31日の相場は小動きだった。ファストリ、ソフトバンク、武田薬品など、寄与度大の銘柄が下げたことで日経平均は21円(0.1%)の下落、TOPIXは0.0%の上げだった。2部、JQ,マザーズはそろって小幅高。

好決算を発表したハビックスは1240円まであって1204△69、タカギセイコーは278△26まであって264△12だった。

10.31日、引け後はTOKAI HDが決算を発表したわけだが、9月中間期(経常利益)は直前予想を大幅に上回り、通期予想も小幅上方修正された。もっと大きなサプライズは今期の配当を前回予想の22円→28円と前年実績の2倍にしたこと。
PTSでは712△27で、年初来高値の709円を上回っている。

こういう展開では、当道場銘柄はいい動きとなる。
オエノンHD(推)は258△5で、年初来高値を更新した。出来高も月曜日にもかかわらず312万株と、最近のピークの10.14日の369万株に次ぐ多さだった。2014年4月に付けた275円、2013年5月に付けた294円が、次の目標になる。

UACJ(推)も年初来高値を更新する347円まであって343△5。出来高も高水準を維持、日証金の貸借倍率も1.01倍といい。
決算発表は11.2日。

エラン(推)は、前稿で「10.17日に付けた1398円を上回れるかが注目点だろう。」としたが、あっさり、これを上回る1407円まであって1393△23。出来高も22000株と前日比倍増となった。7.15日に付けた1479円更新が期待される。

日本化学工業は269▼3と反落した。ここ上げ下げを繰り返しているわけだが、徐々に値を上げ、取り組みも改善一途であり、ここは強気を貫きたい。

カネヨウ(推)は77▼1。
いよいよ上場維持へのチャレンジ月間が始まる。11月、12月、1月、2月、3月、4月の6ヵ月がある。このうちのどこでもいい1ヵ月で
①月末、②月中平均
の両方で、時価総額10億円以上を達成することが上場維持の条件だ。
時価総額10億円は株価71.1円弱となる(発行株数が微妙に変わっていたりすることがあるので、多少の誤差はありうると思われたし)。
結局
①月末日の株価が72円以上
②月中平均の株価が71.1円弱以上
を達成すると、その時点で、とりあえず上場維持となるわけである。
ここで、では、そのあとは、株価がどうなってもいいのか、例えば50円とかに暴落してもいいのかという疑問を持つ方もあろう。
その場合、それで直ちにまた上場廃止になるわけではないが、また、それが続くと上場廃止基準に抵触、今回と同じような事態になる。一難去ってまた一難となるわけである。
つまり、経営者としては、そういう心配のない世界で、じっくり経営に専念したいということになる。そのためには、まあ80円くらい、できれば85円どころは最低維持したい株価になる(鎌倉雄介の読み)であろう。

こう読んでくると、とりあえずは①、②の条件を達成、上場維持を確保したうえで、その後も堅調な株価で推移、好業績見通しとも相まって高値では85円~100円も十分ありえよう。

ヒラリー氏のメール再捜査問題で、トランプ氏との支持率はごく少差にまで縮まったが、NYダウは、今のところ、ほぼ横ばい圏で推移している。

10月31日 23時39分記

28日の相場は、すかさず反発、日経平均は110円(0.6%)高で2日ぶりに戻り高値を更新した。TOPIXも0.7%高。
2部、JQも小幅高だった。海外株高に加え、為替が一時1ドル105円台半ばまで円安になったことが好感された、

その後、ヒラリー・クリントン氏に関し、FBIが私用メール問題の捜査再開というニュースが飛び込んで来た。時系列的なことがよく分からないが、いずれにせよ、この後、円相場は円高方向に振れ、海外市場で1ドル104.73円となっている。
NYダウは8ドル安。CME日経平均先物は56円安。

私用メール問題は、とりあえず、株式市場的には、そう大きな問題にはなっていないようだが、今後の動向には注意を払う必要がある。例えば、世論調査でトランプ氏が支持率で逆転とか肉薄とかいったことになりはしないかである。

そうしたことがなければ、この円相場の水準は中小型株にはむしろありがたいところだろう。円安・NYダウ大幅高は主力株買い・中小型株売りを誘発しがちだからである。

前稿でハビックスの業績上方修正(9月中間期及び通期)について書いたが、この理由は決算短信に次のようにある。

修正の理由
1.連結業績予想
第2四半期連結累計期間において、主要原材料である輸入パルプや燃料の価格が円高の影響もあり当初の想定を下回って推移したこと等により、各利益が平成28年5月11日に公表しました業績予想を上回る見込みであります。

要するに円高の好影響で、業績が大きく上振れしたのである。前にも書いたが、為替ヘッジ的な行為を大きくやらなければ、円高メリット銘柄は、今回の円高で利益が大きく上振れするはずなのである。

