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【アイティフォーの決算】
16時00分に4-12月期決算を発表した。
注意深く見ないといいか悪いか判断が難しい内容なのだが、掲示板では例によって株探ニュースを引用する方がいて、これがミスリードのもとで困ったものである。
前にも一度書いたように株探の「当社が試算した・・・・」というのは、サルでもできる類のことで、人間の頭脳が使われていない。
東京カンテイと株探に惑わされるな
というのは、私の年来の主張である(東京カンテイに関しては、新刊の『鎌倉雄介の株道場』P199~200参照)。

アイティフォーの決算は4半期ごとの数字を前年同期と比較するという、私が提唱している手法を使うと分かりやすい。
以下の数字は経常利益、単位は100万円。

          4-6月期  7-9月期  10-12月期  1-3月期   通期
2017年3月期    114     389       241    587   1331
2018年3月期     78     345       270     予1057 予1750

4-12月期では経常利益は693で前年同期の744比で7.0%の減益だった。
しかし前年同期比では4-6月期は36負けていた、7-9月期も44負けていた、それが10-12月期では、ついに29勝ったわけである。
しかもこうなることは、予定通りなのである。「大手通信キャリア向け受注減で上期減退。ただ金融機関向け決済クラウドやRPA(ロボットによる業務効率化)など新規商品投入し利益急反発。」(四季報)
9月中間期の予想経常利益は当初330だったが実際には423(78プラス345)だった。中間期予想330時点での通期予想経常利益は1750だった。中間期が予想を上回ったが通期予想は据え置いている。これからしても、業績は順調に推移しており、通期見通し達成に大きな懸念はないとみるところだろう。むしろ上方修正の可能性の方がやや大だろう。

>なお、当社グループでは、顧客への出荷や納期が9月および3月に集中する傾向があります。
これは決算短信にある文言だが、1-3月期にガバっと稼ぐから心配しないでいいよという会社からわれら株主へのメッセージであろう。

1月31日 19時14分記
アメリカの長期金利が3年9か月ぶりの水準にまで上昇したことで、前日のアメリカ株が大幅安となった。円高に加え金利上昇も出てきて、日本株も下げたわけだが、それでも前場終値は、日経平均で152円安にとどまったが、後場に入って下げ幅を急拡大、終値は337円(1.4%%)安だった。
いずれにせよ、数日前から、相場をめぐる環境は波高しになっている。これが今後、さらに悪化するのか、あるいは好転するのか、今は全く読めない。注意深く、慎重に進むしかないだろう。

決算をめぐる激しい動きに、30日も翻弄された。

          1.09日    1.29日    1.30日
ヒトコム     3010円            2200円   
コムチュア   3010円    3495円    3825円
広栄化学            3510円    3225円

上の表は、まずはヒトコムとコムチュア(推)が1.09日は株価が同じだったのに、1.30日には2200円対3825円と大差がついたことを示している。
またコムチュアと広栄化学(推)は1.29日は株価がほぼ同じだったのに、1.30日には3825円対3225円と大差がついたことを示している。

ヒトコムの決算(1.15日引け後発表)は、期待外れではあったが、通期予想に変更はなかったわけだし、せいぜい300円安の悪材料だろう。それが30日の終値までで773円も下げたわけである。

30日、13時00分に発表となった広栄化学の決算。2018年3月期の予想経常利益は14.00億円予想が16.00億円へ上方修正された。
四季報予想は16.5億円だから、これより悪いわけだが、いつも控えめな予想を出す広栄化学なのだから会社の言う16.00億円=四季報の言う16.5億円とも見ることができ、こんなことでひどく悪く言うのはおかしい。
全般安に見合う下げ分が100円、やや期待に届かなかった分が50円~85円で、計150円~185円安が、シビアにみての妥当な下げ幅だろう。100円~135円は下げ過ぎとみる。

一方、コムチュアは、好決算だったとはいえ、330円高、高値では4100△605だったのだから、上げ幅がすさまじい。

結局、あまり内容などよくはわからぬまま、方向が決まると、一気に一方的に大きく振れてしまうということだろう。

広栄化学の株価推移を詳しく見てみよう。

12時59分03秒=3535円(△ 25)
13時00分00秒=決算発表
13時00分06秒=3560円(△ 50)
13時00分07秒=3580円(△ 70)
13時02分19秒=3105円(▼405)
15時00分00秒=3225円(▼285)

