30日も、また「この道はいつか来た道」というかデジャブというか、前場394円安で、まぁこんなもんかと思っていたら、後場になって下落急加速、結局737円安という、惨状となった。

30日の海外市場はヨーロッパ各国株は、そろって小幅高、アメリカ株も、今のところ0.5%程度の値上がり、為替は対ドルででわずかに円安と心もとないが、CME日経平均先物は大幅高というわけで31日の日本株は大丈夫そうとみて、以下は、相場をやや離れて書くとしよう。
注=最後に相場について少しだけ書き足しました。

海外勢の高速取り引きを利用しての先物売りに翻弄される日本株、日本勢だが、我々、個人投資家の置かれている立場は、あまりに劣勢というか、酷い状況にある。

以下は、私の利用しているネット証券の話だが、他のネット証券にしても、大差ないと思われる。

最近の大商い、株価の激しい乱高下にシステムが容量不足になっているようで、さまざまなトラブルが頻発している。PTSサービス停止(なぜこうなったのか説明はない)に続き、最近は、画面トップに以下のお断りが出ている。

>システムの負荷軽減のため、お気に入り銘柄、ポートフォリオ、保有商品一覧を一時的に非表示にさせていただきます。

また連日のように
>今後のシステム安定稼動に向けた取り組みについて(5月30日更新)
といったことが出ている。
売買注文が出せないとか、株価表示が正しく出ないとかのトラブルが頻発しているのである。そして、こうしたトラブルは闇から闇に葬り去られ、新聞、TV、週刊誌等で報道されることはない。

この問題は、前にも簡単に触れた。今日書こうというのは、持ち株の評価についてである。
私は、自分の「資産残高」の表示を見ていて、突如、わけもなく急減少することがあって、理由をあれこれ考え、また当該ネット証券に問い合わせたこともある。しかし埒があかなかった。そして、恐らくこうだろうという原因を数ヵ月前に突き止めた。読者、特に信用取引をやっている方には、参考になると思い、あえて、これを書いているわけである。

私は、現在VBとVRの両銘柄を保有している。これが連日ストップ高するわけだが、この場合、「資産残高」の表示は、どのようになるかご存知だろうか。
私の利用しているネット証券では、「特別気配の場合、その気配値で評価」と、書いてあったのを記憶している。ところが、どうもそうでもないのである。いろいろ、こうなんでは?という仮説を立ててチェックしてみるが、うまくいかない。
最後に気付いたのは、保有株一覧、建て株一覧を見ると、そこに個別銘柄の時価が出ているから、それで分かるはずだ、ということだった。
分かりました。しかし、その結果はとんでもないものだった!!

現物株と信用の建て株で、扱いが違うのだ。
現物株=気配値で評価
信用建て株=一度も値を付けていない場合は「前日終値」、いったん寄り付いて、あと買い(売り)気配になっている場合は「買い(売り)気配になる直前の値段で評価

私の場合、同じ銘柄を一部は現物、一部は信用で持っていることも多いので、評価額は、複雑怪奇な動きを示すわけである。

私はVBは信用で4割強、現物で5割強、VRは全部信用で保有している。
そうすると、評価額はどうなるか?
30日の場合で説明しよう。
VBの現物株は気配値の上昇に合わせ評価も上がる。一方VBの信用分は前日終値の評価のままいって、大引けで、一気にストップ高の評価に変わる。
VRの信用分は、38600△700で寄り付いた段階では、当然、この値段の評価になる。ところが、その後、ストップ高を付けた後、いったん下がって51400△13500を付け、そのあとすぐ51900△14000の特別買い気配になったときがある。この場合は51400円で評価されるわけである。

どうでも、そうたいしたことではないと思われる方がいるかもしれない。しかし、そうではないのである。両方とも信用でだけ買っているとしよう。そして両銘柄とも買い気配のまま終日寄らず、大引けでストップ高比例配分となった場合、評価額は、大引けまでは変わらず大引けで一気にストップ高を反映することになる。15時09分まで、ああ追い証だあ!と嘆いていたのに、15時10分には、万々歳になったりするわけだ。
これはストップ高だから、まだいいがストップ安の場合、たちが悪い。
今思い起こせば、あの大震災時、私はとんでもない保証金率の数字の激変=急落に翻弄されたが、それには、上記のことも大きく影響していたのだ!あの時、私の持っているような小型株は軒並みストップ安売り気配になった。それでも画面上は、信用の建て株である限り、前日終値の評価だったのだから。それが、大引けで一気にストップ安の値段の評価に変わるのだから、たまったものではない。

