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先週末、道志の田舎家に行く途中、「ほねつぎ」を発見したことは、すでに書いた。今日は、その田舎家のわきに生えているなんじゃもんじゃ(2014年、5.24日の稿参照)が満開になっているだろうという予想のもと、中2日で再度出かけたのだが、まさに満開で、なんじゃもんじゃの花を満喫したことだった。蓮の花か波の花を連想させ、まさに天上世界、極楽浄土を思わせるもので、しばし見とれ去りがたい思いの中、帰って来たことだった。

「ほねつぎ」店に行って内部偵察、パンフ等ももらって来ようと思い付き、寄ったのだが、なんと水曜定休で肩透かし。

さて、4.28日には、当道場銘柄の2つでIRがあった。

【ピックルス】
一つはピックルスで引け後以下の発表があった。

第三者割当による自己株式の処分に関するお知らせ

(2)処分数量及び株式の希薄化の規模が合理的であると判断した根拠
本自己株式処分の処分数量342,000 株は、当社発行済株式総数(6,398,000 株、平成27 年4月28 日現在)
の5.35%(平成27 年2月28 日時点の議決権総数46,935 個に占める割合は7.29%)に相当するため、本自
己株式処分により一定の希薄化が生じます。
しかしながら、本自己株式処分は、処分予定先各社との関係強化を通じて、長期的な財務基盤の強化や仕入
品の安定調達の実現につながるものであることから、当社の企業価値の向上に資するものと考えております。
また、処分予定先各社は、長期的に本自己株式処分により取得する株式を保有する方針であることを確認して
おります。したがって、本自己株式処分に係る処分数量及び株式の希薄化の規模は合理的な水準であると判断
しております。

すでに当欄でも書いているように、東海漬物から140万株を取得、自己株としたが、今度は自己株の34.2万株を武蔵野銀行、 三菱商事フードテック、味の素などの8社に第三者割り当てにより割り当てるというわけである。
自己株は現在は1株利益算出に当たって総発行株数に含めないのがほぼコンセンサスになっているが、その行方はいろいろあるわけである。
すなわち、もっともいいのは消却してなくすことであり、最悪は公募等でばらまくことであり、今回のは、その中間と言えよう。
多少の悪材料とも言えるが、そもそも、多くの読者が見る四季報では、140万株の自己株化が反映されていないので、このIRで、その辺が一般に知られるので、逆に好材料かもしれない。
いずれにせよ、5%強程度の希薄化があっても、なお実質1株利益は株価が2.13倍のわらべや日洋とほとんど同じである。超割安がもっと一般に知られるきっかけになってほしいものである。

【サカイ引越センター(推)】
14時20分に2015年3月期決算を発表した。
経常利益は会社予想の65.89億円(四季報予想は66.00億円)に対し67.65億円と1.76億円上回った。2016年3月期予想は70.3億円(四季報予想は72.00億円だった)。
これまで下げ続けてきた中でのこの決算数字なのだから、好感されることはあっても悪材料視されることはなかろうというのが、普通の見方だろうが、発表直後から売られ、前日比プラスだった株価は結局3705▼65の安値引けだった。これがソニーとかファーストリテイリングだったら、発表後一段高だったろうにと思うが、日本の個人投資家の反応がこうなのだから、運命愛で行くしかない。
とは言え、最後に勝つのは真実である。今期予想実質1株利益は401.8円。実質PERは9.2倍という低水準である。前期減益懸念も完全払拭し史上最高益、今期も順調に増益が続く見込みとあれば、ここからは下げ過ぎ訂正となるとみる。なにせ4.16日以来(変わらずの1日を除き)8立会日連続安中である。ここからはおいしい局面となるのではないか。私は、決算懸念回避もあってある程度は処分したが、30日以降は、かなり強気に買う予定である。ここで弱気になる理由は何もない。

