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29日の相場は、円安が一服、アメリカ株も下げたことで、日経平均、TOPIXとも小安くなった。

こうした状況は、当道場銘柄には向いていて、大半の銘柄が上げた。

リゾートトラスト(推)は2200△44と、まずは2200円台を回復した。
昭和真空(推)も後場一段と買われ1208△32の高値引けとなった。
日本軽金属は高値面合わせまであって257△7。
これら3銘柄に関係する(株)CICSについては、最後に書く予定。

カネヨウ(推)も前場出来高43000株に対し、後場は176000株の大商いとなり、これまた82△3の高値引け。

TOKAI HD、アビストはそろって年初来高値更新。

MARUWA、アルバックなども上げたが、UACJ(推)、オエノン(推)はともに1円安だった。

今後も、日がわり的に物色対象が変わるようなめまぐるしい相場になりそうだが、真に割安な銘柄は強いはずの信念でやって行きたい。

【CICSについて】
すでに書いたように同社はリゾートトラストの100%子会社である(株)ハイメディックの持ち分法適用会社(持ち株比率41.08%)だったが、2016年9月に、リゾートトラストの連結子会社になっている。
リゾートトラストが、成長戦略の要と位置付け、こうした措置をとったとみてよい。

CICSは、日本で唯一、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の研究開発を主力事業とするベンチャー企業である。
2005年、今堀良夫氏によって設立。同氏は京都府立医科大学出身で、同大学院医学研究科助教授だったが、「BNCTを普及させるために大学を辞め会社を設立した」という人物である。現在も臨床医を続けている。

>本事業において、現在2つの新技術に関して特許申請を行っている
①中性子発生用ターゲット(田中貴金属工業株式会社、株式会社CICS)
②フッ化マグネシウム焼結体の製造方法、中性子モデレータの製造方法及び中性子モデレータ
(日本軽金属株式会社、株式会社CICS)

とあるように、CICSは名実ともにBNCT開発で中心的役割を果たしている。

実証事業コンソーシアム構成メンバー

事業管理機関
株式会社CICS

事業実施機関
独立行政法人国立がん研究センター
社会福祉法人仁生社江戸川病院
島根県産業技術センター
株式会社守谷刃物研究所
日本軽金属株式会社
田中貴金属工業株式会社

ここにはないが、部材供給企業として昭和真空の名も別の資料には出ている。

なおAccSys Technology, Inc.について触れて来なかったので、以下の資料を載せておく。

>「ホウ素中性子捕捉療法」臨床研究機器から医療機器へ:㈱CICSとAccSys Technology, Inc.、病院設置型BNCTの実用化に向け連携に合意

株式会社CICSは、加速器を用いるホウ素中性子捕捉療法を用いた新たながん治療の普及化に取り組んでおりましたが、今般、株式会社日立製作所の100%出資会社である米国・AccSys Technology, Inc.(カリフォルニア州プレザントン、CEO & President Hirofumi Seki, PhD.)がシステム全体の製品化に向けた技術協力を行うなど、これまでの臨床研究機器から医療機器へと進化させるべく、実用化に向け推進することに合意いたしましたので、お知らせいたします。(2012年9月)

リゾートトラストは、現在メディカル分野に注力している。検診など医療用施設の会員数は2016年度は2012年度から倍増の約15000人(前年度比2062人増)になる。1人当たり年会費は約50万円なので、これだけで75億円に達する。

>リゾートトラストグループは、株式会社CICSによる直線型陽子線加速器およびリチウムターゲットを用いたBNCT(ホウ素中性子補足療法)の開発支援のほか、「東京放射線クリニック」での先進的な放射線がん治療(IMRT:強度変調放射線治療)や「東京ミッドタウン先端医療研究所」におけるがん免疫療法など、QOL(生活の質)向上を目的とした提案ができる治療や研究を支援しています。

というわけで、BNCTの開発に成功すれば、単に売り上げに寄与するだけでなく、医療用施設の会員集めに多大の寄与をするなど、諸々の効果が期待できよう。

最後に、BNCTの直接的業績への寄与、売り上げの多寡を気にする方に対して。
これは、海外展開は少し先になることでもあり、少なくとも当面はさほどではなかろう。
しかし、BNCTのがん治療への寄与、日本初の画期的技術としての意義、一般社会への衝撃の大きさ等を考えるとき、株価材料として、やはり非常に大きなものであることは、誰の目にも明らかだろう。

リゾートトラスト、昭和真空、そして日軽金に注目。

11月29日 23時05分記

推奨銘柄のリゾートトラストが売り込まれた。安値では2114▼148まであって終値は2156▼106。
下げた理由は、おそらくは三菱UFJモルガンスタンレー証券が25日付けでレーティングをBuyからHoldに引き下げ、目標株価も3310円から2560円に引き下げたことと思われる。

しかし、同証券の言い分は納得できない。「中期経営目標の2018年3月期連結営業利益240億円は未達にとどまると予想」と言うが、そんな夢物語的数字を信じていた(その結果が目標値3310円なのだろう)のは、同証券だけではないのか。
四季報予想は190億円である。

ちなみに同証券の予想営業利益は
2017年3月期=142憶円(会社計画と同じ)
2018年3月期=210憶円(四季報190億円)
2019年3月期=240億円
である。