決算発表では「上方修正」に短絡的に反応、直後に、この日の高値を付けたわけである。
いずれにせよ、良きにつけ悪きにつけ、過剰に反応するのが今の相場なので、十分気を付けて行動するしかない。
広栄の株価がどう動くかは予断を許さないが、万事控えめな会社が大きく上方修正したのであり、まずまずの好決算だったことに間違いはない。そして通期ではさらに増額になる可能性も十分あろう。ゆえに、285円安は行き過ぎ以外の何物でもないだろう。

NYダウは現在270ドル(1.1%)安、為替も1ドル108.5円とさらに円高が進んでいる。こうした状況で日経平均先物・大証夜間は152円安となっている。

1月31日 0時00分記
29日の相場は、日経平均は小幅安、TOPIXは小幅高となった。JQは小幅安、なざーずは1.3%安だった。
先週末のNYダウは0.8%の大幅高だったわけだが、日本株はこれに追随できなかったわけである。ここに来ての円高が影響していると思われる。これまでは円高と言っての企業の想定レートよりはなお円安で、株価への影響はほとんどなかったわけだが、ここ1ドル110円を割り込み、想定レート以上の円高になってきたことで、局面が変化したわけである。
とは言え、いつも言っているように、為替ほど読みにくいものはない。このままさらに円高が進行するかというと、なんとも言えないであろう。ここは円高だから内需といった短絡的思考ではなく、なおどちらに転ぶかわからない宙ぶらりんな状況と心得て、日々の動向を注視していくところだろう。

東京インキ(推)は4260円まであって4210△235。今期の1株純資産は9000円弱、来期は9400円どころが予想され、好収益とも相まって、(一時的にはともかく)下値不安は小さい。どっしり構えて大きな果実を手に入れるようにしたい。

日置電機(推)は3570円まであって3540△95で、連日の昨年来高値更新。前日の安値3265円と比較すると300円程度上の水準だ。コンセンサスなどといういかがわしいものに惑わだれて狼狽売りしたツケはいかに大きかったかということである。狼狽ここからは、危険水域に突入だが、今期予想実質PERは23.0倍、来期なら21倍弱となろう。来期予想の1株利益170円弱をPER25倍に買うと株価は4200円程度になる。人気次第では4000円乗せからこの程度まであってもおかしくない。

エンビプロ(推)は11222円まで下げる場面があったが終値は1190△10。25日、26日と調整、27日も利食い売りをこなしての反発である。再び大きく上っ放れるか。

マニーは3925円まであって3895△110とあっさり昨年来高値を更新した。

タクミナ(推)、ヒトコム、ロジネットなどは、相変わらず動きが悪い。乏しい市場エネルギーの中では、こうした人気離散銘柄にまで物色の手は伸びないということだろう。
ただ、丸和運輸機関4035△230、ファイズ3160△336と急伸しているのを見ると、ロジネットの1845▼3の浮世離れしたような低株価には驚くしかない。いつか花実のの咲くものをとがんばろう。

引け後、コムチュア(推)が決算を発表。経常利益は前年同期比50.0%の驚異的大増益。通期の経常利益予想17.00億円(前年同期比10.2%の増益)は変更しなかったが、笑止千万、早晩大上方修正必至だろう。PTSでは3600△105。

30日は広栄化学(推)の決算発表だ。4-9月期の数字からすると、好決算が予想されるが、ここに来ての原燃料高を危惧する向きもある。一抹の不安は残るが、4-12月期の数字はいいだろう。通期は据え置きだろうが。

1月30日 0時03分記

ベッドでふとひらめいた。
スクリーニングと称して有望銘柄を探し出すという手法の致命的欠陥についてである。
スクリーニングがだめなことは、前著ですでに書いたわけだが、今度ひらめいたのは、それとはまったく別のもっと致命的欠点である。

