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30日の相場は、前日の反動で小動きでもみ合う展開となった。日経平均、TOPIXともわずかに下落。それでも輸送用機器、電気機器、ゴム製品など輸出関連には堅調なものが多く、食料品、水産・農林業、建設業、不動産業など、ここ弱い内需の一角は弱かった。
2部、JQ,マザーズは小幅高だった

当道場銘柄はまちまち、全体ではやや強かったが、個別にみると、明暗がくっきり分かれた。

明の方ではUACJ(推)が年初来高値を更新、329円まであって326△13。出来高も、全般が極端な薄商いなことが響いたが、それでも301万株と高水準を保った。これは、株価水準が違うわけだが、新日鉄住金の307万株とほぼ同じである。
なおこの会社が自動車軽量化で脚光を浴びるアルミで世界をリードすることが、全くと言っていいほど話題になっていないようなのである。
この原因の一つは、四季報が、これについて全く書いていないからであろう。
日経会社情報には
>米国の自動車用アルミ構造材メーカーを約170億円で買収。骨格材に参入し北米事業を強化。
とある(詳しくは8.25日付け「エラン、UACJの材料」参照)。日経新聞との連携がうまくいった例であろう。
しかし、個人投資家で会社情報を読んでいる人など、ほとんどいないであろう。かくて、この情報は、当ブログ読者以外、ほとんど知られていないというのが現状と思われる。しかし、材料など、株価が上昇、人気化すればおのずと明らかになるものである。
というわけで、UACJの天井は予想を大きく上回って高いとみる。

エラン(推)は1268△39と急反発、戻り高値を更新した。
MCJも758△7と続伸した。
両銘柄とも、出来高回復が望まれる。

暗の方はエレコムで2450▲113(東証1部値下がり率21位)。ここまで下げる理由が分からないが、まあバルニバービやケンコウマヨネーズの値動きだって同じようなもので、あまり理詰めで考えてもしようがない。大事なのは、この下げが、さらなる大きな下げの予兆なのか、単なる行き過ぎた反動安なのかの見極めである。言うまでもなく、私は後者と考えている。

為替は海外市場でさらに円安が進んでいて、現在NYダウは46ドル(0.25%)安だが、日経平均先物は90円高。

8月31日 0時07分記
予想していたことではあるが、29日の相場は、主力大型株、それも輸出関連、景気敏感株中心の上げとなった。
ほぼ全業種が上げたわけだが、小売り業は1.0%の大幅下落、他に水産・農林業、食料品が下落した。
日経平均は377円(2.3%)の大幅高となったわけだが、値上がり銘柄1540に対し値下がり銘柄も363と、大幅高の割にはかなり多い。例によって鎌倉式実感日経平均を算出すると、(1540-363)÷6≒196、つまり日経平均は377円高だったわけだが、実感としては196円高がしっくり来るということである。

値下がり率上位銘柄を見ると、クスリのアオキ、薬王堂、ローソン、ファミマ、ラクーン、アダストリア、ヒマラヤ、クリレスなど、消費、小売りがらみの銘柄が目立つ。福井コンピューター、日本ライフライン(大量の株式売り出しという悪材料も出た)のような業績好調銘柄も内需株忌避で売られた。
ころころ物色対象が変わるので、決めつけてはいけないが、基本的には、こうした銘柄、業種はポートフォリオの中心にしては危険が大きいと心得るべきだろう。

当道場銘柄では、UACJ(推)、エラン(推)、エコス、夢テクノロジー等が下げた。
UACJ、エランは、前立ち合い日に逆行高しており、単なる反動安とみていいだろう。エコスは小売り・消費関連への逆風、夢テクは急騰の反動であろう。
エレコム(推)は2563△31と続伸、日証金の貸借倍率もさらに改善(2.17倍→1.91倍)しており、動きのいいものにはさらに買いが入るという今の相場に合致しており、JPX日経400がらみの買いも期待でき、一段高が有望だ。日本瓦斯(推)は2751△70と年初来高値を更新した。
MCJは、子会社のマウスコンピューターが製造・販売する、Windows 10 Mobileを標準搭載したスマートフォン 「MADOSMA Q501A」 を北國銀行の全行員2,400名に導入することになったという発表で、一時773円まで急騰、終値は751△29。今期業績の大幅上方修正はほぼ確実であり、795円高値更新からとりあえず850円以上への上昇が期待できよう。エレコムとの連動上げもあろう。

