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相場環境は、かなり好転して来た。また参議院選挙で与党が圧勝、選挙後には、(選挙前には封印されていた)成長戦略等で、具体的な、株高につながる政策も打ち出されるのではないかという読み・期待が(恐らく)市場にはあり、こうしたことを背景に、しばらくは堅調な相場展開を期待していいのではないか。もちろん、円相場、中国株等によっては、あるいはアメリカの雇用統計によっては、こうした期待通りにはいかないわけだが。

こうわけで、ここからは月替わりとなることでもあり、心機一転、新たなる戦略で、今後の相場に臨むとしよう。

具体的には、どういうポートフォリオを構築するかということである。

不二サッシ(推)を中核にすることには、いささかの変更もない。私の場合、続いてあいHD(推)、ブレインパッド(推)、アネスト岩田、ニチリン(推)、トラストパーク(推)が、組み入れ上位銘柄である。
この中で、あいHD、ブレインパッドは、基本的に持続方針。ただし、ブレインパッドの場合、動きが激しいので、ここから一段高した場合の対処の仕方が悩ましい。私は1550円から1600円強くらいで持ち株の2割程度は売却、1756円の年初来高値前後があったら、そこで2割程度を売却(この時点で残りは6割)というのが、現時点での方針。アネスト岩田は今後も買い増す方針。ニチリンは、やや見捨てる方向に傾いていたのだが、ここに来ての円安で軌道修正も考慮。とりあえず月曜以降の値動きを見ながら対処。トラストPは7.01日に、いくらで出てくるかをみて判断したい。その他銘柄で、動きの悪いものは、基本的に整理(と言っても闇雲に叩き売るのではなく多少なりと高い値段で指し値売り)、以下の銘柄などの購入資金にする方向だ。

新たに組み入れる、あるいは買い増す銘柄を何にするか。
前述の
6381 アネスト岩田 のほか
6652 IDEC
8230 はせがわ
8876 リロHD
9381 エーアイテイー
3175 エーピーカンパニー

といった銘柄を考えている。すでに、取り上げた銘柄も含まれ、そういう銘柄は、すでにある程度は組み入れている。

相場環境や地合いを考慮しつつ、上記銘柄から推奨銘柄にするものが出て来ると思うが、読者諸氏は今慌てて買う必要はない。買う場合は、とりあえずは打診買い程度にとどめるのが良かろう。

とりあえずは不二サッシに集中。KUMADAIマグネシウム合金という材料の持つ意味が正当に評価されるだけで、ここから100円高は最低あっていいと考えるが、ここでは、それ以外のことについて簡単にふれておこう。同社のサッシ・建材は「ビル向け中心」とされ、いまいち分かり難いが、実態は、オフィスビルの再開発案件向けやマンション向けが中心で、まさに時流に乗っている。竹中工務店を含む大手ゼネコン5社とマンション建設トップの長谷工が主要販売先だ。積水ハウスも主要販売先で住宅建材が好調だ。
また近年注力している新分野がLED事業である。これについて正確に詳しく書くのは結構大変なので、恐縮だが、またまた後日に譲る。同社自身と子会社とで手掛けている。今後の期待分野だ。

6月30日 22時50分記
比較的のんびりと時間が過ごせていることでもあり、ここでは書こうと思いつつも果たせないで来た「追(い)証」について、書くとしよう。

なぜ、こんな分かり切ったことを、今さら書くかというと、半世紀近くも、信用取引をやってきながら、追い証について、いい加減にしか知らなかった、というより、いかに証券会社が、いい加減に情報提供してきたかを、最近知ったからである。

私は、追い証というのは委託保証金率(以下保証金率と記す)が20%を下回ると徴収されるもので、この場合30%まで一気に回復しなければならないと思っていた。というより、比較的最近まで私の利用している証券会社は、そういう規定だったのである。それが、2週間ほど前、担当営業マン氏と話していて、20%を下回ると徴収されるのは現在もそうだが、30%まで回復する必要はなく、20%を回復すればいいと、仰る。おいおい、そんなこと、聞いてないよ、「いつ変わったんです?」と言うと、「いや、最近ですよ、あの津波のせいじゃないですかねえ」と、かなりいい加減なお話。

