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17日付け日経朝刊16面の 株にも「バーベル戦略」 という見出しの記事で某氏も言っているが「日本株の値動きは日替わりで不安定で、リスクを取りにくい」。
節目を突破していよいよ本格上昇かと思うとすぐ腰折れ、好決算で買われるかと思えば売られ逆に悪い決算で買われたりと、真面目に分析するのが馬鹿らしくなるほど、動きが読みにくい。

17日は、エランが大きく売り込まれた。前場は1220▼27で終えたわけだが、後場寄り前に1件2万株だったかの大量の売り物(おぼろげな記憶では1180円の指値)が出され、何とか1200円で寄ったものの大量の売り物が残りすぐ1180円まで下落、結局1205▼42と、前日と同じ下げ幅で終えたわけである。たいした理由がなくとも、誰か1人でも、こうした処分売りを出せば、こうした値動きになるわけである。
ただ、内需系の銘柄は明治HD、カルビーなどの製菓メーカーのほか、シノケン、朝日インテック、日本ライフライン、一蔵、大東建託、セリア、物語コーポレーション(順不同)等、大幅安になるものが枚挙にいとまないありさまである。日経平均、TOPIXがともに1%近い大幅高にもかかわらず、JQもマザーズも下げていることでも分かるように、日銀トレードと言うか、官製相場的な買いばかりで、インデックス投信以外みんなお手上げという状況であろう。

MCJは774円まであって767△41と連日の年初来高値更新。2014年12月に付けた786円高値を更新すると、青天井となる。
第1四半期決算からして、今期業績の大幅上方修正は必至。実質1株利益は85円~90円が期待できる。1000円大台乗せも人気次第ではありうる収益力水準である。

エコス(推)は、後場に入って人気化。1199円まであって1193△33。前場の出来高5900株に対し後場の出来高は18200株。後場の出来高を2倍すると36400株。これは1日出来高としては7.12日以来の水準である。何度も期待を裏切っているので、危ういものがあるが、早晩脚光を浴びる可能性は十分あろう。チャートを見れば分かるように、この銘柄、4月と10月に大きく上げていることが目立つ。これはこの時点で業績の大上方修正をしているからである。今回も、中間決算(2-8月期)発表の10月上旬に大幅高する可能性大とみる。6月、8月でダブル底を形成しており、チャート的にも、ここは大底圏から反騰に向かう初動段階と読める。10月を待たず、発車しかかっている可能性もあり、ここで乗車するのもありだろう。

NY外為で再び円高になっており(現時点で100.3円前後)、日経平均先物・大証夜間は166円安となっている。
「日替わりで不安定」な動きはなお続くと覚悟して取り組むしかない。

よほどの銘柄以外は手出し無用だろう。
というわけで、この閉塞状況で私が期待しているのは、MCJ、エコス、それにUACJ。UACJについては、確信がまだ持てないこともあり、まだ書かないが、興味のある方は、日経会社情報を読んで考えられたい。

8月18日 0時22分記



16日の相場は、円高が急速に進んだことで、後場に入って一気に下げ幅を拡大、日経平均は273円(1.6%)安の安値引けとなった。主力株より、むしろ小型株の下げの方がきつかった。なお内需株売り、輸出株買いの流れがあるのか、トヨタの下落率が1.3%と日経平均やTOPIXの下落率(1.4%)を下回ったのに、キリン(2.8%)、明治HD(1.7%)などの下落率は逆に上回っている。武田薬品にしても下落率は1.4%とTOPIXを上回る。
2部やJQの下落率は、それぞれ0.2%、0.4%と小さかったが、底堅いというより、人気離散で値動きも小さいということだろう。

円相場は、東証の引け後、さらに円高が進み、一時1ドル99.55円程度まで円高が進んだが、その後NY連銀ノダドリー総裁が来月の利上げもありうると発言、現在は東証立会終了時よりむしろ円安の100.4円前後となっている。
日経平均先物・大証夜間は、その割に値動きに乏しく、円高が最高に進んだ局面でも50円安前後、現時点で±0前後である。以前に比べ、日本株が為替相場に左右されにくくなっていることは確かであろう。

【業績絶好調銘柄が強い】
大半の銘柄が大きく値下がりする中、強さが際立ったのが、最近、あるいは15日に絶好調決算を発表した銘柄の強さである。
注=下表で経常利益の単位は100万円。予 は予想数字、それ以外は実績値。