UACJ、エレコム、MCJは、円安もあって買われる景気敏感株に入る。PER的にも超割安、業績も絶好調と死角もなく、ここからが大きいとみる。

8月29日 23時59分記
イエレンFRB議長が26日の講演で追加利上げに意欲を示し、その後、フィッシャー副議長が9月のFOMCでの利上げの可能性を認めたことで、為替市場で、円安が大きく進んだ。NY外為での最終値は1ドル101.80円。この円安を好感してCME日経平均先物の最終値は16580円と、日経平均の終値比219円高である。

ただ、これで9月利上げがかなり確実になったかと言うと、そうではない。9.02日に雇用統計の発表を控えており、この数字が期待外れなら、また一転、9月利上げ遠のく、12月利上げも5分5分かと言ったことになりかねない。いつか来た道である。
こういうことも念頭に、ただ、アメリカの景気はそこそこいいという前提で、相場を見て行くところだろう。

26日の相場が、主力大型株全面安の一方、JQや2部は小幅安にとどまったこともあり、29日は主力大型株優位の展開が予想される。しかし、日銀頼みのいびつ相場に警戒も強まっているように思われ、今後は、日経平均採用銘柄に偏った物色にもおのずと、ブレーキがかかり、ある程度バランスの取れた相場になるかもしれない。
いずれにせよ、真に割安で好業績な銘柄をポートフォリオの中心に据えて運用することを心掛けたい。

UAGJ(推)は26日、317△8と逆行高した。日証金の取り組みも、再び1倍割れ(株不足)となって来た。8.21日に付けた321円を目前にしているわけだが、これを抜き出来高も500万株(最近のピークは8.19日の508.9万株)を上回ってくると、一段とカラ売りが増え、値動きも軽くなって来よう。
アルミ市況好転で好業績必至なうえ、自動車軽量化の本命という位置づけが知れ渡れば、株価が大きく見直されようという私の描くシナリオが、実現しよう。

エラン(推)は1274円まであったものの終値は1233▼10。ただ、出来高は24日の3900株という惨状から25日は10700株、26日は17200株と増加している。日証金の取り組みも、8.03日に貸借銘柄に指定されて以来、最高(貸借倍率が最も小さい)の2.08倍まで改善した。UACJ同様、株価が上がれば、カラ売りが増え、株高につながろう。

エレコム(推)は2588円まであって2532△47と反発した。三菱UFJモルガンスタンレー証券が目標株価を引き上げたのが多少効いたらしい。しかし、証券会社のいい加減で遅すぎる格付け変更にはうんざりだ。
以下は、5.24日付け「エレコムの格下げは妥当か」より。

>誤算だったのはエレコム(推)。何を血迷ったのかずるずる下げ2010▼123まであって終値は2015▼118。
どうもいちよし証券がA→Bに格下げ、ターゲットプライスを2000円にしたらしい(直接確認はしていないのでこういう書き方にしている)ことが、この下げの原因のようだ。エレコムのいくつかの証券会社のこれまでの格付けを見ると(再度確認しようとしたら出て来ないので記憶で漠然と書く)、格上げしたり格下げしたり目標株価を一気に半分くらいに下げたりと、やりたい放題だ。自らのそれまでの目標株価を何と総括するのだと言いたいが、八つ当たりをしてもしようがない。
まあ、エレコムが素晴らしい業績を挙げ、いちよしをぎゃふんと言わせるのに期待しよう。

夢テクノロジーがここ5連騰、特に25日は118円高、26日も80円高して一気に1193円まで戻った(私は数千株保有とはいえ、ピーク比では激減)。他では当道場銘柄ではないが関西スパーが爆騰(25日の137円高のあと26日は1430△300)など、どう転ぶかわからない相場である。

