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HEROZは公開価格4500円に対し、上場3日目の4.24日に、その10.9倍の49000円で初値がついたわけだが、26日の終値は28900円である。初値比で41%の値下がりである。PERなど無視(というか調べたりせず)して買い上げられた咎が出ているわけである。
HEROZは特殊な例だが、その他の銘柄でも、とんでもない値下がりとなっている銘柄が散見される。
クレオは3連騰で4.19日1299△63だったが、その後5日続落、26日は1015▼93(安値は991円)だった。下落率は22%。
TATERUは4.17日2411円だったが19日2058▼327(「かぼちゃの馬車」の投資トラブルの余波)と暴落、公募増資が嫌気され25日は1945▼222、26日も1875▼70と続落した。下落率は22%。

言いたいのは、株式投資では、こうした思わぬ暴落(HEROZは含めない)に遭遇するのは、ある意味必然である。そうしたリスクも覚悟して取り組まなければならないということである。
私がいつも強調するのはポートフォリオ運用ということである。
自信のある有望銘柄ほど保有比率を大きくし、運用額にもよるが、ある程度以上の数の銘柄でポートフォリオを組んで運用するということである。

また当道場に即して言えば、推奨銘柄等は、最初に取り上げた時に買うのを原則とし、大きく上げてから買うのは原則としてしない(追撃買いはその限りでない)ようにしよう。そうすれば、よほどのことがない限り、大きな損失は出さないで済むはずである。
ブログをよく読めば、私が特に有望とみている銘柄は、おのずと分かる。そうした銘柄をポートフォリオの中核に据えるのである。
スターゼン(推)、仙波糖化(推)、佐藤食品(推)等である。

佐藤食品は4.19日につけた2300円の年初来高値を大きく更新、終値は2345△87だった。4.13日の出来高29100株に対し26日の出来高は2日連続で増加したが12400株に過ぎない。逆に言えば、この点からみても、なお上げ余地は十分ある。
第1目標2500円。そのあとは3000円挑戦も期待できよう。

仙波糖化は高寄り後10時15分には1299△57まであったのだが、後場に入って12時58分には1234▼8とマイナス圏に沈んだ。そして終値は1283△41。
このように激しい乱高下が当たり前になっているので、噴いたところでは一部は売るなど、うまくやらないと、突っ込んだところを叩き売る愚を犯すことにもなる。投資家の技量が試される相場なのである。

スターゼンは5470▼70まであって5520▼20と4日続落。最近はいったん下げると何日も下げることが多いことはすでに指摘したとおりである。悪材料が出た等の場合は別として、スターゼンに関しては、弱気になる必要はなかろう。反発は時間の問題とみる。

クレオは、いくらなんでもそろそろ反発が迫っているとみるところだろう。いずれにせよ、お持ちの方は、ここは売ることを考える場合ではなかろう。

4月27日 0時20分記
前日のNYダウが金利急上昇を嫌気して425ドル(1.7%)の大幅り安となり、日本市場への影響が懸念されたわけだが、終わってみれば、東証1部もその他市場もほぼ横ばいだった。最近のアメリカ株離れはかつてなかったほどである。

当道場銘柄はまちまちだったが、やや売られるものが多かった。
クレオは1095▼89まであって1108▼76と急落した。前にも書いたが、最近はいったん下げ(上げ)に転じると数日から8日くらい継続することが珍しくない。クレオの場合も4.17日から3連騰し、その後4連続安となったわけである。しこりを作ってしまったと弱気になるか、この辺で猛反発するとみて強気で行くか、判断に迷うところだが、とりあえずは26日の動きを見るところ。

スターゼン(推)もここに来て変調をきたしたかのような動きで3日続落となった。とはいえこちらは単なる調整とみていいだろう。反発間近とみる。

仙波糖化(推)は寄り直後1212▼48まで売られる場面があったが、盛り返し1242▼18。もみあいが続くが地合いも考慮すると強い動きとも言える。好業績な食品株として、低PERが見直されるはずと期待してみて行こう。