日本ライフライン(中間期・経常利益=予647→1744)=5430△110
日本瓦斯(第1四半期・経常利益=予3438→予4310)=2622△9
音通(第1四半期・経常利益=予55→110)=31±0
MCJ(第1四半期・経常利益=1158→2111)=726△25

この中では、MCJが面白そうだ。高値754円まであったが、日経平均急落で726円まで押して引けた。通期業績の大上方修正がほぼ確定的と考えられる。その場合、配当性向20%を標榜しているので、大幅増配も必至だろう。

推奨銘柄で鳴かず飛ばずのエコス、エランも、今後の業績上方修正が必至とみるなら、今後見直される可能性大であろう。

エコス=第1四半期・経常利益=予652→792
エラン=第1四半期・経常利益=予280→予340→383

両社とも、このように第1四半期決算は大幅増益で着地したわけだが、通期業績は据え置いたままだ。据え置きは、珍しくないが、この2社の場合は、ちょっと違う。なぜなら以下のような業績予想になっているからだ。

エコス=前期3546、今期・予3550
エラン=前期591、今期・予600

要するに、第1四半期で、あれほどの大幅増益決算を発表していながら、今期業績については前期比ほぼ横ばいという期初の計画を全く修正しないという、理解しにくい超保守的予想を堅持しているわけである。
なおエコスは2月決算会社なので8月中間期決算が、10月上旬頃発表となろう。あわよくば8月下旬から9月半ばでの上方修正発表もありえよう。

8月17日 0時19分記
12日のNYダウが小幅安、為替もやや円高のなったこと等で、15日の相場は、主力大型株が幅広く売られる展開となった。東証1部は日経平均0.3%、TOPIX0.5%と、そろって下げた。業種別ではパルプ・紙、海運、非鉄金属などの下げがきつく、情報通信、食料品などは上げた。一方、2部、JQ、マザーズはすべてプラスだった。

こうした状況下、当道場銘柄は、おおむね堅調だった。
エレコムは2406円まであって2396△75。エラン(推)も1289△11と続伸、決算発表直前の水準を上回った。エコス(推)も1184△9と5連騰となった。日本瓦斯(推)は2645円まであって2613△84で、戻り高値を更新した。日本ライフラインも年初来高値にあと10円と迫る5670円まであって5320△220。しかし、日本瓦斯、ライフラインとも、私自身持ち株はなく、どこまで持ちこたえるか、どこで見切るべきかは、今回のような相場では特に難しい。
ベルーナ(推)は安寄り後670▼14まで下げたが切り返し終値は681△7。これで終値としては高値更新となった。この動きから判断すると、やはりなお上を目指しそうだ。昨年11月に付けた739円が当面の目標になりそうだ。これを更新できれば、昨年8月に付けた昨年来高値の779円が目標になる。

ここから、物色動向がどうなるか、なお見きわめられる状況にはない。
相変わらず、日経平均採用銘柄等の主力株と、内需系の中小型株のせめぎ合いが続くわけだが、やはり、決着をつけるというか命運を左右するのは、円相場だろう。
とりあえず、現在1ドル101.13円とやや円高傾向にある。こういう状況では小型の内需系有利となろう。この傾向が続くことを期待しつつ、相場がどう流れるか注意深く見ていきたい。

8月15日 23時33分記
NQに続きNYダウも史上最高値を更新(12日は0.2%安)と、アメリカはじめ世界の株式市場は、ここ堅調に推移している。原油先物相場も一時は40ドル割れもあったが、現在は堅調に推移、45ドルに接近している。

日本も堅調なわけだが、前稿で書いたように、日経平均採用銘柄、特に寄与度大の銘柄に物色が偏り、割安銘柄を丹念に調べ買うといった手法の成績は、なかなか成果を挙げていないというのが現状である。

とはいえ、いびつな相場はいずれまともな相場に回帰するものだという真理を信じ頑張りたい。
エラン(推)は12日、前日の下げ分をほぼ取り返す上げとなった。まずまずの好決算を10日12時00分に発表したアビストも10日1円高にとどまったものの12日は2280△154と急騰した。10日引け後、まずまずの好決算を発表した朝日インテックも12日4970△430と急騰した。日本ライフライン5100△115、日本瓦斯(推)2529△193、福井コンピューター2057△87、アトラ1237△37など、一時は悲観的状況に陥りかかった銘柄でも、復活の兆しを見せているものが結構ある。
こうした流れが、今後一段と拡大する可能性もそれなりにあろう。