29日のCME日経平均先物は19720円と28日の日経平均終値20059円比で大幅安となっている(23時59分現在)。28日の日本株は再び主力株高、JQ、2部、マザーズ安となったので、こうしたCME日経平均先物の軟調は好材料とは言わないが、必ずしも悪い材料でもないと最初書いたのだが、その後下げ幅拡大でやや雲行きが怪しくなってきた。この3行のみ訂正稿に差し替えてある。

【アトラ(推)】
散歩していると、最近、整骨院、接骨院の数が増えているように感じるが実際はどうなんだろう。それで調べた。
注=整骨院、接骨院、ほねつぎ、この3者は、細かいことは省くが同義とみていい。

平成 24 年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況によると

【接骨院数】
2002年 25975院
2004年 27771院
2006年 30787院
2008年 34839院
2010年 37997院 (東日本大震災の影響で宮城県の数字が入っていません)
2012年 42431院

【柔道整復師数】
2002年 32483人
2004年 35077人
2006年 38693人
2008年 43946人
2010年 50428人 (宮城県の数字含まず)
2012年 58573人

要するに、柔道整復師という、施術をする国家取得取得者数が近年は毎年5000人程度なので、こうしたことになるわけである。需要もそれなりに伸びてはいるが、それ以上の開院なので当然過当競争になると思われる。
逆に言えば、だからこそ、接骨院は経営をどうするかが大問題となる。
かくしてアトラが頼りになるわけである。開業、経営、集客、療養費請求、商品販売等、ほとんどのシーンでサポート体制が整っている。

>「ほねつぎ」は、全国に49院を展開している鍼灸接骨院・整骨院チェーンです。
姿勢のプロである柔道整復師が、デジタル機器を用い、ていねいに姿勢や足底圧などをチェック、不調の元を探ります。
患者さまの状態に合わせて「トムソンベッド」や「ハイボルテージ」などを使ったメニューをご提案。
さらに、ITシステムを導入して全スタッフが全ての患者さまの状況を把握、
ひとりひとりに合わせた施術を行うことができる鍼灸接骨院、整骨院を目指しています。

アトラが整骨院、ほねつぎの圧倒的存在となっていくであろうことは、調べれば調べるほど、確信が持てる。日々の乱高下に惑わされず、1株利益が予想以上に早く200円以上になるであろうことを見据え、目標値も考えよう。

4月29日 23時52分記
アトラ(推)が期待通り急騰した。高値は1880△256まであって1814△190。
しかしこんなのはまだ序の口かもしれない。これだけの洋々たる前途が見えている企業の来期予想実質PERが、これでも20倍にも達していないのだから。

今回は同社の強みについて、以下の2点についてだけ書く。

1点目は人材確保について。

柔道 整復師国家試験の合格者数は、毎年5000名くらいで、それだけの国家資格者が誕生しているわけで、調剤薬局やNフィールなどに比べ、チェーン展開する際の人材確保が、はるかに容易だ。なおはり師・きゅう師の国家試験合格者数も毎年4000名くらいである。

2点目は「ほねつぎ」チェーンの料金について。以下はほねつぎチェ-ン公式サイトより。

◆柔整保険施術

【保険適用の症状】急性又は亜急性の外傷性の骨折、脱臼、打撲、挫傷及び捻挫で、内科的原因による疾患ではないものとされています。患者さまの状態によって部位数が異なりますので、ほねつぎでは、院長が必ずカウンセリングを行い判断します。
骨折や脱臼の施術を接骨院で受けられるのは、医師の同意がない限り、応急手当の場合のみとされています。

●捻挫・挫傷で2カ所を傷めている場合

柔整保険施術

        施術内容                              負担割合が3割の方の一部負担金

1回目    初検料+初検時相談支援料+整復固定料+罨法料           950円

2回目    再検料+罨法料+後療料+ 電療料                     460円

3回目    後療料+罨法料+電療料                            360円

4回目以降 後療料+罨法料+電療料                            360円

※1 お身体の状態によって施術内容が変わる場合があります

私は、最近散歩途中、整骨院を見かけるとチェックしているわけだが、ある整骨院で配布していたチラシをゲット。
そこにある料金表によると

保険治療(目安)として

3割負担の場合

初診     1400円~
2回目以降  500円~

とある。アトラのほねつぎチェーンの安さが歴然だ。
しかも、上記のチラシは「目安」とか「・・・円~」というのが不安をあおるではないか。
かくして、アトラの「ほねつぎチェーン」躍進が続く。株価もそれに見合った飛躍となろう。

