30日は、過去の3回同様、大きく戻した。この相場、日本株に関する限り、過剰に大きく動くということがはっきりした。だからその幅・率の大きさを考え過ぎない方が良いという教訓を汲み取るところだろう。

【Gunosy】
Gunosyが引け後、決算を発表した。その内容、評価等については前稿で書いたわけだが、急いで書いたため、多少の修正と補足をしておく必要が生じた。
1Qの売り上げは前年の1Q比では前稿で書いたとおり1.8倍になったわけだが、前の4半期(2015年3-5月期)比では減少している(9.95億円→8.80億円)。詳細については「第一四半期決算報告」参照。
ただ、これについては本年6月から「Gunosy Premium Ads ヘッダービデオ」(動画広告商材)、 「グノシーマンガ」(金田一少年の事件簿など人気10作品が無料で読める)を提供開始したわけだが、これの認知度が高まり売り上げ増が期待できよう。
これとは別に会社は対策を具体的に打ち出している(以下も「第一四半期決算報告」参照)。

>1DL当たりの収益性の改善と、配信情報領域の継続拡大を実施
 1DL当たりの収益性の改善施策
• 外部アドテクパートナーとの提携等による広告主の受け入れ
• 好調な動画広告等の高単価商材の商品開発と販売強化
 配信情報領域拡大施策の継続実施
• 「グノシーおトク」の提供開始
• 「グノシー占い」の提供開始
• 上記施策によりアクティブユーザー数の増加、CPAの上昇を抑制する方針

上記の
• 外部アドテクパートナーとの提携等による広告主の受け入れ
とは、本日決算とともに発表したサイバーエージェントとの提携のわけである。

私はGunosyの将来性を高く評価しているので、1Q業績の多少のぶれなどに一喜一憂することはないという立場だが、動揺する方がいても困るので、あえて詳しく書いた。

【内外トランスライン】
同社株は、30日、後場になって急速に下げ幅を拡大、結局1037▼51で終わった。
どうも遅ればせながら第一中央汽船破綻の影響で狼狽売りがかさんだようだ。会社に問い合わせた方がいたようで、「弊社は・・・・影響は全くありません。」という返事だったとのこと(掲示板)。
ただ、これはややトンチンカンというか話がかみ合っていない。問題なのは海運市況悪化、中国経済低迷の影響で他の海運会社も連れ安したわけで、こういう影響は御社にもないのかということである。

中国経済低迷で輸出入が減少すれば、同社にも悪影響はある程度及ぼう(もちろん郵船や商船三井などのいわゆる海運大手よりは小さいだろうが)。
ただ海運市況の悪化は、同社業績にはプラスなのである!同社の場合、輸送スペースを仕入れるのでコンテナ船運賃の下落はむしろ収益面でプラスなのである。加えて6月中間期業績は経常利益は前年同期比2.43倍となっており通期の12.4%増益計画は、上方修正こそありうるが下方修正の可能性は非常に小さい。
よって、下方修正懸念が強まる海運大手等への連想・狼狽売りで連れ安した株価は、大幅な修正高が期待できよう。
注=読者の方へのコメントで、このことを書き忘れた(その時思い出さなかった!)うえ、やや弱気の返信をしてしまったので、あれは破棄、こちらが正しいコメントとします。

NYダウも大幅高しており、明日の相場は心配無用のようなので、本日はこれで失礼。

9月30日 23時56分記
Gunosyが15時00分に2016年3月期1Q決算を発表した。
掲示板を見ると、まったく事情を知らない方の間違った見方のオンパレードとなっている。つまり前年同期比減収減益(このコメントは削除されたか見当たらない=ただしコメント多過ぎ見落としているかも)とか進捗率的にみて酷いからいずれ減額修正必至といった趣旨のコメントラッシュなのである。

しかし、これはどうしてそういう結論になるのか?
そして誰もこれに正面から反論しない(できない?)のは、どうしたことか。

そもそも決算短信には前年同期の数字がない。
これは恐らく上場した(2015年4月)ばかりだからであろう。しかし数字がないわけはなかろう。
それで真面目な鎌倉雄介、直ちに会社に電話、聞いてみた。

やはりそういうことだった。前年の1Q(2014年6-8月期)時点では上場していないので、数字は公表されていない(正式な会計監査を受けていないのかもしれないが未確認)。
それでも聞かせてもらった。

