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以下のIRを発表したため。

ITソリューションプロバイダのNSW(日本システムウエア株式会社、本社:東京都渋谷区、 代表取締役執行役員社長 多田 尚二)のM2Mクラウドプラットフォーム「Toami(トアミ)」は、 1月よりシスコシステムズ合同会社(本社:東京都港区、社長 アーヴィン・タン、以下シスコ)のフォグコンピューティング(※1)対応機器によるIoT/IoE(※2)環境に採用されました

1月20日 11時28分記
相場はようやく落ち着きを取り戻しつつあるようにみられる。しかし、相変わらず、何が上がり何が下がるのか予想しにくい相場であることに変わりない。

19日に目立ったのは、宮入バルブ422△80、キッツ538△53、中国工業873△60、加地テック528△29など、水素関連の小型株の急騰だ。とは言え、岩谷産業803△4など無反応の銘柄もある。
またコメ兵、トレファク、シュッピン、HISなどの訪日外国人関連が軒並み高、この4銘柄は昨年来高値更新または面合わせ(HIS)だった。

蚊帳の外銘柄は依然下げ続ける。Nフィールド(推)、横田製作所(推)などである。とは言え、朝日ラバー(推)1765△241(一時1844△300のストップ高)、サイネックス(推)1219△74のようによみがえったものもあり、読みにくいことおびただしい。

こうした筋の通らない相場を無理にこじつけて理解しようとするのは無駄であろう。また無理をして、今頃になってようやく銘柄を入れ替えようなどとすると、えてして売ったものが上がり買ったものは下げるということになりがちだ。

具体的に書くのは難しいし差し障りもあるのでしないが、この辺をいかにうまくやるかが、腕の見せ所とも言えるわけである。

今の相場は、小型株の場合特に、割高な動きのいい銘柄が上がり、割安な銘柄にはなかなかお鉢が回ってこない。中古品販売(リユース)でも、コメ兵、トレファクが年初来高値更新、ハードオフ(推)は小幅高にとどまった。しかし、これでハードオフは終値では高値更新だ。一段と割安感が強まった=来期予想実質PERはトレファク24.9倍、コメ兵20.9倍、ハードオフ10.8倍=わけで、後はハードオフにどこで割安修正の大波が来るかだけだろう。

NSW(推)は868円まであって終値は857△19。前に言及したと思うがアプリックスも1804△118と急伸した。M2Mは市場のテーマになりつつあるとみていいだろう。いろいろ調べても、現実の業績に寄与という点でNSWの右に出る銘柄はないだろう。またリスキーながら大化けの夢のあるのがアプリックスだ。

輸出関連銘柄は、動きが悪すぎる。マミヤ(12月下旬W公開銘柄)は、自動運転関連として息を吹き返すかとも思わせたが結局、輸出関連売りの大波の前に崩れてしまった。
こういうのを目の当たりにすると、やはり、ここは輸出関連は敬遠、内需の好業績銘柄にシフトしておくのが賢明のようだ。

1月20日 0時45分記
相場というのは、誰でも儲かるような易しい時もあれば、ほとんど誰も儲からないような難しい時もある。またバブル崩壊後のように長期間にわたってずるずると下げ続けるというような、ほとんどありえないような相場もあった(半世紀近く相場を見てきて唯一のことだった)。

2013年というのは誰でも儲かるような相場の典型だった。14年はそれなりの技量の人なら儲けられる相場だった。
15年はどうか。これは現時点では何とも言えないが、少なくとも1.16日までは波高しの難しい相場となっている。
こうした外部環境、自分の置かれている状況をよく認識していないと、激しい荒れ模様の相場にうまく対応できない。こういう相場では、強気一辺倒とかある銘柄と心中とかいった極端な投資行動は自殺行為になりかねない。

訳もなく急落したり逆に突飛高したりするのが今の相場なので、突飛高したら一部は売っておくとか、買い損ねた銘柄が大きく下落したからと言って値ぼれ買いに走ったりしないことが重要である。ナンピン買いは傷をさらに大きくするリスクがあるので、よほど腕に自信のある方以外は避けるのがいいだろう。