この数字を信じるなら、リゾートトラストの今日の株価は106円安ではなく150円高が妥当だっただろう。
ちなみに、同証券は5月18日にサンフロンティア不動産の目標株価を2070円から2580円に引き上げて、私を驚かせた。その時の株価は1100円台後半だったが、1251円までしか上昇せず、その後は、ほぼ下げ続け、891円まであって今日は966円である。
エレコムについても8.25日に目標株価を引き上げたが、その後はいいところなしだった(7.25日に天井を付けた後での引き上げという失敗を犯したわけである)が、詳しくは省略。

三菱モルガンのいい加減なレーティングはひとまず、ここまでとして、リゾートトラストの9月中間決算の減額修正(10.28日=金、引け後発表)の理由(会社発表)を、示しておこう。

>当社グループの第2四半期(累計)期間及び通期の業績予想につきましては、主にホテル会員権の販売が当初の想定を下回て推移していることや、今期2017 年3 月に開業予定の「エクシブ湯河原離宮」の契約高が当初の想定より減少し、開業に伴う不動産収益の一括計上額の下振れが見込まれること、また、営業外費用において為替差損を計上したことなどにより、連結・個別ともに、売上高及び各利益は、当初計画を下回る見込みであります。
当初計画においては、「芦屋ベイコート倶楽部」の発売効果が顕著であった前年と概ね同水準の販売を見込んでいたのに対し、実績においては同効果の一巡や、マクロ環境の影響等により、前年を除いた例年の販売水準からは順調に進展しているものの、計画に対しては未達となる見込みであります。
なお、当初計画を上回って販売が進捗している「芦屋ベイコート倶楽部」や「ラグーナベイコート倶楽部」の不動産部分の収益については、今後の販売分も含め、それぞれ開業予定である2018 年3 月期と2019 年3月期に一括して計上される予定であります。

これを受けて大和証券は11.14日朝(11日の可能性も)、レーティング、目標株価を引き下げている。
株価を見ると、
減額修正直後の10.31日=2101▼75
大和レーティング後の11.14日=2066△11(11.11日=2055▼40)

いずれにせよ、この業績減額修正とかレーティング引き下げは、ここですでに織り込み済みだったわけで、なおさら三菱モルガンの夏炉冬扇的、いや一周遅れ的発表が腹立たしいわけである。ここ大幅高した後だったので、効いたのかもしれない。
ともかく、会社が「修正の理由」で言っているように、また三菱モルガンの業績予想を見ても分かるように、来期以降の業績見通しは明るい。28日の急落は、絶好の買い場だったということになりそうだ。

CICSについては先送りするのをお許し願う。

昭和真空(推)は1176△24と、ひとまず反発した。円安も加わって、今期業績は大幅上方修正が必至だろう。加えてBNCT関連であり、1238円の戻り高値更新となろう。

カネヨウ(推)は、1円安で始まったが、売り物をこなし79±0。79円に買い物を残して終わった。北日本紡91△1、倉庫精練130△4と上場維持関連の仲間はどちらも高いことでもあり、カネヨウも86円高値更新の可能性は十分あろう。

TOKAI HDは742円まであって739△1で、年初来高値更新、オエノン(推)も259△4で年初来高値面合わせとなった。こういうじり高銘柄は、結構強い。

ステラケミファが3055△182と急騰した。ただ、これはBNCTで買われたのではなく、リチウムイオン電池で買われたようだ。
ニッポン高度紙工業、関東電化、田中化学なども大幅高していた。トヨタまで電気自動車にシフトしそうで、電気自動車が売れればということなのだろう。

11月28日 23時57分記
4681 リゾートトラスト(東証1部)
株価=2257▼7(11月24日終値)   
出来高=32万2800株(11月24日) (売買単位=100株)
PER=26.5倍(今期=2017年3月期予想実質値) 来期はかなり低下か。 
11月09日=1952円~3235円=01月04日(月日=年初来安値~年初来高値=月日)
自信度=☆☆☆
推奨度=☆☆☆

注=前稿(25日0時01分記)で推奨済みなので、株価等は11.24日の数字にしてある。

まず、BNCT(加速器型中性捕捉療法システム)について、簡単に記しておこう。
そのうえでBNCTとリゾートトラストの関係を明かそう。

平成 26 年度医工連携事業化推進事業 事業成果報告書(最終審査 1:最終製品)
事業管理機関:
株式会社 CICS
事業実施機関:
独立行政法人国立がん研究センター、社会福祉法人仁生江戸川病院 、島根県産業技術センター、 株式会社守谷刃物研究所 日本軽金属株式会社 、田中貴金属工業株式会社
【事業成果概要】 医療現場では、がん対策として再発がんの治療が最大の課題ある。この課題解決ため原子炉で培われた中性子捕捉療法技術を活用し、病院設置を可能とする新素材リチウムターゲットを用いる加速器型中性子捕捉療法システムの開発を行う。本システムは競合品に比し 全身被曝が少なく安全かつ低エネルギ―という優位性がある。 平成30 年の上市を目指す。

そしてBNCTにおいては、主に次の3グループがあることは、11.20日付けで書いている。

①「関西」とか書かれることもある京都大・住友重工・ステラケミファグループ。
これを追うのが
②国立がん研究センターグループ。昭和真空はここに属する。
かなり遅れて
③筑波大学・三菱重工グループ

②グループにおいて①グループの住友重工的立ち位置にいるのが(株)CICS(以下CICS)である。

世界初となるリチウムターゲットの病院設置型BNCTシステム 原子力安全技術センターの施設検査に合格
2016年3月1日
国立研究開発法人国立がん研究センター
株式会社CICS
AccSys Technology, Inc.