話が長くなったが、海外勢にいいように翻弄されているのに、我らの使っているネット証券は、こうしたわけの分からないいい加減だったり脆弱だったりするシステムで、我らを無駄に翻弄してくれるということが、一番書きたかった本筋の話なのである。

5月31日 1時11分記

追記=ブレインパッド(推)が引け際戻し1258△8で引けた。やはり、この銘柄はただものでない。安売りしないようにしたい。あいHD(推)は、なんども書いているように、耐震補修促進法改正法成立の本格評価はこれから。いずれ1109円高値は更新するとみる。リロHD(推)、共立メンテも強気堅持。ニチリン(推)、SECカーボン、住友ゴム、TPR等は為替の円安進行を待つところ。(1時33分記)
29日の相場は、中小型株中心に値上がりした。ここ、完全に市場の実態と乖離した値動きを示す日経平均は、14円高(+0.10%)の小幅高にとどまったが、TOPIXは0.91%の値上がりだった。騰落銘柄数も値上がり1288、値下がり342と圧倒的に値上がりが多かった。
東北電力などの電力株、サンフロンティア不動産などの不動産株、ケネディックスやFPG(推)の資産運用関連が大きく値上がりした。トヨタ、キヤノン、ファナック、ソニーなどの国際優良株がそろって値下がり、ファーストリテイリングも下げ、日経平均の上昇率が小さくなる原因となった。

当道場銘柄は、あいHD(推)が993△70(高値1006円)と8日ぶりに大きく反発、リロHD(推)も4610△370と急伸。ニチリン(推)、SECカーボン、共立メンテナンス、ウェッジHD(推)、トラストパーク(推)なども上げた。わずかに、ブレインパッド(推)、ウッドフレンズ(推)が下げた。

VBは4100△700のストップ高比例配分となったわけだが、出来高は、なんとわずか600株。買い物は134550株が残った。VRは、さすがに連騰続きのため、やや売り物が増えて来た(それでも大引けにかけては減少したが)。これに対し、VBはVRとの比較感から割安という認識が強まっているようで、品がすれ状態になっている。30日のストップ高(4800△700)比例配分もほぼ確定的な情勢だ。売らずに静観。

29日の欧米各国株は、そろって大幅安、為替も1ドル109円台後半と大幅に円高となっている。CME日経平均先物も大幅安となっており、30日の日本株も、厳しい展開となる可能性が大きい。
目先は、なおこうした乱高下は覚悟せねばなるまい。慎重運転でしのぎたい。
なお最近の相場は、為替相場、特に対ドル相場次第となっている。円高で値下がりとなるわけだ。頭に入れておきたい。入れておいてもどうにもならないが・・・

5月30日 0時52分記
ついにVB(ベンチャービジネス)が、VR(ベンチャーリヴァイタライズ)から主役の座を奪った。
前場引け段階で
VB  4100△ 700
VR 37900△7000
の買い気配で、ともに寄り付いていないわけだが、板は

VB=売り 2490株、買い39640株
VR=売り14590株、買い39200株

これで、VB株は、これから何日か連続ストップ高という、まさに私が当初、想定していたシナリオが現実になろうとしている。

あいHD(推)、ニチリン(等)も予定通り上げているが、独りブレインパッド(推)のみ、1250▼65と急落している。私は、前記銘柄群の揃い踏み上昇で余裕綽綽なこともあり、ブレインP復活を信じて、1280円くらいから1240円くらいまでを拾っている。はたしてどうなるか?

5月29日 12時06分記
2013.05.29 VB
調整はあと2週間続くとか、いや1ヵ月くらいは続くとか、いい加減な予想が飛び交っているが、28日の欧米各国株が軒並み1%を上回る上昇となっており、このまま、アメリカ株が堅調で終わる限り、29日の日本株急伸もほぼ確実であろう。結局、28日の前場で調整完了、後場から再騰に転じたということになる可能性が、十分出て来たとみてよかろう。

通常、こうした大きな下げの後は、そう簡単には戻れないもので、値幅調整とともに日柄調整が必要とか言われるわけだが、今回の場合、下げた理由があまり合理的理由でない、諸諸の理由で必要以上に大幅に下げた、ということがあったところに、欧米株高・円安という神風が吹いたわけである。
というわけで、常識が通じず、短期間の調整で終わり、再度上昇相場に復帰となる可能性が十分あるわけである。