        2015年度1Q     2016年度1Q
売り上げ     486           880     
経常利益   ▲127            49
利益      ▲127            45

数字の単位は100万円。
要するに広告宣伝費大量投入で経費先行のため、2015年度1Qでは利益面は赤字だったわけだが、2016年度に入ってようやく黒字転換、2Q以降はどんどん利益も出るようになり通期では経常利益11.28億円(会社の計画数字)の見通しに変わりありませんというのが今回の決算である。
こういう会社の場合、進捗率で論じるのは論外だ。
経常利益も大きく黒字転換しているわけだが、ここから通期を予想するのも無理である。
強いて通期を推理するなら売り上げから考察するのがいい。2016年度1Qは前年1Qの1.81倍である。2015年5月期の年間売り上げは31.65億円だった。これの1.81倍は57.3億円である。対して会社計画の数字は51.33億円(四季報は例によって丸めて51.30億円)。
各四半期ごとの特性とか今回の6-8月期の事情とか部外者には分からないことも多いので軽軽な予想は避けなければならないが、いずれにせよ、今回の決算数字で悪い決算と断ずるのはおかしい。

なお、実は2015年度1Qの決算数字は決算短信の後(もしかしたら同時)に発表された「決算説明資料」に出ている(会社の方に教えてもらった、HPで見られる)。ただしグラフなのだが、やや分かり難い。

PTSでは1380.1円(終値比△76.1円)高値のあと1241(同▼63)
と決算、IRをどう評価すべきかで混乱を生じているのが見て取れるような反応。

決算は文句がつくような内容ではなく、決算短信を読めば期待が高まる内容、そしてサイバーエージェントとの提携発表でこれへの期待も高まるということである。
関門の決算発表を無難に終え、いよいよ10.1日から本格的な大相場入りとなると期待している。

9月30日 16時49分記
29日の日本株は日経平均が16931▼714、4.05%の暴落、TOPIXはさらに大幅な4.39%の下落だった。前日のNYダウが313円(1.91%)下落したとはいえ、この日本株の下落率はなんなんだといったところだが、結局「世界一ボラティリティの大きい」市場だからと解釈するしかなさそうだ。東証1部の場合、売買代金ベースでは海外投資家の比率が7割前後ともいわれる。その海外投資家が連日のように売り越しているのも大きいだろう。

28日、神戸製鋼が2016年3月期業績の大幅な下方修正を発表した。中国の景気減速が響いたという。つれて新日鉄住金など他の鉄鋼株も急落した。

また第一中央汽船が民事再生法申請で調整という日経報道を受け、29日は取引停止、筆頭株主の商船三井など海運株が大幅安となった。これも中国経済悪化が響いている。

この他、信越化学、オークマ、日立、ファナック、キヤノン、ソフトバンクなど年初来安値を更新した主力株は多数にのぼる。

小型株は、前日とは違って、さすがにこうした大型株急落の余波を受けて下げたが、それでも下落率は2部、JQで2%強と日経平均等の半分程度だった。
世界経済減速、外国人売り、エネルギー不足等から、今後も主力大型株に比し、小型株の方に分のいい相場になる可能性が大きそうだ。

現在NYダウは110ドル程度のプラス、日経平均先物・大証夜間は330円ほどの値上がりとなっている。

9.17日付けで

>8.20日の上海株急落以降の日本株の値動き(日経平均)を簡単に振り返ってみよう。 として

結局、3回とも徳俵一杯(もう死語か?)で踏みとどまったわけだが、もうこういう危機はないのか、逆にまた危機が来てその時は土俵を割ってしまうのか、何とも言えないのが、現状と言うべきだろう。

としたが、「また危機が来てその時は土俵を割ってしま」った。
ただ、このままNYダウ、日経平均先物がいい感じで終われば、とりあえず、今回も過去の3回同様(ステージがワンランク下がってしまったということはあるが)大幅反発もありそうだ。