スクリーニングの場合の条件にほとんどの投資家はPER〇倍以下
というのを入れるであろう。この場合

➀そのPERはまず間違いなく「予想PER」である。
これが曲者で、12月決算会社で言うと、現在の「予想決算」は2017年12月期決算=前期決算なのである。
⓶またそのPERにしても会社発表の数字や四季報発表の数字だから鎌倉理論で言う「実質値」(純利益は経常利益の7割とする「みなし純利益」を使って算出したPER)ではなく「名目値」だから、土地売却益などの特別利益でかさ上げされた純利益になっているケースが多々ある。

私の本について、その本質を理解していない方が、まだまだ数多くいる(というよりむしろそちらのほうが多いかもしれない)であろうが、今回、上記のことに思い至り、一段と、その思いを強くしたのだった。

実は最近の風潮で、アイフィスコンセンサスが幅を利かせていたり(日置=推=の決算についてこれを下回ったと掲示板で書いている方があり、それなりに共感を呼んでいた)、広栄化学(推)のPER3.37(倍)という書き込みがあったりし、ああ、今や四季報も持たず、すべてヤフーファイナンスでみられる情報くらいだけで投資をやってる人が激増しているんだなあと思い、愕然としている。
注=広栄化学(推)のPER3.37倍というのは巨額の大阪工場売却特益のためで来期予想PERは名目なら25.1倍になる。しかしこうしたことを指摘する書き込みは皆無だから困ったことなのである。

ある程度の素養がなくては、私の本も理解できないであろう。それで間違っている(私の書いていることが)と勘違いする方も出る。
嘆いてもしようがないが、そういうわけで『鎌倉雄介の株道場』は、表現は易しく書いてあるが、実は類書では絶対得られないオリジナルで正統で論理的な株式投資の教科書なのだと言いたいわけである。

「読者特典」として、
「著者厳選銘柄を4回にわたりWEB公開」
WEB公開の時期は2018年2月中旬、4月中旬、6月中旬、8月中旬である。
というわけで、お買いになるなら2月上旬までがいいのは自明の理である。
付け足させていただくと、くどいようだが不動産投資についても、他の不動産投資の本では得られないオリジナルなマンション価格分析が書いてあるので、興味のある方には必読の書になっている。

【相場】
東京インキ(推)は3975△350と暴騰した。あまりの急騰に先行き懸念を抱く方もあろうが、おそらくその心配は無用だ。来期予想実質PERは8.5倍に過ぎない。私はあまり重視しないがPBRは0.47倍に過ぎない。
PBRの低さより私が注目するのは、利益剰余金157.2億円。時価総額108.3億円をはるかに上回るのである。有利子負債を除いても101.5億円。
私があたためている材料もあり、株価は4500円程度は最低ライン、5000円以上も十分あり、多少時間をかければさらに大化けもと期待している。
しかし、いつも書いていることだが、推奨銘柄は推奨直後に買うを大原則にされたい。これを守る限り、大儲けになった銘柄は無数と言っていいくらいあるが、大けがをした銘柄はほとんどないのである。
東京インキを29日買うかは、それぞれの方の判断次第だが、私は26日の寄り付きの3765円かそれ以下で買っておいてほしかったわけである。
私が読者だったら=寄り付き高いところで100株指値し3765円で100株購入。その後、様子を見ていて下がらないようだと判断、3800円から3830円くらいで100株から200株を追加購入。
これでかなりの含み益状態になったので余裕が出てきたことでもあり、29日は鎌倉雄介の大言壮語もあることだし、追加で100株から200株購入予定。

アイティフォー(推)は地銀2行が同社の個人ローン業務支援システム等を採用と発表。続々と、同社のRPA関連の受注が決まっている。株価はやはり大化けするのではないか。

東邦化学(推)は大きく下げたが、好材料が出た。26日付け日経朝刊にTSMC(半導体受託生産世界1)が「次世代半導体2.6兆円投資」という記事がある。回路線幅を微細化した次世代半導体に投資するのである。「微細化」と、言えば東邦化学(とトリケミカル)である。市場が気付いてくれるといいのだが。

日置電機は乱高下の末3445△50と上げて終えた。アイフィスコンセンサスに惑わされた投資家もいたが、最後は真実が勝ったということだろう。文句のない好決算とEV開発等に必須の日置の計測機器ということを考えると相場はまだまだ上があるということだろう。

