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決算がらみで大きく売られるという、デジャブ的ないやな展開になっている。
やや期待外れで大きく売られた大和小田急(推)、まあまあの決算でも大きく売られたNSW(12月下旬WEB銘柄)、そして30日決算発表、PTSで大幅安の高度紙(推)である。

NSWについては、こんなに売られる理由はないわけで、これについては明日にでも書く予定。

以下では高度紙の決算をどう見るべきかについて書くとしよう。
掲示板では、…象を撫ず(差別的表現なので使うべきでないと考え、ほかの表現を考えたが思いつけず、とりあえずこういう形にした。これでも不適切かもしれないが、差別的意図は全くないのでお許し願う)的コメントばかりで、実像が見えてこない。

私の分析手法に関して否定的な方もいるようだが、そういう方は自分で使いこなせていないからなのだろう。その証拠に、以下のように、威力を発揮するのである。

下表で数字は経常利益で単位=100万円。予は予想。
各四半期ごとの経常利益を比較すれば決算の実態が明確に見えてくるという鎌倉理論(拙著(『ストップ高連発株…』参照)の実戦への適用である。

決算期       1Q      2Q    3Q     4Q     通期

2014年3月期  374     82    114    ▲50    520

2015年3月期  383    180    141   予▲44   予660

2015年3月期の予想経常利益は会社発表が660、四季報が800のわけであるが、3Qまでの決算が出て、これでは通期の800は苦しくなった、やはり660程度になりそうだという読みが有力になり、PTSで売られたとみられる。

では、そういう見方でいいのかということである。
今期の経常利益を前年同期(100とする)と比べると
1Q=102.4
2Q=219.5
3Q=123.7
ここまでが実績である。

問題は4Qがどうなるかである。
会社予想は▲50が▲44にわずかに改善する(数字ではどう表記すればいいんだろう?)見通しのわけだが、これが妥当かである。
1Q、2Q、3Qでぶれが大きすぎ、4Qがどうなるか、正直、予測不能と言うところだろう。
一つだけ言えることがある。それは▲44という会社予想は最低線だということである。なぜなら1Q~3Qまで、すべて前年同期を上回っているから4Qも前年同期の▲50を上回るとみるのが当然だから、▲44程度は最悪でも達成できるとみるべきだからである。
逆に最高の場合は2Qのように219.5程度もなくはない(といっても▲50の219.5というのは算出不能だが)。
と言うわけで、うまくいけば4Qは、2Qが前年同期を98上回ったことから、前年の4Qの▲50を98上回るとみれば48となる。この場合通期は752となる。

つまり、通期の経常利益は、660~752程度に収まるとみるのが、上記の分析から言えるわけである。四季報予想の800は厳しいが、会社予想の660(前の予想を据え置いた)にとどまる可能性も、かなり小さいということである。
常識的には660と752の中間の706程度とみるところだろう。
もしこういう見方が市場コンセンサスとなれば、PTSの1560▼91という株価は下げ過ぎということになる。

しかしまあ、そういうことより、この会社はio-brane(無機/有機ナノハイブリッド膜)の将来性を買っているわけで、来期以降の業績が重要で、今期業績がこの程度(期待には届かないにしろ会社予想は多少なりと上回りそう)で、大騒ぎしたり株価が急落するのは、そもそもおかしいだろう。
io-brane(無機/有機ナノハイブリッド膜)の有望性には、いささかの変化もないのである。

1月31日 19時56分記



29日の相場は、幅広く売られ日経平均、TOPIXとも1%強の値下がりとなった。2部、JQ、マザーズも下落。
最近は前日のアメリカ株との連動性が薄れているので、私もアメリカ株がどうだったということはあまり書かないわけである。

ここNYダウは値下がりが続き、一方日経平均はNYダウの値下がりに連動せず値上がりするケースが多く、ために、最近まで単位を無視した絶対値でNYダウの方が数100以上高かった(1.13日では526高かった)のが、ここに来て逆に日経平均の方がかなり高くなっている。

29日のNYダウ =17191(ドル)
29日の日経平均=17796(円)

