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最近、日経平均先物が大きく売り込まれることが連日のように起きるなど、相場の雲行きが怪しくなっていたわけだが、15日はほぼ全面安となり、日経平均は352円(1,6%)安となった。TOPIXは2.0%安。JQは2.1%、マザーズは2.3%と下落率はさらに大きかった。
16連騰の後遺症が続いているとみることもできよう。日経平均は6立会日連続安(本年最長)となった。

値動きの荒らっぽさも目立った。
オハラは13時01分にこの日の安値となり2165▼46を付けたが10分後の13時11分には2375△164まで急騰、終値は2239△28。
東証1部の値上がり銘柄数はわずか120にとどまったが、当道場銘柄は、比較的健闘した。

カネヨウ(推)は187△9まであったのだが終値は安値引けとなる174▼4。
前日、急騰した日特エンジは4465▼185、エスプールも3135▼175と急落となった。
アイダ、キトーは冴えない決算を前日引け後に発表しているが、15日は、ともに逆行高。

要するに、読みにくいハチャメチャな値動きが横行しているということである。

ダイトロンは2267△113まで急騰する場面があったが、終値は2201△47。
ロジネット(推)は1859△35と続伸。

為替は1ドル112円70銭台と円高が進んでいる。
NYダウは160ドル(0.7%)程度の値下がり、日経平均先物・大証夜間は120円程度の値下がりとなっている。

日経平均は6連続安、個別銘柄もかなり下げたものが多い。タイミング的には、そろそろ反発となっておかしくないところだが,NYダウ等、外部環境の影響も受けるので、果たしてどうなるか。反発近しとみつつも、慎重に状況を見極める局面だろう。

と、ここまで書いたところで、日経平均先物・大証夜間の値段を確かめたら28円安、そのあと48円安、いずれにせよ大きく戻している。このままマイルドな下げで終われば、16日は小型株にはいいのだが。

11月17日 0時14分記
ロジネット(推)が好決算を受けて1824△164と急騰した。
これについて書く前に、お詫びして訂正することがある。
前稿で丸和運輸の予想1株利益を180.0円としたが、同社もロジネット同様というか、こちらは1対2の株式分割を実施したので、1株利益は半減させないといけなかったのにしていなかったのである。以下が訂正した表である。

       株価    予想1株利益   予想PER
ロジネット 1660円    260.5円      6.4倍
丸和運輸 2404円     90.0円     26.7倍

しかし、これを今まじまじと見ていると、感じることはないだろうか。
丸和運輸の予想PERは前稿では13.4倍で、それでもロジネットに比べ高いなと思ったものだが、本当は26.7倍なのだ。6.4倍のロジネットの4.2倍にも達する。
ロジネットをPER26.7倍に買うと株価は6955円になる。

ほかのアマゾン関連と併せ14日終値で関連4社の今期予想実質PERを比較したのが、以下の表である。


           株価    予想1株利益   予想PER
ファイズ     2401円     48.6円      49.4倍
丸和運輸    2392円     90.0円      26.6倍
遠州トラック  1547円     108.6円      14.2倍
ロジネット    1824円    260.5円       7.0倍

「石が浮かび木の葉が沈む」とは、まさにこの4社の株価のことではないか。
1株利益が最も少ないファイズの株価が最も高く、最も多いロジネットの株価は3位で、そのPERはファイズの7分の1に過ぎない。
1票の格差ではないから2倍(2分の1)以下でないととは言わないが、それでも7倍(7分の1)は、異常というしかない。

札証だからという声が聞こえてきそうだが、ならばRIZAPはどうなるのだと言いたい。同社の株価は1951▼135、今期予想実質1株利益は56.5円なので、予想PERは34.5倍である。出来高も約128万株もある。
どうしたらそうなるか分からないが、いずれにせよ、札証だとて大商いになりまともなPERに買われておかしくないのである。