エレコム(推)は、なお不安定な値動きが続くが、ポケモンGOなどなくとも割安なうえ、同関連で最も業績向上が期待されるのに株価は、この材料で最も上げていないと言っていいくらいの状況だ。逆に言えば、どう見ても、これはおかしい、時価は超割安となる。

ベルーナ(推)の動きが予想以上に強い。決算で大きく売られたのに、その後大きく反発、10日は年初来高値を更新して703円まで付けて反落したわけだが12日はすかさず684△14と反発した。
ネット通販へも展開、本格参入したホテル事業の収益化等もあり、来期予想実質PER8.5倍の株価は、株不足継続もあり、大きく見直される可能性を秘める。

エコス(推)のHPを久しぶりに見たら、「当社子会社による事業譲受に関するお知らせ」というIRがあった(8.01日付け)。
株式会社サンマリから宇都宮市内のトップマート3店舗を譲受、リニューアル改装のうえ、たいらやとして9.01日から06日に開店するという。エコスは今期新店5、退店4で純増1の予定だから、この3店舗増は大きい。こうしたニュースさえ見落とされるくらいで、実態が著しく過小評価されたまま放置されているわけである。ただ、株価は静かにここ4連騰しており、見直しの機は接近しているのかもしれない。

8月14日 23時44分記
12日の相場は、日経平均は185円(1.1%)高となり、16900円台を6.01日以来、約3ヵ月半ぶりに回復した。
とは言え、多くの投資家の実感とはかなり違うだろう。
一つは、NT倍率(日経平均株価の東証株価指数に対する比率)が12.78倍と1998年3月以来となる高水準になったことと関係する。これの意味するところは、日経平均採用の225銘柄の方が東証株価指数(東証1部上場全銘柄が対象)に対し、相対的に高くなったということである。
注=この20年で言うと、NT倍率は13.5倍強から2005年には9.5倍弱まで下落、2009年に10倍台を回復、以降は、ほぼ一貫して上昇、12.78倍になった。
黒田日銀は、発足間もなくから巨額のETF(上場投資信託)買いを継続しているわけだが、7.29日にはこれを年6兆円に倍増させると決定した。こうした中、日経平均採用銘柄、特に日経平均寄与率上位銘柄を物色しようという動きが顕著なわけである。
日銀のETF買いが、ほとんどが日経平均連動のETFのようで(日経新聞8.13日朝刊16面)、このようなことになるわけである。

日銀が上場投信を買うというのは、これにより、日経平均なりTOPIXが上昇することを期待してのわけだが、結果は、日経平均のみ突出して上げるという困った事態を生み出したわけである。ならば、買う対象をもっと工夫すればよさそうなものだが、日銀なり、そのアドバイス機関に株式投資にそう造詣の深い方がいないであろうから、そうはならないわけである。

日銀が、低PER銘柄等、企業価値と比し割安な銘柄を買うという基本方針を公表、何らかの手を打てばいいわけである。少なくとも日経平均連動型投信より東証株価指数(TOPIX)連動型投信を買い対象のメインにすれば、多少は現在の異常事態は改善する。それでも、この場合、時価総額上位銘柄=大型株偏重になるから、中小型株にも恩恵をと考えるなら、単純平均株価連動型投信を買えばいいわけだが、おそらくそういう投信はない。

カルビーは2015年4月に5700円の最高値を付けた時点でPERは(算出法でかなり変わるが)40倍を大きく超えた。その後3770円まで下落、現在は4465円。
今、日銀ETF買いで大きく上げるファストリの今期予想PERは名目値で89.8倍、実質値で81.1倍。
日経新聞は8.13日付けの朝刊16面の記事で、ファストリの予想PERは86倍とギャップ(13倍)やH&M(23倍)とは「比べようもない水準」とし、「株価は平然と過熱感の漂う水準まで上昇している。」とまで書いている。
ようやく気付いてくれたかと快哉を叫びたい反面、この記事を書いた方の株価への見方・分析力には疑問を感じざるをえない。
PER86倍というのが?今よく考えてようやく分かった。8.12日の株価38080円を名目1株利益424.2円で割ると89.8倍のわけだが、8.05日の株価36640円を使うと86.3倍になるのだ。8.13日の朝刊に掲載の株価・PERに関する分析記事で、8.05日の株価を、そうと明示せずに使ったわけである。どうも、新聞や雑誌等は、自らの記事を書いた日が古いことを悟られたくないのか、こういう姑息なことをよくやる。いつ時点の株価で算出したかを明示せよと言いたい。
これは記者あるいは新聞社・出版社の誠実さの問題で、さらに重要なのは分析力だ。