株式投資はマラソン競技とか海で泳ぐようなものだとは、私がよく言うことである。
1000円の銘柄を1500円目標と書いたからと言って、それは推奨時点の相場環境を前提にしているのであり、マラソンで言えば競技当日が30度とかの猛烈な暑さになれば持ちタイムを大きく下回るタイムしか出せなくて当然である。海で泳ぐ場合で言えば大しけになれば、溺れ死ぬかもしれない。大しけ=首都直下地震と思えばわかりやすいだろう。
こういう当然なことを全く理解せず、相場に臨んでいる人がわんさかいるような気がしてならない。

少なくとも当道場読者諸氏にはそういうことをよく理解、リスク管理に意を用い、海が荒れているときには、それなりの覚悟と慎重さを持って対処していただきたいと思う。

さて16日の相場は、これまでの反動もあって、全般がNYダウの下落もあって大きく下げる中、当道場銘柄は比較的堅調だった。
すなわち高度紙(推)が1559△57と反発、NSW(推)も838△16と高かった。前稿で書いたように、かなり下げたので、反発のタイミングだったということだろう。

【ハードオフ】
ハードオフ(推)は1091▼4と小反落した。ここまで8立会日連続高していたので、一息入れたのは歓迎だ。
もったいぶるわけではないが、誰も指摘しない好材料がある。と言ってもここで書けばなあんだということになりそうだが、はたしてどれだけの人が気付いているか。各自考えていただこう。
いずれにせよ、どうでもいいような些末なことでかまびすしいが、根本はハードオフのPERがコメ兵・トレファクの半分程度という理不尽に低いレベルにあるということである。今後紆余曲折はあるにせよ、いずれは株価は大きく居所を変えているだろうというシナリオに、私はかなりの確信を持っている。

【NSW】 
NSWはストップ高後遺症による3週間近い調整を経て、ようやく反発した。この間、M2Mや I oTという言葉は、急速に一般化しつつある。私が予備校生だったころ、その予備校でテストの採点にコンピュータが導入された。ところが逆に答案の返却は遅くなった。しかしそれも笑い話になり、今やコンピュータ・パソコンのおかげで作業能率は革命的にアップした。
そしてここに来て、にわかによく言われるのがビッグデータでありクラウドでありM2Mだ。
M2Mが一般化して来たのはつい最近と言っていいだろうが、当然もう少し前から導入、活用は進められていたわけで、それが今花開こうとしている。
先頭を走る1社のNSWはM2Mなどのクラウド新事業の売り上げが今期20億円と総売り上げの7.1%に達する見通しだ。来期は倍増の40億円を計画している。ゴミ収集管理、気象監視といったことに導入され、現実にコスト削減に寄与していることが評価され受注が急増しているのである。

1月19日 0時12分記
ハードオフ(推)の既存店売り上げ等について一部、誤解している人がいるようなので、この辺のことについて書いておこう。

2014年4月~12月の既存店売り上げの対前年同期比は

ハードオフは98.0~102.5で推移、平均では101強である。
トレファクは102.6~114.0で推移。平均は108程度である。
コメ兵は公表していないようである。

既存店売り上げだけ見るとトレファクの好調が目立つが、トレファクは後に示すように全店売り上げの伸びが既存店のそれとほぼ同じである。新規出店が少ないのと新店売り上げがいまいちなのだろう。

これに対しハードオフは、文句のない好調ぶりである。既存店売り上げは、6月に唯一100割れとなってからは100以上だった。12月が98.3だったが、これは日曜が1日少なかったのと、結構店舗の多い東北日本が雪に見舞われたためであろうから心配無用だろう。下表でも分かるように、コメ兵、トレファクも12月は11月より数字は落ちている。

