27日の相場は日経平均採用銘柄中心に主力株が買われ、日経平均は1.1%、TOPIXも0.9%の値上がりとなった。ただ騰落銘柄数を見れば分かるように、値下がり銘柄も多く、実態とはかけ離れた値上がり率だった。JQは0.05%の値上がり、マザーズは0.6%の値下がりだった。

田岡化学(当道場銘柄ではない)は3710▼375で東証2部値下がり率1位だった。この銘柄の値動きが、27日の相場の一面を表している。
同社は26日引け後に、2018年3月期決算の上方修正を発表した。予想経常利益は2017年10.30日に14.5億円→17.0億円の上方修正を発表している。今回はさらに17.0億円→19.0億円へ再上方修正を行ったわけである。配当についても10.30日に続き、今回もさらなる増配を発表した。
上方修正もした、増配もした、四季報予想も上回った。27日は大幅高必至と株探も株式新聞も、好意的記事を配信したわけだが、その結果がこの急落だったわけである。
増額も期待に届かずとか、第4四半期の営業利益は前年同期比大減益になる計算だから失望売りが出たとか、言い訳もいい加減にしろと言いたくなる解説がされている。

適当に後付けで理由を付けるのはやめようと言いたい。
最近では、小型株で、好決算を発表して逆に大きく売り込まれる例が続出している。それぞれ、個別の理由が考えられようが、トータルで考えると、そうした理由付けが正しかったか、こうなると、はなはだ疑問だ。
小型株と言うか個人投資家が値動きの主導権を持つ銘柄は、基本的に決算は内容にほとんど関係なく売られることが多いとでも考えた方がよい相場が続いているのである。

そして27日は、この田岡化学に限らず、小型株には、たいした理由もなく大きく売り込まれる銘柄が続出した。
アウトソーシング2097▼156、エンビプロ(推)1045▼56、朝日インテック(当道場銘柄ではない)3760▼205などである。

前稿で「現在NYダウは25500ドルの大台回復、日経平均先物・大証夜間も100円前後の値上がりとなっている。このままいくと、27日はかなり期待できそうだ。」としたが、実は、この後、NYダウは上げ幅を大きく拡大、399ドル(1.6%)の急伸となった。このようなNYダウの大幅高が小型株にはむしろ逆風にさえなることが珍しくないことは、これまでたびたび書いてきたし新著でも書いたことである。

現在NYダウは小幅高、日経平均先物・大証夜間は小幅安となっている。このくらいが小型株や当道場銘柄にはいいことが多い。このままいくと、27日の反動もあって28日は、今度こそ小型株には順風の相場になる期待ができるかもしれない。

「WEB公開銘柄」は発表後大きく上げたスターゼン(推)は下げたが、残るケアネット、東芝テック、日本管財はそろって上げた。これで4勝0敗への布石ができたわけである。

少し弱気を読者へのコメントで書いてしまった太陽誘電(推)が1893△54と上げた。27日の日経朝刊1面トップに大きく「5G 世界で来年一斉に」、「日本も前倒し検討」という記事が載ったのが好感されたと思われる。

2月27日 23時51分記

NYダウの上げを見て日本株も上げたが、相変わらず盛り上がりに欠ける相場つきだ。ただ、26日のアメリカ株(NYダウ)は、今のところ続伸の動きで、そうなれば、さすがに日本も多少は元気(出来高等)も出て来よう。

26日の相場は主力大型株中心の上げとなり(NYダウ大幅高からある程度予想されていたことだが)、小型株の動きはいまいちだった。

スターゼン(推)は昨年来高値更新となる5500円まであったのだが終値は5400±0。エンビプロ(推)も1149△59まであって1101△11。
底堅い動きとも言え、27日、多少なりと小型株向きの動きとなって、大きく上げるのを期待しよう。
23位、下げていたコムチュア、日特エンジ(推)は大幅高となった。マニーは引け新値。