日特エンジだが、ここは東北大とワイヤレス充給電の共同研究をやっている。28日の日経1面に「店舗の機器 無線で給電」という記事が掲載されている。政府がコンビニの電子値札などに無線で給電できるシステムの実用化を促すというのだ。日曜の1面というのが盲点になっているのか掲示板では誰も気づいていないようだが、229日の株価に注目。

円高進行、原油高と、やや波高しだが、とりあえず29日以降の相場を見ながら影響を判断していきたい。

1月29日 0時11分記

日置電機(推)が引け後、決算を発表した。
掲示板を見ていると、どうもこの決算の意味があまりと言うかほとんどと言うべきか、ともかく理解されていないのではないかという疑念を抱かざるを得ない。このためもあってかPTSでも終値より少し高いところにパラパラ買いが入っている程度に過ぎない。

2017年12月期決算を発表したわけだが、この数字は、19日の配当予想でほぼ分かっていたものである。すなわち配当性向40%メドと標榜しているわけだから
60円配当=1株利益150円前後
と読めるわけである((1.21日分参照)。実際1株利益は147円だった。
問題と言うか問題視すべきは、今期(2018年12月期)予想のわけである(前稿参照)。
経常利益は30.0億円(前期は26.3億円)予想だった。前期比14.0%の増益、四季報予想の28.3億円を大きく上回った。しかも配当性向40%に従い、配当も前期比5円増配の65円予想とした。
どこをどう突ついても文句のない素晴らしい決算だったわけである。普通、業績予想はあくまで予想だから、配当はそう簡単に変えないあろう。それを配当性向40%に従い65円にするというのは、その程度の増益に大きな自信を持っていることに他ならない。実際、決算短信を読んでも、受注等、車のEV化の波に乗って絶好調であることがよく分かる。
大村紙業をここまで買いまくる狂気はいい加減にして、日置のような堅実に利益を出す優良企業にこそ、投資資金が向かうのが正常なのだが。

1月25日 21時11分記

前稿で高値吸い寄せパワーが働くかもとした6銘柄のうち、ウィルグループが1920△78まであって1901△59と急伸、一気に昨年来高値を更新した。
カネヨウ(推)も197△16と急伸、昨年11月につけた194円高値を2カ月ぶりに更新した。格別材料が出たわけではないようだが、ここのところ昨年秋に高値を付けた銘柄で高値更新するものが目立つ(フルヤ金属は一例)。

東邦化学(推)は807円まであって791△11、これで7連騰、出来高も前日に続いて10万株を超えており、これまた昨年11月につけた高値840円高値更新の可能性が高まってきた。

アイティフォー(推)は24円安まであったのだが切り返し967△2。一息入れての出直りだけに、いよいよ終値でも1000円大台乗せから一段高が期待できそうだ。

エンビプロ(推)は、、激しい乱高下の末、1200▼13。むしろ底堅さを感じさせる動きだった。とりあえず1300円~1400円程度を念頭に見て行くところか。

一つ紹介したい銘柄があるので、その他の銘柄については略。

紹介したい銘柄というのは
4635 東京インキ(東証2部) 3625▼5
読者の方が言ってこられた銘柄である。調べれば調べるほど、面白いとなり、ここに紹介するわけである。インキメーカーなどと、ほとんど調べずに来たわけだが、いつの間にやら大変身。今やインキ(34%)より化成品(46%)の方が主力の企業になっている。
そしてオールドエコノミーの低成長企業から、将来性豊かな急成長企業になっているのだ。
しかし、こうしたことはほとんど評価されておらず、来期予想PERは何と7倍台。
出来高が少ないので、買い方には注意したい。余裕のある方は2回、3回に分けて買うことも選択肢だ。
ひそかに推奨銘柄にしておく。

1月25日 11時33分記

『鎌倉雄介の株道場』(ダイヤモンド社)、本日(一部で26日)発売となりました。
24日の相場は、主力大型株が売られる一方、中小型株は高安まちまちだった。日経平均は183円(0.8%)の大幅安だったが、騰落銘柄数を見ると、値上がり銘柄数は値下がり銘柄数をわずかに下回るに過ぎない。JQは0.2%、マザーズは1.1%高だった。
こういう地合いは、当道場銘柄には向いていて、大半の銘柄が大幅高となった。