さて29日は大和小田急建設(推)が決算を発表したわけだが、やや期待外れの内容だった。すなわち、通期の予想経常利益は据え置いた。ただ純利益は14億円予想を16億円予想に引き上げた。鎌倉理論的にはあまり重視しないわけだが、多少のプラスではある。

うっかりしていたのだがNSW(12月下旬WEB銘柄)も決算を発表した。
経常利益は以下の通り。なお(  )内は前年同期の数字。単位=100万円

4-06月期は156(▲27)
4ー09月期は745(434)
4-12月期は998(762)

通期は1500(1413)を据え置いたわけだが、上記の各4半期の数字からして、多少の上方修正含みと言えよう。いずれにせよ、まずまずの良い決算だった。受注も順調だった。29日は全般安の中踏みとどまり、結局前日比変わらずで引けたわけだが、ここ3連続安と調整し、この順調な業績も確認されたことで、30日以降はM2M本命としての相場に期待して良さそうだ。

前稿で「最近の相場は二律背反というかトレードオフというか、日替わりというか、ともかく猫の目」と書いたのは、同じ業種の銘柄群でも連動がほとんどないようなケースが多々あることも念頭にあったのだが、中古品販売業各社もそうだ。
29日はコメ兵が3515▼285と急落する一方、トレファクは3010△32と逆行高した。ゲオ(読者の方が言ってこられた)も1140△77と急伸した。
どうも最近はPER的に割高な銘柄に、法外な値上がりとなるものが目立つ。トレファクもその一つだが、アルビス、ジャムコなどもそうである。とは言え長い目で見れば、結局は割安な銘柄はその割安を訂正するものである。
と言うわけでPER超割安なハードオフ(推)は強気堅持と言いたかったわけである。29日は1119▼26と続落したが、12.11日以降は3連続安以上はないという法則が生きていれば30日は高い。

1月30日 2時21分記
最近の相場は二律背反というかトレードオフというか、日替わりというか、ともかく猫の目のようで、それを何とか惑わされず、大きな流れを見失わないようにすることが大事だ。

例えば、アメリカ株が大幅安していても日本株は堅調だったり(その逆も)することが珍しくない。前日のNYダウ291ドル(1.64%)安にもかかわらず日経平均は28円(0.15%)高だった28日がそれである。
大型株が高いと小型株は売られる(その逆も)ことが多い。
内需関連が買われると輸出関連は売られることが多い。
というわけで、全面高ということが非常に少ない。

28日の相場も、こうした観点からみると見えてくるものがあろう。
私の主力3本柱であるNSW(12月下旬WEB銘柄)、高度紙(推)、ハードオフ(推)はそろって下げた。一方、横田製作(推)、クリーク&リバー(9月下旬WEB銘柄)、ソースネクスト、東京コスモス電機などは上げた。
前者はここ大きく上げた銘柄であり、後者はここさえない値動きを続けていた銘柄である。

投資家としては、こうした日々の動きに惑わされず、本当に強い銘柄は何か、基本的に弱い値動きになってしまった銘柄は何かを見抜くことが重要なわけである。

なお28日は東京コスモス、太平製作(推)が一時大幅高となった。
東京コスモスはM2M銘柄であることがようやく認知されたのだろう。191△20まであったが終値は183△12。上値はどこまでか、どこで売るか、こういう小型株は判断が難しい。各自慎重に対処されたい。
太平製作は前日の日経夕刊効果だろう。こちらも高値は228△17まであったのだが終値は219△8。出来高を維持できるかにかかっている。

さて、4-12月期決算発表の時期になり、これに絡む値動きに注意したい。
コメントでも書いたように、よほどいい決算でないと決算発表で売られやすいので、懸念のあるような企業の場合、決算発表前に持ち株は減らしておくのを原則にするのが基本だろう。

大和小田急建設(推)の決算発表は29日。ここ3連騰となっているのは好決算期待からと思われる。9月中間期は経常利益0予想のところ、16.79億円だった。それでも会社は通期予想は16億円を24億円に増額するにとどめた。このため4-12月期決算では経常利益が24億円前後くらいとかになり通期予想も上方修正という期待があるわけだろう。ほぼこの線の数字になる可能性がある一方、期待ほどの数字にはならず、失望売りを浴びるという展開もないではない。