国立研究開発法人国立がん研究センター(理事長:堀田知光、東京都中央区)は、株式会社CICS(代表取締役社長:今堀良夫、東京都江東区、以下「CICS」)が開発したリチウムターゲットシステムに株式会社日立製作所の子会社であるAccSys Technology, Inc.(会長:浅野克彦、米国カリフォルニア州、以下「AccSys」)の直線加速器を用いた病院設置型ホウ素中性子捕捉療法(BNCT:Boron Neutron Capture Therapy)システムを、中央病院(病院長:荒井保明)に導入するため準備を進めています。

BNCTは、薬剤(ホウ素製剤)を腫瘍細胞に集積させ放射線の中性子を照射することで、腫瘍細胞に選択的に作用する画期的な放射線治療方法で、副作用が少なく、さらに一度の治療で済むなど、世界的にも注目されています。
リチウムターゲットを用いたBNCTシステムは、加速器で加速された陽子線をリチウムに衝突させることで中性子を生成するもので、人体への悪影響の大きい高速中性子の混在が少ないことが特徴として知られています。一方で、リチウムは融点が低いためシステム開発が難しく、世界的にもまだその実用化には至っておりません 。

国立がん研究センターは、2014年の中央病院診療棟の完成とともに、加速器室、BNCT室(照射)を設置し、この新たなBNCTシステムを導入、性能試験を経て、2015年11月に原子力安全技術センターの施設検査に合格しました。今後、物理試験や生物試験を経て、早ければ2016年度中の臨床試験を目指します。また、世界初となるリチウムターゲットの病院設置型BNCTシステムの実用化と普及、さらにDDS(Drug Delivery System:薬物送達システム)を活用した集積性の高い薬剤開発、集積の診断、評価方法などについても検討し日本発の新規治療技術の確立に挑みます。

どうしても、長くなってしまうが、ざっとお読みいただけば、概要はお分かりいただけよう。
PET(ポジトロン断層法)とかPET検査、陽子線治療(なかにし礼で有名に)、重粒子治療といった最先端のがん治療(放射線治療)関連の言葉をご存知の方も多かろう。BNCTは、その先を行くもので、PET検査と併用することで、重粒子治療は不要になるのではとも言われているようだ。

さて、このBNCTでがん研究センターとともに研究をリードするのが、CICSである。
がん研・CICSグループは、、 株式会社守谷刃物研究所、田中貴金属工業株式会社 など非上場企業が多く、CICSもそうである。その実態はと、調べると、意外に簡単に判明した。
CICSは(株)ハイメディックの持ち分法適用会社(持ち分比率41.08%)だが、ハイメディックはリゾートトラストの100%子会社だった。ここまでが、今多少知られ始めたところ。この先がある。
リゾートトラストは、2016年9月にCICSを連結子会社化したのである。
リゾートトラストで、現在最も伸びている期待の事業はハイメディックの「ハイメディック事業」などメデカル部門だ。現在の売り上げ比率は15%だが、今期予想では18.4%に高まるから、近々20%乗せとなり利益的には30%乗せとなろう。
そうした中でも、最も期待のかかるのが、BNCT事業なのである。「決算説明資料」の「中長期戦略の進展」にある円グラフでメデカル・シニアライフのところに成長 展開→事業エリア
として
BNCT事業 治験開始予定
(2016.9(株)CICS連結子会社化)
と、明記しているくらいの力の入れようなのである。

長くなったので、今回はここまでとし、次にはCICSそのものやリゾートトラストの業績について書こう。

11月27日 22時52分記

25日の相場は、東証1部(日経平均、TOPIX)のみ高く、2部、JQ、マザーズはそろって下げるというものだった。11.09日5510円だったトヨタは25日には6689円(いずれも終値)と21.4%も上昇している。こうした国際優良株的な銘柄群に乏しいエネルギーを吸い取られ、中小型株はやせ細るという展開だ。こうした流れはなお続く可能性が十分あるが、だからといっていつまでも続くものでもないことは言うまでもない。
しばらくは嵐のやむのを待ちつつ、必要な対策は打つというのがいいだろう。

昭和真空(推)は1152▼64と急落、推奨直後の1150円(推奨翌日の寄付き値)にほぼ並んだ。しかし、こんなことでおたつかないようにしよう。筆頭株主で事業もある程度似ているアルバックは3475△45と高値圏で頑張っているし、同じBNCT関連の日本軽金属は連日の年初来高値更新で254△3だ。24日の日経朝刊、「トラック荷台2割増産」という同社に関する記事も好感されているのだろう。

カネヨウ(推)は79▼4と、久しぶりに80円大台を割り込んだ。83円前後の膠着状態にしびれを切らした向きの売りが一気に出たのだろう。上場維持確定的を弱材料とみたのかもしれないが、北日本紡の動きを見ればわかるように、上場維持確定でも売られていないわけで、今後の業績をどう見るかで株価は決まろう。北日本紡をはるかに上回る好業績見通しでもあり、再騰に向かおう。70円台半ば以下の株価は、再度上場維持問題再燃となるわけで、そういうことがなくなる株価は、今後の最低線となろうから、ここからの下値はほとんどないとみるところだろう。

基本的に、円安で輸出関連が強いわけだが、オエノン(推)、TOKAI HD、あるいは鉄道各社(JR東海、相鉄など)も上げるなど、一筋縄で行かないのが今の相場だ。一喜一憂せず、大きな流れを見失わないようにしたい。