ロジネットはまずは2000円回復、そのあとはPER10倍(遠州トラックの14.2倍の7かけ)の2600円が目標になる。年初来高値の3016円(分割前株価で1508円)の更新も、いずれは期待できよう。この場合でもPERは11.6倍に過ぎないのだから。その時期は今期業績の上方修正発表の時か。

やはり個人投資家は逆張りで、ここを買う勇気は出ないのか。
14日も日経平均は横ばいの中、JQ、マザーズは0.6%前後の値下がりとなった。
それにつけても、日経平均の無茶苦茶な動きには唖然とするばかりだ。

    値上がり 値下がり  日経平均
13日  594    1377    −300円
14日  622    1338    − 1円

騰落銘柄数でみると、13日と14日で大差ないのに、日経平均は300円安と1円安。ここまでおかしな動きでは投資家の不信を買うばかりだろう。ついでに言えば2部指数というのもひどい。こちらは東芝、シャープという小人国に乱入した2巨人に翻弄され、全く指標性を失っている。どうしたらいいのか、難しい問題だが、だれも問題点の指摘さえしないのは、どうかしているのではないか。

14日、当道場銘柄は高安まちまちだったが、どちらかと言えば高いものが多かった。
ロジネット以外では、日特エンジが4650△195と急伸した。10.23日の4115円を底に戻り歩調になっており、4885円の年初来高値更新も期待できる相場つきになって来た。
ウィルグループは連日の年初来高値更新、エスプールも3310△135と年初来高値の3450円に迫って来た。
カネヨウ(推)は178△1だったが高値は183円まであった。高値圏で頑強に居座り、突如噴火という、いつか来た道を繰り返すのか。

東洋合成は高くなる場面もあったのだが終値は1540▼54。決算など見ていない投資家が売るのだろう。一息入れて倍返しだろう。
太陽誘電(推)は結局下げ、これで3連続安。しかし何も心配することはないだろう。2147円の高値更新から一段高の方向。
フルヤ金属(推)は4560▼180と急落した。日特エンジ同様、激しく乱高下するので読みにくいがとりあえず強気継続。

日置電機(推)は2494▼4。いろいろ調べると、どうしてこんな株価に甘んじているのだろうと思ってしまう。後日詳しく書きたいが、いずれにせよ、ここは強気で行くところだろう。今期業績の大幅上方修正をにらみ2613円の年初来高値更新から一段高とみる。

11月14日 23時51分記

【ロジネットは予想外の好決算】
15時20分に2018年3月期中間決算を発表した。
経常利益は12.85億円で直近予想の12.00億円を7.1%上回った。なお通期予想は24.00億円を据え置いた。

この決算をどうみたらいいか?
ほとんど反応はないようだが、これは意外性のある好決算だったとみるべきだろう。
その理由を示そう。 (  )内は前年同期の数字
4-6月期決算=経常利益 4.56億円( 4.91億円)
4-9月期決算=経常利益12.85億円(12.00億円)
つまり、4-6月期では前年同期比減益となり、4-9月期も前年同期比減益も懸念されていたわけだが、実際は7.1%の増益と、急回復を示したわけである。
7-9月期の数字を見れば、急回復ぶりはさらによく分かる。
4-9月期決算=経常利益8.29億円(7.09億円)
これは16.9%の大幅増益ということである。

【下方修正懸念の丸和運輸に対しロジネットは上方修正の可能性大】
これだけでも、好決算であったことは明白だが、私が注目するのは、丸和運輸に比べた場合の業績進捗状況だ。
以下は丸和運輸の決算数字。

4-6月期決算=経常利益10.18億円( 9.87億円)
4-9月期決算=経常利益19.37億円(22.59億円)

丸和運輸の場合、アマゾン関連の受注が急増、これへの対応で先行投資コストが増え、4-9月期、減益に追い込まれたわけだが、通期では挽回できるとして据え置いたわけである。
この辺の事情は、ロジネットも大差はなかろう。にもかかわらず、ロジネットは4-6月期、減益だったのを4-9月期にはかなりの増益に転換させたのである。
上半期不調だったロジネット西日本は「下期にかけて徐々に回復。」(四季報)の方向でもあり、ロジネットの通期業績(経常利益)は、上期の12.85億円の2倍+αとみるのは当然だろう。
鎌倉雄介の予想=26億円~27億円(会社予想は24億円)