ファストリの決算期は8月末である。日経記事は2016年8月期の数字を使ってPERを算出しているわけだが、8.12日(記事はこの日の株価で論じている)現在、決算の予想数字は2017年8月期の数字を使うべきなのは、拙著で繰り返し力説していることである。これが2016年8月期と大差ないのなら大きな問題ではないが、大差がありそうなのである。
8.02日発表の国内ユニクロの7月既存店売り上げが前年同期比18.1%増となったこともあり、野村証券は、今・来期の業績予想を引き上げている。四季報オンラインも来期はV字型回復を予想している。
来期予想実質1株利益は野村1069円、四季報オンライン849円である。この数字で計算すると来期予想実質PERは、それぞれ35.6倍、44.9倍となる。日経の数字90倍(株価を8.12日の数字に更新して再計算)が、いかにとんでもない数字か分かろう。
こういうことは珍しいことではなく、過去にも似たようなことを書いた記憶がある。要するに、日本ではPERをしっかり理解、使いこなしている人はほとんどいないということである。だからまた、PBRなどという、およそ使い物にならない投資尺度がなお幅を利かせる一因にもなる。

話が本筋からそれてしまったが、言いたいのは、それでもファストリの株価は割高、かつての最高値を付けたときのカルビーのように、反落して当然ということである。
そしてもっと言いたいことは、株価尺度から見て真の割安銘柄が買われるまっとうな相場に早く復帰すべしということである。

8月14日 22時22分記

相場見通し等については、簡単に後刻書く予定。
エラン(推)は10日、12時00分に2016年12月期中間決算を発表した。
これを受けて、株価は、後場寄り付きから売られ、前場の終値1310円(前日比+26円)に対し30円安、前日比4円安のの1280円で始まり、結局、前日比81円安の1201円で終わった(安値引け)。

よほどひどい決算だったのだろうか。

7.13日付けで、私は以下のように書いている。

>今期の通期の経常利益は会社予想の6.00億円に対し8.00億円前後が期待できるのではないかということである。
その結果がある程度分かる中間決算の発表は8.10日の予定である。
現在の会社予想の3.4億円が4.0億円~4.3億円(私の予想は4.2億円)で着地すれば、株価には、かなりのインパクトになろう。この場合、通期予想を6.00億円で据え置くのもやや苦しく、通期予想も上方修正される可能性がそれなりにある。

実際の中間期の経常利益は3.83億円だった。「4.0億円~4.3億円」には届かなかったものの、会社の前回の上方修正した3.4億円予想をは12.6%上回った。詳細は後述するとして、実質的に、ほぼ私の予想通りの内容であり、通期業績も今後、上方修正は必至の状況になったと言っていいだろう。

①売り上げは中間期、前年同期比26.7%増だった。この伸びで行くと通期売り上げは93.80億円になる。会社予想88.46億円、四季報予想90.00億円を大幅に上回る。
②経常利益を同様な計算で予想すると通期は7.65億円になる。会社予想6.00億円、四季報予想6.8億円を大幅に上回る。
③「CSセット」導入施設は「100超計画」(四季報)と言うが、、中間期新規契約施設数72、解約施設数12で、純増60となった。このペースなら通期で新規契約施設144、純増120となる。四季報の「100超計画」が新規契約施設数、純増施設数のどちらを意味するのかはっきりしないが、いずれにせよ、どちらでも大きく上回っているわけである。
④東京オフィスを7.01日に開設したが、この費用は中間期に計上済みであろう。細かいことを言えば、熊本地震に関連して4月度1076人、5月度1262人の方にCSセット利用代金無償サービスを実施している。中間期にあったこの2つとも下半期には消滅、下半期はこの分も増益要因になる。通期の経常利益は単純計算で、中間期の経常利益3.83億円×2=7.66億円。これにこの増益要因分を加え8億円前後とみる私の予想が妥当なことが分かろう。