8月29日 0時55分記
1日伸ばしにしているうちに、実績表の更新が、前回の更新(2015年9.22日)から、なんと1年近くにもなってしまった。
株式専門紙や投資雑誌と違い、読者諸氏はいつでも私の成績をチェックできるわけで、私の実績は否応なく判明するのだからという甘え的な気持ちも多少はあって、かくなる仕儀になってしまったわけだが、まあこれは言い訳である。お詫びする次第である。
日を置きすぎたため、表の作成は一段と難渋した。今後は、もう少し地道に頑張ろうと誓ったことだった。

最初のエコスから7番目のタカチホまでは2015年、黒崎播磨以降は2016年。数字は左から

推奨日、推奨時株価(推奨直後値)、その後の高値(それを付けた日)、現在値(2016年8.26日終値)

07/19 エコス  1165円(1248円)→1869円 11/13   ―   ☆
08/06 スターティア  2028円(2059円)→2084円 08/07   ―   ×
08/20 西部ガス  312円( 310円)→ 322円 08/21   ―   ×
10/02 シーマ    34円(  34円)→  46円 11/18   ―   ◎
11/12 エコス  1775円(1775円)→1869円 11/13   ―   △
11/16 古野電気  884円( 904円)→ 943円 12/07   ―   △
12/23 タカチホ  279円( 291円)→ 326円 01/04   ―   〇
02/28 黒崎播磨  240円( 247円)→ 275円 03/24  242円 〇
03/03 石光商事  374円( 383円)→ 418円 03/18  306円 〇
03/05 日本瓦斯 2063円(2098円)→2736円 08/23 2681円 ◎
03/27 エレコム 1855円(1815円)→3100円 07/25 2532円 ☆
07/05 エラン  1300円(1330円)→1479円 07/15 1233円 ○
07/20 ベルーナ  665円( 674円)→ 703円 08/10  615円 △
08/23 UACJ     305円(310円)→ 321円 08/26  317円 ―

評価基準は、推奨後6ヵ月以内に、推奨時株価比
100%以上上昇で   ☆☆  
 50%以上上昇で    ☆
 20%以上上昇で    ◎
 10%以上上昇で     〇 
  5%以上上昇で    △
  5%未満上昇で    ×

注1=初めの7銘柄の現在値が ― になっているのは、すでに推奨後私が自ら評価期間と定めている6ヵ月間を経過したため。
注2=推奨日は記事をアップした月日であり推奨時株価は、その時の株価のわけだが、読者諸氏は誤解されないと思うので、細かい説明は省く。
注3=最後のUACJの評価が―なのは、推奨後1ヵ月未満のため。

我ながら情けない表になってしまったが、自身は全面的にではないが、まあやむを得ないことだったと総括している。反省の色なしと言う方もあろうが、それはそれでそう思っていて構わない。
私の考え、分析を簡単に述べるなら、こういう相場でこういう成績なのは、私流のやり方では、ほぼ予定線だということである。
思えば、昔、週刊誌や月刊誌で連載していた時にも、こうした冴えない表になった時がある(えてして、そういう時点で、そうした雑誌は連載企画そのものを止めたものだ。大昔には、あの『週刊文春』にさえ、株式投資のページがあり浦さんなる方が書いておられた)。えてして、そういうときが相場環境が最悪、底値になりがちだ。
相場環境は変幻自在に変わる。ここかなり長期間にわたって逆風の中、闘ってきたわけだが、最近になって、やや変化の兆しが感じられなくもない。順風にならなくとも、逆風がやみさえすれば一気に挽回できると考えている。
あせらず、機の熟すのを待とう。