人材派遣ではアウトソーシング、UTグループ(当道場銘柄ではない)は大きく上げたが、ウィルグループは1599△1にとどまった。この3社でもウィルグループの低PERが際立つわけだが、最近はPER軽視の流れが強まっているのか、低PER銘柄の動きがさえないような気がする。ケアネットも1087▼12と下げている。ただ、こうした目先の値動きに惑わされず、早晩、正当に評価されるとみて強気堅持。他のWEB公開銘柄は東芝テック、日本管財とも小幅高。これで4銘柄すべてが推奨時株価及び直後値を上回って終えたことになる。

現在NYダウは25500ドルの大台回復、日経平均先物・大証夜間も100円前後の値上がりとなっている。
このままいくと、27日はかなり期待できそうだ。
26日はいま一つの値動きだった東京インキ(推)、スターゼン、日本管財、ウィルグループ、ケアネット、日置電機(推)、東芝テックあたりの奮起に期待しよう。

2月26日 23時54分記
始めに『鎌倉雄介の株道場』 (ダイヤモンド社)の読者特典としてWEB公開した(2.20日12時10分頃)4銘柄について書いておこう。

          推奨時株価(直後値)    目標値   時価(2.23日終値)

2150 ケアネット 1058円(1070円) 1160〜1250円     1109円

6588 東芝テック 654円(655円) 710〜760円         653円

8043 スターゼン 5180円(5210円) 6100〜6700円      5400円

9728 日本管財 2093円(2090円) 2200〜2300円       2106円

東芝テック以外は順調なスタートとなっている。
なお東芝テックは地合いが主力株になった時も考慮して入れたもので、今のような展開で、この株価なのは想定済みで、今後地合いが主力株になった時に本領を発揮しよう。

それぞれについて簡単に材料等を書いておこう。

【ケアネット】
2.13日、引け後に2017年12月期決算を発表した。
経常利益は3.7億円予想(四季報予想も同じ)に対し4.08億円だった。併せて発表の今2018年12月期の予想経常利益は4.42億円だった。前期実績は良かったのだが、今期見通しが今一つだったとみられたようで、翌14日の株価は、一時ストップ安の896▼300まであって937▼259と急落した。
医療情報専門サイトや臨床医学動画のオンデマンド・サービスが順調に伸びている。
今期の経常利益の伸び(8.5%増)の小ささを懸念する向きがあろうが、これは前期が192.9%増という非常に高い伸びを達成した反動であるほか、こうした場合、会社はえてして慎重な見通しを出しがちという2つの面からみる必要がある。
実際はこれを大きく上回る可能性が十分あるとみるが、そうでなくとも、急成長過程での小休止に過ぎず同社の成長力に揺るぎはないとみる。

同業はメドビア、エムスリーだが、3社の今期予想実質PERを示そう。

メドピア  (2018年9月期)  69.9倍
エムスリー(2018年3月期)  67.3倍
ケアネット(2018年12月期)  38.7倍

決算期の違いがあるとはいえ、この格差は何なんだと言いたくなるくらいの大きさだ。
ケアネットを小粒のエムスリーとみれば、ここから大化けして何ら不思議はない。

【東芝テック】
自動運転が脚光を浴びているが、もっと近い未来に実現しそうなのが電子レシートだ。経産省とNEDOの「I o Tを活用した新産業モデル創出基盤整備事業」の一環で、実証実験が2.13日から28日まで行われている。
この事業を受託したのが東芝テックなのである。

【スターゼン】
当ブログでも推奨銘柄にしたので、大半の読者は買われたことだろう。
大化け必至とみて今後の株価を見て行こう。
もうとっくに買っておいてほしいわけだが、多少リスクは当初に比べ高まったが、5500円程度までなら買いもいいだろう。もちろん、すでに仕込み済みで買い増しするのもいいだろう。

【日本管財】
2.02日14時00分に2018年3月期決算第3四半期累計決算を発表している。
私は、この数字も踏まえ今期業績の大幅上方修正必至とみている。
スターゼンと同じくらい期待している銘柄であり、この辺のことを含め、後日詳しく書く予定。推奨後昨年来高値を更新、達成感もあってか、ここ足踏みしている。推奨時の株価からあまり上げていないので、2150円程度以下は、なお格好の仕込み場だろう。