というわけで、当道場銘柄で円高メリットを受けるので、一段と業績上方修正に期待が高まる銘柄について、決算発表順に、解説しておこう(以前にも書いているが)。

TOKAI=10.31日
とりあえずは輸入原料で円高メリットが先行

オエノンHD(推)=11.04日
円高で原材料費負担減。原油安も物流費減に寄与。

カネヨウ(推)=11.04日
輸入原料原価率が円高で改善。

日本化学工業=11.08日
円高で輸入原料安。

28日、ベルーナ(推)がついに8.10日に付けた703円の年初来高値を大きく上回る713△14の高値引けとなった。
こうなると、やや似たチャートを見せているエコスにも7月に付けた1314円の戻り高値更新への期待が高まる。

日本化学工業は272△2で、年初来高値更新こそならなかったが、引け新値。294円奪回へ。

オエノンは253▼2と反落。ただ、この株、下げることが異常に少ない。連続安に至っては8.16日~18日の3連続安(合計4円安)以来ない。となれば、11.04日の決算発表を控え、ここは買い増しのチャンスかもしれない。日証金の貸借倍率は1.85倍→0.94倍へと大きく好転した。

エラン(推)の動きが、依然、要注目だ。弱そうで強いのだ。連日のように、かなり突っ込む場面があるのだが、最後は盛り返すというパターンが多い。28日もこのパターンで1337▼23まであって1370△10の高値引け。ほぼ一貫して改善が続く貸借倍率は28日、ついに2倍を割って2.53倍となった。決算期待を背景に10.17日に付けた1398円を上回れるかが注目点だろう。

10月31日 0時20分記
9.25日付け、および9.20日付けで、恒例の「新四季報から発掘した妙味株」を公表している。
それら銘柄の株価がどうなったかを示したのが下の表である。
なぜ今こういう表を作成したかと言うと、いずれはこうした検証をしたいと考えていたところに、10.28日、引け後に、ハビックストタカギセイコーという表にある2銘柄が中間期決算を発表、そろって、今期決算見通しを大幅上方修正、PTSで急騰していたからである。

コード  銘柄          公表時株価     10.28日株価(PTS)
3103 ユニチカ          58円         71円
3167 TOKAI           664円       685円
3686 DLE            700円        666円
3895 ハビックス         998円      1135円(1257円)
4092 日本化学工業      233円       272円
6200 インソース         684円       812円
6384 昭和真空        1024円      1042円
6518 三相電機         302円       375円
6757 OSGコーポレーション  874円       956円
7920 三浦印刷         158円       151円
8117 中央自動車       911円       908円
8945 日本社宅サービス   958円      1158円
9090 丸和運輸機関     2375円      2537円
9746 TKC           3140円      3115円

4242 タカギセイコー     251円       252円(291.9円)
6099 エラン         1244円      1370円

注1=表で上段は9.25日公表のもの(一部9.20日付けのものを含む)、下段は9.20日のみ公表のもの。
注2=日本社宅サービスは9月末に2分割しているので、10.28日の株価は時価を2倍した数字にしてある。

「新四季報から発掘した妙味株」は、いつも好パフォーマンスを達成している。超目先でうろうろしていても、結局はかなり上がっていたということがほとんどだ。これは、やはり株価というものが、業績や好材料を反映するということだろう。

【上方修正候補銘柄を検討】
28日、引け後に大幅上方修正を発表したハビックス、タカギセイコーは、、どちらも4-6月期決算で前年同期を大幅に上回り、通期の会社予想の数字はどう見ても控え目だった。四季報は会社予想を大幅に上回る予想数字を出していた。結果は、両社とも、会社予想はもちろん、四季報予想の数字さえ上回る数字を今回出したわけである。

それでは、決算発表(中間決算が大半だが第3四半期決算等もある)本格化を控え、上方修正の可能性が高い妙味株を取り上げ、そう判断する根拠を示そう。

日本化学工業=2016年4-6月期の経常利益は前年同期比78%増だった。
通期予想は会社は1%増、四季報は13%増予想。
決算発表は11.08日

エラン(推)=2016年1-6月期の経常利益は前年同期比29%増だった。
通期予想は会社は2%増、四季報は15%増予想。
決算発表は11.09日

TOKAI=2016年4-6月期の経常利益は前年同期比76%増だった。
通期予想は会社は45%増、四季報も45%増予想。
決算発表は10.31日

カネヨウ(推)=2016年4-6月期の経常利益は1800万円の損失で前年同期の4400万円の損失から大幅に改善した。
通期予想は前期の1100万円(黒字)に対し会社は2000万円(同)予想、、四季報も2000万円(同)予想。
決算発表は11.04日