佐藤食品(推)は依然として目を見張る強い動きだった。仙波糖化同様安寄り後2210▼37まで下げたが、徐々に盛り返し結局2258△11の高値引け。
私はあることから2018年3月期業績はすごいことになるのではと期待し超強気を書いているわけだが、それは今後のお楽しみということで。いずれにせよ2500円を第一目標、その次は3000円乗せ期待で、決算発表(5.11日予定)を待つとしよう。

豆蔵が1287△19と反発した。1300円台で引けると面白い。

東京インキ(推)が3845△70と急反発した。出来高は前日の400株から3300株に急増した。終わったかの感も無きにしも非ずだったのが復活したかのような動きで、意外に期待できるかもしれない。

連休もすぐそこで、難しいかじ取りが迫られるわけだが、大きく上げたところは一部は売るということを忘れず、慎重に乗り切りたい。

4月26日 0時44分記
24日の相場は主力株中心に上げた。業種別では、石油・石炭製品、海運、銀行の上げが大きく、こうしたこともあって日経平均(+0.9%)よりTOPIX(+1.1%)の方が上昇率が大きかった。JQ,マザーズはともに0.4%前後の上げにとどまった。

当道場銘柄はやや上げる銘柄の方が多かった。
佐藤食品(推)は2247△40、仙波糖化(推)も1260△17と、ともに反発した。
日本フラッシュ(WEB公開銘柄)は2741円まであって2703△11と4連騰。日本社宅サービス(同)も882△10と反発した。
ワイヤレスゲート(同)は1445▼49と続落した。不安定な値動きが続くが大化けの可能性に期待して持続。

スターゼン5580▼30、豆蔵1268▼14、クレオ1184▼40は、元気なく下げた。最近は、連騰の後に連続安といったケースが多く、わけもなく下げ続けたり上げ続け、そのあと大きく上げたり下げたりするので、目先の動きにあまり一喜一憂するのはどうかというところだ。
薄商いのため、どうしても値動きは荒くなり、また一方的にになりがちだ。

24日だけ見ても、数ヵ月ぶりの薄商いになった銘柄が、当道場銘柄だけでもいくつかある。
ケアネット=24日は12800株で本年最少。
スターゼン=24日の12100株は2.01日の6700株以来の少なさ。
東京インキ=24日はわずか400株で本年最少。

市場環境は比較的よくなってきているわけだが、今後は、この出来高が増えるかが注目ポイントだろう。
為替は1ドル109.1円前後と、109円台まで円安が進んでいる。原油価格も上昇傾向にあるが、景気回復のため当然としてか、こちらはほとんど悪材料視されていない。

HEROZは公開価格4500円に対し、上場3日目の24日、ようやく49000円で初値を付けた。その後49600円まであったが、すぐに急落、42000円のストップ安売り気配で終えた。PTSでは39050円。
小型株の薄商い、軟調な値動きの背景に、HEROZなどの大型IPOがあるのかもしれない。HEROZの場合、則金規制(買い付け代金の即日徴収)のため、投資家は100株買うだけでも490万程度用意しておかなければならなかったのである。350万円程度用意して臨んだ場合、途中でギブアップとなる。代金は足りてもあまりの高値に断念した投資家も多かっただろう。いずれにせよ、HEROZを巡る狂騒がひとまず一段落となり、浮いた資金が買戻しに使われる等、小型株には、多少好影響が出るかもしれない。

4月25日 0時41分記
2814 佐藤食品工業(JQ) 
株価=2122円(04月17日終値)   
出来高=2万6600株(04月17日) (売買単位=100株)
PER=13.8倍(今期=2019年3月期鎌倉雄介予想実質値)  
02月06日=1370円~2187円=04月16日(月日=年初安値~年初来高値=月日)
自信度=☆☆☆
推奨度=☆☆☆

4.17日付けで、WEB公開銘柄の当銘柄(4.16日12時10分公開=株価2075円。後場寄りの株価は2087円)を、当ブログの推奨銘柄にもすると公表した。
このため、上の表で株価等の数字が4.17日時点のものにしてあるわけである。

株価は順調に上げ19日には2300円まであった。そして23日は4日ぶりに反落、2207▼63で終えた。(すでに仕込み済みの場合は特に)この水準ならなお買いも可とみる株価になったこのタイミングで、推奨理由を少し詳しく書いてみよう。