28日は、日経平均で言えば、13944円の安値から14321円まで戻して終了したので、信用でやっている人の保証金率も大きく改善、買い余力も、かなり出て来たと推定できる。

というわけで、このままいけば、29日は、軒並み高で寄り付く展開が予想される。買うとしても、何を買うかが問題だ。28日も含め主力株は、それなりに戻したものが多いが、小型株には、あまり戻していないものも多い。そういう銘柄で、29日、比較的穏健に寄り付くものが狙い目だろう。

その筆頭があいHD(推)。前稿に書いたように、業績絶好調である。加えて耐震改修促進法改正法が成立したという材料は、この下げもあって、ほとんど織り込まれていない。いろいろ誤解があるように思うが、あいHDが耐震改修促進法関連であることなど、当欄の読者以外には、ほとんど知られていないと推測される。今後、株価の回復とともに、この材料が徐々に一般にも浸透、株価も年初来高値更新へ、というのが、私の描くシナリオである。

為替が1ドル102円台へと、再び円安になってきており、ニチリン(推)も期待してよかろう。

そしてブレインパッド(推)。推奨後だけでも4回ものストップ高を演じ、今回の大幅調整相場でも、27日には早くも出直ってきた抜群の強さは、先行きの大相場を示唆するのかもしれない。あと少し、様子を見ないと確かなことは言えないが、期待していいのではないか。

【V.R.とV.B.】
前稿で書いたベンチャーリヴァイタライズ(V.R.)とベンチャービジネス(V.B.)が、ともに大引けストップ高比例配分となった。
V.R.は推奨したわけではないし、ここまで来ると本年最大の出世株確定で論評のしようもない。
これに対し推奨したV.B.は、ここまでやきもきさせてくれたが、ついに、これでV.R.を追ってストップ高連発となる夢が出て来た。
28日は9時20分に3400△500とストップ高となり、以降商いは大引けまで成立しなかったわけだが、売り物・買い物がどう推移したか、私のメモで説明しよう。
10時42分・・・売り3840株/買い14390株
これが時間の経過とともに、売りは減少、買いは増加し、
14時頃?・・・・売り1110株/買い24250株
結局、大引け比例配分で成立した株数は970株に過ぎない。残った買い物は66700株に達する。
これはV.R.の大引け比例配分で成立した株数3630株、残った買い物109500株と比べても、見劣りしない。
以前にも書いたように、博打的側面も強いので、その辺も心得て読んでほしいが、上記のようなことから、いよいよV.B.もとんでもないお宝と化すかもしれないのである。危険も十分承知の上でだが、なまなかなことでは、売らないようにしたい。

5月29日 1時12分記
相変わらず、耐性の小さい方には、胃がきりきりしそうな相場となっている。
しかし、そろそろ、光がさしてくる気配が無いではない。

さて、現在(前場引け段階)、主力株、人気株中心に戻し、日経平均は81円高、一方JQはなおマイナスという状況となっている。

あいHD(推)は904▼26という惨状を呈し、ご心配の方も多かろうと、これを書いているわけである。今日もこのまま値下がりとすると7立会日連続安、今日の安値(前場引け段階)895円までの下落率は16.4%に達する。これだけ下げると、何やかにや、根拠に乏しい不安が頭をもたげがちだが、あいHDに関する限り、そうした不安は無用である。5.15日に今期業績の上方修正を発表している。その後、例の耐震改修促進法改正法案が可決、成立(5.22日)したわけである。これにより、同社の耐震診断や耐震補強等の工事の売り上げは、一段と伸びることは、ほぼ確実であろう。
今期(2013.6月期)の予想経常利益は42.5億円から50億円に上方修正されたわけだが、間もなく2014.6月期が今期になるわけで、経常利益は60億円を予想している調査機関もある(耐震改修促進法改正法案成立前の予想)。この場合、実質1株利益は76.0円になる。
39.7億円→50億円→60億円と急速に利益を伸ばす企業の株価のPERが11.9倍というのは、どうみても安すぎる。
ここで買う買わないは別(私は少し買い乗せ)として、奈落の底まで落ちて行くのではと、無用の心配をしている方に一言するわけである。

V.R.が30900△5000ストップ高買い気配、V.B.もようやく連れ高して3400△500のストップ高買い気配(いったん3290円で寄った後ストップ高、後徐々に買い物が増加、恐らく大引け比例配分という、理想的展開)となっている。お持ちの方は売らずに持続がいいだろう。