それで調べたわけである。
以下は東証のHPにある用語集の「追証」の記述である。

顧客の思惑に反し、信用買いを行った銘柄の株価が下落し、また、信用売りの株価が上昇して計算上の損失が生じた場合、顧客は証券会社から追加の保証金を徴求される場合があります。これを通常、追証と呼びます。追証の差入れは、当初に差し入れた委託保証金から相場の変動による損失額等を差し引いた額が約定値段の20%(委託保証金維持率)を割った場合に、その生じた日の翌々日までの証券会社が指定する日時までに20%を回復するように差し入れなければなりません。

これでみると、20%を割ったら20%を回復すればいいということで、ならば追い証など、そう怖くはないではないか。

ところが、やはり、こんなことではすまなかった。
以下は私の調査結果。

松井証券      25%割れ→31%回復

カブドットコム証券 25%割れ→30%回復
マネックス証券   25%割れ→30%回復

楽天証券      20%割れ→20%回復

恣意的に選んだわけではなく、ネット上で比較的簡単に分かったところを載せたのである。最大手のSBI証券が抜けていたので追加すべく調べた。

20%を下回った場合には、20%を回復するまで追加保証金を差入れていただきます。ただし、証券取引所の取引規制等又は当社独自の判断により、当該20%の数値は変更されることがあります。

「当該20%の数値は変更されることがあります。」というのがみそだ。

要するに、東証が「20%を割ったら20%を回復すればいい」という規定を公表しているが、各証券会社は、これに縛られること無く、独自の規定でやっているケースが、結構あるということである。しかも、問題はそういう実態をほとんどの投資家は知らないということである。
この辺のことはキャッシュディスペンサーと似ている。つまりキャッシュディスペンサーの稼働時間、時間帯別手数料、振り込み手数料等について、正確に知っている人は少ない。知っていても自分の利用している銀行等のものだけだろう。銀行マンにしても大同小異で自行については知っていても他行については、まず知らない。証券マンも同じで、松井証券が25%割れしたら31%まで回復しないといけないなどと聞いたらびっくりするだろう。
キャッシュディスペンサーの場合、実害は知れたものだが、追い証の場合はそうはいかないのが問題なのである。

信用取引をやっている投資家の全投資家に占める比率は小さい。しかしだからといって、この問題は現物オンリーの投資家にとっても対岸の火事ではない。数は少なくとも、個人投資家の場合、売買金額ベースでは、信用取引の比率が圧倒的に大きいからである。

私は、今回の暴落で、主力株に比べ、小型株、特にマザーズ、JQ、2部株の下げが異様に大きかったことに、この追い証に関するルールがよくは知られていなかったことが、一つの大きな要因だったのではないかと考えている。
加えて、もう一つの要因として、以前に書いた特別気配の問題があると考えている。つまり売り(買い)気配になっている場合、保有株・建て株の評価をこの気配値でやるのか、直前の値段でやるのか、明確に知っている投資家は、恐らく少ないのである。よって、自分の口座の状況が追い証などには程遠い状況だと思っていたら、17時とかに確認したら、とんでもない数字になっていて「××日、15時00分までに○○万円を入金してください。」といった文言を発見、パニクるといった状況が、かなり発生したのではないかと推測する。

上記の2つの要因が、今回の暴落で小型株の下落幅を必要以上に拡大させたのではないかというのが、私の仮説のわけである。この見方が、ある程度以上当たっているなら、今後の小型株の戻りは、大型株を上回るものとなろう。