【NYダウが25300ドル回復】
NYダウが史上最高値26187ドルを付けたのが2.01日。翌2.02日(金)は25521▼666だったが、これはご愛敬と言うか、当然の調整。05日(月)に24346▼1175の暴落。相場の流れが変わったとか、一部にはかなりの悲観論の聞かれたわけだが、2.23日のNYダウは25310△348と2.02日の水準にあと一歩にまで回復した。
すでに指摘したようにアメリカの場合、法人税大減税で各企業の1株利益が急増することから、そう弱気になるのはどうかということである。日本の場合、東証1部全銘柄の予想PERは15.1倍まで低下、2019年3月期も増益は確定的だからさらに14倍台半ば以下への低下も必至だろう。拙著にも書いたように、日本株のPERはおおむね13倍から17倍程度で推移してきている。逆に言えば、現在の水準は最低ラインにかなり近い低水準なのである。
NYダウ暴落→資金の流れが変化→株式売り
と速断した(おそらく間違った判断)結果の株価水準だろう。

為替も関係するので、多少割り引いた方が良さそうだとお断りしたうえで、やや楽観的な見方を書こう。
日経平均は22400円(日経平均は2.06日には05日のNYダウの88.76%の水準だった。23日のNYダウの88.76%を計算すると22465円。ドル、円の単位の違いは無視)程度への下げ過ぎ是正に向かうのではないか。

2月25日 22時08分記



アメリカの長期金利上昇で、前日のNYダウが大きく下げたため、22日の日本株は大幅安となった。日経平均は234円(1.1%)安、TOPIXも0.9%下げた。指数も大型から小型までそろって下落。マザーズも1.1%の下落だったがJQだけは0.1%の上昇だった。

当道場銘柄は健闘し高安まちまちだった。
スターゼン(推)は5330円で寄ってこれが高値となり終値は5230△60。
エンビプロ(推)は1110円まであって1090△20で5連騰となった。日特エンジ、日置電機(推)も上げた。
一方、コムチュアは前日の上げを帳消しにする3475▼175、ヒトコムも同様で1881▼59。東京インキ(推)も4105▼90と下げた。

いずれにせよ、何が上げ何が下げるのか合理的に説明しにくい、やりにくい相場展開が続く。
安易に、ちょっと良さそうくらいで買うと、すぐ1割くらい下げるので、要注意だ。

こういう時は、休むのがいいのかもしれないが、休まないのなら、よほど、的を絞った必殺の銘柄で当てるしかない。
その最有力候補として、スターゼンを挙げたわけである。
前稿の記事をよく読んでいただきたいが、私はかなりの高確率で、この銘柄は大きく上げるとみている。ここ少し上げたとはいえ、好決算で(理不尽にも)売られた(2.05日5140▼380)直前の株価にもほど遠い水準である。5300円前後以下なら、なお喜んで買っていい水準だろう。
昨年来高値は6050円。ここまでは、相場環境がさほど悪くならない限り、8割以上の確率で行くのではないか。もちろん、さらなる大化け期待があるわけだが。

エンビプロの動きがいい。断定するのは早いが、ここから人気化、大きく戻す可能性が高まってきたのかもしれない。

東京インキは、さらに出来高が減って22日はわずか2700株。逆にここは陰の極で、反発が近いかもしれない。

2月22日23時59分記
2018.02.21 スターゼン
8043 スターゼン(東証1部) 
株価=5170▼60(02月21日終値)   
出来高=3万3100株(02月23日) (売買単位=100株)
PER=9.1倍(来期=2019年3月期鎌倉雄介予想実質値)  
4月14日=4290円~6050円=11月06日(月日=昨年来安値~昨年来高値=月日)
自信度=☆☆☆
推奨度=☆☆☆