全店(2014年4月~12月)売り上げの対前年同期比

ハードオフ=124.0 127.9 123.9 128.5 128.0 126.0 127.8 130.7 122.9

コメ兵   = 91.0  86.0 113.9 123.8 116.6 121.2 108.9 118.6 111.3 

トレファク =107.6 108.0 102.6 106.3 113.2 114.0 105.8 107.1 105.6

既存店売り上げも大事だが、それより大事なのは全店売り上げなのは言うまでもない。
これは、一目瞭然、ハードオフがダントツである。FC加盟の3店の連結化も効いているのだろうが、それにしても素晴らしい。どの月をとってもコメ兵、トレファクを大きく引き離してトップなのである、このペースで行くと2015年3月期の売り上げは会社予想=四季報予想の172億円を上回り180億円になる。

1月16日 23時33分記



15日の相場は、前日のNYダウの大幅安にもかかわらず、ほぼ全面高で日経平均は313円(1.86%)の大幅高となった。ただJQ、マザーズはマイナスで市場は二極化の様相を強めている。

正直な話、解説のしようもないような支離滅裂な相場で、これを書くのも気が重い。
要するに、何が上がり何が下がるのか、合理的説明のしにくい相場だということである。

15日で言えば、自動運転で買われていたアイサンテクノロジーやネクスが急落、またコメ兵、トレファクも反落した。
当道場銘柄では高度紙(推)、朝日ラバー(推)、横田製作所(推)、NSW(推)、大和小田急建設(推)なども大きく下げたが、これはここに来ての動きの悪さに見切り売りがどっと出たというところだろう。

小型株の場合、極端に商いが細っているため、いわゆる板がすかすか状態で、ちょっとした売りで急落する。このため、予想外の大幅安にもなるわけである。
読者の方から悲鳴に近いいくつかのコメントを頂いたが、下げ過ぎたものは妥当な水準までは戻るという当たり前のことをしっかり頭において、相場を見ていくようにということを言いたい。

東証1部は外国人が主導、JQなどの小型株は個人投資家主導なので、連動性が近年は特に薄れている。このため日経平均大幅高にもかかわらずJQやマザーズは下げるといったことが頻発するわけである。
しかし、みんなが悲鳴を上げ始めるころ,相場はえてして反転する。あまり悲観的にならず、早晩大きく反発する場面もあろうと腰を据えてみていくようにしよう。

NSWは推奨時に近い水準まで戻ってしまったが、ここまで来れば、反発は時間の問題だろう。私は14日、15日と少し拾っている。
高度紙、朝日ラバーも十分下げたと言っていいだろう。

ハードオフは連日の高値追いだが、前稿で書いたように、ありえないような割安さなので、強気堅持。いろいろ上げ材料はあるのだが、こんな相場なのでそれへの見方を書いたので、それは後にして、一つだけ書くとしよう。
ハードオフと言っても知名度が低く、事業内容を把握している投資家は稀だろう。ブックオフ事業は17%に過ぎないことはすでに書いたとおりである。
コメ兵、トレファクは訪日外国人の爆買い関連として人気化した面が強いわけだが、ハードオフも仲間に入れていいのではないか。こう考えて私は新潟県新発田市の本社に電話、聞いてみた。
ブランド品なども扱っているのでしょうかという質問に、モードオフ、オフハウスで扱っているということであった。重ねてでは訪日外国人急増の恩恵はあるのでしょうかという質問には、はっきり「ある」というお答えを頂いた。
つまり訪日外国人急増関連としては、ビックカメラ、コメ兵、ラオックス、シュッピン、HIS、デパート株等が挙げられるが、ハードオフなど、まず無視されている(というか気付かない)。しかし、これで同社も立派な関連銘柄であることがはっきりしたのである。

1月16日 0時47分記
2015.01.15 ハードオフ
2674 ハードオフコーポレーション(東証1部)
株価=1055円(01月14日終値)   
出来高=167100株(01月14日) (売買単位=100株)
04月11日=760円~1070円=01月14日(月日=年初来安値~年初来高値=月日)
自信度=☆☆☆
推奨度=☆☆☆

読者の方から今年のお年玉銘柄について聞かれ、WEB銘柄以外の事情もあって、すっかり忘れていたわいと・・・・
その後、おあつらえ向きの銘柄を発見、ここに公表するわけだ。すでに読者の方へのコメント及び前稿で言及しているので、多くの方は仕込み済みであろう(そうしておいてほしかったわけでもある)。
注=推奨銘柄であり、またお年玉銘柄でもある。