8月27日 23時29分記

御礼とお詫びとお願い=親切な読者から先ほど、文字サイズを変えて実績表が2段にならないようにしたものを作ったというコメントを頂いた。気になってはいたのだが、小生の使っている2台のパソコンのうち、頻用している方では1段で表示されるのでいいかとネグレクトしていた問題である。
そこで早速そのいただいた表をコピーして作り直したら、うまくいった。喜んで、では読者氏に御礼のコメントをと思ってみると、なんと消失しているではないか。FC2ブログだけかなんでもそうなのか知らないが、コピー、コピペを繰り返すと、こういったことが起こることがあったような。
いずれにせよ、恩人にあろうことか非礼なことをし恐縮至極です。おまけにお名前も忘れてしまい・・・いつもあたたかいコメントをくださる方だという印象だけはあるのですが。済みませんが、もう一度、コメントを頂けるとありがたいです。
(8.28日 19時53分記)
エラン(推)とUACJ(推)の材料について書く。

【エラン】
同社の契約施設(「CSセット」納入施設)は、年々増加しているわけだが、2009年12月期末から2015年12月期末の推移は(各期末の数)次の通りだ。
120→156→218→314→406→516→644
そして今期も中間期末(2016年6月末)で704(60増)と順調に増加している。
解約率を見ても、2009年12月期、2010年12月期は4%台だったが、その後急低下、0.5%~2.2%で推移している。要するに一度契約した施設は、ほとんどが継続して利用しているということである。
ストック型ビジネスとして、安定的に稼げるビジネスモデルが確立しているわけである。
今期は100超の増加を計画していたのだが、中間期までで60増、年間では120増ペースと、計画を大きく上回る。
しかし、これ以上に驚くべきは利用者数の増加率である。
「決算説明会」と題した資料に
>2016年12月期2Qの月間利用者数は、2015年12月期から約13,768人増の103,593人
とある。
この期間(半年間)で何%の増加かというと、実に15.9%にもなるのである。年率なら、単純に2倍するだけでも31.8%にもなる。中間期の売り上げが前年同期比26.7%増なのは、この数字からも納得できる。
後でもっといい資料を発見した。
2015年12月期1Qから2016年12月期2Qまでの各Q(四半期)末の月間利用者数の推移である。
75060→78716→81597→89825→99709!→103593
2016年12月期の1Q(1-3月期)の89825→99709という驚異的増加に注目されたい。
分かりやすく言えば、アトラも真っ青くらいのとんでもない高成長が期待できそうだということである。

同社の今後を考えるとき、株主として期待できる大きな材料がある。
全国展開しているエランだが、実は大きな空白地域がある。東北地方である。逆に言えば、今後はこの地方を攻略することで大きく飛躍できるわけである。
これについては、すでに手を打っている。東北4県で類似事業を展開するエルタスク社と資本業務提携、4.28日付けで株式の10%を取得している。エルタスク社は、エランが創業時から経営指導等して来た会社であり、ここを活用しながら、今後東北各県への浸透を図ることになろう。いずれにせよ、大きな伸びしろがあるということであり、これがうまくいけば成長力は一段と加速しよう。

8月25日 22時55分記

【UACJ】
フォードの看板車種のピックアップトラック「F-150」はボディにアルミを全面採用して話題を呼んだ。300㎏以上の軽量化にも成功、売れ行きも順調だ。テスラモーターズの廉価車種「モデル3」は、発売後1週間で30万台以上の予約を集めたが、これもアルミを多用する。(日経8.05日朝刊「クルマ異次元攻防)
注=「発売後1週間で30万台以上の予約」というのは驚異的数字である。

このように、今、車の軽量化の切り札の一つとして、アルミの多用がある。
そうした状況下、UACJは、3月にアメリカの自動車用アルミ構造材メーカーSRSインダストリーズを173億円で買収したわけである。173億円という金額はUACJの売り上げ規模等からして、さほどのものではないが、この買収には、もっと大きな意味がある。
UACJは車体の外板用のパネル材をすでに手掛けているが、現在は車体の骨格材分野でも鉄からアルミへの移行が始まっている。SRSインダストリーズはこれの北米最大級のサプライヤーなのである。ここを手に入れることで、UACJは主戦場とも言うべき骨格材分野に本格参入しようというわけである。
さらに、この買収が投資家にとってうれしい=大材料なのは、SRSインダストリーズは上述のテスラモーターズやフォードに骨格用のアルミ材を納入しているということがある。つまりUACJはテスラモーターズやフォードという超優良顧客も併せて手に入れたわけである。