PERはどうなるか。
四季報は2018年3月期の業績予想は、会社発表の数字を踏襲している。そのうえで予想1株利益を122.9円としている。
しかしこれは株式併合(2→1)を考慮していない数字であり、本来この2倍の245.8円にすべきもの。(ここまではまだ許容範囲としても2019年3月期についても132.8円としているのはいかがなものか。もちろん正しくは265.6円である。
ロジネットの、株価低迷の原因の一つに、この四季報のおかしな1株利益=実際の半分になっている=が悪影響を及ぼしている恐れさえあるのである。

PERであった。
以下は、経常利益はロジネットは26.5億円、丸和運輸は48.0億円(会社予想の50億円は未達とみる)とし、実質1株利益等を算出
     
       株価    予想1株利益   予想PER
ロジネット 1660円    260.5円      6.4倍
丸和運輸 2404円     90.0円     26.7倍

お詫び・訂正=丸和運輸も1対2の分割で1株利益は半減していたので、上記のように訂正します。

アマゾン関連では、今一つの決算だった丸和運輸は、悪材料織り込み済みとなって、ここ快調に上げている。酷い決算だったSBSも13日は下げのほぼ半分を取り戻している。また10日、引け後、まずまずの好決算を発表した石光商事は、13日、5ヵ月ぶりに年初来高値を更新した。
こうなると、株式併合後の安値更新中のロジネットが、これだけの好決算を発表したのだから、反動も含め大いに好感されていい。札証銘柄でもあり、石光商事や東洋合成(1594△193)のようなわけには、直ちには行かないだろうが、時間をかければ、ここから大幅高となるのは当然だろう。何といっても、アマゾン関連で高成長が予想される業績絶好調が確認された企業のPERがわずか6.4倍というのだから。

11月13日 20時48分記

13日の相場は主力大型株中心に下げ、日経平均は300円(1.3%)の大幅安となった。これまであれだけ上げ続けたのだから、当然ともいえる動きだろう。小型株の下落率は相対的に小幅だった。JQは0.1%の値上がりだった。

当道場銘柄も、ここ上げが目立った銘柄中心に下げるものが多かった。
太陽誘電(推)、フルヤ金属(推)、日特エンジ、ダイトロン、カネヨウ(推)などである。

東洋合成は1649△248まであって1594△193(JQ値上がり率7位)。業績の伸びからして1649円で終わることはなかろう。
丸和運輸機関(推)、SBS、遠州トラック、ファイズとアマゾン関連が、全般大幅安の中、そろって上げた。
ロジネットは丸和、SBSの前例があるので、中間期減益の経常利益10.0億円~10.8億円程度を見込む向きが多く、ためにここだらだら下げて来たとも思われ、それが12.85億円のまさかの7.1%増益。こういう期待されていない銘柄が、そういう意味ではとんでもない数字を出してきたわけで、運が良ければ、14日は・・・・

11月14日 0時22分記


9日発表の投資部門別売買動向で、海外投資家が8週連続で大幅買い越し、一方校国内投資家は大幅売り越しだったことが、判明した。主力大型株一辺倒の値上がりの一方、中小型株の軟調な値動きの原因は、やはり、こういうことだったわけで、それが統計的に裏付けられたわけである。

ただ、これは過去のこと。09日、10日の値動きは、この傾向にやや変化が出て来たことを示しているようだ。
いつも出遅れる日本人投資家が、重い腰を上げて買いを入れ始め、逆に海外勢は一部利食い売りを出し始めたようだ。
09日は、激しい乱高下、10日は日経平均、TOPIXは0.8%前後の大幅安になる一方、JQは0.2%、マザーズは1.0%の値上がりとなったのは、こうした変化を映したものかもしれない。