ピックルス(推)も1329△84と急伸、年初来高値を更新した。前稿のように、わらべや日洋に比べてPERは依然半分以下であり、水準訂正はなお続こう。

寿スピリッツ(推)は小幅続落となったが、そろそろ反発局面入りとみる。

反発した巴コーポ(推)、DLE(WEB銘柄(推)にも期待。

4月28日 0時24分記


25日、昼過ぎ、道志に車で飯山温泉郷経由の経路で行く途中、最近はあまり使っていなかった経路を取ることにし厚木で左折したら、なんと「ほねつぎ」の文字が!
デジャブと思ったら、この光景はアトラ(推)のHPで見たものとそっくりだったからだ。以前、パシオスの店舗だった所のようだ。

そのあとセブンイレブンに寄り、漬物売り場を見たら、ピックルス(推)の「ご飯がススム」キムチがあったのは当然だが(当方、偏食でキムチなど唇に触れさせたこともないので店でキムチをまじまじと見たのはこれが初体験)、各種漬物もチェックしたら、ほとんどが製造業者=ピックルスとある。

26日、帰宅途中、これも厚木だったと思うが道路左側にあるビルにサカイ引越センター(推)の大きな看板が。行きには反対車線で気付かなかったのだが、これだけ目立つのだから、最近できたのだろう。

サカイは4.16日~23日まで6立会日連続安、24日も結局変わらずだった。ここまで弱いのは理解に苦しむところだが、一つ考えられることがある。3月期決算の発表が28日(火)に迫っているということである。4-12月期決算が前年同期比微減益で終わっているわけだが、通期予想は前年同期比7.7%の増益を見込んでいる(四季報は会社予想の数字を丸めた数字)。「終盤に設備修繕費や人件費を抑え吸収」(四季報)と言うが、過去、こうした予想に結構苦渋をなめさせられており、予断を許さない。
こうした状況で、どう対処するか、悩ましい。

上記のような懸念がある一方、次のような期待もある。
配当は2015年3月期は前の期と同じ70円を会社は打ち出しているわけだが、四季報は70円~80円とし、増配の可能性を指摘している。2016年3月期についても70円~90円予想。
また本決算なので、2016年3月期決算の予想も出される。これが、原油安で燃油費が大きく減少することもあり、(特に2015年3月期が悪かった場合)かなりの好決算になる可能性が大きい。
つまり、最悪のケースでは2015年3月期が減益、2016年3月期は小幅増益程度。配当も据え置き。
最善の場合、2015年3月期は予想通りかそれ以上、、2016年3月期もかなりの増益(四季報予想くらいかさらに上)。配当は2015年3月期80円へ10円の増配(2016年3月期再増配は結果的にはともかく、今回は発表はほぼなかろう)。
私は2015年3月期が予想(経常利益65.89億円)を下回る可能性は、それなりにあるとみる。ただその場合、今期予想の数字はかなり大幅な増益予想を打ち出してくるとも思う(引っ越し件数が想定を超えて推移、燃油安、支社新設も寄与)。またここに来ての軟調で、決算悪懸念をある程度織り込んだ可能性もあり、決算で株価がどうなるか、まさに微妙と言うところだろう。