9月29日 23時42分記
いつまでも方向感の定まらない相場が続く。これでは、多くの投資家が痛手をこうむり、ほとんど冬眠状態になり、商いは細る一方だ。

28日の相場は、日経平均こそ235円((1.3%)の大幅安だったが、実態はそれほど悪かったわけではない。9月末の配当権利落ちもあったわけである。騰落銘柄数をみると値上がり843、値下がり937と大差ない。小型株指数はプラス。結局、主力の大型株の多くが下げたためで、これを除けばむしろ値上がりするものが多かったのである。
2部、JQは小幅高だった。
注目すべきはマザーズの強さだ。マザーズ指数は、6.24日に1028の最高値を付けて以降は、ほぼ一貫して下げ続け、9.08日には708の年初来安値を付けた。30%を上回る強烈な下げを演じたわけだが、さすがに下げ過ぎとみる向きが増えたか、ここ順調に戻しているわけである。28日は779△16で年初来安値からは1割強戻したことになる。

当道場銘柄は、こうした、ここに来ての小型株優位の流れに乗って、28日を含め最近は結構好調である。
28日はGunosyが1350円まであって1308△240(マザーズのみならず全市場で値上がり率1位)、ファーマライズ634△20、SBS1019△40、IRJ825△11、エコス(推)1195△23、Hamee2330△30などである。アトラ(推)、IBJ(推)も上げ、ここ強い動きの寿スピリッツ(推)、サカイ引越(推)なども上げた。2分割権利落ちのスターティア(推)、西部ガス(推)、OATアグリなどは下げた。

こうしてみてくると、やはり、いかに機敏に相場の流れに乗ることが重要かが分かる。
マザーズ銘柄は大きく下げた後で戻りやすい。
また好取組銘柄もこのエネルギー不足相場で手掛けやすいので動きがいい。

マザーズ銘柄=Gunosy、アトラ、Hamee、イード
好取組銘柄=寿スピリッツ、サカイ引越、SBS

ヨーロッパ各国株は、前日の大幅高の反動もあってか、かなりの下落。またNYダウは現在1%近い下落となっている。またぞろ10月にも利上げの可能性というNY連銀のダドリー総裁の発言が嫌気されているという。いい加減免疫ができないんかいと言いたくなる。
ともかく、依然外部環境は不透明であまり良くない。注意深く慎重に行きたい。

9月29日 0時22分記

萩の花が満開になり、金木犀も強烈な匂いを発しているが、そういうものもおちおち眺めていられないような激しい動きが続く。

25日の日本株は、前々稿を書いたときのままNYダウが終わる(200ドル安前後)ようだと危ないところだったが、その後NYダウは大きく戻し、結局79ドル安で終えた。このため前日(24日)、日経平均で500円近くも下げていたこともあって、25日は小高く始まり、その後は一進一退だったわけだが、後場は一転大幅高となり、結局309円高の高値引けとなった。
安倍首相と黒田日銀総裁の会談があり追加金融緩和への思惑と配当取りの動きが背景にあったと思われる。

25日のヨーロッパ各国株は2.5%(イギリス)~3.7%(イタリア)の値上がりだった。アメリカはNYダウは113ドル(0.7%)高(ただしNQは1.0%の値下がり)。

8.20日の上海株急落以降の日本株の値動き(日経平均)を簡単に振り返ってみよう。
①8.25日まで急落を続け(8.25日の日経平均終値=17806▼734)、26日も大きく下げるとパニック売りも
というところで26日は570円高し28日まで3連騰
②8.31日以降、再び崩れ9.08日の日経平均終値は8.25日を下回る17427▼433、09日も下げるようだと再び危機状態に
というところで、上海株が08日の東証引け前後から切り返し結局大幅高となり09日の日経平均は1343円高。
③9.18日362円安。連休中の海外株安もあって休み明けの24日は498円安。25日も下げると・・・・というところだったわけだが309円高。

結局、3回とも徳俵一杯(もう死語か?)で踏みとどまったわけだが、もうこういう危機はないのか、逆にまた危機が来てその時は土俵を割ってしまうのか、何とも言えないのが、現状と言うべきだろう。

徐々に世界の市場は、悪材料を織り込んできており、落ち着きを取り戻しつつあるように思えなくもない。ただアメリカの利上げに関する見通しとか中国経済の見通し、VW問題の先行き等で、何か悪い材料が飛び出せば、一気にまた売り優勢になりかねない。そういう危うい状況であることは重々承知しておかねばならない。