【業績絶好調】
経常利益を見ると、2017年3月期は11.51億円(16年3月期の8.33億円比38.2%増)と大幅増益だった。続く2018年3月期について会社は微減益の11.38億円を見込むわけだが、四季報は前号が11.5億円予想、そして今号では12.00億円予想に増額している。
9月中間期(5.47億円)では前年同期(5.59億円)をわずかながら下回っていたわけだが、4-12月期(9.76億円)では前年同期(8.86億円)を1割以上(9000万円)も上回ってきた。この推移からして、通期(2018年3月期)で前年を下回る会社計画とか4900万円だけ上回るという四季報予想が妥当性を欠くのは明らかだろう。
最低でも前年を1億円、場合によっては1.5億円程度上回ろう。つまり2018年3月期の経常利益は2017年3月期の11.51億円に対し12.5億円~13.00億円程度が期待できよう。

【ほうじ茶ブームに乗る】
昨年後半くらいからほうじ茶が人気を集め、ブームとさえ言われている。ほうじ茶飲料の売り上げは2016年には2005年比16倍にもなった。
ハーゲンダッツの「ほうじ茶ラテ」、「スターバックスコーヒー」の「ほうじ茶ティーラテ」、「伊藤園」の「TEAs' TEA NEW AUTHENTIC ほうじ茶ラテ」など、ほうじ茶とミルクをかけ合わせた「ほうじ茶ラテ」が多数発売されている。
佐藤食品は売り上げの半分が茶エキス。ほうじ茶エキスももちろん得意中の得意で、販売先のトップ(おそらく)は伊藤園なのである。緑茶も依然人気だが、佐藤食品は茶全般を扱っているので、ほうじ茶にしろ緑茶にしろ抹茶にしろ、またウーロン茶、紅茶、なんでもござれであり、要は茶需要が全体として拡大すればいいのだが、実際、現状はそういう状況であろう。
伊藤園は『「お~いお茶」は販促効き国内堅調。米国でも緑茶堅調。』(四季報)である。

【PER13.8倍の意味するもの】

仙波糖化(推)を推奨した記事の中で

>業績面に問題のあるようなところは除くと、食品株は最低でもPER20倍、高いところは30倍以上に買われている。
仙波の今期予想経常利益を10億円とみて、これをPER20倍に買えば株価は1230円、30倍に買えば1845円になる。

と書いた。この時1024円だった仙波の株価は4.11日には1434円まで上げた。
佐藤食品の今期予想実質1株利益153.5円をPER20倍に買えば3070円、30倍に買えば4605円になる。
WEB公開銘柄で目標値を2500円~ (あえて空欄にしておく )とした空欄には3070円が入るはずだったのを、高寄り回避のためやめたのである。

ニホンフラッシュ(WEB公開銘柄)についてだけ一言。
3月決算の発表はほとんどのところが5月に入ってからだが、ニホンフラッシュは4.27日の予定である。
4-12月期決算で経常利益は前年同期比50.0%の増益だった。これからして通期は19.6%増益予想(会社)や24.5%増益予想(四季報)を大きく上回る好決算が必至だろう。また中国の内装義務化の本格寄与が見込まれるため2019年3月期予想も失望させるような数字が出る懸念は小さいとみていいだろう。
株価はこの辺を読んで大きく上昇しているとみられる。23日は2753△120まであって2692△59。

4月23日 23時38分記
20日の相場は小動きだった。日経平均はわずかにマイナス、TOPIXはわずかにプラスだった。
前日のアメリカ株がNYダウが0.3%(83ドル)安、NQは0.8%安とかなり下げたわけだが、大きな影響は受けなかったことになる。為替相場が1ドル107.7円台と円安が進行したことが好感されただろうが、それ以上に、ここ日本株のアメリカ株離れの方が大きいかもしれない。