『鎌倉雄介の株道場』(ダイヤモンド社刊)の読者特典であるWEB公開銘柄は20日昼に公開されたことは大半の読者諸氏はご存知であろう。
その4銘柄のうちの1つであるスターゼンを、ここでWEB公開銘柄とは別枠で(つまり当ブログの)推奨銘柄に、ここでする。
最も期待している銘柄であるのだが、幸か不幸か、WEB推奨時株価(5170円)、当日の後場始値(5210円)と、ほぼ同水準にあり、ここは絶好の仕込み場とみるので、あえてダブることになるが、推奨銘柄にしたわけである。

【業績】
2.02日、引け後に2018年3月期第3四半期累計の決算を発表した。経常利益は前年同期比13.4%の増益だった。通期3.0%増益の経常利益68.0億円予想は据え置いた。ただ、進捗率から言って当然、今後は上方修正となろう。
細かい推理の過程は省くが、私の予想は74億円(四季報予想は71億円)である。
そして今や当然重視すべき来期(2019年3月期)の経常利益は77億円と予想する。
この場合、実質1株利益は571.1円になる。実質PERは9.1倍。他社との比較上2018年3月期も示すと、これは9.4倍。
同業他社の2018年3月期(S FOOSのみ2018年12月期)のそれと、以下に併せ示そう。

日本ハム=14.6倍
プリマハム=15.6倍
S FOOS=15.5倍
スターゼン=9.4倍

いかにスターゼンのPERが低いかよく分かろう。
実はS FOOS(かつて軽く取り上げた)というのも、かつては超割安低PER銘柄だった。2013年頃は株価はまだ1000円未満でPERも10倍未満だった。それが好業績もあったが、その後延々上げ続け昨年末には5300円の高値を付けている。かつて取り上げた寿スピリッツもそうだったが、同業他社との比較で最も低PERだったのだが、株価はその後大化けし、今ではPERも同業他社並み(S FOOS)か、さらに上(寿スピリッツ)になっている。

同様のことがスターゼンにも起きて何ら不思議ではない。
S FOOS、寿スピリッツに共通する、大化けした理由は何かを考えると

①同業他社と比較すると、格段に低PERだった
②にもかかわらず成長力は同業他社を大きく上回った
③企業規模が比較する同業他社よりかなり小さかった

の3つが挙げられる。
そして、この3点はまさにスターゼンにもぴったり当てはまるのである。
スターゼンの今期予想実質1株利益548.8円を同業他社並みのPER15倍に買うと8230円になる。
WEB公開銘柄としては目標値を6100円~6600円としたが、今、分析しつつ考察を深めて本稿を書きながら、8000円以上になっても何ら不思議ではないなと思っている。

業績以外の材料については、後日機会を見て書くこととする。

2月21日 21時17分記

小型株優位の展開が続いている。
この流れに乗って、21日は当道場銘柄は大幅高銘柄するものが目立った。コムチュア、日特エンジ、東洋合成、ザ・パックは大幅高。
エンビプロ(推)も1088円まであって1070△20と4連騰。
奈落の底を見たヒトコムも1963円まであって1940△53。ようやく売られ過ぎ是正相場に入ったことが、はっきりしてきたようだ。

【オウケイウェイヴとロジネット】
「鬱々として楽しまず」という言い方があるが、今私はオウケイウェイヴの株価を見ていると、まさにこの心境になる。
調べたら2017年1.30日付けの推奨銘柄である。当時の株価が518円。この半月で株価倍増となっていて、21日は2920円まであって2765△285。
S FOOSもそうだが、結局は大化けするのだが、注目するのが早すぎて、おいしいところは味わえずに終わってしまった銘柄のその後の出世に涙するわけである。
こういうことを書くのも、ロジネットの値動きを見ていると、同様のコースを辿るのかという思いに駆られるからである。
と言っても、これは悲観的な意味ではなく、とんでもなく待たせやがるが、お前も結局、どこかで大化けするんだろうなという思いを強くしているわけである。
1ヵ月以内か数ヵ月後かはともかく、ロジネットの株価も、結局は3000円とか4000円になる可能性が大なのではないか。
札証だからとか言われるが、それを言うならオウケイウェイヴも名証でなかなか上がらなかったのである。
お持ちの方は、ここは腹を決めて最低目標3000円で頑張ろう。21日終値は1968△28。