6月29日 15時43分記
27日の相場は、東証1部の主力株中心に上げて始まった。2部、JQは小高く始まったものの、すぐに下落に転じマイナス圏に沈んだ。日経平均が上げ幅を拡大、大幅高となるなか、JQがプラスに転じたのは、なんと13時08分頃だった。結局、日経平均は380円高と高値引けとなり、2部、JQもつれて高値引けとなったわけだが、上昇率は日経平均の2.96%に対し、2部、JQは0.5%前後にとどまった。不動産、その他金融の上げが大きかった。不動産は、自公が消費増税時に導入する住宅購入者向けの給付制度の内容で合意したことが効いた。

日本株だけ、これだけ下げるのはおかしいという観点から弱気になる必要はないと、前稿で書いたわけだが、遅ればせながら、ようやく市場もこれに気付いたかたちだ。その後、27日の欧米各国株は、そろってかなりの値上がりとなっている。為替も1ドル98.43円と、かなり円安が進んでいる。当然、CME日経平均先物も、日経平均の終値比で200円近い値上がりとなっている。

ようやく、この行き過ぎた下落相場にも終止符が打たれる可能性が大きい。出遅れが目立つ2部、JQも出遅れ解消の上げをみせよう。

ここ円高もあって大きく売り込まれたニチリン(推)なども円安に再び戻りそうなので、それなりには戻そう。ただ、大きく崩れた後だけに、多くは期待しない方がいいかもしれない。戻りは、やはり、この下げでも比較的抵抗力を発揮した銘柄の方が大きいだろう。
年初来高値を射程に入れてきた共立メンテナンス、またリロHD(推)、アネスト岩田、TPR、IDECなどである。あいHD(推)も、手がける事業全てが絶好調であり期待できよう。
ブレインパッド(推)は、業績下方修正で25、26日と下げたが、それでも他の銘柄と大差の無い下げだった。やはり、下方修正はある程度は織り込み済みで1部昇格でほとんど相殺したとみてよかろう。そして27日は1388△98と急反発した。懸念材料を消化したことでアク抜けとなり、今後はかえって期待できるかもしれない。

【不二サッシ】
私はポートフォリオ運用を心がけ、1銘柄に2割以上の資金は原則として振り向けないようにしている。しかし、現在、この不二サッシには、この原則を破る額を振り向けている。絶対的自信があるからであり、また相場で勝つためには勝負するときには勝負しなければならないという考えからである。過去を振り返ってもしようがないから書かないが、私はこのやり方でずっとやって来、多くの危機を乗り切ってきたという自負があるからでもある。今回もうまくいくという保証はないし、絶対的自信もあてにしすぎては墓穴を掘りかねないが・・・

ともかく、冷静にあらゆるファクターを考慮、分析してみると、やはり不二サッシの160円という株価は、ありえない安さとしか思えない。私の場合、信用でさらに買おうとしたら、信用で建てられる上限に達したので、新規建て不可といった表示が出る始末。やむなく追加は現物で買っている状況。それくらいほれ込んでいる。

これ以上は書かないが、これまで私がこの銘柄について書いた内容に納得される方は、165円以下なら買ってもいいだろう。前に178円高値更新の可能性は9割以上あるとみると書いたと思うが(そしてそれは実現した)、ここでは200円前後まである可能性が8割以上(本心は9割以上なのだがあえて控え目にした)あるとみると書いておこう。

6月28日 1時36分記
25日、26日と小型株が、徹底的に売り込まれ、つれて不二サッシ(推)のような、強力材料を有し、本来下げなくてよい銘柄まで、大きく売り込まれている。しかし、追い証がらみの売りは、こうした比較的値下がりしていなくて、株数もこなせる銘柄にこそ出やすい。150円台などという株価は、近々見られなくなろう。

【優先株問題】
不二サッシは、数年前巨額の赤字を計上、優先株を発行するはめにもなった。この後遺症で、現在数期連続で黒字を続けているにもかかわらず、無配であり、低PERに放置されているとも言えるのである。