エンビプロ(推)は1220円まであって1213△104と急伸、一気に昨年来高値を大きく更新した。
1.21日付けで以下のように書いている。
>銅スクラップの黒谷、貴金属回収のアサカ理研と、金属市況高騰の恩恵を受ける他の銘柄も大幅高を続けており、むしろエンビプロの出遅れ・割負けが目立つ。1300円以上が十分期待できるのではないか。
まさにこの通りの展開になってきた。

日置電機(推)は3410円まであって3395△75で、前日に続いて昨年来高値を更新した。25日が12月期本決算の発表予定日だ。2017年12月期の数字はある程度予想できるわけだが、2018年12月期についてどういう数字を出して来るか。決算をまたいで持つか持たないか、難しい判断を迫られる。

フルヤ金属も昨年11月につけた5150円の高値を更新した。5240円まであって5080△108。ここからさらに一段高に行く可能性十分とみる。

このように、昨年来高値を更新する銘柄が続出しているわけだが、ここで、昨年来高値に近付いていて、これから高値更新が期待できる銘柄について、データを示しておこう。

             時価          昨年来高値(日にち)
広栄化学(推)   3610△60       3660円(2017年9.28日)
ザ・パック      3965△45       4140円(2017年9.25日)
東邦化学(推)    780△26       840円(2017年11.29日)
リゾートトラスト   2665△34       2717円(2018年1.15日)  
マニー        3840△20       3895円(2018年1.16日)
ウィルグループ  1842△32       1879円(2018年1.12日) 

中でも、昨年に高値を付けこれに迫っている上の3銘柄=広栄化学、ザ・パック、東邦化学=は、高値吸い寄せ理論に従って、高値へ吸い寄せるパワーが働く局面であり、要注目だ。 

1月25日 23時53分記
とにかく強い相場が、アメリカでも日本でも続く。その中でも、ここに来て分割発表等で急騰した銘柄の暴騰が止まらない。
大村紙業はついに5連続ストップ高で800円(1.16日)だったものが23日は2100△400となった。エスプールも一時ストップ高まであって4825△435。黒谷も分割発表後6連騰で23日は1929△124。コラボスも4140△400と連続ストップ高。

こういう相場を見せられては、まじめに働くのは嫌だとばかり、地味な銘柄は打ち捨てられ、博打的生活にあこがれる投資家が急増、値動きのいいものはますます良くなるという展開になる。
ただ、何事にも、行き過ぎ、終わりはあるもので、遅れてこういう銘柄に乗る愚は避けたい。

分割期待として挙げたフルヤ金属は4975△130で昨年来高値5150円が見えて来た。
同じくマニーも3820△65で1.16日につけた3895円が射程に入って来た。
東洋合成は昨年来高値の1983円を更新する1989円まであって1935▼25。目標達成で利食いの売りがかさんだのであろう。
アイティフォー(推)も1003△19まであったのだが、これまた1000円大台乗せでひとまず達成感が出るところで、売り優勢となった。

コムチュア(推)は3570△105(昨年来高値更新)、日特エンジ5590△100、日置電機(推)3320△50(同)などは、上っ放れの動きだ。

広栄化学(推)は3550△15、エンビプロ(推)1109△17。この2銘柄は、私が種々、検討、分析した結果、今期業績の上方修正が非常に濃厚だ。決算発表は、広栄は1.30日、エンビは2.14日。この前に上方修正の可能性もあろう。
いずれにせよ、多少の賭けにはなるが、好決算必至とみて、ここを仕込み(本来は買い増し)、決算前に大幅高するのを期待して見ていくのも一法だろう。

東邦化学(推)は754△19の高値引け。これで5連騰だが、ここに来て明らかに動きが変わって来た感じだ。同じ半導体微細加工のトリケミカルは22日、5090△700のストップ高している(東証1部指定が好感された)。23日は5140△50。

         来期予想経常利益    時価総額
東邦化学     21.0億円         161億円
トリケミカル    18.8億円         401億円

言うまでもなく、株価は利益によって決定される(PER理論の根本的考え方でもある)とするならば、利益が同じなら時価総額も同じになるのが通常の状態である。
利益で1割以上上回る東邦化学の時価総額がトリケミカルの4割に過ぎないのは、異常としか言いようがない。