2月21日 23時57分記
20日の相場は前日のNYダウ先物が大幅安だった(NY市場は休場)ことを受けて、大きく下げた。ただし騰落銘柄数では値上がりの方が多かった。これは主力大幅安の大半が下げたためで、小型株指数はプラス、JQ.マザーズも上げた。

当道場銘柄は、まちまちだった。
エンビプロ(推)は1075円まであって1050△18と3連騰。マニー、コムチュア(推)も高かった。半導体の東洋合成、ダイトロンも上げた。
広栄化学(推)、タクミナ(推)も上げた。
一方、東京インキ(推)、ヒトコム、日置電機(推)、ウィルグループなどは下げた。
目立つのは、値上がり、値下がりを問わず、出来高が極端に細っていることだ。
東京インキの出来高は3000株、これは1.23日以来の少なさだ。東邦化学の11000株も1.19日以来の少なさ。タクミナの2300株に至っては9.22日までさかのぼっても見ない少なさだ。
本格的上昇のためには、出来高の回復が待たれるところだろう。

20日のNYダウは前日の先物同様かなり下げているが、日本市場は、これを先取りする形で20日に下げているので、日経平均先物・大証夜間は、現在のところ、小幅安にとどまっている。
為替の方は、一段と円安が進行、1ドル107円台前半となっている。

いずれにせよ、とりあえずのところ、先般の暴落は何だったのかと言ったような状況になりつつある。
警戒は怠らず、しかし弱気にもならず、前向きに有望銘柄を発掘し失地回復を図って行くとしよう。

2月21日 0時47分記

19日の相場は、全面高となった。
NYダウが小幅高ながら6立会日連続高し、為替も円安気味とあっては、日本株の出遅れが際立っていたわけで、当然の上げだったと言えよう。日経平均は429円(2.0%)高、JQは3.2%高だった。

当道場銘柄も全面高だった。
エンビプロ(推)1032△122(東証2部値上がり率5位)、東京インキ(推)4210△305のほか、東邦化学(推)、東洋合成、ダイトロン、ウィルグループ、日特エンジ、アイティフォー(推)、広栄化学(推)などが5%以上の上昇率となった。
東京インキ、日置電機(推)、マニーは、株価位置からして、もう一段高となると、昨年来高値が見えて来て面白い。

これで、今回の下げで大きく痛んでいた資産状況もかなり好転したわけだが、この経験で分かったことは、株価の変動率が、過去の経験で推しはかれないほど大きくなっているということだ。この傾向は、今後も当分は続くとみるべきだろう。大きく上げた場面では、ある程度は利食っておく、運用額は通常よりはやや少なめにしておくのが、現局面では良さそうだ。

19日は、これまで業績懸念から売り込まれていたような銘柄も含め、全面高となったわけだが、これを利用して、銘柄の入れ替えを進めるのもいいだろう。つまり業績がいまいちの銘柄はある程度処分、その資金で別の有望銘柄(これからの推奨銘柄も含む)を仕込むわけである。

2月20日 0時56分記
相場全般について書く前に、前稿の東京インキ(推)について書いた部分の追加である。
決算短信に以下のようにある。

>土木資材は、当第3四半期より本格的に市場へ投入したグランドセルが好調に推移したものの、震災復興向け土
木資材の工事減に伴う減販により、売上高は前年同四半期に比べ大幅に減少いたしました。
この結果、加工品事業の売上高は、62億5千1百万円で前年同四半期比2億2百万円の減収(3.1%減)となりま
したが、セグメント利益は売上構成の変化により、4億1千7百万円で前年同四半期比8千5百万円の増益
(25.7%増)となりました。