11月27日 23時52分記








24日の相場は、日経平均170円(0.9%)高の大幅高だったわけだが、実感としては、違和感を覚える方も多いだろう。
JQが0.1%高、マザーズは0.6%のマイナスといったこともあるが、東証1部にしても、値下がり銘柄が720(値上がり1157)もあったのである。輸出関連の大型株に偏った物色で、こうした銘柄を除くと高安まちまちくらいだったわけである。

目を引いたのは、値がさの好業績銘柄で大幅に値下がりするものが多かったということである。
日本ライフライン5150▼180、バルニバーニ3195▼105、平田機械6960▼150、福井コンピュータ2665▼95のほか、MARUWA、アルバック、ステラケミファなどである。ただ、ではこうした銘柄の先行きが暗いかというと、そうでもないので、この相場、難しいわけである。

このように日経平均やTOPIXが大幅高(安)でも、全面高(安)には、なかなかならないのが、最近の相場である。それ故、逆に一段と銘柄選びが重要となる。

昭和真空(推)は1238円まであって1216△27と、連日の戻り高値更新。出来高も10万株台を回復、徐々にこの銘柄の割安さ、材料の強力さが理解され始めたのだろう。年初来高値1459円にはまだ遠いが、1300円大台がわりとなれば、これは、やはり高値更新の宿命なんだろうという意識が投資家に生まれて来ることだろう。

物色の方向が大型株、輸出関連に向いているので、当道場銘柄でも、こうしたものが買われた。
日本軽金属251△6(年初来高値更新)、UACJ(推)350△12などである。BNCTの一方のリード役の住友重機械も681△14(年初来高値更新)。

4681 リゾートトラスト 2257▼7。理由ははっきりしないが、18日~22日の3立ち合い日で194円高し困っていたら、24日はようやく7円安。何はともあれ買っておくといいだろう。推奨銘柄である。

11月25日 0時01分記
NYダウ(NQ等も)は史上最高値を更新中、為替も連日のように円安が進行中とあって、日本株も好調な値動きが続く。
トランプ新大統領が今後、具体的にどういう政策を打ち出すのかが分かり難く、円相場は、同等以上に読みにくいので、安心せず慎重に行きたいが、とりあえずは、流れに乗って行くところだろう。

今の流れでは、主力株の方が、目先は効率がよさそうだが、22日、3000△120と大きく年初来高値を更新したアビストの例を出すまでもなく、流れに乗る銘柄なら、中小型株でも大幅高は狙えるから、へたに方針転換することもなかろう。

昭和真空(推)について、いろいろ調べていたのだが、調べれば調べるほど、先行きの業績、この企業の将来性、材料等、何をとっても、自信、確信を深めさせるものばかりだった。

①業績=『会社情報』(日経新聞社刊。9月発売)の広告が、今日の日経新聞に掲載されていた。それだけ売れ残ったとみるところだろう。
こんなことを書くのは、昭和真空の9月中間決算(11.10日引け後発表、翌日の株価は1004▼18)は、会社情報なり会社四季報を持っていて、そこに出ている予想決算数字と併せ見れば、今回の実際の決算数字が素晴らしい内容だったとなるはずなのに、掲示板では、はかばかしくない評価になっているのは、会社情報、会社四季報など見ない投資家急増のためではと思ったからである。
念のため、決算についてもう一度書いておこう。
会社計画=四季報予想に比べ、売り上げは下回ったが
経常利益は3.50億円→5.14億円
純利益は2.56億円→4.26億円
と、どちらも大幅に上回った。
通期予想(経常利益は9.00億円)は変更されなかったわけだが、経常利益で言えば、中間期で上回った分=1.64億円は、最低でも通期でオンしていいだろう。
9.00億円+1.64億円=10.64憶円
9.00億円+3.28億円=12.28憶円(通期では中間期の2倍上回るとみる)
前期通期の経常利益が11.44億円だから、今期は、大幅減益予想が、小幅減益ないし小幅増益になるとみるのが妥当だろうということである。ただし、これは単純な机上の計算で、私は、実際にはこんなものではすまず、大幅増益の可能性大とみている。受注急増、環境好転(円安も含め)等があるからである。

②水晶デバイス装置でTCXOに注目
TCXO(温度補償水晶発信器)=水晶振動子の持つ温度特性と正反対の特性を持つ回路(温度補償回路)を内蔵し広い温度範囲にわたって良好な温度特性が得られる水晶発振器=の需要が急増しているという。このため、昭和真空では周波数調整工程向けの最新装置中心に受注が急増している(9月中間期で前年同期比202%増)。
また、自動運転で高性能な電子機器の搭載が増加するが、実は水晶デバイスも、この恩恵を受けるので、ZMP上場(12.19日)接近で、注目されていい。
注=売り上げの100%が水晶製品の大真空について「自動運転の市場を取り込む。」(会社情報)とある。もちろん、昭和真空も良く調べれば自動運転関連市場を狙っていることは分かる。

③新製品続々
有機EL素子蒸着装置Various=有機EL素子の開発がスピーディに行えるため同素子の試作に最適と言う。これは大材料なのではとも思うが、なにせ知識不足と調査不足で、現時点でははっきりしたことは言えない。読者諸氏も調べてみられるといいだろう。
光学薄膜形成装置Genesis-ARシリーズ=成膜手法を用いた7月発売の新製品で、まだ受注はないが、問い合わせや成膜の申し入れは活発というから、下半期以降は期待できよう。

④世界初となるリチウムターゲットの病院設置型BNCTシステムの開発に貢献(今回は略)