同業各社の来期予想実質PER等は次の通り。

       株価       実質1株利益   実質PER
コメ兵   3780円     180.7円     20.9倍  

トレファク 2658円     107.4円     24.7倍

ハードオフ 1055円     97.9円     10.8倍  

         市場       売上
コメ兵     東証2部    423億円  

トレファク   東証1部    105億円

ハードオフ  東証1部    172億円

このほかここ数年、あるいは2013年度から2015年度の業績の伸びを見ても、ハードオフは、他の2社と比べて見劣りすることはない。

そうすると、コメ兵、トレファクがともに予想実質PERが20倍台なのに、ハードオフのみ10.8倍というのは、どう考えてもおかしいということがわかろう。

PBR、配当、成長力等を調べても、この3社の中でハードオフが見劣りするとは思えない。3社中1位か2位であって3位ということはないというのが、私の下した結論だ(この辺の分析については後日)。

ハードオフを同業2社並みに来期予想実質PER22倍に買えば2154円になる。

またハードオフは時価の1055円は昨年来安値の760円から1.39倍になったに過ぎない。
トレファクは1.87倍、コメ兵は3.0倍にもなっている。
ハードオフを1.87倍まで買えば1421円、3.0倍まで買えば2280円になる。
というわけで、目標は控えめに見て1500円、あわよくば2300円ということになる。
いずれにせよ、とんでもない安値に放置されているわけで、節約志向、訪日外国人急増・インバウンド消費で人気化の中古品販売業の1社として大きく見直されるのは必至だろう。

1月15日 0時33分記

追記=ハードオフはブックオフ事業も手掛け,これが不調で不人気の一因かもしれないが、売り上げに占める比率は17%に過ぎない。利益面ではハードオフはブックオフ(企業名)の足元にも及ばなかったわけだが、今期で並び(経常利益)来期は1割程度上回る見込みだ。となれば時価総額も逆転して当然だが、1.14日現在、ハードオフ147億円、ブックオフ188億円である。この面からも株価1500円は最低線だ。
なおハードオフはブックオフの2位(自社を除く)大株主でもある。(0時55分記)

1月15日 0時33分記
パソコンの状況が最悪なので、ごく簡単に。

相場はごく一部の銘柄は天井知らずに上げるが、多くの銘柄は厳しい下げに見舞われている。こういうときには、安易に銘柄を選ぶとまず失敗する。

よほど、しっかりした根拠から「絶対」と思えるくらい自信のある場合に限って買い出動、そういう銘柄がない時は持ち高は少なめに管理しつつ、静観がいい。

ところでここ訪日外国人急増と節約志向の波に乗って、コメ兵、トレジャーファクトリーという中古品販売業2社の株価が、すいすい上がっている。どちらもかつて当道場で取り上げた銘柄でもある。
どちらも2012年の初めから春に取り上げたのだが、推奨銘柄にしたコメ兵は、日時、株価が明確にわかるので、それを示そう。
2012年4.16日付けで推奨銘柄にしている。株価は527円だった。その後の高値(6ヵ月以内)は608円だった。確か相場環境が悪く多くの銘柄が値下がり、これでもかなり健闘したのである。
そのコメ兵が13日も3845△15(昨年来高値は1.09日の3925円)と連日の引け新値。2年半余で7倍以上になったわけである。
なおトレファクは2590△86。

こうなると、忘れられたるあの銘柄に投資してみたくなる。
2674 ハードオフ 1020△12
である。コメ兵、トレファク、ハードオフを、各自種々の指標から比較されたい。年足チャートで見るとほぼ分かるが、株価は2012年前半ではトレファクが最も安く、コメ兵とハードオフがほぼ同じだった!