JQは0.4%。マザーズは0.8%、それぞれ上げた。ここ主力株優位の展開が続いたので、アメリカ株安もあって、小型株優位の動きになったのだろう。

こうした状況下、当道場銘柄は、大半の銘柄が上げた。
WEB公開銘柄では佐藤食品2270△34、ニホンフラッシュ2633△68とお快調に上げた。特にニホンフラッシュは出来高も急増、楽しみな値動きになってきた。日本社宅センター、ワイヤレスゲートは小幅安。上げ過程の小休止ととらえればいいだろう。
2月下旬公開銘柄では、日本管財2085△5、ケアネット966△13だったわけだが、一進一退の値動きが続き、先行きが見通しにくい。

豆蔵は130円まであって1294△64。これで3連騰、出来高も高水準を維持しており、なお上げる可能性は十分ありそうだ。RPA関連+AI関連の出遅れ株という認識が浸透すれば、先行するクレオを追って年初来高値更新のコースもあり得よう。
なお新規上場となったAI関連のHEROZは大量の買い物に10350円のストップ高買い気配で値段が付かなかった。
AI関連でもあるクレオは安寄り後一時はプラスになる場面もあったが結局1264▼35。連騰疲れであり弱気になるところではないだろう。

【仙波糖化と佐藤食品の共通性】

4日連続安だった仙波糖化(推)は1239△26と反発した。
実は仙波と佐藤食品は企業としての方向性に共通するものがある。
ともにニッチな市場を、独自技術でパイオニアとして開発して来た企業であり、ともにスプレードライ技術を持つ。
仙波の場合、粉末化技術を武器にニッチ市場を開拓してきた。スプレードライ技術も擁する。
一方、佐藤食品はスプレードライ専業メーカーとしてあらゆるもののエキス化に取り組んできた。
スイーツやデザート、健康食品等に、両社の持つ技術、製品が重宝され、両社とも、業績の最近の伸びは目を見張るものがある。にも拘わらず株価的には出遅れていたが、ようやく、見直しが始まったというのが現在の状況だろう。
ともになお大きく上値を追うとみる。

スターゼン(推)は5690△30まであって5660±0。年初来高値5820円を前に足踏みしているが、年初来高値更新は時間の問題だろう。日証金の融資残は減少の一途をたどり、2.16日以来の低水準になったことも好材料だ。

GWは鬼門だったわけだが、近年はそうでもない。で、どうするか悩ましいところだ。
一応、当道場銘柄は、クレオ、仙波糖化、スターゼンやそれに続く佐藤食品等の値上がりで、高パフォーマンスをあげている。堅実さを狙うなら、GW前にある程度は持ち高を減らしておくのもいいだろう。もちろん、安いところをわざわざ売るほどのことはなく、上げたところで一部を手放す程度でそうするということである。また見込み薄の銘柄は一部をやはり減らすのもいいだろう。

4月22日 23時40分記
ネット取引時代になって値動きが荒くなったのは当然だが、こ1、2週間くらい前からは、また一段と荒っぽくなっているように感じる。
それでも、当道場銘柄や、私の持ち株は、そういう荒波で大きな被害を受けることがほぼなかったのは、幸いだ。
ところが、18日、私が17日に少し買ったばかりの銘柄で、それがあった。
1435 TATERU である。
17日に少し買い、18日の朝の気配が少し安いので、追加の買いを、寄り前、何本かばらして入れておいた。
そうしたら、気配をはるかに下回る2330▼55で寄ったため、すべての買い注文がこの値段で約定。その後株価がどうなったかと言うと、なんと2036円まであって終値は2058▼327。(東証1部値下がり率2位)
格別、材料が出たわけではないようだ。最近、大きく上げていたとかいうならまだ分かるがそれもない。小型株でちょっとした売り物で急落したというのとも違う。真相は不明だが、こういうこともあるということである。
いずれにせよ、思い入れの強いごく少数の銘柄に資金を集中させると、こういうことが起きた時、被害は甚大になる。
「卵は1つのかごに盛るな」という相場格言もある。
私の場合、予定をオーバーして1500株も買ってしまったわけだが、それでもポートフォリオに占める率的には1%にも満たないので、ご心配いただくようなことではない。

むしろ問題は仙波糖化(推)の1213▼94。後場、14時前くらいからおかしな雲行きになってきて、一気に下げ幅を拡大、一時は102円安まであった。ただ、こちらは4.13日には100円高をしているわけで、驚くにはあたらない。実は、こちらも、私は、少しこれは下げ過ぎと買い向かったので、その分は含み損状態。これで4日連続安で174円下げたわけで、逆に20日以降に期待が高まる。