これだけの銘柄が、PER10倍前後(私の予想。来期予想実質値)、PBR1.1倍弱、配当利回り3.4%というのだから、まさにありえないくらい割安、つまり、あまりに評価不足と言うしかない。
これは、ひとえに、ほとんどの投資家が、その実態を把握していないからだろう。
実態が知られれば、株価は大きく居所を変えるだろう。

日本軽金属も、リチウムターゲットの病院設置型BNCTシステムの開発にかかわり、特許も申請しており、もっと評価されていい。
オエノンHD(推)が堅調だ。これはビール税の区分見直しに関連して日本酒の税率を下げる案も浮上していることも好影響を与えていると思われる。インバウンド需要刺激で、酒蔵やワイナリーで酒を購入する場合の酒税免税も検討されているという。オエノンには追い風であり259円の年初来高値更新が期待できよう。

11月23日 23時02分記
>昭和真空(推)の受注は、実は、もっとはるかに素晴らしい回復となっている。
これについて書こうと思っていたら、後述の材料が飛び出してしまった。(11.20日)
として、先送りしたこの件について、祝日前の今、書いておこう。

昭和真空(3月決算)の四半期ごとの受注高(単位=100万円)

2015年度第1四半期=3373
2015年度第2四半期=2260
2015年度第3四半期=2149
2015年度第4四半期=2215
2016年度第1四半期=1786
2016年度第2四半期=2455

注=決算補足説明資料(11.10日)による。

統計に関心のある方なら、数字の増減が「前年同期比」なのか「前期比」なのか、に注意を払うことだろう。
訪日観光客数が減ったとか増えたと言っても、これに注意を払っていないと、本当はどうなのか、判断を誤る。普通の人ならそれでもいいだろうが、少なくとも、インバウンド関連株に大半の資金をつぎ込んでいるような投資家は、それではまずい。前月比では増加していても、それは月ごとの特性によるもので、前年同月比では大幅減だったりするからである。

昭和真空の四半期ごとの受注高の表を見てみよう。
同社の受注は2015年度第1四半期3373(2014年第4四半期比23%増)という空前の額になった。しかし、その後は、ほぼ一貫して減少、2016年度第1四半期のは1786と、半減に近い水準にまで減った。
しかし、続く2016年度第2四半期は2455 へ急増した。前期(1786)比37%増である。ちなみに前年同期(2260)比では9%増。

昭和真空など受注高が大きく変化するような企業の今後の業績を予想する場合、前年同期比ではなく、前期比が重要なことは言うまでもないだろう。
半導体製造装置業界などは、受注動向で株価が大きく動く。東京エレクトロンやスクリーンの株価が、ここ急騰しているのは、受注好調をはやしてのものである。
東エレクの2016年第2四半期の受注高が好調(半導体製造装置は1956億円で高水準だった第1四半期比1%減にとどまった)というが、少なくともちょっと見には、昭和真空の方が、はるかに凄い数字だろう。昭和真空は水晶デバイス製造装置のわけだが、受注高が大きく変化する点等、半導体製造装置業界と共通点は多い。

         年初来安値      年初来高値(月日)     その後の高値      現在値
東エレク   5985円(2.12)   9580円(8.31)     10410(11.18)   100100円
昭和真空   759円(2.12)    1459円(6.20)        -           1189円
     
自分で分析して、自分で言うのもなんだが、こうしてみると、昭和真空の出遅れは、とんでもないものがある。
とりあえず1300円どころ、その後は1459円高値更新があって、当然だろう。
そして、これはBNCT(ホウ素中性子捕捉療法システム)を全く考慮しないでのことである。
両両相まって1500円~2000円相場もと楽しい夢を見つつ、株価を見て行こう。

11月22日 20時46分記

追記=昭和真空の受注高は決算短信では、貸借対照表等(延々と続く)の後にあるので、見る投資家は非常に少ないだろう。
しかもである。これには「前年同四半期比」(つまり私が前に書いた前年同期比である)の数字だけが出ている。
かくして、東エレクのように受注好調と気付かれることもなく、マイナー銘柄の宿命として割安に放置されているわけである。
ところが「決算補足説明資料」ではこれが出ているのである。しかもカラーで表やグラフも交じえ、分かりやすく説明されている。
実は私も最近まで、こんなものは原則見なかった。ここに来て、その価値に気付き、必ず見るようにしている。(21時07分記)
「ホウ素中性子捕捉療法システム(BNCT)」とは?

1950年代には実験用原子炉を使った脳腫瘍の治療がアメリカで最初に行われたと言われる。
日本でも1968年に臨床研究が始まる。その後、がん細胞に取り込まれやすいホウ素化合物が開発され、これを用いた脳腫瘍の臨床研究が積み重ねられた。京都大学原子炉実験所では1975年から臨床治療を行っている。
中性子とそれに増感効果のあるほう素との反応を利用して、腫瘍細胞のみをピンポイントで破壊する画期的治療法である。そしてこのホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の研究は、いまや日本が世界の最先端を走っている。

次に国立がん研究センター・(株)CICSのBNCTシステムについて書こう。
注=前稿で②国立がんセンターグループにおいて、①京都大・住友重工・ステラケミファグループにおける住重の位置にいるのが
CICSである。