30日は高度紙、Nフィールド(推)。
どちらも進捗度からして好決算が予想されている。そのためか、両社とも、ここ堅調な値動きとなっている。あまり上げていると好決算でも売られるケースがあるので、対処が難しい。

2.05日はハードオフ、06日は日東工器(9月下旬WEB銘柄)。

1月29日 0時05分記

今日の日経夕刊1面トップの見出しは「国産木材 円安で浮上」。
大手住宅会社が、続々国産材の使用比率を上げる方向であることを書いている。「政府は2020年までに木材の自給率を13年の28.6%から50%に引き上げる目標を掲げて、国産材の利用を後押ししている。」という。
注=今日太平製作の株価が多少なりと上げたのはこの記事の影響が少しはあったと思われる。
目標であって、どうやって実現するのかが不明瞭なのが問題のわけだが・・・
それはともかく、この記事の中に、大東建託が国産材の使用量を大幅に増やすとして「大手製材会社のさつまファインウッド(鹿児島県)が建設中の大規模工場から調達する。」という部分がある。

私はこの記事を見て、はたと思い当たった。鹿児島と言えば山佐木材。
注=私はCLTについて調べていてこの会社がCLT普及に最も熱心な企業であり、太平製作(推)とも緊密なことを知っている。

そこで調べると、山佐木材のHP(http://woodist.jimdo.com/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%84%E5%8F%96%E7%B5%84/)に以下の記事がある。

(株)さつまファインウッドの地鎮祭

社長ブログ · 参加報告
平成26年8月12日(火)10時から、「株式会社さつまファインウッド かごしま材JAS製品流通加工センター」新築工事の地鎮祭が行われました。
台風一過、暑いながらもさわやかな夏日のもと、霧島市上野原大地の実に風光明媚で神話の時代からの霧島の台地に、鍬入れが行われました。
当社からは、私と榎原専務が出席しました。山佐木材は原板供給者であり、また工場建設用資材の提供者でもありますが、この会社の株主でもあります。

それがどうしたと仰る。いやいや話はもっと素直に好意的に聞きましょう。
ちょっと出所が分からなくなったが、参考になる記事があったので載せておこう。

CLT法人化への経緯
 CLT(Cross Laminated Timber)については、2012(平成24)年1月、銘建工業㈱(岡山県真庭市、中島浩一郎社長)、山佐木材㈱(鹿児島県肝属郡肝付町、佐々木幸久社長)、協同組合レングス(鳥取県西伯郡南部町、中西康夫代表理事)の3社が、中心的役割を務めてCLTを建築構造材として使用できるにようにすること、将来はCLTによる中層や大規模建築を可能にすることを目的に任意の協会を設立した。
 その後、2014(平成26)年4月に「一般社団法人」化に至るまで各方面にCLT建築構造材について広く喧伝するためのフォーラムや2013(平成25)年12月には、CLT構造躯体で大臣認定取得による3階建て実証棟(高知県大豊町、おおとよ製材社員寮)の建築等を通して活動してきた。
 こうした中、農林水産省は2013(平成13)年12月20日、CLT(直交集成板)の日本農林規格を制定した。これにより中・大規模の木造化を可能にするCLTは、国の成長戦略の中でも早期の実用化が求められて、異例のスピードでJAS規格化が実現した。2014(平成26)年1月に当該JASマーク付直交集成板の流通が始まった。       
 (一社)日本CLT協会

>幅はぎ装置は(株)太平製作所様に発注、お盆過ぎに納入予定です。9月から試運転、そして本格稼働出来るものと期待しています。 (2014年5.09日付け社長ブログより)

ちょっとまとまりがなくなったが、要は山佐木材のHPをご覧いただきたいということである。
いかにCLTの未来が希望に満ちているかお分かりいただけよう。そうすればそれを推進する山佐木材を応援したくなる。
そして同社と密接な太平製作の大相場にも期待が十分持てることが分かる。
なお太平製作は日本CLT協会の一般賛助会員である。