カリフォルニア州の環境規制で、トヨタのHVは2017年から「エコカー」から外される模様だ。
この環境規制では、一定数以上の「エコカー」を売ることが義務付けられており、クリアできないと、罰金を払うか、達成したメーカーから「クレジット」を買うことになる(二酸化炭素の排出権取引を想起されたい)。クレジットの売り手だったトヨタは2015年、買い手に転落した。相手はテスラであり(ほかもあるかもしれないが)、テスラは、クレジットを売ることでも巨額のお金を得ていたとトヨタ首脳が衝撃を受けたという(この部分、記憶で書いているのでやや不正確かもしれない)。こうしたところにも、テスラ快進撃の理由があるわけである。

いずれにせよ、今後は、自動車メーカー各社は、これまでとは比べ物にならない熱心さで、死に物狂いで、軽量化に取り組まざるをえない。その時、最も潤うのが、少なくともその1社はUACJである。
こういう大潮流を正しく理解すれば、同社の株価が、こんなところにいるわけがないことが理解されよう。2014年8月に484円を付けているが、国内外で大投資を敢行、自動車軽量化の波に乗る同社の素質、可能性を評価すれば、この更新も夢ではなかろう。

8月25日 23時37分記
24日の相場は、海外株高、円安と好環境に恵まれ、1部、2部、JQ、マザーズ、そろって上げた。各市場の上昇率も0.5%前後に収まっており、こういうことは、久しぶりなのではないか。
売られ続けてきた銘柄も、多くが下げ止まりから反発に向かい、買われてきた輸出関連、景気敏感株もスピードダウンということで、こうした結果にあったのだろう。

エレコム(推)2549円まであって2514△89。メルコHDは2558△16だったが、前にも書いたことだが、両社の比較では、どう見てもエレコムの株価が上で当然である。詳しい根拠は省くが1割程度は、最低でも上が妥当だろう。エレコムは2800円程度ということである。3100円という先に付けた高値を抜けるかは微妙で、現時点では何とも判断しようがないが、とりあえず2700円~2800円程度を目指すとみて対処。同社株は、日証金の貸借倍率と株価に比較的きれいな相関関係があるが、2122円安値を付けた時点では17倍前後まで悪化した。それが24日はついに2.8倍まで改善した。

エランは引け後、2Q決算説明会というIRを出した。
既知のことであろうが、わかりやすく説明されていて、同社の有望性に一段と確信が持てた。
まず「CSセット」の安さに感動。日額300円、500円、800円の標準的3プランが紹介されている。500円で
①バスタオルなどのタオル類
②病衣またはトレーナー上下、肌着、靴下、介護用寝間着などの衣類
③口腔ケア商品一式、スキンケア商品一式
が提供されるようなのだ。
これで病院側も洗濯作業が大幅に簡略化される(洗濯時間、たたむことやセッテング時間、消毒液使用量が激減)。
同社は入院セットの歴史は「CSセット」の歴史であるとして、先駆者として後発他社を圧倒的にリード、「高まる参入障壁」と豪語している。
毎期提携施設数は順調に増加しているわけだが、近年は100前後増加している。2015年12月期は128と大幅に増加した。今期も中間期までで60増加でハイピッチな伸びが続く。
私が一番注目したのが、「CSセット」は市場に認知され普及ステージに突入したという分析。
①病院市場=ターゲットである50床以上の病院7548中契約先は576で顧客開拓率8%
②介護老人保健施設=ターゲットである50床以上の施設3500中契約先は78施設で顧客開拓率2%
同社は成長戦略として、早期(2018年12月期中)に契約先1000施設を実現し、その次は3000施設!を目指すとしている。
未開の沃野を前に、エランの急成長が期待できるというわけである。
早く、多くの投資家にこうした同社の有望性が知れ渡り、正当に株価が評価されるのを待とう。