クレオは逆に強い動きだった。高値は1330円で4.10日につけた年初来高値1340円には10円足りなかったが、終値の1299△63は引け新値。20日のHEROZ上場後の動きに注目。
HEROZ関連ではクレオ同様AI関連+RPA関連の豆蔵(19日は1230△26)にも人気波及を期待。

WEB公開銘柄の動きが良い。
佐藤食品工業=2236△46(高値は2300円)
ニホンフラッシュ=2565△14(同2594円)
日本社宅サービス=894△5(同901円)
ワイヤレスゲート=1542△16(同1555円)

ここではニホンフラッシュについて書いておこう。
前稿で書いたように、中国で内装が義務付けられることで、中国がほとんどの海外売り上げが50%にも達する同社の2019年3月期業績は大幅増益が期待できる。
2018年3月期の予想営業利益は会社予想が32.7億円、四季報が34.0億円だが、4-12月期の数字からすると、35~36億円程度は十分ありえよう。19年3月期については四季報は36億円予想だが岩井コスモ証券は40億円を予想している。
なお経常利益は営業利益から-1億円すればほぼよい。よって39億円とみて計算すると実質1株利益は217.9円になる。時価のPERは11.8倍に過ぎない。目標株価を2600〜2750円としたが、やや低過ぎた感がある。2700~3000円とみておくところか。

その他銘柄の動きについて。
佐藤食品は業績が予想以上に好調で超低PERでもあり、株価はこんなものでは終わらないはずである。

社宅サービスは順調に上げているが、2019年6月期の予想実質1株利益79.7円からして時価はなお超割安。年初来高値の993円更新の可能性は5割超であるとみる。

ワイヤレスゲートは夢のある銘柄。1635円の年初来高値が一つのめどとなる。これを抜けられれば1700円挑戦もあり得よう。

4月20日 0時03分記
『鎌倉雄介の株道場』読者特典のWEB公開銘柄(4.16日12時10分公開)について書く。
推奨時株価=4.16日前場終値)

                   推奨時株価  目標値   4.18日終値

2814 佐藤食品工業(JQ)        2075円  2500円〜    2190円 

7820 ニホンフラッシュ(東証1部)   2477円  2600〜2750円  2551円

8945 日本社宅サービス(東証2部)   855円   940〜1000円   889円

9419 ワイヤレスゲート(東証1部)   1500円  1630〜2000円  1526円

ご覧のように、4銘柄とも順調に値上がりしている。
前回の4銘柄が、今のところ1勝1敗2分け(まだ判定すべき時期ではないが、現在の株価で大まかに判定した場合)と、今一つの結果になっているので、今回は4勝0敗となるかもとみて、信頼して買うというのも、合理的思考であろう。

今回の4銘柄について、以下、簡単に書くとしよう。

佐藤食品=2018年3月期業績について会社は微減益(経常利益)を見込むが、実際は増益になるのは間違いなかろう。
それも四季報予想の数字さえもかなり上回ると、私は読む。この辺の予想の根拠やそれをもとにした株価予想については、近日中に詳細に書く予定である。
目標値について2500円~ とし、そのあとに (あえて空欄にしておく) としたのには、それなりのわけがある。
私は3000円とかそれ以上も十分ありうるという分析をしているのだが、高寄りは避けたい、しかし勘のいい方には分かってほしいという深謀遠慮のもと、そうしたのである。

ニホンフラッシュ=中国では業者は建築物の内装はしなくてもいいようなのだが、それが義務付けられた。このため同社の2019年3月期業績は大幅な増益になることが予想される。既に、吉屋(青島)家居有限公司を2017年7月に設立、10月から操業を開始している。加えて現地3工場も製造ラインを増設、対応は万全だ。

日本社宅サービス=ここ成長力がアップ、2018年6月期予想経常利益は11%増益の9.1億円を見込むが来期は四季報は12%増益の10.7億円(前号は10.2億円)を予想する。予想実質1株利益は79.6円、予想PERは10.7倍(推奨時株価)に過ぎない。