オエノンHD(推)=2016年1-6月期の経常利益は前年同期比110%増だった。
通期予想は会社は5%増、四季報は62%増予想。
決算発表は11.04日

このほか、三相電気などにも同様のことが言える。なおTKCは10.21日に上方修正発表済み。

10月29日 21時05分記









27日の相場は東証1部が小幅安(日経平均、TOPIXとも)だったが、2部、JQは小幅高だった。
これくらいが、当道場銘柄には向いている。

前日大きく上げたUACJ(推)、日本化学工業は一服となった。一方、25日に2円安し、26日以降は連騰期(変わらずを含む)入りが期待されるオエノンHD(推)は、255△3と上げ、引け新値となった。
エラン(推)、エコスなども上げた。

「早晩高値更新とみる。」としたTOKAI HDとベルーナ(推)はTOKAIは680▼1だったが、ベルーナは699△13と大きく上げた。
ベルーナの年初来高値は8.10日の703円だが、終値としての高値は8.15日の691円なので、これは10.25日の692円で更新済みだ。そして27日は一時701円まであり、年初来高値にあと2円と肉薄したわけである。貸借倍率は0.2倍前後と株不足が続き、出来高も高水準を保っている。4-6月期決算でデリバティブ評価損が発覚、経常赤字となり、株価は急落を余儀なくされたわけだが、ここに来ては、こういう一過性のマイナスより、決算が正常化する2018年3月期の好業績に目が向き始めているように思われる。四季報予想では1株利益は名目84.3円、実質値でも80.2円。実質PERは8.7倍に過ぎない。703円高値更新となると、2015年8月に付けた779円が意識されよう。

カネヨウ(推)は77△3。
10月中の上場維持基準達成は絶望的(予定通り)なので、この株にとっての上場維持達成の動きはいよいよ、11月01日をもって号砲が鳴る。10月中に安値で仕込み、11月を迎えたい。
72円~77円程度を念頭に、買いたい方は買うといいだろう。もちろん、もしこれより安い値段があればさらにいいわけで、その場合は自信を持ってさらに買い増したい。75円平均程度で仕込めたり、仕込み済みの場合、77円~79円程度でもある程度買ってもいいだろう。いずれにせよ、平均では77円以下で仕込みたいところだ。

前稿で業績に関する「改善書」の記述を引用したわけだが、うっかりもっと大事なところを忘れていた。以下の部分である。

3. 今後の見通し及び上場維持について
今後も厳しい経営環境が続くことが予想されますが、上記の取り組みにより、当事業年度の業績
予想は売上高9,700 百万円、営業利益65 百万円、経常利益20 百万円、当期純利益15 百万円を見
込んでおります。同予想は、売上、利益面とも平成28 年3 月期業績を上回るものですが、当社は
この業績予想より、利益計上を更に上積みすべく努力継続することで、株主をはじめとしたステー
クホルダーの皆さまの信頼回復と財務体質の安定化、企業価値向上を目指してまいります。
これらにより、当社株式の月間平均時価総額及び月末時価総額について、東京証券取引所の定め
る基準を上回ることにより、今後も上場維持出来るよう努めてまいります。

「当社はこの業績予想より、利益計上を更に上積みすべく努力継続することで、株主をはじめとしたステークホルダーの皆さまの信頼回復と財務体質の安定化、企業価値向上を目指してまいります。」の部分に注目。
これは、今期業績がこの予想を上回る可能性大と、会社が自信を持っているのではないかと、私はみる。
注目の9月中間決算の発表は11.04日だ。
今後の株価はどう動くか。無責任な予想と心得て、参考にされたい。

10.27日     =77△3
10.28日、31日=75円~80円
11.01日~04日=77円~95円
11.05日~    =04日の終値にもよるが、04日の決算内容に大きく左右されよう。

要するに、決算はいいとみた投資家の思惑買いで、発表前にひと山作るのではないかというのが、上記予想の根本にある見方である。期待外れの決算だった場合でも、泣き言は言いっこなし。

10月27日 23時38分記
相場は、相変わらず、内需と外需(輸出関連)、主力大型株と中小型株の攻めぎあいと言うか、日替わり物色で、方向性が定まらない。それでも、基本的には強い動きで、薄商いながら上昇傾向が続いている。

当道場銘柄は、ここに来て、特に強い動きのものが増えている。
UACJ(推)は25日、332△16と急伸、10.06日に付けた330円の年初来高値を更新した。そして26日は346円まであって344△12と続伸、出来高はさらに増え506万株余になった。
この急騰の背景には証券会社の格上げがあるとみられる。
25日=三菱UFJモルガンスタンレー証券・Equalweight → Overweightに引き上げ。 目標株価300円→400円
26日=メリルリンチ証券・「買い」継続。 目標株価340→390円