加工品事業は売り上げ減となったが売上構成の変化により大幅増益になった点に注目。この増益の立役者なのが「グランドセル」なのは言うまでもない。グランドセル軟弱地盤工法を「当第3四半期より本格的に市場へ投入した」わけで、これが好調で、全体では減収なのに大幅増益となったのだから、第4四半期ではさらにその傾向が顕著になろう。

【アメリカ株好調の真の理由】
16日のNYダウは25219△19と上げ、これで6連騰、08日の暴落で下げた1033ドルのうち707ドルを取り返してしまった。2.01日からの下落率も3.7%に縮小した。
あの下げは一体なんだったんだろうと言いたくなる状況だ。
それはともかく、あの暴落で言われたのは、それまで上げ過ぎていたということである。
しかし、本当にそうだろうか?
なぜアメリカ株(NYダウ)はあれほど上げたのか。この理由はかなりはっきりしていると思うのだが、誰も言わないように思う。私はかなり前から、この上げの理由について書こうと思いつつ、日々の相場動向の説明に追われ機会を逃していたのだが、ここでようやく書くわけである。

トランプ政権は、選挙公約だった法人税の大幅減税を、昨年末に実行に移した(12月20日下院で再可決)。
これにより、世界的にも最も高い部類だったアメリカの法人税は35%→20%へと劇的に下がる。
要するに100の利益が税引き65(100−35)になっていたのが、今後は同80(100−20)に激増するわけである。
鎌倉理論的に言えば、みなし純利益の算出に当たり、これまでは
経常利益×065 だったのが
経常利益×080 になったということである。
つまりそれだけ各企業の1株利益が激増する。増加率は23%になる。 
となれば、PER理論的には、アメリカ株(NYダウ)は23%上げていいということである。

アメリカ株が、これまでこの減税の信憑性をどの程度織り込んできたかは判断が困難だが、NYダウは昨年6月は21350ドル、10月は23377ドルだった(月中平均)。
21350×1.23≒26261
23377×1.23≒28754

NYダウの最高値は本年1.26日の26617ドルである。
これは、上記の計算からして、さほど驚くに足らない数字であり、法人税の大幅減税を織り込んだ結果とみることが可能であり、少なくとも、異常な上げではなかったのではないか。

【日本株の今後は】
以上のように、アメリカ株の上げが正当化され、今後も好調な経済を背景に、金利上昇という懸念材料はあるにせよ、そう弱気になる必要はないというくらいの相場観に立って、日本株の今後について考えてみよう。
今回の日本株の暴落で売りの主体は外国人であることが、明らかになった。個人投資家は、これまで買いそびれていた反動で買いに回り、逆に大きく買い上がっていた外国人が一転大幅売り越しに転じたという構図である。
私としてはやや意外な結果だったが、これは分かってみれば、今後にとって好材料だろう。
個人投資家は買い転換したばかりでなお買い継続、売り過ぎた外国人はアメリカ株等が日本株に比し大きく戻した結果を見て、日本株を売り過ぎたと後悔している可能性があり、今後は、買い越しに転じるかはともかく大幅売り越しはまずないとみられ、トータルで需給関係は大きく好転が見込まれるからである。

加えて、ここに来ての懸念材料だった為替が1ドル106円台回復と一方的な円高進行が止まり、やや円安になって来たという好材料もある。

なお、安心できる状況ではないが、相場環境は大きく好転、特に下げ過ぎの感が強い日本株は、ここからそれなりに戻すとみるのが妥当だろう。日本株というのは、過去の世界的暴落局面で、戻りでは常にと言っていいくらいアメリカ株の後塵を拝して来た。自力で戻るのを期待しても酷なのである。今回はそれにしてもひどすぎたが、それでも、これだけアメリカ株が上げては、日本株も上げざるを得ないだろう。

とりあえず、ここからは小型株は大半がそれなりに戻すとみて、売らずに様子を見るのがいいだろう。
それはそれとして、来たるべきチャンスに向け、購入資金も手当てしておきたい。