以上を総合判断すれば、同社の中間決算は、実質的には、まさに私が7.13日付けで予想した通りの内容と言っていいだろう。
通期の経常利益はシビアにみても7.7億円、常識的には8億円前後になろう。

株価は、例によって、決算内容の精査などなく、多少、期待ほどでなかったらしく(というよりただ反射的にかもしれない)、異常に売られたが、徐々に、上記のようなこと=実質的に素晴らしい決算、今期、最終的に大上方修正必至か=ということが知られていけば、大きく戻すこととなろう。

>当社が属する医療、介護業界につきましては、日本の高齢化率(総人口に占める65歳以上の人口の割合)は26%を超え、高齢化社会は確実に進行しており、当社のサービスに対するニーズはより一層強まっていくものと思われます。(決算短信)

時流に乗る好業績、高成長の企業の実質予想PERが今期(経常利益8億円として)18.4倍、来期(と言っても2017年12月期、同9億円として)16.4倍というのは、どうみても評価不足だろう。

8月12日 0時18分記
エラン(推)については、深夜、別稿で書くとして、ここでは、円高メリット銘柄の決算について書きたい。
思い起こせば、かなり前のことになるが、石光商事が2016年3月期決算を発表(5.10日)、好決算だったわけだが、2017年3月期見通しとして、営業利益は大幅増益予想なのに経常利益は逆に大幅減益予想を出し、株価は325▼36と急落した。

ところで、最近、当道場銘柄やそれ以外の銘柄でも、同様の現象が続発している。
あまりにどいつもこいつもと言いたくなるほど同じでかつひどいのに呆れ返りながら、分かりやすくまとめてみることにした。
以下はその努力の成果である。
注=各年度第1四半期(4-6月期)の数字。単位は100万円。

                2015年度→2016年度(前年同期比)
ベルーナ  営業利益   1846  → 2411(+30.6%)
        経常利益   2369  →▲1377(-) 

エレコム   営業利益    1754  →2236(+27.5%)
        経常利益    1821  →2019(+10.9%)

太陽化学  営業利益    689  →787(+14.2%)
        経常利益    770  →439(-43.0%)

あじかん   営業利益     ▲7  →242(-)
        経常利益      51  →48(-4.6%)

中央化学  営業利益     171  →▲ 39(-)
        経常利益     209  →▲392(-)

石光商事  営業利益      12  →14(+15.0%)
        経常利益      77  →16(-76.9%)

各社、ほとんどが営業利益は増益予想だ(唯一中央化学のみ減益予想)。それも大半が素晴らしいと言いたくなる内容だ。
ところが、経常利益はほとんどが減益予想だ(唯一エレコムのみ増益予想)。それも赤字転落等、大半が惨憺たるという形容がぴったりのひどい内容だ。唯一増益予想のエレコムにしても、営業利益に比べると増益率は著しく劣る。

どうしてこういうことになったかと言うと、おそらく(一部精査していないところがあるので、このように書いている)為替差損等、為替がらみの特別損失が発生したためである。
本来為替差益が出て当然な企業でなぜ為替差損なのか。個々の企業により、違いはあろうが、どうも為替予約、為替ヘッジなどを行って失敗、こういうことになったようなのである。
四季報の2016年1集(2015年12.14日発売)の巻末に「各社の想定レートと為替感応度」という表が掲載されている。その解説ページに「今期は米国値上げ観測などで円安見通しが根強いようだ。」とあり、表も「1円円安の影響額」となっているくらいで、円安と読む向きが多く、いっせいに同じ方向に走る日本人、日本企業の常として、円安前提で対策をとったということだろう。
結果として円高メリット企業で為替差損が多発、こうした奇妙な業績下方修正が多発しているというのが真相とみられる。

為替は読めない(鎌倉雄介の到達した結論)ということを肝に銘じ、各社、為替で遊んだりせず、地道に本業で稼いでほしいものである。
それにしても、こうしてまとめてみると、エレコム(推)の凄さが際立つではないか。一時的な損失であることが認識され、それをもはねのけ好業績堅持の同社の底力が、早晩大きく見直されるのではないだろうか。