【ピックルス】
4.15日引け後に2015年2月期決算を発表した。経常利益はほぼ予想通りだった。2016年2月期の予想経常利益は13.2%増の12.43億円予想(四季報予想は12.0億円)だから、会社予想としてはかなり強気の、投資家には好感されていい数字だったと言えよう。
しかし私が注目するのは、それよりも1株利益である。同社は昨年10月に親会社の東海漬物から株式の公開買い付けにより140万株(21.88%)という大量の株式を取得した。これにより、1株利益算出の基礎となる株数が、この分減少したので1株利益が激増した。つまり会社発表の数字で2015年2月期86.53円が2016年2月期予想149.47円になる(この間の純利益は39.4%の増加にとどまる)。
掲示板ではこの辺のことについてのコメントもあるが、どうも十分認知されているとは思えない。四季報オンラインは依然、情報を更新していない。
なお四季報は前期のみならず、今期に関しても公開買い付けを考慮しない数字を出し、逆に会社情報は前期、今期とも考慮した数字を出すという奇妙な逆転現象が起きている。さて、次にいかにピックルスの株価が激安かを示そう。

            株価     今期予想実質1株利益   実質PER
ピックルス    1245円       159.0円         7.8倍

わらべや日洋  2758円       156.7円        17.6倍

ピックルスは漬物、わらべやはおにぎりであるが、ここでこの2社を比較したのは、両社とも、一番の取引先がセブンイレブンであり、セブンの成長に合わせて成長しているという共通点があるからである。さらに言えば、両社とも大株主にセブンが名を連ねる。
これだけ共通点があり、成長力を比べても甲乙つけがたい。
にもかかわらず1株利益でわずかながらも上回るピックルスの株価が、わらべやの45%というのは狂気の沙汰と言いたくなるくらいではないか。

【アトラ】
肩痛のため以下駆け足で。

ほねつぎチェーン公式サイト
で検索すると、アトラのHPより、「ほねつぎ」の実態がよくわかるとともに、今後の急成長が約束されたも同然だということが納得できると思うので、読者諸氏も見てみられるといいだろう。以下は一部である。

女性に支持される設備や空間づくり

院内の設備は「女性の方が使いやすい」ことを考慮し作られています。
スペースを広めにとった女子トイレには、おむつ交換台を設置し、
待ち合いスペースにはキッズスペースやベビーチェアも設置しております。
お子様連れの方も安心してご利用いただけるように心がけています

これまでの古めかしく入り難そうなイメージを一新する店舗作りであり、明朗会計(わかりやすい料金体系)なのもいい。Nフィールドを連想された方がいる。同感だが、Nフィールドより、はるかに優位な点がある。整骨院をやる人材確保が圧倒的に容易なのだ。つまり柔道整復師といった資格取得者が毎年大量に生まれている(詳しい数字もアトラの決算短信に掲載されていたが今は省略)からである。
このように、既存の整骨院を圧倒する斬新性(モバイル予約等も含め)を有するアトラが、今後全国を席捲するとみるのは、物を見る目がある人なら当然だろう。

4月26日 22時41分記



2015.04.23 アトラ
6029 アトラ(マザーズ)
株価=1549▼10(04月23日終値)   
出来高=57700株(04月23日) (売買単位=100株)
PER=18.1倍(今期予想実質値) 
01月21日=605円~1615円=04月22日(年月日=年初来安値~年初来高値=年月日)
自信度=☆☆☆
推奨度=☆☆☆

主力大型株に極端に物色の対象が偏った相場が続き、一般の投資家は、なかなか波に乗れない状況が続く。
こういう状況の打開策として、アトラとピクルスの2銘柄を紹介したわけだが、どちらも順調な値動きとなっている。ここまでで、読者諸氏には買っておいてほしかったわけである。アトラは3.16日付け「四季報で発掘した妙味株2」で紹介した銘柄なので、お持ちの方は一段と多いことを期待する。

そういう前提で、ここであえて真っ向から推奨銘柄にするわけである。
多少、高く買う羽目になっても、まずは大丈夫だろうという読みもある。とは言え、高い値段での買いはそれなりにリスクが高まることは覚悟していただかなければならないのは当然である(23日までに買っておけばリスクは小さかったわけである)。