UACJは310円で寄り付き319円まであって314△9。
同社は、自動車用アルミ市場は2020年には現在の2~4倍になるとみて、大規模投資を続けている。
>UACJは(3月)22日、米国の自動車用アルミ構造材メーカーを1億5500万ドル(約173億円)で買収すると発表した。米国では燃費規制対応に向けた車体軽量化を背景に、車体の骨格材分野で鋼材からアルミへの移行が始まっている。この分野で先行する企業の買収を通じ、従来から手掛ける外板用のパネル材に加え骨格材にも参入する。(日経新聞電子版。3.22日付け)
この会社はSRSインダストリーズで、自動車用アルミ構造材や各種アルミ部品を展開する北米最大級のサプライヤーである。この買収の持つ意味が分かれば、株価はこんなものでは収まらないはずというのが、私の読みのわけだが、これについては後日。

8月24日 23時37分記




2016.08.23 UACJ
5741 UACJ(東証1部)
株価=305▼13(08月23日終値)   
出来高=331万7000株(07月20日) (売買単位=1000株)
PER=8.3倍(来期=2018年3月期予想実質値) 
02月12日=196円~321円=08月19日(月日=年初来安値~年初来高値=月日)
自信度=☆☆☆
推奨度=☆☆☆

8.18日付けで「期待している銘柄」として取り上げている(8.17日終値は292△8)。その後も、継続して取り上げているので、すでに仕込み済みの方もそれなりにあろう。8.16日から19日まで4連騰して19日には321円まであった。やや上げピッチが速いので、推奨はせず、押し目を待っていたわけだが、22日に2円安した後の23日は急落、297▼21まであって終値は305▼13。これは願ってもないグッドタイミングなので、ここで推奨するわけである。

材料については、長らくお待たせしているので、これ以上はお待たせするのはどうかと思い、とりあえず、ごく簡単に書くこととする。
日経新聞の8.05日付け朝刊1面に、自動車の軽量化に関する記事が掲載されている。軽量化の主役の一つとして「アルミ」が大きく取り上げられ、ここにUACJの社名も出て来る。
ところが、8.05日の同社の株価は279△4と、ほとんど上げていない。出来高も404万株で前日の314万株より多いとはいえ、前々日が894万株だったことを考えると、大したことはない。
要するに、日経の記事は、ほとんど株価・出来高に影響しなかったとみていいだろう。これは実は、そう珍しいことではない。拙著にも書いたが、株式関係の欄・ページではない記事の場合、時にこういうことが起き、だからこそ面白い、狙い目になることがあるのである。これは週刊誌等の記事などでも起こりうる。

詳しくは、後日書くとして、要するに、自動車軽量化という世界的な大潮流の中で、主役の一つになるのが「アルミ」である。現在、ほとんど鉄で作られ、トヨタやVWがトップに君臨する自動車だが、今後は、勢力図が一変する可能性がある。鉄の使用量は漸減、アルミや炭素繊維が多用されることになろう。また、メーカーにしても、テスラモーターズの快進撃を見ていると、トヨタやVWが今後も現在の地位を維持できるか、誰も明確な展望を持ちえないだろう。
いずれにせよ、大きな地殻変動も起こりうる環境下でも、大きく伸びることがほぼ確実なのが「アルミ」である。どのメーカーが伸びようと、トータルでみて、自動車軽量化は必須の命題であり、各社、アルミの使用量を増やすことが、ほぼ確実だからである。

UACJの業績見通しについて書いておこう。
経常利益は2016年3月期、120.1億円だった。アルミ価格下落による在庫評価損で大減益になったのである。しかし今期2017年3月期はアルミ市況の回復もあって200.0億円に急回復する見通しである。
そして注目すべきは来期以降は一段と業績向上が見込めるということである。
2018年3月期について四季報は215億円予想だ。
QUICKコンセンサスは、さらに強気の予想だ。
2017年3月期=204.8憶円
2018年3月期=281.2億円
2019年3月期=325.5憶円
QUICKコンセンサスの予想は、やや強気すぎるきらいがあるのは頭に入れておくべきだが、それでも、これは5社平均の予想である。それで、これだけの数字が出ているということは、いかに、UACJの自動車向けアルミ事業が評価されているかということだろう。
ちなみに、この場合、2019年3月期の1株利益は名目でも40.1円、実質では45.7円に達する。実質PERは6.7倍に過ぎない。