過去にも、こういうことはたびたびあった。私が推奨した銘柄を、それから2ヵ月後とか数ヵ月後に、つまりかなり上がってから、格付け引き上げや目標株価引き上げがされるわけである。もっと早く気付いてよと言いたくもなるが、私より早く気付かれたらそれはそれで困るわけで・・・・

私が最初に取り上げたときが292円(8.18日付け)、推奨銘柄にした時が305円(8.23日)だった。同社が飲料缶材の大量生産ラインを自動車用に転換という日経の記事(8.05日朝刊)に着目したわけである。自動車の軽量化、電気自動車の急激な伸びという時代の波に乗る変身企業として、なお大幅上昇余地があろう。日証金の貸借倍率は、ついに0.71倍にまで低下した。

日本化学工業も動きが良くなって来た。25日は1円安と小休止を入れたが、26日は272△8と急伸、連日の年初来高値更新となった。出来高は9.09日以来の多さであり、貸借倍率も好転が続く。「量子ドット」(液晶ディスプレーの色域再現性を大きく改善)原料の量産法を確立、量産に入っていることは、ほとんど評価されていない。今期業績も大幅上方修正が期待できよう。とりあえず昨年12月に付けた294円が目標になる。あわよくば同年9月の325円奪回も。

エコスは8月に付けた1235円も難なく抜き、ようやく底値からの脱却を鮮明にしている。7月に付けた1314円を目指す動きになるか。いずれにせよ、ゲンキーが6000円に乗せるなどしている中、エコスの信じがたい割安さが際立つ。ちなみにゲンキーの時価総額は419億円だが、経常利益で上回るエコスの時価総額は138億円と3分の1未満だ。

エラン(推)は10.14日、15日の急騰後、調整に入っていたが、26日は1349△24と反発した。1398円の、先般付けた戻り高値を抜けると、面白くなる。

オエノンHD(推)は25日は2円安したわけだが、「下げない株」としてここから再び連騰相場入りすることを期待。食品株の超出遅れとして、人気化すれば、UACJや日本化学工業のようなことになろう。

ベルーナ(推)、TOKAI HDは初来高値を手前で揉んでいるが、早晩高値更新とみる。

カネヨウ(推)は80円まで急伸する場面があったが終値は74△1。いずれにせよ、前稿で書いたように、こういう上場基準すれすれの銘柄は、よほどのことがない限り、無事上場基準をクリアするものだ。時に突拍子のない値段を付けるので、85円とか94円、98円といった値段で、ある程度の部分はあらかじめ指し値を出しておくとか、緻密な戦略が重要だ。こういう超小型株は後ろ髪がないことがままあることは拙著で書いたことである。
面白い材料もあるのだが、ここでは業績について書いておこう。
4-6月期の経常利益は1800万円の赤字だった。前年同期は4400万円の赤字だったから2600万円も改善したわけである。通期予想は経常利益は2000万円の黒字(前年同期は1100万円の黒字)と900万円の改善を見込む。しかし4-6月期の実績からすれば、4000万円~8000万円程度の黒字になる可能性は十分あろう。実は寝装用原料で業界2位であり、原料輸入で円高メリットが発現、業績の押し上げ要因になっている。1株純資産も68.1円あり、下値不安はほとんどない。今後は、時々突飛高が見られよう。本番は11月入りしてからだが、10月中でも面白い場面があっておかしくはない。
業績に関する「改善書」の記述を引用しておこう。

② 業績の概況
平成21 年3 月期に一過性の理由から当期純損失を計上しましたが、過去10 年間で当該期
以外は全て当期純利益を計上してきております。量より質への転換を図り、強固で持続可
能な収益基盤を構築してまいりましたので、今期以降も安定的に黒字を確保する見込みで
あります。

10月26日 23時49分記

2016.10.25 カネヨウ
3209 カネヨウ(東証2部)
株価=73▼3(10月25日終値)   
出来高=66万3000株(10月25日) (売買単位=1000株)
PER=84.9倍(今期=2017年3月期予想実質値) 
06月24日=51円~84=01月04日(月日=年初来安値~年初来高値=月日)
自信度=☆☆☆
推奨度=☆☆

1日の出来高が通常数万株だったカネヨウ株だが、10.24日は763万株余に激増した。21日(金)、引け後、「改善書」を提出、思惑が高まったためであろう。
上場廃止基準の時価総額が10億円未満であることは、少し調べたりした人なら知っていることだろう。しかし、いつを基準に判定するのか等、詳しいことまで知っている投資家は、実はほとんどいないであろう。
かく言う私自身、そうであったのだから。そこで東証に電話、確かめた。

①カネヨウ等3銘柄は7月に時価総額が10億円を下回り上場廃止基準に抵触。
②10月末日までに「改善書」を提出すれば、2017年4月末日まで「猶予期間」になる。

こういう状況で、カネヨウ等の3社は、そろって10.21日、引け後に「改善書」を提出、再び「猶予期間」に入った(を確保した)わけである。
それでは、今後は、いかなる条件を満たせば、上場を維持できるのか?