8月11日 21時35分記

09日の相場は、トヨタが反落するなど、さしもの主力優良株買いもやや勢いが弱まり、中小型株にも買いが回り、循環物色の様相になって来た。前稿で連続安が続いている銘柄として挙げた大成建、アトラ、寿スピリッツは、そろって反発した。

エレコム(推)は安寄り後反発、2356△128と大幅高となった。任天堂、サノヤスなどポケモンGO関連で買われた銘柄が急伸したのも好影響を及ぼしたとみられる。

エラン(推)も1284△42と反発した。空売りがさらに増え、貸借倍率は2.98倍→2.28倍に改善した。10日に中間期(1-6月期)決算の発表があるわけだが、これは6.22日に経常利益では2.8億円→3.4億円に上方修正済みだ。こういう場合、実際の決算数字がこの数字(3.4憶円)を下回ることは、ほとんどないと言っていいくらいだ。日本の経営者は下方修正を極端に嫌うので、あらかじめごく控え目な数字を出しておくからだと思われる。
というわけで、10日の数字は3.4億円を上回るとは、かなりの高確率で言えようが、どの程度上回れるか、市場の期待以上の数字になるかが注目点だ。

ベルーナ(推)は、7月に付けた年初来高値に迫っていたわけだが、これを一気に更新、693円まであって690△42と急伸した(東証1部値上がり率27位)。営業利益は大幅増益だったものの、経常利益、純利益は大幅赤字という衝撃の決算で急落したのが8.01日。それが年初来高値更新となるのだから、相場は分からない。
私は、ここ戻ったところをそれなりに売ったが、08日、09日と強い動きなので、方針転換、09日年初来高値接近の様相になって来たところから、少しと言うかかなりと言うか買った。年初来高値吸い寄せ理論の実践である。取り組みも良くなっており(日証金の貸借倍率は0.61倍)、あの決算でふるい落としも完了しているのが良く、ここからがおいしい局面になりそうな予感がする。

現在、アメリカ株はNYダウは史上最高値にあと10ドル余りに迫り、NQは再び最高値更新となっている。ヨーロッパ各国株も軒並み高で終えている。しかし円相場が現在1ドル101.94円と、再び102円割れと円高になって来たことで、日経平均先物・大証夜間は75円安となっている。
このまま行けば、10日は、輸出関連は売られ、下げ過ぎ感の台頭しそうな内需株に見直し買いが入るという展開が期待される。

8月10日 0時21分記
05日のアメリカ株はNYダウが191ドル(1.0%)高して、史上最高値にあと50ドルに迫り、NQも1.0%高で史上最高値を1年ぶりに更新した。円相場も101円台後半まで円安が進んだ(NY外為)。
こういう状況で、08日の日本株は急騰した。日経平均は2.4%、TOPIXも2.0%上げた。
東証1部と逆相関のことが結構多いマザーズは3.1%安と急落した。JQ、2部は0.2%前後の小幅高。
日経平均は、この日の最高値に近い水準で終えたわけだが、JQやマザーズは最安値に近い水準で終えている。これが、最近よくみられる傾向でもあるわけだ。

というわけで、依然、主力大型株、輸出関連優位の展開が続いている。大成建設、アトラは6連続安、寿スピリッツも5連続安となるなど、内需株には泥沼にはまった感のある銘柄も珍しくない。
ただ、一方、この日は内需の値嵩株などには急騰するものも目立った。
かどや3250△245、ケンコーマヨネーズ2864△178、六甲バター2303△211、薬王堂5330△190、アイビー化粧品673△100などである。これらに共通するのは、比較的最近業績の上方修正を発表していることである。

内需株を売って輸出関連を買うという怒涛のような流れが、なお続いているようだが、これが成功するかどうかは微妙だろうとは、すでに書いたとおりである。出遅れて動くと最悪である。とは言え、もうはまだなりという格言もあり、やはり微妙と言うしかない。

