうが、ここからはある程度戻すとみて対処。

アメリカの中間選挙の結果が気になるが、とりあえず、NYダウ、日経平均先物・大証夜間とも小動き。このまま行って主力株一辺倒相場・小型株蚊帳の外にならないことを期待しておこう。

11月06日 23時40分記
05日の相場は主力大型株中心に東証1部銘柄が売られた。日経平均こそ345円(1.6%)の大幅安となったが、ファストリの4.8%安が大きく影響していて、実際は値上がり銘柄が値下がり銘柄の半分あったことでも分かるように、大した下げではなかった。
2部もマイナスだったが、これはひとえに東芝の下げによる。JQ、マザーズはプラスだった。

当道場銘柄は、佐藤食品(WEB銘柄)(推)、オイレス工業、ジャムコ(WEB銘柄)(推)の決算発表組が、そろって急落した。
中でもひどかったのが、オイレスで1951▼197。掲示板ではコンセンサスに届かなかったという見方が出ていたが、このコンセンサスというのがとんでもないものだった。
今期予想経常利益を63.00億円というとんでもない数字にしているのだ。会社予想は54.00億円(これを今回の決算でも据え置いた)。この63億円もひどいが、もっとひどいのが第1四半期11.00億円予想(実際は14.18億円だった)、第2四半期累計30.50億円という予想。(実際は25.35億円だった)。説明は省くが無茶苦茶なわけである。そして今回、こっそり?63.00億円を51.00億円に減額している。
これはコンセンサスといってもアイフィスジャパンなる新興企業のもので、はなはだ危なっかしい。コンセンサスの説明として複数の予想を平均するか何かして算出としているが、少なくとも、このオイレスの予想に関しては1社の予想と断じてまず間違いなかろう。こんなに自在にすいすい予想が変わるのだから。『会社情報』にはクイックコンセンサスというのが一部の企業には掲載されていたが、そこではコンセンサスのもとになる予想会社の数が3社などと明示されていた。アイフィスコンセンサスには、この社数が明示されていないのである。
近年は東京カンテイをはじめ、大した調査能力もなく、データを売ったり、安易にデータを収集して商売のタネにする企業が激増しているが、よほど注意した方がよい。
しかし、このアイフィスの数字をヤフーファイナンスが載せ(ヤフーファイナンスはみんかぶとも連携している)、四季報オンラインはKabutanのニュースを載せるといった具合だから、もはや、眼力のない投資家は、こうした怪しげなデータや分析に振り回されることになる。付け加えるとオイレスの決算は、前稿でも書いたが、よくはなかったがそう悪い内容ではなかったのである。

シェアテクが引け後、
リアブロード(100%子会社)が運営する海外留学サービス「スマ留」の2018年10月度申込件数が373件と、前年同月比で933%を達成したことを公表した。前年同月が少ないので933%に驚くことはないが、それでも9月に急増、10月はそれをさらに大きく上回ったのだから、いやでもリアブロードへの期待は強まる。
06日の株価は2689△106まであって2607△24。また一歩、年初来高値に近づいたわけである。
アメリカの中間選挙は、日本時間の06日、夜(20時?)から投票となる。結果判明の影響は日本株の場合、07日ということになる。

11月06日 0時42分記
02日の相場は、後場の半ばから急速に上げ幅を拡大、日経平均は556円(2.6%)の急騰となった。ファストリ、ソフトバンクがそろって4%超の大幅高となったことも上げ幅を拡大した。TOPIXは1.6%高にとどまった。JQは1.2%、マザーズは3.5%の上昇だった。
この後場半ばからの急伸はトランプ米大統領が中国との貿易合意の草案作成指示との報道が伝わったことによる。
この報道がどの程度信頼に足るのか、どの程度具体的なものか等はっきりしないが、それでも、いずれは米中とも落としどころを探るはずであり、それが近いのではという期待を抱かせるものであり、それなりに、株式市場に安心感をもたらすものとは言えよう。
トランプ大統領は「われわれは中国と非常に良好な協議を行った。ある行動に向けかなり近づいている」とした上で「われわれは中国と合意を結ぶと考えている。そしてそれは誰にとっても非常に公平な合意になるだろう」と語った。 (ロイター02日)

しかし、その後、カドロー米国家経済会議(NEC)委員長はCNBCテレビとのインタビューで 、トランプ政権が当局に対中貿易協定案の策定を指示した事実はないと報道内容を否定した。また米中2国間の交渉の行方について、以前ほど楽観視し ていないとの考えも示した(2日)。

アメリカの10月の雇用統計が02日に発表されたが、これはまずまずの内容だった。

こうしたことを受けての02日のNYダウは高く始まったが、徐々に下押し結局110ドル(0.4%)安だった。為替は1ドル113.20円と円安方向。CME日経平均先物は264円(1.2%)安。

日経平均先物はあてにならないし、NYダウや円相場と株価の関係も最近はよく分からないので、読みにくいが、この下げは、最近の大幅高の反動に過ぎない可能性があり、そう心配することはなかろう。
警戒は緩めないながらも、どちらかと言えば戻り歩調にあるのではという読みで慎重に対処。