1月24日 0時35分記
当道場銘柄は、全体的にはまずまずなのだが、個別に見ると、格差が激しい。逆に言えば、今の相場がそういうものだということにもなるわけだが。

アイテイフォー(推)、コムチュア(推)等、快調に上げるものがかなりある一方、突如悪役が出現して、全体ではないが、それなりの部分を台無しにしてくれる。22日の場合はタクミナ1888▼123だった。出来高は前日の3800株が51400円へ急増している。9.21日以来の大商いである。誰がいかなる理由でこれだけ売ってきたのか不明だが、来期以降の業績急回復は見えているのであり、このように売られる理由はないので、強気堅持でいいだろう。
ヒトコムも、一時は2281▼50まで売られたが終値は2337△6。また一歩、底入れに近付いたとみてよかろう。

アイティフォーは984△44、コムチュアも3465△155と急伸、そろって昨年来高値更新となったわけだが、やはり働き方改革という流れにも乗って、RPA(ロボット・プロセス・オートメーション)関連が市場の主要テーマになりつつあるということだろう。
両銘柄とも、目標値は大きく上に置いていていいだろう。

東洋合成が1960△54で昨年来高値に迫って来た。半導体関連の出遅れとしてダイトロン2400△49、東邦化学735△16も、これに続いて昨年来高値を目指すことになるかもしれない。

日置電機(推)は3325円まであって3270△175。
3130円と比較的穏健に寄り付いたのだが、次第に上げ幅を拡大した。増配は単に増配にとどまらず、業績上方修正に通じるものだということが認識されていったということだろう。

ザ・パックは3910△40の高値引けで戻り高値を更新した。なお大村紙業は買い気配のまま大引けで1700△300のストップ高で比例配分。

大村紙業のように、ここストップ高後もさらにストップ高を連発するなど、暴騰する銘柄が続出している。
大村紙業のような好材料が出たもの、1部昇格、株式分割などが暴騰材料のわけだが、この中でも、目を引くのが、株式分割だ。
エスプールもそうだったが、その後もヨシムラHD、黒谷(以上は1.15日分割発表)、ハイアス、北の達人、コラボス、デュアルタップ(以上は1.19日分割発表)などだが、これら銘柄は全てストップ高している。

PERを調べると(面倒なので四季報予想の名目1株利益でアバウトに算出)北の達人132倍、ヨシムラHD81倍ハイアス47倍など極端に高くなっているものも多い。危うさを感じないではないが、こうまで跳梁跋扈されると、これから分割を発表しそうな銘柄を待ち伏せすることも考えていい。
と言っても、そう簡単に見つかるわけはないが、とりあえず当道場銘柄でチェックしてみた。

フルヤ金属=株価が5000円に迫り、1単位購入に必要な代金が東証の言う目安をオーバー。2007年5月、2010年4月にいずれも1株→2株の分割実施の実績もあり。
マニー=株価は4000円に迫り危険水域。2010年3月に1株→2株、2015年9月に1株→3株の分割実施の実績もあり。

現在も探索継続中。読者諸氏で、(当道場銘柄でなくとも当然可)これはという銘柄を見つけたらお知らせ願う。

1月23日 0時16分記
庭を眺めたり散歩したりしていると、もはや春近しの感を抱く。
梅の木を見ると、日に日につぼみが膨らみ、、今にも開花しそうだ。牡丹は赤い芽を日々大きくしている。牡丹や芍薬は開花期は6月と書いてあるのが決まりのようだと思うが、実際には、年々早まり、5月には咲く。確かなことは覚えていないが、もしかしたら、牡丹か芍薬、どちららかは4月に咲いたような気さえする。温暖化で開花期がわけがわからなくなっているのである。
先日、散歩中、黄色い花が咲いているのを見かけ、これは何だっけと思いながら出て来ず困ったものよのうと嘆いていたのだが、帰宅後、思い出した。ろうばいである。なんとこの地合いにぴったりの名かと苦笑せざるを得なかった。
ろうばい、ロウバイと言っても、もちろん狼狽ではなく蝋梅と書く。花弁が蝋細工のようなことからこの名がある。それなりにポピュラーな花である。