中性子の発生源が低速の陽子とリチウムの反応であるため、発生する中性子のスピードが遅く(エネルギーが小さく)、BNCTに用いるスピードまで減速させることが容易である。
半面、リチウムは融点が180℃と低いため、この加速器の運用中はリチウムを冷却する強力な装置が必要になる。また、リチウムから変化したベリリウムは放射性を持つため、除去する仕組みも必要になる。
病院内に設置するBNCTはベッドに寝かせた患者に対して垂直に中性子を照射できる方が望ましい。従来の原子炉型のBNCTでは発生する中性子のエネルギー(スピード)が高く、中性子からエネルギーを奪うための減速材が大がかりなものになっていた。そのため、ベッドの上につり上げて垂直に中性子を照射することができなかった。

しかし、(株)CICSのBNCT用加速器は、放射する中性子のエネルギーが小さく減速材を小型軽量に抑えられるため、冷却装置やベリリウムを除去する装置を組み込んでも、ベッドの上につり下げることが可能になった。
ちなみに、放射性のベリリウムは、反応しなかったリチウムとともに水で洗浄して水酸化物として基材から除去する。その後、基材にリチウムを蒸着して再生する。

この辺で登場するのが我が昭和真空(推)である。以下は同社のニュースリリース(2016年4.18日)。

>リチウムは、融点が低いため開発が難しいことや、リチウムの消耗によるターゲット交換時の作業者被爆といった課題がありましたが、リチウムターゲットを自動再生するシステムの開発により、課題は克服されました。
この「リチウム自動再生システム」に昭和真空の搬送技術や蒸着技術が貢献しています。

住友重機や三菱重工のシステムは共にベリリウムをターゲットとするシステムであり、用いられる陽子線のエネルギーも高く、特に住重のターゲットおよび照射装置は高いエネルギーの中性子が生成されるため、中性子の減速系の放射化が大きな課題となる。三菱重のシステムも住重のそれに比べ陽子線のエネルギーは低いものの得られる中性子のエネルギーはまだ高く、放射化の問題も残る。
CICS製加速器BNCTシステムは、固体リチウムターゲットを用い、生成される中性子のエネルギーが600keVと唯一1MeV以下である。加速器も最も小型であり、放射化も最少で、患者にとって最も安全なBNCT用中性子源の提供が可能なシステムである。

【今、なぜBNCTか】
BNCTは正常細胞をほとんど傷つけずに、がん細胞のみを破壊する「第3の放射線治療」として期待されて来た夢の治療法のわけだが、実用化への道は険しく、住重、CICSとも、治験、薬事申請などのスケジュールは、過去の発表をチェックしていくと、計画通りには行っていないことが分かる。
それでも 
>2016年3月、国立がん研究センターは、同中央病院に設置したBNCTシステム(CICS)をメディア向けに公開した。このシステムは世界初の病院内設置型で、同年3月01日に原子力安全技術センターの施設検査に合格した。
とか、前稿の「がん治療施設に55億円融資」(①グループ向け)など、ここ、実用化に向けて着々進んでいることをうかがわせるニュースが相次ぐ。
2017年には、治験開始とか薬事申請へとかの大ニュースがいつ出てもおかしくないのではないか。市場に出る(上市)のも、そう遠くないであろう。
2017年はまさに「BNCT元年」になるかもしれない。となれば、株式市場的には、これから間もなく「BNCT相場」が始まってもいいだろう。いやもう始まっているのかもしれない。数年前や1、2年前の「理想買い」から「現実買い」の段階へまさに来ようとしているのである。

お断り=上記の稿は各種の発表をもとに私がまとめたものです。しかし「ホウ素中性子捕捉療法システム(BNCT)」については、言うまでもなく私は門外漢であるため、精確性等において種々問題がある恐れがあります。この辺のことをご了解のうえ、活用ください。

昭和真空は1200円まであって1187△20と再び戻り高値を更新した。受注急増で今期業績の大幅上方修正含みで、業績面で安心感のあるのも心強い。そして、もちろん、なにより上記のように国立がん研究センター・(株)CICSグループの1社として、同様な位置にいて過去大きく上げたステラケミファ的大相場(チャート参照)もありえよう。

カネヨウ(推)は月曜にしては大商いで84△1。高値更新となる87円以上をつけるか終値で85円以上(引け新値)をつけるのを待とう。

11月21日 23時48分記
18日の相場は、マザーズが下げた以外は各指数とも小幅ながら上げた。

ここ急速に戻し年初来高値に迫っていた日本ライフラインは17日に続き続落、逆に16日、17日と続落していたビジョンは急伸して年初来高値更新(私はわずかに残していた400株を売り切ってしまった。失敗か)と、相変わらず、こうした値がさの人気株の値動きは読みにくい。

アルバックが3525△120と大きく上げた。半導体メモリ用装置、有機ELが絶好調で、今期業績は大幅な上方修正の方向と読むなら、時価はなお、大きく上値を残しているとみるところだろう。大きく落ち込んでいた受注は2016年6月期4Qをボトムに2017年6月期1Qは上昇に転じている。年初来高値4015円更新の可能性もあるのではないか。

昭和真空(推)の受注は、実は、もっとはるかに素晴らしい回復となっている。
これについて書こうと思っていたら、後述の材料が飛び出してしまった。もっと買い増したかった私的には少し早すぎた感があり、
 うれしさも中くらいなりおらが春
といったところ。
まあしかし、読者諸氏には、あれだけくどく買っておくように言って来たのだから、良しとしよう。いずれにせよ、これで昭和真空相場は、号砲が鳴ってしまったのかもしれない。

MARUWAが4110△100まであって4075△65。完全に動きが良くなって来ており、好取組、逆日歩付きとも相まって、4220円の年初来高値更新が見えて来たようだ。