8月23日 23時18分記
22日の相場は、円安もあって、比較的広範に買われ、小幅高となった。大型株指数より小型株指数の方が値上がり率が大きかった。ただ、東証1部の値上がり率(日経平均0.3%、TOPIX0.6%)に比し、2部、JQは小幅にとどまり、マザーズは1.2%の下落だった。
寿スピリッツ、亀田製菓などの食品や大林組などの大手ゼネコン、武田薬品、小野薬品などの薬品といった、ここ売りこまれていた銘柄も多くが戻し、依然、物色の方向性はふらついていると言わざるをえない。

当道場銘柄では、エコス(推)の堅調が目立った。1229△19と連騰となったわけだが、出来高の40800株は6.10日以来の多さである。需給関係も改善しており(日証金の融資残高等)、やはり、この動きは上を目指す動きとみていいだろう。

エラン(推)は、ここ4日続落していたわけだが、ようやく1216△32と反発、高値引けとなった。断定はできないが、やはり、まだ死んでいない、業績上方修正期待を背景にじわじわ戻すとみる。

エレコム(推)2403△23と、終値としては7.27日以来となる2400円大台を回復した。8.04日の2122円を底に戻り基調にあることが確認されたとみるところだろう。

ベルーナ(推)は620△4と辛くも上げて終わった。分かり難い株価の動きだが、19日、22日と続けて付けた614円が底になった可能性が大とみる。

MCJ、UACJはともに小幅安で引けた。弱気になる必要はないだろう。特にUACJは、この辺が最後の買い場かもしれない。もし、23日、下げる(ところがある)なら、喜んで買いたい。

私は、ここに来てはUACJに全力投球中だが、19日、22日に打診買いした銘柄も紹介しておこう。
8439 東京センチュリーリース 3815△45(8.22日終値)
6469 放電精密 845▼8(同) 
これら3銘柄は、前稿で書いたような物色の流れがある程度変化する可能性も念頭に探した銘柄である。

8月23日 0時21分記
相場は一進一退、物色の方向もどうなるのか、依然、判然としないが、それでも、徐々に読めなくもないくらいにはなって来たようにも感じる。

内需か外需(輸出関連)かについて言えば、どうも、こういう括り方が、多少適切でない気がしてきている。
ここ銀行株がそろって上げている。言うまでもないが銀行株は内需株の代表的銘柄である(ということに通常なっている)。
これ以外のことも含めてであるが、私の見方としては、最近の内需叩き売りは、
内需を売って外需を買う
という流れととらえるのではなく、
最近(アベノミクス相場スタート以来と言い換えてもほぼいいだろう)
大きく上げた銘柄群を売って
大きく売り込まれていた銘柄群を買う
流れととらえるのが適切であり、的を射ているだろうということである。

ジャムコのように、2015年10月に高値を付け高値の3分の1以下まで下げて、ようやく立ち直りつつある輸出関連、
寿スピリッツのように、大きく下げたにもかかわらずなお下落基調が続き底値が見えない内需株
大東建託、日本ライフラインのように内需にもかかわらず強ばっていたものの、ここに来て力尽きたかのように下げ始めた銘柄

と、いろいろあるが、それでも、よくよく見ると、ほぼ、「大きく上げた銘柄群を売って大きく売り込まれていた銘柄群を買う」という流れととらえるとつじつまが合うように思う。
よって、今後は、とりあえず、この仮説に基づいて、ポートフォリオの組み替えや銘柄選択をやって行こうと思う。

さて、前稿で私は次のように書いた。

>MCJは、そろそろ一押しほしいところだが、押さずに行くか微妙なところだ。いずれにせよ、好業績、低PERのため、1000円乗せもあり得よう。

UACJは、なお材料が全く知られていないようなので、それが最大の魅力ともいえよう。ある程度のリスク覚悟なら、ここを買っても大きく報われる可能性があると思うので、勝負する手はあろう。
なじみのない社名だが、住友軽金属と古河スカイが合併してできた、世界3位のアルミ圧延メーカーである。今の地合いでも、また物色の流れの変化にかかわらず、買われそうなところも魅力だ。