1月27日 20時37分記
26日の相場は小動きだった。日経平均、TOPIXは小幅安だったが、騰落銘柄数では値上がり銘柄数の方が多く、大型株軟調、小型株はしっかりという相場だったわけだ。
2部、JQ、マザーズはそろってプラスだった。

当道場銘柄は金曜日110円高と急騰したNSW(12月WEB銘柄)が39円安と一息入れた以外は、多くが値上がりした。
ハードオフ(推)は1124△21の高値引けで終値としては高値更新。運にも恵まれればここから上昇加速か。
Nフィールド(推)、大和小田急建設(推)、ニックス、横田製作(推)、太平製作、クリーク&リバー(9月WEB銘柄)等、ここさえない値動きを続けてきた銘柄も高いものが多かった。
またここぴくついていたセーラー(9月WEB銘柄)41△3。この株価は10.09日以来の高値だ。あわよくば、ここから一吹きも。ヤマシナ(12月WEB銘柄)は62▼1だったが、中期方針なら放置で、どこかで化けるのにかけてもいいだろう。

一方、PER的には買いづらい値動きのいい銘柄群は相変わらず強い。アプリックス2172△122、ネクス1435△135、NID(こちらはPERでも買えるが)3250△170などである。

1月27日 0時25分記
ギリシャの選挙等、懸念材料もあるが、これもほぼ織り込み済みとみてよさそうで、外部環境は、さほど心配することはなさそうだ。

そこで、ここでは久しぶりに私のポートフォリオを公開しておくとしよう。と言っても、これは当ブログをよく読めば大体推測できることであろう。
数字は運用総額に占める比率(金額ベース)である。

①NSW      18.7%
②高度紙     17.3%
③ハードオフ   16.3%

④大和小田急   7.5%
⑤ソースネクスト 5.1%
⑥太平製作    4.5%
⑦ありがとう    4.3%
⑧ポバール    3.4%
⑨朝日ラバー   3.1%
⑩日東工器    2.9%

以下、アプリックス、東京コスモス、協立電機などとなっている。
変に勘違いされたり勘ぐられても困るので、注釈を加えておこう。

これら銘柄の中には、処分を続行したり、あまり期待していないが保有株数をかなり減らしたので放置しているといったものもある。代表はポバールで、これは業績下方修正で売られたので、早めに全株処分したかったのだが、とても売れる株数ではなかったので、時間をかけて、買い物がある所を少しずつ売った結果ここまで減少しているのである。ただもうわずかになったので、また積極的に安いところを売ることはしないので、株主の方は私の売りを心配する必要はない。

上位3銘柄の比率が計52.3%に達しているのでも分かるように、この3銘柄、特にNSW、ハードオフに期待している。高度紙はピーク時からはある程度減らしているが、最近は売らずむしろここからは戻るのに期待している。
その他、新鮮なところで、ありがとう、東京コスモス、ばくち的夢を追うものでアプリックスなどにもある程度は期待している。
そして、(これはいつものことだが)今は動きの悪いものを多少は処分しつつ、その資金で、新たな有望銘柄を虎視眈々狙っている。

1月26日 1時04分記
私は日本再生の秘策」と題して1.10日付けで

①林業再生
②100年住宅(住宅の長寿命化)
③学校給食の完全米飯化
④津波避難マンション
の4つ(ほかにもいろいろ考えられようが、現時点で私が思いついたもの)を挙げた。そして

①まず、日本再生には雇用の大量創出が必須条件だろう。しかしそれは容易なことではない。ふるさと納税ごときで地方が元気になれるわけはない。工場が各地にどんどんできるとか農業が儲かるようになることとかが必要なわけだが、どちらもそう簡単にはいかない。
これに対し林産資源が今収穫期を迎えていてこれをうまく活用すれば、林業は比較的容易に再生し雇用もかなり生まれるのである。

と書いた。

これについて、ここでは、少し詳しく具体的に書いてみたい。
とは言え、私は相場師でありこの道の専門家でもなんでもない。よって以下の論述も、いろいろ不備、間違い(に近いもの)もあると思われる。大勢に影響ない範囲で、その辺はお許し願うとして以下、私の考えを書く。