1月14日 1時24分記
先週末、09日のNYダウは171ドル(0.95%)安、週明け12日に期待したのだが、現時点で78ドル(0.44%)安となっている。この2日分の下げを受けてCME日経平均先物は343円安となっている。

そろそろNYも下げ止まり、つれて日本株も反発というシナリオも十分ありうると思うが、あえてここでリスクを取ってまで大きく買う局面でもなかろう。

とりあえずは12日のNYダウが終値でどうなるか。それを見極めてから、方針を決めるところだろう。

1.10日の日経朝刊に、台湾半導体メディアテックの総経理へのインタビュー記事が掲載されている。「スマホの次へ中台連合」という大見出しに加え ネットと家電融合「IoT]に照準 という見出しがある。加えて「インターネットオブ・シングス(IoT)」の用語解説がある。
思えば、ビッグデータ関連銘柄としてブレインパッドを私が取り上げたのが2013年3.26日だが、その後このビッグデータという言葉は、連日のように日経紙面に出るようになり、ブレインパッドなどの関連銘柄も大きく値上がりした。
同様のことがIoT関連、M2M関連(NSW等)にも起きることを予感させる記事だった。

1.12日付け日経朝刊にも注目すべき記事が掲載されている。
クルマの自動運転として「国際ルール作り始まる」という記事である。国連が昨年12月に、自動運転分科会の初会合を開き、国際基準の制定に着手したというのが内容で、少し前の話なのだが、これを日経が大きく取り上げたことで、今後は自動運転関連銘柄への人気が一段と高まることが予想される。それだけ、完全自動運転の実現可能性が高いという見方が強まりつつあるとみられるからである。

NYダウはその後48ドル安まで戻し、つれてCME日経平均先物も248円安まで戻している。

1月13日 1時13分記
金曜のNYダウは大きく下落、株については考えたくない、というより、おあつらえ向きに、月曜は日本市場は休場なので、月曜のNYダウに期待して、とりあえず株のことは放念し、月曜夜に書くこととしよう。

失われた10年(あるいは20年)と言われて久しく、その後もアベノミクスで株価は上げたとはいえ、日本再生への道筋がついたとかつきつつあると思っている人は、ほぼゼロだろう。
いくつか提言もなされアイデアを言っている方もいるが、それをチェックしてみると、どれもこれもとてもそんなことでうまくいくとは思われない。

一例を挙げれば日本創成会議・人口減少問題検討分科会 提言というのがある。
若年女性(20歳から29歳)の人口変化率(2010年→2040年)が-55.8%と都区別で最も減少率高く、全国的に見ても高い豊島区について消滅のリスクが高いとするなどして、マスコミの話題をさらった。
しかしこの分析には大いなる疑問を私は抱く。単に現在の人口比から2040年の各年齢層の人口を割り出したのだろうが、人口移動の激しい東京都区部で、そういう手法が有効どうか。豊島区だけ突出して人口が減少すれば地価も突出して下落するだろう。そうすれば足立区などから住環境・交通アクセス等で優る豊島区への人口移動が起きるのは必定だろう。要するにちょっと考えただけで、恐ろしいほど雑で危ない推論なのである。
この提言のもっと笑止なのは、人口1億人維持をうたっていることだ。なぜ1億人なのか。何事もどこかで区切りをつけなくてはという観点から、これはまあいいとしよう。しかし、どうして人口減に歯止めをかけられるのか。

どの時点で人口減にストップをかけるかは別として、ストップをかけるには移民の受け入れなどはしない前提(提言はそういう前提)では、出生率を最低でも2.1にしなければならない。提言はそれも不可能ではないと言っているが、そんなわけはないだろう。今世界の先進国で出生率が2.1以上などという国はないのではないか。
ドイツ、フランス、イギリスなどの人口が減っていない(おそらく増えている)のは、大半は移民受け入れのためであろう。

提言について論じるのは本稿のテーマではないので、これについてはここまでとする。要するに、今一番もてはやされているかの感のあるものでも、この程度の空疎なものだということである。

結局、だれも現在の閉そく状況の日本を救うプランなど思いつけないのが現状なのではないかというのが、私の見立てである。

実は私は、この問題解決に妙案はないかと、不遜ながらこれまで長い間考えて来た。
その結果、あらさがしの得意な私は人の言っているプランが、それではだめだろうと思うだけで、包括的で壮大なプランとか実現可能性も十分ある具体的プランは、ついに思いつけなかった。当たり前と言えば当たり前だが。