【ファーマライズ】
調剤薬局中堅のPERを比較してみよう。

会社         株価     1株利益    PER
ファーマライズ   614円   110.0円   5.6倍
アイセイ薬局   4160円   498.9円   9.5倍
メディカル一光  4500円   438.3円  10.3倍
クオール      1671円  101.1円   16.5倍

注=1株利益、PERとも来期予想実質値。

各社のPERを見ると、ファーマライズが極端に低く、逆にクオールが極端に高いことが一目瞭然だ。
クオールの高いのはある程度納得できる。同社はローソンと提携、ドラッグストア機能追加のローソン併設店が絶好調で、ここ急速に業績を伸ばしたことを評価していると思われる。実際ローソンとの提携以前は同社のPERも同業他社と大差なかった。

となると問題はファーマライズだ。
同社株の低PERの理由として一つ考えられることがある。それは同社の場合、純利益が経常利益に比し極端に少ないので実質PERは上表のように低いが名目では10.0倍になる。これだとアイセイとメディカルの中間になる。
ただ鎌倉理論では名目ではなく実質のPERを重視し、使う。特殊要因で純利益が少なくなっていても、徐々に普通の比率(経常利益の6割程度)になるのが確定的だからである。よって同社株の割安は明白だ。

そして私がファーマライズに強気な理由はもう一つある。こちらの方がさらに大きい材料と言ってもいい。
それは同社がファミリーマートと提携、コンビニ併設のドラッグストアをすでに展開し始めているということである。つまり、ローソンと提携しているクオールと同様なのである。ならばクオール並みのPER16.5倍に買ってもいいという理屈も成り立ちうる。

Gunosyは急伸後一服しているが、強気でいいだろう。調べれば調べるほど時価がありえないほどの評価不足ということが分かろう。

この他、IRJ、SBS、Hamee、エコス(推)、WDI、OATアグリなどが動きが良く、面白そうだ。

相場環境が不透明なので、持ち高は原則増やさず、ポートフォリオを有望銘柄中心に組み替えて対処したい。

9月27日 23時59分記
以前の家より収容力が増大したのをいいことに、「断捨離 」反対を掲げ、本や雑誌を溜め込んで行ったら、徐々に徐々に溢れ出て放置できない状況になりつつある。昔(20歳代前後)、恥ずかしげもなく書きなぐったものとか手紙類も、ごちゃごちゃなっていて、なんとかきれいに片付けたい。

それで整理に取りかかって、かなり捨てる本を選び出し、書棚等も多少はすっきりしたのだが、すっかり忘れていた手紙(友人からの物)が抜き身であって、つい読んでみた。

相変わらず「遅刻」と「偏食」の日々と推察しますが
としたうえで「読む本がなくて困っている」ので、「かねて尊敬するペダンティックな鎌倉兄に」「何かいいものがあったら紹介」してくれといった内容だった。

そう言えば彼に福永武彦の「風土」(か「死の島」)を読んだらと勧めたことがあり、その一事でどうも買いかぶられたようなのだ。
彼の方がよほど読書家のようで、私は福永なら、そういう重いのではなく「草の花」のような軽いのが本当は好きなのだが・・・

実は林真理子がおじさんが電車で読んでいるのは図書館の本ばかりとかおじさんは時代小説しか読まないとか書いている(最近発売された『週刊文春』の「夜更けのなわとび」)のを、かの友人の文章を読んで思い出し、これを書いている。

おじさんが図書館の本ばかり読んでいるのは、お金がないとか節約のため(そういう風な書き方だったように記憶する)というのは、かなりずれている(少しは当っているのは認めてもいいが)のではないかという思いがあり、これについて書きたかったのである。

人間、年を取ると回顧的になり、新しいことには個人差は大きいにせよ、大なり小なり抵抗感が強くなる。小説、音楽なども現代の物より昔の物がいいとなりがちだ。
ところが書店に行っても、そういう古い本は基本的に置いてない。ただし都心の大型店などに行くと、結構私も手を出すようなものも置いてあったりするが、そういう大型書店は都心以外にはほとんどない。
かくておじさんたちは図書館で本を探す仕儀になるというわけである。