これをいて、全面的に相場の物色傾向が変わるとは思えないが、それでも、これまでの行き過ぎが徐々に訂正されて行くことになる可能性は大きいだろう。

10日、当道場銘柄は、逆行高するものが、かなりあった。日置電機(推)は2498△16の高値引け。一進一退の動きが続くわけだが、先行き高を暗示している値動きのようにも思える。

ダイトロンも06日の急騰後3日続落したわけだが、ようやく反発、東洋合成(前稿参照)の急騰が13日は予想されることでもあり、12月期決算で同じく上方修正が期待できる同社にも連想買いが入ってもおかしくない。

ウィルグループは08日引け後、好決算を発表したわけだが、09日1470△142に続き10日も1553△83と連続で年初来高値更新。エスプールなどもそうだが、人材派遣業は好業績もあって堅調な株価推移が続く。

カネヨウ(推)も173▼6まで下げる場面があったのだが179±0の高値引け。やはり200円前後は一度は見なくば収まらないのか。

太陽誘電(推)、日特エンジ、フルヤ金属(推)は下げたが、基本的にまだ相場を出し尽くしたわけではあるまい。特に太陽誘電は、これからが本番の可能性大とみる。

11月12日 23時53分記
【東洋合成の決算】
10日引け後に2018年3月期中間決算を発表、併せて通期予想も発表したわけだが、いずれも大幅上方修正した。
これを受けてPTSでは1550△149。出来高も2000株とPTSとしては大商い。

9月中間期の経常利益は7.28億円に増額したが通期予想は6.00億円→10.00億円だから下半期は2.72億円ということである。
「ただの算数だろ」と揶揄される株探ふうに言えば「当社の試算によれば下半期の経常利益は2.72億円となり利益率は…%に低下云々」となる。
経常利益の推移をみると、1Qが3.10億円、2Qが4.18億円である。ここ円安傾向(上半期平均比)にあり、3Q、4Qも好調な業績が続くとみてよかろう。通期の経常利益がどうなりそうか予想してみた。

控え目な予想  =3Q、4Qが平均4.00億円→15.28億円
やや強気な予想=3Q、4Qが平均4.50億円→16.28億円

というわけで2018年3月期の経常利益は、会社の言う10.00億円ということは、ほぼありえず、15億円~16億円程度とみるのが妥当だろう。15.5億円とすると、予想1株利益は実質で117円、名目で143円程度になる。むしろ重視すべき来期ベースではそれぞれ130円、170円程度が期待できよう。
時価の1401円は名目ではPER10倍すら割り込む水準ということになる。
最低でも15倍には買っていいから、株価は1800円~2500円が妥当水準ということになる。

私は、ここ半導体関連企業が続々好決算を発表していることから、4-6月期が好調だった当社も好決算必至と読んだのだが、決算即叩き売りの風潮も頭をかすめ、がばっと買うはずが、それなりに買うということになってしまった。

11月12日 18時54分記

相場全般に関しては深夜の予定です。
高値では23382△468まであった日経平均だが、後場後半には22253▼391まで急降下、結局は45円安の小幅安で終えた。
こうした激しい値動きに、個別の銘柄も翻弄された。
やはり、大きく上げた場面では多少は売っておくのがいいということだろう。

典型はカネヨウ(推)で高値更新となる191△8まであったのだが、その後172▼10まで下げ終値は179▼4。
最後まで比較的強かったのはIDECで2672△127と終始堅調で終えた。

日特エンジも4670△325まであって4580△235。
フルヤ金属(推)も5150△340まであって4980△170。
この2銘柄の強さは異様な感も抱かせる。ここから更なる大相場を暗示しているのかもしれないが、そうではないかもしれない。今後の値動きを注視、流れの中で判断しよう。