2月18日 21時35分記


東京インキ(推)を推奨銘柄にしたが、その時、詳細は後日としたが、いろいろな事情もあって、約束を果たさず今日まで来てしまった。相場もやや落ち着きを取り戻したところであり、もう一つの懸案事項(ご存知の方はご存じだろう)のデッドラインも迫ってきており、ここで東京インキの方をまず片付けようと思う。

東京インキは今や売り上げのうち、インキは34%に過ぎず、主力事業は46%を占めるまでになった化成品である。また加工品も19%ある。
それで化成品、加工品について調べてみると、まさに多種多様な製品があり、とてもコンパクトにまとめるのは至難の業と分かった。
そこでここでは、最も有望と私が判断したテラセルについて書くこととした。

【テラセル】
テラセルと言っても、ネット検索すると、百花繚乱とも言っていいような状況で、実は素人には非常に分かりにくい。
例えば以下のような見出しがある。

テラセル擁壁工法 - NETIS 新技術情報提供システム - 国土交通省
テラセル® マットレス工法 NETIS登録 - 東京インキ
テラセル®(無膜フォーム) | 超通気性と高い復元性 | アキレスエアロン

テラセル擁壁工法で目立つのは東京インキなのは確かなのだが、他社も扱っており、東京インキの位置付けがはっきりしない。
注=アキレスのテラセル®というのは、スポンジのようなもので、東京インキなどとは別物の模様。
国土交通省の当該の記事を見ると、「申請者」という言葉が出て来るのに、「申請者」がだれか、いくら見ても書かれていない。
そこで拙著にも書いた最近マスターした手法、「テラセル擁壁工法 申請者」で検索したら

東京インキ株式会社 福岡支店

ポリエチレンのハニカム構造による擁壁工法
 開発会社 東京インキ株式会社・株式会社日本ランテック

などの記事に、行き当たった。(ハニカム=ハチの巣)

細かいことは別にして、この画期的な工法で東京インキが中心にいることは、まず間違いなさそうだ。
以下、国交省の記事を引用する。

①何について何をする技術なのか?
・もたれ擁壁構造を高密度ポリエチレンでできたハニカム状の軽量型枠を用いて、土構造のもたれ擁壁を構築する技術である。
②従来はどのような技術で対応していたのか?
・コンクリートブロック積工
③公共工事のどこに適用できるのか?
・道路の切土法面保護工事
・法面における法面侵食防止工事
・歩道拡幅に伴う土留め工事
・切土法面の小崩落箇所の災害復旧工事

新規性及び期待される効果

①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?
・従来のコンクリート製品を高密度ポリエチレンからなる軽量なテラセルに変えた。
・テラセルはハニカム状の立体構造である。
・テラセルを階段状に積上げることで擁壁構造体を構築できる。
・剛なコンクリート壁面構造から柔な高密度ポリエチレン壁面構造に変えた。

②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・テラセルに変えたことにより、部材が軽量になり、施工性と施工時の安全性が向上した。
・ハニカム構造の拘束効果により、現地発生土や砕石など多様な中詰材が使用できる。
・コンクリートブロック積工と比べると残土処理が削減でき、壁面緑化も可能である。
・柔な高密度ポリエチレン壁面構造に変えたことにより、基礎地盤の不等沈下に追従できる。

『ニッポン景観論』などで、日本の公共事業などによる景観破壊を批判してきたアレックス・カーならずとも、法面(のりめん)のおぞましい有様にぞっとする方は多いだろう。テラセル擁壁工法は、壁面緑化も容易で、この問題の解決にもなるのである。