私は日本推理作家協会編の「ミステリー傑作選」を長年愛読してきた。これはある年の推理短編から精選した短編から構成されている(毎年1冊刊行)。そこそこ面白いので、古いものはブックオフで買ったりもして、ほとんど漏らさず読んで来たわけだが、それがここに来てどうもおかしい。2005年くらいから、読めないのである。感性の違いとでも言うしかないのだろうが、いずれにせよ、面白くなく体が受け付けないのである。
そう言えば妻も同じようなことを言っていた。彼女は、私などと違って新らし物好きで話題作などに飛びつく方である。だから今年の芥川賞受賞作の「火花」、「スクラップ・アンド・ビルド」も早速『文芸春秋』を買って来て読んでいた。
読み終えても黙っているのでやはりなと思いつつ感想を聞くと「読後感が良くない」と言う。そう言えばこの人は3年前には「abさんご」(私などは題名で忌避してしまう)も苦労しいしい読み切っている!あの時も読んで損したと嘆いていたのを思い出した。

「大活字本」を愛読していると言っていた友人もいた。実は私も結構大活字本は読んでいる。ご存知ない方のために書くと、大活字本は目の不自由な方用に少部数印刷され主に図書館に置かれている大きな活字の本である。と言って友人も私も目が悪いわけではない。大活字本には、過去の有名な小説に加え、意外な作品が収録されていたりするからである
私は比較的最近これで井上靖の「流転」(作家としてデビューする14年前に書かれた時代小説。千葉亀雄賞受賞)や藤原審爾の「秋津温泉」を読んだ。「流転」は井上靖の才能の片鱗を見せてはいても彼の後年の歴史小説の傑作とは比ぶべくもない作品だったが、それでもああこういう作品だったのかと分かってよかった。「秋津温泉」は文学的評価は知らないが、個人的には久しぶりに自分にぴったりの面白い作品を読めて大満足だった。

いずれにしろ、私や私と同世代の男(女もそうかもしれないが)は、「読む本がなくて困っている」。

ちょっと期待しているのが、集英社創業90周年企画と銘打って、最近(5月から)刊行が始まった「冒険の森へ 傑作小説大全」だ。
>読書の愉悦にあふれた「冒険の森へ」が誕生、本当に面白い小説を選出。
とあリ、これまでの文学全集では無視されて来たような作品も数多く選ばれている。。
水谷準(卓球選手ではない)の「お・それ・みお」、橘外男「マトモッソ渓谷」、蘭郁二郎「地図にない島」など、『新青年』(私がこれの愛読者であることは以前に書いた)で活躍した作家の作品もある程度収録されている(残念ながら私はすべて読んでしまっているが)。
坪田譲二の「森の中の塔」などというのは一体どんな作品だろうと興味をそそられる。言うまでもないが坪田は「善太と三平」などの児童小説で知られる作家である。
北杜夫の「推奨株」も読んでみたい。佐藤愛子の本で北の株好きは知っていたが、こんな小説があるとは寡聞にして知らなかった。

清水義範の作品が「永遠のジャック&ベティ」など最低5作品も収録されているのには驚いた。最近、知人と話しているとき「バール」が話題になった縁で、図書館で借りる本を探しているとき「バールのようなもの」という清水の本が目に飛び込んで来て読んだ。以前「国語入試問題必勝法」なども読んだことがある。いずれもそれなりに面白いが、それ以上ではない。編集委員の好みなのだろうが、もっと面白いものがいくらでもあるだろうにの感を抱いたわけである。

入れて欲しかった作品をほんの一部だけ書かせてもらって終わりとしよう。

香山滋「海鰻荘奇談」
渡辺啓介「偽眼のマドンナ」
渡辺温「可哀想な姉」(「兵隊の死」が収録されている)
国枝史郎「八ヶ嶽の魔人」(または「蔦蔓木曽桟」)
戸川昌子の作品から何か。

9月26日 23時05分記

相場については27日に書きます。
24日のNYダウが51ドル(0.3%)安と小幅な下げ、上海はおおむね小高く推移していた(終値では0.86%の上昇だった)。
こうした状況にもかかわらず、日経平均ははじめは比較的小幅な下げだったが、じりじり下げ幅を拡大、結局498円(2.71%)の大幅安=安値引け=という惨憺たる結果だった。日本市場休場中のNYダウなど主要国の値動きを考慮しても、この下げはやや大き過ぎ、不気味である。前にも書いたが、どうしても、これだけ日本株が売られる理由がはっきりしないので一層不気味なのである。