③2017年4月末日までの、どの月でもよい任意の月において、月間平均時価総額及び月末時価総額が、どちらも10億円以上になること。

「2017年4月末日までの、どの月でもよい任意の月」と言うが、それでは現在の2017年10月でもよいのだろうか?
これに即答できる方はまずいないだろう。東証の答。「10月でもよい。」
とはいっても、カネヨウが時価総額10億円以上を満たすためには、株価71.1円弱以上が必要で、月末日では十分可能だが、月間平均は、月初から21日まで65円前後で推移してきたので、これからの4立会日で挽回は、ほぼ不可能である。
ここまで書いて、念のため計算したら、ラフな計算だが、4立会日合計で363円前後、1日平均では91円前後になれば、月間平均時価総額が10億円以上になることが分かった。万一そうなってもそれはそれでうれしい限りであり、ここで買うのに障害にはならない。

ちなみに、北日本紡は10.25日の株価が88円、月間平均の株価も86円前後(私のざっと見ての推測)で来ているので、月末31日の株価が83円以上なら、上場維持基準をクリアすることになる。
また、倉庫精練は上場維持に必要な株価141円に対し10.25日の株価が116円なので、とりあえず、株価が大きく上がらないと上場維持は不可能(だから思惑を誘いやすい面もあるわけだが)。

話が長くなってしまったが、要するに、現状は、北日本紡、倉庫精練とも、とりあえず上場維持基準がらみで買うのは、あまり魅力的ではないということである。
注=倉庫精練を株式新聞「先読み指令室」が「PBRも割安でチャンス」としていた(10.25日)。116円が141円以上になる夢があることは認めるが、業績のことは無視してもしくは知らずに勧めているとしたら無責任ではないか。

魅力的なのがカネヨウだということが分かったうえで、次に進もう。
上場維持には株価が月間平均で71.1円弱、月末値72円を、2016年11月~2017年04月までの6ヵ月のうちで、どの月でもいいが1回達成することが必要である。
①この条件達成のハードルは、かなり容易なハードルである。
②時価73円は、この条件達成にほぼぎりぎりの株価である。

ということは、今後、株価はある月で条件を達成してしまうまでは、常に条件達成へのチャレンジとなる。
日々、そして月末値を常に気にする値動きになることが予想される。
そして結論的には、どこかで(恐らく11月に)達成するだろうから、その際(その月)には、株価は高値としては、75円とか77円ではなく80円以上、あわよくば85円~100円といった値段をつけることも期待できよう。しかも下値は非常に限定的である。つまり、下落リスクは僅少でそれなりの上昇の可能性はかなり高いという、おいしい話ではないかということである。
こういう読みのもと、ここで推奨するわけである。75円以下を拾い、もし下げる場面があれば買い増すといいだろう。上場維持に必要な72円割れがあれば、必ず拾う心づもりで。

なお私は、こういうテクニカルなことからだけで推奨しているわけではない。
業績動向、「改善書」の内容を十分検討したうえでのことである。これについては後日詳述の予定である。

10月25日 19時44分記

追記=上場廃止とか降格(上場市場変更)が問題になった場合、かなりの高確率で、そういう悲惨なことは回避される。
東芝の場合もそういう1例ではあろうが、私が実際狙って成功した例を2例書いておこう。
①MIEテクノ(現MIEコーポレーション)=2005年と古いことだが、名証2部上場の同社は上場基準である時価総額3億円を割り込み上場廃止の危機に陥ったが、その後急騰して、無事上場維持、現在の時価総額は6億円強である。
②大東紡織(現ダイトウボウ)=2015年12月末時価総額20億円を割り込み、16年9月末期限で東証2部への指定替えの猶予期間入りしたが、その後、16年2.12日の安値55円から8.30日には76円の年初来高値を付け(時価総額22.8億円)、無事1部残留。(20時33分記)



24日の相場は中小型株中心に堅調で、特に当道場銘柄は強かった。
また、現在のNYダウも高く、CME日経平均先物も大幅高となっている。

そういうわけで、格別特に書かなければならないこともないので、以下は、前稿でとりあげた「上場廃止基準抵触銘柄」
について書こう。3銘柄の24日の株価は以下の通り。

3209 カネヨウ     76△11
3409 北日本紡績   91△7
3578 倉庫精練    114±0

私の言う本命銘柄はカネヨウだったわけだが、いかにその理由を説明しよう。
この3銘柄は上場基準=7月末時点で時価総額10億円以上等を満たせず、このままだと上場廃止になる所、10月末までに「改善書」を提出すると、2017年4月末まで猶予期間に入ることになっていた。
そこで3社は、そろって10.23日に「改善書」を提出、とりあえず2017年4月末までの延命が確定したわけである。