アトラは「ほねつぎ」ブランドで整骨院をチェーン展開(FC)する企業である。細かいことはHP、決算短信、株主通信等で見ていただきたい。

以下分かりやすく簡略化したエッセンスを示す。

FC整骨院の数の推移 (鎌倉注=数字は期末のものと思われる)

2010年12月期=  3
2011年12月期= 13
2012年12月期= 16
2013年12月期= 29
2014年12月期= 46
2015年12月期= 71以上(予想)
2016年12月期=102以上(予想)

アトラ請求サービスの会員数の推移 (鎌倉注=数字は期末のものと思われる)

2010年12月期= 272
2011年12月期= 484
2012年12月期= 745
2013年12月期=1049
2014年12月期=1309

2014年12.03日=1288
2015年01.05日=1309
2015年02.02日=1343
2015年03.01日=1375
2015年04.01日=1432

この数字を見れば、いかにこの会社が今後、目を見張るような急成長を遂げるか、誰の目にも明らかだろう。

アトラ請求サービスの会員数は、2015年に入って一段と増加に弾みがついている。これには明確な理由がある。
会員の整骨院への療養費の立て替え払いサービスを始めたからである。

つまりアトラの会員になれば、こうした早期現金化サービスが受けられ、またHONEY-STYLEというモバイルによる予約システムも利用できる。このほか種々の開業支援や経営サポートを受けられるので、上記のように会員企業が急増しているわけである。

2015年12月期の予想経常利益は2.5億円、16年12月期は同4.0億円=実質1株利益は92.3円である。
前掲の表でお分かりのように、FC整骨院(同社は現在は直営店はなくすべてFC店)の数は、2014年12月期の46が、会社計画通りに行けば2016年12月期には102以上と2.2倍以上に激増する。売り上げもそれに比例して急増するであろう。会社は2016年以降、毎年30超=31以上の出店目標を掲げている。
多少計画未達になったとしても、店舗数は数年で2倍、3倍になる大変な出店ペースである。
つまり同社の1株利益は来期予想の92.3円が数年後には200円とか280円とかになる可能性が十分あるということである。
1株利益200円を15倍に買うだけで株価は3000円となる。
今後の株価は紆余曲折はあるにせよ、こうした同社の驚異的高成長を織り込んで上昇するであろうというのが、私の読みであり、強気の根拠である。

4月23日 22時18分記



日経平均株価は、ついに2万円大台に乗せた。ただ相変わらず主力大型株に極端に偏った相場で、日経平均225円高にもかかわらず、値下がり銘柄数が606(値上がり銘柄数は1126)もあることが、それを物語っている。

これだけ日経平均やTOPIXが大きくあがる一方、JQや2部が低迷しているのだから各市場のPER(予想)も東証1部がかなり割高になっているかと思うのが普通だが、実際は
東証1部全銘柄=18.94倍
JQ全銘柄   =19.01倍
と、2部(16.85倍)はともかく、JQは東証1部を上回っている。結局、東証1部は好決算の予想を出し、JQは相対的にシビアな決算予想だったので、こういうことになった(少し前まではJQの方が低PERだった)わけである。
この辺に、JQなど小型株低迷の1因があるかもしれない。しかし、そうかといって好業績低PER銘柄まで一緒に売られてはたまらない。
サカイ引越センター(推)は22日で5連続安、寿スピリッツ(推)は4連続安、IBJ(推)も4連続安、巴コーポレーション(推)は5連続安後22日はようやく反発した。
もうここまで来たら、売りを考えるより反発を待つのがいいだろう。

前稿で取り上げたアトラは1615△224まであって終値は1559△168となり、年初来高値はもちろん上場来高値を更新した。
モバイルを使った予約システムHONEY-STYLEなどを売りに全国で整骨院をFC展開、急速に会員数を伸ばしている。詳しくは後日に譲るが、数年後には売上、利益とも数倍になると、私は見ている。2016年12月期の予想実質1株利益は92.3円、PERは16.9倍で、これでも成長力からして割安だが、2、3年後1株利益が150円、200円と伸びるとみると、時価の超割安は歴然だ。「整骨院」と馬鹿にしているとほぞをかむことになろう。