なお「グランドセル軟弱地盤補強工法」というのも、東京インキは展開しているが、これもテラセルを用いる工法である。

このように、独自技術で東京インキは、祖業であるインキ事業の伸び悩みを克服、成長企業に変身中なのである。
2.08日に好決算を発表した。ところがまさにその日のNYダウが1033ドルの暴落となって、09日の日経平均は508円安、このため09日の東京インキの株価は4100△150までありながら、終値は3980△30にとどまった。その後も相場全般の乱気流に巻き込まれ、16日は3905△30で、好決算発表直前の3950円を下回っている。
4-12月期決算では、経常利益は通期予想の15.00億円に対し14.99億円を達成済みだ。通期では17.0億円~17.7億円になろう。
株価は、今後この好業績とテラセル擁壁工法を織り込んでいくことになる。
実質1株利益は今期ベースでも440円程度、来期ベースでは460円程度となろう。3905円の時価は、来期ベースでPER8.5倍に過ぎない。これは低成長インキ会社のPERであり、高成長化成品企業とみれば、PER10倍以下はあり得ないだろう。
PER10倍の4600円から5000円挑戦もあっていい。

2月17日 23時23分記

今回のとんでもない下げに、肝をつぶした方も多いと思うが、特に目立つのが、決算がらみでの暴落だ。
最初は、やや期待外れ程度の決算で大きく売り込まれることが続いた。
ヒトコム、タクミナ(推〉、応栄化学(推)などだが、これらなどまだかわいいもので、ここに来て目立つのは、好決算にも関わらず叩き売られるケースが多発していることである。
以下は、好決算発表でストップ安やそれに近い下げを演じた銘柄の1例である(株価は最安値)。

小倉クラッチ 545▼100
日特エンジ 4175▼550 
ウィルグループ 1601▼282
アウトソーシング 1638▼249
ケアネット 896▼300

これら銘柄のその後であるが、翌日は反発したものもあるが、小反発にとどまり、逆にその後もさらに大幅下落したものが珍しくなく、今回の下げ相場のすごさを見せつける。
とはいえ、何事にも終わりはあるのであり、行き過ぎは是正される。
下げ止まることを忘れたかの感すらあったヒトコムも15日は1838△43と反発した。日特エンジ、ウィルグループも大幅高となっている。まだ安心するのは早いが、正常軌道への復帰を多少なりと感じさせる芽は出ているのかもしれない。

こうした風潮のあおりを受けて、エンビプロ(推)も、15日は売り物で始まり、一時は877▼55まで急落し898▼34。
ただ決算短信に

>再生プラスチックの生産及び販売事業を行う合弁会社である株式会社プラ2プラの設立や
リチウムイオン2次電池等の電池リサイクル事業を行う株式会社VOLTAの設立に向けた準備等、積極的な投資を実施し新たな収益源を確立するための準備を進めました。

とあるように、市況に業績が大きく左右される廃品回収業的業態からの脱却を着々進めており、今期業績の驚異的大上方修正期待と相まって、株価は、こんなところにいつまでも安住はしていないだろう。
今期経常利益を16億円程度、来期は18億円とみると、来期予想実質1株利益は97.5円になる。898円の株価はPER9.2倍ということになる。

NYダウは現在25100ドル程度。26187ドルからの下落率は4.15%になる。今回の下げを大騒ぎしたわけだが、この下落率をみる限り、大山鳴動して鼠一匹という感じだ。
にもかかわらず日本株(日経平均)だけは突出した下げをほとんど埋められないでいる。為替が円高になっているという固有の事情があるにしろ、ここまで下げる合理的理由は見出しにくい。結局、好業績でのストップ安同様、理不尽な動きと言わざるを得ない。
そうなる理由は、需給関係、つまり個人投資家に買い意欲が乏しく、ちょっとしたことで大きく下振れしやすくなっているということではないかというのが、現時点での私の見方である。

いずれにせよ、このままアメリカ株が堅調に推移すれば、遅ればせながら、日本株も下げ過ぎ是正へと向かおう。
苦しいところではあるが、軽挙妄動せず、戻りを待とう。
円高がさらに進んでNYダウ高にも関わらず日経平均先物が追随できない様相を呈してきた。為替相場に注意せざるを得ない状況になってきたのかもしれない。(この2行のみ0時33分に追加)

2月16日 0時00分記