こういうことを分かってか分からなくてか分からないが、依然として大手や中堅証券の方が、年末には21500円だったかの目標不変(9.08日の下げの後)とか20900円台へ(9.24日付け日経夕刊=岡三証券の某氏)と仰る。
私自身は日経平均の予想に興味はないし、人様にも言わないのだが、ある程度のシミュレーションは頭でし、そのうえで戦略を考えるようにしている。
現時点(あるいは9.08日の下げ直後)では、21000円といった数字はもはや夢物語になった可能性が非常に高いとみている。

24日のヨーロッパ各国株は2%前後(イギリスのみ1.2%弱)の値下がりで終了している。
NYダウは現在232ドル(1.4%)安、日経平均先物・大証夜間は17180円で390円余の値下がりとなっている。
この動きを明日の相場が反映すれば、日経平均は9.08日に付けた17427円という、ここに来ての安値を更新する可能性大である。その場合、その後はさらに一段安という考えたくもない展開もありうる。

NYダウは1時14分現在では200ドル安くらいまで戻している、日本株にも下げ過ぎ感台頭といった展開もなくはない。タイムラグがあるので書きにくいこと、察していただきたい。

いずれにせよ、常識や過去の経験則が通用しないような難しい相場に我々は直面している。
悪いシナリオも念頭に、持ち高は少なめにし、いかなる展開になっても耐えられるように対処したい。

9月25日 1時16分記
日本市場が5日間の長期休みだった間のNYダウ(単位=ドル)は

18日(終値)=16385▼290
19日(終値)=16510△125
22日(終値)=16330▼180

そして23日は現時点で100ドル弱の値下がりとなっている。
一方、CME日経平均先物は同17490円で9.18日の日経平均終値比を580円下回っている。ただ、この先物というのは、特に最近は激しく乱高下し、さほど当てにならないことを念頭に置いておくところだろう。

19日までは、欧米、上海(中国)とも、やや弱いながらも一進一退的な値動きだったわけだが、その後、フォルクスワーゲン(VW)の排ガス試験の不正問題が発覚、22日のヨーロッパ各国株が大幅安、つれてアメリカ株も大きく下げるという事態となっている。事は単に一自動車メーカーの問題にとどまらない拡がりをみせ自動車、自動車部品株のみならず、幅広く売られる展開となっている。
なお23日発表のイギリス・マークイット社発表の中国の9月のPMI(製造業購買担当者景況指数)速報値は47.0と8月の47.3からやや悪化した。
注=中国国家統計局もPMIを発表している(毎月1日)が、市場の信頼はイギリス・マークイット社の方が上のようだ。

こうした一段の地合い悪化を受けて24日の日本株がどうなるか。
いずれにせよ、穏やかな相場は望めそうもない。不測の事態にも耐えられるように、心して臨みたい。

9月24日 0時56分記
下表で数字は左から

推奨日、推奨時株価(推奨直後値)、その後の高値(それを付けた日)、現在値(2015年9.18日終値)
なお「推奨年」は最初の3銘柄が2014年、それ以外は2015年である「その後の高値」の日付けはソースネクストと高度紙が2014年、それ以外は2015年である。
多少のミスがあるかもしれない(発見された方はご指摘くださるとありがたい)が、あまり日を置くとまずいので、とりあえずこれでアップさせていただく。