太陽誘電(推)は2147△117まであったが、その後1980▼50まで急落、最後はかなり戻して2038△8。

ここまで主力大型株一辺倒で日経平均は大幅高してきたわけだが、その反動で、こうした激しい値動きも当然覚悟しておかなければならないということだろう。
蚊帳の外だった中小型株は、あまり影響を受けなくても良さそうなものだが、むしろ逆で、前述のように、荒波の余波をこうむってしまう。

日本株終了後の欧米各国の株価は、ほぼ軒並安、NYダウも現在100ドル程度下げていて、つれて日経平均先物・大証夜間も300円近い大幅安となっている。
小幅安だと中小型株にはむしろいいくらいなのだが、これだけ下げると話は違ってくる。
最後はどうなるかを見極め、ここまで大きく上げた(日経平均)咎も出やすいことも念頭に、慎重な運用を心掛けたい。

11月10日 0時52分記
10.13日以降、主力大型株ばかり上げ、中小型株はさっぱりという相場が、長く続いて来た。途中、多少は潮目に変化が来るかもと思わせる場面がなくもなかったが、結局は、潮目は変わらず、ここまで来たのだった。

08日は、潮目がこれで変わるかははっきりしないが、ともかく、日経平均は下げ2部、JQ、マザーズはそろって上げるという、最近では見られなかった動きになった。騰落銘柄数を見ても、やや値上がり銘柄数の方が多かった。
ついでに言えばTOPIXもプラスで、いかに日経平均という指標が、きわめて特異な値動きをするかということである。

こういう状況で、ようやく当道場銘柄は爆発高し、約4週間にわたるうっぷんを存分に晴らした。前稿で
卒倒しそうなくらいの素晴らしい決算で「ストップ高(4810△700)買い気配になっても驚くことはない内容なのである。」
としたフルヤ金属(推)は、13時59分に4810△700とストップ高となり、その後は買い気配となって売買は成立せず、大引けでストップ高比例配分となった。PTSでは4910円買い4980円売りの気配。

引け後、太陽誘電(推)が決算を発表したわけだが、9月中間期は予想を大きく上回り、通期予想も経常利益で150億円→180億円に大幅上方修正した。上半期の数字からしても、想定為替レート(下半期1ドル110円)からしても、この数字はさらに増額修正になる可能性が大だろう。PTSでは2085△55で同値に400株の買いも入っている。

さらに、うれしいサプライズは、同じく引け後、日特エンジが2018年3月期決算の上方修正を発表したこと。同社の決算発表は09日だが、その前日に上方修正を発表したわけだ。こういうのは多くはないが突拍子もないほど珍しいわけではなく、私は「駆け込み訴え」(太宰治の小説の題名)と命名している。
その内容だが、経常利益は
中間期= 18.3億円→ 24.5億円(実績)
通期 =予32.0億円→予39.0億円
前年同期比で中間期は82.5%の大増益、たいして通期は同30.2%の増益予想と、例によって異常なまでに控え目な見通しである。82.5%増益の54.6億円は無理でも45億円程度は可能だろう。要するにさらなる上方修正含みの内容のわけである。
PTSでは4608△263。

カネヨウ(推)は179▼1で寄り176▼4まで下げる場面があったが切り返し、184円まであって183△3。やはり200円前後(おそらくは200円大台乗せ)がないと収まらない相場のように思われる。もちろんもっととんでもない高値を(瞬間)つける可能性もある。あらゆる可能性を念頭にうまく対処されたい。

11月08日 11時14分記

追記=太陽誘電は日経08日朝刊に「蓄電部品新工場に100億円」という見出しの記事が掲載されている。MLCC(積層セラミックコンデンサー)の生産能力を1.6倍に高めるという。さらに「同社はMLCCで村田製作所、韓国サムスングループに次ぐ世界3位。5月には世界最大容量のMLCCを発表するなど大容量品の開発で先行する。」という注目すべき記述もある。村田、サムスンなんのそのなのである。PTSは2100円に上昇。(23時28分記)
日経平均の常軌を逸した動きは、ここでは触れない。