そこで最近、方向転換、包括的プラン作成は断念、個別にこれをやれば多少なりと日本再生に資するという具体的プランを出そうと考えた。

ここまでで、かなり長くなったので、個別プランの具体的説明は次回以降にし、以下、見出しプラスアルファだけ示すこととした。

①林業再生

②100年住宅(住宅の長寿命化)

③学校給食の完全米飯化

④津波避難マンション

各項についてごく簡単に、私がこれがなぜ日本再生に直結すると考えるかを書いておこう。

①まず、日本再生には雇用の大量創出が必須条件だろう。しかしそれは容易なことではない。ふるさと納税ごときで地方が元気になれるわけはない。工場が各地にどんどんできるとか農業が儲かるようになることかが必要なわけだが、どちらもそう簡単にはいかない。
これに対し林産資源が今収穫期を迎えていてこれをうまく活用すれば、林業は比較的容易に再生し雇用もかなり生まれるのである。

②これは福田康夫内閣のとき福田首相が呟いただけで、掛け声倒れになっている。しかし現状のように30年程度で家を廃棄するのではなく欧米並み(60年~80年程度か)、いやそれ以上長く使うようにすれば、個々人の生涯あたりの家建設の平均コストが著しく低下、実質的に所得が向上、労せずして豊かになれるのである。これは飽きの来ないデザイン等も含め官民一体で努力すれば可能であろう。

③これはコメ余り解消にかなり、しかも即効性を持って資するであろう。

④近年津波避難タワーなどという美観を損ない、かつさほど多くの人は収容できない代物が各地に建設されている。しかし財政面の問題もあり、大量の建設は不可能で問題解決の切り札にはなりようがない。
私が提言するのは、分譲マンションの建設を、それが非常時には一般市民が避難できるように、かつそれに適したつくりにすることを条件に優遇(高さ制限・容積率の緩和ほか)し、民間のデベロッパー等が積極的に津波避難マンションを採算に乗る事業として建設するように仕向けるということである。

1月10日 23時50分記
08日の相場は、前日のアメリカ株の大幅高(NYダウ、NQとも1.2%強の値上がり)を受けて大幅高となった。業種別では海運、空運、医薬品が値上がり率上位だった。

当道場銘柄を含め小型株は激しく乱高下するものが目立った。
1455△95まであったサイネックス(推)の終値は1320▼40。高度紙(推)も1830△62まであったが終値は1747▼21。一方1755▼21まで下げていたカシオは終値は1826△50。昼休み時間に決算を発表したクリーク&リバーは後場寄りで740△20の最高値を付けたのだが直後に急落、終値は676▼44。NIDは終値は3245△115だが高値は3830円、安値は3030円で両者の差は800円にもなる。

6日、7日、比較的堅調だった銘柄に冴えないものが結構あり、逆にこの間大きく下げた銘柄はおおむね急反発したということで、まさに相場じゅんばんこである。

NSW(12月下旬WEB銘柄)も950△52まであったのが一時は895▼3まで下げ終値は918△20だった。これで短期筋をふるい落とし反騰への態勢が整ったとみていいかもしれない。いずれにせよ、年末につけた985円が高値になったとは思わない。本格上昇はこれからとみている。「 NSWのM2Mプラットフォーム「Toami」を販売するドコモ 」(12.29日付け)をお読みでない方はご覧いただきたい。

輸出関連株は、どうも動きが良くない。私はローランドDGとかカシオなどを少し買っていたのだが、いつの間に買い値から1割以上も下げている。推奨銘柄にしなくてよかったと胸をなでおろしつつ、08日に処分した。逆に「新四季報で発掘した有望株」(12.15日付け)で挙げたサカタのタネ、米久、S Foodsなどの内需株はみんな大きく上げた。

まんだらけ、ムゲンエステート、イチネンHD(これらも少しだけだが保有)などの急騰もこの範疇でとらえられよう。この流れでは、ルネサンス、リロHDなども出直ってきたので、ここから昨年来高値更新となるかもしれない。

1月09日 1時00分記