エコスは19日の動きが重要だろう。ここで反発(できれば1200円乗せ)できるようだと、いよいよ今度は本物となる可能性が高まる。

19日の上記3銘柄の値動きはというと

MCJ 770▼8
759▼19まで下押したり783△5とプラスに転じたりして、結局小幅安となったわけである。想定内のほどよい動きと言え、上場来高値を更新したとはいえ、今期は上場来最高益(営業利益、経常利益とも)を大きく更新するのは必至であり、なお割安が顕著だ。
人気化してくれば、複合カフェ好調、秋葉原の社有地に「アパホテル」建設(2017年竣工予定)といった材料も脚光を浴びよう。
またVR関連でもある(これについては本稿の最後の方でふれる)。

UACJ 320△21(東証1部値上がり率5位)
どうして、ここまで急騰したのか必ずしもはっきりしないが、どうも国際商品市況がここ上げている流れを受けて、関連銘柄がそろって上げたことが好影響を与えたことは確かなようだ。大紀アルミ342△16、東邦亜鉛320△13、東邦チタニウム689△29なども上げている。
私が期待する材料についてはタイミングを見て書くつもりだが、押し目があればなお拾い場であろう。

エコス(推) 1210△34
「できれば」とやや高望みの株価として書いた1200円乗せをあっさり果たした。内需株ではあるが、こういう大きく上げたことは上げたが、いち早く調整に入った銘柄は悲観的にみる必要はなかろう。内需、外需の差はあるが、ジャムコと同様に考えればいいだろう。前に書いたように、チャートを見れば、本格的反騰に入るかどうかの局面にいる。業績上方修正となれば、一気に大きく上っ放れる可能性大とみるわけである。

繰り返しになるが、内需で、アベノミクス相場で大きく上げ、その後、ここに来て大きく下げたり、下げ始めている銘柄は、要注意だ。値惚れ買いは厳禁だろう。と言っても、ここで直ちに売りを進めているわけではない。そろそろ底に届きかかっているもの、業績を考慮すれば、早晩、それなりに戻りそうなもの等、いろいろだからである。

【VR関連に注目か】
ソニーは10.13日に「プレステVR」を発売する。詳しくは調べていないうえ、私の強くない分野の話なので、その辺は承知のうえで読まれたい。
「プレステVR」関連としては、いろいろ銘柄名が挙がっているが、株価は、まだどこもほとんど上げていないようで、今後のことであろう。ただし、どこまで盛り上がるかも、やや疑問ではあるが。

VR(仮想空間)関連となれば、エレコム(推)、MCJも当然、名前が挙がってくる。
エレコムがヘッドセット、VRグラスなどを発売済みで、今後、新事業として育成の方針であることは、当欄でも書いたことである。
MCJは、グループ会社が、Oculus Rift DK2、ヘッドマウント型のVRディスプレイを発売している。
注=Oculus Rift (オキュラスリフト)については、各自調べられたい。

8月21日 23時55分記




オリンピック疲れなので、ごく簡単に。
相変わらず為替相場に振り回され、物色も日替わりの相場が続く。

前稿で挙げたMCJ、エコス(推)、UACGは、エコスは一息いれたものの、MCJ、UACGは、そろって年初来高値を更新した。

MCJは、そろそろ一押しほしいところだが、押さずに行くか微妙なところだ。いずれにせよ、好業績、低PERのため、1000円乗せもあり得よう。

UACJは、なお材料が全く知られていないようなので、それが最大の魅力ともいえよう。ある程度のリスク覚悟なら、ここを買っても大きく報われる可能性があると思うので、勝負する手はあろう。
なじみのない社名だが、住友軽金属と古河スカイが合併してできた、世界3位のアルミ圧延メーカーである。今の地合いでも、また物色の流れの変化にかかわらず、買われそうなところも魅力だ。

エコスは19日の動きが重要だろう。ここで反発(できれば1200円乗せ)できるようだと、いよいよ今度は本物となる可能性が高まる。

8月19日 1時45分記