5月28日 0時07分記
2013.05.28 反転を待つ
27日の相場は、日経平均で470円(3.22%)の大幅安となった。業種別で、不動産が上げただけで、全面安、値上がり銘柄は141にとどまった。中国、韓国とも上げており、独り日本株の弱さがきわだつ。

当道場銘柄は、ブレインパッド(推)、ウェッジHD、メディパルHDが上げたくらいで、あとは軒並み安だった。V.Bは下げたがV.R.は25900△5000。おこぼれを期待してもだめということか。あいHD(推)は6立会日連続安となった。あいHDに限らず、ここまで下げる合理的理由は見つけにくい銘柄が目立つが、投資家の資産状況が悪化しており、買い余力・買い意欲は乏しい一方、全般が下げてくると、不足金・追い証回避の売りが、どんどん膨らむという構造に、現在はなっているので、こういうことも起きる。

こう書くと、出口なしと思うかも知れないが、そんなことはない。どこかでこれが、反転するわけである。そうなれば、今度は逆に、売り惜しみとなり、買いが、どんどん膨らむわけである。それが、かなり先なのか明日明後日なのかは不明のわけだ。

現在、海外市場は、英米は休場だが、ドイツ、フランスは0.9%程度の値上がり、イタリアは1.4%の値上がりとなっている。
1ドル100円台半ばにまで一時接近した為替相場も、現在は101円台前半まで円安になっている。
日経平均先物は、大幅安から、やや持ち直しているが、それでも、かなり下げている。

依然、このように、先行き不透明な状況で、下振れ懸念が残るが、そろそろ、いいところまで来ているのでは、といった感触がないでもない。

慎重に、しかし、そう悲観的にならず、どこかで大きく戻すという見込み・期待を持って、相場をみていくところだろう。

5月28日 0時44分記
今後の相場がどうなるか、正直な話、読み難い。大局観としては、強気、日本株の先行きは明るい、という見方に変更はない。ただ、目先、短期的な動きとなると、上下、どちらにも、しかも、かなりの振幅で動く可能性がある。あえて言えば、下振れリスクの方が大きい、少なくとも、そちらに警戒を怠らないようにしたい。

24日のアメリカ株は、NYダウは小幅高、NQは小幅安となっている。為替は対ドル、対ユーロとも、やや円高。CME日経平均先物は310円余の値下がり(これは、あまり当てにならないが多少は心配な数字ではある)。

東証1部全銘柄の今期予想PERは16.65倍(5.24日終値)、日経平均採用銘柄は16.19倍である。円安を考慮すれば、どちらも15倍台、あるいはさらにその下になることが確定的である。これは、過去の経験からして、かなり割安な水準であり、この面からも、株価の大幅下落懸念は小さい(あったとしても、それはごく短期間にとどまろう)。

問題はヘッジファンド等による株価指数先物を売り崩す動きがないかだ。その場合、24日のような荒っぽい動きが再現される恐れがある。

以上のような起こり得ることを、事前にシミュレーションし、慌てず対応できるようにしておくことは重要だ。資金的にある程度以上の余裕を持って、保証金維持率が30%は簡単には割り込まないようにしておきたい(信用をやっている場合)。
楽天証券の場合、最近は注文がスムーズに出来ないといった事態が頻発している。他の人のブログを見て分かったのだが、他のネット証券でも同様なことが起きているようだ。始末に悪いのは、注文を取り消すことも出来なくなったりする。

分かりやすく極端な例を示すと、ある銘柄に、時価よりかなり下の値段に大量の指し値買いを入れておいたとしよう。その後、かなり経ってから、一気に全般が急落、保証金維持率も急低下、ならば前述の指し値買いを取り消そうとしたら「執行待ち」とかの表示になり、取り消せなくなる。証拠を示しておこう。

2013/05/25 00:20  重要  !  【重要なご連絡】  5月21日に発生した注文執行遅延の取引訂正処理について

これは、実際、楽天証券から受け取ったものである。出来なかった注文を成立させても、させなくてもいいということだが、この場合大した被害はなかったのだが、4日も経って、こういうことを言われても、どうにもならないケースもあるのではと、は懸念を抱く。
それはともかく、こうしたことをマスコミは報道していないようだが、困ったことだ。
日経以外は把握していない。日経は把握しているが、企業の味方路線を近年一段と強めているので報道しない。
これが、私の憶測である。