日本では戦後の「拡大造林」で人工林(主にスギが植林された)が急増、これが今伐採適期を迎えている。このため森林面積は横ばいが続くが、森林蓄積は2012年で1966年の2.6倍に達している。
それでも伐採が増えず、森林の荒廃が続いているわけだが、それは伐採しても儲からない、利益が出ないからだったわけである。

それが、ここに来て、情勢は大きく変わりつつある。
つまり、世界的な木材需要の高まりの中木材価格は高騰、逆にデフレ下日本では価格が低迷を続けたため、今日本の木材価格は、アメリカやカナダ産に比べ割安な水準になっているようなのだ。アジア各国への輸出好調とも伝えられる。

にもかかわらず、日本で木材の伐採が目に見えては進まず、いたずらに森林蓄積のみ進むのはなぜか。

私は以下の問題からではないかと考えている。

①森林地主の高齢化
②日本産木材の品質
③「路網」

①であるが、長年、森林整備を怠る間に森林は荒廃、地主は高齢化、問題は日々深刻化している。ただ、ここに来て各地で、民間企業等が地主と交渉、伐採を請け負う動き等が活発化している。先日山手線に乗った時だったと思うが森林女子・森林男子募集の広告を見た。こういう動きも含め、国や自治体等が資金面、制度・法律面で後押しすることが重要だろう。

②、1、2年前になるがTVで同じ価格か少し安くても日本産木材よりアメリカ・カナダ産木材を選ぶといった趣旨の発言を(大手住宅メーカ―の方だったと思う)聞いたことがある。反(そ)ったり割れたりするとか品質が一定でなかったりする問題があるからだったと記憶する。これを聞いて、私は20年、30年前の日本製の綿製品、毛製品が良く縮んだことを思い出した。これに対し、ランズエンドやエディバウアーなどの製品はまず縮まなかった。これと同じことが今木材で起きているのではないか。そういえば私のリフォームした道志の家の玄関扉(1枚板)も取り付けてすぐに反って建築業者の方が、取り替えさせますと言って取り替えさせていた(私は気付かずにいたのだが)。
こうした問題が起きるのは乾燥が不十分なためだろう。アメリカやカナダとは違い、日本では業者は中小零細業者が多いため十分な高性能大型乾燥設備やその他各種製材設備等を有していないところが大半であろう。
政府、自治体等が資金面等で強力にバックアップして設備充実に取り組むことが望まれる。

③の「路網」という言葉はご記憶の方もあろう。確か菅内閣の時、菅首相(当時)等が盛んにこれの整備を推進すると言っていた。「路網」とは森林内にある公道、林道、作業道の総称で、日本の場合、これの整備が不十分なため、すぐそこに金になるスギの木が大量にあってもあたら指をくわえて見ているだけというケースが多くあるわけだ。人力や水運に頼る時代は終わったのに、路網の整備はほとんど行われなかったわけである。
しかし、これの解決は、そう難しくない。要は資金と政府等のやる気である。
「路網整備を加速化させるためには何をすべきか」 と題した日本森林技術協会の提言が出されたのは2009年3月のことである。

なお、このほか、木材需要の喚起も林業再生には重要だが、これへの方策としては
①CLTの積極活用
②公共建築物に木材を積極使用
が有効だろう。
①のCLT(直交積層材合板)は太平製作所(推)で当ブログ読者諸氏にはおなじみだ。CLTの中層木造建築物の構造材としての使用が期待されている(ヨーロッパ各国ではすでに使用されている)わけで、昨年は自民党要人の口からCLTという言葉もたびたび発せられた。菅内閣の時のように口先だけにならないようにしてほしいものだ。しかし大臣が変わるとかして担当大臣はCLTなど御進講を受けていなくて知らなかったりして・・・・
②は、すでに多少は行われているが、学校や幼稚園等、あるいは図書館、市役所等は積極的に日本産木材を多用したぬくもりのあるものにするといいだろう。現実にそうなった学校では評判もいいようである。