さて明日は東京でも積雪かとちょっとした騒ぎになっている。浅香工業を月曜、寄りで買うのは吉と出るか凶と出るか。言うまでもなく、スコップ(ショベル、シャベル)メーカーで、特需がどれだけ出るかである。

スコップ特需で思い出した。
任天堂のNintendo Laboでは、Nindtendo Switch用ソフトとダンボールシートなどが入った「キット」が販売され、ダンボールシートを自分で組み立て、Nintendo Switchを組み込んでソフトを起動すれば、新しいあそびが体験できる(1.17日発表)。
Nintendo Laboなぞ、関係ないぞとほとんどの方は思うところだが、これで大村紙業(JQ)の株価が暴騰しているのである(1.16日終値800円。19日は1400△300、その後PTSで1700△300)。
任天堂向けのダンボール需要などたかが知れていると、無視してはいけない。これが相場だと、まずは事実を事実として受け止めることが重要だ。
では、他のダンボールメーカーの株価はどうなっているのか。
レンゴー(ダンボール首位)は17日以降、849△21、843▼6、865△22。岡山製紙(美装段ボール14%)は同696△13、715△19、742△27。
今、仔細に調べたら(それほどのことではないが)Nintendo Laboで使うのはダンボールシート、大村紙業はダンボールシートの売り上げが全売り上げの23%(他にダンボールケース63%)を占めるのであった。まさに本命のわけである。
それでも、ダンボールメーカーに好影響が広がったのである。
ともかく、問題は我がザ・パックにも好影響が波及するかもしれないということである。同社のダンボールの売り上げは全体の11.5%で、かなり多い。17日以降の値上がりも計60円、1.6%に過ぎない。好業績な割安株という認識が広がりかつ任天堂・ダンボール関連となれば、意外に面白いことになるかもしれない。

日置電機(推)にも好材料が出ている。
19日引け後、2017年12月期の期末配当予想を30円→35円に、つれて通期では55円→60円に増やすと発表した。
たかが5円の増配と侮るなかれ。同社は「連結配当性向40%を目途として、業績向上による一層の利益還元を実施することを…基本方針としてお」り、今回の増配は、とりも直さず、2017年12月期業績が、予想を上回ったということに他ならないのである。
配当性向40%で60円配当なのだから1株利益は150円前後になるということである。
これをもとに計算すると純利益は20.45億円になる。会社予想は17.20億円、四季報予想は19.00億円だから、どちらも大きく上回るということである。
今期も1割程度の増益は十分期待できるから、その場合1株利益は165円程度(実質では160円程度)になろう。
時価の3095円はPER18.6倍(実質で19.3倍)に過ぎず、EV関連としての人気も高まっており、昨年来高値を更新したばかりだが、ここから新たな上昇相場入りと期待していいだろう。
アイティフォー(推)は19日、940△22と昨年来高値を更新した。ようやく私の言うRPA関連の本命という材料が認知されかかって来たようだ。さらに5G関連(5GHz帯無線アクセスシステム「エアーマックス」を展開)でもあり、早期に1000円大台乗せしさらに大きく羽ばたく展開が期待できよう。

エンビプロ(推)も1098△44と反発した。銅スクラップの黒谷、貴金属回収のアサカ理研と、金属市況高騰の恩恵を受ける他の銘柄も大幅高を続けており、むしろエンビプロの出遅れ・割負けが目立つ。1300円以上が十分期待できるのではないか。

東邦化学(推)が、ここ怪しげな動きをしているが、考えてみれば、ここはれっきとした半導体関連だ。半導体関連の主力株は大きく上げており、ここに来ては東洋合成、ダイトロンあたりにもようやくその動きが波及して来たところだ。もっとも出遅れているのが東邦化学のわけで、2.06日の決算発表に向けて、大きく戻す展開が期待できよう。

日特エンジは5440△140と、前日の下げをきっちり埋めた。巻線機メーカーからFA企業への脱皮・変身を図っているわけだが、それが実現しつつあるようだ。「EVモーター工法」を自主開発した実力を評価すれば6000円大台替わりが現実のものになるかもしれない。