ワイヤレスゲート=四季報に「高速大容量のIoTプラットフォーム手掛けるLTE-Xの育成急ぐ。」とある。
LTE-Xというのは産業向けIoTのようだが、いずれにせよ、これが今後急成長しそうなのである。実は私もよく分かっておらず誤解していた面があるのだが、結論を書くと、ワイヤレスゲートの連結子会社にLTE-X株式会社という会社があるのである。
その業務内容、将来性等についてはLTE-X株式会社で検索、研究されたい。
四季報の読みが的中するかどうかだが、2018年12月期の予想経常利益は9.8億円(会社予想は8.83億円)、来期は17.00億円の大増益を見込む。

4月18日 23時54分記
現在NYダウは220ドル超の上げ、為替も1ドル107円台回復と、状況は文句なさそうなのだが、日経平均先物・大証夜間はプラス62円に過ぎない。明日の相場も読み難いいが、少なくとも小型株は反発とみておこう。

前稿で書いたように、小型株は下げ過ぎと考えるので、とりあえず、急落したような銘柄は特に狼狽売りは、ここでは避けたい。
17日も1146▼10でついに8連続安となった豆蔵だが、PTSでは大商いになっていて、現在1250△104。

仙波糖化(推)の値動きはめまぐるしかった。1381△2で寄り付いたが、これが高値。その後10時12分には1240▼139まで急落した。その後は戻り歩調になり終値は1330▼49。前日に続き、粘り腰を見せたとも言え、基調としては強いとみていいのではないか。

前日88円安と急落したクレオは1200△18と、小型株の多くが下げる中、強い動きだった。こちらも今後に期待を指せる動きだったと言えよう。

日本社宅サービスは890△17と戻り高値更新後845円まで下げる場面もあったが終値は873±0。この地合いでの動きだけに、強い動きと言え、先行き強気でよかろう。

【WEB公開銘柄】
大半の読者の方はご存じだろうが、『鎌倉雄介の株道場』(ダイヤモンド社)の読者特典であるWEB公開銘柄は16日12時10分に公開済みである。まだ見ていない方は、確認されたい。
個別の銘柄については18日深夜に書く予定。
ここではそのうちの一つである2814佐藤食品工業を紹介しておきたい。
注=「サトウのごはん」の佐藤食品工業と全くの同名。紛らわしいので普通「サトウのごはん」の方はサトウ食品工業と表記。
前回(2月中旬公開銘柄)、スターゼンを、特にブログの推奨銘柄にもしたわけだが、それと同じく、今回は佐藤食品を、同様、ブログでも推奨銘柄にする。
一番の期待銘柄を、株価も少し下げたここで、推奨しようということである。スターゼン同様、期待に応えてくれよう。
公開時の株価は2075円。後場2087円で始まり終値は2159△121。17日は2122▼37。
値動きが荒っぽいので、うまく仕込みたい。何回かに分けて買うとか工夫されたい。

4月17日 23時43分記
ここまでおかしな相場もなかなかないというくらいの相場が続いている。
まず、NYダウなどのアメリカ株との連動性がないと言うか、むしろ逆相関と言った方がいいくらいな相場になっている。
16日のNYダウは213ドル(0.9%)の大幅高だった(NQも0.7%高)。
しかし日経平均はマイナスで始まり終値で辛くも12円(0.1%)高。しかしTOPIX0.4%安、騰落銘柄数は値下がりが値上がりの3倍近くと実態としては大幅安。JQ、マザーズはともに0.7%安。

それにしても、ここに来ての小型株の下げは異常と言っていいくらいだ。7日とか8日連続安する銘柄が珍しくなく、また高値からずるずると下げ、いつ下げ止まるか読めないといった銘柄も続出している。
JQ(日経JQ平均)は2.14日につけた3832円が年初来安値で、その後2.28日には4150円まで戻した。しかし、その後は弱い動きが続き、ここに来て下げ足を速め4.17日は3882円と年初来安値に迫っている。
悲惨なのはマザーズ。JQと同じく2.14日に1138の年初来安値を付けたわけだが、ここに来ての急落で4.16日に年初来安値を新した。そして17日は前日比40安の1082まで急落、その後大きく戻したが1114▼8で終え、年初来安値を更新した。