同じくピックルスも1230△81まであって1191△42。
こちらも詳しくは後日に譲るが、どうみてもこの株価は異常に安いというしかない。親会社だった東海漬物(保有株数267万株)から140万株(発行株数の21%強)を公開買い付けで取得、自社株にしたため1株利益は急増した。ここからは宿題というか各自計算してほしいが、2016年3月期の実質1株利益を、わらべや日洋のそれと比較してみよう。いかにピックルスの株価がわらべやに比べ割安か分かろうというものだ。

4月23日 0時14分記
日経平均、TOPIX急騰にもかかわらず、当道場銘柄など小型株はさえない動きが続く。
小形株に資金が回ってきていないことは、出来高を見れば歴然だ。
例えば寿スピリッツ(推)の21日の出来高10200株は3.11日以来の少なさだ。DLE(WEB銘柄)の68900株も3.12日以来の低水準だ。21日に年初来高値を更新したタキヒヨー(推)にしたところで20日は21000株しかできなかった、

結局、エネルギーが極端に不足しているので、しこりのある銘柄はどんなに業績が良かったり割安だったりしても、なかなか上がらず、わずかに上がるのはしこりがなく需給関係のいい銘柄に限られるということになる。

ダイナックが4.16日に年初来高値を更新、21日にはハローズが一時1828△250まであって1717△139と急伸、こちらも一気に年初来高値を更新した(どちらも3.14日付け『四季報から発掘した妙味株』として取り上げている)。好業績に加え、しこりのない軽量銘柄というのが受けたのだろう。

そういうわけで、今動きの悪い銘柄は、とりあえずは焦らず復活を気長に待つこととし(一部を新規銘柄の購入資金にするのは構わない)、需給関係のいい新鮮な銘柄も多少は買って行きたい。

好決算を発表したが、その好内容がよく理解されておらず割安に放置されている
2925 ピックルス1149△15
接骨院のFC展開というユニークな業態が魅力(3.16日付け「四季報で発掘した妙味株2」で紹介)の
6029 アトラ1391△3
を最小単位でもいいので買っておくといいだろう。

4月22日 0時07分記
20日の相場は、主力大型株に高いものが多かったため、日経平均は18円安にとどまったが、値下がり銘柄数1374(値上がり銘柄数は398)が示すように、ほぼ全面安だった。JQは0.58%、マザーズは1.14%の下落率だった。

とは言え、20日の欧米各国株は、軒並み大幅高となっている。NYダウは現在242ドル高(+1.36%)、つれて日経平均先物大証夜間も96円高となっている。このように、先の読みにくい乱高下の 激しい相場であることを念頭に臨機応変に対応していくしかない。
ゴールデンウィークも近づき、持ち高を減らしておきたいところだが、この相場では、それもままならず、とりあえず今週いっぱいは頑張ってみようというのが、私の今の心積もり。

ニックス(推)が1240円まであって1195△30。東京都がデング熱の再流行を防ぐため、例年6月に開始していた蚊の調査を4.20日に早めて、まず代々木公園で開始した。今後は、いつデング熱を媒介するヒトスジシマカ捕獲のニュースが出るかもしれないことになる。値動きの軽い銘柄なので、爆謄場面ではうまく対処したい。

寿スピリッツ(推)、DLE(WEB銘柄)、巴コーポ(推)、サカイ引越センター(推)、IBJ(推)等、大半の銘柄が下げたが、とりあえず21日の反発を期待しよう。

4月21日 0時32分記
相場は不安定感を増している。まずは今後の見通しと行くべきところだが、日経の17日朝刊に、動いた「ROEの山」という見出しでROE礼賛的な記事が掲載されてい(と言っても野村證券資料に乗っかって記事を書いたといった体のものである)て、これがどう見ても独りよがりでおかしいと思うので、簡単にふれておきたい。詳しく論じている余裕はないので、ROEの問題点についてのみ書く。