10.26 大和小田急  791円(833円)    →1111円(04.03)  ―     ◎
10.30 ソースネクスト 871円(910円)   → 967円(11.06)   ―     ○
11.26 高度紙     1276円(1300円) →2627円(12.12)    ―    ☆☆
01.15 ハードオフ   1055円(1069円) →1547円(07.07)   ―     ◎
02.17 新日本科学   860円(874円)  → 972円(03.02)    ―     ○
02.24 タキヒヨー    437円(446円)  → 496円(06.24)    ―     ○
03.06 ヤマシナ      67円( 73円)  →  83円(03.12)    ―     ◎
03.11 巴コーポ     433円(458円)  → 474円(03.26)    ―     △
03.11 サイボー     566円(590円)  → 633円(03.12)    ―     ○
03.11 ロンシール工  150円(158円)  → 198円(04.24)    ―     ◎
03.11 ニックス     938円(1050円) → 1495円(05.11)   ―     ☆
03.11 ダイヤモンド電  726円(768円) → 770円(03.12)    ―     △
03.23 サカイ引越  4010円(4070円) →6270円(09.04)  5830円   ☆
04.07 寿スピリッツ  2619円(2695円) →4335円(08.05)  3715円   ☆
04.07 IBJ       1277円(1311円) →2043円(06.29)  1297円   ☆
04.23 アトラ      1549円(1709円) →4890円(07.06)  2865円   ☆☆
05.19 フィデア      255円(269円) → 312円(06.02)   245円    ◎
05.20 東祥       2703円(2759円) →3650円(08.14)  2898円   ◎
05.20 仙波糖化     446円(470円) → 618円(07.30)   523円   ◎
05.20 オーベクス    209円(199円) → 232円(06.11)   170円   ○
06.30 トランザク    1334円(1424円)→1548円(07.02)   872円   ○
07.02 セーラー       42円( 47円) → 80円(07.24)    40円    ☆
07.16 内外トランス  1300円(1360円)→1580円(08.04)  1137円   ◎
07.19 エコス      1165円(1248円)→1360円(08.20)  1167円   ○
08.06 スターティア  2028円(2059円)→2084円(08.07)  1641円   ×
08.20 西部ガス     312円(310円) → 322円(08.21)   285円   ×


評価基準は、推奨後6ヵ月以内に、推奨時株価比
100%以上上昇で   ☆☆  
 50%以上上昇で    ☆
 20%以上上昇で    ◎
 10%以上上昇で     〇 
  5%以上上昇で    △
  5%未満上昇で    ×

注1=最初の12銘柄の現在値が ― になっているのは、すでに推奨後6ヵ月超経過したため。
注2=アトラ、トランザクションは、推奨後株式分割を実施している。「その後の高値」、「現在値」はそれを考慮して修正した値段にしてある。
注3=推奨日は記事をアップした月日であり推奨時株価は、その時の株価のわけだが、読者諸氏は誤解されないと思うので、細かい説明は省く。

9月22日 16時27分記
17日の相場は、主力株も中小型株もそれなりに上げた。上海株もそこそこ穏やかで小高かったのも味方したのだが、これは前日と逆で、東証終了前後から急落、終値は2.10%の下落だった。

Gunosyが後場少ししてから人気化、1125△132まであって1110△117(マザーズ値上がり率4位)。年初来安値932円からは180円近く戻したとはいえ年初来高値は2140円だ。投資家がこの銘柄の割安さに気付き始めたわけだから、とりあえず1500円前後が期待できるのではないか。いずれは2140円奪回もという夢を抱かせてくれる素質を有する。
PTSでは1155△45(出来高2600株)。

SBSも990△51まであって987△48。8.12日に年初来高値1146円を付けたと思ったら8.25日には817円まで急落しての出直りだ。超低PER、上方修正含みであり取り組みも急改善(日証金ベースで空売り急増で17日は貸借倍率が前日の14.26倍が3.84倍に)、4桁奪回から面白そうだ。

IRJは840△8と3連騰。SRコンサル需要が急増しており、その本命企業として、ホールディングスになる前の大相場を思い出させてくれる動きを期待。いずれにせよ、利益はホールディングスになる前の最高益を上回る方向であり、時価は安過ぎるの一語だ。

スターティア(推)が引け後、2016年3月期の配当予想の修正(増配)を発表した。9月末に1株を2株にする株式分割を実施するのでややこしいので、分割なしで説明すると、前期実績は記念配当込みで年間20円だったが今期は23円(四季報予想は17~20円)にする。減配(記念配を落とす)懸念があったのが逆に増配したわけである。
これ以上に注目すべきは配当方針の変更である。
株主への利益還元重視で配当は1株純益の15%から20%に引き上げた。来期もかなりの増益が期待できるので配当も10円(分割考慮で5円)程度の連続増配が期待できよう。
この辺も評価されたかPTSでは1680△118(ただし出来高200株なのであまり当てにならないが)。

これからFOMCの結果(利上げのあるなし)、チリ地震の津波、安保法案の攻防と未明から早朝にかけ、盛りだくさんだ。
NYダウは現在15ドル高と利上げなしで動いているようだが、波乱のないことを願って筆を置く。

9月18日 0時38分記