16日、17日の小型株の下げは、異常なくらいの下げであり、理由がはっきりしないわけだが、一つの理由として、マザーズ銘柄が中心だが、ここ数日のあまりの急落で、追い証・不足金が発生した投資家が急増、それで叩き売られる銘柄が続出したのではないかということが言われる。
例えばサインポストは4.13日の終値が3835円だが17日の安値は2701円で下落率は29.6%。
SHIFTは4.11日の高値が5850円、17日の安値が3990円で下落率は31.8%。
ロコンドは4.06日の高値が1533円、17日の安値は894円で下落率は41.7%。
これは思いついた銘柄をチェックしただけで、もっと下げた銘柄はかなりあろう。
信用取引で目いっぱい買い建てしていた場合、30%下落すると、資産は消失する。
保有全銘柄平均で、3割下落はないにしても、少数の銘柄で運用している場合、2割程度の下落となった投資家も、それなりに出たと推測される。そうした投資家は、やむなく株価に関係なく叩き売ることを余儀なくされる。
注=ネット取り引き時代になり、委託保証金率がリアルタイムで分かるようになったため、近年は追い証などという言葉もあまり聞かれなくなっていたが、今回のように一気に2割、3割下げると話が違ってくるわけである。
SHIFTの場合、17日の安値は3990▼630だったが終値は4600▼20。ここまで極端ではないにしても、長い下髭を出してそれなりに戻して終えた銘柄がマザーズやJQに頻出したことは、前述の見方をある程度裏付けるものだろう。
逆に言えば、こうした特殊状況下で小型株には投げ売りが続出して下げたわけで、ひとまずパニック売り終了、下げ過ぎ是正の動きが優勢になる展開が、今後は期待できるのではないか。

4月17日 21時00分記

相場見通し等については深夜の予定です。
アメリカなどによるシリア攻撃で、16日の日本株はそれなりに下げるかと思われていたわけだが、ふたを開ければ、日経平均、TOPIXとも0.3%前後の値上がりとなった。
ところが、JQは-1.0%、マザーズは-2.9%と、ともにかなりの値下がりとなった(原則書かないことにしている2部は-0.6%)。マザーズではストップ安する銘柄もかなりの数に上った。

いずれにせよ、薄商いの中、わけもなく激しく動くというのが、今の相場であり、流れに機敏に対応していかないと、大けがを負いかねないわけである。

とんでもない値動きになっている例をいくつか示しておこう。

ウィルグループ=2.02日の2139円が4.16日には1273円に。
ヒューマンHD=4.06日の2579円が4.16日には1846円に。
豆蔵=4.04日の1378円から16日の1153円まで下げる。終値ベースでも7立会日連続安。(17日はいくら何でも上げるとみるが絶対ではない。)
SHIFT=4.13日引け後好決算発表。中間期決算、通期予想とも大幅上方修正だったが16日は4620▼1000のストップ安。
サンエー=4.05日発表の決算は計画通りだったが今期予想は経常4.7%の減益予想。これで06日は5720▼400だったが、12日から3連騰、16日は5940△130。

当道場銘柄は、仙波糖化(推)は47円安まであったが終値は1379▼8の小幅安。
一方、クレオは1182▼88と大幅安となった。ただ、これにはRPA HDが下げたこともあって、前述のSHIFTのほかクラウドワークス、エル・ティー・エス等、RPA関連が軒並み安ということが影響していると思われる。

スターゼン(推)は5700円まであって5670△50と3連騰。出来高は前回5700円をザラ場で付けた時を上回ってきて、一段と今後に期待を抱かせるいい動きになってきた。

日本社宅サービスは873△36と戻り高値を更新中。それでもなお半値戻しも達成していなくて、ここからが本格相場だろう。出来高も急増している。

日本管財は2099△15と6日ぶりに反発した。
同じWEB公開銘柄のケアネットは969▼27と2.16日以来の安値に沈んだ。豆蔵、ヒラキ等、人気離散になった銘柄には厳しい展開が続く。そろそろ反発して当然なのだが、必ずしもそうならないのが実情で、どう対応するか難しいところだ。

4月16日 23時31分記