             10.23日株価   発行株数    上場維持に必要な株価(10億円÷発行株数)   
3209 カネヨウ     65円       1406.6万株   72円(71.1円弱なので)      
3409 北日本紡績   84円      1209.1万株       83円(82.7円強なので)
3578 倉庫精練    114円       714.0万株      141円(140.1円弱なので)

この表から分かることは、
カネヨウ=10.23日の株価より最低でも7円上げないと上場廃止。
北日本紡績=10.23日の株価は上場基準よりわずか1円上。
倉庫精練=1023日の株価は上場維持に必要な株価を27円も下回る。

倉庫精練の場合、実は大きな問題がある。会社は今期の予想経常利益を2000万円としているが、4-6月期決算では1.52億円の赤字を出しており、通期2000万円の黒字には赤信号が灯っている。四季報は、なんと4.3億円の赤字を予想している。
よって、例えば9月中間期で四季報予想の2.4億円の赤字に近い数字でも出すと、株価は暴落の恐れさえなくはない。実際現在「継続前提に重要事象」状態である。となればバクチ覚悟でなくては手出し無用だろう。

よって、ここで買うとすれば、カネヨウ、北日本紡となる。
特に7円、上場維持株価に足りないカネヨウが魅力的なわけである。そういうことが徐々に知られたりあるいは動きの良さにひかれた買いが入ったりして、一時84△19まで暴騰したわけである。
カネヨウの場合、1株純資産が68.1円あり、黒字体質も定着したようなので、上場廃止になることは、考えにくい。72円ぎりぎりでは、会社も株主もひやひやものだから、それよりはそれなりに上、つまり、時価の76円程度は、今後は最低ラインの株価となろう。79円以下なら、多少のリスクは覚悟なら買いでいいだろう。
しかも「改善書」には、いろいろ魅力的なことが書かれている。これについては後日。

北日本紡には「カラム」(水質浄化剤)という、あわよくばという材料がある。ただ、ものになるかは微妙と言うしかない。しかし、こういう思惑材料があるので、どこかで大きく飛ぶ可能性はあろう。利益剰余金が6.86億円のマイナスというのが懸念材料だが、常識的には、こちらも無事上場維持となる可能性が大だろう。

オエノンHD(推)、日本化学工業はともに順調な動き。なお上を目指そう。
エコスは1227△44と3連騰。1235円の節を抜けば、次は4月に付けた1529円もありえよう。それくらい時価は同業他社と比べて超割安なわけである。
ビジョンは2313△175と急伸、上場来高値2390円更新の可能性が十分となって来た。アビストは2737△77と年初来高値を連続更新。
TOKAI HD、ベルーナも上げたが、ともに年初来高値更新の可能性が十分あろう。

エラン(推)、ソースネクストは下げたが、焦らず待とう。

10月25日 0時22分記

21日の相場は、主力大型株に値下がりするものが多く、日経平均は0.3%、TOPIXは0.4%の値下がりとなった。JQ、2部、マザーズも小幅安。東証1部の売買代金は前日に続いて2兆円を超えたが、売買高は引き続き20億株を下回った。依然、活況には遠い状況が続いているわけである。

当道場銘柄は、高安まちまちだったが、質的には、引き続きいい方向に向かっているように思われる。

日本化学工業261円まであって259△2。10.11日に付けた259円の戻り高値をようやくと言うかついにと言うか、更新した。年初来高値は268円だが、これにあまり意味がないことは、前に書いた。つまり、本年1月第1週の4本値が264円、268円、226円、242円で、これ(268円)は昨年12月につけた294円からの下落過程で付けた株価だからである。言い換えれば、ここからの目標、節は294円ということになる。
10.03日以降5連騰、その後は、上げ・下げを1日おきに繰り返して来たわけだが、21日の上げで2連騰になった。出来高も前日比ほぼ倍増の66万株と10.04日の70万株以来の多さとなった。ここから3連騰=累計5連騰で275円~284円程度に到達、一息入れて294円挑戦というのが、私の希望的観測。