話が、ややどうでもいいところにいってしまったが、本筋としては、リスクがいっぱいな相場環境なので、しっかりリスク管理をして臨もうということである。

5月27日 1時14分記

追記=NIKKEIプラス1(5.25日付け)の1面、「何でもランキング」、「おさいふの味方」で、
ブレインパッド(推)のReceReco(レシレコ)が、2位にランクイン。
思い起こせば、2011.11.28日付けの推奨株であるやまやは、同社の扱う輸入ワインが人気1位になって、その後の急騰につながったのだった。今回は、本業でのことではないので、2匹目のどじょうは?だが、多少の好影響を期待。しかし掲示板では書かれていない。やはり掲示板利用者の多くは日経を読んでないのか?
今後の相場見通し等については、明日書くこととし、ここでは24日(金)の相場の分析を書くこととする。

24日の相場は、前日のアメリカ株は、わずかな下げにとどまったことを受けて、大幅高でよった。TV等では、日本発(23日の暴落)の世界同時株安が、なんとか(アメリカ株が踏みとどまったことで)避けられたといった論調が多かったが、これは、とんでもない勘違いだろう。ブラックマンデーのときを持ち出すまでも無く、日本株暴落が、世界の株式市場に与える影響は、非常に小さい、極論すればほとんど無い。特に今回のようなわけの分からない暴落では。ついでに言えば、今回の暴落の一因として中国の5月のPMI(製造業購買担当者景気指数)の悪化が挙げられるが、ある中国紙は、これに反論、暴落はアベノミクス失敗の予兆と伝えているという。どっちもどっちだが、これは23日の話。

24日の乱高下に話を戻そう。
248円高で寄り付いた日経平均は9時15分には524円高(高値)まで上昇した。その後上げ幅を縮小したが前場の終値は384円高。ここまでは想定線。
後場に入ると、日経平均先物に海外のヘッジファンドと思われる大口の売り等が出て、急落、売りが売りを呼ぶ展開になり524円安(安値)まであった。ここからは、さすがに下げすぎとみる買いが優勢となり、大きく戻す展開となって、結局大引けは128円高。

しかし、大した理由もなく、こうも大きく下げた(23日)り、同じく、こうも激しく乱高下するのは、なぜだろう。以前に書いたようなことも、もちろんあるが、今回の、特に24日の乱高下は、それだけでは説明が難しい。その後の報道も参考に、私が至った、現時点での見方を示そう。
ヘッジファンドというのがある。これは、2000年以降の円キャリートレードなどを持ち出すまでもなく、日本市場においてでさえ、かなり前から跳梁跋扈しており、昨日今日始まったものではない。しかし、これまで、アメリカやイギリス等ほど、日本市場は、ヘッジファンドに撹乱されたことはなかったと言っていいだろう。それが、今回(がそうだとして)、なぜかくも引っ掻き回されたのか。

数年前からなんどか東証のシステムダウンがあり、その対策が急務となった。そして、システムのグレードアップが図られ、時代遅れになりかかっていた東証のシステムも改善されたわけだが、これによっていわゆる高速取り引き、超高速取り引きがやりやすくなった。(高速取り引きについてご存知ない方は各自お調べ願う)そして、ヘッジファンドにとって、日本もおいしい市場となったわけである。
あるTV報道(どこか明らかにしたいのだが失念した)では、今回、中国のPMIが50を下回ったら自動的に売るようプログラミングされていたという。はっきりしない報道だったが、要するに、そういうヘッジファンドが、取材の過程で最低1つはあったということか。この場合、中国のPMIが50を割った(実際そうなった)ことが判明した段階で、瞬時に大量の売り注文が出されるわけである。1000分の1秒間隔で、これが繰り返される。
注=言うまでもないことだが、投資信託は、通常、空売りは出来ないが、ヘッジファンドはできる。
先日、いわゆる馬券裁判で実質無罪判決が出たが、判決とともに話題となったのが着実に稼ぎ続ける競馬予想ソフトの存在だ。その威力はコンピューター将棋がプロ将棋棋士を圧倒した第2回電王戦とともに、我々に大きな衝撃をもたらした。
ヘッジファンドも、これと相通じるものがあるが、悪いことに、競馬や将棋と違い、我々一般の投資家も、いやおうなくその影響を受けるということだ。それを、23日、24日の相場は、見せつけてくれたということだろう。

ただ、我々は、こうしたヘッジファンドと直接対決するわけではない。ヘッジファンドが跳梁跋扈する株式市場という世界、舞台で株式投資をやらざるを得ないというだけのことである。日々の動きは、さまざまな撹乱に遭遇するであろうが、ある程度の期間を取れば、相場というのは、あるべき姿、状況に戻る。こういう確信のもと、我らは、我らの手法でやっていけばいいだけである。