日特エンジがICタグ関連でありながら、全く株価が反応しなかったので、08日は面白いことになるかもしれないが、これについては、前稿で書いたので未読の方は、ぜひ読まれたい。なお同社のICタグの売り上げは8%(前期)もある。前々期は6%なので、大きく伸びていることが分かる。

【フルヤ金属の驚異的好決算】
7-9月期の経常利益は6.71億円(連結)だったが、これは前年同期の3.08億円(単独)の2.2倍になる。
注=今期から連結決算に移行したわけだが、通期予想で単独比4%弱増とごくわずかな差しかない(経常利益)。
12月中間期(7-12月期)の予想経常利益が6.00億円(単独)なので、第1四半期で、これを1割以上超過達成したわけである。
通期で単純計算で7-9月期を4倍した額になるとみると26.8億円になる。会社の据え置いた通期予想(連結)が13.62億円だから、ほぼこの2倍ペースということである。
いずれにせよ、とんでもない数字だったことははっきりしている。決算が今期から連結に移行したことで、決算短信には前年同期比の数字が出ていないため、また会社がこれでも通期予想を変更しなかったため、今一つ、このすごさが周知されない懸念があるが、本当のところは卒倒しそうなくらいの素晴らしい決算だったのである。
PTSでは4400△290だが、ストップ高(4810△700)買い気配になっても驚くことはない内容なのである。

【カネヨウが新高値】
後場半ば一気に買い進まれ188△19まであって180△11。年初来高値を更新した。この日の動き、また11.02日に高値を付けた時の動きで分かるように、突如急伸、と思っていると瞬時に急落といったことが簡単に起こるので、機敏に対応することが重要だ。瞬間高値としてはごく目先で見ても200円はおろか220円とか235円とかもないではない。どう指し値を出すか技量が問われる。

太陽誘電(推)は2029円まであって2016△22と反発、年初来高値も更新した。08日が決算発表だが、1ドル108円が想定レートでもあり、好決算はまず間違いないだろう。期待通りかそれ以上なら2074円(2015年12月)更新から2200円以上、あわよくば2400円以上もあり得よう。

日置電機(推)は2525円まであって2511△17で引け新値を取って来た。今期業績は上方修正含みであり、いよいよ2613円の年初来高値更新から一段高方向とみる。

11月18日 0時37分記
ICタグ(RFID)関連銘柄が軒並み高となった。
11.07日の日経朝刊1面に、ファストリが傘下のユニクロなどが取り扱う国内外の全商品にICタグを取り付けるという記事が掲載されたためである。
カーディナル934△150、国際チャート355△80はストップ高(両銘柄とも大引けではストップ高比例配分、大量の買い物を残した。またその後PTSでも大幅高となっている)、このほかでもサトーHD3365△235、ユニシス2191△269、富士通フロンテック2002△106なども大幅高。これ以外でも東芝テック、野崎印刷、朝日ラバーなど、多少なりと同関連と思われる銘柄は軒並み高となった。

ところが、ここに同関連銘柄であるのみならず、本命の1社かそれに近い位置にある(私の判断だが、恐らく一般にも認められていると思う)銘柄で、値下がりした銘柄がある!!それも当道場銘柄である。

日特エンジニアリングだ。4300▼70だったが、1日を通して一度もプラスにならなかったから、完全に無視されたことになる。
誰も同社がICタグ関連と気付かなかったのだろうか?それとも他に理由があるのだろうか。
あれこれ考えたがよくは分からない。ただ同社が同関連であることは、私も当ブログで書かなかったし、意外に知られていない可能性はある。掲示板でも、かなり前に少し書いた方がいるが、最近はそういこともないし、今日の同関連軒並み高を受けて誰も書いていないのだから、掲示板の住人はほとんど知らないとみていいだろう。
同社HPよりコピペできる部分のみ紹介しておこう。

NITTOKUのRFID事業は、各種インレットの提供をはじめ、モジュール製作・ICカード・RFタグ製作等お客様のご要望にお応えします。エンベディング方式(埋込巻線工法)だから、高性能と低価格を提供します。