オエノンHD(推)は「下げない株」らしく前日の1円安から250△1と反発。前日比で、出来高は減少したが、貸借倍率は3.25倍(前日は3.89倍)と、さらに改善した。依然、為替は1ドル103円台と比較的円高な水準が続いており、1ドル125円想定も相まって、2016年12月期業績の大幅上方修正が期待できよう。
経常利益は前期14.22億円。今期予想は
会社 =15.00億円
四季報=23.00億円(前号は16.00億円)
普通、四季報予想が、これだけ大きく上方修正されれば、株価もそれなりに反応するものである。しかし四季報発売日の9.16日の株価は219円で寄り付き終値は220±0。出来高に至っては前日の4割弱というものだった。
実は8月中間決算が6.00億円予想に対し7.55億円で着地した(8.05日発表)時も株価は無反応だった。
こうしたことをどうみるかだが、基本的には、やはり投資家の不勉強とみる。書店に行っても四季報は昔ほど置いてないように思われる。日経新聞も読んでいない投資家が激増しているのではないか。掲示板で出て来る日経は電子版というのが通り相場だが、これは購入しているのではなくネットでみられる無料部分からの引用がほとんどと私は推測している。
やや自慢話になるが・・・・
私は、四季報を読むと言ってもただ読むのではない。前号と今号の2冊を並べながら読むのである。今期大増益予想でも前号と同じとか場合によっては前号比減額さえあるからである。こうした作業の大半をほぼ1日で8割がた(残念ながら情熱減、四季報のページ数増、チェック項目増等で10割は近年無理になっている)完了する。そうした中でオエノンは発掘したのである。逆に言えばこうしたことはしないのが普通だろうから、気付かずにいる投資家が大半かもしれないということである。

エコスは1186円まであって1183△13。まだまだ物足りないが、それでも、これで10.11日に付けた1176円を上回って来た。売買高水準の維持が条件になるが、1200円乗せから1235円(8.22日)が、次の目標になる。

UACJ(推)は316▼3。4連騰後の当然の一服だろう。前日比で、出来高は増、貸借倍率は低下(良化)。

【上場廃止基準抵触銘柄】
ご存知の方も多いと思うが、上場廃止基準抵触3銘柄が、21日、引け後(16時00分)そろって「事業の現状、今後の展開等について」と題するIR(「改善書」)を出した。
3社が同日同時刻に題名まで同一の「改善書」を出す、いかにも日本的やり方に違和感を覚えないでもないが、ここでは論じることではない。この3銘柄

3209 カネヨウ     65▼1
3409 北日本紡績   84▼3
3578 倉庫精練   114▼1

の株価が、今後どうなるかに興味があるわけである。
実は、私は、この3銘柄、1ヵ月くらい前から、この材料で、少しずつ買っている(ただし1銘柄は売り切った)。タイミングを測って推奨することも考えていた。ただ上場廃止になるリスク、出来高が少な過ぎるの2点から踏み切れずにいた。
「改善書」の提出期限は10月31日である。各社の提出は26日以降かと勝手に予測、場合によっては24日、25日にもどれか1銘柄を取り上げようかと思っていた。当てが外れ、24日には、株価も大きく動く可能性もある。
私は、本命がどれか迷っていたのだが、各社の「改善書」を読んで、ほぼ決断した。ただ、自身、買い増したいし、月曜の反応も読み難いので、本命銘柄の公表は差し控える。興味のある方は、各社の「改善書」を熟読、採点して、場合によっては買うのもいいだろう。
本命銘柄は、近々公表したいと考えている。ただしそれが正解かは分からない。

21日のNYダウは0.1%の小幅安。CME日経平均先物は50円(0.4%)高。為替は1ドル103.78円とやや円高。
相場環境はとりあえず中小型株にはいい。

10月23日 21時09分記
今日はごく簡単に。

20日は、これまでの反動で、主力大型株中心の、また業種別では、不動産や証券の上げが目立つという相場だった。

そういうわけで、当道場銘柄はまちまちの動きだった。
ソースネクストは、アメリカのSmileOnMyMac社と業務提携と、12時30分に発表したことも好感されたか、後場に入り一段高、557円まであって550△13。
UACJ(推)、日本化学工業、エラン(推)、アビスト(年初来高値更新)なども上げた。
一方、オエノン(推)は1円安と一服。TOKAI HD、エレコム、ビジョン、ハビックスなども下げた。

注目すべきはエコスの動きで1170△35と大幅高。出来高も急増した。20日はゲンキーが1Qの好決算を好感、大引けまで寄らず、最後は5010△700のストップ高比例配分となった。このほかライフコーポレーションなども連日の年初来高値更新となっている。さすがにこういう割高銘柄がなお大きく上げているのを見せられ続けると、エコスの割安の異常さに気付く投資家も徐々に増えて来るということか。なお楽観はできないが、今度こそ、大きく見直されるかもしれない。

日本化学工業は、引け新値だが、いよいよ259円の戻り高値更新から新局面入りとなりそうだ。
オエノンは上げ続けていたわけだがこの1円安をてこに再び連騰入りが期待される。そろそろ上昇加速がみられるかもしれない。