TOKAI HDも735円まであって732△9で、11.09日につけた年初来高値730円を更新した。
ここ、円相場は円安がどんどん進んでいるが、株価的には、あまり業種ごとの差がないというか、円安でも円高メリット株が売られることがほとんどないように感じられる。

カネヨウ(推)は83▼1。嵐の前の静けさのようにも思われるが・・・・
いずれにせよ、ここからが腕を問われるところだろう。臨機応変である。もちろん、好業績、業績上方修正含みからして、比較的下値は知れていて上値は知れていないというのが、私の見方である。

【昭和真空】
20日付けの日経朝刊3面に「がん治療施設に55億円」という記事が掲載されている。

日本政策投資銀行や三井住友銀行などが、大阪医科大学内に2018年6月に開設される「関西BNCT医療センター」(仮称)に協調融資する。同センターは「ホウ素中性子補足療法(BNCT)」の研究・診療を進める。
という内容である。

>隔靴掻痒のまま読者諸氏を放置するのは本意ではなく気が引けるので、同社が開発中のホウ素中性子捕捉療法システムが現在どうなっているかを調べるといいだろうと書いておこう。(11.18日付け)

と書いたまさにすぐ「ホウ素中性子補足療法(BNCT)」=「ホウ素中性子捕捉療法システム」に関する記事が出たわけである。

9.25日付け「新四季報から発掘した妙味株」で、以下のように書いている。

6384 昭和真空 1024円=新四季報に【新製品】として、「7月光学薄膜形成装置を開発、販売開始。病院設置型ホウ素中性子捕捉システム(がん治療)の開発も並行。」とある。特に「ホウ素中性子捕捉システム(がん治療)の開発」に注目。どういうものか未調査だが・・・

この「ホウ素中性子捕捉療法システム」は、日本が最も進んでいる、あるいは日本が独走するものだが、いろいろなグループが競って研究、激しい先行争いを演じている。
近々、ここまで私が調べたことをまとめて公表する予定でいたわけだが、そこに、このニュースが飛び出したわけである。

そこで、こうした新事態を受けて、手短かに必要な情報を明らかにしておこう。

まず「ホウ素中性子捕捉療法システム(BNCT)」で、現在最も先行しているのが、
①「関西」とか書かれることもある京都大・住友重工・ステラケミファグループ。
これを追うのが
②国立がん研究センターグループ。昭和真空はここに属する。
かなり遅れて
③筑波大学・三菱重工グループ
ほぼ絶望的(私の独断的判断)なグループが、東工大・助川電気グループ。この他にもあるようだが、省略。

そして今回、55億円の協調融資を受けるのは①のグループである。
詳しくは、後日まとめて書くが、だからと言って②のグループが窮地かというと、そういうことは全くなかろう。
特に、相場的には、むしろ逆であろう。

注=①と②はVTRの「ベータ」陣営対「VHS]陣営の死闘のようなことになるかもしれない。どちらが勝つかはともかく、とりあえずは、どちらも有望であろう。となれば、これまでほとんど未評価の②の方が相場的には有望だろうというのが、私の判断である。

BNCTというのは、実は相場的には古くて新しい材料である。
比較的最近でも、ステラケミファは2013年1.07日に、この材料でストップ高している(同日の読売新聞記事のため)。そして、この時、それ以降しばらくも、②グループは、注目されていなかった。4.18日に昭和真空がニュースリリースを出し瞬間的に上げたが、全くの線香花火に終わり、その後は忘れ去られていたわけである。

というわけで、今回のことで、①グループに加え好敵手である②グループも注目を浴びることになることが期待できるわけである。
①と②の大きな違いは
①=ベリリウムターゲット
②=リチウムターゲット
ということである。
②グループの言い分ではあるが、リチウムターゲットのほうが、全身被曝を低減でき優れている。この辺のことについて詳しくは後日書く予定である。

最後に、②グループで、これまでこの材料がほとんど評価されて来なかった意外な銘柄を紹介しよう。
5703 日本軽金属 247△3(11.18日終値)
今期業績予想は据え置いたが、9月中間期業績は、微減益予想だったところ、微増益だった。通期業績は上方修正となる可能性が出て来た。
加えてBNCT関連とくれば、比較的大型株なのが気になるが、なんといっても株価が低位なので、意外に大化け(上昇率的には)するかもしれない。

11月20日 23時59分記
>この程度(NYダウ横ばいか小幅安、為替も横ばいかやや円高くらい)が、中小型株にはいいので、このまま終えるのを期待しよう。
と、前稿の終わりに書いたが、実際この通りで終え、17日の相場は、主力株は一服、中小型株の人気株が買われる展開となった。

カネヨウ(推)は、安寄り後も終始軟調だったが、13時07分に82円の売り物63000株が一気に買われ、流れが一変、13時40分にはついに85円と年初来高値更新となった。86円まであって、その後は売り買い交錯、84±0で終えた。
業績最悪の倉庫精練さえ120△2と、最近では引け新値となった。北日本紡も高値圏で頑張っており、上場基準抵触銘柄の堅調が顕著だ。
先日、ジャパネットが羽毛布団をTV通販で売っていた。今年は寒い冬となりそうだ(期待を込めてだが)。「通販向けリビングも中小ネット通販向けが好伸。」という(四季報)。