「優先株」というのは、再建途中の企業が、支援する企業へそれを売却することで、自己資本を増加させるための株である。発行済み株式に優先株はカウントされないが、発行企業の業績悪化に伴い配当の支払いが厳しくなった場合などには、優先株は普通株に転換されることもある。この場合、発行済み株式にカウントされることになる。

要するに、優先株が普通株に転換されると、発行株式数が増加するから、1株利益が低下するわけで、これは当然株価の下落要因となる。公募増資発表で「株式の希薄化」を嫌気して、株価が下げるのと全く同じである。
『四季報』には「優先株60億円残る。」という記述がある。これが、株価の頭を抑えている面があるわけだ。この重しがとれたら?

以下に書くことは、これを聞くと、またなあんだと言われそうだが、ほとんどの人(恐らくあなたも)が知らないことだから、それなりに感動してほしいものである。

『会社情報』に「15年3月期から優先株の買取検討に着手する。経営の正常化に弾み。」
とあるのである。私は、株式投資は、ある意味受験勉強と同じだといつも言っているのだが、それは、日夜、勉強・努力してこうした情報に常に目を配り、人より一歩先に手に入れることが、成功(好成績)の秘訣(の一つ)だと考えるからである。
それはともかく、不二サッシの純利益は2013.3月期31億円余、14.3月期21億円(予想)、15.3月期22億円(同)である。優先株60億円の処理は、この収益力からして、そう難しいことではないのである。

KUMADAIマグネシウム合金という画期的材料を有するが「優先株」というアキレス腱を抱えるのが不二サッシだった。しかし、これでこの問題も心配なしということが、ほぼはっきりしつつある。
25、26日と整理したことで、いよいよ大相場へ、本格的にスタートすることになろう。

相場全般、その他銘柄についても書く予定だったのだが、省略させていただくこと、ご了解願う。前稿に書いたように、弱気になる必要はない。

6月27日 0時25分記
26日の相場も乱高下の末、日経平均は135円(1.04%)安だった。ただし、その内容をみると、大型株は、わずかな下げにとどまる一方、小型株は2.33%という大幅安だった。2部指数は1.60%、JQは3.29%、マザーズは11.62%と、そろって大きく下げている。大型株以外は暴落一歩手前的商状だったのである。

日本株下落の理由として、中国経済への懸念、上海株の下げが言われるが、この見方には、私は納得していない。
上海総合指数急落を受けても、25日の欧米株は、ほぼそろって上昇した。
26日のアジア各国株は、中国は-0.41%だったが、韓国、台湾、香港、シンガポールは上昇、下げたのはインドと日本くらいなものである。そして日本の下落率1.41%はインド、中国よりはるかに大幅なのである。

中国バブル崩壊、世界株安といった超悲観シナリオを言う人が出て来ていて、個人投資家が洗脳されているのかもしれないが、少なくとも、世界の株式市場は、そういう見方はしていないということである。日本以外は。

26日の欧米各国株も、ほぼそろって上げている。ドイツ、フランスは1.5%前後の値上がり、イギリスも1%程度の値上がり、スペイン、オランダも高く、下げているのはイタリアのみ。アメリカ株も0.7%程度の値上がりとなっている。

こうまで、世界各国の株価が上昇すると、この日本株の下げは何だったのかということになろう。ガラパゴス化は日本のお家芸とは言え、株の世界でまで、それはないだろう。特に、ここに来ての小型株の投げ売りは常軌を逸している。真実は勝つの信念のもと、ここは弱気になってはいけない。

6月26日 23時26分記

相場見通し、不二サッシ(推)等については、しばらくしたら書く予定です。
25日の相場は、支離滅裂というか訳の分からぬ乱高下の末、結局日経平均は93円安で終わった。前日の逆で小型株の下げがきつく騰落銘柄数は値上がり368、値下がり1266と、値下がりがはるかに多かった。2部、JQは1.5%前後の大幅安。
乱高下の原因は中国株である。上海総合指数が前日の急落のあと比較的落ち着いて寄り付くと、日経平均も小高く寄付き、その後上げ幅を拡大したが、上海の下げ幅拡大で後場には300円余まで下げ幅を拡大した。しかし上海が急速に戻すと、日経平均も戻し93円安で終えたわけである。