巻線工法で製作するアンテナコイル製造はNC制御で行う為、線径・巻線ピッチ・IC搭載位置等、オンデマンドで用途に合わせたベストチューニングを実現致します。
アンテナ材料にQ特性が高い銅線を採用している為、通信距離・アンチコリジョン性能に優れたICカード・RFタグが製造可能です。
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対応IC:mifare、I・CODE1、I・CODE SLI、my-d等
対応材料:PET-G、PET、PVC、PC、ABS、紙等

もしかすると、明日は、これで爆騰になるかもと夢を見つつ、今日は寝るとしよう。
もう一つ、もう爆騰しかかっている銘柄がある。
好決算を発表したフルヤ金属。PTSでは4400△290を付け(出来高100株)、4400円に100株買い物が出ている。

フルヤ金属の決算を含め、相場については深夜。

11月07日 20時24分記
依然、主力株一辺倒、特に日経平均買いに偏向という傾向が続く。06日も日経平均は上げた(1996年6.26日以来の高値)が、JQ、マザーズは下げた。
11.01日~03日で日経平均は537円上げたが、この間の騰落銘柄数は値上がり2922、値下がり2920である。つまり騰落銘柄数はほぼ同数なのに、日経平均は537円も上げたわけである。
これをどうこう言っても始まらないが、しかしそういう相場だということを頭に叩き込んだうえで、どう対応すべきかを考えていることは重要である。

こういう相場ではあるが、当道場銘柄は、比較的堅調だった。

ダイトロンは(やや意外だったが)2425円まであって2368△203と急伸した。好業績を素直に好感した格好だが、ひねくれて売られた銘柄もある。日本ライフラインは4520▼1000のストップ安。決算は予想を上回る好決算だったのである。
このように、決算では株価がどう動くか全く読めないので、十分注意する必要がある。
ただ、基本的には、刹那的に売られても、好決算の場合は、ほとんどの場合、その後は買われているように思う。
トーカロは決算発表直後の11.01日は4440▼130で寄り付いたが06日の終値は4900△180。
IDECは場中の決算発表だったが、その翌日から2日間大幅安した。しかし06日は2389△136まであって2341△88。

カネヨウ(推)も169△2と好位置キープで終えた。紆余曲折もありうるが、やはりどこかで大爆発、200円台乗せがあるとみる方が自然だろう。
>当社は前期に繰越損失金を一掃し、早期復配実現に向け、利益の内部留保の蓄積を目標として邁進しております。
と決算短信にある。すでに繰損一掃どころか利益剰余金が1.62億円あり、これだけでも11円配当が可能だ。遅くも2019年3月期の復配は確定的、早ければ2018年3月期、3円程度の復配があっても不思議ではなかろう。

日置電機(推)は2513円まであって2494△14。10.13日に1-9月期決算を発表済みだが、好決算を好感、年初来高値を更新後、調整していた。それが、ここに来ていいところまで戻して来た。終値で2505円がこれまでの高値であり、これを上回って引けると2613円の年初来高値が見えて来る。

太陽誘電(推)は年初来高値を更新する2026円まであったが、その後は売り物がちになり1994▼2と小反落。6連騰後だけに、この辺で小休止を入れるのは当然だろう。貸借倍率はさらに良くなり0.42倍となった。好取組を背景に、ここから上昇加速もあり得よう。いずれにせよ、最低2074円更新があるとみて対処。08日が決算発表。

フルヤ金属の決算発表は07日のわけだが、これに対する思惑もあってか、株価は乱高下した。4430△70まであったのだが4145▼215まで下げ終値は4215▼145。今期から連結決算に移行(米国フルヤ金属連結化のため)、10.06日に2018年6月期の連結決算の予想(単独を上回る)を発表済み。このため、今回の決算にサプライズ(特に悪い方のサプライズ)は考えにくい。とは言え、それでも株価が大きく動く可能性はある。

11月07日 0時29分記