「改善書」にはこうある。
① 寝装用原料事業
世界各国より高品質の原料(羽毛、羊毛、獣毛、合繊等)を調達し、主に国内のお取引先様へ提供しております。特に、羽毛原料においては、欧州の生産地農家や自治体との連携を強化し、トレーサビリティを明確にしておりますので、良質の羽毛を安心してご使用頂けます。また、大手国内繊維メーカーと取組み、消臭・抗菌・防臭効果を持つ「デオパワーダウン」を開発し、羽毛特有のニオイの発生や細菌の増殖を抑制することが出来ており、より快適にご使用頂けるダウンを提供しております。

「デオパワーダウン」、なかなか良さそうではないか。

この相場、特に小型株は、人気離散となると、その後が苦しい。やはり、動きのいい銘柄に乗って行くのがいい。
TOKAI HDは723△13と、引け新値。日証金の貸借倍率は0.23倍と、ここに来ての最低となった。730円高値更新から一段高コースとみる。

MARUWAは安寄り後切り返し4010△10。半導体製造装置関連でもあり、4220円高値更新が期待できよう。

昭和真空(推)の、この強い動きは、よく分からながらも、何かとてつもない材料があって、ひょっとすると1459円の年初来高値更新どころか、株価倍増とかそれ以上もあるかもという漠とした期待があるからかもしれない。

いずれにせよ、チャートをご覧になれば分かるように、株価は1000円前後の底練りから、ようやく離陸を始めた段階に過ぎない。
材料が本物なら6月に付けた1459円、昨年11月に付けた1520円など、軽く更新するのではないか。
と大風呂敷を広げてみたが、実際の株価がどうなるか、それは誰にも分からない。いろいろ、必死に調べ、人に先んじて価値のある情報を握り早く行動に出た者が勝者になれるのである。
隔靴掻痒のまま読者諸氏を放置するのは本意ではなく気が引けるので、同社が開発中のホウ素中性子捕捉療法システムが現在どうなっているかを調べるといいだろうと書いておこう。

昭和真空の筆頭株主で、半導体、有機EL製造装置などに展開するアルバックも3405△35と上げた。今期業績は上振れとみる向きがほとんどだろうが、そうした大方の予想をさらに大きく上回る驚異的増益になる可能性があると、私はみている。昭和真空を追いかけて大相場になることを期待しよう。

11月18日 0時21分記

2016.11.16 昭和真空
6384 昭和真空(JQ)
株価=1090△6(11月16日終値)   
出来高=13万6700株(11月16日) (売買単位=100株)
PER=11.8倍(来期=2018年3月期予想実質値) 
02月12日=759円~1459円=06月20日(月日=年初来安値~年初来高値=月日)
自信度=☆☆☆
推奨度=☆☆☆

9.20日付けで「四季報から発掘した妙味株」の前段階状況で、また9.25日付け「四季報から発掘した妙味株」で取り上げている。株価は、それぞれ972円、1024円だった。
その後も11.10日以降、たびたび取り上げたので、大半の方が仕込み済みと思う。

それでも、なお、ここで推奨銘柄として挙げるのには理由がある。
16日は、立ち合い開始前から、この株にしては大量の買いが入り、高値は1122△38円まであった。今後急速に人気化する可能性がある。ただ、引けにかけては急速にダレ、一時は前日比マイナスとなる1071円まで突っ込み終値も1090△6と小幅な上げにとどまった。この2つから、まだ買ってない方、これからさらに買い増そうという方に、ここは絶好の買い場とみたわけである。

推奨理由は
①業績
②材料
の両面である。どちらも、公表されていることではあるが、ほとんどの方が気づいていなかったり、事の重大さに気づいていない(と私が判断している)ことである。
各自、調べられれば、あるいは、私の自信の根拠を納得されるかもしれない。

なかなか、流れに乗るのが難しい相場で、苦戦されている方が多いと推測する。私の読みが当たれば、この銘柄が、そうした方の救世主になるであろう。

【相場について】
アメリカ株が強く、円相場も円安が進行、1ドル109円台とあって、輸出関連など主力大型株中心の上げとなっている。

カネヨウ(推)は終始堅調で、一時は84円買いもかなり入る場面もあったのだが、この「ガラスの天井」は意外に強く、結局高値更新となる85円は1度もつけなかったが、それでも高値引けとなる84△3。出来高も前日の22.1万株から41.5万株に急増した。10.24日の763.6万株、26日の162.2万株は、異常値だったにせよ、70万株から100万株程度の出来高になることが一段高の条件になろう。その場合、株価は90円~100円程度が想定される。また上方修正必至(私の判断)の驚異的好業績が、本格的に評価されれば、さらなる高値もありえよう。

アルバックは3370▼25と反落した。ただ、今期業績の大幅上方修正はかなりの高確率であるとすると、時価の割安さは顕著だ。また、昭和真空が人気化すれば、真空技術という共通点も有し、昭和真空の筆頭株主(持ち株比率20.4%)でもあり、ともに人気化する展開が予想される。

MARUWAは4045△50と高寄りしたものの3980▼15まで下げるなど、頭の重い展開で終値は4000△5。極度に大型株に物色が偏っているためかこうした当然買われていい銘柄まで、なかなか素直に上がらない。しかし、早晩、見直されるはずであり、焦らず行こう。あっさり4220円高値更新となる日も近いかもしれない。

UACJ(推)、TOKAI HD、夢テクノロジーなども、弱気になる必要はなかろう。

現在、NYダウはやや下げており、為替も1ドル109.2円台と多少円高になり、日経平均先物・大証夜間も高かったのが現在は小幅安となっている。
この程度(NYダウ横ばいか小幅安、為替も横ばいかやや円高くらい)が、中小型株にはいいので、このまま終えるのを期待しよう。

11月16日 23時52分記