食品株特に製菓会社の株価が、本年大幅に上昇していることは、これまでにも書いたし、日経でも取り上げている。
そこで大きく上げた製菓各社のROE(前々期実績値→前期予想値)を見てみよう。

高PER(今期予想実質値)順に(PERの次の数字は株価)
カルビー(PER38.6倍) 4825円=13.1%→14.4%
明治HD(PER33.2倍)13810円= 6.0%→8.3%
亀田製菓(PER30.6倍) 4700円= 8.7%→8.1%

野村証券によると、東証1部の今年度予想ROEは9.9%だという(日経前記記事)が、今年大きく値上がりした明治や亀田のROEはこの9.9%をかなり下回る。上記の各社のROEは過去のものだが、通常、投資家は今期予想ROEの数字は知らずに投資しているから、このことはさほど大きな問題ではない。それよりなによりROE値というのは、激しく変動するのである。

以下はPERが低い3社だが
ブルボン(PER18.4倍)1660円= 1.2%→ 5.7%
寿スピリ(PER18.6倍)2690円=16.9%→14.0%
岩塚製菓(PER22.3倍)6990円= 2.0%→ 2.1%

ブルボンは2015年3月期四季報は経常45%弱の大増益予想(ただし会社は微減益予想)とは言え、このROEの急上昇はすぐには理解不能だろう。
またROE2.1%の岩塚製菓の株価が6990円もしているのもROE重視の立場からすれば説明しにくい。

結局外国人投資家は、ROEと叫ぶ心は株主にもっと利益を還元しろ、そして株価をもっと上げろというだけのことなのではないかという疑念を、私は抱いてしまう。ROEを上げろ=増配せよ、自社株買いをせよと聞こえてしまうのである。
それはそれで、かまわないが、日本の野村證券や日経新聞までが、そのお先棒を担ぐように、ROE重視を叫ぶのが、私には理解できないのである。

いずれにせよ、ROEは少なくとも小型株投資において投資指標としては、ほとんど使えないしろものなのである。
最後に我田引水的になるが、上記6銘柄でPERは低い順から2位、ROEは高い順から2位と、どちらの指標でも割安歴然の寿スピリッツ(推)の株価が、これまた低い順から2位だということを指摘しておこう。

17日の日経平均株価は233円(1.17%)の大幅安となった。またぞろ亡霊のようにギリシャ金融支援問題が浮上、前日の米欧各国株が下げたことが響いた。また、これまで日本株の上昇率が突出して大きい(2年半で2.3倍は世界主要国で1位)ことも警戒感を誘っている。原油安・円安という日本株高を支えて来た前提が揺らいで来たことも、弱気を誘うところだ。

17日の米欧各国株も大幅下落となっている(NYダウは-279ドル=-1.54%)。ただCME日経平均先物は113円安と比較的マイルドな下げにとどまっている(17日にすでに大きく下げているためか)。
決算発表が22日の日本電産などから始まるが、これへの警戒も今回は高いようだ。
悪い話ばかりのようだが、25日の給料日(賃金支払い日と書きたいが慣例に従っておく)で、ようやくアップした額の受け取りが始まる。消費活性化が数字となって表れてくるかもしれない。

17日、逆行高したDLE(WEB銘柄)、高度紙(推)、タキヒヨー(推)、ニックス(推)に期待。寿スピリッツについては上述の通り。

4月19日 21時10分記


依然分かり難い相場だが、基本的に出遅れの好業績小型株が見直される流れになりつつあるとみていいだろう。
高度紙(推)が、ここ4連騰で16日は1359△42となり、出来高も104000株で、これは、ここに来て2.02日以来の多さだ。この上げの理由を聞かれるわけだが、安倍首相発言(水素ステーション建設推進)もあったにせよ、根本的には、そろそろ上げるタイミングだったということだろう。