NYダウ、小幅安でもあり、21日は再び中小型株優位の相場になるか。

10月21日 1時05分記
19日の相場も小高くなった。これで、日経平均、TOPIXとも10.14日から4立会日連続小幅高となった。
2部、JQは13日から5立会日連続小幅高となった。
この間、おおむね、中小型株優位の展開になっている。19日は東証1部では、大型株指数のみマイナスだった。
前稿で書いたような展開に、また一歩近付いているのかもしれない。

>12日の日経朝刊17面に 内需株 広がる「先行き慎重」 という記事がある。「FRBの年内利上げ期待が高まり、内需株特有の投資妙味は薄れつつある。物色の矛先は自動車株などの輸出関連にシフトしている。」、「米利上げを控え、低金利を理由に内需株を買う局面は終わった。」(これは大和証券の某氏の発言)などとしている。

という記事を紹介、批判したが、その後の展開、特に19日の相場は、まったく逆の動きだった。トヨタなどの自動車など主力の輸出関連は動きが悪く、逆にウェルシアHD、明治HD、ケンコーマヨネーズ、神戸物産などの内需株(特に中小型の)が、大きく上げたわけである。この背景には、為替が円高気味なことが影響していると思われるが、これについては、あとでふれる。

当道場銘柄は、連騰疲れでだれるものもあったが、全体としては、まずまずの動きだった。

オエノンHD(推)は、下げる場面もあったが、結局250△1と年初来高値更新。変わらずを挟んで8連騰。下げない株の面目躍如。
しかし食品株や飲食店株などの大幅高を見ると、オエノンの上昇率は、まだまだ著しく小さい。2013年5月につけた294円の更新が十分ありうるのではないかと、今、私は思うようになっている。

年初来高値を射程に入れて来つつあるTOKAI HD、ベルーナ(推)は、そろって続伸した。
TOKAIは688円まであって681△4。すぐに大量の売り物が湧いてきて、動きがいかにも重いが、難産の子ほど良く育つで、どこかで一気に軽い動きになり急伸したりするものである。709円高値更新から大幅高と期待しよう。
日本瓦斯と比べると、予想経常利益は今期はやや日本瓦斯が上回るが来期はTOKAIが1割近くも上回る予想(四季報)である。
注=2018年3月期の予想経常利益は日本瓦斯122億円、TOKAI133億円。
にもかかわらず、時価総額は以下のような摩訶不思議なことになっている。

日本瓦斯=1605億円(予想経常利益の13.2年分)
TOKAI  = 951億円(予想経常利益の 7.2年分)

日本瓦斯の株価がやや割高とみて時価総額はともに1300億円が妥当とみると、TOKAIの妥当株価(時価総額÷総発行株数)は
1300億円÷1.39679億株≒931(円)

ビジョンは2260△120。2390円の上場来高値にまた近付いた。
ハビックスも1177円まであって1164△13。こちらも1294円の年初来高値更新が、ある程度期待できそうだ。

【円高進行】
>為替で円高がまた進んでいる。現在1ドル103.51円。NYダウ、日経平均先物も下げている。
やや慎重に行くところ。やはり為替は読みにくい。安易に輸出関連に行く(前稿参照)のは危険だろう。(10.13日付け記事より)

現在は103.31円と、さらに円高が進んでいる。今後は分からないが、いずれにせよ、アメリカ利上げ→大きく円安にといった展開は期待薄だろう。とりあえず、101円から104円程度の、比較的円高な状況を想定しておくところだろう。

当道場銘柄は、こういうことも考慮、円高に強い銘柄を多くそろえている。すでに書いたように、デリバティブ取引で為替差損発生といった懸念のなさそうな銘柄のはずだが、万一そういったことになった場合は覚悟を。

オエノン=円高は原材料費安となりプラス。想定為替レートは1ドル125円
日本化学工業=円高は輸入原料安でプラス
UACJ(推)=円高は影響軽微
ハビックス=円高で原燃料安となりプラス
TOKAI=とりあえずは為替差益が先行

【過去の推奨銘柄の急騰が続くので面白い銘柄】
ここ、過去というよりかなり前の推奨銘柄や取り上げた銘柄の急騰が目立つ。特に、推奨後かなりの期間鳴かず飛ばずだったり、いまいちだったものの暴発が目立つ。
典型はトランザクション。このほか、夢の街、ノーリツ鋼機、パイプドビッツ(現パイプドHD)、内外テック、昭和HD、ケンコーマヨネーズ、エージーピーなどである。
そこで、まだ上げていない、これから上げそうな銘柄はないかと探して、見つけた銘柄を紹介しよう。

4344 ソースネクスト 537△8
2014年10.30日付けで推奨。当時871円。直後に967円まで付けたが、その後は長期低落傾向。ここ500円前後で揉みあっていたのだが、ようやく覚醒の気配。

10月19日 23時53分記