不二サッシ(推)は終始軟調で162▼15まであって引けは166▼9。ここは一息入れるところだろう。あと1~2日調整してから高値更新、200円大台乗せのコースか、26日に反発に転じるか、どちらとも判断し難いが、いずれにせよ、相場はこれからである。LED事業、優先株処理問題で、いい話があるが、これについては後日書くとしよう。お楽しみに。

ブレインパッド(推)が、引け後、業績の下方修正と、1部昇格を発表した。この好悪両材料を受けて、26日の株価がどうなるか。まあしかし、これが読めても、今さらどうなるものでもない。
業績の下方修正は、ある程度はありうると、それなりの数の投資家が覚悟していた(3Qまでの進捗状況から)こと。会社も言っているように、今期の売り上げに立たなかった分が来期にスライドするわけで、2014.6月期の業績予想が楽しみになったとも言えよう。いずれにせよ、今期の経常利益が3.29億円(期初予想)から1.51億円になっても、本当はどうでもいいことだ。投資家は2017.6月期経常利益30億円という会社目標に期待して買っているのだから。
なお25日のWBS(ワールドビジネスサテライト)で「ビッグデータで消費つかめ」という特集をやっていて「ビッグデータをいかす『分析』」を強調していた。まさに「データマイニング」のブレインパッドの出番である。

現在、NYダウは100ドルほどの上昇、為替も1ドル97.86円程度の円安、CME日経平均先物も大幅高となっている。この状況を維持して終わり、26日は小型株が大きく戻るのを期待して寝るとしよう。

6月26日 0時37分記
24日の相場は、大幅高で始まったものの、その後、為替が円高になったこともあってか、じりじり下げ、結局日経平均は167円安の大幅安となった。ただ、21日とは正反対で値上がり769、値下がり852で実態は小幅安。輸出関連など主力株の下げがきつかっただけで、小型株指数は1820.41▼0.86と、ほぼ横ばい、2部指数は小幅高、JQはわずかな下げにとどまっている。

ブレインパッド(推)は1610△130まであったが引けは1480±0。1550円以上はある程度売っておきたかった!?それがなかなか実行できないのが、相場の難しさでもある。
不二サッシ(推)はあっさり年初来高値を更新、186△18まであったが、引けは175△7。
アネスト岩田、リロHD、日本社宅サービスなども上げた。
イー・ギャランティー、Jトラストも上げたが、FPG(推)は1300△73までありながら引けは1218▼9。

このように、乱高下が激しすぎるので、持ち株の一部は前日比大幅高で指し値売りを出しておくのもいい(これは以前にも書いた)。

24日の欧米株はヨーロッパ各国株は、そろってマイナス、アメリカ株もNYダウ、NQとも1.3%ほどの値下がりになっている。為替も対ドル、対ユーロとも円高が進んでいる。つれて、CME日経平均先物も大きく下げている。

またぞろ、乱高下の激しい為替相場に左右される相場が続きそうな雰囲気が復活してきた。いずれにせよ、息の抜けない相場が続くことは覚悟して臨むしかなさそうだ。

不二サッシは出来高が約662万株で東証2部2位。ただ、これでも4.22日に記録した約733万株よりは少ない。これは鎌倉理論的には、相場はまだ天井を打っていないことを示唆している。そもそも、材料の衝撃度からして、こんな水準にうろうろしている方がおかしい。少し上がれば、すぐ売るというのが習い性になっている日本のデイトレーダーであってみれば、こういう動きにもなるのだろうが・・・

日本発の革新的材料=KUMADAIマグネシウム合金の持つ意味が、いずれ正当に評価されようが、そうなれば、これを少なくともしばらくは半独占的に生産する不二サッシ(不二ライトメタル)の株価が100円台などありえないことは、誰の目にも明らかになろう。