Nフィールドは昨年8月に2360円高値の後1月に1341円安値を付けた後底練りを続け3.11日に反転、4.13日には2036円まであった。
朝日ラバーは昨年9月に3435円高値の後4.06日1010円安値で反転、4.14日は1365円まであった。
高度紙の場合は昨年12月に2627円高値の後、3.30日1146円円安値で反転,4.16日は1367円まであった。
もう少し複雑な値動きだが、基本は同じものにニックスがある。

それぞれ、少しずつ違うが、山高ければ谷深しで大きく調整したが、材料は生きているわけで、底入れしたとコンセンサスができ、かつ地合いもこうした銘柄にいい方向になってきたことで、順次戻して来たのであろう。

高度紙の今後だが、Nフィールド、朝日ラバーの戻りからすればなお100円から300円程度の戻りはあっていい。とはいえ、地合いの変化等があれば当然話は違って来る。

寿スピリッツ(推)、IBJ(推)、DLE(WEB銘柄)は、そっくりな値動きとなった。そろって一時かなりの値下がりとなったが、その後切り返し、最後は小幅高で終わった。何も材料等知らず売る人がなおなりいる一方、下げ過ぎとみて腰を据えて買う勢力はそれを上回っていたということだろう。

ハードオフ(推)はついに年初来高値を更新した。
すいすい値上がりするものもあれば、癖の悪い動きで悪態を浴びながらも結局上げるものもある。またもう駄目だろうと投げると、それを待っていたかのように反騰に転じるものも多い。
こうした複雑怪奇な株価の動きに、タイムラグもあるので、このブログで適宜適切に対応するのは不可能だ。
巴コーポ(推)についてのご質問にも、そういうわけでお答えしにくい。いつか(長くとも恐らく3か月以内)大きく上げるとみるが、断言はできない。そういうことを頭に入れて各自判断いただきたい。
分からないからこそ、分けて売ることを私はいつも言っているわけで、実際、私は高度紙もNフィールドもある程度は保有している。

4月17日 0時14分記
ここ風向きの変化が感じられるような雰囲気が漂い始めていたが、15日は、それがまた少しだが、強まったように思われような相場だった。
日経平均は小幅に下げ東証1部の下落銘柄数は1137に達したが、JQ(日経JQ平均)はプラスとなり、当道場銘柄も、全体としては、まずまずの値動きだった。

IBJ(推)は4日続落で反発近しとみていたわけだが、1237△70まであって1202△35。ヤフー、リクルート等の婚活参入に揺れたわけだが、やや楽観的にみれば、恐れるに足らずということでコンセンサスが形成されつつあるようにも思われる。仕切り直しで、1347円高値更新の可能性も出て来たのではないか。

サカイ引越センター(推)も安寄り後切り返し、3935△40と反発した。ここ買われ過ぎた超高PER銘柄が売られる展開になっているが、反動で、サカイのような低PER銘柄は見直される方向だろう。原油安の恩恵も大のはずで、この辺も評価されていい。いずれにせよ、今期予想実質1株利益411.5円、PER9.6倍は異常な低さと言うしかない。

タキヒヨー(推)は468△3、これで終値としては新高値。好業績、好取組をバックに一段高に進みそうだ。

ハードオフ(推)は配当分を考慮すれば、すでに3.23日につけた1266円の年初来高値を更新しているわけだが、取り組みも改善しつつあり、1266円高値更新から1300円台突入もありそうだ。

巴コーポ(推)は1円安だったが、底堅い動きだった。反騰軌道に復帰したとみる。

寿スピリッツ(推)は2674▼65まで急落する場面があって終値は2714▼25。8連騰後だけに2、3日の下げはあって当然。今日の突っ込みで目先筋をふるい落とし、大相場へのお膳立てが一段と整ったとみる。

DLE(WEB銘柄)は895▼17と続落した。4.06日から08日の3日間で131円も急騰した反動が出ているだけで、上昇基調に変化はないとみていいだろう。日証金の貸借倍率は4.15日に、3.17日以来となる1倍割れ(買い残を売り残が上回る状態)となった。

4月15日 23時44分記