5月25日 22時57分記

注=私はヘッジファンドや高速取り引きの専門家ではないので、細かい間違い、不正確な記述等があると思うが、大勢に影響がない限りお許しいただきたい。
23日の相場は結局、日経平均で1143円(7.32%)安という、暴落で終えた。値上がり銘柄数17が暴落であることを物語る(古館伊知郎氏が「暴落」というより「急落」ですよね、とか言ってるのには参る)。一時316円高まであったのが、1143円安まで下げたわけだが、前稿で書いたように、一貫して値下がり銘柄の方が多く、一時316円高だったり、前場引け段階で日経平均がプラスだった(TOPIXはマイナスだった)のが、異常事態だった。こういう不自然な状態も、大引け段階では解消、下落率は、逆にTOPIXより日経平均の方が大きくなった。

リーマンショックや東北大震災のときを上回る下落幅と言われるが、幅で語るのは、あまり意味がない。率ではどうか。リーマンが実は数字が発見できず省略。
東北大震災時は3.14日が9620▼634で下落率6.2%、15日が8605▼1015で同10.6%。
今回は14484▼1143で下落率は7.3%。大震災時の3.15日よりは、率的には小さいことがわかる。
ちなみにブラックマンデー時の1987年10月20日は21910▼3836で下落率14.9%だった。

こうしたときよりは下落率は小さいわけだが、しかし大した理由もなく、これだけ下げたのは、前例がなく、この原因を究明することが重要だろう。下げの原因としては、いろいろ語られているので省略。結局そうした表面的理由より、これまで大きく上げ続けてきたことへの警戒感が、前回の5.15日(この日は日経平均は上げているが値下がり銘柄数の方がはるかに多かった)、16日の調整に続いて、再度頭をもたげたということだろう。そして、昔とは違う取り引き環境=いわゆる高速取り引き、信用取引の規制緩和に伴う売買活発化、ネット取り引きが主流になったことによる一方に偏りやすい売買といった要因が、値動きを大きくし、行過ぎた下げをうんだとみる。海外との比較等から判断して、本来はせいぜい500円から700円程度の下げにとどまるところだったと、私は考えている。

22日段階の日本株の今期予想PERは17.8倍だった(東証1部全銘柄)。それが23日の下げで16.9倍程度に低下した(鎌倉雄介試算)。そして、今期業績は円安(企業は想定為替レートを1ドル94円前後としているが、ユーロも含め実際はこれよりかなりの円安になろう)により、上ぶれ必至である。よって16.9倍は15倍台に低下するのではないか。そうなると、これは、歴史的にも、かなり低い数字である。日本株は、歴史的に欧米主要国と比べ、ほぼ一貫して最も高PERだった。15倍台なら、欧米各国のなかで通常一番高PERのアメリカといい勝負となろう(最新時点の数字を持ち合わせていないので、お許し願う)。

要するに言いたいのは、日本株に割高感はないどころか、むしろ割安といっていいくらいだということである。よって、今後の、相場動向を考えるとき、そう弱気になることはない。TVは1ヵ月くらいは調整かとか、海外も日本株暴落を受けて大きく値下がりとか言っているが、かなりあやしいものがある。
ヨーロッパ各国株の下落率は2%強前後にとどまり、アメリカ株はNYダウでは徐々に下げ幅を縮小、現在は20ドル余(0.14%程度)の小幅な下げにとどまっている(ただし前日のようなこと=起きたら上げていたはずが下げていた=もあるので要確認)。
CME日経平均先物も156円程度高い。主力株と小型株では、一時的に値動きが大きく違うこともよくあるので、軽軽なことは言えないが、基本的に、先行きを悲観するには及ばない。
というより、本音を言えば、私は強気である。ただし、ほとんどの投資家の資金状況は悪化しているので、瞬間的に大きく下げる場面がないとも限らない。慌てず、そういう止むを得ない売りが一巡して、相場がどう動くのかを見極めよう。

5月24日 0時56分記

お詫び=読者のかたから多くのコメントをいただいている。全てに目を通しているが、緊急事態でお返事できないことを、ご了解願う。こういう精神的にきつい局面は株式投資には付き物である。スターリン暴落(1953年)はさすがに知らないが、昭和40年証券不況以来の暴落と付き合ってきた者として、こういう下げは怖るるに足らずと言っておこう。