エレコム(推)は2282△139と大幅高で寄り、直後に2284円を付けたが、これが高値となり、2200円まであって終値は2228△85。隔靴掻痒と言うかいらいらさせる値動きが続くが、基本的には13週移動平均線を瞬間割り込んだだけで反発、ここからは13週線を下支えに上昇波動に復帰とみる(現在の13週移動平均は2191.1円)。この銘柄も、実質的に上方修正銘柄である。
なおJPX400採用銘柄はおおむね堅調で、値上がり率1位は東京TYFG(東証1部で11位)、同2位は東急建設(同14位)、同3位は竹内製作(同23位)だった。このように東証1部全体で見ても値上がり率上位に入っているのだから、インパクトは、かなりのものがあったと言っていいだろう。この面から、エレコムも見直されるかもしれない。

エラン(推)の決算発表が、いよいよ10日にある。
現在発表中の決算の多くは3月決算会社の第1四半期決算(4-6月期)のわけで、これがかなりいい数字でも通期業績の上方修正はまずない。しかし、12月決算会社の場合は、第2四半期決算=中間期決算(1-6月期)である。このため、通期の上方修正もそれなりにある。実際六甲バターは中間期の経常利益が19.7億円予想に対し21.65億円になり、通期予想37.8億円を47.3億円に上方修正、2303△211と急伸したわけである。
あわよくば、同じく12月決算会社のエランで、2匹目の泥鰌を、あまり期待せず待とう。
なお、エランは8.03日売買分から貸借銘柄(空売りもできる)に選定されたわけだが、03日の貸し株(空売り)残高が4300株だった。それがその後連日増加、08日は13800株。融資(信用買い)残高はほぼ横ばいが続き08日は41100株。貸借倍率は2.98倍まで改善している。10日(09日と何を血迷ったか誤記していたので訂正)、
好決算発表・急騰→空売り激増→貸借倍率1倍割れ→逆日歩発生→株価急騰
というのが獲らぬ狸の皮算用。

8月09日 0時21分記
JPX日経インデックス400構成銘柄の定期入れ替えが8.05日、引け後(と思う)、発表された。
詳細は省くが、要するに、これにエレコム(推)が採用されたわけである。

実は、私は(以下あやふやな記憶に頼って書いていることをご了解願う)この入れ替えについて6月くらいから調べていた。ネットで予想(何が追加され何が除外されるか)を見るが、あまり詳細な予想は出ていない。また調査機関により、銘柄もかなり違う。かつ7月になっても新たな予想は無いようで、出ているものは、かなり古い予想ばかりだ。
それで取引している伝統証券の営業マン氏にお願いして資料はないか探していただいた。そうしたら、間もなく、もっと新しい詳細な資料を届けていただいた=つい最近まで保存しておいたのだが、その後おざなりにしていて今出て来ない)。

それはともかく、採用に際しては、ROE、時価総額、営業利益 等が大きな判断基準になる。
そうするとまず時価総額が巨大な朝日インテックは文句なく採用になるはずだという結論に達した。以前、この銘柄を取り上げたのは、そういうことも頭にあったのである。ただし株価は冴えない動きにその後なってしまった。
そしてもう一つ思ったのはワコムが除外されるだろうということである。株価の大幅下落で時価総額も急減しているからである。そして私はワコムとの比較で同じ電気機器のエレコムはROE、時価総額、営業利益等で大きく上回るから、採用されるのではないかと考えた。
注=朝日インテックは採用に、ワコムは除外になった。また多くで採用が有力視されていた東電は落選した。
ただ、もらった資料ではエレコムは確か有力順で50位あたりにいたと思う。採用は30幾つくらいということだったと思う。それで、これはやはり無理かと思っていた。実際、ネットでみられる予想では、エレコムはどこにも出て来ない。
しかし、その後のエレコムの株価急騰である。いつ基準なのか知らないが、この急騰で時価総額も増大、今回の採用に滑り込んだとみられる。なお、今回の入れ替えは8.31日適用予定である。

いずれにせよ、重要なのは、このように、エレコムの採用はどこも予想していなかった、したがって先回り買いも入っていなかったであろうということである。JPX採用・除外で株価が過去どう動いたかは、実は私も知らない。
ただ、GPIFによる買い、投信買い(日銀もJPX日経インデックス400型を買っている)等が期待でき、少なくとも、ある程度需給関係改善に寄与しよう。
何より、マイナーで知名度の低かった1部半的銘柄が、優良400銘柄の仲間入りしたということは、他の多くの採用銘柄より、意外性ともども、その好影響は大であろう。

8月08日 0時22分記