タクミナ(推)については、読者の方のご指摘を受け、小生のミスが分かった(1.16日のタクミナに関する記述参照。この部分、後で抹消の予定です)。要するに今期予想経常利益は12.01日に減額修正されていたのである。ただ、これは私が推奨する以前のことであり、また同社株も12.02日に急落した時点でこれを織り込んだとみられるので、直接的影響はないと判断してよい。
会社は業績下方修正の理由をこう説明している。
>スムーズフローポンプは、国内外の旺盛な設備投資の波に乗り堅調な受注環境が続いております。
一方、バラスト水処理装置メーカー向けポンプは、バラスト水管理条約が2年間延長されたことにより取引先の一時的な在庫調整が行われ、当下半期の受注予想を大幅に下回ることになりました。
しかしながら、バラスト水処理装置の認証に向けた各社の活動は順調に進んでおり、来期より受注が再開するものと考えております。

つまり、今期は一時的に業績はダウンするが、逆に来期以降はその分を含め、大きく回復する、何ら心配無用ですよというメッセージであろう。だからこそ、すぐに大幅安から大きく戻したわけである。

同社株は、こに来てはこ軟調な動きを続けているわけだが、前にも一部書いたように、同社製品は半導体、リチウムイオン電池(EV関連)にも幅広く使われており、ここに来ての半導体、EV人気がいつ波及してもおかしくない。

このほか、当道場銘柄は、コムチュア(推)、広栄化学(推)、太陽誘電、マニー等も19日、堅調だったわけだが、今後も期待できよう。

ヒトコムの下げがなお止まらないが、もう時間の問題であり、ここで投げる手はない。ナンピン買いを入れるか、なおもう少し静観かだけである。辛抱。

1月21日 21時47分記

前日、アメリカ株が急騰、NYダウなど3指数がそろって史上最高値を更新したことを受けて、日本株も高く始まった。日経平均は一時240000円台を回復した(26年余ぶり)。しかし後場に入ると、徐々に上げ幅を縮小、結局105円(0.4%)安で終えた。
例によって105円安とはいっても値上がり銘柄数371に対し値下がり銘柄数は1625に上り、小型株中心に大半の銘柄が値下がりした。

昨年、12月下旬、特に12.26日以降の4日間は日経平均・主力株が軟調ななか、小型株・JQは快調に上げた。ここに来て主力株が比較的堅調ななか、中小型株が弱いのは、その反動が出ている面もあろう。
いずれにせよ、相場順番こである。早晩、また中小型株に物色の流れが向くであろうとみて、焦らず対処。

当道場銘柄は、高く始まり、昨年来高値を更新するものもかなりあった(コムチュア、日置電機、ツバキ・ナカシマ、和田興産)のだが、結局は値下がりして終えた。その他、エンビプロ(推)、日特エンジ(推)、マニーも大幅高したが、下げて終えた。
海外で半導体株が上げたのを好感、東エレク、アルバックなどが上げたのに対し、東洋合成、ダイトロンは下げた。これなども、小型株にまで物色が広がらない今の地合いを反映したものだろう。

フルヤ金属が急騰、エスプールも大幅高した。
アイティフォー(推)、東邦化学(推)、タクミナ(推)、太陽誘電(推)、ザ・パック、白洋舎は、辛くもプラスで終えた。

この地合いでも高く引けたアイティフォー、ザ・パックに注目したい。

RPA関連銘柄と検索しても、まだあまり情報がないが、その少ない中で、ほぼどこにも顔を出すのがアイティフォーだ。さらに調べれば、同社が、実際に受注を積み上げ最も先行していることも分かる。まだ、こうした実力が認知されておらず、かつ、RPAというテーマ自体もさほど周知されていない、今こそ、仕込みのチャンス(と言っても、そういう時期は間もなく終わるとみるが)だろう。

ザ・パックは「新四季報から発掘した妙味株」で取り上げたわけだが、その後は一進一退の動きだったが、ここに来て上昇基調に転じている。18日は戻り高値更新となる3890円まであって3845△20。段ボールはEC、通販向けに需要が伸びている。成長企業という認識が浸透すれば超低PERは見直され昨年来高値4140円更新もあり得よう。

1月19日 0時36分記