超目先はともかく、早晩200円大台がわり、そして264円(2007年7月)、さらには445円(2005.8月)を念頭に、強気を貫きたい。

6月25日 0時28分記
21日のアメリカ株は、NYダウは小幅高、NQは小幅安だった。為替相場は1ドル97.86円と、まずまずの水準。CME日経平均先物は13380円(21日の日経平均終値は13230円)。

上記のように、とりあえず外部環境はいい。加えて、21日の日本株は日経平均採用銘柄中心の相場で、小型株や2部、JQ、マザーズは下げている。逆に、月曜は小型株や2部、JQ、マザーズは大型株より強い相場になる公算が大だろう。

不二サッシ(推)、ブレインパッド(推)という、人気銘柄に集中する(メンタルとういうか気持ちの問題だけのことだが)ところか。

なんといっても一転世界遺産に追加登録が決まった三保の松原にはや観光客が殺到する日本だ。本命以外は蚊帳の外ということが多い。連想されるような周辺銘柄や、こつこつ発掘したような銘柄には、なかなか陽が当たらないことが多いからだ。

アネスト岩田、あいHD(推)、リロHDあたりは、ここは仕込んでもいいとは思うが、目先すぐに上がるか、投資効率は、と考えると、微妙だ。

【不二サッシ】
22日の日経朝刊1面に「炭素繊維車」20年に実現
という見出しの記事が大きく掲載されている。東レやトヨタ、東大などが7月から炭素繊維を全面的に使った自動車の開発を進めるという。経産省が国のプロジェクトとして支援し、今年度に約40億円、5~10年間で数100億円を助成するという。

このニュースは、不二サッシにとって、いよいよ強敵として炭素繊維が表に出て来たというより、むしろ、画期的素材に国が全面支援して、日本経済の成長への源泉にしようとしているという点で共通しており、競合というより、切磋琢磨して、ともに画期的材料として世界に地歩を築いていくことになろう。株式市場的には、これで、一段と、不二サッシへの注目が集まることになるのではないか。
注=KUMADAIマグネシウム合金は画期的な新合金だが、炭素繊維はすでに広く知られている素材である。
単なる希望的観測を述べているのではない。不二サッシ(不二ライトメタル)も、経産省から多額の支援を受けKUMADAIマグネシウム合金に取り組んでいるのである。以下にそれを示す。

イノベーション拠点立地支援事業(経済産業省)
事業名:KUMADAIマグネシウム合金の試作品製造・量産実証の設備・施設整備
◆実施者 :不二ライトメタル㈱と熊本大学
◆総投資額 :約8.8億円 ◆補助金額:約5.9億円(産学連携推進枠:2/3を活用)
日本発の革新的材料~KUMADAIマグネシウム合金~
☆ 高強度・高耐熱性・軽量 ☆
●室温で超々ジュラルミン(高強度Al合金)を凌駕
●高温で耐熱アルミニウム合金を凌駕
世界一の強度・・・室温強度512MPa,250℃耐力300MPa
既存のMg合金(室温耐力180MPa)の2.5倍
航空機に使われるAl合金の超々ジュラルミンの505MPaよりも高強度で、重さも2/3
★特許:65 件の出願(原子配列構造・組織、成分に関する基本特許4件を含む18件が国内外で成立)
★論文賞13件受賞(開発者である河村能人教授)

不二サッシの時価は168円。年初来高値は178円。近日中に(早ければ24日に)、これは更新するであろう。問題は、この後だ。ここでいったん調整するか(そのまま相場終了の悪夢のような展開もゼロではない)、一気にこれを突き抜け200円に向かうか。

小型株の場合、短期間に急騰、相場はそれで終わりというケースが多い。過去の推奨株でも、このケースは多々あった。心しなければならないが、不二サッシの場合、売り上げ、発行株数等は2部銘柄というより、立派に1部銘柄として通用する規模だ。加えて、強烈な材料を有している。よって、上記のような心配は、ほぼ無用だろうと考えている。