1月24日 23時05分記
22日もハチャメチャな相場だった。
日経平均は49円高だったが、TOPIXも単純平均も下落、騰落銘柄数も値下がりが値上がりをかなり上回り1000弱もあった。2部、JQ、マザーズも下げた。

個別銘柄を見ても、1日での乱高下がひどい。
高度紙(推)は1695△175まであったものの1555△35の安値引け。アプリックスに至っては2300△203まであって1927▼170。
ネクスは大幅安で寄り付いた後862▼98まで下げたが、その後プラスに転じ、以降マイナスになる場面もあって結局、終値は1046△86。
NSW(12月下旬WEB銘柄)も高く始まり1036△78まであったものの一時はマイナスに転じ、切り返して終値は991△33。

こういう激しい乱高下にいかに対処するかで投資成績もかなり違って来る。私とてそうそううまく立ち回るのは不可能だが、それでも、大幅高水準には多少なりと指し値売りを出し、幾分は成果もある。例えばNIDは3095円に100株売りを出しておいたら売れた(高値は3100円だった)。終値は2900▼140。

NSWは強い動きだったわけだが、これでいよいよ1057円高値更新からM2M本命の名にふさわしい大相場に発展する期待が高まる。

ハードオフは反落したわけだが、コメ兵、トレファクはもっと大きく下げており、これにおつきあいした感じだ。めったに2連続安もない銘柄なので、23日、マイナスの局面があれば新規買いもいいだろう。

ハードオフ同様高配当、高利回り銘柄として紹介したありがとう、プロシップも大きく下げた。ただハードオフも含めこうした銘柄は、今後配当取りの動きが本格化してくる。突っ込んだ場面は買ってもいいだろう。

ここ下げっぱなしでいいところがなかったDLE(12月下旬WEb銘柄)、クリーク&リバー(9月下旬WEB銘柄)、横田製作(推)も上げた。本格反騰になるか注視するところだ。

1月23日 1時13分記
NSW(12月下旬WEB銘柄)は前日のPTSとは様変わりで、50円高まであったものの、そこから急速に値を消し75円安まであって終値は958▼49。まあこれは大化けに向かうための通過儀礼のようなものとみればいい。強気一貫。

ハードオフ(推)は1139円△35と昨年来高値更新、その後4円安まであったが終値は1105△1。同社株はここほとんど下げない。調べてみたら12.12日以降は2日以上の連続安はない。12.12日~1.07日の騰落は19勝4敗だ。
来期予想実質1株利益はトレファク=107.9円(21日の株価は3050△78)の9割=97.9円もあるが、株価は1105円と3分の1強に過ぎない。両社の株価のひずみは限界、臨界点に近づいているのではないか。

【朝日ラバーと高度紙】
朝日ラバー(推)と高度紙(推)の株価が、どうもおかしい。

ここ小型株のほとんどが売り込まれる流れの中で、朝日ラバー社株も1.13日には1500円近くまで売られた。ところが19日には1844△300のストップ高まであって終値も1785△241の大幅高。20日、21日も続伸、21日は1870△72。
しかし、こうも大きく戻す理由が不明なのだ。

日々の動きは違うが、大きくは連動性がそれなりにある高度紙は、1.16日に1480円という昨年来高値後の最安値を付け、その後は一進一退の値動き。近々朝日ラバーに追随する動きが出るのでは、と思っていたら、21日のPTSで大商いとなり1618△98まであって最終は1575.2△55.2(ただし1576円に200株の買いが入っている)。出来高は5000株で、この株のPTSとしては人気沸騰の時ならいざ知らず、異常に多い。これまた、なぜこの日、PTSでこのように買われるのか謎だ。
なお掲示板に注目すべき投稿がされている。

>FCVには必要不可欠だった加湿器を不要とする加湿器レスを実現(世界初)=トヨタのHP

>加湿器を省略することができる.そして,酸素と水素が直接混じり合うことを完全に防げる。=高度紙・ 春澤夫氏への インタビュー

と、「加湿器」なしの共通点から、高度紙のio-braneのトヨタ採用は確定的なのではないかという読みをSARAHAMA氏が述べておられるのだ。もちろん、真実は当事者以外には分からないが、この読みは当たっている可能性はそれなりにあろう。
株式投資というのは、あらゆる可能性を考慮、確率を考慮しながら行うものだ。思惑が思惑に終わり失敗するときもあれば、逆もある。io-braneのトヨタ採用に投資家が可能性を強く感じれば株価は急伸するだろう。いずれにせよ、様々な思惑渦巻く中、株価は踊る。