当道場銘柄は全般高もあってほぼ全面高。
シェアテクは2679△229まであって2583△133。年初来高値2753円が着々近付いている。前稿で書いたように高値更新から一段高方向とみて対処。

仙波糖化(推)は10.24日以来となる終値での1000円大台回復となる1010△33。決算は13日の発表予定だが、9月中間期の予想経常利益の6.00億円は4-6月期決算発表時に増額した数字であり、こうした場合、実際の数字がこれを下回ることはほぼない。私は6.2億円~6.6億円を予想。この場合、通期予想の9.7億円を据え置くと、10-3月期の予想経常利益は3.1億円~3.5億円ということになる。要するに上半期の半分程度に急減するということであり、前年同期の4.74億円からも大幅減になるということである。
4-6月期決算発表時ならともかく1年の半分を経過して、こうした株主を愚弄するかのような数字はよも出さない、出せないだろう。よって通期業績の上方修正の可能性もかなり大というのが、私の読みだ。
いずれにせよ、05日から13日までは好決算期待から、株価は堅調に推移する可能性が大きいだろう。決算持ち越しはリスクが大きいので、持ち越すかどうかはともかく、上記の読みで対処。

佐藤食品(WEB銘柄)(推)は02日、引け後9月中間期決算を発表した。通期減益予想は据え置いたが、4-6月期に続き4-9月期(9月中間期)でも、前年同期比増益を維持(増益幅は4-6月期よりやや拡大)した。通期で増益になるかはやや懸念がないではないが、それでも会社の言うような2.8%減益はありえないだろう。悪くて微々減益、普通なら微増益だろう。
株価は売られ過ぎであり、今回の決算は前向きにとらえてしかるべきだろう。

フィックスターズ(推)は1268△33と4連騰。
量子コンピューターというと、なお実用化にはほど遠い夢のようなものととらえている方が多いかもしれないが、現実はかなり違うのではないか。
すでに交通量の最適化や金融におけるポートフォリオ最適化、機械学習等の人工知能の発展を支える技術等においても利用されようとしており、フィックスターズに関しては
「現状、多くの企業、研究機関が量子アニーリングマシンの利用を検討しているものの、利用方法がわからず悩まれていると相談を頂くことが多々あります。」(田中宗早大准教授)という状況のわけだが、こうした現状のためフィックスターズにおいては「量子コンピュータの導入支援も本格化。」(四季報)のわけである。
もちろん、現実に業績向上を支える自動運転向け高速化サービスも好調である。豊田通商子会社とすでに合弁会社を設立しており、トヨタの自動運転への取り組み本格化で大きく潤うことになろう。
というわけで、目先の値動きに一喜一憂することなく、早晩大きく化ける銘柄として見て行こう。

コシダカ、オイレス工業、SBS、グローバルG(WEB銘柄)(推)、ジャムコ(WEB銘柄)(推)、アルファポリスなども上げた。
このうち、オイレス工業、ジャムコは、引け後9月中間決算を発表した。
オイレスは9月中間期決算の数字は予想をやや下回った。それでも経常15.9%増益だから通期の2.3%増益予想(据え置いた)の超過達成はほぼ確実だろう。それよりなにより、今私の耳に入ってくるだけでも、錚々たる都心の大規模タワマン複数でKYBの問題製品が使われていることが判明している。シェア4割とかいうのだから当然でもある。業界大手のオイレスのシェア急拡大は必至だろう。この材料はほとんど織り込まれていないのではないか。掲示板では同社の製品にも同様な不正があるのでは的なコメントがあり、これも影響しているのかもしれないが、この点に関しては、会社が10.17日付けで明確に否定している。
>1.建築用免震装置について
当社が提供しております免震装置は、問題となっている装置と機能の異なるものであります。(以下略)

ジャムコは9月中間期決算を上方修正したわけだが、内容は私には分かりにくいので、コメントは差し控える。

11月04日 20時26分記

追記=ロジネットの決算について
陸運各社の決算発表が相次ぐが、軒並み好調だ。
10.31日=丸和運輸 9月中間期24.90億円予想→27.75億円
10.31日=ヤマトHD 9月中間期160億円予想→228億円
11.02日=SG HD 9月中間期305億円予想→340億円
通期予想についても、四季報予想を大きく上回る予想を出している丸和運輸は据え置いたが、ヤマト、SGは上方修正した。
そして11.03日の日経朝刊には「混載トラック運賃上昇」という見出しの記事が掲載されている。「年末の繁忙期を控え、運送各社が求めている転嫁値上げを受け入れるに荷主が増えてきた。」からという。
要するに、運賃値上げはなお続いており、9月中間期、各社好決算だったわけだが、下半期も好調が続くことになりそうだということだ。
ロジネットは4-6月期決算が同業各社に比べても際立って好調だった(前年同期比45.2%増益)。9月中間期予想はわずか5.1%の小幅増益予想である。あっと驚く好決算の発表があってもおかしくない。通期予想は微妙だが、上方修正の可能性もある程度出てきたとみるところだろう。決算発表は11月上旬という情報しかないようだが、昨年は11.13日に発表している。

11月04日 21時45分記