6月23日 22時58分記
相変わらず、めざましい、そして油断も隙も無い相場が続く。
21日の相場は、本年最大の下げを演じたNYダウの余波で、日経平均は大幅安で寄付き300円余り下げる場面もあったが、終わってみれば216円高。ただし、これは、例によって、ファナック、ソフトバンク、武田薬品などの薬品株といった日経平均への寄与度の大きい銘柄を上げてのお手盛りの数字であり、実体としてはせいぜい数10円高。その証拠に騰落銘柄数は値上がり858、値下がり753であった。2部、JQ、マザーズはそろって値下がりしている。

要するに、主力株を除くと、東証1部、2部、JQ、マザーズ、すべてで値下がりするものが多かったということである。それにしても、この地合いで日経平均、TOPIX(0.70%の小幅上昇にとどまるが)が上げたのには、それなりの意味があるかもしれない。そろそろ調整も終わろうとしていて、ために悪材料にも抵抗力が付いて来ている・・・

主力株だけ上げたからといって嘆くには及ばない。相場じゅんばんこである。ここ小型株が比較的堅調だったことへの反動がでたとみるところだ。

不二サッシ(推)が大商いのうちに168△9と続伸、またブレインパッド(推)も1480△142と急伸した。ブレインパッドは、6.20日、JPモルガン・アセット・マネジメントから大量保有報告書が提出されたことが急騰の理由のようだ。先行きは読み難いが、異様に強い相場つきであり、モルガン大量保有と相まって、2000円と言ってきた私の希望的観測が実現する目も、再び出て来たということかもしれない。

あいHD(推)は、前日急落した後だけに、それなりに戻すだろうとみていたのだが、なんと一時806▼32まで下げる体たらく。しかし引けにかけ猛烈に戻し引けは865△27。今、マーケットスピードがサービス停止中ということで、アバウトな書き方をお許し願うが、どうも、この株の急騰・急落は、3Dプリンターがらみだったようだ。21日のニュースステーションで3Dプリンターを取り上げ、古館氏ら出演者のそばには3Dプリンターが置かれていた。その機械は7999MUTOH HD製。このMUTOHの株価の動きが、あいHDとかなり似ているのである。一方「砂型」で3Dプリンター本命に躍り出た群栄化学の株価は、急騰後も高値をほぼ維持している。この辺の関係はビッグデータと同様だ。つまりビッグデータでも、本命のブレインパッドは、その材料で急騰、連れ高した関連銘柄は、その後、ほぼ行って来いになったがブレインパッドは、それなりの高値圏に踏みとどまっている。3Dプリンターも、本命の群栄化学は高値圏にあるが、あいHD、MUTOH等は、上げた分が剥げ落ちてしまった。まあしかし、あいHDの場合、21日の806円までの急落で、出直りへの環境整備ができたと前向きにとらえていいのではないか。

6月22日 9時37分記
アメリカ株大幅安の余波を食らって、安寄り、152▼7まであった不二サッシだが、ジリジリと戻し、前場引け値は160△1(高値引け)。

本来、こんなところを買っている場合ではなく、推奨直後の155円(6.20日寄付き値)以下、もしくは146円(「四季報からの有望株 」として紹介した日=6.18日寄付き値)前後で買っておいてほしかったわけだが、万一買ってない方は、やむをえない、ここを買うのもありだろう。もちろん、この場合、買値がアップした分、リスクもアップしていることは承知されたい。100株単位なので、ごくわずかだけ買って、明確に上昇波動入りしたことを確認してから本格的に買う手もある。
なお、すでに安く買っている人が、追撃買いするのは、話が別で、問題ない。私は今日も買っている。178円高値更新は90%以上の確率であるとみているからである。言うまでもないが、目標株価は、もっとはるか上をみている。

6月21日 12時03分記