【東京コスモス電機】
20日、175△10と急伸したので、前稿では社名を挙げるにとどめた(勘のいい方で仕込まれた方もいるだろうか?)が、21日は173▼2と反落したので、取り上げる。
この会社もM2M関連のわけだが、市場ではほとんど知られていない。四季報、会社情報には何も書いてない。私も2日前に友人に教えてもらって初めて知ったくらいだ。その材料がどの程度のインパクトを持つものなのか、正直なところ、私には判断不能だ。
ただ、昨年来安値・高値が145円、267円で時価が173円。つまりまだ安値圏にあり、株価は低位だ。こういう場合、多くは材料に過敏なくらい反応する。ネットで材料をチェック、買うかどうか判断されるといいだろう。

1月22日 0時55分記
武田薬品の上昇が止まらない。
これは主力株でトップクラスの高配当(年間180円配当、3月末分は90円)を狙っての買いが継続して入っているからだろう。同社の株価は昨年末大納会の終値が4996.5円だったが本日の終値は5502△179でこの間1割強上げたわけである。

そこで、以下で、高配当、高利回りながらまださほど上げていない好業績・低PER銘柄をご紹介しよう。
なお、私が提唱していたことなのだが、配当利回りを年間配当で見るのではなく、3月末(一部2月末)分だけで見た場合の高利回り株を取り上げる。
比較のため載せた武田を除く以下の3社はすべて期末一括配当である。
ありがとうサービスは2月末、ハードオフとプロシップは3月末配当である。

コード   銘柄    株価(1.20日)  配当    利回り    PER

3177 ありがとう   2552円      82円    3.2%   7.6倍

2674 ハードオフ   1101円      30円   2.7%   11.2倍

3763 プロシップ   2850円      70円   2.5%   10.6倍

4502 武田製薬    5502円     180円   1.6%   45.0倍 

注1=武田製薬は年間では利回りは3.3%だが、年2回配当なので3月末分だけでは半減、1.6%に過ぎない。
注2=PERは来期予想実質値。

1月20日 22時51分記

実質賃金の低下が続き貧富の差が拡大する中、リユース(中古品)業界には強い追い風が吹く。
ありがとうはブックオフ、ハードオフのフランチャイジーである。今期は7円増配して82円配当、来期はさらに90円程度にまで増配の可能性がある。超低PERであり、2800円~3000円程度が期待できよう。
ハードオフは同業大手のコメ兵、トレファクに比べ著しく割安。配当狙いの買いも呼び込んで出遅れ解消に向け大幅高を期待。
プロシップは固定資産管理ソフトで今年度中に28か国に対応、顧客のグローバル展開に対応、競争力をアップさせている。

【M2M、I o T】
NSWに材料が出て株価は1007△150のストップ高となった。いよいよM2M、I o Tが市場の人気テーマになったということだろう。
同関連ではアプリックスが2144△340、ネクス1085△150なども急騰した。東京コスモス電機も大商いで175△10。
NSWはPTSで1307△300のストップ高まであって最後は1275△268。
どこで売るか難しいが、12.28日に書いたことなども参考にされたい。ただ来期予想実質1株利益は76.5円であり時価のPERは13.2倍に過ぎない。20倍に買うだけで1530円、30倍なら2295円だ。一部は早めに利益確定するにしても、一部は残したい。分けて売るのが鉄則だ。以下は野村総研の見方である。

>急成長が見込まれるM2M(Machine to Machine)市場。2013年の規模は2377億円、年率30%~50%近くの成長を示し、2018年には1兆円規模になると予測する。

この本命企業の地位を不動のものにしつつあるNSWの時価はなお超割安というしかない。

1月21日 0時13分記



1月20日 22時51分記